JPH0537878Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0537878Y2 JPH0537878Y2 JP1986147581U JP14758186U JPH0537878Y2 JP H0537878 Y2 JPH0537878 Y2 JP H0537878Y2 JP 1986147581 U JP1986147581 U JP 1986147581U JP 14758186 U JP14758186 U JP 14758186U JP H0537878 Y2 JPH0537878 Y2 JP H0537878Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- driver
- steering
- column
- legs
- central portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 210000002414 leg Anatomy 0.000 claims description 35
- 210000003127 knee Anatomy 0.000 claims description 16
- 230000035939 shock Effects 0.000 claims description 14
- 230000001012 protector Effects 0.000 claims description 6
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 2
- 208000027418 Wounds and injury Diseases 0.000 description 1
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 1
- 208000014674 injury Diseases 0.000 description 1
Landscapes
- Steering Controls (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
−産業上の利用分野−
本考案は自動車の衝突時に乗員の身体を保護す
るための装置に関し、特に、運転者の脚部に加わ
る衝撃を吸収するための装置に関する。
るための装置に関し、特に、運転者の脚部に加わ
る衝撃を吸収するための装置に関する。
−従来技術−
周知のように、自動車の運転者の身体は、シー
トベルト装置により拘束されているものの、自動
車の正面衝突時にあつては、インスツルメントパ
ネル及びステアリングコラムが車体後方へ移動し
たり、運転者の下半身が前方へ移動したりするこ
とがあるから、運転者の脚部がインスツルメント
パネル及びステアリングコラムに衝突して危害を
受けることがある。
トベルト装置により拘束されているものの、自動
車の正面衝突時にあつては、インスツルメントパ
ネル及びステアリングコラムが車体後方へ移動し
たり、運転者の下半身が前方へ移動したりするこ
とがあるから、運転者の脚部がインスツルメント
パネル及びステアリングコラムに衝突して危害を
受けることがある。
このため、従来では、実公昭57−32043号公報
によつて第５図示のような乗員脚部保護装置が提
案されている。
によつて第５図示のような乗員脚部保護装置が提
案されている。
即ち、第５図の乗員脚部保護装置はインスツル
メントパネルＡの下部をニーパツドＢで覆い、ス
テアリングブラケツトＣに支持されるステアリン
グコラムＤを同ニーパツドＢの開口から引出した
構造であり、ステアリングブラケツトＣに対応し
たニーパツドＢの内面にはパイプ状の衝撃吸収部
材Ｅが固定してある。
メントパネルＡの下部をニーパツドＢで覆い、ス
テアリングブラケツトＣに支持されるステアリン
グコラムＤを同ニーパツドＢの開口から引出した
構造であり、ステアリングブラケツトＣに対応し
たニーパツドＢの内面にはパイプ状の衝撃吸収部
材Ｅが固定してある。
したがつて、従来の同乗員脚部保護装置では、
衝撃吸収部材ＥがステアリングブラケツトＣに近
接しているので、自動車の正面衝突によつて運転
者の脚部Ｌが乗員脚部保護装置に対して仮想線示
のように前進すると、衝撃吸収部材Ｅがステアリ
ングブラケツトＣに接触し衝撃吸収部材Ｅの変形
により運転者の脚部Ｌに加わる衝撃力が緩和され
ることになる。しかしながら、このような乗員脚
部保護装置によると、斜め方向からの衝突に際し
ては、ダツシユパネル（図示せず）の変形により
ステアリングコラムＤが車体後方へ移動すると、
ステアリングブラケツトＣが衝撃吸収部材Ｅに当
らず、ステアリングブラケツトＣが剛性の乏しい
開口縁ｂを変形させ、同開口縁ｂを介して剛性の
高いステアリングブラケツトＣに運転者の脚部Ｌ
が当たる恐れがある。
衝撃吸収部材ＥがステアリングブラケツトＣに近
接しているので、自動車の正面衝突によつて運転
者の脚部Ｌが乗員脚部保護装置に対して仮想線示
のように前進すると、衝撃吸収部材Ｅがステアリ
ングブラケツトＣに接触し衝撃吸収部材Ｅの変形
により運転者の脚部Ｌに加わる衝撃力が緩和され
ることになる。しかしながら、このような乗員脚
部保護装置によると、斜め方向からの衝突に際し
ては、ダツシユパネル（図示せず）の変形により
ステアリングコラムＤが車体後方へ移動すると、
ステアリングブラケツトＣが衝撃吸収部材Ｅに当
らず、ステアリングブラケツトＣが剛性の乏しい
開口縁ｂを変形させ、同開口縁ｂを介して剛性の
高いステアリングブラケツトＣに運転者の脚部Ｌ
が当たる恐れがある。
−考案の目的−
本考案の目的は、前述したような斜め方向から
の衝突時にあつても、運転者の脚部を充分に保護
できる乗員脚部保護装置を得るにある。
の衝突時にあつても、運転者の脚部を充分に保護
できる乗員脚部保護装置を得るにある。
−考案の構成−
この目的を達成するため、本考案は、ステアリ
ングコラムを通過させるコラム開口を略中央に有
するニープロテクタでステアリングコラムの両側
部及び下部を覆う乗員脚部保護装置において、 前記ニープロテクタの略中央には、ステアリン
グコラムから離れる方向に湾曲して形成された中
央部を有し、該中央部には、該中央部との間で閉
断面構造を構成する車幅方向に伸びた衝撃吸収部
材を設けたことを特徴とするものである。
ングコラムを通過させるコラム開口を略中央に有
するニープロテクタでステアリングコラムの両側
部及び下部を覆う乗員脚部保護装置において、 前記ニープロテクタの略中央には、ステアリン
グコラムから離れる方向に湾曲して形成された中
央部を有し、該中央部には、該中央部との間で閉
断面構造を構成する車幅方向に伸びた衝撃吸収部
材を設けたことを特徴とするものである。
したがつて、本考案によれば、斜め方向衝突時
に、運転者の脚部及びステアリングコラムがコラ
ム開口に当つても、運転者の脚部に加わる衝撃力
が、コラム開口の中央部に固定する衝撃吸収部材
の中央部の変形により緩和されるので、運転者の
脚部を衝突エネルギから十分に保護できると共
に、コラム開口の中央部の剛性が高いので、ステ
アリングブラケツトから同中央部に加えられた力
はニープロテクタの他の部分に分散され、同中央
部が局部的に変形してステアリングブラケツトに
直接的に運転者の脚部が当るのを防止できること
になる。
に、運転者の脚部及びステアリングコラムがコラ
ム開口に当つても、運転者の脚部に加わる衝撃力
が、コラム開口の中央部に固定する衝撃吸収部材
の中央部の変形により緩和されるので、運転者の
脚部を衝突エネルギから十分に保護できると共
に、コラム開口の中央部の剛性が高いので、ステ
アリングブラケツトから同中央部に加えられた力
はニープロテクタの他の部分に分散され、同中央
部が局部的に変形してステアリングブラケツトに
直接的に運転者の脚部が当るのを防止できること
になる。
−実施例−
以下、第１図から第４図について本考案の実施
例の詳細を説明する。
例の詳細を説明する。
第１図において、インスツルメントパネル１の
内部には車幅方向に伸びるステアリングメンバ２
が配置され、全体を符号“３”で示したステアリ
ングコラムはステアリングブラケツト４を介して
前記ステアリングメンバ２に支持される点では従
来と同様である。即ち、ステアリングコラム３
は、ステアリングシヤフト３ａ、ステアリングコ
ラムカバー３ｂ、ステアリングホイール３ｃを備
える組立体であり、同ステアリングコラム３は前
記インスツルメントパネル１の下部に位置される
ニーパツド５のコラム開口６を通つて車室内に引
出される。このニーパツド５は、比較的剛性の高
い板状部材よりなる『ニープロテクタ』としての
プレート５ａ及び同プレート５ａの表面、即ち運
転者の脚部Ｌ側を覆うパツド５ｂからなるもの
で、運転者の脚部Ｌに当つても車体前方へ容易に
移動しないように、第２図に仮想線で示した一対
の支持ブラケツト７Ｌ，７Ｒによりステアリング
メンバ２に取付けられる。
内部には車幅方向に伸びるステアリングメンバ２
が配置され、全体を符号“３”で示したステアリ
ングコラムはステアリングブラケツト４を介して
前記ステアリングメンバ２に支持される点では従
来と同様である。即ち、ステアリングコラム３
は、ステアリングシヤフト３ａ、ステアリングコ
ラムカバー３ｂ、ステアリングホイール３ｃを備
える組立体であり、同ステアリングコラム３は前
記インスツルメントパネル１の下部に位置される
ニーパツド５のコラム開口６を通つて車室内に引
出される。このニーパツド５は、比較的剛性の高
い板状部材よりなる『ニープロテクタ』としての
プレート５ａ及び同プレート５ａの表面、即ち運
転者の脚部Ｌ側を覆うパツド５ｂからなるもの
で、運転者の脚部Ｌに当つても車体前方へ容易に
移動しないように、第２図に仮想線で示した一対
の支持ブラケツト７Ｌ，７Ｒによりステアリング
メンバ２に取付けられる。
ニーパツド５につき説明すると、ニーパツド５
の上部にはステアリングコラム３が通過できるコ
ラム開口６が形成され、同コラム開口６に隣接す
るプレート５ａの略中央側に運転者の脚部Ｌ側に
湾曲した剛性を付与すると共にステアリングブラ
ケツト４とニーパツド５との直接接触を防止して
いる中央部５ｃが形成されている。そして、第２
図に示すように、前記プレート５ａの中央部５ｃ
の湾曲した部分の運転者の脚部Ｌ側表面には、断
面”Ｕ”字状の衝撃吸収部材８の両端部がスポツ
ト溶接される。そして、この衝撃吸収部材８の中
央部８ａは、第１図に示すように、コラム開口６
の下縁において車幅方向に伸びた”コ”字状断面
に成形され、同中央部８ａの開口はプレート５ａ
にフランジ部でスポツト溶接されて、両者間で閉
断面を形成する。
の上部にはステアリングコラム３が通過できるコ
ラム開口６が形成され、同コラム開口６に隣接す
るプレート５ａの略中央側に運転者の脚部Ｌ側に
湾曲した剛性を付与すると共にステアリングブラ
ケツト４とニーパツド５との直接接触を防止して
いる中央部５ｃが形成されている。そして、第２
図に示すように、前記プレート５ａの中央部５ｃ
の湾曲した部分の運転者の脚部Ｌ側表面には、断
面”Ｕ”字状の衝撃吸収部材８の両端部がスポツ
ト溶接される。そして、この衝撃吸収部材８の中
央部８ａは、第１図に示すように、コラム開口６
の下縁において車幅方向に伸びた”コ”字状断面
に成形され、同中央部８ａの開口はプレート５ａ
にフランジ部でスポツト溶接されて、両者間で閉
断面を形成する。
図示実施例は、以上のような構造であるから、
斜め方向衝突時にあつては、運転者の脚部Ｌが第
２図の実線位置から二点鎖線位置に移動すると共
に第１図仮想線示のように同ステアリングコラム
３と共にステアリングブラケツト４が車体後方に
後退する場合がある。この時、運転者の脚部Ｌ及
びステアリングブラケツトがそれぞれコラム開口
６の中央部５ｃに当たつても、運転者の脚部Ｌに
加わる衝撃が、コラム開口６の中央部５ｃに固定
する衝撃吸収部材８の中央部８ａの変形により緩
和されるので、運転者の脚部Ｌを衝突エネルギか
ら十分に保護できると共にコラム開口６の中央部
５ｃの剛性が高いので、ステアリングブラケツト
４から同中央部５ｃに加えられた力はプレート５
ａの他の部分に分散され、同中央部５ｃが局部的
に変形してステアリングブラケツトに直接的に運
転者の脚部Ｌが当たるのを防止できることにな
る。
斜め方向衝突時にあつては、運転者の脚部Ｌが第
２図の実線位置から二点鎖線位置に移動すると共
に第１図仮想線示のように同ステアリングコラム
３と共にステアリングブラケツト４が車体後方に
後退する場合がある。この時、運転者の脚部Ｌ及
びステアリングブラケツトがそれぞれコラム開口
６の中央部５ｃに当たつても、運転者の脚部Ｌに
加わる衝撃が、コラム開口６の中央部５ｃに固定
する衝撃吸収部材８の中央部８ａの変形により緩
和されるので、運転者の脚部Ｌを衝突エネルギか
ら十分に保護できると共にコラム開口６の中央部
５ｃの剛性が高いので、ステアリングブラケツト
４から同中央部５ｃに加えられた力はプレート５
ａの他の部分に分散され、同中央部５ｃが局部的
に変形してステアリングブラケツトに直接的に運
転者の脚部Ｌが当たるのを防止できることにな
る。
また、プレート５ａは変形性に富み、同プレー
ト５ａが運転者の脚部Ｌから離れた部分で支持ブ
ラケツト７Ｌ，７Ｒで支持されるので、自動車の
正面衝突時の運転者の脚部Ｌに作用する衝撃力
は、プレート５ａの変形エネルギにより吸収され
ることになる。
ト５ａが運転者の脚部Ｌから離れた部分で支持ブ
ラケツト７Ｌ，７Ｒで支持されるので、自動車の
正面衝突時の運転者の脚部Ｌに作用する衝撃力
は、プレート５ａの変形エネルギにより吸収され
ることになる。
−考案の効果−
以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、自動車の斜め方向衝突時にステアリングブラ
ケツトにより運転者の脚部が危害を受けるおそれ
のない乗員脚部保護装置を得ることができる。
ば、自動車の斜め方向衝突時にステアリングブラ
ケツトにより運転者の脚部が危害を受けるおそれ
のない乗員脚部保護装置を得ることができる。
第１図は本考案を施したインスツルメントパネ
ル下部の断面図、第２図は第１図の−線に沿
う断面図、第３図はニーパツドの要部拡大斜視
図、第４図は第３図の−線に沿う断面図、第
５図は従来の乗員脚部保護装置の断面図である。 １……インスツルメントパネル、３……ステア
リングコラム、４……ステアリングブラケツト、
５……ニーパツド、５ａ……プレート（ニープロ
テクタ）、６……コラム開口、８……衝撃吸収部
材、Ｌ……脚部。
ル下部の断面図、第２図は第１図の−線に沿
う断面図、第３図はニーパツドの要部拡大斜視
図、第４図は第３図の−線に沿う断面図、第
５図は従来の乗員脚部保護装置の断面図である。 １……インスツルメントパネル、３……ステア
リングコラム、４……ステアリングブラケツト、
５……ニーパツド、５ａ……プレート（ニープロ
テクタ）、６……コラム開口、８……衝撃吸収部
材、Ｌ……脚部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ステアリングコラムを通過させるコラム開口を
略中央に有するニープロテクタでステアリングコ
ラムの両側部及び下部を覆う乗員脚部保護装置に
おいて、 前記ニープロテクタの略中央には、ステアリン
グコラムから離れる方向に湾曲して形成された中
央部を有し、該中央部には、該中央部との間で閉
断面構造を構成する車幅方向に伸びた衝撃吸収部
材を設けたことを特徴とする乗員脚部保護装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986147581U JPH0537878Y2 (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 | |
| US07/100,373 US4834422A (en) | 1986-09-26 | 1987-09-24 | Knee protective structure of vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986147581U JPH0537878Y2 (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6352644U JPS6352644U (ja) | 1988-04-08 |
| JPH0537878Y2 true JPH0537878Y2 (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=31061074
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986147581U Expired - Lifetime JPH0537878Y2 (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0537878Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4375670B2 (ja) * | 2004-08-03 | 2009-12-02 | ダイハツ工業株式会社 | 自動車の衝撃力吸収装置 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4992736A (ja) * | 1972-07-28 | 1974-09-04 | ||
| JPS61207252A (ja) * | 1985-03-12 | 1986-09-13 | Mazda Motor Corp | 自動車のニ−プロテクタ |
-
1986
- 1986-09-26 JP JP1986147581U patent/JPH0537878Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4992736A (ja) * | 1972-07-28 | 1974-09-04 | ||
| JPS61207252A (ja) * | 1985-03-12 | 1986-09-13 | Mazda Motor Corp | 自動車のニ−プロテクタ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6352644U (ja) | 1988-04-08 |
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