JP2507025B2 - 車両乗員の膝部保護装置 - Google Patents

車両乗員の膝部保護装置

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JP2507025B2
JP2507025B2 JP1041739A JP4173989A JP2507025B2 JP 2507025 B2 JP2507025 B2 JP 2507025B2 JP 1041739 A JP1041739 A JP 1041739A JP 4173989 A JP4173989 A JP 4173989A JP 2507025 B2 JP2507025 B2 JP 2507025B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は車両乗員の膝部保護装置に関する。
<従来の技術> 車両衝突時の乗員保護装置としては、乗員をシートに
拘束するシートベルト装置や、衝突時に急膨張して乗員
の前倒れを受止めるエアバッグ装置などが知られてい
る。ところが、この種の乗員保護装置は乗員の上半身を
十分に保護できるものの、乗員の下肢、特に膝部の保護
に関しては十分とは言えなかったので、その対策として
第6図及び第7図に示す如き膝部保護装置が従来より提
案されている(実公昭57−32043号公報参照)。
1はステアリングホイール、2はステアリングコラム
で、このステアリングコラム2はコラムクランプ3にて
車体4に支持されている。このコラムクランプ3は樹脂
製のカバー5にて覆われており、このカバー5とコラム
クランプ3との間に、変形自在な金属筒による衝撃エネ
ルギー吸収部材6がコラムクランプ3に対して非接触状
態で配設されている。従って、車両衝突時の反動により
跳ね上がった乗員の膝部Hは、カバー5に勢い良く当た
るが、カバー5内部の衝撃エネルギー吸収部材6が膝部
Hにて押圧・変形されるために、膝部Hの勢い(衝撃エ
ネルギー)は衝撃エネルギー吸収部材6の押圧・変形に
伴って吸収されるようになっている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、このような従来の車両乗員の膝部保護
装置にあっては、膝部Hが衝撃エネルギー吸収部材6へ
真っ直ぐに当たった場合は前述の如き十分な衝撃エネル
ギー吸収を行うことができるが、膝部Hが衝撃エネルギ
ー吸収部材6に対して斜め方向から当たった場合には、
衝撃エネルギー吸収を十分に為し得ないおそれがある。
すなわち、膝部Hが斜め方向から当たることにより、衝
撃エネルギー吸収部材6が押されて車幅方向Xに沿う一
方向へ逃げるように移動するので、衝撃エネルギー吸収
部材6が十分につぶれず膝部Hの衝撃エネルギーを完全
に吸収できなくなることがある。また、衝撃エネルギー
吸収部材6の移動の度合いによっては、膝部Hがコラム
クランプ3へ直接当たってしまうおそれも出てくる。
この発明はこのような従来の技術に着目して為された
ものであり、膝部が衝撃エネルギー吸収部材へ斜め方向
から当たっても十分に衝撃エネルギーを吸収することが
できる車両乗員の膝部保護装置を提供せんとするもので
ある。
<課題を解決するための手段> この発明に係る車両乗員の膝部保護装置は、上記の目
的を達成するために、衝撃エネルギー吸収部材の乗員側
部分に車幅方向中央部が乗員側へ盛り上がった形状の湾
曲板を設け、且つコラムクランプ側部分に該コラムクラ
ンプを車幅方向において非接触で挿んだ状態の一対の突
起部を設け、車両衝突時に突起部がコラムクランプと係
合して衝撃エネルギー吸収部材の車幅方向移動を規制す
るようにしたものである。
<作用> 膝部が斜め方向から衝撃エネルギー吸収部材へ当たっ
ても、突起部がコラムクランプと係合するので、衝撃エ
ネルギー吸収部材の車幅方向での移動(逃げ)が規制さ
れる。従って、膝部は衝撃エネルギー吸収部材を確実に
押圧・変形でき、膝部の衝撃エネルギーが確実に吸収さ
れると共に膝部がコラムクランプに対して直接当たるよ
うなことがない。
<実 施 例> 以下この発明の好適な実施例を図面に基づいて説明す
る。尚、従来と共通する部分には同一の符号を付し、重
複する説明は省略する。
第1図〜第3図はこの発明の一実施例を示す図であ
る。第1図に示されているのが衝撃エネルギー吸収部材
7である。この衝撃エネルギー吸収部材7は金属製の平
板8と湾曲板9とを接合して形成したもので、車幅方向
Xへ貫通する概略筒形状をしている。この衝撃エネルギ
ー吸収部材7の湾曲板9は、断面形状がハット状に湾曲
していると共に車幅方向Xでも中央部が乗員側へ盛り上
がった湾曲形状を呈しており、この湾曲板9の盛り上が
った頂部とカバー10とがネジにより取付・固定されてい
る。そして、平板8には、コラムクランプ3側へ向けて
突出する2本の突起部11が取付けられている。この突起
部11は各々断面L形状をしており、そのフランジ部11a
をそれぞれ平板8へ接合させることにより取付けられて
いる。この両突起部11間の間隔Dはコラムクランプ3の
幅サイズdよりも若干大であり、この両突起部11間でコ
ラムクランプ3を非接触で挿み込んだ状態となってい
る。
次に作用を説明する。車両衝突時に、乗員の膝部Hが
衝撃エネルギー吸収部材7へ斜め方向から当たった場
合、湾曲板9の湾曲形状により、膝部Hが直角に近い大
きな角度で衝撃エネルギー吸収部材7に当たるため、該
衝撃エネルギー吸収部材7は膝部Hに押されて車幅方向
Xに沿った一方向へ移動しようとするが、突起部11の一
方がコラムクランプに当接(係合)するので、衝撃エネ
ルギー吸収部材7は膝部Hにて押された方向へ移動でき
ず、膝部Hとコラムクランプ3との間の位置から逃げる
ことができない。従って、衝撃エネルギー吸収部材7は
その位置のまま膝部Hにて十分に押圧・変形せしめら
れ、膝部Hの勢い(衝撃エネルギー)を確実に吸収でき
ることとなる。また、膝部Hがコラムクランプ3に直接
当たることもない。
第4図及び第5図はこの発明の他の実施例を示す図で
ある。この実施例では、先の実施例の突起部11に代え、
衝撃エネルギー吸収部材12の平板13に一対の峰状突起部
14を一体形成したものである。この突起部14は平板13の
一方の端部から他方の端部にかけて漸次高さが低くなっ
ているが、これに限定されるものではない。その他の構
成及び作用効果は先の実施例と同様につき重複説明を省
略する。
<発明の効果> この発明に係る車両乗員の膝部保護装置は、以上説明
してきた如き内容のものであって、乗員の膝部が斜め方
向から衝撃エネルギー吸収部材に当たっても、突起部が
コラムクランプと係合するので、衝撃エネルギー吸収部
材の車幅方向での移動(逃げ)が規制される。従って、
膝部は衝撃エネルギー吸収部材を確実に押圧・変形で
き、膝部の衝撃エネルギーが確実に吸収されると共に膝
部がコラムクランプに対して直接当たることがなく、乗
員膝部の十分な保護が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る衝撃エネルギー吸収
部材の全体斜視図、 第2図は第1図の衝撃エネルギー吸収部材とコラムクラ
ンプとの関係を示す断面図、 第3図は膝部が斜め方向から当たった状態を示す第2図
相当の断面図、 第4図はこの発明の他の実施例に係る衝撃エネルギー吸
収部材の全体斜視図、 第5図は第4図の衝撃エネルギー吸収部材とコラムクラ
ンプとの関係を示す断面図、 第6図はこの発明の従来例に係る車両乗員の膝部保護装
置を示す一部断面の側面図、そして 第7図は第6図中VII−VII線に沿う断面図である。 2……ステアリングコラム 3……コラムクランプ 6、7、12……衝撃エネルギー吸収部材 11、14……突起部 H……膝部 X……車幅方向

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングコラム支持用のコラムクラン
    プと乗員の膝部との間に、通常時にコラムクランプと非
    接触で且つ車両衝突時に乗員の膝部で押圧・変形される
    衝撃エネルギー吸収部材を配設して成る車両乗員の膝部
    保護装置において、 上記衝撃エネルギー吸収部材の乗員側部分に車幅方向中
    央部が乗員側へ盛り上がった形状の湾曲板を設け、且つ
    コラムクランプ側部分に該コラムクランプを車幅方向に
    おいて非接触で挿んだ状態の一対の突起部を設け、車両
    衝突時に突起部がコラムクランプと係合して衝撃エネル
    ギー吸収部材の車幅方向移動を規制することを特徴とす
    る車両乗員の膝部保護装置。
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US6145880A (en) * 1997-12-19 2000-11-14 General Motors Corporation Knee bolster assembly
US6474687B2 (en) 1999-04-15 2002-11-05 Visteon Global Technologies, Inc. One-piece knee bolster
JP4840128B2 (ja) * 2006-03-23 2011-12-21 日産自動車株式会社 ニーボルスタおよび乗員下肢保護方法並にニーボルスタを備えた自動車

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