JPH08164811A - ニーボルスターの構造 - Google Patents
ニーボルスターの構造Info
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- JPH08164811A JPH08164811A JP6309363A JP30936394A JPH08164811A JP H08164811 A JPH08164811 A JP H08164811A JP 6309363 A JP6309363 A JP 6309363A JP 30936394 A JP30936394 A JP 30936394A JP H08164811 A JPH08164811 A JP H08164811A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、脚部の衝突時における衝撃
エネルギーを効率良く吸収し、衝突の各態様に対して安
定した衝撃吸収性能を有し、かつ従来に比べて部品点数
の削減と多車種に適用が可能なニーボルスターの構造を
提供することにある。 【構成】 本発明では、車巾方向に沿って延びるステア
リングサポートメンバ5に左右一対のニーボルスタース
テー6,7を介してニーボルスターパネル8を取付ける
ニーボルスター3の構造において、ステー6,7の後部
側を二股の形状に形成し、ステー6,7の上下支持片1
2a,12b,13a,13bの後端に上下締付部14
a,14b,15a,15bを上下方向に間隔を置いて
設け、ステー6,7の前端部6a,7aをステアリング
サポートメンバ5に固着するとともに、ニーボルスター
パネル8をステー6,7の上下締付部14a,14b,
15a,15bに締付けて固定している。
エネルギーを効率良く吸収し、衝突の各態様に対して安
定した衝撃吸収性能を有し、かつ従来に比べて部品点数
の削減と多車種に適用が可能なニーボルスターの構造を
提供することにある。 【構成】 本発明では、車巾方向に沿って延びるステア
リングサポートメンバ5に左右一対のニーボルスタース
テー6,7を介してニーボルスターパネル8を取付ける
ニーボルスター3の構造において、ステー6,7の後部
側を二股の形状に形成し、ステー6,7の上下支持片1
2a,12b,13a,13bの後端に上下締付部14
a,14b,15a,15bを上下方向に間隔を置いて
設け、ステー6,7の前端部6a,7aをステアリング
サポートメンバ5に固着するとともに、ニーボルスター
パネル8をステー6,7の上下締付部14a,14b,
15a,15bに締付けて固定している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、四輪自動車等における
ニーボルスターの構造に関するものである。
ニーボルスターの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の運転席前方には、図
9に示すように、ステアリングコラム51と運転者の脚
部との間であって、車両の衝突時において運転者の脚部
を受けとめ、その移動を拘束する機能を持つ装置たるニ
ーボルスター52が配設されている。このニーボルスタ
ー52は、ステアリングサポートメンバ53にステー5
4を介して取付けられるニーボルスターパネル55と、
該ニーボルスターパネル55の運転席側に取付けられる
発泡剤56とを備えており、ステアリングコラム51の
下面側にはパネル57が取付けられている。
9に示すように、ステアリングコラム51と運転者の脚
部との間であって、車両の衝突時において運転者の脚部
を受けとめ、その移動を拘束する機能を持つ装置たるニ
ーボルスター52が配設されている。このニーボルスタ
ー52は、ステアリングサポートメンバ53にステー5
4を介して取付けられるニーボルスターパネル55と、
該ニーボルスターパネル55の運転席側に取付けられる
発泡剤56とを備えており、ステアリングコラム51の
下面側にはパネル57が取付けられている。
【0003】しかして、自動車の衝突時には、ニーボル
スター52が車両前方への移動を拘束しながら着座して
いる運転者の脚部を受けとめることになる。すなわち、
運転者脚部の膝の正面衝突時には、ニーボルスター52
を構成する発泡剤56→ニーボルスターパネル55→ス
テー54の順に各部品が変形し、また斜め衝突の場合に
は発泡剤56→ニーボルスターパネル55→パネル57
の順に各部品が変形することによって、運転者の脚部に
おける運動エネルギーを吸収するようになっている。
スター52が車両前方への移動を拘束しながら着座して
いる運転者の脚部を受けとめることになる。すなわち、
運転者脚部の膝の正面衝突時には、ニーボルスター52
を構成する発泡剤56→ニーボルスターパネル55→ス
テー54の順に各部品が変形し、また斜め衝突の場合に
は発泡剤56→ニーボルスターパネル55→パネル57
の順に各部品が変形することによって、運転者の脚部に
おける運動エネルギーを吸収するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のニーボルスター52の構造にあっては、ニーボ
ルスターパネル55を支持するステー54が板状の部品
であるので、当該ステー54が図10に示す矢印a方向
に倒れやすく、脚部の衝突位置の変化によって衝撃吸収
の性能が不安定になり易いという不具合を有していた。
また、パネル57がステアリングコラム51に取付けら
れているので、構造全体が大きくなり、しかもステアリ
ングコラム51が図11に示す如く、パネル57の存在
で上下方向に動けず、チルトステアリングを採用した場
合に対応することができなかった。さらに、図12に示
す矢印b方向から膝が進入する斜め衝突の場合は、脚部
の運動エネルギーがパネル57を介してステアリングコ
ラム51へ伝達されるので、矢印cで示す如く、当該ス
テアリングコラム51の上方移動を発生するおそれがあ
った。
た従来のニーボルスター52の構造にあっては、ニーボ
ルスターパネル55を支持するステー54が板状の部品
であるので、当該ステー54が図10に示す矢印a方向
に倒れやすく、脚部の衝突位置の変化によって衝撃吸収
の性能が不安定になり易いという不具合を有していた。
また、パネル57がステアリングコラム51に取付けら
れているので、構造全体が大きくなり、しかもステアリ
ングコラム51が図11に示す如く、パネル57の存在
で上下方向に動けず、チルトステアリングを採用した場
合に対応することができなかった。さらに、図12に示
す矢印b方向から膝が進入する斜め衝突の場合は、脚部
の運動エネルギーがパネル57を介してステアリングコ
ラム51へ伝達されるので、矢印cで示す如く、当該ス
テアリングコラム51の上方移動を発生するおそれがあ
った。
【0005】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、脚部の衝突時における衝撃
エネルギーを効率良く吸収し、衝突の各態様に対して安
定した衝撃吸収性能を有し、かつ従来に比べて部品点数
の削減と多車種に適用が可能なニーボルスターの構造を
提供することにある。
ものであって、その目的は、脚部の衝突時における衝撃
エネルギーを効率良く吸収し、衝突の各態様に対して安
定した衝撃吸収性能を有し、かつ従来に比べて部品点数
の削減と多車種に適用が可能なニーボルスターの構造を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明においては、車巾方向に沿
って延びるステアリングサポートメンバに左右一対のス
テーを介してニーボルスターパネルを取付けるニーボル
スターの構造において、上記ステーの後部側を二股の形
状に形成し、該ステーの後端に上下締付部を上下方向に
間隔を置いて設け、上記ステーの前端部をステアリング
サポートメンバに固着するとともに、上記ニーボルスタ
ーパネルを上記ステーの上下締付部に締付けて固定して
いる。
題を解決するために、本発明においては、車巾方向に沿
って延びるステアリングサポートメンバに左右一対のス
テーを介してニーボルスターパネルを取付けるニーボル
スターの構造において、上記ステーの後部側を二股の形
状に形成し、該ステーの後端に上下締付部を上下方向に
間隔を置いて設け、上記ステーの前端部をステアリング
サポートメンバに固着するとともに、上記ニーボルスタ
ーパネルを上記ステーの上下締付部に締付けて固定して
いる。
【0007】
【作用】本発明に係るニーボルスターの構造では、後部
側が二股の形状に形成されたニーボルスターパネルの前
端部をステアリングサポートメンバに固着するととも
に、上記ニーボルスターパネルを上記ステーの上下締付
部に締付けて固定しているため、運転者脚部の正面衝突
時に、左右脚部の膝が同時にニーボルスターパネルの左
右両側に当たるが、該ニーボルスターパネルはほとんど
変形せず、ステーにおける二股形状の後部側が上下に広
がるように変形して衝撃エネルギーを吸収することにな
る。
側が二股の形状に形成されたニーボルスターパネルの前
端部をステアリングサポートメンバに固着するととも
に、上記ニーボルスターパネルを上記ステーの上下締付
部に締付けて固定しているため、運転者脚部の正面衝突
時に、左右脚部の膝が同時にニーボルスターパネルの左
右両側に当たるが、該ニーボルスターパネルはほとんど
変形せず、ステーにおける二股形状の後部側が上下に広
がるように変形して衝撃エネルギーを吸収することにな
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0009】図1〜図8は本発明に係るニーボルスター
の構造の一実施例を示している。図において、1は車体
に組付けられる自動車のインストルメントパネルであ
り、該インストルメントパネル1の運転席2側の内部下
方には、自動車の衝突時などに運転者の脚部を受けとめ
て保護し、かつその移動を拘束する機能を持つニーボル
スター3が配設されている。なお、図1において符号4
はエアバッグであり、このエアバッグ4は自動車に所定
のレベル以上の衝撃力が加わった時に、インフレータ
(図示せず)などからガスが噴射供給されることにより
瞬時に膨張して、運転席2に着座している運転者の前方
に展開するようになっている。
の構造の一実施例を示している。図において、1は車体
に組付けられる自動車のインストルメントパネルであ
り、該インストルメントパネル1の運転席2側の内部下
方には、自動車の衝突時などに運転者の脚部を受けとめ
て保護し、かつその移動を拘束する機能を持つニーボル
スター3が配設されている。なお、図1において符号4
はエアバッグであり、このエアバッグ4は自動車に所定
のレベル以上の衝撃力が加わった時に、インフレータ
(図示せず)などからガスが噴射供給されることにより
瞬時に膨張して、運転席2に着座している運転者の前方
に展開するようになっている。
【0010】上記ニーボルスター3は、車巾方向に沿っ
て延びるステアリングサポートメンバ5に左右一対のニ
ーボルスターステー6,7を介して取付けられるニーボ
ルスターパネル8と、該ニーボルスターパネル8の運転
席2側に取付けられる衝撃吸収材9およびカバーパネル
10とから構成されている。ステアリングサポートメン
バ5は、パイプ状部材を用いて形成されており、その左
右両端部はブラケット11を介してサイドボディ(図示
せず)にボルト締めにてそれぞれ固定されるようになっ
ている。
て延びるステアリングサポートメンバ5に左右一対のニ
ーボルスターステー6,7を介して取付けられるニーボ
ルスターパネル8と、該ニーボルスターパネル8の運転
席2側に取付けられる衝撃吸収材9およびカバーパネル
10とから構成されている。ステアリングサポートメン
バ5は、パイプ状部材を用いて形成されており、その左
右両端部はブラケット11を介してサイドボディ(図示
せず)にボルト締めにてそれぞれ固定されるようになっ
ている。
【0011】上記ニーボルスターステー6,7は、図2
および図3に示す如く、巾方向に一定の間隔を置いて配
設され、それぞれがほぼY字形状に一体成形されてい
る。しかして、ステー6,7の前端部6a,7aは、ス
テアリングサポートメンバ5の外周面に沿った円弧状に
形成されており、溶接によってステアリングサポートメ
ンバ5に固着されるようになっている。
および図3に示す如く、巾方向に一定の間隔を置いて配
設され、それぞれがほぼY字形状に一体成形されてい
る。しかして、ステー6,7の前端部6a,7aは、ス
テアリングサポートメンバ5の外周面に沿った円弧状に
形成されており、溶接によってステアリングサポートメ
ンバ5に固着されるようになっている。
【0012】また、ステー6,7の後部側は二股の形状
に形成され、これによって上下に支持片12a,12
b,13a,13bが間隔を開けながら対向して配設さ
れている。しかも、これら支持片12a,12b,13
a,13bには、後端部を対向する相手側に向かって折
曲げて形成した上下締付部14a,14b,15a,1
5bが上下方向に間隔を置いてそれぞれ設けられてい
る。そして、上下締付部14a,14b,15a,15
bの裏面側には、スクリュ16と螺合する溶接ナット1
7が固着されている。
に形成され、これによって上下に支持片12a,12
b,13a,13bが間隔を開けながら対向して配設さ
れている。しかも、これら支持片12a,12b,13
a,13bには、後端部を対向する相手側に向かって折
曲げて形成した上下締付部14a,14b,15a,1
5bが上下方向に間隔を置いてそれぞれ設けられてい
る。そして、上下締付部14a,14b,15a,15
bの裏面側には、スクリュ16と螺合する溶接ナット1
7が固着されている。
【0013】一方、上記ニーボルスターパネル8は、左
右に間隔を置いて配設したニーボルスターステー6,7
の後部側および両者間のスペースを覆える大きさの板状
体を用いて、その上下部をステー6,7側へやや屈曲さ
せることにより形成されており、ステー6,7の上下締
付部14a,14b,15a,15bと対応する上下左
右両側部の位置にはスクリュ16を挿入するスクリュ孔
18がそれぞれ穿設されている。また、ニーボルスター
パネル8の中央部8aには、図2および図7に示す如
く、衝撃吸収材9を間に挟んでカバーパネル10が溶接
にて取付けられており、衝撃吸収材9の運転席2側の表
面はカバーパネル10によって覆われている。そして、
衝撃吸収材9およびカバーパネル10は、運転席2側に
向かって湾曲したほぼ半円弧状に形成されている。
右に間隔を置いて配設したニーボルスターステー6,7
の後部側および両者間のスペースを覆える大きさの板状
体を用いて、その上下部をステー6,7側へやや屈曲さ
せることにより形成されており、ステー6,7の上下締
付部14a,14b,15a,15bと対応する上下左
右両側部の位置にはスクリュ16を挿入するスクリュ孔
18がそれぞれ穿設されている。また、ニーボルスター
パネル8の中央部8aには、図2および図7に示す如
く、衝撃吸収材9を間に挟んでカバーパネル10が溶接
にて取付けられており、衝撃吸収材9の運転席2側の表
面はカバーパネル10によって覆われている。そして、
衝撃吸収材9およびカバーパネル10は、運転席2側に
向かって湾曲したほぼ半円弧状に形成されている。
【0014】したがって、ステアリングコラム19と運
転者の脚部との間には、ニーボルスターパネル8、衝撃
吸収材9およびカバーパネル10から成る3段階のエネ
ルギー吸収構造体が配設されることになる(図2、図4
および図7参照)。また、ステアリングコラム19は、
ニーボルスター3とステアリングサポートメンバ5とで
囲まれたスペースに配設されており、これによってニー
ボルスター3からの脚部運動エネルギーが伝達されない
自由な構造となっている。
転者の脚部との間には、ニーボルスターパネル8、衝撃
吸収材9およびカバーパネル10から成る3段階のエネ
ルギー吸収構造体が配設されることになる(図2、図4
および図7参照)。また、ステアリングコラム19は、
ニーボルスター3とステアリングサポートメンバ5とで
囲まれたスペースに配設されており、これによってニー
ボルスター3からの脚部運動エネルギーが伝達されない
自由な構造となっている。
【0015】すなわち、本実施例のニーボルスター3の
構造は、左右一対のニーボルスターステー6,7の前端
部6a,7aを所定の位置で溶接によりステアリングサ
ポートメンバ5に固着し、当該ステー6,7の上下締付
部14a,14b15a,15bにニーボルスターパネ
ル8を重ね合わせ、スクリュ孔18を介してスクリュ1
6を溶接ナット17に締付けて固定するとともに、衝撃
吸収材9を間に挟んでカバーパネル10をニーボルスタ
ーパネル4に溶接にて固定することにより得られる(図
2および図3参照)。
構造は、左右一対のニーボルスターステー6,7の前端
部6a,7aを所定の位置で溶接によりステアリングサ
ポートメンバ5に固着し、当該ステー6,7の上下締付
部14a,14b15a,15bにニーボルスターパネ
ル8を重ね合わせ、スクリュ孔18を介してスクリュ1
6を溶接ナット17に締付けて固定するとともに、衝撃
吸収材9を間に挟んでカバーパネル10をニーボルスタ
ーパネル4に溶接にて固定することにより得られる(図
2および図3参照)。
【0016】本実施例のニーボルスター3では、正面衝
突の場合には運転者の脚部の膝が図4中で示すA部分の
位置に当たる。すなわち、運転者の左右脚部の膝はほぼ
同時にニーボルスターパネル8に衝突するため、当該ニ
ーボルスターパネル8はほとんど変形せず、図5および
図6に示す如く、ニーボルスターステー6,7の上下支
持片12a,12b,13a,13bが上下方向に広が
るように変形して衝撃エネルギーを吸収することにな
る。このようにニーボルスターステー6,7が変形する
ことによって、運転者の脚部の移動方向や衝突位置に多
少のズレがあっても、安定した衝撃吸収性能が得られ
る。
突の場合には運転者の脚部の膝が図4中で示すA部分の
位置に当たる。すなわち、運転者の左右脚部の膝はほぼ
同時にニーボルスターパネル8に衝突するため、当該ニ
ーボルスターパネル8はほとんど変形せず、図5および
図6に示す如く、ニーボルスターステー6,7の上下支
持片12a,12b,13a,13bが上下方向に広が
るように変形して衝撃エネルギーを吸収することにな
る。このようにニーボルスターステー6,7が変形する
ことによって、運転者の脚部の移動方向や衝突位置に多
少のズレがあっても、安定した衝撃吸収性能が得られ
る。
【0017】一方、斜め衝突の場合には、運転者の左右
脚部の膝のいずれか一方が図4中で示すB部分の位置に
当たる。このため、図7および図8に示す如く、まずカ
バーパネル10が衝撃エネルギーによって変形し、それ
と同時に衝撃吸収材9も変形することで当該衝撃エネル
ギーを吸収し、さらにニーボルスターパネル8が変形し
て当該衝撃エネルギーを吸収することになる。このよう
に3段階のエネルギー吸収構造体によって衝撃エネルギ
ーを吸収しているため、限られたスペースの中でエネル
ギーを効率良く吸収できる。しかも、ステアリングコラ
ム19の構造は自由であり、脚部の接触による当該ステ
アリングコラム19の上方移動を防ぐことができる。
脚部の膝のいずれか一方が図4中で示すB部分の位置に
当たる。このため、図7および図8に示す如く、まずカ
バーパネル10が衝撃エネルギーによって変形し、それ
と同時に衝撃吸収材9も変形することで当該衝撃エネル
ギーを吸収し、さらにニーボルスターパネル8が変形し
て当該衝撃エネルギーを吸収することになる。このよう
に3段階のエネルギー吸収構造体によって衝撃エネルギ
ーを吸収しているため、限られたスペースの中でエネル
ギーを効率良く吸収できる。しかも、ステアリングコラ
ム19の構造は自由であり、脚部の接触による当該ステ
アリングコラム19の上方移動を防ぐことができる。
【0018】以上、本発明の一実施例につき述べたが、
本発明は既述の実施例に限定されるものではなく、本発
明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能
である。
本発明は既述の実施例に限定されるものではなく、本発
明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能
である。
【0019】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係るニーボルスタ
ーの構造は、車巾方向に沿って延びるステアリングサポ
ートメンバに左右一対のステーを介してニーボルスター
パネルを取付けるものであって、上記ステーの後部側を
二股の形状に形成し、該ステーの後端に上下締付部を上
下方向に間隔を置いて設け、上記ステーの前端部をステ
アリングサポートメンバに固着するとともに、上記ニー
ボルスターパネルを上記ステーの上下締付部に締付けて
固定している。したがって、本発明の構造によれば、脚
部の衝突時において、左右一対のステーがニーボルスタ
ーパネルを介して上下に広がるように変形するため、衝
撃エネルギーを効率的に吸収することが可能となり、し
かもニーボルスターパネルの中央部に衝撃吸収材を挟ん
でパネルを取付けることによって衝突の各態様に対して
安定した衝撃吸収性能を得ることができる。
ーの構造は、車巾方向に沿って延びるステアリングサポ
ートメンバに左右一対のステーを介してニーボルスター
パネルを取付けるものであって、上記ステーの後部側を
二股の形状に形成し、該ステーの後端に上下締付部を上
下方向に間隔を置いて設け、上記ステーの前端部をステ
アリングサポートメンバに固着するとともに、上記ニー
ボルスターパネルを上記ステーの上下締付部に締付けて
固定している。したがって、本発明の構造によれば、脚
部の衝突時において、左右一対のステーがニーボルスタ
ーパネルを介して上下に広がるように変形するため、衝
撃エネルギーを効率的に吸収することが可能となり、し
かもニーボルスターパネルの中央部に衝撃吸収材を挟ん
でパネルを取付けることによって衝突の各態様に対して
安定した衝撃吸収性能を得ることができる。
【0020】また、本発明に係るニーボルスターの構造
では、構成する部品点数が従来の構造に比べて少なくて
済むので、部品コストを低減させることができる。それ
に加えて、本発明のニーボルスターは、ステアリングコ
ラムと無関係に設けられているので、多車種に適用する
ことが可能となり、車種間で共通化を図ることができ
る。
では、構成する部品点数が従来の構造に比べて少なくて
済むので、部品コストを低減させることができる。それ
に加えて、本発明のニーボルスターは、ステアリングコ
ラムと無関係に設けられているので、多車種に適用する
ことが可能となり、車種間で共通化を図ることができ
る。
【図1】本発明の一実施例に係るニーボルスターの構造
が適用された自動車の衝突時における状態を示す側面図
である。
が適用された自動車の衝突時における状態を示す側面図
である。
【図2】本実施例のニーボルスターを示す斜視図であ
る。
る。
【図3】上記ニーボルスターを取付ける前の状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】上記ニーボルスターを構成するニーボルスター
パネルおよびカバーパネルに運転者の膝が衝突する位置
を示す斜視図である。
パネルおよびカバーパネルに運転者の膝が衝突する位置
を示す斜視図である。
【図5】上記ニーボルスターに運転者の膝が正面衝突す
る前の状態を概念的に示す側面図である。
る前の状態を概念的に示す側面図である。
【図6】上記ニーボルスターに運転者の膝が正面衝突し
た後の状態を概念的に示す側面図である。
た後の状態を概念的に示す側面図である。
【図7】上記ニーボルスターパネルの中央部付近を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図8】斜め衝突時において変形したニーボルスターパ
ネルの中央部付近を示す斜視図である。
ネルの中央部付近を示す斜視図である。
【図9】従来の構造に係るニーボルスターを示す斜視図
である。
である。
【図10】従来のニーボルスターを示す平面図である。
【図11】従来のニーボルスターを示す側面図である。
【図12】従来のニーボルスターに斜め衝突する際のス
テアリングコラムが上方移動する態様を示す側面図であ
る。
テアリングコラムが上方移動する態様を示す側面図であ
る。
3 ニーボルスター 5 ステアリングサポートメンバ 6,7 ニーボルスターステー 8 ニーボルスターパネル 9 衝撃吸収材 10 カバーパネル 11 ブラケット 12a,13a 上側支持片 12b,13b 下側支持片 14a,15a 上側締付部 14b,15b 下側締付部 16 スクリュ 17 溶接ナット 18 スクリュ孔
Claims (2)
- 【請求項1】 車巾方向に沿って延びるステアリングサ
ポートメンバに左右一対のステーを介してニーボルスタ
ーパネルを取付けるニーボルスターの構造において、上
記ステーの後部側を二股の形状に形成し、該ステーの後
端に上下締付部を上下方向に間隔を置いて設け、上記ス
テーの前端部をステアリングサポートメンバに固着する
とともに、上記ニーボルスターパネルを上記ステーの上
下締付部に締付けて固定したことを特徴とするニーボル
スターの構造。 - 【請求項2】 上記ニーボルスターパネルの中央部に
は、衝撃吸収材を間に挟んでパネルが取付けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のニーボルスターの構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6309363A JPH08164811A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | ニーボルスターの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6309363A JPH08164811A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | ニーボルスターの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08164811A true JPH08164811A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=17992107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6309363A Pending JPH08164811A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | ニーボルスターの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08164811A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6213504B1 (en) | 1997-12-25 | 2001-04-10 | Suzuki Motor Corporation | Automobile knee bolster structure |
JP2005053438A (ja) * | 2003-08-07 | 2005-03-03 | Kobe Steel Ltd | 対人保護エネルギー吸収部材用アルミニウム合金中空形材 |
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1994
- 1994-12-14 JP JP6309363A patent/JPH08164811A/ja active Pending
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