JP2002178953A - 歩行者の保護機能を有する自動車のフェンダーパネルの衝撃吸収構造 - Google Patents

歩行者の保護機能を有する自動車のフェンダーパネルの衝撃吸収構造

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JP2002178953A JP2001327807A JP2001327807A JP2002178953A JP 2002178953 A JP2002178953 A JP 2002178953A JP 2001327807 A JP2001327807 A JP 2001327807A JP 2001327807 A JP2001327807 A JP 2001327807A JP 2002178953 A JP2002178953 A JP 2002178953A
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完 寧 李
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、歩行者との衝突時、歩行者
の保護機能を有する自動車フェンダーパネルの衝撃吸収
構造を提供することにある。従来のフェンダーパネルの
衝撃吸収構造はフェンダーシールドパネルの上面にフェ
ンダーパネルの折曲部の下面が載せられ、これがボルト
で貫通固定されているため、固定度がきわめて高く、歩
行者が衝突した場合、その衝突エネルギ−を吸収するこ
とができず、衝突者の傷害度が高まると言う問題点を内
蔵していた。 【解決手段】 フェンダーパネルの折曲部の下面とフェ
ンダーシールドパネルの上部との間に衝撃吸収構造を設
けていて、この衝撃吸収構造が、少なくとも２つ以上の
衝撃吸収具を、前記フェンダーシールドパネルの上面に
沿って、一定間隔で設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行者保護機能を
有する自動車のフェンダーの衝撃吸収構造に係り、より
詳しくは、フェンダーパネルの折曲部の端部とフェンダ
ーシールドパネルの上部間に衝撃吸収具を設けて、フェ
ンダーパネルに衝撃が発生した時に、前記衝撃吸収具が
その衝撃を吸収することで、歩行者（衝突者）の傷害を
最小にしようとするものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、自動車のフードパネルとかフェ
ンダーパネルには、歩行者が衝突した場合、前記フード
パネルとかフェンダーパネルが塑性変形できる空間を確
保することによって、歩行者に加わる衝撃を最大限吸収
して、歩行者の傷害を最小にする車体設計がなによりも
肝要である。
【０００３】かかる機能が要求されるフェンダーパネル
１０において、従来の衝撃吸収構造は以下のようになっ
ている。即ち、図１、２に示すように、フェンダーシー
ルドパネル２０の上面にフェンダーパネル１０の折曲部
１１の下面が載せられ、その載せられたフェンダーパネ
ル１０の折曲部１１とフェンダーシールドパネル２０
は、ボルト２１で貫通固定されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なフェンダーシールドパネル２０とフェンダーパネル１
０の固定は、固定度がきわめて良好であることから、歩
行者が衝突した場合、その衝突エネルギ−を吸収するこ
とができず、衝突者の傷害度が高まると言う決定的な問
題点があった。
【０００５】また、前記フェンダーシールドパネル２０
の上面にフェンダーパネル１０の折曲部１１の下面を載
せた状態でボルト２１を貫通させて固定した構造は、前
記フェンダーシールドパネル２０の上面とフェンダーパ
ネル１０との間隔がきわめて狭いことから、歩行者との
衝突によってフェンダーパネル１０およびフードパネル
５０が十分変形されない、したがって、衝突者は相対的
に衝撃エネルギーを大きく受けて傷害度が高まるという
問題点があった。
【０００６】
【発明の目的】本発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、本発明の目的は、歩行者との衝突時、歩
行者の保護機能を有する自動車フェンダーパネルの衝撃
吸収構造を提供することにある。このために、フェンダ
ーパネルの折曲部の下面とフェンダーシールドパネルの
上部の間に衝撃吸収具を設けて、十分な空間を確保する
ことにより、歩行者が衝突した際、その衝突エネルギー
を最大に吸収して衝突者の傷害度を最小にできるように
した。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では自動車のフードパネルの下部に位置づけ
られるフェンダーパネルの折曲部の端部とフェンダーシ
ールドパネルの上部を相互に締結して、自動車のフェン
ダーパネルの衝撃吸収構造を形成するにあたって、前記
フェンダーパネルの折曲部の下面とフェンダーシールド
パネルの上面との間に衝撃吸収具が少なくとも２つ以
上、前記フェンダーシ−ルドパネルの上面に沿って、一
定間隔で設けたことを特徴とする。
【０００８】また、本発明の前記衝撃吸収具は、前記フ
ェンダーシールドパネルの上面に溶着される延長部と、
前記フェンダーパネルの折曲部の下面に締結される上
面、および該上面と前記延長部との間で、その両側の中
央部に、衝撃を吸収させるように形成した折曲部とを備
えられていることを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明による一実施例につ
いて添付図に沿つて詳述する。図３は、歩行者の保護機
能を有する本発明の自動車フェンダーパネルの衝撃吸収
具の抜粋斜視図である。図４は上記フェンダーパネルの
衝撃吸収具を自動車のフェンダーパネルに適用した状態
の斜視図であり、図５は要部抜粋斜視図である。
【００１０】図３、４、５に示すように、自動車のフー
ドパネル４０の下部に位置づけられるフェンダーパネル
１０の折曲部１１の端部とフェンダーシールドパネル２
０の上面を衝撃吸収具３０で締結して、自動車のフェン
ダーパネルの衝撃吸収構造を形成させる。
【００１１】前記フェンダーパネル１０の折曲部１１の
下面と衝撃吸収具３０の上面とは、ボルト３３で締結さ
れる。前記衝撃吸収具３０の上面中央にはボルト穴３４
があり、そのボルト穴３４の上下面にはナット３５が溶
着されているため、前記ボルト３３がナット３５で締結
されると、堅固な締結力をもつことになる。
【００１２】さらに、前記衝撃吸収具３０の下部は、そ
の衝撃吸収具３０の両側面に対して直角になるように折
曲して延長部３１を形成させ、その延長部３１はフェン
ダーシールドパネル２０の上面に溶接によって固定され
る。
【００１３】前記フェンダーパネル１０の折曲部１１の
下面とフェンダーシールドパネル２０の上面との間に締
結された衝撃吸収具３０は、フェンダーパネル１０およ
びフ−ドパネル４０に歩行者が衝突すると、その衝突エ
ネルギーを中央部の折曲部３２で吸収し、消滅させるこ
とになる。
【００１４】また、前記衝突エネルギ−が一定量を上回
ると、フェンダーパネル１０の折曲部１１の下面とフェ
ンダーシールドパネル２０の上面との間に設けられた衝
撃吸収具３０は、折曲部３２を中心に変形するため、フ
ェンダーパネル１０の衝突エネルギ−の吸収量はさらに
大きくなる。
【００１５】さらに、本発明の衝撃吸収具３０は、所定
の弾性力を保有していることから、フェンダーパネル１
０に衝突が発生して車体側へ押されて寄せられる際、フ
ェンダーパネル１０を支える役割を演じ、さらに衝撃を
緩める役割を果すことになる。
【００１６】
【発明の効果】上述のように、歩行者の保護機能を有す
る本発明の自動車のフェンダーパネルの衝撃吸収構造
は、フェンダーパネルの折曲部の下面とフェンダーシ−
ルドパネルの上部との間に衝撃吸収具を設けて、前記フ
ェンダーパネルとフェンダーシールドパネルとの間に十
分な空間を確保することによって、歩行者が衝突した
際、その衝突エネルギ−を最大に吸収して衝突者の傷害
度を最小にする特有の効果がある。
【００１７】さらに、本発明の衝撃吸収具の両側中央部
にある折曲部は、フェンダーパネルの衝突エネルギーを
吸収することによって、衝突者の傷害度を最小にする効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】一般の自動車の側面図。
【図２】図１のＡ−Ａ線矢視断面図で、従来の歩行者の
保護機能を有する自動車のフェンダーパネルの衝撃吸収
構造を示す断面図。
【図３】本発明の歩行者の保護機能を有する自動車のフ
ェンダーパネルの衝撃吸収具の抜萃斜視図。
【図４】本発明の歩行者の保護機能を有する自動車のフ
ェンダーパネルの衝撃吸収具を自動車のフェンダーパネ
ルに適用させた状態の斜視図。
【図５】本発明の歩行者の保護機能を有する自動車のフ
ェンダーパネルの衝撃吸収具を自動車のフェンダーパネ
ルに設けた状態の要部抜萃断面図である。
【符号の説明】
１０ フェンダーパネル １１ 折曲部 ２０ フェンダーシールドパネル ３０ 衝撃吸収具 ３１ 延長部 ３２ 折曲部 ４０ フ−ドパネル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 自動車のフードパネルの下部に位置づけ
    られるフェンダーパネルの折曲部の端部とフェンダーシ
    ールドパネルの上部を相互に締結して、自動車のフェン
    ダーパネルの衝撃吸収構造を形成するにあたって、 前記フェンダーパネルの折曲部の下面とフェンダーシー
    ルドパネルの上面との間に衝撃吸収具が少なくとも２つ
    以上、前記フェンダーシールドパネルの上面に沿って、
    一定間隔で設けられていることを特徴とする歩行者の保
    護機能を有する自動車フェンダーパネルの衝撃吸収構
    造。
  2. 【請求項２】 前記衝撃吸収具は、前記フェンダーシー
    ルドパネルの上面に溶着される延長部と、 前記フェンダーパネルの折曲部の下面に締結される上
    面、および該上面と前記延長部との間で、その両側の中
    央部に、衝撃を吸収させるように形成した折曲部とを備
    えていることを特徴とする請求項１に記載の歩行者の保
    護機能を有する自動車フェンダーパネルの衝撃吸収構
    造。
JP2001327807A 2000-11-30 2001-10-25 歩行者の保護機能を有する自動車のフェンダーパネルの衝撃吸収構造 Pending JP2002178953A (ja)

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