JP2599828Y2 - 自動車の膝衝突保護装置 - Google Patents

自動車の膝衝突保護装置

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JP2599828Y2
JP2599828Y2 JP1992074997U JP7499792U JP2599828Y2 JP 2599828 Y2 JP2599828 Y2 JP 2599828Y2 JP 1992074997 U JP1992074997 U JP 1992074997U JP 7499792 U JP7499792 U JP 7499792U JP 2599828 Y2 JP2599828 Y2 JP 2599828Y2
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車の乗員、特に運転
者の膝を衝突時の衝撃から保護する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の運転席の前部にはステアリング
コラムやステアリングコラムの支持装置とともに、イン
ルメントパネルが配設される。インストルメントパ
ネルの下部には、自動車の衝突時等に運転者の膝にかか
る衝撃を緩和するための保護装置(ニープロテクター)
がとりつけられる。図6はニープロテクターを配設した
自動車の概要を示す斜視図、図7は側面図、図8は図7
のA矢視図であって、自動車10の運転席12の前部に
はステアリングコラム20とともに、インストルメント
パネル30と、ニープロテクター40がとりつけられ
る。
【0003】運転席12のシート14上にはドライバー
50が座り、ドライバー50の膝52はニープロテクタ
ー40に対向する。ステアリングコラム20は、ホイー
ル21を有し、ステアリングコラム20はステアリング
固定用ブラケット22を介して車体の剛性部材であるス
テアリングコラム支持部材15へ固定される。チルト式
のステアリング装置を備えたものにあっては、ブラケッ
ト部を操作するチルトレバー24等がとりつけられる。
インストルメントパネル30の下部には、ニープロテク
ター40が連続して配設される。ニープロテクター40
は、プラスチック材と補強部材により構成されている。
ニープロテクター40はアーム42を介してブラケット
16によりステアリングコラム支持部材15に固定され
る。
【0004】自動車の衝突時に、ドライバー50の膝5
2がニープロテクター40に衝突すると、アーム42は
その荷重を受けて座屈を起こし、鎖線40aで示す位置
まで押し込まれる。このときに、膝52は鎖線52aで
示す位置まで前進する。衝撃を効果的に吸収するために
は、実線40から鎖線40aで示すニープロテクター4
0の座屈変形量をできるだけ大きくとることが望まし
い。一方、ニープロテクター40の内側には、ステアリ
ングコラムのチルト機構等が配設されるとともに、ニー
プロテクター40の裏面にとりつけるクッション材等も
厚くする必要があって、ニープロテクター40の表面は
シート側へ突出する傾向となる。ニープロテクター40
の表面がシート側へ突出することは、ドライバーの乗降
時やペタル操作にとって望ましくない。
【0005】例えば、実開昭55−146357号公報
は、ニープロテクターの剛性を衝突危険物側(ステアリ
ングコラム、各種電装品等)の部位が他の部位よりも相
対的に高くなるように設定し、膝がニープロテクターに
衝突した際、膝が剛性の低い方へ曲がりながらニープロ
テクターを破壊してゆくことにより、膝の衝突危険物へ
の衝突を防止し、膝の負傷及び大腿部の負傷を回避する
ものを開示している。また、特開平2−171360号
公報は、ニープロテクターの剛性を膝の侵入方向上方部
が下部よりも相対的に高くなるように設定し、膝がニー
プロテクターに衝突した際、下部が変形することによ
り、膝を前方へ移動させると共に、膝の侵入方向上方部
をストッパ部材として、膝の上方への移動を阻止し、サ
ブマリン現象を確実に防止するものを開示している。
の他、ニープロテクターとしては実開平3−81162
号公報には、金属基板上に緩衝部材を積層した保護板の
構造が、実開平2−82670号公報には、車幅方向に
延設されるニープロテクタの裏面に、縦横方向に補強部
材を設けた構成が、また、特開昭63−82851号公
報には、補強板に車幅方向に延び、かつ運転席側に向か
って膨出部を形成し、この膨出部の車外側となる部分に
開口を設けて、ステアリングコラムの位置する部分を基
準に車外側となる部分の剛性が車内側の部分の剛性より
小さく設定した構成がそれぞれ開示されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、よりコンパ
クトな構成で膝保護性能を向上させる装置を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の膝保護装置は、
金属板に合成樹脂を積層して車体幅方向に延びる本体
と、本体を支持部材にとりつけるためのアーム部材と、
本体金属板に長手方向に配設される補強部材とを備
え、補強部材を備える本体はステアリングコラムに対向
する位置に折れ曲がり強度低減部を形成してる。折り
曲がり強度低減部は座席側からの衝撃力が加わったと
き、折り曲がり強度低減部を中心として補強部材を備え
た本体を2つ折させる構成となっている。
【0008】
【作用】座席側からの衝撃を受けると、補強部材を備え
た本体(以下ニープロテクターという)の取付アームが
押圧されて座屈し、衝撃を吸収する。ニープロテクター
がステアリングコラムに当接した後は、折れ曲がり強度
低減部を中心としてニープロテクターは確実に2つに
り曲がり、膝を横方向へ案内し、衝撃を緩和する。
【0009】
【実施例】図1は本考案のニープロテクターを裏側から
みた斜視図、図2はニープロテクターの断面図である。
本考案のニープロテクター100は、補強部材となる金
属板110上に表面部材となるプラスチック材120を
積層して所定の形状に形成してある。ニープロテクター
100の表面部材120は、インストルメントパネルと
一体となって車室前部の外観性を向上し、例えばチルト
レバー24を通過させる開口部102やステアリングコ
ラム20を覆う開口部105が形成される。ニープロテ
クター100の裏面に配設される金属板110に対し
て、水平方向に複数個の補強部材130、140、15
0が配設される。補強部材130、140、150は、
例えば金属板をチャンネル状に折り曲げたもので、金属
板110に対して溶接される。
【0010】ニープロテクター100の上縁部の中央部
に形成されてステアリングコラムに係合する凹部105
の底縁を形成する金属板縁112には、折り曲げ強度を
削減するためのV字形のノッチ114が形成してある。
このノッチ114の形成位置は、ステアリングコラム2
0のブラケット22に対向する位置に設けられる。ま
た、最大の断面積を有する中央部の補強部材130に
は、開口部、例えば丸穴132が設けてある。この丸穴
132の形成位置は、ノッチ114の形成位置の下部で
あってステアリングコラム20のブラケット22に対向
する位置に設けられる。この丸穴132の存在により、
この部分の補強部材の折り曲げ強度は削減される。金属
板110の最上部に溶接される補強部材150には、取
付用のアーム160が2本溶接される。このアーム16
0の先端部には取付部162が形成され、ブラケット1
6を介して支持部材15に固着される。
【0011】図3は、本考案のニープロテクターをとり
つけた自動車の運転席の側面図、図4、図5は図3のB
矢視図である。シート14に座ったドライバー50の膝
52はニープロテクター100に対向している。自動車
の衝突等の衝撃によりドライバーの膝52がニープロテ
クター100を一定以上の衝撃力により押すと、取付用
のアーム160が座屈を起こし、ニープロテクター10
0が鎖線位置100aで示す状態に押し込まれる。この
アーム160が座屈変形するストローク中で膝52にか
かる衝撃力は吸収される。この衝撃で吸収しきれない力
がニープロテクター100に作用すると、ニープロテク
ター100がステアリングコラム20につき当る。
【0012】図4はドライバーが通常の運転姿勢である
場合を示し、両膝52がステアリングコラム22につき
当ったニープロテクター100の中央部を支点として、
その両側を押圧する。この押圧力による折り曲げ応力に
対してニープロテクターは抵抗するが、ノッチ114や
丸穴132の存在により、この部分を中心として折り曲
げられる。この作用により両膝52は鎖線52bで示す
ように横方向に移動する。この膝の動作により、膝52
の移動距離は延長され、衝撃吸収力は向上する。したが
って、ドライバーの膝の保護能力も向上する。
【0013】図5はドライバーの両膝52の中心位置が
ステアリングコラム20に対して偏位しているときに衝
突が発生した場合を示す。取付アーム160が座屈した
後に、ニープロテクター100はステアリングコラム2
2の当接部を中心として折り曲げられる。この当接部に
は補強部材に対して、ノッチ114や丸穴132等の強
度削減部が形成されているので、ニープロテクター10
0はこの部分を中心として確実に折り曲げられる。そこ
で、左右の膝はそれぞれ鎖線52d、52eに示す状態
に移動する。この状態にあっても、膝の移動距離は延長
され、衝撃吸収力は向上する。
【0014】
【考案の効果】本考案は以上のように、自動車の運転者
の膝を衝突時に保護するニープロテクターにおいて、金
属板の表面に樹脂を積層して成形した本体と、本体の裏
面の金属板に溶接する補強部材と、ニープロテクターを
支持部材にとりつけるアームを備える。ニープロテクタ
ーはドライバーの膝が衝突すると、アームが座屈してス
テアリングコラム側へ後退して衝撃力を吸収する。ニー
プロテクターがステアリングコラムに当接した後は、当
接部を中心として折り曲げられようとする。この際に、
当接部にノッチや丸穴等の折れ曲がり強度低減部を設け
てあるので、ニ−プロテクタ−は当接部を中心として確
実に2つ折り曲がる。ニープロテクターが折り曲がる
ので、両膝は折り曲げられたニープロテクターに沿って
移動する。そして、膝の移動距離が延長されて衝撃吸収
力が向上し、膝の保護能力向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のニープロテクターの斜視図。
【図2】ニープロテクターの断面図。
【図3】運転席の側面図。
【図4】図3のB矢視図。
【図5】図3のB矢視図。
【図6】運転席の斜視図。
【図7】運転席の側面図。
【図8】図7のA矢視図。
【符号の説明】
10 自動車 14 運転シート 15 支持部材 16 ニープロテクター取付ブラケット 20 ステアリングコラム 22 ステアリングコラム取付ブラケット 24 チルトレバー 52 運転者の膝 100 ニープロテクター 102 開口部 105 凹部 110 金属板 114 ノッチ 120 合成樹脂 130 補強部材 132 穴 140 補強部材 150 補強部材 160 取付アーム

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のステアリングコラムに対して座
    席側に配設されて運転者の膝を保護する膝衝突保護装置
    であって、金属板に合成樹脂を積層し車体幅方向に延設
    した本体と、本体を車体側の支持部材にとりつけるため
    のアーム部材と、本体の金属板の長手方向に配設される
    補強部材とを備え、補強部材を備えた本体はステアリン
    グコラムに対向する位置に折り曲がり強度低減部を形成
    し、座席側からの衝撃力が加わったとき、補強部材を備
    えた本体は折り曲がり強度低減部を中心として2つ折れ
    するよう構成されてなる自動車の膝衝突保護装置。
  2. 【請求項2】 折り曲がり強度低減部は、補強部材を備
    えた本体に設けられノッチと、ノッチ形成位置の下部
    の補強部材に穿孔した開口部であることを特徴とする請
    求項1記載の自動車の膝衝突保護装置。
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JP3081162U (ja) * 2001-03-30 2001-10-26 惠造 吉江 ペット猫専用餌箱

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