JP3081162U - ペット猫専用餌箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は飼い主の留守の状況等において、
ペット猫が適量の餌と水分を取り出す。 【解決手段】 本考案は、固形キャットフードが、餌
取り出し口２から、ロート型餌貯蔵箱の下方の口１へ、
猫が手を入れることによって適量取り出され、水分は、
貯蔵瓶４と舐め皿５をゴム管で繋ぎ、両者の水面にかか
る気圧のバランスによって、舐め皿５に一定量の水分が
保たれる仕組みをセットし、飼い主の留守の状況におい
て、猫が適量の餌と水分をとる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ロート型餌貯蔵箱と水飲み器を一つの外箱にセットすることによっ て、飼い主が留守などの状況等において、固形キャットフードと水分を、毎回猫 が取り出すことができるペット猫専用餌箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

日常は餌、水分など飼い主がその都度与え、旅行などで留守にする際は、人に 世話を依頼するか、ペットホテル等にあずけていた。また、従来の技術は、猫に 限らず、犬やその他のペット類に共通に、定時に定量の餌を供給するため、その 構造が複雑で、猫の給餌に関しては実用性に乏しいといえる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ペット猫に、毎回毎回餌を与えるということはペットとは言え、手間のかかる ことであるし、時として忘れることもある。とりわけ、飼い主が留守をする際な ど世話を人に依頼したり、高い経費を払ってペットホテル等にあずけ置くなどの 問題点がある。また、この種の従来のものは、一定時、一定量の給餌と猫のみな らず、犬やその他のペット一般を対象としているため、猫独自の給餌量と時が不 適格であり、また考案の精緻さ、数多い部品の使用、構造の複雑さや経費等おい て実用化に課題が残る。本考案はこのような問題点を猫の本能を利用し、猫が任 意に、適時適量の餌をとることができ、かつ素材も主としてダンボール等を用い 安価であり、構造が極めて簡単であることをもって、課題を解決しようとするも のである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、固形キャットフードをロート型のダンボール製餌箱に入れ、猫が箱 の穴の奥にある下方口に手をかけることによって餌が適量落ち、また、下方口に 仕掛けた撹拌棒にも触れるため餌の停留もなく、水分は貯蔵瓶と舐め皿の大きさ や位置関係、両者を繋ぐ管の太さなどで、両者の水面にかかる気圧のバランスを とることによって、舐め皿にいつも一定量の水分が保たれるようにする。

【０００５】

【考案の実施の形態】

キャットフードは、ロート型の餌貯蔵箱の下方の口から落ちてくるのであるが 、その餌貯蔵箱を水飲み器と共に、更に大きな一つの外箱にセットする。その際 、餌貯蔵箱の下方の口は、外箱内の奥に位置するため猫は狩猟本能により、外箱 に設けた穴から餌貯蔵箱の口まで手を延ばし適時に必要な分量だけ餌を取る。水 分は、やはり外箱内にセットした貯蔵瓶からホースを通り、出口付近に設置した 舐め皿まで流れ出てくる。消費した分、貯蔵瓶から流出し、舐め皿の水分は一定 量を保つ。

【０００６】

【実施例】

以下、添付図面にしたがって実施例を説明する。図１は本考案、ロート型餌貯 蔵箱と水飲み器を外箱にセットしたペット猫専用餌箱の全体透視図である。ロー ト型餌貯蔵箱図２の材質はダンボールを使用したが、フードが滑り落ちるものな ら木の板やプラスチック板でもよい。上部は外箱の上部に取り付ける。餌が落ち てくる下方の口１は、幅１５ミリ、長さ１５０ミリ程度の長方形とし、位置は、 板から２５ミリ程度上部、外箱の穴２の入口から８０ミリ程度奥に設置する。下 方口１へ上部から撹拌棒３を吊す。外箱に開ける取り出し口の穴２は、高さ４０ ミリ幅７０ミリ程度。水飲み器図３の水分貯蔵瓶４は、１リットルのペトルボト ルを利用した。その貯蔵瓶４は外箱内部へ５０ミリの高さに置き、内径８ミリ長 さ１００ミリのゴム管８で舐め皿５へ繋ぐ。

【０００７】 ロート型餌貯蔵箱図２を、外箱の高さ３００ミリ以上の上部に取り付けること と、餌貯蔵箱下方の口１と外箱に開ける餌取り出し口の穴２の距離が８０ミリ程 度であることとによって、ロートの斜面が急角度となって餌が滑り落ち、市販の 固形キャットフードは消費量に従って適量落ちてくる。また、１および２は猫の 個性能力によって、大きさや取り付け位置を微調整することもできる。

【０００８】 図３は水飲み器の断面図である。容量１リットルの水分貯蔵瓶４の上蓋６を取 り、水分を補給する。その際、舐め皿５へ流出しないよう栓７をする。補給し終 わって上蓋６をしてから、栓７を抜けば水分は一定量、舐め皿５へ流出する。５ の容量は８０ミリ×８０ミリ×４０ミリを用いると水深約２０ミリが一定量とな る。ゴム管８は長さ１００ミリ、内径８ミリで貯蔵瓶４と舐め皿５の底部を繋ぐ 。水分補給の際、栓７の代わりにこのゴム管８をクリップ等でとめてもよい。

【０００９】

【考案の効果】

本考案のペット猫専用餌箱に、市販の固形キャットフード８００グラムと牛乳 ０，８リットルを備え、そのまま１週間留守宅状況にした。即ち、実際留守した のは２日間、５日間は本来の世話をせず留守宅状況にして効果を試した。結果、 キャットフードは、約７０グラム残り、牛乳は０，３リットル弱残っていた。と いうことは、キャットフードは、１日平均約１００グラム、牛乳は約０，７デシ リットル消費したことになり、猫が必要にして十分な餌を取り出したことになる 。ただし、水分は牛乳のほか取れる状況であったが、舐め皿には一定の牛乳が流 出しており、留守宅状況における猫の餌供給において、本考案によるペット猫専 用餌箱の効果は十分あったものといえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のペット猫専用餌箱の一実施例を示す主
要部透視図である。

【図２】ロート型餌貯蔵箱の側面切断図である。

【図３】水飲み器の側面切断図である。

【符号の説明】

１ ロート型餌貯蔵箱の下方の口 ２ 外箱に開けた餌取り出し口の穴 ３ 撹拌棒 ４ 貯蔵瓶 ５ 舐め皿 ６ 貯蔵瓶の上蓋 ７ 水飲み器の栓 ８ ゴム管

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 固形キャットフードをロート型の貯蔵箱
   に貯えておき、猫が箱の下方口からそれを取り出し、水
   分は貯蔵瓶と舐め皿の容器をホースで繋ぐことによっ
   て、消費した分、貯蔵瓶から流出する仕組みをセットし
   たペット猫専用の餌箱