JP3169273B2 - 自動車の乗員保護装置 - Google Patents

自動車の乗員保護装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コア材に弾性層と表
皮層とを順次積層して形成されたインストルメントパネ
ルの内方に所謂ニープロテクタを配設してなる自動車の
乗員保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の車室前部に位置するイン
ストルメントパネルの内方に、乗員の膝部を保護する所
謂ニープロテクタを配設して、車両衝突時などにおける
一種の乗員保護装置を構成することは、一般に広く行な
われている。かかる乗員保護装置を設けることにより、
車両衝突時などフロント側乗員の膝部がインストルメン
トパネル側に衝突した際に、その衝突エネルギを上記ニ
ープロテクタで吸収しながら受け止め、上記乗員の膝部
を効果的に保護することができる。
【0003】また、上記のような乗員保護装置におい
て、インストルメントパネルを、コア材に弾性層と表皮
層とを順次積層してなる積層構造とすることにより、乗
員の膝部がインストルメントパネル側に衝突した際に、
その当たりを柔らかくして衝撃を緩和し、乗員膝部に対
する保護性能をより一層向上させるようにしたものが知
られている(例えば、実開平4−24852号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記インス
トルメントパネルは、乗員の足元スペースの確保等のた
めに、通常、その全体の外形形状としては前下がりに傾
斜するように形成され、しかも、外観デザインの観点か
ら、その外表面は滑らかな曲面をなすように形成されて
いる。
【0005】このため、車両衝突時など、乗員の膝部が
インストルメントパネル側に衝突した際に、衝突の角度
やインストルメントパネルの外形曲面形状によっては、
膝部がインストルメントパネルの曲面形状に沿って滑り
易くなり、該膝部をニープロテクタの膝拘束部で正確に
受け止めることが難しく、ニープロテクタの衝撃吸収能
力が十分に発揮されない場合が生じることが考えられ
る。
【0006】そこで、この発明は、車両衝突時など、乗
員の膝部がインストルメントパネル側に衝突した際の膝
拘束性を高めることができる乗員保護装置を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本願発明は、
コア材に弾性層と表皮層とを順次積層して形成されたイ
ンストルメントパネルの内方に、断面形状が略U字状に
形成され、一端が車体部材に固定される一方、他端側に
乗員の膝部を受け止める膝拘束部が形成されたニープロ
テクタを配設してなる自動車の乗員保護装置であって、
上記インストルメントパネルの乗員膝部に対面する部分
について、上記コア材に、該コア材全体の形状を定める
曲面から上記ニープロテクタの膝拘束部に向かって部分
的に張り出すように形成されたへこみ部が設けられる一
方、上記表皮層はインストルメントパネル全体の外形形
状に沿って形成されており、上記弾性層は上記コア材と
表皮層との間に介在するように積層されていることを特
徴としたものである。
【0008】
【0009】
【発明の効果】本願発明によれば、上記インストルメン
トパネルの乗員膝部に対面する部分については、上記コ
ア材にニープロテクタ側に向かって部分的に張り出すへ
こみ部が形成されているので、車両衝突時など、前動し
て来た乗員の膝部がインストルメントパネルに衝突した
際には、該膝部は、インストルメントパネルのコア材の
上記へこみ部で拘束されてニープロテクタ側に向かうこ
とになる。従って、膝部がインストルメントパネルの曲
面形状に沿って滑ることが防止され、該膝部がニープロ
テクタの膝拘束部で正確に受け止められるようになる。
すなわち、乗員の膝部がインストルメントパネル側に衝
突した際における膝拘束性を高めてニープロテクタの衝
撃吸収能力を十分に発揮させることができ、乗員膝部に
対する保護性能を向上させることができる。この場合に
おいて、上記表皮層のみはインストルメントパネル全体
の外形形状に沿って形成されているので、インストルメ
ントパネルの外観デザイン(つまり見映え)が損なわれる
ことはない。また、上記弾性層は上記コア材と表皮層と
の間に介在するように積層されており、しかも、コア材
がへこむように形成された部分については弾性層が厚く
形成されることになるので、乗員の膝部が衝突した際に
おける当たりが一段と柔らかくなって衝撃がより一層緩
和され、乗員膝部に対する保護性能を更に高めることが
できる。
【0010】
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を、添付図面に基づ
いて詳細に説明する。図1に示すように、本実施例に係
る自動車の車室前部に配設されるインストルメントパネ
ル1では、運転席側のほぼ正面に、ステアリングシャフ
ト15(図3参照)を挿通させるための開口部2が設けら
れ、この開口部2の上方には、各種計器類を装着したメ
ータセット(不図示)の周囲を覆うメータフード3が形成
されている。一方、助手席側の正面上部には、助手席用
のエアバッグ装置を取り付けるための開口部4が形成さ
れ、この開口部4の下方にはグローブボックス5が取り
付けられるようになっている。
【0012】そして、上記インストルメントパネル1の
内方には、ステアリングシャフト15の途中部を支持す
るために、図2に示すようなステアリング支持メンバ1
0が配設されるようになっており、該ステアリング支持
メンバ10には、運転席用および助手席用の各ニープロ
テクタ11,12が取り付けられ、これら運転席用ニー
プロテクタ11,11及び助手席用ニープロテクタ12,
12とインストルメントパネル1とで、車両衝突時など
に前動して来た乗員の膝部を受け止めて保護する一種の
乗員保護装置が構成されている。
【0013】上記ステアリング支持メンバ10は、上記
インストルメントパネル1の内方において車幅方向に延
設された上で、その左右の両端部が、ブラッケット9,
9(図1に右側のみ図示)を介して、左右のカウルサイド
パネル(不図示)にそれぞれ固定され、また、その略中間
部分は、補強ステー13,13を介して車室フロアパネ
ル(不図示)に連結されるようになっている。また、上記
ステアリングシャフト15は、図3に示すように、基本
的に中空円筒状に形成されたステアリングコラム16に
よって回転自在に支承され、該ステアリングコラム16
が、取付ブラケット17および取付金具18を介して、
上記ステアリング支持メンバ10に支持されている。
【0014】上記運転席用ニープロテクタ11,11
は、ステアリングシャフト15の左右両側に対をなすよ
うに一つずつ配置され、一方、助手席用ニープロテクタ
12,12は、グローブボックス5の左右両端部分の近
傍の背面側上方に対をなして配置される。これらニープ
ロテクタ11,12は、例えばプレス鋼板を所定幅に切
断した上で略U字状に曲げ加工して形成されており、そ
の一端(上端)が上記ステアリング支持メンバ10の前面
側に例えば溶接によって固定され、他端側には、乗員の
膝部を受け止める膝拘束部11a,12aがそれぞれ形成
されている。
【0015】本実施例では、図3および図4に詳しく示
すように、上記インストルメントパネル1は、比較的硬
質の樹脂製コア材1cの外面側に、例えば発泡ウレタン
等の衝撃吸収性を有する弾性層1bを積層し、更にその
外表面を表皮層1aで覆って形成した、所謂、積層タイ
プのもので、上記弾性層1bを設けたことにより、乗員
の膝部がインストルメントパネル1側に衝突した際の当
たりを柔らかくして衝撃を緩和することができる。ま
た、本実施例では、 上記インストルメントパネル1の
乗員膝部に対面する部分について、上記コア材1cが各
ニープロテクタ11,12側に向かってへこむように形
成されている。
【0016】すなわち、運転席側にあっては、図3に示
されるように、インストルメントパネル1の乗員膝部に
対面する部分Aが、該インストルメントパネル1の外形
形状を定める連続した曲面の上下方向における途中部に
位置しており、この部分Aについて、インストルメント
パネル1のコア材1cが、運転席用ニープロテクタ11
側に向かってへこむように形成されている。そして、こ
のへこみ部分21の背面側に、上記ニープロテクタ11
の膝拘束部11aが位置している。尚、上記インストル
メントパネル1の下端部の前方には、ロアカバー6が配
設されている。
【0017】また、助手席側の場合には、図4に示され
るように、インストルメントパネル1の乗員膝部に対面
する部分Bが、グローブボックス5の上端側に隣接する
インストルメントパネル下縁部分に位置しており、この
部分Aについて、インストルメントパネル1のコア材1
cが、助手席用ニープロテクタ12側に向かってへこむ
ように形成されている。そして、このへこみ部分22の
背面側に、上記ニープロテクタ12の膝拘束部12aが
位置している。尚、この助手席側では、その正面上部に
形成された開口部4内に、助手席用のエアバッグモジュ
ール7が収納され、該エアバッグモジュール7はインス
トルメントパネル1の上面側に固定されている。また、
この助手席側では、上記グローブボックス5の蓋5fの
表面部が、インストルメントパネル1の外形曲線に滑ら
かに連続し、該インストルメントパネル外形形状の一部
をなすように構成されている。
【0018】本実施例では、より好ましくは、上記した
ようにコア材1cがニープロテクタ11,12側に向かっ
てへこむように形成されているインストルメントパネル
1の乗員膝部に対面する部分A,Bについても、その表
皮層1aは、インストルメントパネル1全体の外形形状
に沿って形成されている。従って、インストルメントパ
ネル1の乗員膝部に対面する部分A,Bでは、他の部分
に比べて、コア材1cがニープロテクタ11,12側に向
かってへこんでいる分だけ弾性層1bが厚くなってい
る。
【0019】以上のような構成であれば、図3および図
4において白抜き矢印で示すように、車両衝突時など、
前動して来た乗員の膝部がインストルメントパネル1に
衝突した際には、該膝部は、インストルメントパネル1
のコア材1cのへこんだ部分21,22で拘束されてニー
プロテクタ11,12側に向かうことになる。従って、
膝部がインストルメントパネル1の曲面形状に沿って滑
ることが防止され、該膝部がニープロテクタ11,12
の膝拘束部11a,12aで正確に受け止められるように
なる。すなわち、乗員の膝部がインストルメントパネル
1側に衝突した際における膝拘束性を高めてニープロテ
クタ11,12の衝撃吸収能力を十分に発揮させること
ができ、乗員膝部に対する保護性能を向上させることが
できるのである。
【0020】また、この場合において、インストルメン
トパネル1の表皮層1aのみはインストルメントパネル
全体の外形形状に沿って形成されているので、インスト
ルメントパネル1の外観デザイン(つまり見映え)が損な
われることはなく、しかも、コア材1cがへこむように
形成された部分A,B(つまりインストルメントパネル1
の乗員膝部に対面する部分)については弾性層1bが厚く
形成されることになるので、乗員の膝部が衝突した際に
おける当たりが一段と柔らかくなって衝撃がより一層緩
和され、乗員膝部に対する保護性能を更に高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るインストルメントパネ
ルの斜視図である。
【図2】 上記実施例に係るステアリング支持メンバ及
びニープロテクタの斜視図である。
【図3】 上記インストルメントパネル及びニープロテ
クタの運転席側部分の縦断面説明図である。
【図4】 上記インストルメントパネル及びニープロテ
クタの助手席側部分の縦断面説明図である。
【符号の説明】
1…インストルメントパネル 1a…表皮層 1b…弾性層 1c…コア材 11…運転席用ニープロテクタ 12…助手席用ニープロテクタ 21…コア材の運転席側におけるへこみ部分 22…コア材の助手席側におけるへこみ部分 A…インストルメントパネルの運転席側における乗員膝
部に対面する部分 B…インストルメントパネルの助手席側における乗員膝
部に対面する部分

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア材に弾性層と表皮層とを順次積層し
    て形成されたインストルメントパネルの内方に、断面形
    状が略U字状に形成され、一端が車体部材に固定される
    一方、他端側に乗員の膝部を受け止める膝拘束部が形成
    されたニープロテクタを配設してなる自動車の乗員保護
    装置であって、 上記インストルメントパネルの乗員膝部に対面する部分
    について、上記コア材に、該コア材全体の形状を定める
    曲面から上記ニープロテクタの膝拘束部に向かって部分
    的に張り出すように形成されたへこみ部が設けられる一
    方、上記表皮層はインストルメントパネル全体の外形形
    状に沿って形成されており、上記弾性層は上記コア材と
    表皮層との間に介在するように積層されていることを特
    徴とする自動車の乗員保護装置。
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