JP2784019B2 - 車両のニープロテクター構造 - Google Patents

車両のニープロテクター構造

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JP2784019B2 JP63318540A JP31854088A JP2784019B2 JP 2784019 B2 JP2784019 B2 JP 2784019B2 JP 63318540 A JP63318540 A JP 63318540A JP 31854088 A JP31854088 A JP 31854088A JP 2784019 B2 JP2784019 B2 JP 2784019B2
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【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は車両のニープロテクター構造に係わり、特に
衝突時に着座者の膝がニープロテクターの上方に逃げる
ことを防止できるようにした車両のニープロテクター構
造に関するものである。
《従来の技術》 車両の衝突時に乗員の下半身がシートベルトの下を滑
り抜けて前方に移動してしまうことがある。
このため、この様な着座者の前方への移動を可及的に
阻止するものとして、インストルメントパネルの内側に
はニープロテクターを備付けている。このニープロテク
ターは、通常、金属板で形成され、インストルメントパ
ネルを支持するためにその内側に車体幅方向に沿って配
設されているフレームに一体的に固定され、着座席前方
の着座者の膝部に対応する位置に配設されている。そし
て、車両の衝突時に慣性力によって前方に移動してくる
着座者の膝部を受止めて、それ以後の前方への移動を阻
止するとともに、その際に膝部に加わる衝撃力を金属板
の塑性変形等で吸収してこれを可及的に緩衝するように
なっている。(実公昭61−36434号後方等) 《発明が解決しようとする課題》 ところで、車両が衝突した際には、着座者には車両前
方向への慣性力が作用し、着座者の腰は車両前方向へ移
動する。また、衝突時のエンジンの後退によりエンジン
ルームと車室内とを仕切るダッシュパネルの下部が車両
後方へ変形し、これにより足先が車両後方向へ移動す
る。これら両者の移動により着座者の膝部には斜前上方
向への移動ベクトルが作用して膝部が上方に持ち上げら
れるいわゆるサブマリン現象を生じることがある。これ
は車室内スペースを増大させるためにインストルメント
パネルの着座者側の外表面を弯曲したデザインとした場
合に、この形状により上記サブマリン現象が助長される
こととなる。
しかしながら、このように膝部が上方に持上げられた
場合においては、従来のニープロテクターでは膝部がニ
ープロテクターの上方に逃げてしまうことを防止し得
ず、このため衝突の際に膝部で衝撃力をうまく緩衝でき
ないばかりか、乗員の前方への移動をも効果的に阻止し
得なくなるという虞れがある。
本発明はこの様な事情に鑑みてなされたものであり、
その目的は、車両衝突の際に着座者の膝部がニープロテ
クターの上方に逃げることを可及的に防止し得、もって
膝部による着座者の前方への移動の阻止と衝撃力の緩衝
とを確実に行なえる安全性の高い車両のニープロテクタ
ー構造を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 本発明は上記の目的を達成するために、車両のニープ
ロテクターを下記のように構成する。
すなわち、車両の座席の前方に着座者の膝部と対向す
る位置に設けられ、衝突時に膝部を受止めて着座者の前
方への移動を阻止するとともにその膝部に加わる衝撃力
を吸収するニープロテクター構造において、該ニープロ
テクターの下側部分と上側部分との剛性を相違させて上
側部分を下側部分より高剛性に形成する。
あるいは、車両の座席の前方に着座者の膝部と対向す
る位置に設けられ、衝突時に膝部を受止めて着座者の前
方への移動を阻止するとともにその膝部に加わる衝撃力
を吸収するニープロテクター構造において、該ニープロ
テクターの上側部分に膝部の上方への移動を阻止するス
トッパー部材を設ける。
《作 用》 上記のように、ニープロテクターの下側部分と上側部
分との剛性を相違させて上側部分を下側部分より高剛性
に形成すれば、衝突時に着座者の膝がニープロテクター
に緩衝されながら衝撃的に受止められたときに、このニ
ープロテクターの下側部分がその上側部分よりも大きく
潰れて変形するので、ニープロテクターの上側部分によ
って膝部の上側が押え付けられるようになり、このため
膝部を上方に持上げるような力が作用しても、膝部がニ
ープロテクターの上方に逃げてしまうことを可及的に防
止し得る。
また、ニープロテクターの上側部に予め膝部の上方へ
の移動を阻止するストッパー部材を設けておけば、膝部
が上方に持上げられてニープロテクターの上方に逃げて
しまうことをより確実に防止できる。
《実施例》 以下に、本発明の好適な一実施例を添附図面に基づき
詳述する。
第1図は本発明に係わるニープロテクター10の正面図
で、第2図はそのII−II線矢視断面図、第3図はIII−I
II線矢視断面図、第4図はIV−IV矢視断面図、また第5
図は第1図のニープロテクター10が取付けられている運
転席側の前部着座席12前方の車体部の概略断面図、第6
図はインストルメントパネル14とこのインストルメント
パネル14を支持するパイプフレーム16及びこのパイプフ
レーム16に組付けられたニープロテクター10の分解斜視
図である。
第5図と第6図とに示すように、ニープロテクター10
は着座席12の前方に、着座者18の膝部20に対応してイン
ストルメントパネル14の内側に配設され、パイプフレー
ム16に一体に組付けられている。
ニープロテクター10には左側ニープロテクター10aと
右側ニープロテクター10bとがあり、それらはステアリ
ングコラム22の挿通部の左右両側に着座者18の膝部20に
対向して設けられている。インストルメントパネル14の
下端部はパイプフレーム16のロアパイプ24にボルト等で
締結固定されるようになっている。このロアパイプ24は
運転席側の部分においてステアリングコラム22を挿通す
るために2分割されていて、これら2分割された左右の
ロアパイプ24a,24bは連結部材25で連結されている。
この連結部材25は板状の金属でなり、上端部の左右両
側にロアパイプ24a,24bが締結固定されるとともに、下
端部の左右両側にL字状のブラケット26が取付けられて
このブラケット26を介して車体フロアー28の中央部に形
成されるトンネル部(図示せず)に支持されるようにな
っている。
また、インストルメントパネル14はセンターコンソー
ル部30から助手席側の部分がアッパーパイプ32に支持さ
れるようになっている。このアッパーパイプ32はその一
端32aが上記ロアパイプ24aにセンターコンソール部30側
方の運転席側の部分で連結されていて、ここから上方に
立ち上げられるとともに前方に屈曲され、さらにカウル
アッパーパネル34に沿って車幅方向助手席側に屈曲,延
出されて、その他端32bがブラケット36を介してカウル
サイドパネル(図示せず)に締結固定されるようになっ
ている。
そして、右側ニープロテクター10b及び左側ニープロ
テクター10aは、それぞれ2枚の矩形状の鋼板38,40が重
ね合わされて形成され、その各鋼板38,40の上下端同士
が相互に貼り合わされて筒状に形成されている。ここ
で、右側ニープロテクター10bは鋼板38あるいは40の右
端部が上記アッパーパイプ32の立上がり部に予め一体的
に溶接固定されていて、パイプフレーム16の組み立て時
にその右側ニープロテクター10bの下端部が上記ロアー
パイプ24aの左端部に締結固定されるようになってい
る。
一方、左側ニープロテクター10aはその下端部が左側
ロアーパイプ24bに締結固定されるとともに、上部側が
左側アッパーパイプ42に支持されるようになっている。
左側アッパーパイプ42と左側ロアーパイプ24bはブラケ
ット44を介してカウルサイドパネル(図示せず)に締結
固定されるようになっている。また左側アッパーパイプ
42にはこれを斜め上方のカウルアッパーパネル34から支
持するS字状のパイプステー48が取付けられている。
ところで、第1図〜第4図に拡大して詳細に示すよう
に、左側ニープロテクター10aにはその2枚の鋼板38,40
の下側部にそれぞれ矩形の切欠部38a,40aが形成され、
これにより左側ニープロテクター10aは全体的にみてそ
の下側部分Bの剛性がそれより上側部分Aの剛性よりも
低めに形成されている。そして、さらにインストルメン
トパネル14に近接する側の鋼板40には、その切欠部40a
の上方の部分に、着座者18の膝部20に対向してその上側
の部分を覆うようにして、L字状のストッパー部材50が
溶接固定されている。また、2枚の鋼板38,40の切欠部3
8a,40aより上側の部分にはそれらの鋼板38,40間に掛渡
されて補強ステー52,52が設けられており、これらの補
強ステー52,52によってその上側部分Aは高剛性に補強
されている。
従って、以上のようにして構成される車両のニープロ
テクター10によると、車両衝突時に前座席12の着座者18
が慣性により前方に移動すると、その着座者18の膝部20
がインストルメントパネル14を介して左側及び右側ニー
プロテクター10a,10bに衝突する。すると、これら左側
及び右側ニープロテクター10a,10bは塑性変形をきたし
て、潰れながら衝撃力を吸収しつつその膝部20を受止
め、それ以後、着座者18がさらに前方に向けて移動され
ることを阻止する。
この際、左側ニープロテクター10aにあっては、その
下側部分Bの剛性が上側部分Aの剛性よりも低くなって
いるので、その下側部分Bが大きく潰れる一方、上側部
分Aはその潰れが小さく抑えられる。このため膝部20は
左側ニープロテクター10aの上側部分Aの下方に潜りこ
むような形となり、その膝部20の上側部が左側ニープロ
テクター10aの上側部分Aで押え込まれる状態になる。
これゆえ、例えばフロアパネル28が上方に変形されたれ
り、あるいは脚部20を上方に持上げるような下方からの
突上げ力等が働いても、膝部20が左側ニープロテクター
10aの上方に逃げてしまうことを防止できるようにな
る。
また、さらに左側及び右側ニープロテクター10a,10b
には共にその各上側の部分に膝部20が上方に逃げるのを
防止するストッパー部材50を設けているので各ニープロ
テクター10a,10bの下側部分Bの潰れが小さいうちに脚
部を持上げるような力が働いても、膝部20がニープロテ
クター10a,10bの上方に逃げてしまうことを確実に防止
できる。尚、上記実施例においては、上側部分Aの剛性
と下側部分Bの剛性とを相違させる手段を、切欠部38a,
40a及び補強ステー52にて構成したが、必ずしもこれに
限られるものではなく、例えばニープロテクター10の下
側部分Bを車両幅方向に延びるビード形状としたり、あ
るいは上側部分Aと下側部分Bの板厚を変えたり、すな
わち上側部分Aを厚く下側部分Bを薄くする等、本発明
の趣旨を逸脱しない限りにおいて当業者の知識に基づい
て種々なる変更,改良などを加え得るものである。
《効 果》 以上要するに本発明によれば、次の如き優れた効果を
発揮する。
(1)ニープロテクターの下側部分と上側部分との剛性
を相違させて上側部分を下側部分より高剛性に形成する
と、衝突時に着座者の膝がニープロテクターに緩衝され
ながら衝撃的に受止められたときに、このニープロテク
ターの下側部分がその上側部分よりも大きく潰れて変形
するので、ニープロテクターの上側部分によって膝部の
上側が押え付けられるようになり、このため膝部を上方
に持上げるような力が作用しても、その上方への移動を
阻止して膝部がニープロテクターの上方に逃げてしまう
ことを可及的に防止できる。
(2)ニープロテクターの上側部に予め膝部の上方への
移動を阻止するストッパー部材を設けておけば、衝突時
に着座者の膝部を上方に持上げるような力が作用しても
その膝部がニープロテクターの上方に逃げてしまうこと
をより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るニープロテクター構造のの好適な
一実施例を示す正面図、第2図は第1図中のII−II線矢
視断面図、第3図は第1図中のIII−III線矢視断面図、
第4図は第1図中のIV−IV矢視断面図、第5図は第1図
のニープロテクターが取付けられている運転席側の前部
着座席前方の車体部の概略断面図、第6図はインストル
メントパネルとこのインストルメントパネルを支持する
パイプフレーム及びこのパイプフレームに組付けられた
ニープロテクターの分解斜視図である。 10……ニープロテクター 10a……左側ニープロテクター 10b……右側ニープロテクター 12……着座席 18……着座者 20……膝部 50……ストッパー部材 A……上側部分(左側ニープロテクター) B……下側部分(左側ニープロテクター)
フロントページの続き (72)発明者 門田 勝典 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−146746(JP,A) 特開 平2−6248(JP,A) 実開 昭49−56618(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 21/045

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の座席の前方に着座者の膝部と対向す
    る位置に設けられ、衝突時に膝部を受止めて着座者の前
    方への移動を阻止するとともにその膝部に加わる衝撃力
    を吸収するニープロテクター構造において、 該ニープロテクターの下側部分と上側部分との剛性を相
    違させて上側部分を下側部分より高剛性に形成したこと
    を特徴とする車両のニープロテクター構造。
  2. 【請求項2】車両の座席の前方に着座者の膝部と対向す
    る位置に設けられ、衝突時に膝部を受止めて着座者の前
    方への移動を阻止するとともにその膝部に加わる衝撃力
    を吸収するニープロテクター構造において、 該ニープロテクターの上側部分に膝部の上方への移動を
    阻止するストッパー部材を設けたことを特徴とする車両
    のニープロテクター構造。
JP63318540A 1988-12-19 1988-12-19 車両のニープロテクター構造 Expired - Lifetime JP2784019B2 (ja)

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