JP2009166220A - 型抜きプレス装置および型抜きプレス装置の平行度測定システム - Google Patents
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Abstract
下定盤基台と金属表面板とを密着させることで高い打抜き精度を実現し、また打抜き動作のヒステリシスを解消することで起動時のウォーミングアップ駆動回数を激減できる打抜き型抜きプレス装置、および測定時間を短縮できる平行度測定システムを提供する。
【解決手段】
型抜きプレス装置1は、上下定盤11,13の何れかに型抜き用金型ボード13をセットし、定盤プレスにより型抜き用金型ボード13により薄状体を打抜くもので、上下定盤が、磁性体金属基台111,121と上下定盤の少なくとも一方(実施形態では、前記型抜き用金型ボードがセットされる側)の磁性体金属基台に対して着脱できる金属表面板112,122と、磁性体金属基台と金属表面板との間に介在し一方の面が磁性体金属基台に磁気吸着し、他方の面が前記金属表面板と磁気吸着しまたは接合されているマグネットシート113,123とを備えている。
【選択図】 図1
Description
この打抜き動作のヒステリシスは、起動時にいわゆる「ウォーミングアップ駆動」を多数回行えば、幾分かは小さくなるが、根本的な解決にはならない。
上下定盤の何れかに型抜き用金型ボードをセットし、定盤プレスにより前記型抜き用金型ボードにより薄状体を打抜く、型抜きプレス装置において、
前記上下定盤が、
前記磁性体金属基台と、
前記下定盤の少なくとも一方(実施形態では、前記型抜き用金型ボードがセットされる側)の磁性体金属基台に対して着脱できる金属表面板と、
前記磁性体金属基台と前記金属表面板との間に介在し一方の面が前記磁性体金属基台に磁気吸着し、他方の面が前記金属表面板と磁気吸着しまたは接合されているマグネットシートと、
を備えていることを特徴とする型抜きプレス装置。
本発明の型抜きプレス装置では、マグネットシートは可撓性が必須である。圧縮弾性はなるべく小さいことが好ましい。すなわち、マグネットシートは、プレス時に圧縮変形しない材料であることが好ましい。
前記マグネットシートが、合成樹脂シートと、前記合成樹脂シートに混入された磁界方向が平均して前記合成樹脂シートの表面方向に向いた磁界形成材とを備え、
前記磁界形成材による磁界が前記合成樹脂シートの両面側に形成されていることを特徴とする(1)に記載の型抜きプレス装置。
本発明の型抜きプレス装置では、金属表面板と磁性体金属基台との間に隙間が生じないように(または生じたとしても、隙間の総量が極めて小さいくなるように)、マグネットシートが作用する。マグネットシートの両面に磁界が形成されており、かつ金属表面板が磁性体である場合には、マグネットシートと金属表面板は磁力により密着する。
前記マグネットシートが、合成樹脂シートと、前記合成樹脂シートに混入された磁界方向が平均して前記合成樹脂シートの表面方向に向いた磁界形成材とを備え、
前記磁界形成材による磁界が前記合成樹脂シートの前記他方の面側には形成されていないことを特徴とする(1)に記載の型抜きプレス装置。
マグネットシートの片面に磁界が形成されている場合には、金属表面板が磁性体であるか否かによらず、マグネットシートと金属表面板はたとえば接着材により密着するか、マグネットシートを金属表面板に熱圧着させることができる。
上下定盤の何れかに型抜き用金型ボードをセットし、定盤プレスにより前記型抜き用金型ボードにより薄状体を打抜く、型抜きプレス装置において、
前記上下定盤が、
前記磁性体金属基台と、
前記上下定盤の少なくとも一方の磁性体金属基台に磁気吸着できる金属表面板と、
を備えていることを特徴とする型抜きプレス装置。
金属箔が前記マグネットシートと前記磁性体金属基台との間、または前記マグネットシートと前記金属表面板との間にセットされていることを特徴とする(1)から(4)の何れかに記載の抜き方プレス装置。
この金属箔は、高さ調整用であり、前記マグネットシートと前記金属表面板とが着脱不可能に密着している場合には、通常、金属箔は前記マグネットシートと前記磁性体金属基台との間にセットされる。
上下定盤の何れかに上下定盤間距離を測定するセンサを複数点に備えた測定ボードを前記型抜き用金型ボードに代えてセットし、打抜き時に前記測定ボードにより測定された距離情報(下死点情報)に基づき、前記上下定盤の前記複数点での盤面同士の距離が等しくなるように、前記上下定盤の前記型抜き用金型ボードがセットされる側の定盤にムラ取り補正処理を施す型抜きプレス装置の平行度測定システムにおいて、
前記型抜きプレス装置が(1)から(5)の何れかに記載の型抜きプレス装置であることを特徴とする型抜きプレス装置の平行度測定システム。
(2)打抜き動作のヒステリシスを解消することで起動時のウォーミングアップ駆動回数を激減できる。
(3)金属箔を使用してムラ取り補正をする場合、金属箔の厚み分が正確に上下定盤間の距離に反映される。
(4)高さ誤差の少ない型抜き用金型ボードを使用して、金属箔等によるムラ取り補正をすることで、上定盤と下定盤との距離が均等になる。
(5)上下定盤の平行度の測定に際して測定ごとのバラツキが小さく測定時間を短縮できる。
図1(A)において、型抜きプレス装置1は、上定盤11と下定盤12とを備えており、下定盤12に型抜き用金型ボード13がセットされている。型抜き用金型ボード13に打ち抜きを行なう薄状体2(本実施形態では、フィルム)が配置され、上定盤11を下降させることにより(すなわち、上定盤11と型抜き用金型ボード13とをプレス動作することにより)薄状体2の打抜きが行われる。図1(A)では薄状体2と上定盤11との間に定盤保護用面材14を設けてある。
図3(A)では金属表面板112および122は磁性体であり、かつマグネットシート113および123の両面が磁気吸着機能を有している。図1(B)に示したようにの図1の実施形態では、マグネット113と金属表面板112とは接着材により接合されているが、本実施形態では、図3(B)に示すように金属表面板112はマグネット113に磁気吸着されている。
図5(A)では、型抜き用金型ボード13は上定盤11にソレノイド装置16により磁気固定されている。下定盤12は、磁性体金属基台121と、金属表面板122と、マグネットシート123とを備えている。図5(A)では、型抜き用金型ボード13は上定盤11に強固に取り付けられているので、空隙Cによる誤差は下定盤12の金属表面板121に起因するもののみを考慮すればよい。
なお、マグネットシート113と下定盤基台111と金属表面板112との間、マグネットシート123と下定盤基台121と金属表面板122との間にエアーが溜まることがある。このエアーは、マグネットシート113,123に連通または非連通の切り込みを入れたり溝を形成したりすることで、このエアーを排除することができる。本発明では、高さ誤差の少ない型抜き用金型ボード13を使用して、金属箔15等による高さ補正をすることで、上定盤11と下定盤12との距離が均等になる。
図7は本発明の平行度測定システムの実施形態を示す説明図である。
図7の平行度測定システム4では、本発明の型抜きプレス装置であればどのようなものも用いることができるが、本実施形態では、図3に示した型抜きプレス装置1を用いることにする。
測定ボード41は、型抜きプレス装置1の上定盤11と下定盤12との平行度を測定するために使用されるもので、ボード本体411とラバープレート412と複数のセンサU1〜U5とを備えている。
センサU1〜U5は、上定盤11の下面(すなわち、金属表面板112の下面)と下定盤12の上面(すなわち、金属表面板122の下面)との間の距離を測定する。
型抜きプレス装置1の駆動時(プレス動作時)に、センサU1〜U5により測定された距離情報(下死点情報)がデータ出力端子413を介してコンピュータ42に送出される。
コンピュータ42は、この下死点情報に基づき、上定盤11と下定盤12の複数点での盤面間の距離(または、盤面間の距離が等しくなるような補正数値)を計算する。
2 薄状体
4 平行度システム
11 上定盤
12 下定盤
13 型抜き用金型ボード
14 定盤保護用面材
15 金属箔
16 ソレノイド装置
41 測定ボード
42 コンピュータ
111,121 磁性体金属基台
112,122 金属表面板
113,123 マグネットシート
411 ボード本体
412 ゴム板
413 データ出力端子
Claims (6)
- 上下定盤の何れかに型抜き用金型ボードをセットし、定盤プレスにより前記型抜き用金型ボードにより薄状体を打抜く、型抜きプレス装置において、
前記上下定盤が、
前記磁性体金属基台と、
前記上下定盤の少なくとも一方(実施形態では、前記型抜き用金型ボードがセットされる側)の磁性体金属基台に対して着脱できる金属表面板と、
前記磁性体金属基台と前記金属表面板との間に介在し一方の面が前記磁性体金属基台に磁気吸着し、他方の面が前記金属表面板と磁気吸着しまたは接合されているマグネットシートと、
を備えていることを特徴とする型抜きプレス装置。 - 前記マグネットシートが、合成樹脂シートと、前記合成樹脂シートに混入された磁界方向が平均して前記合成樹脂シートの表面方向に向いた磁界形成材とを備え、
前記磁界形成材による磁界が前記合成樹脂シートの両面側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の型抜きプレス装置。 - 前記マグネットシートが、合成樹脂シートと、前記合成樹脂シートに混入された磁界方向が平均して前記合成樹脂シートの表面方向に向いた磁界形成材とを備え、
前記磁界形成材による磁界が前記合成樹脂シートの前記他方の面側には形成されていないことを特徴とする請求項1に記載の型抜きプレス装置。 - 上下定盤の何れかに型抜き用金型ボードをセットし、定盤プレスにより前記型抜き用金型ボードにより薄状体を打抜く、型抜きプレス装置において、
前記上下定盤が、
前記磁性体金属基台と、
前記上下定盤の少なくとも一方の磁性体金属基台に磁気吸着できる金属表面板と、
を備えていることを特徴とする型抜きプレス装置。 - 金属箔が前記マグネットシートと前記磁性体金属基台との間、または前記マグネットシートと前記金属表面板との間にセットされていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の抜き方プレス装置。
- 上下定盤の何れかに上下定盤間距離を測定するセンサを複数点に備えた測定ボードを前記型抜き用金型ボードに代えてセットし、打抜き時に前記測定ボードにより測定された距離情報(下死点情報)に基づき、前記上下定盤の前記複数点での盤面同士の距離が等しくなるように、前記上下定盤の前記型抜き用金型ボードがセットされる側の定盤にムラ取り補正処理を施す型抜きプレス装置の平行度測定システムにおいて、
前記型抜きプレス装置が請求項1から請求項5の何れかに記載の型抜きプレス装置であることを特徴とする型抜きプレス装置の平行度測定システム。
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