JP2001300899A - 紙器抜型受面板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 底板用台座の表面に、マグネットシートを全
面に吸着し、マグネットシートの表面に、面板本体を取
り付け、面板本体（１）の表面に面堀りを設けた紙器抜
型受面板を提供する。 【解決手段】（イ） 底板用台座（５）の表面の両側
に、面板本体ガイド（４）を設ける。 （ロ） 底板用台座（５）の表面に、マグネットシート
（３）を全面に吸着し、取り付ける。 （ハ） マグネットシート（３）の表面に、面板本体
（１）を取り付ける。 （ニ） 面板本体（１）の表面に面堀り（２）を設け
る。本発明は、以上のような構成よりなる紙器抜型受面
板である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、底板用台座の表
面に、マグネットシートを全面に吸着し、マグネットシ
ートの表面に、面板本体を取り付け、面板本体（１）の
表面に面堀りを設けた紙器抜型受面板に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、紙器抜型加工をするとき、所定の
紙器を展開した形状に応じて、切断する切刃と、展開し
た紙器の折線部に筋溝を設け、筋刃を付けた抜型と、そ
の表面に紙器材を置いて、抜型の刃を受ける面板により
加工していた。面板は、紙器の折線の位置、すなわち、
筋刃に対応する位置に、台紙を貼って、筋溝に応じた溝
を設けていた。この作業を面堀りといい、この面堀を正
確に行うには、熟練を要し、非常に面倒な作業であっ
た。従来の面板は、面板自体が抜型の、受け、となるよ
うに、機台に取り付けているので、抜型の衝撃圧に耐え
得るように大きく、厚く、重いものであった。そして、
面板に面堀りをする場合、面板を機台に取り付けた状態
で、その作業を行っていた。そのため、作業姿勢も場所
により、無理な姿勢が強いられ、非常に作業性が悪っ
た。また、紙器の多品種小ロットの要請に応じるため、
多種の紙器に応じて、面堀りを施した数多くの面板を用
意しておく必要があるが、面板の１枚単価が高いため、
数種類用意することは、コストの面で大変だった。しか
も、面板が大きく重いので、機台への取り付け、取り外
し作業が面倒であった。保存板の収納、管理も面倒であ
った。そこで、本出願人は、先に前記問題点を解決し
た、紙器抜型受面板を出願した（実開平３−８８６９８
号）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記実開平３−８８６
９８号で開示した技術の内容は、それまでの面板の問題
点を簡単に解決している。本発明は、前記実開平３−８
８６９８号の技術の改良であり、さらに、構造を簡単に
することで、取扱いが簡単になり、製造コストを低減で
きるようにしたのである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】（イ） 底板用台座
（５）の表面の両側に、面板本体ガイド（４）を設け
る。 （ロ） 底板用台座（５）の表面に、マグネットシート
（３）を全面に吸着し、取り付ける。 （ハ） マグネットシート（３）の表面に、面板本体
（１）を取り付ける。 （ニ） 面板本体（１）の表面に面堀り（２）を設け
る。 本発明は、以上のような構成よりなる紙器抜型受面板で
ある。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 （イ） 厚さ約３ｍｍの底板用台座（５）の表面の両側
に、厚さ約３ｍｍの面板本体ガイド（４）を設ける。 （ロ） 底板用台座（５）の表面に、約１ｍｍのマグネ
ットシート（３）を全面に吸着し、取り付ける。 （ハ） マグネットシート（３）の表面に、面板本体
（１）を取り付ける。 （ニ） 面板本体（１）の表面に面堀り（２）を設け
る。 本発明は、以上のような構造で、これを使用するとき
は、面堀り（２）を施した、面板本体（１）を作業台の
上に置き、作りたい、紙器の材料を持ってきて、作業を
すれば、紙器の抜型が簡単に作れる。

【０００６】

【発明の効果】従来、型面板台座は、３枚のステンレス
板をスポット溶接にするため、平面の凹凸部が生じ、凸
部の部分を削り、平面を出して設けても、微差の凹凸が
残っていたが、マグネットシートを設けることにによ
り、従来のマグネット埋め込み用のステンレス板が不用
になった。スポット溶接の剥がれて、又、表裏の凹凸部
の点検、修正作業が不用になり、さらに、改良型面板台
座は、厚さ約３ｍｍステンレス１枚板により、強度、精
度とも大幅にあがった。厚さ約１ｍｍのマグネットシー
ト上部に硬度のステンレス面板本体を吸着し、打抜作業
した際、マグネットシートの弾力（クッション）効果が
あり、従来面埋の次に面倒な作業のムラ取りが約８０％
軽減され、製品によっては、ムラ取りが不用になった。
マグネットシートの弾力（クッション）効果により、抜
型の刃を痛めない。天地にコーナーガイドを左右に調整
装置を取り付けてあるので、しっかりとプレートが固定
され、調整装置により、約２ｍｍ単位での微調整が可能
で、両サイドを締め具で固定することにより安定する。
マグネットを使用しているので、全面吸着となり、浮き
が発生しない。使用しているステンレス板の硬度を約７
５度と高めているので、約１００万通以上にも耐えるこ
とができる。硬度が高いことから、保存を立て置きにし
ても、曲がり及び角に痛みが生じない。全体の重量が軽
量になるから据え付け、取り外し、持ち運びが簡単で容
易である。その結果、作業効率も良くなる。受面板の購
入単価が従来にに比べて、大きくコストダウンになるの
で、経費の節減につながる。ステンレス板と抜刃との硬
度差が極めて僅差なので、ひげ（紙粉）の発生が大幅に
減少する。これらのことから、この紙器抜型受面板は、
自動平盤打抜機の機能を高め、人員の活性化、時間経費
の節減ができる。また、製造工程の効率化、製品精度の
向上、低廉化に大きく寄与できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の分解斜視図である。

【図２】本発明の斜視図である。

【符号の説明】

１ 面板本体 ２ 面堀り ３ マグネットシート ４ 面板本体ガイド ５ 底板用台座

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ） 底板用台座（５）の表面の両側
   に、面板本体ガイド（４）を設ける。 （ロ） 底板用台座（５）の表面に、マグネットシート
   （３）を全面に吸着し、取り付ける。 （ハ） マグネットシート（３）の表面に、面板本体
   （１）を取り付ける。 （ニ） 面板本体（１）の表面に面堀り（２）を設け
   る。 本発明は、以上のような構成よりなる紙器抜型受面板で
   ある。