JP2012016761A - 抜き型ブロック - Google Patents
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Abstract
【課題】 トムソン刃を有する抜き型の一部に組み込む金属製の抜き型ブロックにおいて、彫刻刃のムラ取りを容易に行えるようにした抜き型ブロックを提供する。
【解決手段】 トムソン刃を有する抜き型の一部に組み込む金属製の抜き型ブロックにおいて、ブロック本体(23B)が複数の分割ブロック(23B−1〜23B−3)から構成され、該複数の分割ブロックには彫刻刃(23A)が連続するように形成されている一方、複数の分割ブロックはブロック本体の表面に対して上下の方向から連結・取外し可能な凹溝(24)と凸部(25)とによる継ぎ手で連結されており、複数の分割ブロックの各々が個別にムラ取り可能となっている。
【選択図】 図2
【解決手段】 トムソン刃を有する抜き型の一部に組み込む金属製の抜き型ブロックにおいて、ブロック本体(23B)が複数の分割ブロック(23B−1〜23B−3)から構成され、該複数の分割ブロックには彫刻刃(23A)が連続するように形成されている一方、複数の分割ブロックはブロック本体の表面に対して上下の方向から連結・取外し可能な凹溝(24)と凸部(25)とによる継ぎ手で連結されており、複数の分割ブロックの各々が個別にムラ取り可能となっている。
【選択図】 図2
Description
この発明は抜き型ブロックに関し、特に彫刻刃のムラ取りを容易に行えるようにしたブロックに関する。
例えば、樹脂製シート、紙、段ボールなどのシート材は、種々の形状に打ち抜くことにより、食品用トレイ、紙箱、段ボール箱などに使用されている。このシート材を打ち抜く場合、打ち抜くべき平面形状に合わせて配された打抜き刃を有する抜き型が用いられる。
比較的安価な製品を製造する場合には抜き型も廉価に製作する必要があることから、例えばトムソン刃を合板などの取付け板に埋め込んだ構造が採用されている。かかる抜き型ではシート材をトムソン刃の刃先で面版に押し付けて押し切りすることになる。
しかし、抜き型と面版との平行度、抜き型の精度、切断圧力の均一性、抜き加工機の精度などに起因して切れ不良を生ずることがある。
この切れ不良を解消するため、押付け力の弱い箇所にテープなどを貼ることにより、刃先の高さを微調節し、押付け力を強めることが行われる。この刃先の高さの微調節を「ムラ取り」という。
他方、図6のAに示されるようなY字形状を打ち抜く場合、トムソン刃では図7のAに示されるように、Y字の交点部分に曲げRがついてしまう。また、図6のBに示されるような形状を打ち抜く場合、トムソン刃では図7のBに示されるように、すり合わせが困難なために刃先に隙間が生じる。さらに、図6のCに示されるようなV字形状を打ち抜く場合、図7のCに示されるように、V字の先端に極めて小さなRのためにトムソン刃の製作が煩雑である。
そこで、彫刻刃をNC加工した抜き型ブロックをトムソン刃の一部に組み合わせることが行われている(特許文献1)。
しかし、特許文献1記載の抜き型ブロックでは全体を一体に形成しているので、部分的にムラ取りを行うことが難しい。例えば、図8に示された抜き型ブロックにおいて、Aの部分が切れない場合、Aの箇所にムラ取り用のテープを貼ると、彫刻刃全体の押付け力が増大してしまうので、切断できている箇所の刃先を傷めてしまう。
本発明はかかる問題点に鑑み、彫刻刃のムラ取りを容易に行えるようにした抜き型ブロックを提供することを課題とする。
そこで、本発明に係る抜き型ブロックは、トムソン刃を有する抜き型の一部に組み込むようにした金属製の抜き型ブロックにおいて、ブロック本体が複数の分割ブロックから構成され、該複数の分割ブロックには彫刻刃が連続するように形成されている一方、上記複数の分割ブロックはブロック本体の表面に対して上下の方向のみから連結・取外し可能な凹溝と凸部とによる継ぎ手で連結されていることを特徴とする。
本発明の特徴の1つは抜き型ブロックを複数に分割し、上下の方向のみから連結・取外し可能な凹溝と凸部の継ぎ手、例えば蟻溝とほぞの継ぎ手によって連結するようにした点にある。これにより、複数の分割ブロックの各々を個別にムラ取りできることになり、刃先の損傷を防止しつつ、切れ不良を解消できる。
また、分割ブロックは継ぎ手の構造に起因して上下方向にのみ移動させることができ、水平方向にずれることができないので、彫刻刃の精密さを保証できる。
以下、本発明を具体例に基づいて詳細に説明する。図1ないし図5は本発明に係る抜き型ブロックの好ましい実施形態を示す。図において、切断装置ではプレス定盤10上に抜き型20が取付けられ、プレス定盤10の上方にはプレス可動盤11が配置され、プレス可動盤11は駆動シリンダ12によって上下に駆動されるようになっている。
抜き型20は合板などの取付け板21にトムソン刃22及び金属製の抜き型ブロック23を埋め込んで構成されている。すなわち、取付け板21には例えばレーザビーム加工によって抜き型ブロック23を嵌め込む四角形状の開口21Aが例えば上下に貫通して形成されるとともに、レーザビーム加工などによってトムソン刃22を嵌め込む嵌込み溝21Bが切断すべき形状に例えば上下に貫通して形成されている。
この嵌込み溝21Bには薄刃状のトムソン刃22が上側の刃先部分22Aを突出させた状態に圧入され、又開口21Aには抜き型ブロック23が彫刻刃23Aの刃高をトムソン刃22の刃高と同じ高さになるように突出させた状態に圧入され、トムソン刃22の刃先22Aと抜き型ブロック23の彫刻刃23Aとは相互に連続されている。
抜き型ブロック23は直方体形状の金属製ブロック本体23Bに彫刻刃23AをNC加工などによって一体的に形成した構造をなし、ブロック本体23Bは3つの分割ブロック23B−1、23B−2、23B−3に分割され、分割ブロック23B−1と分割ブロック23B−2、分割ブロック23B−2と分割ブロック23B−3とはブロック本体23Bの表面に対して上下の方向のみから連結・取外し可能な蟻溝(凹溝)24とほぞ(凸部)25による継ぎ手によって連結されている。
また、取付け板21には位置決め治具26の嵌込み溝21Cが抜き型ブロック23の直近にて形成され、嵌込み溝21Cは平面リップドチャンネル状をなし、トムソン刃22の嵌込み溝21Bを横断するように形成され、嵌込み溝21Cには位置決め治具26が圧入されている。
この位置決め治具26は嵌込み溝21Cと等しい平面リップドチャンネル状をなし、中央部分26Aが他の部分に比較して高く形成され、中央部分26Aの中央には位置決め溝26Bが形成される一方、トムソン刃2の抜き型ブロック23側の端縁には嵌込み段部22Bが形成され、トムソン刃22の嵌込み段部22Bには位置決め治具26が嵌め込まれるとともに、位置決め治具26の位置決め溝26Bにはトムソン刃22の嵌込み段部22B上方の刃先部分22Aが嵌め込まれている。
以上のように、抜き型ブロック20を3つに分割し、3つの分割ブロック23B−1〜23B−3を蟻溝24とほぞ25の継ぎ手によって連結するようにしたので、例えば分割ブロック23B−1の部分に切り不良がある場合には分割ブロック23B−1の裏面にムラ取り用のテープを貼ることにより、分割ブロック23B−1の彫刻刃23Aの高さを微調節することができる。
また、他の分割ブロック23B−2、23B−3の彫刻刃23Aについては押付け力が増大しないので、分割ブロック23B−2、23B−3の彫刻刃23Aの刃先を傷めることはない。
また、3つの分割ブロック23B−1〜23B−3を蟻溝24とほぞ25の継ぎ手によって連結するようにしたので、分割ブロック23B−1〜23B−3は相互に離れる方向に移動できず、抜き型ブロック23の彫刻刃23Aの高い精度を保証できる。
なお、上記の例では蟻溝24とほぞ25を同一の向きに形成したが、異なる向きに形成するようにしてもよい。また、蟻溝とほぞの組合せに限定されず、上下の方向のみから嵌込み可能な凹溝と凸部との継ぎ手であればよく、例えば平面円弧状の凹溝と平面円弧状の凸部との継ぎ手を採用することができる。また、ブロック本体3つではなく、2又は4つ以上に分割してもよい。
20 抜き型
22 トムソン刃
23 抜き型ブロック
23A 彫刻刃
23B ブロック本体
23B−1〜23B−3 分割ブロック
24 蟻溝(凹溝)
25 ほぞ(凸部)
22 トムソン刃
23 抜き型ブロック
23A 彫刻刃
23B ブロック本体
23B−1〜23B−3 分割ブロック
24 蟻溝(凹溝)
25 ほぞ(凸部)
Claims (2)
- トムソン刃を有する抜き型の一部に組み込む金属製の抜き型ブロックにおいて、
ブロック本体(23B)が複数の分割ブロック(23B−1〜23B−3)から構成され、該複数の分割ブロック(23B−1〜23B−3)には彫刻刃(23A)が連続するように形成されている一方、
上記複数の分割ブロック(23B−1〜23B−3)はブロック本体(23B)の表面に対して上下の方向のみから連結・取外し可能な凹溝(24)と凸部(25)とによる継ぎ手で連結されていることを特徴とする抜き型ブロック。 - 上記複数の分割ブロック(23B−1〜23B−3)の各々が個別にムラ取り可能となっている請求項1記載の抜き型ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010154133A JP2012016761A (ja) | 2010-07-06 | 2010-07-06 | 抜き型ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010154133A JP2012016761A (ja) | 2010-07-06 | 2010-07-06 | 抜き型ブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012016761A true JP2012016761A (ja) | 2012-01-26 |
Family
ID=45602390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010154133A Pending JP2012016761A (ja) | 2010-07-06 | 2010-07-06 | 抜き型ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012016761A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105172202A (zh) * | 2015-08-10 | 2015-12-23 | 王佳莺 | 一种纸罐机的成型工艺 |
-
2010
- 2010-07-06 JP JP2010154133A patent/JP2012016761A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105172202A (zh) * | 2015-08-10 | 2015-12-23 | 王佳莺 | 一种纸罐机的成型工艺 |
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