JP3185222U - 切込刃加工型および切込刃加工機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】切欠き3の形状に合わせた刃部16を有し、切欠き形成前の切込刃2の刃先側の角部に押し当てられる押部材14を備えてなる雄型4aと、押部材が挿通可能で周縁に押部材の刃部16に対応する刃部20を有する開口18を備えてなる雌型4bとを組み合わせてなる切込刃加工型である。またこの切込刃加工型を用い、駆動機構により、雌型に対し雄型を相対的に上下方向に往復移動させて切込刃に対し剪断加工を行う切込刃加工機である。
【選択図】図2
Description
また、材料シートに対し上記各種の刃で加工を施した部分を加工後に元の位置に押し戻す働きをするブロック状の例えばスポンジゴム材よりなる弾性体(以下、「クッション材」という。)を上記各種の刃に近接する箇所に、刃の高さよりも少し高い寸法で配設して、加工後に材料シートが刃と刃の間に挟まった状態となるような不具合の発生を防止するようにしている。
このような不具合を未然に防ぐために、切込刃の刃先側の角部に切欠きを形成し、この切欠きの部分を上記のクッション材で押えるように該クッション材を基板に配設して、基板から切込刃が抜け落ちないようにしている。
このため、切欠きの形成に手間がかかるとともに、作業者の技量により品質のばらつきが生じるという問題点がある。
刃先に向かって傾斜するテーパ面により形成される刃先部を有して材料シートに対し切込加工を施す切込刃の刃先側の角部に切欠きを形成するための切込刃加工型であって、
前記切欠きの形状に合わせた刃部を有して該切欠きの形成前の切込刃の刃先側の角部に押し当てられる押部材を備えてなる雄型と、前記押部材が挿通可能で周縁に前記押部材の刃部に対応する刃部を有する開口を備えてなる雌型とを組み合わせてなることを特徴とするものである。
刃先に向かって傾斜するテーパ面により形成される刃先部を有して材料シートに対し切込加工を施す切込刃の刃先側の角部に切欠きを形成する切込刃加工機であって、
第1考案または第2考案に係る切込刃加工型と、
前記切込刃加工型における雄型および雌型のうちの一方に対し他方を相対的に往復移動させる駆動機構とを備えることを特徴とするものである。
第1考案の切込刃加工型および第3考案の切込刃加工機によれば、切込刃の切欠きがその切欠きの形状に合わせた刃部を有する雄型の押部材と雌型の開口とによる剪断作用によって形成されるので、該切欠きを容易かつ均一な品質で形成することができる。
図1に示される切込刃加工機1は、切込刃2の刃先側の角部に切欠き3を形成するための切込刃加工型4を備えている。
切込刃加工型4は、上下方向(図1の紙面を垂直に貫く方向)に互いに相対移動可能に配設される雄型4aおよび雌型4bよりなり、雌型4bに対し雄型4aを駆動機構5で上下方向に相対移動させるように往復駆動することにより、切込刃2の角部に切欠き3を形成することができるようになっている。
図2に示されるように、切込刃2は、表裏それぞれにおいて刃先に向かって傾斜する表裏一対のテーパ面6a,6bにより形成される刃先部6を有してなり、例えば図3(a)に示されるような、紙器の構成素材である段ボールや板紙などの材料シート7に対し、ジッパーと呼ばれる引裂帯8を形成する切込加工を施すためのものである。
ここで、図3(a)に示される引裂帯8は、紙器の外周面に水平切込9aとその水平切込9aの一端から内向きに傾斜して連続する傾斜切込9bとの組み合わせによる屈曲切込9を二列に断続的に同一位相で並設してなるものである。
図3(c)に示されるように、切欠き3は、傾斜板部2bにおける刃先側の角部に形成され、基端から刃先に向けて基板10の厚み寸法と同等の高さ位置から刃先に至る部分が四角形状に切除されたような形状とされている。
ここで、切込刃2において、基板10に植え込まれる部分、すなわち基端から刃先に向けて基板10の厚み寸法と同等の高さ位置までの図3(c)中記号A矢印で示される高さ寸法部分を「植設部11」と称することとする。
そこで、図3(c)に示されるように、切欠き3の部分をクッション材12で押えるように該クッション材12を基板10に配設して、基板10から切込刃2が抜け落ちないようにしている。
図1に示されるように、雄型4aは、雄型本体13に、この雄型本体13から水平方向に突出するように第1押部材14および第2押部材15をそれぞれ所定間隔を存して配設して構成されている。
図2に示されるように、第1押部材14は、剪断加工前の切込刃2の刃先側の角部に押し当てることが可能な外観視四角ブロック状でその下部外周縁にその切込刃2の切欠き3の形状に合わせた刃部16を有している。
図1に示されるように、第2押部材15は、先端に向かう長さ寸法が第1押部材14のそれよりも若干長くされた点を除いて第1押部材14と基本的に同構造である。
第1押部材14と第2押部材15とは、植設部11(図3(c)参照)の寸法が異なる2種類の切込刃2に対応するために設けられている。
図2に示されるように、雌型4bは、雌型本体17に、雄型4aにおける第1押部材14および第2押部材15が挿通可能な第1開口18および第2開口19をそれぞれ配設して構成されている(説明の都合上、図2において、第1押部材14および第2押部材15並びに第1開口18および第2開口19をそれぞれ一つに纏めて描いている。)。
第1開口18は、先端に向かって開放された平面視四角形状で、開口周縁に第1押部材14の刃部16に対応する刃部20を有している。
第2開口19は、先端に向かう長さ寸法が第1開口18のそれよりも若干長くされた点を除いて第1開口18と基本的に同構造であり、第1開口18と第2開口19とは、植設部11(図3(c)参照)の寸法が異なる2種類の切込刃2に対応するために設けられている。
これにより、切込刃2に対する剪断動作時に、切込刃2の刃先部6におけるテーパ面6bが雌型本体17に設けられた突起21の当接面21aによって支えられるので、かかる剪断動作によって刃先部6が変形するのを防ぐことができる。
雌型本体17の基部には、切込刃2の基端に当接可能な段差部22が設けられており、この段差部22に切込刃2の基端を当接することにより、切込刃加工型4に対する切込刃2の刃先方向の位置を定めることができる。
図1に示されるように、雌型4bには、位置決め機構23が付設されている。
この位置決め機構23は、剪断加工時における切込刃加工型4に対する切込刃2の刃先の長さ方向に沿う幅方向の位置を定めるもので、本尺目盛を有する本尺24を備え、この本尺24に、副尺目盛を有する副尺25をその本尺24の長さ方向にスライド自在に装着し、切込刃2の側辺部に当接可能な当て板26を副尺25に取り付けて構成されている。
この位置決め機構23により、雄型4aの押部材14,15と雌型4bの開口18,19(図2参照)との間に挿入する切込刃2の角部の幅方向の位置を正確に定めることができ、切欠き3の幅方向の寸法精度を高めることができる。
図1に示されるように、駆動機構5は、雌型4bに対し雄型4aを相対的に上下方向に往復移動させるもので、雄型4aが装着されるスライド28をケーシング29に図示されないガイド部材を介して上下方向に移動可能に装着し、このスライド28を上下方向に往復駆動するアクチュエータ30をケーシング29内に配設して構成されている。ここで、アクチュエータ30としては、例えばエアシリンダや電動シリンダ、油圧シリンダ等を用いることができる。
以上に述べたように構成される切込刃加工型4を具備する切込刃加工機1を用いた切込刃2に対する剪断加工動作について以下に説明する。なお、第1押部材14と第1開口18とによる切込刃2への剪断加工と、第2押部材15と第2開口19とによる切込刃2への剪断加工とは、基本的に同じであるので、説明の重複を避けて簡略化を図るため、以下においては、主に、第1押部材14と第1開口18とによる切込刃2への剪断加工について説明することとし、これをもって第2押部材15と第2開口19とによる切込刃2への剪断加工の説明を行ったものとすることとする。
なお、測定値Dの位置が定まれば雄型4aを元の位置に戻すように上昇させる。
そして、復駆動機構5(図1参照)の駆動により、雌型4bに対し雄型4aを相対的に上下方向に往復移動させる。これにより、第1押部材14の刃部16(図2参照)と第1開口18の刃部20(図2参照)とによってその切込刃2の角部が剪断され、切欠き3が形成される。
本実施形態の切込刃加工型4および切込刃加工機1によれば、切込刃2の切欠き3がその切欠き3の形状に合わせた刃部16,20を有する雄型4aの押部材14,15と雌型4bの開口18,19とによる剪断作用によって形成されるので、該切欠き3を容易かつ均一な品質で形成することができる。
2 切込刃
3 切欠き
4 切込刃加工型
4a 雄型
4b 雌型
5 駆動機構
6 刃先部
6a,6b テーパ面
7 材料シート
14,15 押部材
16,20 刃部
18,19 開口
21 突起
23 位置決め機構
Claims (4)
- 刃先に向かって傾斜するテーパ面により形成される刃先部を有して材料シートに対し切込加工を施す切込刃の刃先側の角部に切欠きを形成するための切込刃加工型であって、
前記切欠きの形状に合わせた刃部を有して該切欠きの形成前の切込刃の刃先側の角部に押し当てられる押部材を備えてなる雄型と、前記押部材が挿通可能で周縁に前記押部材の刃部に対応する刃部を有する開口を備えてなる雌型とを組み合わせてなることを特徴とする切込刃加工型。 - 前記雌型には、切込刃の刃先部におけるテーパ面に当接可能な当接面を有する突起が設けられる請求項1に記載の切込刃加工型。
- 刃先に向かって傾斜するテーパ面により形成される刃先部を有して材料シートに対し切込加工を施す切込刃の刃先側の角部に切欠きを形成する切込刃加工機であって、
請求項1または2に記載の切込刃加工型と、
前記切込刃加工型における雄型および雌型のうちの一方に対し他方を相対的に往復移動させる駆動機構とを備えることを特徴とする切込刃加工機。 - 前記切込刃加工型に対する切込刃の刃先の長さ方向に沿う幅方向の位置を定める位置決め機構が設けられる請求項3に記載の切込刃加工機。
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JP2013002941U JP3185222U (ja) | 2013-05-27 | 2013-05-27 | 切込刃加工型および切込刃加工機 |
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CN112893603A (zh) * | 2021-03-03 | 2021-06-04 | 安徽大洋机械制造有限公司 | 一种前车门玻璃前导槽冲切口模及其工艺 |
JP2021154425A (ja) * | 2020-03-26 | 2021-10-07 | 啓介 春日井 | 測定加工工作機械用副尺 |
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