JP2012161897A - トムソン刃切断機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハンドルにより駆動される切断金型の上刃が、固定された切断金型の下刃に対し上下方向に変位して該下刃の上に置かれたトムソン刃を切断する装置において、上記切断金型の下刃がトムソン刃の胴部に接する部分と刃先に接する部分とにより構成されており、トムソン刃の刃先に接する部分がトムソン刃の胴部に接する部分と容易に取付けおよび取り外し出来る構造であることを特徴とするトムソン刃切断機。
【選択図】図1
Description
基板は図4に示すように通常は鉄板(35)と合板(34)の積層構造のものが用いられ、合板に帯刃を植設するための溝が刻設される。
全体としてトムソン刃(1)と押罫(2)を植設するための互いに交差した溝が形成されているが適宜間隔に不連続個所(37)が設けられて合板(34)がばらばらになることを防止している。
図7に示す切断機においては、本体(21)の下部に被加工物である長尺の帯刃を載せる載置台(22)を固着してその右端に下刃(23)を取付け、本体(21)の下刃(23)の上方に上下方向に摺動変位する上刃台(24)を設けてこれにハンドル(25)を係合させ、上刃台(24)の下端に上刃(26)を設ける構造となっている。
合わせて異なる形状の下刃(切断金型の受け刃)を使用する従来の方法では、多くの点数の金型の準備が必要になるのみならず、金型の交換にかかる時間も無視出来ないものがあった。
この方法を用いて金型の交換を含む工程の制御を自動化することでその効果を最大限に発揮できるとされている。
しかしながら、金型の交換は帯刃の種類や形状によっても必要となる場合があり、交換の頻度と程度を減らすためにさらなる改良が望まれていた。
一般的なトムソン刃切断機の刃材切断部位の模式図を図5に、その断面を図6に示した。
トムソン刃切断機は長尺の帯刃をプレス装置により切断加工するための打抜金型により断面の形状を崩さずに切断することが求められている装置である。
トムソン刃は刃先(15)と胴部(14)で硬度が異なる場合が多く、トムソン刃を切断するための金型は部位によって摩耗具合が異なる。また刃先の形状も多種多様であり、それぞれの形状に合わせた切断金型の受け刃を用いることが望ましい。
また、トムソン刃の刃先形状が変更となった場合も金型を交換する必要があり、手間がかかっていた。
その結果トムソン刃の切断工程における切断金型交換の手間を少なくして、かつ切断金型費用の削減を行うことが出来る。
一例について説明する。
図5は従来のトムソン刃切断機の刃材切断部近辺の模式説明図である。図6は図5のトムソン刃切り口方向から見たトムソン刃切断機の刃材切断部位断面模式図である。
刃材切断部において上下の矢印方向に摺動可能な上部の切断金型の押し刃(10)と下部の切断金型の受け刃(11)との間でトムソン刃は押圧切断される。このとき、トムソン刃の刃先に接する切断金型の下刃の部分(まくら)の断面がトムソン刃の刃先部分の断面に沿った面となっていることによって切断された刃先の断面は崩れることなく均一な形状を保つことが出来る。
刃材切断部において上下の矢印方向に摺動可能な上部の切断金型の押し刃(10)と下部の切断金型の受け刃(11)との間でトムソン刃は押圧切断される。トムソン刃の刃先(15)に接する切断金型の下刃の部分(12)の断面がトムソン刃の刃先部分の断面に沿った面となっていることによって切断されたトムソン刃の刃先の断面は崩れることなく均一な形状を保つ。
このような場合、従来の切断機においては切断金型の一部が磨耗しても金型全体を交換しなければならない。また切断金型の磨耗しやすい一部の部位だけを焼き入れ等の方法で硬度を上げることは非常に面倒であり実用的ではない。
すなわち、切断金型のトムソン刃の刃先に接する磨耗しやすい受け刃部分(12)を分離して簡単に交換可能とした。
また、分離した切断金型のトムソン刃の刃先に接する磨耗しやすい受け刃部分(12)の断面をトムソン刃の刃先部分の断面に沿った面とすることによって切断時の断面の崩れを防止することが出来た。
さらに、分離した受け刃部分の硬度を他の部分よりも高い材質の素材を使用することによって切断の繰り返しに伴う受け刃の磨耗を低減することが出来た。
図1においては切断金型の受け刃(11)を二つの部分すなわち、トムソン刃の刃先に接する部分(12)とトムソン刃の胴部に接する部分(13)に分離したものを留めネジ(16)を用いて結合した断面を示している。
この場合、切断金型の受け刃のトムソン刃の刃先に接する部分(12)の材質にトムソン刃の胴部に接する部分(13)の材質よりも硬度の高い素材を用いることによって、受け刃のそれぞれの部分の磨耗を均一にして交換の間隔をより長期にすることが出来る。
本発明のトムソン刃切断機によれば、このようにまだ磨耗していない切断金型のトムソン刃の胴部に接する部分(13)を生かして、全体を交換することなく切断金型の寿命を有効に活用するというやり方が可能になる。
2…押罫
3…背面
4…コの字状切欠部
5…隅切欠部
10…切断金型(押し刃)
11…切断金型(受け刃)
12…切断金型(まくら受け刃)
13…切断金型(胴部受け刃)
14…トムソン刃(胴部)
15…トムソン刃(刃先)
16…留めネジ
22…載置台
23…下刃
24…上刃台
25…ハンドル
26…上刃
33…基板
34…合板
35…鉄板
36…基板に刻設された溝
37…溝の不連続箇所
38…テープ
Claims (3)
- ハンドルにより駆動される切断金型の上刃が、固定された切断金型の下刃に対し上下方向に変位して該下刃の上に置かれたトムソン刃を切断する装置において、上記切断金型の下刃がトムソン刃の胴部に接する部分と刃先に接する部分とにより構成されており、トムソン刃の刃先に接する部分がトムソン刃の胴部に接する部分と容易に取付けおよび取り外し出来る構造であることを特徴とするトムソン刃切断機。
- 切断金型の下刃のトムソン刃の刃先に接する部分の断面が該トムソン刃の断面に沿った面を有することを特徴とする請求項1に記載のトムソン刃切断機。
- 切断金型の下刃のトムソン刃の刃先に接する部分の硬度が該トムソン刃の胴部に接する部分の硬度よりも高いことを特徴とする請求項1または2に記載のトムソン刃切断機。
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