JP6315531B1 - 打抜機用雌型および打抜機 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで且つ高精度な打ち抜きを行うことができる打抜機用雌型および打抜機を提供する。【解決手段】切刃12および押罫13を固定した抜型10を用いてシート材100を打ち抜くと共に当該シート材100に罫線を形成する打抜機1に用いられる打抜機用雌型20であって、ベースプレート21と、前記ベースプレート21の前記抜型10側の一方面側に固定されて、前記切刃12に対向する刃受け面24を有する第1のカウンタプレート22と、前記ベースプレート21の前記一方面側に固定されて、前記第1のカウンタプレート22とは別部材で形成されて、前記押罫13に対向する罫溝30が形成された第2のカウンタプレート23と、を具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、シート材を所定の形状に打ち抜くと共にシート材に罫線を形成するための打抜機に用いられる打抜機用雌型および打抜機用雌型を有する打抜機に関する。
従来より、合成樹脂製フィルム、薄紙又は厚紙等のシート材から、展開した箱等の所定形状の打抜片を打ち抜くために打抜機が用いられる。
従来の打抜機は、相対向する抜型および雌型を具備し、シート材が載置された雌型に抜型を圧接することにより当該シート材を打ち抜くものである。
抜型は、シート材を切断する切刃とシート材に罫線を形成する押罫とが固定されている。
また、雌型には、例えば、切刃が圧接するベースプレートと、ベースプレート上に押罫に対向する罫溝が設けられたカウンタプレートと、を具備するものがある。
カウンタプレートは、CADデータを元に単面毎に樹脂材料等で形成された、所謂、CAD面板が用いられる。このようなカウンタプレートは、ベースプレート上に接着されるため位置ずれが生じ難く、単面毎の構造であるためベースプレート上への設置が短時間で行える。
また、雌型には、例えば、切刃が圧接すると共に押罫に対向する罫溝が設けられた一体型の金属材料で形成された、所謂、メタルカウンタプレートがある。
さらに、雌型として、切刃に向かって突出した凸部を設け、凸部の先端が刃受け面となったものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−174148号公報
しかしながら、樹脂材料で形成されたカウンタプレートを有する雌型でシート材の打ち抜きを行うと、カウンタプレート上のシート材が載置される面とシート材の切断が行われる面との間で段差が生じ、段差によってシート材に折れや擦れなどの跡が付いてしまうという問題がある。
なお、シート材に跡が付かないように、カウンタプレートの端部をテーパ状に削ることも行われるが、折れや擦れなどの跡を完全に無くすことができない。また、カウンタプレートの端部をテーパ状に削るのに時間がかかると共に煩雑であり生産性が低下する。
一方、メタルカウンタプレートは高価であり、高コストになってしまうという問題がある。
また、メタルカウンタプレートは、抜型が伸び縮みすることによって押罫と罫溝との間で位置ずれが生じ、シート材から打ち抜いた打抜片を罫に沿って折り曲げた際に表面に割れが生じることや、製函できないなどの問題が生じる虞がある。
さらに、特許文献1のように雌型に切刃に向かって突出する凸部を設けた構成では、押罫が挿入される罫溝が形成されておらず、凸部の設けられた雌型に罫溝を設けた場合には、上述したメタルカウンタプレートと同様の問題が発生する。
本発明はこのような事情に鑑み、低コストで且つ高精度な打ち抜きを行うことができる打抜機用雌型および打抜機を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、切刃および押罫を固定した抜型を用いてシート材を打ち抜くと共に当該シート材に罫線を形成する打抜機に用いられる打抜機用雌型であって、ベースプレートと、前記ベースプレートの前記抜型側の平坦面側に固定されて、板状部材からなり、前記抜型側の一方面に前記切刃に対向する刃受け面を有する第1のカウンタプレートと、前記ベースプレートの前記第1のカウンタプレートが設けられていない前記平坦面側に固定されて、前記第1のカウンタプレートとは材質が異なる別部材で形成されて、前記押罫に対向する罫溝が形成された第2のカウンタプレートと、を具備することを特徴とする打抜機用雌型にある。
かかる態様では、ベースプレートの一方面側に第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとを固定することで、シート材を打ち抜く際に、シート材の裏面を支持する面の段差を減少させることができる。したがって、シート材に段差による折れや擦れなどの跡が付くのを抑制することができる。
また、ベースプレートの一方面側に別部材の第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとを設けるようにしたため、抜型の伸び縮み等に対応して第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとの相対位置を調整することができ、高精度な打抜および罫線を実施することができる。
さらに、ベースプレートに第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとを固定するようにしたため、第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとの何れか一方が消耗した際に、消耗した一方のみを容易に交換することができ、コストを低減することができる。
ここで、前記第1のカウンタプレートの厚さと前記第2のカウンタプレートの厚さとの差は、前記第1のカウンタプレートの厚さよりも小さいことが好ましい。これによれば、第1のカウンタプレートを設けない場合のベースプレートと第2のカウンタプレートとの段差よりも、第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとの段差を減少させて、シート材に段差による折れや擦れなどの跡が付くのを抑制することができる。
また、前記第1のカウンタプレートと前記第2のカウンタプレートとは、同じ厚さを有することが好ましい。これによれば、第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとの段差を実質的に無くすことができ、シート材に段差による折れや擦れなどの跡が付くのを防止することができる。
また、前記第1のカウンタプレートと前記第2のカウンタプレートとは、接触することなく離間して配置されていることが好ましい。これによれば、第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとが互いに干渉することなく、ベースプレートに対する第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとの位置決めを行うことができる。
また、前記ベースプレートと前記第1のカウンタプレートおよび前記第2のカウンタプレートとの間には、前記第1のカウンタプレートと前記第2のカウンタプレートとに亘って中間プレートが設けられていることが好ましい。これによれば、中間プレートによって第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとを同時にベースプレートに位置決め固定することができ、第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとのベースプレートに対する着脱を容易に行うことができる。
また、前記第2のカウンタプレートは、CAD面板であることが好ましい。第2のカウンタプレートを高精度に且つ低コストで形成することができる。
また、前記第1のカウンタプレートは、金属材料で形成されていることが好ましい。これによれば、第1のカウンタプレートの耐久性を向上することができる。
さらに、本発明の他の態様は、切刃および押罫を固定した抜型と雌型とを具備し、シート材を打ち抜くと共に当該シート材に罫線を形成する打抜機であって、前記雌型は、ベースプレートと、前記ベースプレートの前記抜型側の平坦面側に固定されて、板状部材からなり、前記抜型側の一方面に前記切刃に対向する刃受け面を有する第1のカウンタプレートと、前記ベースプレートの前記第1のカウンタプレートが設けられていない前記平坦面側に固定されて、前記第1のカウンタプレートとは材質が異なる別部材で形成されて、前記押罫に対向する罫溝が形成された第2のカウンタプレートと、を具備することを特徴とする打抜機にある。
かかる態様では、ベースプレートの一方面側に第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとを固定することで、シート材を打ち抜く際に、シート材の裏面を支持する面の段差を減少させることができる。したがって、シート材に段差による折れや擦れなどの跡が付くのを抑制することができる。
また、ベースプレートの一方面側に別部材の第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとを設けるようにしたため、抜型の伸び縮み等に対応して第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとの相対位置を調整することができ、高精度な打抜および罫線を実施することができる。
さらに、ベースプレートに第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとを固定するようにしたため、第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとの何れか一方が消耗した際に、消耗した一方のみを容易に交換することができ、コストを低減することができる。
本発明の実施形態1に係る打抜機の抜型および雌型の断面図である。 本発明の実施形態1に係る雌型の平面図である。 本発明の実施形態1に係る打抜工程を説明する断面図である。 比較例の雌型による打抜工程を説明する断面図である。 本発明の実施形態2に係る抜型および雌型の断面図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る打抜機の抜型および雌型の断面図であり、図2は、雌型の平面図である。
図1に示すように、打抜機1は抜型10と雌型(打抜機用雌型)20とを具備し、抜型10と雌型20とは互いに相対向した状態で相対移動可能に設けられている。
抜型10は、ダイボード11と切刃12と押罫13と押さえ部材14とを具備する。ダイボード11は、例えば、ベニヤ板、樹脂板および金属板が単層又は積層されて構成されている。
切刃12は、帯状の板材を所定の長さに切断後、屈曲したものであり、ダイボード11に基端部が固定されている。また、切刃12の厚さ方向両側には、ゴム、発泡ゴム、エラストマー等の弾性材からなる押さえ部材14が設けられている。押さえ部材14の先端は、切刃12の先端よりも雌型20側に突出しており、押さえ部材14が押圧方向に弾性変形することにより、切刃12の先端が押さえ部材14よりも突出するようになっている。
押罫13は、帯状の板材を所定の長さに切断後、屈曲したものであり、ダイボード11に基端部が固定されている。
一方、雌型20は、ベースプレート21と第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とを具備する。
ベースプレート21は、例えば、金属材料で形成された板状部材からなる。
第1のカウンタプレート22は、ベースプレート21の抜型10側である一方面側に固定されたものであり、抜型10の切刃12に対応する位置に設けられた刃受け面24を有する。
また、第1のカウンタプレート22は、金属材料で形成された板状部材からなり、抜型10に対向する面が刃受け面24となっている。
また、第1のカウンタプレート22には、押罫13に対応する位置に厚さ方向に貫通した貫通孔25が設けられており、貫通孔25によって露出されたベースプレート21の抜型10側の一方面側に第2のカウンタプレート23が固定されている。
すなわち、第1のカウンタプレート22は、第2のカウンタプレート23の周囲に亘って連続して設けられている。
第1のカウンタプレート22の刃受け面24は、切刃12と切刃12の両側に設けられた押さえ部材14とに相対向する面積を有する。このため刃受け面24には、切刃12と押さえ部材14との両方が当接可能となっている。
このような第1のカウンタプレート22のベースプレート21への固定方法は、特に限定されず、例えば、接着剤による接着、ネジやボルトによる締結、クリップによる固定などが挙げられる。ただし、ベースプレート21に第1のカウンタプレート22を接着すると、第1のカウンタプレート22の交換やメンテナンスのための着脱が困難になるため、第1のカウンタプレート22はベースプレート21に着脱可能に固定するのが好ましい。本実施形態では、第1のカウンタプレート22に設けられた固定孔26に挿通させた固定ネジ27をベースプレート21に螺合させることで、第1のカウンタプレート22をベースプレート21に締結するようにした。なお、第1のカウンタプレート22に設けられた固定孔26は固定ネジ27のネジ部よりも大きいため、固定孔26と固定ネジ27のネジ部との隙間によって第1のカウンタプレート22をベースプレート21に対して移動させて位置決めすることができる。また、本実施形態では、図2に示すように、固定ネジ27を第1のカウンタプレート22の4隅に設けるようにした。
また、第1のカウンタプレート22のベースプレート21への位置決めは、特に限定されないが、本実施形態では、ベースプレート21に2本の位置決めピン28を設け、位置決めピン28を第1のカウンタプレート22に設けた位置決め孔29にそれぞれ挿入することでベースプレート21に対して第1のカウンタプレート22の相対位置を位置決めしている。本実施形態では、位置決めピン28を2本設けるようにしたが、位置決めピン28の数は特にこれに限定されず、3本以上であってもよい。また、2つの位置決め孔29は、一方を単孔、他方を長孔とすることで、2本の位置決めピン28と2つの位置決め孔29との寸法公差や位置ずれなどによって位置決めピン28を位置決め孔29に挿入できなくなるのを防止することができる。また、本実施形態では、位置決めピン28をベースプレート21に設け、位置決め孔29を第1のカウンタプレート22に設けるようにしたが、特にこれに限定されず、位置決めピン28を第1のカウンタプレート22に設け、位置決め孔29をベースプレート21に設けるようにしてもよい。
また、第1のカウンタプレート22のベースプレート21への位置決めは、位置決めピン28と位置決め孔29とに限定されず、例えば、ベースプレート21に第1のカウンタプレート22の側面に当接する当接部材を設け、当接部材と第1のカウンタプレート22の側面とを当接させることによって位置決めするようにしてもよい。また、ベースプレートに位置決めマークを設け、位置決めマークと第1のカウンタプレート22の外形又は位置決め孔29とを位置決めするようにしてもよい。
なお、第1のカウンタプレート22は、金属材料に限定されるものではないが、第1のカウンタプレート22を金属材料で形成することで、切刃12が当接する刃受け面24の耐久性を向上して、消耗を抑制することができる。
第2のカウンタプレート23は、第1のカウンタプレート22とは別部材の板状部材であり、押罫13に対応する位置に罫溝30が形成されている。
本実施形態の第2のカウンタプレート23は、例えば、ベーク、PET、紙、真鍮、アルミニウム、ステンレス等の材料からなる基材シートに、打抜型を作製するためのCADデータに基づいて数値制御工作機械(NC工作機械)によって罫溝30を形成すると共に所定形状に切り抜くことで形成された、所謂、CAD面板からなる。このように第2のカウンタプレート23としてCAD面板を用いることで、第2のカウンタプレートを高精度に且つ低コストで形成することができる。
このような第2のカウンタプレート23は、ベースプレート21の抜型10側である一方面側に固定されている。すなわち、第2のカウンタプレート23は、第1のカウンタプレート22の貫通孔25によって露出されたベースプレート21の表面に固定されている。
第2のカウンタプレート23のベースプレート21への固定方法は、特に限定されず、例えば、接着剤による接着、ネジやボルトによる締結、クリップによる固定などが挙げられる。本実施形態では、ベースプレートの表面に第2のカウンタプレート23を転写することで固定している。
このようにベースプレート21上に第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とを固定することで、第1のカウンタプレート22の抜型10側の表面と第2のカウンタプレート23の抜型10側の表面との間における段差を減少させることができる。
ここで、本実施形態の抜型10および雌型20を用いたシート材100の打ち抜きについて図3を参照して説明する。
図3に示すように、雌型20上、すなわち、第1のカウンタプレート22上と第2のカウンタプレート23上とに亘って被切断物であるシート材100を載置し、図示しない駆動装置によって抜型10と雌型20とが接近する方向に相対移動する。これにより、押さえ部材14と第1のカウンタプレート22との間でシート材100が挟持されると共に、切刃12によってシート材100が切断される。また、同時に、押罫13がシート材100を罫溝30内に押し込むことでシート材100に罫線が形成される。つまり、切刃12によるシート材100の切断と、押罫13によるシート材100への罫線の作成とが同時に行われる。
このとき、切刃12によってシート材100を切断する際のシート材100の裏面は、第1のカウンタプレート22によって支持される。また、押罫13によってシート材100を罫溝30に押し込む際のシート材100の裏面は、第2のカウンタプレート23によって支持される。すなわち、シート材100を打ち抜く際に、シート材100の裏面は、雌型20の段差が減少された第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とによって支持される。したがって、シート材100を打ち抜く際にシート材100の裏面を支持する部材の段差によってシート材100に折れや擦れなどの跡が付くのを抑制することができる。
これに対して、例えば、図4に示すように、ベースプレート21上に第1のカウンタプレート22を設けずに、ベースプレート21の表面が切刃12を受ける刃受け面24となっている場合、シート材100を切断する領域の裏面を支持するベースプレート21の刃受け面24と、シート材100に罫線を形成する領域の裏面を支持する第2のカウンタプレート23の表面との間に段差が形成されてしまう。このため、図4に示す雌型20でシート材100を打ち抜くと、ベースプレート21と第2のカウンタプレート23との段差に沿ってシート材100が屈曲し、シート材100に折れや擦れなどの跡が付いてしまう。また、図4に示すように、第2のカウンタプレート23の端部をテーパ状に削ることで、シート材100の折れや擦れなどを低減することができるものの、折れや擦れなどの跡を完全に無くすことができないと共に、第2のカウンタプレート23をテーパ状に削るのに時間がかり、生産性が低下する。
本実施形態では、第2のカウンタプレート23の端部をテーパ状に削ることなく、シート材100に折れや擦れなどの跡が付くのを防止することができるため、生産性を向上することができる。
なお、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とによってシート材100に折れや擦れなどの跡が付くのを低減するためには、ベースプレート21上に固定された第1のカウンタプレート22の厚さと第2のカウンタプレート23の厚さとの差を、第1のカウンタプレート22の厚さよりも小さくする必要がある。これにより、図4に示すように、第1のカウンタプレート22を設けない場合において、ベースプレート21と第2のカウンタプレート23との段差よりも、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23との厚さの差による段差を減少させて、シート材100を打ち抜く際にシート材100に折れや擦れなどの跡が付くのを低減することができる。もちろん、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とが異なる厚さの場合には、厚さが厚い一方のカウンタプレートの端部をテーパ状に削ってもよい。ちなみに、第1のカウンタプレート22および第2のカウンタプレート23の厚さとは、ベースプレート21の平坦な一方面から抜型10側への高さのことである。
また、ベースプレート21上に固定された第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とは、同じ厚さであるのが好ましい。これにより、シート材100に切刃12と押罫13とを押し当てた際に、シート材100の裏面を支持する第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23との間で段差が無くなり、段差によってシート材に折れや擦れなどの跡が付くのを確実に防止することができる。
さらに、本実施形態では、ベースプレート21上に固定された第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とを別部材としたため、抜型10が伸び縮みした際に、押罫13と罫溝30との間での位置ずれを容易に修正することができる。ちなみに、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とが一体の場合、抜型10が伸び縮みすると、押罫13と罫溝30との間で位置ずれが生じ、位置ずれが生じた押罫13と罫溝30とによって形成された罫に沿って打抜片を折り曲げた際に表面に割れが生じることや、製函できないなどの問題が生じる。本実施形態では、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とを別部材としたため、抜型10の伸び縮みに応じて第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23との相対位置を調整することができる。したがって、抜型10の伸び縮みに対応して押罫13と罫溝30との位置ずれを調整することができ、シート材100を罫に沿って折り曲げた際に表面の割れや、製函できないなどの不具合を防止することができる。
なお、ベースプレート21上に固定された第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とは、間隔を空けて配置されているのが好ましい。これにより、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とが互いに干渉することなく、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23との相対的な位置決めを容易に且つ高精度に行うことができる。また、抜型10が伸び縮みした際に、第1のカウンタプレートと第2のカウンタプレートとが互いに干渉することがなく、第2のカウンタプレートの抜型10に対する位置ずれを調整することができる。
また、本実施形態では、ベースプレート21に第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とをそれぞれ別部材として固定したため、第1のカウンタプレート22および第2のカウンタプレート23のそれぞれの消耗時に、消耗した一方のみを交換することができる。つまり、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23との一方のみが消耗した際に、両方を同時に交換する必要がなく、コストを低減することができる。ちなみに、ベースプレート21と第1のカウンタプレート22とが一体の場合、第1のカウンタプレート22が消耗した際には、第1のカウンタプレート22と一体であるベースプレート21ごと交換する必要があり高コストになってしまう。また、第1のカウンタプレート22とベースプレート21とが一体化されていると、ベースプレート21を交換する際に、ベースプレート21から第2のカウンタプレート23を着脱する必要があり、着脱時に破損すると第2のカウンタプレート23の交換も必要となり、さらに高コストになってしまう。本実施形態では、ベースプレート21と第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とが別部材となっているため、消耗したカウンタプレートのみを交換することができ、作業を簡略化することができると共にコストを低減することができる。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2に係る打抜機の要部断面図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図5に示すように、本実施形態の打抜機1は、抜型10と雌型20とを具備する。雌型20は、ベースプレート21と第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23と中間プレート31とを具備する。
中間プレート31は、ベースプレート21と第1のカウンタプレート22および第2のカウンタプレート23との間に設けられている。また、中間プレート31は、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とに亘って設けられている。すなわち、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とは、中間プレート31を介してベースプレート21の一方面側に固定されている。
このような中間プレート31は、例えば、金属材料等で形成された板状部材からなる。中間プレート31には、ベースプレート21の位置決めピン28に挿入される中間用位置決め孔32と、固定ネジ27が挿通される中間用固定孔33とが設けられている。
そして、中間プレート31と第1のカウンタプレート22とは、ベースプレート21の位置決めピン28を位置決め孔29と中間用位置決め孔32とに挿入することで位置決めされている。また、中間プレート31と第1のカウンタプレート22とは、固定孔26と中間用固定孔33とに挿通した固定ネジ27をベースプレート21に螺号させることで固定されている。
また、第2のカウンタプレート23は、中間プレート31に固定されている。なお、第2のカウンタプレート23と中間プレート31との固定方法は特に限定されない。
以上説明したように、本実施形態では、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とを中間プレート31を介してベースプレート21に固定するようにしたため、中間プレート31によって第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とを同時にベースプレート21に位置決め固定することができ、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とのベースプレート21への着脱を容易に且つ短時間で行うことができる。すなわち、中間プレート31を用いることで、ベースプレート21に対して、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とを個別に位置決めして固定する必要がなく、第1のカウンタプレート22および第2のカウンタプレート23の着脱を短時間で行うことができる。
なお、本実施形態では、中間プレート31は、一枚の板状部材を用いるようにしたが、特にこれに限定されず、中間プレート31は、複数枚の板状部材が積層されたものであってもよい。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述した物に限定されるものではない。
例えば、上述した各実施形態では、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23との間に隙間を空けて配置するようにしたが、もちろん、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23との一部が接触していてもよい。
また、上述した各実施形態では、打抜機1の抜型10および雌型20によってシート材100から1つの打抜片を打ち抜くようにしたが、特にこれに限定されず、複数の打抜片を同時に打ち抜くものであってもよい。すなわち、雌型20は、複数の第1のカウンタプレート22と複数の第2のカウンタプレート23とを具備するものであってもよい。また、複数の第1のカウンタプレート22は、分割されていても、また、一体的に設けられていてもよい。
さらに、上述した各実施形態では、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とは、それぞれ一枚の板状部材を用いるようにしたが、特にこれに限定されず、第1のカウンタプレート22と第2のカウンタプレート23とはそれぞれ複数枚の板状部材が積層されたものであってもよい。
1 打抜機
10 抜型
11 ダイボード
12 切刃
13 押罫
14 押さえ部材
20 雌型
21 ベースプレート
22 第1のカウンタプレート
23 第2のカウンタプレート
24 刃受け面
25 貫通孔
26 固定孔
27 固定ネジ
28 位置決めピン
29 位置決め孔
30 罫溝
31 中間プレート
32 中間用位置決め孔
33 中間用固定孔
100 シート材

Claims (8)

  1. 切刃および押罫を固定した抜型を用いてシート材を打ち抜くと共に当該シート材に罫線を形成する打抜機に用いられる打抜機用雌型であって、
    ベースプレートと、
    前記ベースプレートの前記抜型側の平坦面側に固定されて、板状部材からなり、前記抜型側の一方面に前記切刃に対向する刃受け面を有する第1のカウンタプレートと、
    前記ベースプレートの前記第1のカウンタプレートが設けられていない前記平坦面側に固定されて、前記第1のカウンタプレートとは材質が異なる別部材で形成されて、前記押罫に対向する罫溝が形成された第2のカウンタプレートと、
    を具備することを特徴とする打抜機用雌型。
  2. 前記第1のカウンタプレートの厚さと前記第2のカウンタプレートの厚さとの差は、前記第1のカウンタプレートの厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1記載の打抜機用雌型。
  3. 前記第1のカウンタプレートと前記第2のカウンタプレートとは、同じ厚さを有することを特徴とする請求項1又は2記載の打抜機用雌型。
  4. 前記第1のカウンタプレートと前記第2のカウンタプレートとは、接触することなく離間して配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の打抜機用雌型。
  5. 前記ベースプレートと前記第1のカウンタプレートおよび前記第2のカウンタプレートとの間には、前記第1のカウンタプレートと前記第2のカウンタプレートとに亘って中間プレートが設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の打抜機用雌型。
  6. 前記第2のカウンタプレートは、CAD面板であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の打抜機用雌型。
  7. 前記第1のカウンタプレートは、金属材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の打抜機用雌型。
  8. 切刃および押罫を固定した抜型と雌型とを具備し、シート材を打ち抜くと共に当該シート材に罫線を形成する打抜機であって、
    前記雌型は、
    ベースプレートと、
    前記ベースプレートの前記抜型側の平坦面側に固定されて、板状部材からなり、前記抜型側の一方面に前記切刃に対向する刃受け面を有する第1のカウンタプレートと、
    前記ベースプレートの前記第1のカウンタプレートが設けられていない前記平坦面側に固定されて、前記第1のカウンタプレートとは材質が異なる別部材で形成されて、前記押罫に対向する罫溝が形成された第2のカウンタプレートと、
    を具備することを特徴とする打抜機。
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