JP6467791B2 - ブランク製造方法およびブランクを製造するための打抜機 - Google Patents
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Description
図1に示すように、ブランク20においては、前面13底面12、後面14および天面11が図1の上下方向で順に並べられ、かつ罫線25を介して連接されている。また底面12には、罫線25を介して第1側面15および第2側面16が図1の左右方向で連接されている。天面11には、容器10に製函された状態のとき(図2参照)に前面13の内側に位置する折込片17が罫線25を介して連接されている。また前面13および後面14の側辺には、側面15,16に接着されるフラップ15a,16aが罫線25を介して連接されている。なお図1においては、ブランク20に形成されている罫線25が一点鎖線で表されている。また図1において、符号21は、ブランク20の表面を表し、符号裏面22は、ブランク20の裏面を表している。
はじめに抜型31について、図3を参照して説明する。図3は、抜型31を、抜型31の面のうち受板と対向する側の面から見た場合を示す平面図である。図3に示すように、抜型31は、第1支持基板40と、第1支持基板40の面のうち受板36側の面に設けられた全切刃41および模様版50と、を有している。全切刃41は、後述するシート材90を打ち抜いてブランク20を作製するためのものであり、ブランク20の外形20aに対応した位置に延在している。模様版50は、ブランク20の表面21を部分的に押圧して模様18を形成するためのものである。模様版50の構造については後述する。なお第1支持基板40には、ブランク20に罫線25を形成するための罫線刃48がさらに設けられていてもよい。
次に受板36について、図4を参照して説明する。図4は、受板36を、受板36の面のうち抜型31と対向する側の面から見た場合を示す平面図である。図4に示すように、受板36は、抜型31の全切刃41に対向する表面を含む第1受け部37と、抜型31の模様版50に対向する表面を含む第2受け部38と、に少なくとも区画される。第1受け部37および第2受け部38の構造については後述する。抜型31に罫線刃48が設けられている場合、受板36には、図4に示すように、罫線刃48に対応した位置に延在する溝73が設けられる。
次に、抜型31および受板36を構成する各基板および版の材料について説明する。
全切刃41や模様版50を適切に支持することができる限りにおいて、第1支持基板40を構成する材料は特には限られない。例えば第1支持基板40を構成する材料として、エポキシ樹脂などの樹脂材料や、鉄鋼などの金属材料を用いることができる。第2支持基板60についても同様に、受け基板70や第2基板75を適切に支持することができる限りにおいて、第2支持基板60を構成する材料は特には限られない。
模様版50を構成する材料としては、シート材90を押圧および圧縮して模様18の凹部18aを適切に形成できる程度の剛性を有する材料が用いられる。例えば、第1基板74の場合と同様に、鉄、ステンレス、銅、真鍮などの金属や、熱硬化性樹脂、繊維強化プラスチック、熱可塑性樹脂などの樹脂材料を用いることができる。
受け基板70を構成する材料としては、全切刃41からの圧力や衝撃を適切に受け止めることができる程度の剛性および強度を有する材料が用いられる。例えば、鉄鋼材料を用いることができる。なお受け基板70が鉄鋼材料から構成されている場合、受け基板70の表面にはクロムメッキなどの表面処理が施されていてもよい。
第1基板74を構成する材料としては、模様版50の押圧部51の押圧面との間でシート材90を挟み込んで圧縮して模様18の凹部18aを適切に形成できる程度の剛性を有する硬質材料が用いられる。例えば、鉄、ステンレス、銅などの金属や、熱硬化性樹脂、繊維強化プラスチック、熱可塑性樹脂などの樹脂材料を用いることができる。熱硬化性樹脂の例としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などを挙げることができる。繊維強化プラスチックの例としては、例えば、ガラスエポキシ樹脂などを挙げることができる。熱可塑性樹脂の例としては、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)などのエンジニアリングプラスチックを挙げることができる。
第2基板75を構成する材料としては、模様版50からシート材90に加えられる圧縮力を適切に緩和することができる程度の弾性を有する弾性材料が用いられる。例えば、天然ゴムや合成ゴムを用いることができる。合成ゴムの例としては、ジエン系ゴム、非ジエン系ゴムや熱可塑性エラストマーなどを挙げることができる。第2基板75の弾性係数は、第1基板74の弾性係数よりも少なくとも小さくなっている。
はじめに打抜機30を準備し、次に図7(a)に示すように、打抜機30の抜型31と受板36との間に、紙材を含むシート材90を配置する。次に図7(b)および図7(c)に示すように、抜型31と受板36との間の間隔を縮め、抜型31および受板36を用いてシート材90を押圧する押圧工程を実施する。図7(b)においては、抜型31と受板36との間の間隔が、全切刃41の先端がシート材90の表面に接するようになる間隔(以下、第1間隔とも称する)となっている状態が示されている。図7(c)においては、抜型31と受板36との間の間隔が、全切刃41の先端が受板36の第1受け部37の受け基板70の表面に当接するようになる間隔(以下、第2間隔とも称する)となっている状態が示されている。図7(c)に示すように、抜型31と受板36との間の間隔を第2間隔にまで縮めることにより、シート材90が全切刃41によって打ち抜かれて、図8に示すようにブランク20が得られる。以下、図7(b)の状態から図7(c)の状態に至って図8に示すブランク20が得られるまでの様子について、詳細に説明する。
その後、図7(b)の状態からさらに抜型31と受板36との間の間隔を縮めると、押圧部51からシート材90に加えられる圧縮力に応じて、シート材90が圧縮され、シート材90のうち押圧部51に当接している部分の厚みが小さくなっていく。一方、押圧部51からシート材90に加えられる圧縮力が大きくなりすぎると、通常の圧縮力ではシート材90がそれ以上は圧縮され得ないという状況(本願においては圧縮限界とも称する)に達してしまうことが考えられる。圧縮限界に達してしまうと、抜型31と受板36との間の間隔をさらに縮めることが不可能または困難になってしまう。従って、圧縮限界に達した時点で全切刃41の先端が未だ受け基板70の表面に当接していない場合、シート材90を全切刃41によって適切に打ち抜くことができないということになる。
ここで本実施の形態においては、模様版50の押圧部51がシート材90を押圧すると、図7(c)に示すように、シート材90と同時に第2基板75も圧縮されて厚み方向において縮む。従って、第2基板75が、模様版50からシート材90に加えられる圧縮力を緩和することができる。このため、全切刃41の先端が第1受け部37の受け基板70の表面に当接するよりも前に、模様版50と第2受け部38との間で圧縮されているシート材90が圧縮限界に達することを抑制することができる。この点でも、シート材90をより適切に打ち抜くことが可能になる。また、模様版50の押圧部51からシート材90に加えられる圧縮力が過剰に大きくなることを抑制することができるため、押圧部51からの圧縮力によってシート材90が損傷してしまうことを抑制することができる。このため図8に示すように、適切な深さの凹部18aを含む模様18をブランク20の表面21に形成することができる。
上述の本実施の形態においては、模様版50の表面において、押圧部51の比率の方が凹部52の比率よりも高くなっている例を示した。しかしながら、シート材90を部分的に所定のパターンで圧縮することによって模様18を形成することができる限りにおいて、模様版50の具体的な構成が特に限られることはない。例えば図9に示すように、模様版50の表面において、凹部52の比率の方が押圧部51の比率よりも高くなっていてもよい。
図10に示すように、第1支持基板40と模様版50との間には、弾性材料からなるシム42が介在されていてもよい。この場合、受板36側において第2基板75が縮むことだけでなく、抜型31側においてシム42がさらに縮むことにより、押圧部51からシート材90に加えられる圧縮力をより精密に調整することができる。シム42を構成する材料としては、第2基板75の場合と同様に、天然ゴムや合成ゴムを用いることができる。また、シム42に加えて、シム42に比べて弾性変形しにくい材料(剛性が高い材料)をさらに介在させてもよい。例えば、変形しにくい材料として、熱可塑性樹脂フィルム(例えばPETフィルム)、金属(例えばアルミニウム)、紙、木などを用いることができ、その中でも、熱可塑性樹脂フィルムや金属が好ましい。
また上述の本実施の形態において、ブランク20が、互いに連接された複数の略矩形状の面を含み、また容器10が、複数の平面状の面を組み合わせることによって得られる直方体形状のものである例を示した。しかしながら、上述した本実施の形態による打抜機30および打抜機30を用いたブランク製造方法によって製造され得るブランク20の形状が特に限られることはない。
18 模様
18a 凹部
20 ブランク
25 罫線
30 打抜機
31 抜型
36 受板
37 第1受け部
38 第2受け部
40 第1支持基板
41 全切刃
42 シム
43 弾性部材
44 組み付けベース
45 台紙
46 テープ
48 罫線刃
50 模様版
51 押圧部
52 凹部
60 第2支持基板
70 受け基板
73 溝
74 第1基板
75 第2基板
90 シート材
Claims (3)
- 模様が形成されたブランクを製造するブランク製造方法であって、
抜型および受板を含む打抜機を準備する工程と、
前記打抜機の前記抜型と前記受板との間にシート材を配置して、前記抜型および前記受板を用いて前記シート材を押圧する押圧工程と、を備え、
前記抜型は、前記ブランクの外形に対応した位置に延在する全切刃と、前記シート材を部分的に押圧して模様を形成するための模様版と、を有し、
前記受板は、前記全切刃に対向する表面を含む第1受け部と、前記模様版に対向する表面を含む第2受け部と、に少なくとも区画され、
前記抜型の前記模様版は、前記押圧工程の際に前記シート材を押圧する押圧面を含む押圧部と、前記押圧面よりも前記受板の前記第2受け部の表面から遠位に位置する凹部と、を含み、
前記受板の前記第2受け部は、前記押圧工程の際に前記シート材に接する第1面、および、前記第1面の反対側にある第2面を有し、硬質材料からなる第1基板と、前記第1基板の前記第2面側に配置され、弾性材料からなる第2基板と、を含み、
前記第1面が平面である、ブランク製造方法。 - 前記第1基板を構成する前記硬質材料は、金属材料、熱硬化性樹脂、繊維強化プラスチックまたは熱可塑性樹脂の少なくともいずれかを含み、
前記第2基板を構成する前記弾性材料は、天然ゴムまたは合成ゴムの少なくともいずれかを含む、請求項1に記載のブランク製造方法。 - シート材を押圧して、模様が形成されたブランクを製造するための打抜機であって、
シート材の表面側に配置される抜型と、
シート材の裏面側に配置される受板と、を備え、
前記抜型は、前記ブランクの外形に対応した位置に延在する全切刃と、前記ブランクを部分的に押圧して模様を形成するための模様版と、を有し、
前記受板は、前記全切刃に対向する表面を含む第1受け部と、前記模様版に対向する表面を含む第2受け部と、に少なくとも区画され、
前記抜型の前記模様版は、前記シート材を押圧する押圧面を含む押圧部と、前記押圧面よりも前記受板の前記第2受け部の前記表面から遠位に位置する凹部と、を含み、
前記受板の前記第2受け部は、前記シート材を押圧する際に前記シート材に接する第1面、および、前記第1面の反対側にある第2面を有し、硬質材料からなる第1基板と、前記第1基板の前記第2面側に配置され、弾性材料からなる第2基板と、有し、
前記第1面が平面である、打抜機。
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