JP2009164885A - 撮像制御装置、撮像制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パン・チルト・ズームについてのプリセット番号ごとに対応する単位プリセット情報として、パン・チルト・ズームの位置情報に加えて、そのパン・チルト・ズーム位置により撮像して得られる画像を基とするサムネイル画像データも付随させ、プリセット操作画面には、ペリセット番号に対応させて、このサムネイル画像データに基づいたサムネイルも表示させる。
【選択図】図4
Description
また、端末装置には、マイクロフォンとスピーカも接続され、近端側のマイクロフォンにより収音して得られる近端話者の音声信号を、端末装置経由で遠端側に送信する。遠端側の端末装置では、受信した音声信号をスピーカから出力する。
これにより、テレビ会議システムによっては、通信相手の会議場の様子をディスプレイ装置に表示させながら会話を行うようにして、会議を進行させていくことができる。
そこで、テレビ会議システムにおいては、撮像装置と雲台を組み合わせた上で、いわゆるパン・チルト・ズームについての制御を行えるようにされたものが知られている。これにより、適宜、パン・チルト・ズームのそれぞれに応じた移動指示操作(パン・チルト・ズーム操作)を行うことで、適宜、例えば発言者が変わるのに応じて、その発言者が映るように撮像視野を設定して撮像装置に撮像させることも可能になる。
このプリセット機能によっては、例えば所望のプリセット番号を選択決定する操作を行うのに応じて、そのプリセット番号に対応して設定されているパン・チルト・ズーム位置となるようにして雲台のパン・チルト機構及び撮像装置のズーム機構に対する駆動制御が行われる。これにより、例えば、発言者が代わるごとにプリセット番号の選択決定操作を行うだけで、その発言者がクローズアップされた撮像画像となるようにして自動的に撮像視野を変更できる。
特許文献1には、パン・チルト・ズームの制御に関する一例が記載されている。
撮像部の撮像視野を可変する撮像視野可変機構部の位置を示す位置情報、及び参照画像データから成る単位プリセット情報を保持して管理するもので、登録指示に応じた登録処理として、この登録指示が得られたときの撮像視野可変機構部の位置を示す位置情報と、この登録指示が得られたときに上記撮像部により撮像して得られている撮像画像信号に基づいて生成した参照画像データとを対応付けて成る単位プリセット情報を生成して保持する、プリセット情報管理手段と、このプリセット情報管理手段が保持する単位プリセット情報ごとに対応するプリセット項目を選択するための操作画像を表示させる制御を実行するもので、上記操作画面においては、プリセット項目ごとに、対応する単位プリセット情報が有する参照画像データが提示されるようにして表示させる、操作画面表示制御手段と、撮像視野可変機構部の位置を変更するための駆動制御を実行するもので、操作画面に対するプリセット項目の選択決定操作に応じては、この選択決定されたプリセット項目が対応する単位プリセット情報の位置情報が示す撮像視野可変機構部の位置となるようにして駆動制御を実行する駆動制御手段とを備えることとした。
また、「撮像視野可変機構部の位置」とは、撮像視野可変機構部における可動部についての位置をいう。例えばパン機構部、チルト機構部についてであれば、これらの位置は、所定の位置を基準とする回転角度により表すことができる。また、ズーム機構部については、ズームレンズの位置により表すことができる。また、これらのパン機構部、チルト機構部、ズーム機構部は、それぞれモータによって駆動されるのであるが、このモータの回転位置の情報によっても得ることができる。
テレビ会議システムは、場所の異なる会議場ごとに通信端末であるテレビ会議端末装置を設置し、このテレビ会議端末装置から、撮像装置により撮影した画像と、マイクロフォンにより収音した音声を他のテレビ会議端末装置に送信させると共に、他のテレビ会議端末装置から送信されてきた画像と音声を受信して、それぞれ、ディスプレイ装置、スピーカから出力させるように構成される。つまり、テレビ会議システムでは、画像を相互に送受信する映像送受信系と、音声を相互に送受信する音声送受信系とを備える。そして、本実施の形態としては、上記映像送受信系として撮像画像を送受信するために設けられるテレビ会議端末装置を中核とするシステムが該当する。
この場合には、互いに離れた2つの場所A、場所Bが会議場とされており、これらの場所A,Bのそれぞれにおいて、テレビ会議端末装置1−1、1−2が設置される。これらのテレビ会議端末装置1−1、1−2は、所定の通信方式に対応する通信回線により接続されて、相互通信が可能なようにされている。
また、場所Aにおいては、テレビ会議端末装置1−1とともに、撮像装置2−1、雲台3−1、ディスプレイ装置4−1が備えられる。
撮像装置2−1は、画角調整のためのズーム機構を備え、雲台3−1に取り付けられている。雲台3−1は、パン機構とチルト機構を備えることで、取り付けられた撮像装置の撮像方向(撮像視野)を、所定角度範囲で上下方向及び左右方向に変更することが可能とされている。
また、リモートコントローラ5−1は、テレビ会議端末装置1−1の動作をユーザが遠隔操作するために設けられる。
同様にして、場所Bにおいては、テレビ会議端末装置1−2とともに、撮像装置2−2、雲台3−2、ディスプレイ装置4−2が備えられる。
また、音声送受信系については、ここでは図示は省略している。
先ず、場所Aにおいて、撮像装置2−1により撮像して得られた動画像としての映像信号は、テレビ会議端末装置1−1に入力される。テレビ会議端末装置1−1は、入力された映像信号を、通信回線を経由してテレビ会議端末装置1−2に対して送信する。テレビ会議端末装置1−2は、上記のようにして送信されてきた映像信号を受信し、ディスプレイ装置4−1から出力させる。
また、同様にして、場所B内の撮像装置2−2により撮像して得られた映像信号は、テレビ会議端末装置1−2によりテレビ会議端末装置1−1に送信される。テレビ会議端末装置1−1では、受信した映像信号を、ディスプレイ装置4−1から出力させる。
このようにして、テレビ会議システムの映像送受信系では、映像の双方向通信を行うものであり、これにより、例えば或る1つの場所にいる会議参加者は、他の場所の会議場の様子を視覚的に把握することができる。例えば1つの会議場の撮像装置2により、そのときの発言者がクローズアップされるようにして撮像視野を設定して撮像していれば、他の会議場においては、ディスプレイ装置4において、この発言者のクローズアップされた画像が表示されることになる。
また、撮像装置2の光学系に対応しては、ズームレンズの位置を移動させて画角を変更するための機構を有して成る、ズーム機構部2aを備える。
また、雲台3は、取り付けられた撮像装置2の撮像視野を左右に変更するための機構であるパン機構部3aと、上記撮像視野を上下に変更するための機構であるチルト機構部3bとを有して成る。
デコーダ13は、入力されてくる圧縮画像データについて、画像圧縮符号化に対する復調(デコード)処理を実行して所定形式の映像信号を得る。このようにして得た映像信号を映像信号処理/表示制御部11に転送する。
また、映像信号処理/表示制御部11は、上記撮像映像信号について、ディスプレイ装置4にて所定の態様により表示されるようにして表示制御を実行することも可能とされている。
さらに、映像信号処理/表示制御部11は、制御部18の制御に応じて、各種の操作画像をディスプレイ装置4により表示させるための画像生成処理、表示制御処理を実行可能とされている。
なお、映像信号処理/表示制御部11は、その一部、あるいは全ての機能をDSP(Digital Signal Processor)により構成することができる。
パン/チルト駆動制御部16は、制御部18からのパン方向における移動量の指示情報に応じて、雲台3が備えるとされるパン機構部3aにおけるパンモータを駆動するための駆動信号を生成して出力する。同様に、制御部18からのチルト方向における移動量の指示情報に応じて、雲台3が備えるとされるチルト機構部3bにおけるチルトモータを駆動するための駆動信号を生成して出力する。これにより、撮像装置2の撮像視野として、左右方向(パン方向)と上下方向(チルト方向)の撮像方向を変更する制御が可能とされる。
また、ズーム駆動制御部17は、制御部19からの画角変更量の指示情報に応じて、撮像装置2の光学系において備えられるズーム機構部2aにおけるズームモータを駆動するための駆動信号を生成して出力する。これにより、撮像視野として、画角を変更する制御が可能になる。
後述するようにして、本実施の形態では、1つの撮像視野を決定する要素となるパン、チルト、ズームの位置情報の組み合わせを予め登録しておき、これを後に呼び出せるようにしたプリセット(以降PTZプリセットともいう)の機能を有する。このPTZプリセット機能に対応するものとして、記憶部に19aに対しては、プリセット情報19aを記憶する。
また、ディスプレイ装置4に対して各種操作画面を表示させたうえで、表示させた操作画面に対して操作を行うことも可能とされている。
図3には、ディスプレイ装置4において画像を表示する部位である表示画面部30が示されている。
PTZプリセットの基本的な登録操作としては、基本的には、或る1つの会議場において、そこに備えられている撮像装置2により撮像する撮像視野についての登録を行うものとなる。なお、以降の説明において、PTZプリセットに関する登録操作、呼出操作を行うユーザが居るとされるのと同じ会議場に備えられるテレビ会議システムの構成部位には、「近端」との名称を付す場合がある。また、以降においてユーザが行う操作は、特に断りがない限り、リモートコントローラ5に対する操作となる。
この場合のPTZプリセット画像32には、プリセット項目に対応するものとして、プリセット番号が表示された所定数のプリセットボタン33が配置されている。この場合には、プリセット番号1〜6までに対応する6つのプリセットボタン33が示される。
また、PTZプリセット画像32においては、上記プリセットボタン33の右側において、登録ボタン34、及び戻るボタン35が示されている。
さらに、このPTZプリセット画像32においては、選択指示枠36が表示されている。この選択指示枠36は、操作に応じて、複数のプリセットボタン33の間でその配置位置が移動されるようになっている。
まず、ユーザは、登録したいプリセット番号が示されるプリセットボタン33に対して選択指示枠36を配置させる操作を行う。ここでは、図示するように、プリセット番号1のプリセットボタン33に対して選択指示枠36を配置させたものとする。次に、ユーザは、リモートコントローラ5に対する操作によって、適宜、パン方向の移動、チルト方向の移動、あるいはズーム変更(パン操作、チルト操作、ズーム操作)を行って、雲台3のパン機構部3a、チルト機構部3b、あるいは撮像装置2のズーム機構部2aを動かして、所望の撮像視野が得られるように調整する。この調整に際しては、表示画面部31に表示されている近端側撮像画像31を見ることで、そのときの撮像視野がどのような状態であるのかを確認できる。そして、所望の撮像視野が得られたのであれば、リモートコントローラ5に対する所定操作により、登録ボタン34を押すのに相当する操作を行う。この操作が登録指示の操作、つまり登録操作となる。
この登録ボタン34に対する操作(登録操作)に応じては、テレビ会議端末装置1の制御部18が、この登録操作時に実際に得られているパン・チルト・ズームの各位置情報(PTZ位置情報)を、同じく登録操作時において選択指示枠36が配置されていたプリセットボタン33のプリセット番号1と対応付け、これをプリセット番号1に対応する単位プリセット情報として生成し、記憶部19のプリセット情報19aに含めるようにして登録するようにされる。このとき、プリセット情報19aにおいて、プリセット番号1に対応する単位プリセット情報が登録されていなかったのであれば、今回の単位プリセット情報の登録は新規登録となる。これに対して、プリセット番号1に対応する単位プリセット情報が登録済みだったのであれば、更新登録となり、この登録済みであった単位プリセット情報に対して、今回の単位プリセット情報を上書きする。このような手順で、PTZプリセットの登録を行うことができる。
なお、戻るボタン35を操作すると、例えばPTZプリセットの直ぐ上の階層の操作画面に戻ることができる
このように、図3に示したPTZプリセット画像31のような態様では、PTZプリセットの呼出操作は面倒で使いにくいものとなってしまう。また、PTZプリセットの呼出操作として、PTZプリセット画像31を表示させることなく、例えばより手軽にリモートコントローラにおける数字キーなどにより、直接的にプリセット番号を指定する操作も知られているが、この場合においても、ユーザが、プリセット番号と撮像視野(PTZ位置情報)との対応を把握できないために、使いづらいという点では変わりがない。
図4は、本実施の形態としてのPTZプリセット画像32Aの表示態様例を示している。なお、この図において、図3と同一部分には同一符号を付している。
この図に示す表示画面部30において、近端側撮像画像31を背景にして表示されているPTZプリセット画像32においては、例えば3つのプリセットボタン33が表示されている。なお、実際においては、さらに多くのプリセット番号が用意されているものとするが、ここに表示しきれないプリセット番号に対応するプリセットボタン33は、例えばスクロールバー37を操作することで、表示させられるようになっている。
図5は、プリセット情報19aの構造を模式的に示したものである。この図に示されるようにして、プリセット情報19aとしては、予め用意した所定数のプリセット番号1〜nごとに単位プリセット情報を対応付けた構造を有する。単位プリセット情報は、PTZ位置情報と、サムネイル画像データ(参照画像データ)から成る。単位プリセット情報が対応付けられていれば、そのプリセット番号は登録済みであることになり、対応付けられていなければ、そのプリセット番号は未登録であることになる。
この操作に応じて、テレビ会議端末装置1では、そのときのPTZ位置情報を取得するとともに、この登録操作時において近端側撮像装置2により撮像して得られていたとされる画像から静止画を取得し、サムネイル画像データを生成する。そして、これらのPTZ位置情報とサムネイル画像データから成る組をプリセット番号に対応させて単位プリセット情報を生成し、これをプリセット情報19aに新規登録する。
また、これとともに、以降、プリセット番号1に対応するプリセットボタン33のサムネイル領域33bには、上記単位プリセット情報に含まれるサムネイル画像データを利用したサムネイル画像tnの表示が行われることになる。
次のステップS202では、記憶部19のプリセット情報19aにアクセスして、プリセット番号nに対応して単位プリセット情報が登録済みであるか否かについて判別する。ここで、否定の判別結果が得られた場合には、ステップS203に進んで、プリセット番号nに対応するプリセットボタン33の画像について、サムネイル領域33bを空白としたものを生成する。これに対して、肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS204に進んで、プリセット情報19aにおいて、プリセット番号nに対応付けられている単位プリセット情報に含まれているサムネイル画像データを読み出す。そして、ステップS205により、この読み出したサムネイル画像を、そのサムネイル領域33bに貼り付けるようにして、プリセット番号nに対応するプリセットボタン33の画像を生成する。
ステップS206では、変数nについて最大値であるか否かについて判別することとしており、否定の判別結果が得られた場合には、未だ処理していないプリセット番号が残っているとして、ステップS2907により変数nについてインクリメントしたうえで、ステップS202に戻る。
上記のようにして、ステップS101としてのPTZプリセット画像32Aの初期表示を実行すると、ステップS102により、PTZプリセット画像32A上に対する操作として、プリセットボタン33の選択操作が行われたか否かを判別する。プリセットボタン33には、それぞれプリセット番号が対応付けられている。従って、このプリセットボタン33の選択操作によっては、プリセット番号について選択をしていることになる。
ステップS103においては、ステップS102に対応して選択されたプリセットボタン33に対して、選択指示枠36を移動して配置させる表示制御を実行する。
このステップS106の後はステップS102に戻る。
先ず、ステップS107にて、否定の判別結果が得られた場合には、ステップS108に進む。例えばリモートコントローラに対する操作によっては、先にも述べたように、パン方向、チルト方向、及びズームを任意に変更することが可能とされている。ステップS108では、このようなパン・チルト・ズームについての変更操作が行われたか否かについて判別する。ここで肯定の判別結果が得られたのであれば、例えば制御部18は、ステップS108に対応して得られるパン・チルト・ズームの変更操作に応じた操作情報に応答して、必要な移動量を求めて、PTZ駆動制御を実行する。ステップS108にて否定の判別結果が得られたのであれば、ステップS109をパスして、ステップS110に進む。
画像消去イベントが得られたとしてステップS110にて肯定の判別結果が得られたのであれば、ステップS111によりPTZプリセット画像32Aの表示を消去するための表示制御を実行する。これに対して、ステップS110にて否定の判別結果が得られたのであれば、ステップS102に戻る。
ステップS112では、登録操作に対応するタイミングで、撮像装置2により撮像して得られている撮像画像から静止画像を取得して取り込む(キャプチャ)。そして、この静止画像を基に新規にサムネイル画像データを生成する。
ステップS113においては、ステップS106と同様にして、登録操作に対応するタイミングにおけるPTZ情報を取得する。
先ず、図9を参照して、第2の実施の形態に対応するPTZプリセット画像32Aに対する操作に応じた状態遷移例について説明する。なお、この図においては、図4、図6に倣い、背景画像には、近端側撮像画像31を表示させているものとする。
また、この場合には、最後に選択されて現在有効となっているプリセット番号は2であることとしており、これに対応して選択指示枠36は、プリセット番号2に対応するプリセットボタン33に対して配置されている。
この操作に応じては、プリセット番号1に対応する単位プリセット情報のPTZ情報に従ってPTZ駆動制御が行われることで、撮像装置2の撮像視野には、プリセット番号1に対応する座席の位置にまで変更されることになる。このときには、その座席に着席している会議参加者Aが撮像され、この撮像画像が他のテレビ会議端末装置に対して送信される。また、この場合には、近端側ディスプレイ装置4に表示される近端側撮像画像31としても、会議参加者Aが着席している画像となる。
そのうえで、第2の実施の形態においては、プリセット番号の呼出により撮像装置2の撮像視野が変更されたことに応じて、その変更後の撮像視野により撮像して得られる画像信号から、改めてサムネイル画像データを生成し、呼び出したプリセット番号に対応する単位プリセット情報において、これまでのサムネイル画像データを、新たに生成したサムネイル画像データにより更新する。
このような自動更新が行われない場合、例えば会議参加者の入退場などに応じて会議場における状況が変化したとき、この変化をプリセットボタン33のサムネイル画像tnの内容に反映させようとすれば、逐一、ユーザがプリセットについての更新登録の操作を行わなければならなくなる。これに対して、第2の実施の形態であれば、プリセットボタン33において表示されるサムネイル画像tnの内容は、プリセットの変更操作を行いさえすれば最新のものに変更されることになり、ユーザにとっての操作負担が軽減される。
ここで図10に示されるステップS301〜S316までの各手順自体は、先に第1の実施の形態として示した図7のステップS101〜S116と同様である。ただし、ステップS306によるPTZ駆動制御を実行した後は、ステップS302に戻るのではなく、ステップS312に進むようにする。
これにより、プリセット番号の選択操作に応じてPTZ制御が行われた(S301〜S306)後は、そのときの撮像画像からサムネイル画像データを生成し、このサムネイル画像データにより選択されたプリセット画像に対応する単位プリセット情報が更新されると共に、この更新後の単位プリセット情報に含められることとなったサムネイル画像データにより、選択されたプリセット番号に対応するプリセットボタン33におけるサムネイル画像tnの表示が行われる。
例えば、テレビ会議端末装置1が、たとえ同じ会議場に固定して設置されているとしても、会議の都度、参加者は異なってくる可能性がある。このようなことを想定すると、記憶部19に記憶させているプリセット情報19aにおいて、単位プリセット情報が有するサムネイル画像tnの画内容を、1つの会議が終了しても保持し続けておくことにはあまり意味がなく、むしろ、例えばテレビ会議端末装置1を起動させてPTZプリセット画像32Aを呼び出したところ、現在の会議場の状況とは全く関係のない、前回の会議において撮像されたサムネイル画像tnが表示されていることに、会議参加者が違和感を覚えてしまう可能性がある。
テレビ会議端末装置1を起動させるときは、これから会議を開始するための準備を行うときである場合が多いと考えられる。従って、起動時に対応してサムネイル画像データを更新しておけば、PTZプリセット画像32Aを表示させたとき、前回の会議の時に対応する内容のサムネイル画像が表示されてしまうことが避けられる。
ステップS401においては、先ず、プリセット番号に対応する変数nに1を代入する。
次のステップS402においては、記憶部19に記憶されるプリセット情報19aにおいて、プリセット番号nに対して単位プリセット情報が登録済みとされているか否かについての判別を行う。ここで否定の判別結果が得られたのであれば、をスキップしてステップS407に進むが、肯定の判別結果が得られたのであれば、ステップS403〜S406に進む。
そして、上記ステップS405によるPTZ駆動制御が完了して、プリセット番号nに対応する撮像装置2の撮像視野が固定して得られたタイミングで、ステップS405により、撮像画像から静止画像を取得して、新規にサムネイル画像データを生成する。さらに、ステップS406により、プリセット番号nに対応する単位プリセット情報におけるサムネイル画像データについて、これまでのものから、上記ステップS405により生成したサムネイル画像データにより書き換える。
第4の実施の形態では、これまでに述べた表示態様のPTZプリセット画像32Aに対する操作により、近端側テレビ会議端末装置により、通信相手となる遠端側テレビ会議端末装置撮像装置についてのPTZ駆動制御、及び遠端側テレビ会議端末装置1の撮像視野をコントロールするプリセットについての登録(新規登録、更新登録)を、近端側テレビ会議端末装置により行うこととしたものである。なお、図1との対応では、例えば近端側が場所Aのテレビ会議端末装置1−1、遠端側が場所Bのテレビ会議端末装置1−2となる。
先ず、遠端側テレビ会議端末装置1−2の側では、自身のためのプリセット情報19a(ここでは内部対応プリセット情報という)として、図5に示したのと同様の構成のものを記憶部19に保持する。なお、遠端側テレビ会議端末装置1−2においても、これまでの実施の形態の説明に従い、内部対応プリセット情報19aに基づいた自己側での撮像装置2−2のPTZ駆動制御と、内部対応プリセット情報19aの登録、更新を行うことができるものである。
この外部対応プリセット情報19bは、近端側テレビ会議端末装置1にて、遠端側テレビ会議端末装置1の内部対応プリセット情報19aについての登録、更新などのコントロールを行うためのものであり、図示するようにして、プリセット番号に、サムネイル画像データを対応付けたものとなる。換言すると、プリセット番号に対応付けられる単位プリセット情報からPTZ位置情報が除かれ、サムネイル画像データのみとなっている。
これに応じて、近端側テレビ会議端末装置1においては、ステップS501により、遠端側PTZプリセット画像を、近端側ディスプレイ装置4に表示させるための制御を実行する。このときには、自身が記憶部19に保持している外部対応プリセット情報19bを利用し、図8に準じた表示制御を実行する。これにより、表示される遠端側PTZプリセット画像としては、例えば図4などと同様の基本的な態様とされた上で、登録済みのプリセット番号が対応するプリセットボタン33においては、外部対応プリセット情報19bが有するサムネイル画像データに基づいたサムネイル画像tnが配置された状態ものとなる。
ここで肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS503により、図10のステップS303と同様にして、選択されたプリセットボタン33に対して選択指示枠36を移動させる表示制御を実行する。
近端側テレビ会議端末装置1では、ステップS505によりこの通知を受信し、次のステップS506により、その通知内容が登録済みを示すものであるか否かについて判別する。ここで、否定の判別結果が得られたのであれば、ステップS502に戻るが、肯定の判別結果が得られたのであれば、ステップS511に進む。ステップS511以降の手順は後述するが、ステップS506からステップS511に進むことで、外部対応プリセット情報19bにおいてサムネイル画像データが登録済みのものについて、第2の実施の形態に準じて、プリセット選択後においてサムネイル画像データが更新されるようにすることができる。
ここで、否定の判別結果が得られた場合には、ステップS508をスキップしてステップS509に進む。これに対して、肯定の判別結果が得られたのであれば、ステップS508により、近端側テレビ会議端末装置1−1から遠端側テレビ会議端末装置1−2に対し、PTZ制御データを送信する。このPTZ制御データは、例えばPTZ操作に応じたパン方向、チルト方向、及びズーム方向に関する移動量を指示する内容となる。このPTZ制御データを受信した遠端側テレビ会議端末装置1−1では、後述するようにして、撮像装置2−2についてのPTZ駆動制御を実行する。このようにして、近端側テレビ会議端末装置1−1から、遠端側テレビ会議端末1−2に対してパン・チルト・ズームのコントロールが行える。
ステップS511においては、このようにして画像信号として送信されてくる遠端側撮像画像から静止画像を取得して新規にサムネイル画像データを生成する。次に、ステップS512により、自身が記憶している外部対応プリセット情報19bの現プリセット番号に、上記ステップS511により生成したサムネイル画像データを対応付けて登録する。また、ステップS513により、この対応付けを行ったサムネイル画像データを利用し、現在表示中の遠端側PTZプリセット画像において、現プリセット番号に対応するプリセットボタン33に対し、サムネイル画像tnを新たに表示させる制御を実行する。
先ず、ステップS601においては、近端側テレビ会議端末装置1−1がステップS504により送信する現プリセット番号通知(登録・未登録通知要求)が受信されたか否かを判別することとしており、否定の判別結果が得られている状態ではステップS612に進む。これに対して、肯定の判別結果が得られているのであれば、ステップSステップS602に進み、先ず、選択対象のプリセット番号(現プリセット番号となる)を、受信した通知が示すプリセット番号に変更する。そのうえで、ステップS603では、遠端側テレビ会議端末装置1−2が記憶部19に保持している内部対応プリセット情報19aにアクセスし、現プリセット番号に対して単位プリセット情報が登録済みであるか否かについての判別を行う。ここで否定の判別結果が得られたのであれば、ステップS611により、ステップS601にて受信した登録・未登録通知要求に対する応答として、未登録であることを示す通知を送信し、ステップS6123に進む。これに対して肯定の判別結果が得られたのであれば、ステップS604により、登録済みであることを通知する送信を行う。
ステップS605においては、内部対応プリセット情報19bにおける、現プリセット番号に対応付けられている単位プリセット情報からPTZ位置情報を読み出し、ステップS606により、PTZ駆動制御を実行する。この結果、近端側テレビ会議端末装置1−1側でのプリセット呼出操作に応じて、遠端側テレビ会議端末装置1−2にて撮像視野が変更される。
また、実施の形態においては、撮像視野可変機構部として、パン機構部3a、チルト機構部3b、ズーム機構部2aとしているが、これらのうちの少なくともいずれか1つが含まれればよい。
また、例えば図1、図2に示したテレビ会議システムの構成であるとか、テレビ会議端末装置1の内部構成などについても適宜変更されてよい。
Claims (5)
- 撮像部の撮像視野を可変する撮像視野可変機構部の位置を示す位置情報、及び参照画像データから成る単位プリセット情報を保持して管理するもので、登録指示に応じた登録処理として、この登録指示が得られたときの撮像視野可変機構部の位置を示す位置情報と、この登録指示が得られたときに上記撮像部により撮像して得られている撮像画像信号に基づいて生成した参照画像データとを対応付けて成る単位プリセット情報を生成して保持する、プリセット情報管理手段と、
上記プリセット情報管理手段が保持する単位プリセット情報ごとに対応するプリセット項目を選択するための操作画像を表示させる制御を実行するもので、上記操作画面においては、プリセット項目ごとに、対応する単位プリセット情報が有する参照画像データが提示されるようにして表示させる、操作画面表示制御手段と、
上記撮像視野可変機構部の位置を変更するための駆動制御を実行するもので、上記操作画面に対するプリセット項目の選択決定操作に応じては、この選択決定されたプリセット項目が対応する単位プリセット情報の位置情報が示す上記撮像視野可変機構部の位置となるようにして上記駆動制御を実行する、駆動制御手段と、
を備えることを特徴とする撮像制御装置。 - 上記プリセット情報管理手段は、
上記登録処理として、上記駆動制御手段により、選択決定されたプリセット項目が対応する単位プリセット情報が有する位置情報が示す位置にまで撮像視野可変機構部が駆動されたときに、上記撮像部により撮像して得られている撮像画像信号に基づいて新規に参照画像データを生成し、上記選択決定されたプリセット項目が対応する単位プリセット情報について、これまでの参照画像データから、新規に生成した参照画像データに変更されるようにして更新を行った結果が得られるようにする、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像制御装置。 - 起動時に対応して、
上記駆動制御手段は、
上記プリセット情報管理手段がこのときに保持している単位プリセット情報ごとが有する位置情報が示す位置となるようにして上記撮像視野可変機構部を駆動制御していくとともに、
上記プリセット情報管理手段は、上記登録処理として、上記駆動制御手段により、1つの単位プリセット情報が有する位置情報が示す位置にまで撮像視野可変機構部が駆動されたときに、上記撮像部により撮像して得られている撮像画像信号に基づいて新規に参照画像データを生成し、上記選択決定されたプリセット項目が対応する単位プリセット情報について、これまでの参照画像データが、新規に生成した参照画像データに変更されるようにして更新を行った結果が得られるようにする、
ことを特徴とする請求項2に記載の撮像制御装置。 - 上記プリセット情報管理手段は、
テレビ会議システムにおける通信相手側において備えられる撮像部に対応しては、少なくとも参照画像データを対応付けた相手側単位プリセット情報を保持して管理するものとされ、登録指示に応じた登録処理として、この登録指示が得られたときの通信相手側の撮像部により撮像して得られている撮像画像信号に基づいて生成した参照画像データを対応付けて相手側単位プリセット情報を生成して保持するようにされ、
操作画面表示制御手段は、
上記プリセット情報管理手段が保持する相手側単位プリセット情報ごとに対応するプリセット項目を選択するための操作画像を表示させる制御を実行し、上記操作画面においては、プリセット項目ごとに、対応する単位プリセット情報が有する参照画像データが提示されるようにして表示させるとともに、
上記操作画面に対するプリセット項目の選択決定操作に応じては、この選択決定されたプリセット項目が対応する相手側単位プリセット情報に対応して近端側若しくは遠端側において保持している位置情報に対応する位置となるように、遠端側の撮像部の撮像視野が変更されるための制御を実行する相手側撮像視野制御手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像制御装置。 - テレビ会議システムを成す撮像部の撮像視野を可変する撮像視野可変機構部の位置を示す位置情報、及び参照画像データから成る単位プリセット情報を保持して管理するもので、登録指示に応じた登録処理として、この登録指示が得られたときの撮像視野可変機構部の位置を示す位置情報と、この登録指示が得られたときに上記撮像部により撮像して得られている撮像画像信号に基づいて生成した参照画像データとを対応付けて成る単位プリセット情報を生成して記憶部に保持させる、プリセット情報管理手順と、
上記プリセット情報管理手順により保持させている単位プリセット情報ごとに対応するプリセット項目を選択するための操作画像を表示させる制御を実行するもので、上記操作画面においては、プリセット項目ごとに、対応する単位プリセット情報が有する参照画像データが提示されるようにして表示させる、操作画面表示制御手順と、
上記撮像視野可変機構部の位置を変更するための駆動制御を実行するもので、上記操作画面に対するプリセット項目の選択決定操作に応じては、この選択決定されたプリセット項目が対応する単位プリセット情報の位置情報が示す上記撮像視野可変機構部の位置となるようにして上記駆動制御を実行する、駆動制御手順と、
を実行することを特徴とする撮像制御方法。
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