JP4636139B2 - テレビ会議端末装置、画像送信方法 - Google Patents
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Description
また、上記のようなテレビ会議端末装置において適用される画像送信方法に関する。
また、端末装置には、マイクロフォンとスピーカも接続され、近端側のマイクロフォンにより収音して得られる近端話者の音声信号を、端末装置経由で遠端側に送信する。遠端側の端末装置では、受信した音声信号をスピーカから出力する。
これにより、テレビ会議システムによっては、通信相手の会議場の様子をディスプレイ装置に表示させながら会話を行うようにして、会議を進行させていくことができる。
そこで、テレビ会議システムにおいては、撮像装置と雲台を組み合わせた上で、いわゆるパン・チルト・ズームについての制御を行えるようにされたものが知られている。これにより、適宜、パン・チルト・ズームのそれぞれに応じた移動指示操作が行われることで、例えば発言者が変わるのに応じて、その発言者が映るように撮像視野を設定して撮像装置に撮像させることも可能になる。
これにより、例えば、発言者が代わるごとに、上記パン・チルト・ズームの各位置の組み合わせパターンを適宜選択して呼び出す操作を行うことで、その発言者がクローズアップされた撮像画像となるようにして自動的に撮像視野を変更できる。
また、「撮像視野可変部の位置」とは、撮像視野可変部における可動機構部についての位置をいう。例えばパン機構部、チルト機構部についてであれば、これらの位置は、所定の位置を基準とする回転角度により表すことができる。また、ズーム機構部については、ズームレンズの位置により表すことができる。また、これらのパン機構部、チルト機構部、ズーム機構部は、それぞれモータによって駆動されるのであるが、このモータの回転位置の情報によっても得ることができる。
<1.第1の実施形態>
[システム構成例]
[PTZプリセット機能]
[PTZ駆動制御に応じた表示動作(第1の実施形態)]
[処理手順例]
<2.第2の実施形態>
[PTZ駆動制御に応じた表示動作(第2の実施形態)]
[画像信号処理/表示制御部の構成例]
[処理動作例]
[システム構成例]
本実施形態としては、テレビジョン会議システム(テレビ会議システム)における映像送受信系に本願発明を適用する。
テレビ会議システムは、場所の異なる会議場ごとに通信端末であるテレビ会議端末装置を設置し、このテレビ会議端末装置から、撮像装置により撮影した画像と、マイクロフォンにより収音した音声を他のテレビ会議端末装置に送信させると共に、他のテレビ会議端末装置から送信されてきた画像と音声を受信して、それぞれ、ディスプレイ装置、スピーカから出力させるように構成される。つまり、テレビ会議システムでは、画像を相互に送受信する映像送受信系と、音声を相互に送受信する音声送受信系とを備える。そして、本実施形態としては、上記映像送受信系として撮像画像を送受信するために設けられるテレビ会議端末装置を中核とするシステムが該当する。
図1は、第1の実施形態に対応するテレビ会議システムにおける映像送受信系を主体とするシステム構成例を示している。
この場合には、互いに離れた2つの場所A、場所Bが会議場とされており、これらの場所A,Bのそれぞれにおいて、テレビ会議端末装置1−1、1−2が設置される。これらのテレビ会議端末装置1−1、1−2は、所定の通信方式に対応する通信回線により接続されて、相互通信が可能なようにされている。また、場所A、Bのそれぞれには、撮像装置2−1、2−2、ディスプレイ装置4−1、4−2が備えられる。撮像装置2−1、2−2は、画角調整のためのズーム機構を備え、雲台3−1、3−2に取り付けられている。雲台3−1、3−2は、パン機構とチルト機構を備えることで、取り付けられた撮像装置の撮像方向(撮像視野)を、所定角度範囲で上下方向及び左右方向に変更することが可能とされている。
また、リモートコントローラ5−1、5−2は、それぞれ、テレビ会議端末装置1−1、1−2の動作をユーザが遠隔操作するためのものである。
また、音声送受信系については、ここでは図示を省略している。
先ず、場所Aにおいて、撮像装置2−1により撮像して得られた動画像としての画像信号は、テレビ会議端末装置1−1に入力される。テレビ会議端末装置1−1は、入力された画像信号を、通信回線を経由してテレビ会議端末装置1−2に対して送信する。テレビ会議端末装置1−2は、上記のようにして送信されてきた画像信号を受信し、ディスプレイ装置4−2から出力させる。
また、同様にして、場所B内の撮像装置2−2により収音して得られた画像信号は、テレビ会議端末装置1−2によりテレビ会議端末装置1−1に送信される。テレビ会議端末装置1−1では、受信した画像信号を、ディスプレイ装置4−1から出力させる。
このようにして、テレビ会議システムの映像送受信系では、映像の双方向通信を行うものであり、これにより、例えば或る1つの場所にいる会議参加者は、他の場所の会議場の様子を視覚的に把握することができる。例えば1つの会議場の撮像装置2により、そのときの発言者がクローズアップされるようにして撮像視野を設定して撮像していれば、他の会議場においては、ディスプレイ装置4に表示される、この発言者のクローズアップされた画像を見ることができる。
また、撮像装置2の光学系に対応しては、ズームレンズの位置を移動させて画角を変更するための機構を有して成る、ズーム機構部2aを備える。
また、雲台3は、取り付けられた撮像装置2の撮像視野を左右に変更するための機構であるパン機構部3aと、上記撮像視野を上下に変更するための機構であるチルト機構部3bとを有して成る。
デコーダ13は、入力されてくる圧縮画像信号について、画像圧縮符号化に対する復調(デコード)処理を実行して所定形式の画像信号を得る。このようにして得た画像信号を画像信号処理/表示制御部11に転送する。
また、画像信号処理/表示制御部11は、上記撮像画像信号について、ディスプレイ装置4にて所定の態様により表示されるようにして表示制御を実行することも可能とされている。
さらに、画像信号処理/表示制御部11は、制御部18の制御に応じて、各種の操作画像をディスプレイ装置4により表示させるための画像生成処理、表示制御処理を実行可能とされている。
なお、画像信号処理/表示制御部11は、その一部、あるいは全ての機能をDSP(Digital Signal Processor)により構成することができる。
パン/チルト駆動制御部16は、制御部18からのパン方向における移動量の指示情報に応じて、雲台3が備えるとされるパン機構部3aにおけるパンモータを駆動するための駆動信号を生成して出力する。同様に、制御部18からのチルト方向における移動量の指示情報に応じて、雲台3が備えるとされるチルト機構部3bにおけるチルトモータを駆動するための駆動信号を生成して出力する。これにより、撮像装置2の撮像視野として、左右方向(パン方向)と上下方向(チルト方向)の撮像方向を変更する制御が可能とされる。
また、ズーム駆動制御部17は、制御部19からの画角変更量の指示情報に応じて、撮像装置2の光学系において備えられるズーム機構部2aにおけるズームモータを駆動するための駆動信号を生成して出力する。これにより、撮像視野として、画角を変更する制御が可能になる。
本実施形態のテレビ会議端末装置1としては、PTZプリセット機能を有する。以降、このプリセット機能について説明する。
本実施形態のPTZプリセット機能に対応しては、先ず、1つの撮像視野を決定する要素となるパン・チルト・ズームの位置情報の組み合わせ(PTZ位置情報)を予め登録しておくようにされる。このようにして登録されるPTZ位置情報の集合が、記憶部19に記憶されるプリセット情報19aとなる。
また、ディスプレイ装置4に表示されるプリセット番号を選択できるようにしたGUI(Graphical User Interface)を用いて、ユーザが例えばリモートコントローラ5に備えられる操作子を操作することでプリセット番号を選択できるようにしてもよい。
上記のようにして、本実施形態のテレビ会議端末装置1は、PTZプリセット機能を有する。これにより、ユーザは、プリセット番号の選択決定操作によって、予め設定した撮像視野を簡単に得ることができる。例えば、会議参加者ごとにクローズアップした撮像視野に対応するPTZ位置情報をプリセット情報19aに登録しておけば、会議の進行に伴って発言者が代わるごとに、プリセット番号の選択決定操作を行うことで、その発言者がクローズアップされた撮像画像となるように、迅速に、かつ的確に切り換えることが可能になる。
先に図1、図2により説明したように、近端となるテレビ会議端末装置1(1−1)は、撮像装置2−1により撮像して得られる撮像画像の画像信号を、他の遠端となるテレビ会議端末装置1(1−2)に対して送信可能とされている。そして、遠端のテレビ会議端末装置1−2は、近端のテレビ会議端末装置1−1から送信されてきた画像信号を受信して、自身に接続されるディスプレイ装置4−2により表示出力可能とされており、これにより、会議参加者は、他の会議場の参加者の様子などを見ることができる。
この場合における、近端のテレビ会議端末装置1−1側にて行われるPTZプリセット操作に応じたPTZ駆動制御の状況と、これに対応する遠端のテレビ会議端末装置1−2側のディスプレイ装置4−2において表示される受信画像の状態との関係を、図4(a)(b)を用いて説明する。
そして、時点t1に至ったタイミングで、近端のテレビ会議端末装置1−1に対してPTZプリセット操作が行われたとすると、これに応じて、テレビ会議端末装置1−1の制御部18は、実際のPTZプリセット操作により呼び出されたとするプリセット番号に対応したPTZ位置情報に基づいたPTZ駆動制御の実行を開始することになる。これに応じて、撮像装置2−1の撮像視野は、目的とするパン・チルト・ズーム位置に移動していくようにして変化することになる。そして、時点t1から或る時間を経過した時点t2に至ったタイミングで、目的とするパン・チルト・ズーム位置までの移動が完了したとして、PTZ駆動制御が終了されたとする。これにより、時点t2以降においては、再び、PTZ駆動制御が停止された状態となる。
先に述べたように、近端のテレビ会議端末装置1−1からは動画としての撮像画像の画像信号を送信し、遠端のテレビ会議端末装置1−2では、これをそのまま動画として通常に表示するようにされている。このために、遠端のテレビ会議端末装置1−2側のディスプレイ装置4−2により表示される受信画像としては、近端のテレビ会議端末装置1−1側においてPTZ駆動制御が実行中であるか否かにかかわらず、図4(b)に示されるようにして、定常的に、動画を表示することになる。
このようにして近端のテレビ会議端末装置1−1が動作することで、時点t1〜時点t2に対応する期間においては、遠端のテレビ会議端末装置1−2では静止画像信号を受信し、これを表示出力することになるので、図4(c)に示すように、受信画像としては、静止画が表示されることとなる。そして、時点t2に対応するタイミング以降では、遠端のテレビ会議端末装置1−2が受信する画像信号は、静止画像信号から撮像動画像信号に切り換わることとなるので、受信画像としても、動画に切り換わることとなる。
つまり、本実施形態では、PTZプリセット操作に応じたPTZ駆動制御により撮像視野の変化する画像を表示することがない。これにより、受信画像を見ているユーザに不快感を与えることはなくなる。
また、本実施形態の場合、表示される静止画像は、PTZプリセット操作に応じたPTZ駆動制御の開始のタイミングにおいて撮像画像から取得されたものとなる。つまり、静止画ではあるが、それまでの動画の受信画像の内容を引き継ぐものとなる。このために、例えば受信画像を全く表示せずにブルーバックのような表示としたり、あるいは何らかの画内容を有するが、それまでの受信画像と無関係な画内容のものを表示するような場合と比較すれば、これを見ているユーザが覚える違和感は解消できる。
このことからすると、例えば図4(b)の時点t1〜時点t2に対応したPTZ駆動制御の実行期間により、近端のテレビ会議端末装置1−1から遠端のテレビ会議端末装置1−2に送信される動画像としての画像信号は、PTZ駆動制御が停止されて撮像視野が固定されているときと比較すると、相当に差分情報のデータ量が多くなっていることになる。つまり、図4(b)の場合には、PTZプリセット操作に応じたPTZ駆動制御を実行中の期間においては、前述もしたようにユーザにとっては有意性のある画像ではないのにもかかわらず、データ量の大きな画像信号を送信してトラフィックを圧迫しているという、不都合も招いていたものである。
これに対して、本実施形態では、PTZプリセット操作に応じたPTZ駆動制御を実行中の期間(図4(c)の時点t1〜時点T2に対応)においては静止画に対応した画像信号を送信することから、送信する画像信号のデータ量は抑えられることになる。これにより、トラフィックの軽減が図られ、例えばテレビ会議システムにおける安定した画像通信も期待できることになる。
しかし、特許文献1に記載の構成では、映像のブレが少なくなるものの、PTZの駆動制御に応じて撮像視野が速く変化する、動きの大きな動画像を表示していることに変わりはないので、画像を見るユーザが不快感を覚えることに関しての解決は為されていない。また、このような動画像を圧縮符号化して伝送しようとすれば、動きが大きくなる分のデータ量の増加も避けられない。
さらに、特許文献1に記載のカメラシステムでは、TeleカメラとWideカメラの2台を用いる必要があるが、本実施形態では、伝送する画像信号についての撮像動画像信号と静止画像信号とでの切り換えは、例えばテレビ会議端末装置1における画像信号処理として行われるものであるから、撮像装置としては1台で済み、例えばコスト面でも有利である。
そこで、本実施形態としては、遠端側のディスプレイ装置4−2にて静止画像信号を受信画像として表示させているときに応じて、図5に示すような表示の態様を採ることができるようにする。
この表示画面部30の全体においては、受信画像として、受信した静止画像信号を表示出力させた静止画が表示されている。そして、この静止画としての受信画像に対して、PTZ動作実行指示画像31としての部分画像を合成(重畳)表示させている。
このPTZ動作実行指示画像31は、受信画像の基となる画像信号を送信してくる相手側にて、現在、PTZプリセット操作に応じたPTZ駆動制御が実行中であることを示す。従って、このPTZ動作実行指示画像31が表示されている受信画像を見たユーザは、現在においてPTZ駆動制御が実行中であるために静止画表示に切り換わっていることを把握できることになり、上記のような故障であるとの勘違いが防がれる。
図6は、上記図4(a)(c)、及び図5により説明した受信画像の表示を実現するために、近端のテレビ会議端末装置1−1と遠端のテレビ会議端末装置1−2が実行する手順例を示すフローチャートである。
このためには、例えば制御部18は、画像信号処理/表示制御部11について、これまでの撮像装置2−1から入力される撮像動画像信号をエンコーダ12に出力する動作を停止させ、代わりに、ステップS103により保持している静止画データの画像信号をエンコーダ12に対して出力する動作を実行させるように制御する。
また、上記ステップS106の実行とともに、次のステップS107として示すように、近端側にて、PTZプリセット操作に応じたPTZ駆動制御を開始したことを遠端のテレビ会議端末装置1−2に通知するための通信を実行する。
また、これとともに、ステップS110により、遠端のテレビ会議端末装置1−2に対する画像信号の送信動作として、ステップS104から開始していた静止画像信号の送信を停止し、これに代えて、通常の撮像動画像信号の送信に切り換え、ステップS101に戻るようにされる。
このためには、制御部18は、画像信号処理/表示制御部11について、これまで実行していた静止画データ(撮像動画像信号)の出力を停止させる。このとき、画像信号処理/表示制御部11にて保持していたとされる静止画データは破棄してよい。
そして、上記静止画データに代えて、撮像装置2−1から入力される撮像動画像信号をエンコーダ12に出力する動作に切り換えさせる。
ここで、ステップS201にてPTZ駆動制御開始の通知を受信したとするタイミングから、ステップS203にて、PTZ駆動制御終了の通知を受信したとするタイミングまでの期間は、近端のテレビ会議端末装置1−1がステップS104、S110を実行することで画像信号として静止画像信号を送信している期間に相当するものであり、遠端のテレビ会議端末装置1−2においては、受信画像として静止画を表示している期間となる。そして、この期間において、遠端のテレビ会議端末装置1−2側が実行するステップS202により、受信画像には、PTZ動作実行指示画像31が重畳表示されることになる。つまり、図5にて説明したように、静止画としての受信画像が表示されている期間に対応して、この受信画像上にPTZ動作実行指示画像31が重畳表示される結果が得られる。
[PTZ駆動制御に応じた表示動作(第2の実施形態)]
図7は、第2の実施形態としてのPTZ駆動制御時に対応した受信画像の遷移を示している。図7(a)には、図4(a)と同様に、近端のテレビ会議端末装置1−1側にて行われるPTZプリセット操作に応じたPTZ駆動制御の状況例が示されている。図7(b)には、上記図7(a)に対応して、遠端のテレビ会議端末装置1−2側のディスプレイ装置4−2にて表示される受信画像の遷移状態を示している。
これに対して第2の実施形態の受信画像では、時点t2から或る一定時間を経過する時点t3までの期間t2−t3において、時点t2まで表示されていた静止画像をフェードアウトさせるとともに、これと同時に上記撮像動画像をフェードインさせていき、時点t3に至って動画のみが表示される状態に至るようにする。時点t3以降は、動画のみの表示が継続される。なお、このようにして、静止画のフェードアウトと動画のフェードインが行われる期間t2−t3については、以降、「フェード期間」ともいう。また、このフェード期間において表示される、撮像動画像がフェードインして静止画がフェードアウトしていく受信画像については、「フェード画像」ともいう
図8(a)には、時点t1〜時点t2におけるPTZの動作が実行中とされる期間に対応して静止画像が表示されている状態を示している。なお、第2の実施形態においても、図8(a)に示されるようにして、静止画像とともにPTZ動作実行指示画像31を重畳表示している。
次に、この状態の下で、時点t2に至ってPTZ駆動制御が停止されたとする。すると、図8(b)から図8(c)への遷移として示すように、受信画像としては、これまで表示されていた静止画が徐々に消えていく(フェードアウトしていく)と同時に、撮像動画像が徐々に現れてくる(フェードインする)ようにして変化していく。そして、時点t3に至ったタイミングでは、図8(d)に示すようにして、静止画は完全に消え、代わりに撮像動画像のみが表示されている状態となり、以降、この動画が表示される。
つまり、例えば時点t2において受信画像が静止画から動画に瞬時に切り換わる状態は、動画としてみた場合に非常に大きな動きの差分を生じているとみることができる。この場合、近端のテレビ会議端末装置1−1のエンコーダ12においては、この大きな動きに対応した圧縮符号化処理を行うことになる。この場合には、扱うデータ量が大きくなるので、相応に負担が重くなる。また、遠端のテレビ会議端末装置1−2のデコーダ13においても、このような動きの大きな画像の復号処理を行うときには処理負担が重くなる。
これに対して、第2の実施形態のようにして静止画から動画へ徐々に変化する画像とすれば、エンコーダ12及びデコーダ13における上記の処理負担は軽減されることになる。
つまり、フェード画像は静止画から動画へ徐々に変化するものであり、これは動きの少ない画像として圧縮符号化が行われるのであるから、圧縮符号化画像データのデータ量の増加も小さくて済む。従って、静止画から動画に変化するフェード期間に対応して伝送する画像信号(圧縮符号化画像データ)のデータレートも大きく増加することがなく、トラフィックへの負担もかからない。
続いて、上記図7及び図8により説明した第2の実施形態としての受信画像の表示を実現するための技術構成例について説明していく。
先ず、図9を参照して、第2の実施形態に対応する画像信号処理/表示制御部11の構成例を示しておく。なお、この図に示す構成は、画像信号処理/表示制御部11において備えられる、フェード画像表示に対応する機能部位を抜き出して示したものであり、他の機能部位については省略している。
また、確認のために述べておくと、図1に示したテレビ会議システムの構成例、また、図2に示したテレビ会議端末装置1内部についての構成は、第2の実施形態においても共通とされてよい。
合成処理部40aは、撮像装置2からの撮像動画像信号と、フレームメモリ40bから読み出して得られる1フレーム分の画像データに対応する画像信号(静止画像信号)とを入力する。そして、制御部18が設定して出力する撮像動画像信号に対応の動画合成比率Rmと静止画像信号に対応の静止画合成比率Rsに従って、入力した撮像画像信号と静止画像信号とを1つのフレーム画像に合成し、1つの画像信号としてエンコーダ12側に出力する。
なお、ここでは、フレームメモリ40bに対するデータの書き込み、読み出しは、例えば制御部18により実行するものとする。
続いて、図10、図11のフローチャートを参照して、第2の実施形態としての受信画像表示のために、近端のテレビ会議端末装置1−1と遠端のテレビ会議端末装置1−2が実行する処理手順例について説明する。
ステップS301に対応してプリセット番号選択決定操作が検知されたタイミングでは、合成処理部40aは、未だ、動画合成比率Rm=1、静止画合成比率Rs=0が設定されているので、撮像動画像信号のみとなっている。従って、フレームメモリ40bには、それまで表示されていた撮像動画像から取り出した1つのフレーム画像データが保持されることになる。
遠端側のテレビ会議端末装置1−2では、この画像信号を受信デコードして表示出力する。つまり、このとき遠端側のテレビ会議端末装置1−2のディスプレイ装置4−2においては、これまで表示されていた動画像が止まり、そのまま静止画として表示されるようにして画像が変化する。
ここでいうフェード処理とは、上記したフェード画像を生成するための画像信号処理として、1フレーム期間分のみに対応した受信画像の変化を与えるための処理となる。
図11においては、先ずステップS501により、これまで1を設定していた静止画合成比率Rsについて、
Rs=Rs×k・・・(式1)
により表される演算によって更新を行う。ここで、kはフェード係数とされ、0<k<1の範囲において予め定めた所定値が設定されている。これにより、静止画合成比率Rsの値はこれまでの値よりも小さい値に更新される。
ステップS311としてのフェード処理を実行した後は、ステップS312により、静止画合成比率Rs=0(動画合成比率Rm=1)となっているか否かについて判別する。
ここで肯定の判別結果が得られた場合には、合成処理部40aは、静止画合成比率Rs=0、動画合成比率Rm=1が設定された状態で合成処理を行っている、即ち、撮像動画像信号のみからなる画像信号を出力している状態にある。従って、フェード画像としては、撮像動画像のみが表示された状態に至ったことになる。これは、図7との対応では,時点t3に至ってフェード期間が終了したことを意味する。そこで、この場合には、ステップS301の処理に戻る。
この場合には、図6のステップS103において、図10のステップS303と同様にして、そのときに合成処理部40aから出力されている画像信号からフレーム画像データを抜き出し、フレームメモリ40bに対して書き込むようにする。
また、ステップS104の処理として、制御部18は、動画合成比率Rm=0、静止画合成比率Rs=1に変更し、ステップS305により、この変更した動画合成比率Rm,静止画合成比率Rsを合成処理部40aに対して設定する。つまり、図10のステップS304、S305と同様の処理を実行する。
また、ステップS110として、制御部18は、動画合成比率Rm=1、静止画合成比率Rs=0を合成処理部40aに対して設定する。
また、例えば図1、図2に示したテレビ会議システムの構成であるとか、テレビ会議端末装置1の内部構成などについても適宜変更されてよい。
Claims (2)
- テレビ会議システムを成すテレビ会議端末装置であって、
撮像部と、
該撮像部の撮像視野が変更されるようにしてその位置が可変となるように形成される撮像視野可変部の上記位置を可変するための制御を行う撮像視野可変制御手段と、
上記撮像視野可変部の位置を指定する、任意の位置情報から成るプリセット情報をあらかじめ設定かつ保持して管理するプリセット情報管理手段と、
他のテレビ会議端末装置に対して、該他のテレビ会議端末装置側において備えられる表示装置での画像表示に利用されるべき画像信号ならびに上記プリセット情報管理手段に保持された位置情報に基づいて前記撮像視野可変制御手段が上記撮像視野可変部の上記位置を変更する動作に同期して前記撮像視野可変制御手段から発生させた位置変更制御開始信号及び終了信号を送信出力するとともに該他のテレビ会議端末装置側からの画像信号、位置変更制御開始信号及び終了信号を受信する送受信手段と、
上記撮像部において撮像して得られる、前記位置変更制御開始信号の発生直前の撮像信号を基に静止画像情報を生成する静止画像生成手段と、
上記撮像視野可変制御手段から発生させた位置変更制御開始信号発生前においては、上記撮像部により撮像して得られる撮像信号を基とする画像信号を上記送受信手段により送信させ、前記撮像視野可変制御手段から発生させた位置変更制御開始信号発生後から終了信号発生前においては、前記位置変更制御開始信号発生直前の上記静止画像生成手段により生成した静止画像情報を上記送受信手段により送信させ、さらに前記終了信号発生後においては、上記撮像部により撮像して得られる撮像信号を基とする画像信号を上記送受信手段により送信させる送信画像制御手段と、
前記他のテレビ会議端末装置側からの位置変更制御開始信号を受信し終了信号を受信するまでの期間においては、上記表示装置において該他のテレビ会議端末装置側から受信した画像信号を表示することができ、さらに該画像信号に位置変更制御を実行中であることを示す部分画像を重畳し表示することができる重畳表示手段と、
を備えるテレビ会議端末装置。 - 上記送信画像制御手段は、
上記変更制御終了信号発生からの一定時間に相当するフェード期間において、前記位置変更制御開始信号発生直前の上記静止画像生成手段により生成した静止画像と上記撮像信号を基とする画像信号とを合成した画像信号を送信させることとしたうえで、時間経過に応じて、該静止画像の画像信号の合成比率を低くしていくとともに、上記撮像信号を基とする画像信号の合成比率を高くしていくようにして制御する、
請求項1に記載のテレビ会議端末装置。
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