JP2002077843A - テレビ会議用動画像転送装置、動画像復元装置および動画像交換装置 - Google Patents

テレビ会議用動画像転送装置、動画像復元装置および動画像交換装置

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JP2002077843A
JP2002077843A JP2000252934A JP2000252934A JP2002077843A JP 2002077843 A JP2002077843 A JP 2002077843A JP 2000252934 A JP2000252934 A JP 2000252934A JP 2000252934 A JP2000252934 A JP 2000252934A JP 2002077843 A JP2002077843 A JP 2002077843A
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signal
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Shizue Sazawa
静枝 佐沢
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 会議場でテレビカメラの撮影方向を移動させ
たとき、その動画情報を削減させて他の会議場と画像交
換できるテレビ会議用動画像転送装置、動画像復元装置
および動画像交換装置を提供する。 【解決手段】 本発明のテレビ会議用動画像交換装置
は、送信側の動画像転送装置1と受信側の動画像復元装
置2からなる。動画像転送装置1は、カメラの全視野で
全画面画像を記憶するメモリ10、実画像信号102の
フレーム間差分信号を符号化する符号化部40、実画像
の遅延画像信号103を記憶するメモリ20、初期状態
で全画面画像を、実稼働中に符号化部40からの画像転
送信号を送信するセレクタ60を有する。また、動画像
復元装置2は、全画面画像信号110のメモリ11、カ
メラの視線信号の検出回路51、フレーム間差分信号の
復号化部31、遅延画像信号のメモリ21を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビカメラで会
議場内を撮影した画像信号をディジタル化するととも
に、画像圧縮技術を用いて画像信号の情報量を削減しな
がら別の会議場に転送して、動画像を視聴者に放映する
ためのテレビ会議用動画像転送装置、動画像復元装置お
よび動画像交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、通信ネットワークを介してデ
ジタルデータが伝送され、そのための公衆回線網として
ISDN回線網が急速に普及しつつある。また、TV会
議用の端末装置の利用が急速に拡大してきたため、動画
像を低ビットレートで伝送する動画像符号化装置を用い
ることが望まれている。
【0003】このような場合に、ディジタル化させた動
画像を圧縮する技術の一つとして、それぞれのフレーム
画像につきフレーム間の差分情報を演算して転送する方
式が各種提案されている。これによれば、動画像の転送
情報の情報量を削減させて通信速度を向上させるととも
に、通信ネットワークにおけるトラフィックの負荷を軽
減させることができる。一般に、これらの方式では1フ
レーム分の画像メモリを持っている。
【0004】たとえば、特開平2000−50259号
公報に動画像を圧縮符号化する動画像圧縮符号化装置が
開示されている。この動画像圧縮符号化装置では、撮影
した画像情報を、それぞれの画像フレーム内で背景とな
る静止体と被写体である動体とに分離してから、その動
体部分について符号化を行っている。
【0005】この動画像圧縮符号化装置によれば、視聴
者にとって重要度の低い静止体については、動体を符号
化する場合よりも低品質で情報量の少ない符号化方式を
用いるために、全体として符号化した後のデータ量を相
対的に削減させることができる。
【0006】また、特開平2−241285号公報には
動画像信号の高能率符号化装置が開示されている。この
高能率符号化装置では、背景画像となる部分を除いて被
写体の部分を符号化し、画像情報を記憶するためのフレ
ームメモリにあらかじめ静止画を蓄積しておいて、動画
を再生する段階で被写体を画像合成させて出力する方式
が開示されている。
【0007】この方式によれば、動画を符号化する際に
被写体の符号化に割り当てる情報量を相対的に増加させ
るために、背景に相当する部分にノイズが重畳される場
合でも、そのノイズを符号化に含めてしまうことがなく
なる。結果として、再生された動画像のチラツキが抑え
られると記載してある。
【0008】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、上記従来例の
各符号化装置を用いて可動型のテレビカメラで撮影した
動画像を符号化させ、さらにそのデジタルデータを通信
網を介して他の会議場に転送させようとすると、次のよ
うな問題点が生じる。
【0009】たとえば狭い会議室内で、通常のTV会議
シーンを伝送させる場合には、それなりに十分な画像品
質が保たれるかも知れない。ところが、ある程度広い会
議室内では、テレビカメラをパンやチルトさせてカメラ
の撮影方向を移動させながら、会議の参加者全員や室内
の前方および後方に配置された掲示板などを撮影するこ
とが多い。
【0010】このような場合には、カメラ視線の移動方
向に順次に新しい画像が現れ、一方向を撮影するときと
比べると各フレーム間では画像情報の相違がきわめて増
大することになる。このために、符号化が必要なフレー
ム間の相違に相当した画像情報の発生量が大きくなって
しまうことが問題であった。
【0011】また、画像情報の発生量が急激に増加した
ときには、とびとびにフレームを間引いたり量子化を粗
くした符号化を行って、比較的に発生量が小さな区間と
調整するなどが必要になる。このようにして画像情報が
全体的に平滑化できたとしても、間引きや粗い量子化に
伴って画像の品質が低下してしまうという新たな問題が
生じるために、これらの問題点をまとめて解決すること
が重要な技術課題であった。
【0012】したがって本発明は、上記課題を解決する
ためになされたものであり、その目的は、会議場を撮影
して得られた動画情報を符号化させて他の会議場に転送
する場合に、テレビカメラをパンやチルトさせて撮影方
向を移動させたときでも、符号化および転送に要する画
像情報を削減させたテレビ会議用動画像転送装置、動画
像復元装置および動画像交換装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るテレビ会議用動画像転送装置は、一の会
議場で撮影したテレビ会議の様子を他の会議場で視聴さ
せるために、テレビカメラの視線を会議場内に巡らしな
がら撮影した動画情報を他の会議場に転送するテレビ会
議用動画像転送装置において、あらかじめテレビカメラ
の全視野にわたり撮像した全画面画像の信号を記憶する
とともに、動画情報の転送に先立たせて全画面画像信号
を送信する全画面記憶部と、撮像したそれぞれのフレー
ムの実画像信号と一フレーム分だけ遅延させた遅延画像
の信号とが相違する成分を符号化して成分信号とし、か
つテレビカメラの撮影方向を示す視線信号とともに転送
画像信号を形成して送信する符号化部と、成分信号を復
号化させて視線信号を含めた遅延成分信号を形成する復
号化部と、遅延成分信号を遅延画像信号と画像合成して
新たな遅延画像信号を記憶するとともに、視線信号が示
すフレームの全画面画像信号を遅延画像信号の代わりと
して符号化部に提供し、さらに新たな遅延画像信号によ
り全画面記憶部を更新させる実画面記憶部と、を有した
構成としてある。
【0014】このテレビ会議用動画像転送装置では、会
議場内の全画面画像信号をあらかじめ全画面記憶部に記
憶させておく。そして符号化部によって、会議場内の全
画面画像信号に続けて、動画情報に係る実画像信号の成
分信号とともにテレビカメラの撮影方向を視線信号とし
て符号化し送信させる。視線信号が移動を示すと、実画
面記憶部により該当フレームの全画面画像信号を読み出
して遅延画像信号の代わりにさせ、符号化部では、これ
によって成分信号が形成される。また、実画面記憶部で
実画像信号から新たな遅延画像信号を得るとともに、こ
れを全画面記憶部で該当フレームの全画面画像信号と置
き換えさせて新たな全画面画像信号にする。
【0015】好ましくは、相違する成分信号が、実画像
信号と遅延画像信号とのフレーム間差分信号とする。こ
れにより、符号化および転送を要する画像情報が削減さ
れる。
【0016】また、本発明に係るテレビ会議用動画像復
元装置は、一の会議場で撮影されたテレビ会議の様子を
他の会議場で視聴するために、一の会議場から転送され
た動画情報を復元してモニターで放映するテレビ会議用
動画像復元装置において、動画情報の転送に先立たせ
て、転送元のテレビカメラの全視野にわたりあらかじめ
撮影した全画面画像の信号を受信して記憶する全画面記
憶部と、全画面画像信号に続けて受信した転送画像信号
から、テレビカメラの撮影方向を示す視線信号を検出す
る視線検出部と、転送画像信号から、撮像したそれぞれ
のフレームの実画像信号と一フレーム分だけ遅延した遅
延画像信号とが相違する成分信号を分離して復号化さ
せ、成分信号を遅延画像信号と画像合成させて実画像信
号を形成する復号化部と、実画像信号を記憶して遅延画
像信号として復号化部に提供するとともに、視線信号が
示すフレームの全画面画像信号を遅延画像信号の代わり
として複合化部に提供し、さらに実画像信号により全画
面記憶部を更新させる実画面記憶部と、を有した構成と
してある。
【0017】このテレビ会議用動画像復元装置では、モ
ニターしたい会議場内の全画面画像信号をあらかじめ受
信して全画面記憶部に記憶させておく。そして復号化部
によって、会議場内の動画情報に係る実画像信号の成分
信号とともに視線信号を受信しながら実画像信号に復号
化させ、得られた動画像をモニターで放映させる。視線
検出部が視線信号の移動を検出すると、実画面記憶部に
より該当フレームの全画面画像信号を読み出して遅延画
像信号の代わりにさせ、符号化部では、これによって実
画像信号が形成される。また、実画面記憶部で実画像信
号から新たな全画面画像信号を得るとともに、これを全
画面記憶部で該当フレームの全画面画像信号と置き換え
させて新たな全画面画像信号にする。
【0018】好ましくは、相違する成分信号が、実画像
信号と遅延画像信号とのフレーム間差分信号とする。こ
れにより、符号化および転送を要する画像情報が削減さ
れる。
【0019】さらに、本発明に係るテレビ会議用動画像
交換装置は、テレビ会議の様子を撮影して他の会議場で
視聴させるために、双方の会議場で得られた動画情報を
交換しあうテレビ会議用動画像交換装置において、一つ
の会議場の全視野にわたり撮影した全画面画像を記憶
し、かつ他の会議場で共有させるとともに、全画面画像
の撮影時とは別時点で撮影した実画面画像により新たな
全画面画像に更新し続けるとともに、全画面画像上に設
定した複数領域における各領域の動画像について、それ
ぞれの領域を示す視線情報とともに実画面画像が全画面
画像と相違する成分情報を他の会議場に転送する動画像
転送手段と、一つの会議場の全画面画像を他の会議場で
取得して記憶するとともに、転送した成分情報などを他
の会議場で取得して、全画面画像上で前記視線情報によ
り各領域を指定して成分情報を画像合成させ、指定した
領域につき実画面画像を復元して動画像を放映しなが
ら、復元した実画面画像により全画面画像の更新を続け
る動画像復元手段と、を有した構成としてある。
【0020】このテレビ会議用動画像交換装置では、あ
らかじめ一つの会議場の全画面画像を記憶するとともに
他の会議場でも共有させておく。また、視線情報で全画
面画像の各領域を指定しながら実画面転送手段により一
の会議場の動画像を転送させ、この動画像を実画面復元
手段により他の会議場で復元させながら放映する。この
とき撮影方向が変化すると、その視線情報により全画面
画像上の別の領域が指示されて、実画面画像の成分情報
が視線情報とともに転送される。他の会議場では、転送
された視線情報から全画面画像上の該当する領域が、ま
た、成分情報から該当領域の実画面画像が復元されると
ともに全画面画像の更新に用いられる。
【0021】好ましくは会議場が三つ以上有って、一の
会議場に実画面転送手段が、また他の二つの会議場に実
画面復元手段が配置される。これにより、たとえば本部
と各事業所間で、また、本店と各支店間でテレビ会議を
行う実用的な装置が得られる。
【0022】また、テレビ会議用動画像交換装置におけ
る前記動画像転送手段として、請求項1又は2記載のテ
レビ会議用動画像転送装置を用いることができ、さら
に、テレビ会議用動画像交換装置における前記動画像復
元手段として、請求項3又は4記載のテレビ会議用動画
像復元装置を用いることもできる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に好適な一実施形態
について添付図面を参照して説明する。図1〜5は、本
発明に係る実施形態のテレビ会議用動画像交換装置の一
例を説明する図である。この実施形態の一例には、一の
会議場に設置されたテレビ会議用動画像転送装置と別の
会議場に設置された動画像復元装置とからなり、これら
の装置を通信回線で接続させて構成したテレビ会議用動
画像交換装置を示してある。
【0024】〔構成の説明〕図1を参照すると、本実施
形態に係るテレビ会議用動画像転送装置および動画像復
元装置の一構成例が図示してある。この構成例では、テ
レビ会議用動画像転送装置1に可動型のテレビカメラか
らなる画像入力用の電動カメラ80を付設し、また、テ
レビ会議用動画像復元装置2にテレビ画面を有したモニ
タ90を付設してある。これらの動画像転送装置1およ
び動画像復元装置2は、たとえばISDN回線などの通
信ネットワークを介して接続されている。
【0025】送信側の動画像転送装置1は、電動カメラ
80によって、その全視野にわたる全画面画像を記憶さ
せる初期全画面メモリ10と、電動カメラ80で撮影し
た実画像信号100のフレーム間差分信号を画像合成に
より演算し、得られたフレーム間差分信号を符号化して
画像転送信号を編成する符号化部40とを有している。
たとえばテレビカメラを電動カメラ80として用いる。
【0026】また動画像転送装置1は、画像転送信号を
復号化させてフレーム間差分信号101を再生し、実画
像信号102と画像合成して一フレーム分だけ遅延した
遅延画像信号103を形成する復号化部30と、形成し
た遅延画像信号103を記憶する実画面メモリ20とを
有している。
【0027】さらに動画像転送装置1は、初期状態で全
画面メモリ10の全画面画像を、また、実稼働中に符号
化部40からの画像転送信号をそれぞれ選択して通信ネ
ットワークを介し送信するセレクタ(SEL)60と、
電動カメラ80の撮影方向を指定するとともに、前記初
期全画面メモリ10、実画面メモリ20、復号化部3
0、符号化部40、セレクタ60をシーケンス制御する
制御回路70とを有している。
【0028】受信側の動画像復元装置2は、初期状態に
おいて、前述した動画像転送装置1から受信した全画面
画像の信号110を記憶する全画面メモリ11と、受信
した画像転送信号からカメラ制御信号を分離して撮影方
向が示された視線信号を検出する検出回路51と、同じ
く画像転送信号からフレーム間差分信号を復号化し、遅
延画像信号111と画像合成させて実画像をモニタ90
に放映させる復号化部31とを有している。
【0029】また動画像復元装置2は、画像合成して放
映させる実画像を遅延画像信号にして記憶する実画面メ
モリ21を有し、これら全画面メモリ11、復号化部3
1、検出回路51、実画面メモリ21の処理シーケンス
を、図示しない取得制御回路で制御する。
【0030】〔動作の説明〕続いて、図1〜5を参照
し、本実施形態に係るテレビ会議用動画像交換装置の一
動作例について説明する。このテレビ会議用動画像交換
装置では、実際に動画像を転送する実稼働に先立たせ
て、送信側の動画像転送装置1の制御回路70により電
動カメラ80の撮影方向を指示させながら制御回路70
の初期化処理を行う。
【0031】この初期化処理(図2参照)では、会議室
内で撮影可能な全範囲を撮影して全画面画像の信号を初
期全画面メモリ10に記憶させる。続いて、初期全画面
メモリ10の全画面画像信号を圧縮符号化してセレクタ
60を介し受信側の動画像復元装置2に送信する。動画
像復元装置2では、同一の全画面画像信号が各全画面メ
モリ11に記憶されるため、一つの会議場での全景を全
画面画像として他の複数の会議場で共有することができ
る。
【0032】以上の初期化処理が終了すると、続けて制
御回路70により実稼働処理が開始される。実稼働処理
では、電動カメラ80の撮影方向が一定である限り、実
画面メモリ20、復号化部30、符号化部40によって
公知の圧縮符号化技術が用いられる。たとえば、実画像
と遅延画像のフレーム間差分信号を画像転送信号に編成
して送信し、通信ネットワークを介して転送すべき情報
量を削減させてから会議場の動画像を転送する。
【0033】しかし、電動カメラ80がパンまたはチル
トして撮影方向がたとえば右方に移動すると、このとき
制御回路70が電動カメラ80に指示した移動量105
を、実画面メモリ20に指示して初期全画面メモリ10
を検索させるとともに撮影方向を示す視線信号にする。
初期全画面メモリ10では、電動カメラ80の撮影方向
が常に全景の中心部として設定してある。
【0034】たとえば右方へ10cmの移動量Lを指示
すれば、これにより新たな中心部を設定して(図3参
照)該当領域の全画面画像信号を検索する。該当領域の
全画面画像信号が得られると、これを実画面メモリ20
を介し符号化部40に提供して遅延画像信号と置き換え
られる。そして該当領域の全画面画像信号と実画像信号
との差分信号が演算され、その演算結果を視線信号その
他の通信制御信号とともに画像転送信号に編成して送信
する。
【0035】動画像復元装置2では、受信した画像転送
信号から復号化部31でフレーム間差分信号を分離して
復号化させ、その復号結果が遅延画像信号と画像合成さ
れた動画像をモニタ90に放映させる。また、同様に視
線信号を検出回路51で分離して移動量Lが検出される
と、これを実画面メモリ21に指示して全画面メモリ1
1を検索させる。
【0036】この検索の結果として、全画面メモリ11
の該当領域の全画面画像信号が得られると、これを実画
面メモリ21を介して遅延画像信号の代わりとして復号
化部31の出力側に提供する。このとき復号化部31に
よって、該当領域の全画面画像信号に対する差分信号が
画像転送信号から復号化されて出力されているため、こ
れら差分信号と全画面画像信号を画像合成した動画像を
放映することができる。
【0037】図4を参照すると、撮影方向の移動に伴っ
て動画像が大きく異なった画像成分を取り込むために、
そのフレーム間差分信号も多くの情報量を含む信号にな
ってしまう。しかし、全画面メモリ11の該当領域で
は、背景画像を含むほとんどの画像信号が同一の画像成
分を有している場合が多いために、該当領域に相当する
差分信号を形成すれば、わずかな情報量だけを含む信号
にできる。
【0038】したがって、このように少量の差分信号を
有した画像転送信号を用いれば、通信ネットワークを介
して転送すべき情報量が大きく削減される。図では被写
体となるべき人物の上半身だけが示されており、この人
物が先の全画面画像の撮影時と比べて単に腕を挙げただ
けであれば、その削減効果は、単に背景画像を画像転送
信号から除くだけでは得られないきわめて大きな効果が
生じる。
【0039】続いて図5を参照すると、全画面メモリ1
1の該当領域に、画像合成で得られた実画像信号を上書
きし、これを新たな全画面画像として記憶させ同一画像
の共有化を図る。また、この上書きを差分信号の多少と
は無関係に一定の時間間隔で繰り返し行わせれば画像処
理のオーバーヘッドを低減でき、さらに、この定期更新
と随時上書きとを組み合わせて動画像の画質を向上させ
てもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
テレビカメラで撮影可能な全方向にわたる範囲で会議場
内の様子を撮影する。そして、その全画面画像をあらか
じめ他の会議場でも共有させておくため、テレビカメラ
の向きを動かしたときに、この動きに伴う撮影方向の移
動量とともに、該当する全画面画像との差分のみを転送
すればよい。したがって、テレビカメラのパン、チルト
に伴って転送すべき情報量を大きく削減可能なテレビ会
議用動画像転送装置、動画像復元装置および動画像交換
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態のテレビ会議用動画像転
送装置、動画像復元装置および動画像交換装置のー例を
説明する図。
【図2】図1に示す各装置の初期化処理を説明した図。
【図3】図1に示す各装置の実稼働中の処理を説明した
図。
【図4】テレビカメラの撮影方向を移動したときの処理
を説明した図。
【図5】新たな全画面画像の共有化の処理を説明した
図。
【符号の説明】
10 初期全画面メモリ 11 全画面メモリ 20,21 実画面メモリ 30,31 復号化部 40 符号化部 51 検出回路 60 セレクタ(SEL) 70 制御回路 100 入力画像信号 101 フレーム間差分信号 102 実画像 103,111 遅延画像信号 110 信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の会議場で撮影したテレビ会議の様子
    を他の会議場で視聴させるために、テレビカメラの視線
    を会議場内に巡らしながら撮影した動画情報を他の会議
    場に転送するテレビ会議用動画像転送装置において、 あらかじめ前記テレビカメラの全視野にわたり撮像した
    全画面画像の信号を記憶するとともに、前記動画情報の
    転送に先立たせて前記全画面画像信号を送信する全画面
    記憶部と、 撮像したそれぞれのフレームの実画像信号と一フレーム
    分だけ遅延させた遅延画像の信号とが相違する成分を符
    号化して成分信号とし、かつ前記テレビカメラの撮影方
    向を示す視線信号とともに転送画像信号を形成して送信
    する符号化部と、 前記成分信号を復号化させて前記視線信号を含めた遅延
    成分信号を形成する復号化部と、 前記遅延成分信号を前記遅延画像信号と画像合成して新
    たな遅延画像信号を記憶するとともに、前記視線信号が
    示すフレームの全画面画像信号を前記遅延画像信号の代
    わりとして前記符号化部に提供し、さらに前記新たな遅
    延画像信号により前記全画面記憶部を更新させる実画面
    記憶部と、 を有したことを特徴とするテレビ会議用動画像転送装
    置。
  2. 【請求項2】 前記相違する成分信号は、実画像信号と
    遅延画像信号とのフレーム間差分信号であることを特徴
    とする請求項1記載のテレビ会議用動画像転送装置。
  3. 【請求項3】 一の会議場で撮影されたテレビ会議の様
    子を他の会議場で視聴するために、一の会議場から転送
    された動画情報を復元してモニターで放映するテレビ会
    議用動画像復元装置において、 前記動画情報の転送に先立たせて、転送元のテレビカメ
    ラの全視野にわたりあらかじめ撮影した全画面画像の信
    号を受信して記憶する全画面記憶部と、 前記全画面画像信号に続けて受信した転送画像信号か
    ら、テレビカメラの撮影方向を示す視線信号を検出する
    視線検出部と、 前記転送画像信号から、撮像したそれぞれのフレームの
    実画像信号と一フレーム分だけ遅延した遅延画像信号と
    が相違する成分信号を分離して復号化させ、前記成分信
    号を前記遅延画像信号と画像合成させて実画像信号を形
    成する復号化部と、 前記実画像信号を記憶して遅延画像信号として前記復号
    化部に提供するとともに、前記視線信号が示すフレーム
    の全画面画像信号を前記遅延画像信号の代わりとして前
    記複合化部に提供し、さらに前記実画像信号により前記
    全画面記憶部を更新させる実画面記憶部と、 を有したことを特徴とするテレビ会議用動画像復元装
    置。
  4. 【請求項4】 前記相違する成分信号は、実画像信号と
    遅延画像信号とのフレーム間差分信号であることを特徴
    とする請求項3記載のテレビ会議用動画像復元装置。
  5. 【請求項5】 テレビ会議の様子を撮影して他の会議場
    で視聴させるために、双方の会議場で得られた動画情報
    を交換しあうテレビ会議用動画像交換装置において、 一つの会議場の全視野にわたり撮影した全画面画像を記
    憶し、かつ他の会議場で共有させるとともに、全画面画
    像の撮影時とは別時点で撮影した実画面画像により新た
    な全画面画像に更新し続けるとともに、全画面画像上に
    設定した複数領域における各領域の動画像について、そ
    れぞれの領域を示す視線情報とともに前記実画面画像が
    全画面画像と相違する成分情報を他の会議場に転送する
    動画像転送手段と、 前記一つの会議場の全画面画像を他の会議場で取得して
    記憶するとともに、前記転送した成分情報などを他の会
    議場で取得して、全画面画像上で前記視線情報により各
    領域を指定して成分情報を画像合成させ、指定した領域
    につき前記実画面画像を復元して動画像を放映しなが
    ら、復元した実画面画像により全画面画像の更新を続け
    る動画像復元手段と、 を有したことを特徴とするテレビ会議用動画像交換装
    置。
  6. 【請求項6】 前記会議場は三つ以上有って、一の会議
    場に実画面転送手段が、また他の二つの会議場に実画面
    復元手段が配置されたことを特徴とする請求項5記載の
    テレビ会議用動画像交換装置。
  7. 【請求項7】 前記動画像転送手段として、請求項1又
    は2記載のテレビ会議用動画像転送装置を用いた請求項
    5又は6記載のテレビ会議用動画像交換装置。
  8. 【請求項8】 前記動画像復元手段として、請求項3又
    は4記載のテレビ会議用動画像復元装置を用いた請求項
    5,6又は7記載のテレビ会議用動画像交換装置。
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JP2009164885A (ja) * 2008-01-07 2009-07-23 Sony Corp 撮像制御装置、撮像制御方法

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