JP2009161365A - 無機物質粉末ペーストの製造方法、及び無機物質粉末ペースト - Google Patents
無機物質粉末ペーストの製造方法、及び無機物質粉末ペースト Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】本発明の無機物質粉末ペーストの製造方法は、無機物質からなる無機物質粉末の粒子表面の一部を、表面改質剤によって被覆して、表面改質無機物質粉末を得る表面改質工程と、得られた表面改質無機物質粉末と、バインダーと、溶媒とを混合して、表面改質無機物質粉末を含有する液状の無機物質粉末スラリーを得るスラリー調製工程と、得られた無機物質粉末スラリーから液体成分を減じることによって無機物質粉末ペーストを得るペースト調製工程と、を備え、表面改質工程において、表面改質剤として、無機物質粉末よりもバインダーに対する親和性が低いものを用い、且つ、無機物質粉末の粒子表面における5〜90%の範囲を、表面改質剤によって被覆する。
【選択図】なし
Description
まず、本発明の無機物質粉末ペーストの製造方法の一の実施形態について説明する。
表面改質工程は、無機物質粉末を構成する粒子表面の一部を表面改質剤によって被覆して、その表面の一部が表面改質剤によって被覆された表面改質無機物質粉末を得る工程である。この工程によって得られる表面改質無機物質粉末は、表面改質剤によって被覆された部位以外は、無機物質粉末の粒子本来の表面が露出している。
スラリー調製工程は、上記表面改質工程にて得られた表面改質無機物質粉末と、バインダーと、溶媒とを混合して、この表面改質無機物質粉末が、スラリー全体に対して、1〜50体積%の範囲で含有された液状の無機物質粉末スラリーを得る工程である。
ペースト調製工程は、得られた無機物質粉末スラリーから液体成分を減じて、液状の無機物質粉末スラリーから、糊状(又は粘土状)の無機物質粉末ペーストを得る工程である。
次に、本発明の無機物質粉末ペーストの一の実施形態について具体的に説明する。本実施形態の無機物質粉末ペーストは、これまでに説明した無機物質粉末ペーストの製造方法によって得られた無機物質粉末ペーストである。
まず、無機物質粉末、表面改質剤、及び表面改質用の溶媒(表面改質用溶媒)を用意し、この無機物質粉末の粒子表面の一部を表面改質剤によって被覆した(表面改質工程)。
表面改質剤としてのポリアクリル酸アンモニウム塩の使用量を、表1のように変化させたこと以外は、実施例1と同様の方法によって、アルミナ粉末の体積割合が12.8体積%、及び50.0体積%となる2種類の無機物質粉末ペーストを製造した。
表面改質剤としてのポリアクリル酸アンモニウム塩を使用しなかったこと以外は、実施例1と同様の方法によって、アルミナ粉末の体積割合が12.8体積%、及び50.0体積%となる2種類の無機物質粉末ペーストを製造した。
表面改質剤としてのポリアクリル酸アンモニウム塩の使用量を、0.4質量部としたこと以外は、実施例1と同様の方法によって、アルミナ粉末の体積割合が12.8体積%、及び50.0体積%となる2種類の無機物質粉末ペーストを製造した。
各実施例及び各比較例において得られた無機物質粉末ペーストにおける表面改質無機物質粉末(表面改質アルミナ粉末)の被覆率を測定した。
実施例1及び比較例1、2で得られた無機物質粉末スラリーにおいて、バインダーがアルミナ粒子間で架橋している量を測定した。実施例1及び比較例1、2で得られた無機物質粉末スラリーを、遠心分離により沈殿物と液体に分離した。この際、アルミナ粒子表面に吸着していない表面改質剤としてのポリアクリル酸アンモニウム塩、及び成形助剤としてのメチルセルロースは液相へ、アルミナ粒子表面に吸着している表面改質剤としてのポリアクリル酸アンモニウム塩、及びバインダーとしてのメチルセルロースは固相へ、それぞれ分離される。
実施例1及び比較例1、2で得られた無機物質粉末ペーストにおいて、クリープ・回復挙動の測定を行った。
上述したクリープ・回復挙動の測定結果から、実施例1及び比較例1、2で得られた無機物質粉末ペーストにおいて、クリープコンプライアンスの算出を行った。
次に、実施例1〜3及び比較例1、2で得られた練土の貯蔵弾性率を測定した。この貯蔵弾性率は、角速度6.28rad/sec、印加圧力の低い1kPaと、印加圧力の高い10kPaとが、低圧、高圧、低圧、高圧、低圧、高圧と各3回ずつ繰り返されるように、圧力を印加して測定を行った。
実施例1〜4及び比較例1で得られた練土において、クリープ・回復挙動の測定を行った。
上述の練土のクリープ・回復挙動から、実施例1〜4及び比較例1で得られた練土において、クリープコンプライアンスの算出を行った。なお、算出方法は、上述した無機物質粉末ペーストのクリープコンプライアンスの算出方法と同様である。結果を表3に示す。
上述のクリープコンプライアンスから、実施例1〜4及び比較例1で得られた練土において、アルミナ粒子1個を流動するために要する力を求めた。結果を表3に示す。
Claims (8)
- 無機物質からなる無機物質粉末の粒子表面の一部を、表面改質剤によって被覆して、表面改質無機物質粉末を得る表面改質工程と、
得られた前記表面改質無機物質粉末と、バインダーと、溶媒とを混合して、前記表面改質無機物質粉末を含有する液状の無機物質粉末スラリーを得るスラリー調製工程と、
得られた前記無機物質粉末スラリーから液体成分を減じることによって無機物質粉末ペーストを得るペースト調製工程と、を備え、
前記表面改質工程において、前記表面改質剤として、前記無機物質粉末よりも前記バインダーに対する親和性が低いものを用い、且つ、前記無機物質粉末の粒子表面における5〜90%の範囲を、前記表面改質剤によって被覆する無機物質粉末ペーストの製造方法。 - 前記表面改質工程において、前記粒子表面における10〜80%の範囲を被覆して前記表面改質無機物質粉末を得る請求項1に記載の無機物質粉末ペーストの製造方法。
- 前記スラリー調製工程において、前記表面改質無機物質粉末100質量部に対して、前記バインダーを0.1〜20質量部加えて前記無機物質粉末スラリーを調製する請求項1又は2に記載の無機物質粉末ペーストの製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の無機物質粉末ペーストの製造方法によって得られた、前記表面改質無機物質粉末、前記バインダー、及び前記溶媒を含有する無機物質粉末ペースト。
- 前記無機物質粉末ペースト全体積に対する、前記表面改質無機物質粉末の体積の割合が5〜65体積%の範囲となるように調製されたものであり、そのクリープコンプライアンスが0.15Pa−1〜0.5Pa−1の範囲である請求項4に記載の無機物質粉末ペースト。
- 前記無機物質粉末ペースト全体積に対する、前記表面改質無機物質粉末の体積の割合が30〜65体積%の範囲となるように調製された可塑性を有する粘土状のペーストであり、そのクリープコンプライアンスが2×10−6Pa−1〜5×10−5Pa−1の範囲である請求項4に記載の無機物質粉末ペースト。
- 前記無機物質粉末ペースト全体積に対する、前記表面改質無機物質粉末の体積の割合が30〜65体積%の範囲となるように調製された可塑性を有する粘土状のペーストであり、室温における、印加圧力1kPaでの貯蔵弾性率が1×106Pa〜1×107Paであるとともに、印加圧力10kPaでの貯蔵弾性率が1×105Pa以下である請求項4に記載の無機物質粉末ペースト。
- 前記無機物質粉末ペースト全体積に対する、前記表面改質無機物質粉末の体積の割合が30〜65体積%の範囲となるように調製された可塑性を有する粘土状のペーストであり、前記無機物質粉末ペースト中の前記表面改質無機物質粉末を構成する粒子1個を流動するために要する力が0.1nN〜250nNである請求項4に記載の無機物質粉末ペースト。
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JPH04275967A (ja) * | 1991-02-27 | 1992-10-01 | Murata Mfg Co Ltd | 押出成形用坏土の調製方法 |
WO2005068718A1 (ja) * | 2004-01-20 | 2005-07-28 | Somar Corporation | 紙塗工液及びそれを用いた塗工紙 |
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