JPH04275967A - 押出成形用坏土の調製方法 - Google Patents

押出成形用坏土の調製方法

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JPH04275967A
JPH04275967A JP3032721A JP3272191A JPH04275967A JP H04275967 A JPH04275967 A JP H04275967A JP 3032721 A JP3032721 A JP 3032721A JP 3272191 A JP3272191 A JP 3272191A JP H04275967 A JPH04275967 A JP H04275967A
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clay
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Kenji Tanaka
謙次 田中
Itaru Koshiga
到 越賀
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は押出成形用坏土の調製方
法、特に、電子部品の誘電体材料、半導体材料あるいは
圧電材料として有用な磁器組成物の押出成形用坏土を調
製する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁器組成物の押出成形用坏土を調
製する方法として、原料粉末混合物にバインダー、可塑
剤および水を加えてボールミル等で混合、粉砕した後、
得られたスラリーを押出成形用坏土に必要とされる水分
量にまで乾燥させた後、解砕する方法が採用されている
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記方
法では、原料粉末を混合、粉砕する際、原料粉末混合物
に対して50〜70重量%の水を加えているため、押出
成形用坏土にするためには15〜30%の含水率にまで
乾燥させなければならず、しかも、スラリーを乾燥させ
ると原料粉末の微粒子が凝集し、その凝集力は極めて大
きく凝集体を通常の粉砕機で完全に解砕することは不可
能であった。このため、解砕して得た坏土中に凝集体が
残留し、これを用いて押出成形した場合、成形体内に大
きな気孔が残存し、緻密な焼結体を得ることは困難であ
った。
【0004】従って、本発明は、水の使用量を少なくし
、スラリー化した原料粉末混合物の乾燥を行うことなく
、押出成形用坏土を調製できるようにすることを課題と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段として、磁器組成物の原料粉末混合物
に対して5〜30重量%の水と0.01〜1.0重量%
の有機系分散剤とを添加して高濃度高分散のスラリーを
調製し、得られたスラリーに前記原料粉末混合物に対し
て所要量のバインダ及び可塑剤を添加して混練するよう
にしたものである。
【0006】前記有機系分散剤としては、脱バインダ処
理によって完全に分解消失し、金属および塩素を含まな
いものであれば任意のものを使用できるが、ポリカルボ
ン酸アンモニウム塩が好適である。このポリカルボン酸
アンモニウム塩には、脂肪族飽和ジカルボン酸アンモニ
ウム塩、脂肪族不飽和ジカルボン酸および芳香族ジカル
ボン酸などのジカルボン酸アンモニウム塩、トリカルボ
ン酸アンモニウム塩、テトラカルボン酸アンモニウム塩
、ベンゼンヘキサカルボン酸アンモニウム塩などが含ま
れる。代表的なポリカルボン酸アンモニウム塩としては
、例えば、シュウ酸アンモニウム、コハク酸アンモニウ
ム、マレイン酸アンモニウム、フマル酸アンモニウム、
ベンゼントリカルボン酸アンモニウム、ベンゼンヘキサ
カルボン酸アンモニウムなどが挙げられる。
【0007】
【作用】磁器組成物の原料粉末混合物に少量の水を添加
しただけでは、均一に分散したスラリーをできないが、
0.01〜1.0重量%の有機系分散剤を、押出成形用
坏土に必要とされる水分量と同等以下の量、即ち、5〜
30重量%の水と共に添加することによって、少量の水
での高濃度、高分散のスラリーの調製が可能となり、こ
のスラリーに所定量のバインダーおよび可塑剤を直接添
加して混練することによって、乾燥工程を必要とするこ
となく、押出成形用坏土を得ることを可能にしている。
【0008】分散剤の添加量を0.01〜1.0重量%
としたのは、その添加量が0.01重量%未満では十分
な効果が得られず、1.0重量%を越えると、粒子が再
凝集し粘度が高くなるからである。また、水の添加量を
5〜30重量%としたのは、5%未満では低粘度のスラ
リーが得られなくなり、30%を越えると、水分が多過
ぎて良好な坏土が得られなくなるからである。
【0009】
【実施例】(実施例1)原料として、BaCO3、Ti
O2、CaCO3、MgCO3、ZrO2を用い、これ
らを生成物の組成が(BaCaMg)(TiZr)O3
となるように所定の割合で配合し、その混合粉末(平均
粒径1.2μm)2.5kgをボールミルに入れ、これ
に原料粉末に対して18.5重量%の純水と共に分散剤
として0.3重量%のポリカルボン酸アンモニウム塩を
添加し、3時間混合、粉砕してスラリーを得た。このス
ラリーの粘度は5〜6cpsで、固形分濃度は84重量
%であった。
【0010】前記スラリーに、バインダとして原料粉末
に対して4.4重量%のメチルセルロースを、また、可
塑剤として1.2重量%のグリセリンを添加し、プラネ
タリーミキサーで20分間混練して押出成形用坏土を調
製した。この坏土を押出成形機で0.3mm厚のシート
に成形し、直径12.4mmの円板に打ち抜いた。この
円板を5℃/mmの昇温速度で加熱し、350℃で1時
間保持して脱バインダ処理した後、1380℃で4時間
焼成してBaTiO3系高誘電体磁器円板を得た。
【0011】これに常法により電極を形成しその電気的
特性を測定したところ、比誘電率が13800、tan
δが1.2%で、従来法により得たものに比べ比誘電率
は3%高く、誘電体損失は同等であった。また、前記成
形体の密度は相対密度で52%、焼結体密度は98%で
、従来法によるものよりそれぞれ2%高かった。
【0012】(実施例2)原料として、SrCO3、T
iO2、Y2O3を用い、これらを生成物の組成が(S
rY)TiO3になるように所定の割合で配合し、その
混合粉末(平均粒径1.4μm)2.0kgをボールミ
ルに投入し、これに原料粉末に対して27.0重量%の
純水と共に分散剤として0.5重量%のポリカルボン酸
アンモニウム塩を添加し5時間混合、粉砕してスラリー
を得た。このスラリーの粘度は10〜12cpsで、固
形分濃度は78.7重量%であった。
【0013】前記スラリーに、バインダとして原料粉末
に対して7.0重量%のメチルセルロースを、また、可
塑剤として2.5重量%のグリセリンを添加し、プラネ
タリーミキサーで20分間混練して押出成形用坏土を調
製した。この坏土を押出成形機で0.45mm厚のシー
トに成形し、打ち抜き加工により直径12.4mmの円
板を得た。この円板を、窒素と水素との混合ガス(水素
1.5容量%)からなる還元性雰囲気中、1430℃で
4時間焼成しSrTiO3系半導体磁器を得た。
【0014】この半導体磁器円板に常法により電極を設
け、その静電容量を測定したところ、従来法により得た
ものに比べて、容量が5%増加していた。なお、前記成
形体の密度は相対密度で57.5%、焼結体密度は98
.5%で、従来法によるものよりそれぞれ2%高かった
【0015】(実施例3)原料として、PbCO3、T
iO2、ZrO2、Nb2O5を用い、これらを生成物
の組成がPb(TiZrNb)O3になるように所定の
割合で配合し、その混合粉末(平均粒径1.5μm)4
.0kgをボールミルに投入し、これに原料粉末に対し
て10.0重量%の純水と共に分散剤として0.5重量
%のポリカルボン酸アンモニウム塩を添加し3時間混合
、粉砕してスラリーを得た。このスラリーの粘度は8〜
10cpsで、固形分濃度は90.9重量%であった。
【0016】前記スラリーに、バインダとして原料粉末
に対して4.6重量%のメチルセルロースを、また、可
塑剤として5.1重量%のヘキシレングリコールを添加
し、プラネタリーミキサーで30分間混練して押出成形
用坏土を調製した。この坏土を押出成形機で0.4mm
厚のシートに成形し、打ち抜き加工により20×10m
mの角板を得た。この角板を、昇温速度3.33℃/m
inで加熱し、1100℃で4時間焼成してPZT系圧
電体磁器を得た。
【0017】この圧電体磁器に常法により電極を設け、
その電気的特性を測定したところ、比誘電率は従来法の
ものに比べて5%高く、電気機械結合係数kpは4%向
上していた。なお、前記成形体の密度は相対密度で65
%で従来法のものに比べて5%高く、焼結体の密度は9
8%で、従来法によるものより2%高かった。
【0018】(実施例4)原料として、TiO2、Zr
O2、SnO2、ZnOを用い、これらを所定の割合で
配合し、その混合粉末(平均粒径1.3μm)2.5k
gをボールミルに投入し、これに原料粉末に対して15
重量%の純水と共に、分散剤として0.3重量%のポリ
カルボン酸アンモニウム塩を添加し5時間混合、粉砕し
てスラリーを得た。このスラリーの粘度は15〜17c
psで、固形分濃度は87重量%であった。
【0019】前記スラリーに、バインダとして原料粉末
に対して4.0重量%のメチルセルロースを、また、可
塑剤として1.5重量%のグリセリンを添加し、プラネ
タリーミキサーで20分間混練して押出成形用坏土を調
製した。この坏土を押出成形機で0.3mm厚のシート
に成形し、打ち抜き加工により直径12.4mmの円板
を得た。この円板を、昇温速度5℃/minで加熱し、
1350℃で4時間焼成して、Ti02−ZrO2−S
nO2−ZnOからなる温度補償用誘電体磁器を得た。
【0020】この温度補償用誘電体磁器に常法により電
極を設け、その電気的特性を測定したところ、機械的品
質Qは従来のものと同等であったが、比誘電率は従来法
のものに比べて5%向上した。なお、成形体の密度は相
対密度で55%と従来法のものに比べて3%高く、焼結
体の密度は相対密度で98%と従来法によるものより2
%高かった。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、通常の押出成型用坏土に必要な水量以下の水
量で、均一に分散した低粘度で高濃度のスラリーを得る
ことができるので、これにバインダおよび可塑剤を加え
て混練するだけで押出成型用坏土を調製することができ
る、また、高濃度スラリーにバインダおよび可塑剤を所
定量添加しても粒子の凝集を生じることがなく、従って
、スラリーを乾燥させる工程だけでなく、解砕する工程
も不要となり、坏土の調製工程の合理化を図ることがで
きる、さらに、製造過程で凝集体を生じることがないた
め成形体に含まれる気孔が小さく焼成中に消滅し易く、
緻密な磁器を得ることができる、など優れた効果が得ら
れる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  磁器組成物の原料粉末混合物に対し5
    〜30重量%の水と0.01〜1.0重量%の有機系分
    散剤を添加してスラリーを調製し、得られたスラリーに
    前記原料粉末混合物に対して5重量%以下のバインダ及
    び可塑剤を添加して混練することを特徴とする押出成形
    用坏土の調製方法。
  2. 【請求項2】  前記有機系分散剤がポリカルボン酸ア
    ンモニウム塩である請求項1記載の押出成形用坏土の調
    製方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009161365A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 無機物質粉末ペーストの製造方法、及び無機物質粉末ペースト
JP2009234822A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 無機物質粉末成形体及びその製造方法、無機物質粉末焼結体及びその製造方法

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JP2009161365A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 無機物質粉末ペーストの製造方法、及び無機物質粉末ペースト
JP2009234822A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 無機物質粉末成形体及びその製造方法、無機物質粉末焼結体及びその製造方法

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