JP2009155028A - 高所作業装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業台の過度の傾斜を防止し、簡明な構成で安全性を向上させた高所作業装置を提供する。
【解決手段】起伏動自在なブーム5の先端部に上下揺動可能に取り付けられた作業台8と、ブームに対して作業台を上下揺動させるレベリングシリンダ62と、ブームの起伏作動に応じてレベリングシリンダを作動させて作業台8の角度姿勢を一定に保持するレベリング装置と、作業台8の角度姿勢を変化させる傾動操作を行う傾動操作手段と、傾動操作手段に対する傾動操作に基づいてレベリングアクチュエータを作動させ作業台の角度姿勢を変化させる作業台姿勢変更手段とを備える高所作業装置において、傾動操作が所定時間を超えて継続操作された場合に、所定時間を超えるレベリングシリンダ62の作動を規制する傾動規制手段を設けて構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、起伏動自在なブームの先端部にブームの起伏角度面に沿って上下揺動可能に配設された作業台と、ブームの起伏角度位置に拘わらず作業台の角度姿勢を常時一定に保持するレベリング装置とを備えた高所作業装置に関する。
上記のようなブーム及びレベリング装置を備えた高所作業装置として、例えば、走行自在な車体上に旋回動・起伏動・伸縮動などが自在に構成されたブームが設けられ、このブームの先端部に作業台が取り付けられた高所作業車がある。このような高所作業車では、ブームの先端部にブームの起伏角度面に沿って上下揺動可能に作業台が配設されるとともに、ブームに対して作業台を上下揺動させるレベリングシリンダが設けられている。そして、例えば油圧閉回路式のレベリング装置によりブームの起伏作動に応じてレベリングシリンダが伸縮され、ブームの起伏角度位置にかかわらず車体に対する作業台の角度姿勢が一定に維持され作業台の床面が常時水平に保持されるようになっている(例えば特許文献1を参照)。
また、油圧回路からのオイルリークや経時変化等により作業台の床面が水平でなくなった場合に備え、作業台の傾きを調整するための傾動操作手段及びこの傾動操作手段に対する傾動操作に基づいて作業台の角度姿勢を変化させる作業台姿勢変更手段が設けられており、例えば作業台に設けられたレベリングスイッチを作業者がスイッチ操作したときに、このスイッチ操作に基づいてレベリングシリンダを伸縮作動させ、作業台の角度姿勢を調整設定可能に構成される。
特開2002−156039号公報
このように、作業台の傾き調整は、一般的に作業台に搭乗する作業者のスイッチ操作に基づいて行われ、作業台の床面が水平になったところでスイッチ操作を中止することによりレベリングシリンダへの作動油供給が遮断され、油圧閉回路によるレベリング状態に保持されるようになっている。そのため、高所作業に不慣れな作業者が誤ってレベリングスイッチをスイッチ操作し続けた場合や、高所作業中に作業者に異常が発生して倒れこみレベリングスイッチがスイッチ操作された状態に保持されたような場合に、作業台が過度に傾くおそれがあった。
特に、レベリングスイッチのスイッチ操作と作業台を移動させる移動操作とが重複して行われた場合、例えば、ブーム操作装置においてブームを起仰させる「起伏上げ」の操作を行っている最中に、誤ってレベリングスイッチに触れて作業台の先端側を上昇させる「先端上げ」の傾動操作が行われた場合や、レベリングスイッチの短絡等の故障によって擬似的に同様の操作状態に保持されたような場合のように、ブーム操作と作業台の傾動操作が時間的に重複した場合に、作業台が急激に大きく傾斜してしまうおそれがあるという課題があった。
また、高所作業装置では、高所作業中の作業者に異常が発生した場合等に備えて、作業台と車体側の両方にブーム操作装置が設けられており、作業台に作業者が搭乗しているにもかかわらず、これを誤認した地上の作業者が車体側の下部操作装置で作業台を傾斜させる傾動操作を行うと搭乗者が転落するおそれがある。さらに、高所作業で作業台に収容したゴミや廃材などの積載物をトラック等におろす際に、作業台を故意に傾斜させるダンプ作動を可能として作業を容易化した高所作業装置があるが、このような装置についても上記と同様の課題があった。
本発明は、このような問題や課題に鑑みて成されたものであり、制御回路を複雑化させない簡明な構成で、誤操作に基づく作業台の過度の傾動を防止し、傾動安全性を向上させた高所作業装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の本発明に係る高所作業装置(例えば、実施形態における高所作業車1)は、基台(例えば、実施形態における車体2)に少なくとも起伏動自在に設けられたブームと、このブームの先端部にブームの起伏角度面(ブームが起仰倒伏作動する面)に沿って上下揺動可能に配設された作業台と、ブームに対して作業台を上下揺動させるレベリングアクチュエータ(例えば、実施形態における上部レベリングシリンダ62)と、ブームの起伏作動に応じてレベリングアクチュエータを作動させブームの起伏角度位置にかかわらず基台に対する作業台の角度姿勢を一定に保持するレベリング装置と、作業台の角度姿勢を変化させるための傾動操作を行う傾動操作手段(例えば、実施形態におけるレベリングスイッチ13)と、傾動操作手段に対する傾動操作に基づいてレベリングアクチュエータを作動させ作業台の角度姿勢を変化させる作業台姿勢変更手段(例えば、実施形態におけるコントロールユニット30、レベリング調整弁75等)と、傾動操作が継続して行われた場合において、当該傾動操作時間が予め設定された所定時間に到達したときに、所定時間を超えるレベリングアクチュエータの作動を規制する傾動規制手段(例えば、実施形態におけるコントロールユニット30)とを備えて構成される。
上記目的を達成するため、第2の本発明に係る高所作業装置(例えば、実施形態における高所作業車1)は、基台(例えば、実施形態における車体2)に少なくとも起伏動自在に設けられたブームと、このブームの先端部にブームの起伏角度面に沿って上下揺動可能に配設された作業台と、作業台の前記起伏角度面に沿った面内の傾斜角度を検出する作業台角度検出手段(例えば、実施形態における作業台角度検出器21)と、ブームに対して作業台を上下揺動させるレベリングアクチュエータ(例えば、実施形態における上部レベリングシリンダ62)と、ブームの起伏作動に応じてレベリングアクチュエータを作動させブームの起伏角度位置にかかわらず作業台の角度姿勢を一定に保持するレベリング装置と、作業台の角度姿勢を変化させるための傾動操作を行う傾動操作手段(例えば、実施形態におけるレベリングスイッチ13)と、傾動操作手段に対する傾動操作に基づいてレベリングアクチュエータを作動させ作業台の角度姿勢を変化させる作業台姿勢変更手段(例えば、実施形態におけるコントロールユニット30´、レベリング調整弁75等)と、傾動操作が継続して行われた場合において、作業台角度検出手段により検出される作業台の傾斜角度が予め設定された所定傾斜角度を超えると判断されたときに、レベリングアクチュエータの作動を規制する傾動規制手段(例えば、実施形態におけるコントロールユニット30´)とを備えて構成される。
上記目的を達成するため、第3の本発明に係る高所作業装置(例えば、実施形態における高所作業車1)は、基台(例えば、実施形態における車体2)に少なくとも起伏動が自在に設けられたブームと、ブームの先端部にブームの起伏角度面に沿って上下揺動可能に配設された作業台と、作業台の起伏角度面に沿った面内の傾斜角度を検出する作業台角度検出手段(例えば、実施形態における作業台角度検出器21)と、ブームに対して作業台を上下揺動させるレベリングアクチュエータ(例えば、実施形態における上部レベリングシリンダ62)と、ブームの起伏作動に応じてレベリングアクチュエータを作動させブームの起伏角度位置にかかわらず作業台の角度姿勢を一定に保持するレベリング装置と、作業台の角度姿勢を変化させるための傾動操作を行う傾動操作手段(例えば、実施形態におけるレベリングスイッチ13)と、傾動操作手段に対する傾動操作に基づいてレベリングアクチュエータを作動させ作業台の角度姿勢を変化させる作業台姿勢変更手段(例えば、実施形態におけるコントロールユニット30´、レベリング調整弁75等)と、傾動操作が継続して行われた場合において、作業台角度検出手段により検出される当該傾動操作に基づく作業台の傾斜角度の角度変化が予め設定された所定角度を超えると判断されたときに、レベリングアクチュエータの作動を規制する傾動規制手段(例えば、実施形態におけるコントロールユニット30´)とを備えて構成される。
なお、上記第1〜第3の本発明において、基台に対して作業台を移動させる移動アクチュエータ(例えば、実施形態における旋回モータ52、起伏シリンダ53等)と、移動アクチュエータを作動させて作業台を移動させるための移動操作を行うブーム操作装置とを備え、傾動操作と移動操作とが重複して行われた場合に、傾動規制手段が傾動操作に基づくレベリングアクチュエータの作動を規制するように構成することが好ましい。
また、以上の本発明において、傾動操作手段が、作業台に設けられた上部傾動操作手段(例えば、実施形態における上部レベリングスイッチ13a)と基台側に設けられた下部傾動操作手段(例えば、実施形態における下部レベリングスイッチ13b)とからなり、傾動規制手段は、上部傾動操作手段または下部傾動操作手段に対する傾動操作に基づくレベリングアクチュエータの作動中に当該レベリングアクチュエータの作動を規制した場合において、その後、下部傾動操作手段に対して改めて作業台の角度姿勢を変化させる傾動操作が行われた場合に、レベリングアクチュエータの作動を許容するように構成することが好ましい。
第1の本発明に係る高所作業装置では、傾動操作が継続して行われた場合において、傾動操作時間が予め設定された所定時間に到達したときに、傾動規制手段により所定時間を超えるレベリングアクチュエータの作動が規制される。ここで、予め設定される「所定時間」は、作業台に搭乗した作業者がレベリングスイッチをスイッチ操作して調整する通常のレベリング調整(水平調整)の角度範囲を基準として、傾動操作に基づくレベリングアクチュエータの作動によって作業台が過度に傾斜しない範囲の時間が設定され、例えば作業台を10度程度揺動させる際の所要時間が設定される。そのため、レベリングスイッチを継続してスイッチ操作し続けた場合や、作業者の倒伏あるいはレベリングスイッチの短絡等によりレベリングスイッチがスイッチ操作された状態に保持されたような場合でも、作業台が所定角度揺動した時点で停止し床面が過度に傾斜し続けるようなことがない。従って、制御プログラム中にタイマーを設定する簡明な構成で、安全性を向上させた高所作業装置を提供することができる。
第2の本発明に係る高所作業装置では、作業台の起伏角度面内の傾斜角度を検出する作業台角度検出手段が設けられ、傾動操作が継続して行われた場合において、作業台角度検出手段により検出される作業台の傾斜角度が予め設定された所定傾斜角度を超えると判断されたときに、傾動規制手段によりレベリングアクチュエータの作動が規制される。ここで、予め設定される「所定傾斜角度」は、作業台に搭乗した作業者がレベリングスイッチをスイッチ操作して調整する通常のレベリング調整(水平調整)の角度範囲を基準として、作業台が過度に傾斜しない程度の角度範囲が設定され、例えば初期状態の角度位置(または水平面に対する絶対角度)で±10度程度の傾斜角が設定される。そのため、レベリングスイッチを継続してスイッチ操作し続けた場合や、作業者の倒伏あるいはレベリングスイッチの短絡等によりレベリングスイッチがスイッチ操作された状態に保持されたような場合でも、作業台が所定傾斜角度になったときに停止し、床面が過度に傾斜し続けるようなことがない。従って、作業台角度検出手段を利用して安全性を向上させた高所作業装置を提供することができる。
第3の本発明に係る高所作業装置では、作業台の起伏角度面内の傾斜角度を検出する作業台角度検出手段が設けられ、傾動操作が継続して行われた場合において、当該傾動操作に基づく作業台の傾斜角度の角度変化が予め設定された所定角度を超えると判断されたときに、傾動規制手段によりレベリングアクチュエータの作動が規制される。ここで、予め設定される「所定角度」は、作業台に搭乗した作業者がレベリングスイッチをスイッチ操作して調整する通常のレベリング調整(水平調整)時の角度変化幅を基準として、作業台が過度に傾斜しない程度の角度が設定され、例えば±10度程度の角度が設定される。そのため、レベリングスイッチを継続してスイッチ操作し続けた場合や、作業者の倒伏あるいはレベリングスイッチの短絡等によりレベリングスイッチがスイッチ操作された状態に保持されたような場合でも、作業台が所定傾斜角度になったときに停止し、床面が過度に傾斜し続けるようなことがない。従って、作業台角度検出手段を利用して安全性を向上させた高所作業装置を提供することができる。
なお、作業台の傾き調整を行う傾動操作と、作業台を移動させる移動操作とが重複して行われた場合に、傾動操作に基づくレベリングアクチュエータの作動が規制されるような構成によれば、前述のようにブームの起仰操作と作業台の先端側を上昇させる傾動操作とが同時に行われたような場合に、レベリング調整作動が規制されてレベリング装置による作業台の姿勢保持作動が優先されるため、作業台が急激に傾斜してしまうような事態の発生を防止することができ、安全性を向上させることができる。さらに、レベリングスイッチの故障等により傾動操作し続けたような状態になっても、移動操作を行うことにより作業台の傾動を止めることができ、安全に地上に降りることができる。
また、傾動規制手段が、所定時間または所定傾斜角度に到達してレベリングアクチュエータの作動規制を行いその後、下部傾動操作手段で改めて作業台の角度姿勢を変化させる傾動操作が行われた場合に、レベリングアクチュエータの作動を許容するような構成によれば、作業台に作業者が搭乗している状況で地上の作業者が誤って作業台を傾斜させてしまった場合に、作業台が所定時間または所定角度で一旦停止するため安全を確保でき、下部傾動操作手段で再度傾動操作を行って作業台をさらに傾斜させることにより、作業台に収容したゴミや廃材等の積載物をトラック等におろすダンプ作動を安全に行うことができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本発明を適用した高所作業装置の一例として、自走式の高所作業車(以下、高所作業車という)の側面図を図2に示しており、まず、図2を参照しながら第1実施形態の高所作業車1の全体構成について概要説明する。高所作業車1は、車体(走行体とも称される)2の前後左右にタイヤ車輪3a,3bを有し、各タイヤ車輪に走行モータが接続されている。4輪のうちの2輪3bは操舵輪であり舵取り操作に基づいてステアリング作動される。このため、走行モータを正逆方向に回転駆動し、操舵輪をステアリング作動させることにより所望の方向に走行自在になっている。なお、4輪のうちの2輪を駆動輪とする二輪駆動形態であってもよい。
車体2の上部には旋回モータの作動により車体2に対して水平旋回自在に旋回台4が配設される。旋回台4の上端部にブーム5が上下揺動自在に枢結され、旋回台とブーム5との間に跨設された起伏シリンダ53の伸縮作動により、旋回台4に対して起伏動自在になっている。ブーム5は旋回台4に枢結された基端ブーム5aと、この基端ブーム5aに入れ子式に嵌挿された中間ブーム5b、先端ブーム5cからなり、ブーム内部に設けられた伸縮シリンダの作動により伸縮自在に構成される。ブーム5の先端部には、ブームに対して上下に揺動可能な屈伸アーム6が設けられ、この屈伸アーム6の先端に作業台8が取り付けられる。
屈伸アーム6は、ブーム5の先端部に上下揺動可能に枢結されたレベリングブラケット6aと、一端がレベリングブラケット6aに上下揺動可能に枢結され他端が作業台8を支持するヘッドブラケット6bに上下揺動可能に枢結された第1アーム6c及び第2アーム6dとからなる平行リンク機構LKにより形成される(図1、図4を参照)。屈伸アーム6には、第1アーム6cと第2アーム6dとの間に屈伸シリンダ55が設けられており、屈伸シリンダ55を伸縮作動させることによりレベリングブラケット6aに対して屈伸アーム6を上下揺動自在に構成される。レベリングブラケット6aは、後に詳述するレベリング装置によってブーム5の起伏角度位置によらず車体に対して常時一定の角度姿勢が保持される。そのため、平行リンク機構LKの作用によりヘッドブラケット6bの角度姿勢も常時一定に保持され、このヘッドブラケット6bに設けられた垂直ポスト7が常時垂直姿勢に保持される。作業台8は、この垂直ポスト7の軸廻りに回動自在に支持されており、ポスト部に設けられた首振りモータの作動により垂直ポスト7の軸廻りに水平旋回自在になっている。
作業台8に、車両の走行操作や作業台の移動操作を行うための操作装置10が配設されている。操作装置10は、大別的には走行操作を行う走行操作装置11と、車体2に対する作業台8の移動操作を行うブーム操作装置12とから成り(図3を参照)、車両の走行作動や、旋回台4の旋回作動、ブーム5の起伏及び伸縮作動、屈伸アーム6の屈伸作動、作業台8の首振り作動などの操作を行う操作レバーや各種の操作スイッチなどが設けられている。なお、ブーム操作装置12は、作業台8を高所に移動させた高所作業中に、作業台に搭乗した作業者に何らかの異常が発生した場合や、作業台8に設けられたブーム操作装置が故障した場合等に備えて、車体2側にも設けられており、作業台8に設けられた上部ブーム操作装置12aと車体に設けられた下部ブーム装置12bとから構成される。
一方、旋回台4には、各部に設けられた油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ユニット40が設けられている。図3に油圧制御の概略ブロック図を示すように、油圧ユニット40には、タンクTに貯留された作動油を吸入して所定容量の作動油圧を発生させる油圧ポンプPが設けられるとともに、走行モータ51、旋回モータ52、起伏シリンダ53、伸縮シリンダ54、屈伸シリンダ55、首振りモータ56等の各油圧アクチュエータに対応して、これらの油圧アクチュエータと油圧ポンプPとの間を結ぶ油路に作動油の供給を制御するための電磁弁SV1〜SV6…が配設されている。作業台8の移動を制御する電磁弁SV1〜SV6は、入力される指令信号に応じた方向及び流量が設定される電磁比例弁が用いられる。なお、図3及び図4においては、電気的または光学的な信号ラインを点線で示し、作動油の接続ラインを実線で示している。
油圧ユニット40に隣接してコントロールユニット30が設けられている。コントロールユニット30は、具体的には、演算処理を行うCPU31や制御プログラムを記憶するROM32,RAM33等を備え、予め設定記憶された制御プログラムに基づいて高所作業車1の各部の作動を制御する。コントロールユニット30と操作装置10とはブーム5内を通って張り渡された信号ケーブルにより接続されており、コントロールユニット30は操作装置10から操作信号が入力されると、操作信号に応じた指令信号を油圧ユニット内の対応する電磁弁SV1〜SV6に出力して油圧アクチュエータ50(51〜56)や電動モータ等の作動を制御する。このため、作業台8に搭乗した作業者は操作装置10を操作して、車両の走行、旋回台4の旋回作動、ブーム5の起伏並びに伸縮作動、屈伸アーム6の屈伸作動、作業台8の首振り作動などを行わせることができ、作業台8を所望の高所位置に移動させて作業を行うことができる。
このように構成される高所作業車1にあって、作業台8の角度姿勢を変化させる角度調整用の制御回路を含むレベリング装置60の構成を図4に示しており、この図を併せて参照しながらレベリング装置60について説明する。
図4に示すレベリング装置60は、いわゆる油圧閉回路式のレベリング装置であり、旋回台4と基端ブーム5aとの間を結んでピン接合された下部レベリングシリンダ61と、先端ブーム5cとレベリングブラケット6aとの間を結んでピン接合された上部レベリングシリンダ62と、これらのレベリングシリンダ61,62のチューブ側油室61t,62t同士を結ぶ油路63、及びロッド側油室61r,62r同士を結ぶ油路64とからなる直列閉回路の構成になっている。
このような油圧閉回路式のレベリング装置では、例えば、起伏シリンダ53を伸長作動させてブーム5を起仰させたときに、ブーム5の起仰動とともに下部レベリングシリンダ61が伸長されてロッド側油室61rから排出された作動油が油路64を介して上部レベリングシリンダ62のロッド側油室62rに供給され、レベリングシリンダ62のピストンをボトム側に押圧する。同時に上部レベリングシリンダ62のチューブ側油室62tから排出された作動油が油路63を通って下部レベリングシリンダ61のチューブ側油室61tに供給される。そのため、ブーム5の起仰動に連動して上部レベリングシリンダ62が縮長されてレベリングブラケット6aが下向きに揺動され、屈伸アーム6が倒伏動される。
このとき、ブーム5の起伏角度の変化量とレベリングブラケット6aの揺動角度の変化量が同一となるように構成されており、ブーム5の起伏角度の増加分だけレベリングブラケット6aが下向きに揺動される。このため、ブーム5の起伏操作に応じて車体2に対するブーム5の起伏角度が変化しても、車体2に対するレベリングブラケット6aの揺動角度位置は変化せず、屈伸アーム6を介して接続された作業台8の床面が常時一定の角度姿勢に保持される。なお、上部レベリングシリンダ62に隣接してダブルホールディングバルブ65が設けられており、レベリングの非作動時に作動油の流れをロックして作業台8の角度姿勢が維持されるようになっている。
一方、油路63,64に作業台8の角度姿勢を変化させる作業台姿勢調整回路70が接続されている。作業台姿勢調整回路70は、レベリングブラケット6aの傾斜角度を変化させるためのレベリング調整弁75と、油圧ポンプPにより発生された圧油をレベリング調整弁75に供給する油路71及びレベリング調整弁から排出される作動油をタンクTに戻す油路72、それぞれ油路63及び油路64とレベリング調整弁75との間を接続する油路73,74、作動油のリークを防止して油路63,64を閉回路に保持するするチェック弁76などから構成される。
レベリング調整弁75は、4ポート3ポジションの電磁比例弁であり、この電磁弁のポンプポート(供給ポート)75pに油路71を介して油圧ポンプPが接続され、タンクポート(ドレンポート)75tが油路72を介してタンクTに繋がっている。またシリンダAポート75aに油路73が接続されて油路63に繋がり、シリンダBポート75bに油路74が接続されて油路64に繋がっている。このレベリング調整弁75の中立位置では、図示するようにポンプポート75pが遮断され、シリンダAポート75a及びシリンダBポート75bとタンクポート75tが接続されている。このため、油路63,64のいずれにも油圧ポンプPから作動油は供給されず、チェック弁76の作用によりレベリング装置60は油圧閉回路の状態、すなわち、ブーム5の起伏角度位置によらず作業台8の角度姿勢が保持されるレベリング状態に保持される。
レベリング調整弁75は信号線を介してコントロールユニット30に電気的に接続されている。ブーム操作装置12(12a,12b)には、作業台8の角度姿勢を変化させる傾動操作を行うレベリングスイッチ13が設けられてその信号線がコントロールユニット30に接続されており、コントロールユニット30は、レベリングスイッチ13から入力される操作信号に基づいてレベリング調整弁75及び屈伸シリンダ55の作動を以下のように制御する。なお、レベリングスイッチ13は、上部ブーム操作装置12aに設けられた上部レベリングスイッチ13aと下部ブーム装置12bに設けられた下部レベリングスイッチ13bとからなる。
図1(1)(2)(3)に、作業台8の傾動操作を行った際、及びブーム操作を行った際のブーム先端部の姿勢変化の様子を示す。図1において(1)は、各操作を行う以前の初期状態を示す。この初期状態から、作業者がレベリングスイッチ13(13a,13b)により作業台8の傾きを調整する傾動操作、例えば作業台8の先端側を上げる「先端上げ」の傾動操作を行うと、その操作信号がレベリングスイッチ13からコントロールユニット30に入力される。
このとき、コントロールユニット30は、傾動操作の操作信号(以下、傾動操作信号という)が単独で入力され、ブーム操作装置12等から作業台8を移動させる操作信号(以下、移動操作信号という)が入力されていないかどうかを検出する。そして、傾動操作信号が移動操作信号と重複せず単独で入力されていると判断される場合に、傾動操作信号に基づき作業台8の先端側を上昇させるため、上部レベリングシリンダ62を伸長させて、図1(2)に示すようにレベリングブラケット6aを上方に揺動させる(図1において反時計廻りに揺動させる)。
具体的には、コントロールユニット30は、レベリングスイッチ13から作業台8の先端側を上昇させる「先端上げ」の傾動操作信号が入力されると、移動操作信号と重複していないことを条件として、傾動操作信号に応じた指令信号を油圧ユニット40のレベリング調整弁75に出力し、図4に示すレベリング調整弁75のバルブスプールを右動させる。このポジションでは、油路71と油路73、油路72と油路74がそれぞれ接続され、油圧ポンプPから吐出された作動油が油路73及び油路63を介して上部レベリングシリンダ62のチューブ側油室62tに供給され、上部レベリングシリンダ62を伸長作動させる。上部レベリングシリンダ62のロッド側油室62rから排出された作動油は油路64,74,72を通ってタンクTに戻る。
この作動により、図1(2)に示すように、レベリングブラケット6aがブームとの枢結軸を中心に上方に揺動し、これに伴って屈伸アーム6及び作業台8が一体として上方に揺動する。すなわち、屈伸アーム6と作業台8はレベリングブラケット6aの揺動角度と同一角度θ分だけ揺動し作業台8の傾きが調整される。そして、基本的には、作業台8の床面が水平になり搭乗者がレベリングスイッチ13のスイッチ操作を中止したときに、コントロールユニット30がレベリング調整弁75への指令信号をOFFにする。その結果レベリング調整弁75のバルブスプールが図4に示す中立位置に戻って油圧ポンプPから上部レベリングシリンダ62への作動油供給が遮断され、チェック弁76が油路73及び油路74を遮断して、前述した油圧閉回路によるレベリング状態に保持される。
但し、レベリングスイッチ13から傾動操作信号が継続して入力されている場合において、その操作時間が、ROM32に予め設定記憶された所定時間に到達したときに、コントロールユニット30は、レベリング調整弁75への指令信号をOFFにして、傾動操作信号に基づく上部レベリングシリンダ62の作動を規制する。ROM32に予め設定記憶される「所定時間」は、具体的には、作業台8に搭乗した作業者が上部レベリングスイッチ13aをスイッチ操作して調整する通常のレベリング調整(水平調整)の角度範囲を基準として、レベリングシリンダ62の作動により作業台が過度に傾斜しない範囲の作動時間として規定される。例えば、作業台8の許容傾斜度を12度とした場合に、傾動操作信号に基づく上部レベリングシリンダ62の作動によって変化する作業台の揺動角度が10度程度となる時間が設定される。
そのため、例えば高所作業に不慣れな作業者が、他の操作スイッチと勘違いしてレベリングスイッチ13をスイッチ操作し続けた場合や、レベリングスイッチ13に工具が挟まったり衣服が引っ掛かってスイッチ操作された状態に保持された場合、あるいはレベリングスイッチ13とコントロールユニット30との間の電気部品や信号回路の短絡等によって擬似的にレベリングスイッチがスイッチ操作された状態(傾動操作信号が出っぱなしの状態)にロックされたような場合でも、作業台8が安全範囲の所定角度揺動した時点で停止する。従って、このような構成によれば、コントロールユニット30に設定記憶される制御プログラムの一部にタイマー条件を付加設定する簡明な構成で、誤操作や故障に対する安全性を向上させることができる。
上記のように傾動操作信号が所定時間に到達して上部レベリングシリンダ62の作動規制が行われ、レベリングスイッチ13(13a,13b)が一旦オフにされた後に、作業台8を再び傾動させる傾動操作(以下、再傾動操作という)が行われた場合には、コントロールユニット30は、上部レベリングシリンダ62の作動規制を一旦解除し、傾動操作信号に応じた指令信号をレベリング調整弁75に出力して上部レベリングシリンダ62を作動させる。これにより、誤操作を防止しつつ作業台8の先端側をさらに同一方向に揺動させ、または逆方向に揺動させることができる。この場合において、再傾動操作の操作時間が上記所定時間に到達した場合には、コントロールユニット30がレベリング調整弁75への指令信号をOFFにして、再傾動操作に基づく作業台の傾動を再び規制する。
なお、再傾動操作が行われた場合に、コントロールユニット30が以下のように作動を制御しても良い。まず、上部レベリングスイッチ13aまたは下部レベリングスイッチ13bから傾動を規制した方向と逆方向の傾動操作信号が入力された場合、例えば前述した事例において作業台8の先端側を下げる「先端下げ」の傾動操作信号が入力された場合には、コントロールユニット30は、上部レベリングシリンダ62の作動規制を解除し、傾動操作信号に応じた指令信号をレベリング調整弁75に出力して上部レベリングシリンダ62を作動させる。これにより、作業台8の先端側が下動される。
再傾動操作が作業台側の上部レベリングスイッチ13aにおいて行われ、上部レベリングスイッチ13aから傾動を規制した方向と同一方向の傾動操作信号が入力された場合、前述した事例において作業台8の先端側を上げる「先端上げ」の傾動操作信号が入力された場合には、コントロールユニット30は、規制作動を継続し、上部レベリングシリンダ62の作動を規制する。これにより、作業台に搭乗する作業者の誤操作に対する安全性が確保される。
一方、再傾動操作が車体側の下部レベリングスイッチ13bにおいて行われ、、下部レベリングスイッチ13bから傾動を規制した方向と同一方向の傾動操作信号が改めて入力された場合には、コントロールユニット30は、上部レベリングシリンダ62の作動規制を解除し、傾動操作信号に応じた指令信号をレベリング調整弁75に出力して上部レベリングシリンダ62を作動させる。このように一旦作業台の傾動規制が行われた状況下で、下部レベリングスイッチ13bから改めて作業台8を同一方向に傾動させる傾動操作信号が入力されるのは、地上の作業者が作業台8を傾動させる意図をもって作業台の傾動操作を行っていると判断されるからである。このような構成によれば、上記のように安全性を確保したうえで、作業台8に収容したゴミや廃材等の積載物をトラックの荷台等におろすダンプ作動を安全に行うことができる。
以上は、作業台8の傾動操作または再傾動操作が単独で行われた場合について説明したが、傾動操作信号と移動操作信号とが同時に入力されていると判断される場合に、コントロールユニット30は、レベリングスイッチ13(13a,13b)のスイッチ操作に基づく上部レベリングシリンダ62の作動を規制する。すなわち、作業台8の操作装置10から移動操作信号と傾動操作信号とが時間的に重複してコントロールユニット30に入力された場合に、コントロールユニット30は、レベリング調整弁75に対する指令信号の出力を規制して、レベリングスイッチ13のスイッチ操作に基づく上部レベリングシリンダ62の伸縮作動を規制する。
例えば、ブーム操作装置12から屈伸アーム6を上方に揺動させる「アーム上げ」の操作信号が入力され、レベリングスイッチ13から作業台8の先端側を上昇させる「先端上げ」の操作信号が入力されて、「アーム上げ」の操作信号と「先端上げ」の操作信号とが時間的に重複した場合に、コントロールユニット30は、「アーム上げ」に対応する指令信号を油圧ユニット40の電磁弁SV5に出力して屈伸シリンダ55を伸長作動させ屈伸アーム6の上方への揺動(屈伸伸ばし)を許容する一方、「先端上げ」に対応する指令信号をレベリング調整弁75に出力せず、レベリング調整弁75はバルブスプールが中立位置に保持される。
その結果、図1(1)に示す初期状態から、(3)に示すようにアーム6が上方に揺動し作業台8が上昇するが、このときレベリングブラケット6aは上記規制作動により揺動せず、平行リンク機構LKの作用により車体2に対する作業台8の角度姿勢も変化することなく保持される。そのため、「アーム上げ」と「先端上げ」の作動が同時に許容される場合の作業台を同図中に二点鎖線で付記するように、アーム6が上方に揺動しながら作業台8の先端側も上昇し、作業台8が急激に大きく傾くような事態の発生を防止することができる。また、このような構成によれば、ブーム操作等と作業台の傾動操作とを切り替えるモード切り換えスイッチを設けることなく、制御プログラム上で指令信号の出力を規制する簡明且つ低コストの構成で、安全性を向上させた高所作業車を提供することができる。また、レベリングスイッチ13が短絡等によりスイッチ操作された状態に保持されたような場合でも、上部ブーム操作装置12aまたは下部ブーム操作装置12bにおいて「起伏下げ」等の操作を行うことで作業台の傾動を停止させることができ、作業台8を安全に地上に下ろすことができる。
次に、第2実施形態の高所作業車について説明する。本実施形態の高所作業車1は、作業台8の傾斜角度を検出する作業台角度検出器21を備え、作業台8の傾動操作が行われたときにコントロールユニット30´が作業台角度検出器21により検出される作業台8の傾斜角度に基づいて上部レベリングシリンダ62の作動を規制するように構成される点を除き、既述した第1実施形態の高所作業車1と同様である。すなわち、本実施形態の高所作業車1は、コントロールユニット30´による作業台8の傾動規制の具体的な手段が、第1実施形態の高所作業車1と異なっている。そこで、本実施形態では高所作業車全体の構成及び作用の説明を省略し、コントロールユニット30´によって実現される作業台8の傾動規制の具体的な内容について説明する。図3に対応して、本実施形態の油圧制御の概要構成を表すブロック図を図5に示す。
コントロールユニット30´には、作業台角度検出器21からブーム5の起伏角度面に沿った面内における作業台8の傾斜角度の検出信号が入力される。作業台角度検出器21は、重力を利用して鉛直線(または水平線)に対する作業台8の傾き角度を検出する絶対型の角度検出器を用いることができるほか、例えば、ブーム5に設けられた起伏角度検出器により検出されるブーム5の起伏角度と、ブーム5とレベリングブラケット6aとの枢結部に設けられた挟み角検出器により検出されるブーム5とレベリングブラケット6aの相対角(挟み角)とから、コントロールユニット30´が起伏角度面における作業台8の傾斜角度を算出するように構成してもよい。
ブーム操作装置12(12a,12b)により作業台8の傾動操作を行ったときのブーム先端部の基本的な姿勢変化は、既に図1(1)〜(3)を参照して説明した状態と同様である。例えば、図1(1)に示す初期状態から作業者がレベリングスイッチ13(13a,13b)において作業台8の先端側を上げる「先端上げ」の傾動操作を行うと、傾動操作信号がレベリングスイッチ13からコントロールユニット30´に入力される。コントロールユニット30´は、傾動操作信号が移動操作信号と重複せず単独で入力されているか否かを判断し、単独で入力されていると判断される場合に、傾動操作信号に応じた指令信号をレベリング調整弁75に出力して上部レベリングシリンダ62を伸長作動させ、作業台8の先端側を上動させる。そして、基本的には搭乗者がレベリングスイッチ13から手を放して傾動操作を中止したときに、コントロールユニット30´がレベリング調整弁75への指令信号をOFFにする。これにより油圧ポンプPから上部レベリングシリンダ62への作動油供給が遮断され、チェック弁76が油路73,74を遮断して、油圧閉回路によるレベリング状態に保持される。
但し、レベリングスイッチ13から入力される傾動操作信号が継続して入力されている場合において、作業台角度検出器21により検出されてコントロールユニット30´に入力される作業台8の傾斜角度が、ROM32に予め設定記憶された所定傾斜角度を超えると判断されたときに、コントロールユニット30´は、レベリング調整弁75への指令信号をOFFにして、傾動操作信号に基づく上部レベリングシリンダ62の作動を規制する。ROM32に予め設定される「所定傾斜角」は、作業台8に搭乗した作業者が上部レベリングスイッチ13aをスイッチ操作して調整する通常のレベリング調整(水平調整)の角度範囲を基準として、作業台8が過度に傾斜しない程度の角度範囲が設定される。例えば作業台の許容傾斜角度を12度とした場合に、初期状態の角度位置(または水平面に対する絶対角度)で±10度程度の傾斜角が設定される。
そのため、高所作業に不慣れな作業者が、他の操作スイッチと勘違いしてレベリングスイッチ13をスイッチ操作し続けた場合や、レベリングスイッチ13に工具が挟まったり衣服が引っ掛かってスイッチ操作された状態に保持された場合、あるいはレベリングスイッチ13とコントロールユニット30´との間の電気部品や信号回路の短絡等によって擬似的にレベリングスイッチがスイッチ操作された状態(傾動操作信号が出っぱなしの状態)にロックされたような場合でも、作業台8が通常のレベリング調整範囲の所定角度揺動した時点で停止する。従って、このような構成によれば、作業台の実際の傾斜角度に基づいた作業台の傾動規制を行うことができる。また、高所作業車に設けられている起伏角度検出器と挟み角度検出器の検出値から作業台の角度姿勢を算出するような構成によれば、簡明な構成で誤操作や故障に対する安全性を向上させることができる。
上記のように作業台8の角度姿勢が予め設定記憶された所定傾斜角度を超えると判断されて上部レベリングシリンダ62の作動規制が行われ、レベリングスイッチ13(13a,13b)が一旦オフにされた後に、作業台8の再傾動操作が行われた場合、コントロールユニット30´は以下のように作動を制御する。まず、作動規制後に、上部レベリングスイッチ13aまたは下部レベリングスイッチ13bから傾動を規制した方向と逆方向の傾動操作信号が入力された場合、作業台8の先端側を下げる「先端下げ」の傾動操作信号が入力された場合には、作業台の傾動方向はROM32に設定された角度範囲内に入る方向であることから、コントロールユニット30´は、上部レベリングシリンダ62の作動規制を解除し、傾動操作信号に応じた指令信号をレベリング調整弁75に出力して上部レベリングシリンダ62を作動させる。これにより、作業台8の先端側が下動される。
再傾動操作が作業台側の上部レベリングスイッチ13aにおいて行われ、上部レベリングスイッチ13aから傾動を規制した方向と同一方向の傾動操作信号が入力された場合、前述した事例において作業台8の先端側を上げる「先端上げ」の傾動操作信号が入力された場合には、コントロールユニット30´は、規制作動を継続し、上部レベリングシリンダ62の作動を規制する。これにより、作業台に搭乗する作業者の誤操作に対する安全性が確保される。
一方、再傾動操作が車体側の下部レベリングスイッチ13bにおいて行われ、下部レベリングスイッチ13bから傾動を規制した方向と同一方向の傾動操作信号が改めて入力された場合には、コントロールユニット30´は、上部レベリングシリンダ62の作動規制を解除し、傾動操作信号に応じた指令信号をレベリング調整弁75に出力して上部レベリングシリンダ62を作動させる。この理由は、前述したように地上の作業者が作業台8を傾動させる意図をもって作業台の傾動操作を行っていると判断されるからである。このような構成により、安全性を確保したうえで、作業台8に収容したゴミや廃材等の積載物をトラックの荷台等におろすダンプ作動を安全に行うことができる。
レベリングの調整操作作業台8の傾動操作または再傾動操作が重複して行われ、コントロールユニット30´において傾動操作信号と移動操作信号とが同時に入力されていると判断される場合のコントロールユニット30´による作動制御は、前述したコントロールユニット30と同様である。すなわち、作業台8の操作装置10から移動操作信号と傾動操作信号とが時間的に重複してコントロールユニット30´に入力された場合に、コントロールユニット30´は、レベリング調整弁75に対する指令信号の出力を規制して、レベリングスイッチ13のスイッチ操作に基づく上部レベリングシリンダ62の伸縮作動を規制する。
その結果、例えば「アーム上げ」のブーム操作と、作業台の「先端上げ」の傾動操作が同時に行われたような場合に、作業台8の先端側を上昇させる傾動作動が規制され、レベリング装置60により作業台8の姿勢が保持された状態でアーム6が上方に揺動する。従って、「アーム上げ」と「先端上げ」とが同時に作動して作業台8が急激に大きく傾くような事態を防止することができる。また、この構成により、ブーム操作等と作業台の傾動操作とを切り替えるモード切り換えスイッチを設けることなく、制御プログラム上で指令信号の出力を規制する簡明且つ低コストの構成で、安全性を向上させた高所作業車を提供することができる。さらに、レベリングスイッチ13が短絡等によりスイッチ操作された状態に保持されたような場合でも、上部ブーム操作装置12aまたは下部ブーム操作装置12bにおいて「起伏下げ」等の操作を行うことで作業台の傾動を停止させることができ、作業台8を安全に地上に下ろすことができる。
なお、以上説明した実施形態では、上部レベリングスイッチ13a、下部レベリングスイッチ13bのいずれのスイッチ操作についても、所定時間、所定傾斜角度、または所定角度の傾斜変化が検出されたときに作業台の傾動を規制する構成を例示したが、作業台の傾動操作が下部レベリングスイッチ13bにより行われた場合に、作業台の傾動規制を行わないように構成してもよい。
また、実施形態では、ブーム5の先端部に上下揺動自在な屈伸アーム6を備えた高所作業車に本発明を適用した構成例を示したが、屈伸アーム6を有しない高所作業車であっても同様に適用することができ、また、レベリング装置60として油圧閉回路式のレベリング装置を用いた場合を例示したが、下部レベリングシリンダ61を設けることなく、ブーム5の起伏角度位置に応じて上部レベリングシリンダ62を伸縮制御し、あるいは電動モータ等によりブーム5と屈伸アームとの相対角度を制御するような、いわゆるオープンループ式のレベリング装置の場合においても同様に適用し、それぞれ同様の効果を得ることができる。また、レベリング調整弁75として、指令信号に応じて作動油の供給方向及びバルブ開度を制御する電磁比例弁を用いた場合を例示したが、指令信号に応じて作動油の供給方向を切り替える電磁弁と供給量を制御するための絞り(固定絞りまたは可変絞り)とを設けて構成してもよい。
本発明に係る高所作業装置におけるブーム先端部の姿勢変化を示す説明図であり、このうち、(1)は初期状態、(2)はレベリング操作のみが単独でなされた場合の姿勢変化、(3)はレベリング操作と作業台移動操作(アーム上げ操作)が同時になされた場合の姿勢変化を示す。 本発明を適用した高所作業装置の一例として示す高所作業車の側面図である。 上記高所作業車における第1実施形態の油圧制御の概要構成を示すブロック図である。 作業台角度調整用の制御回路を含むレベリング装置の構成を示すブロック図である。 上記高所作業車における第2実施形態の油圧制御の概要構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 高所作業車(高所作業装置)
2 車体(基台)
5 ブーム
8 作業台
12 ブーム操作装置(12a 上部ブーム操作装置、12b 下部ブーム操作装置)
13 レベリングスイッチ(傾動操作手段)
13a 上部レベリングスイッチ(上部傾動操作手段)
13b 下部レベリングスイッチ(下部傾動操作手段)
21 作業台角度検出器(作業台角度検出手段)
30,30´ コントロールユニット(作業台姿勢変更手段、傾動規制手段)
50 油圧アクチュエータ(移動アクチュエータ)
60 レベリング装置
62 上部レベリングシリンダ(レベリングアクチュエータ)
75 レベリング調整弁(作業台姿勢変更手段)

Claims (5)

  1. 基台に少なくとも起伏動が自在に設けられたブームと、
    前記ブームの先端部に前記ブームの起伏角度面に沿って上下揺動可能に配設された作業台と、
    前記ブームに対して前記作業台を上下揺動させるレベリングアクチュエータと、
    前記ブームの起伏作動に応じて前記レベリングアクチュエータを作動させ前記ブームの起伏角度位置にかかわらず前記作業台の角度姿勢を一定に保持するレベリング装置と、
    前記作業台の角度姿勢を変化させるための傾動操作を行う傾動操作手段と、
    前記傾動操作手段に対する前記傾動操作に基づいて前記レベリングアクチュエータを作動させ前記作業台の角度姿勢を変化させる作業台姿勢変更手段と、
    前記傾動操作が継続して行われた場合において、当該傾動操作時間が予め設定された所定時間に到達したときに、前記所定時間を超える前記レベリングアクチュエータの作動を規制する傾動規制手段とを備えたことを特徴とする高所作業装置。
  2. 基台に少なくとも起伏動が自在に設けられたブームと、
    前記ブームの先端部に前記ブームの起伏角度面に沿って上下揺動可能に配設された作業台と、
    前記作業台の前記起伏角度面に沿った面内の傾斜角度を検出する作業台角度検出手段と、
    前記ブームに対して前記作業台を上下揺動させるレベリングアクチュエータと、
    前記ブームの起伏作動に応じて前記レベリングアクチュエータを作動させ前記ブームの起伏角度位置にかかわらず前記作業台の角度姿勢を一定に保持するレベリング装置と、
    前記作業台の角度姿勢を変化させるための傾動操作を行う傾動操作手段と、
    前記傾動操作手段に対する前記傾動操作に基づいて前記レベリングアクチュエータを作動させ前記作業台の角度姿勢を変化させる作業台姿勢変更手段と、
    前記傾動操作が継続して行われた場合において、前記作業台角度検出手段により検出される前記作業台の傾斜角度が予め設定された所定傾斜角度を超えると判断されたときに、前記レベリングアクチュエータの作動を規制する傾動規制手段とを備えたことを特徴とする高所作業装置。
  3. 基台に少なくとも起伏動が自在に設けられたブームと、
    前記ブームの先端部に前記ブームの起伏角度面に沿って上下揺動可能に配設された作業台と、
    前記作業台の前記起伏角度面に沿った面内の傾斜角度を検出する作業台角度検出手段と、
    前記ブームに対して前記作業台を上下揺動させるレベリングアクチュエータと、
    前記ブームの起伏作動に応じて前記レベリングアクチュエータを作動させ前記ブームの起伏角度位置にかかわらず前記作業台の角度姿勢を一定に保持するレベリング装置と、
    前記作業台の角度姿勢を変化させるための傾動操作を行う傾動操作手段と、
    前記傾動操作手段に対する前記傾動操作に基づいて前記レベリングアクチュエータを作動させ前記作業台の角度姿勢を変化させる作業台姿勢変更手段と、
    前記傾動操作が継続して行われた場合において、前記作業台角度検出手段により検出される当該傾動操作に基づく前記作業台の傾斜角度の角度変化が予め設定された所定角度を超えると判断されたときに、前記レベリングアクチュエータの作動を規制する傾動規制手段とを備えたことを特徴とする高所作業装置。
  4. 前記基台に対して前記作業台を移動させる移動アクチュエータと、
    前記移動アクチュエータを作動させて前記作業台を移動させるための移動操作を行うブーム操作装置とを備え、
    前記傾動操作と前記移動操作とが重複して行われた場合に、前記傾動規制手段が前記傾動操作に基づく前記レベリングアクチュエータの作動を規制するように構成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の高所作業装置。
  5. 前記傾動操作手段が、前記作業台に設けられた上部傾動操作手段と、前記基台側に設けられた下部傾動操作手段とからなり、
    傾動規制手段は、前記上部傾動操作手段または前記下部傾動操作手段に対する前記傾動操作に基づく前記レベリングアクチュエータの作動中に当該レベリングアクチュエータの作動を規制した場合において、その後、前記下部傾動操作手段に対して改めて前記作業台の角度姿勢を変化させる傾動操作が行われた場合に、前記レベリングアクチュエータの作動を許容するように構成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の高所作業装置。
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