JP2009154738A - 車両制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】フェイルセーフ性及びコスト性を向上する車両制御システムの提供。
【解決手段】 車両の自動変速機2に対してシフトレンジを指令するために操作され、当該シフトレンジの指令内容を表すレンジ指令信号を出力するレンジシフタ22と、自動変速機2の手動変速による変速比を指令するためにレンジシフタ22とは別に操作され、当該変速比を表す変速指令信号を出力する変速シフタ16と、レンジシフタ22から入力のレンジ指令信号を基準信号として、当該基準信号に従ってシフトレンジを切換制御するバイワイヤ制御部であって、レンジシフタ22から入力のレンジ指令信号を監視して当該指令信号の異常が確認された場合に、変速シフタ16から入力の変速指令信号を基準信号として代用するレンジ制御回路28を有するバイワイヤ制御部と、を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両を制御する車両制御システムに関する。
従来、車両制御システムの一種として、車両の自動変速機に対してシフトレンジを指令するために車両の乗員が操作する操作部からの出力信号に従って、バイワイヤ制御部によりシフトレンジを切換制御するようにしたシステムが知られている。この種の車両制御システムでは、操作部の故障や操作部及びバイワイヤ制御部間の通信不良等により、操作部からバイワイヤ制御部へ入力される信号に異常が生じるおそれがある。こうした信号異常は、乗員の指令とは異なるシフトレンジへ切り換えられる事態や、シフトレンジが切換不能となる事態を招くため、望ましくない。
そこで、特許文献1には、操作部が故障した場合に、操作部に付設した非常用スイッチを用いることにより、フェイルセーフ性を高める技術が開示されている。
特公平5−43904号公報
しかしながら、特許文献1に開示の非常用スイッチは、故障時にのみ操作されるものであり、しかも操作部に追加的に組み込む必要があることから、コストアップを招くことになる。さらに、特許文献1に開示の技術では、操作部の故障には対処できるものの、操作部及びバイワイヤ制御部間の通信不良には対処できないため、フェイルセーフ性の点で十分とはいえず、また当該通信不良に対処するための機能を追加すると、さらなるコストアップを招くことになるのである。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、フェイルセーフ性及びコスト性を向上する車両制御システムを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、車両の自動変速機に対してシフトレンジを指令するために操作され、当該シフトレンジの指令内容を表す第一指令信号を出力する第一操作部と、車両の運転に必須の必須機能に付加された付加機能に関して指令するために第一操作部とは別に操作され、当該付加機能に関する指令内容を表す第二指令信号を出力する第二操作部と、第一操作部から入力される第一指令信号を基準信号として、当該基準信号に従ってシフトレンジを切換制御するバイワイヤ制御部であって、第一操作部から入力される第一指令信号を監視する信号監視手段、並びに第一指令信号の異常が信号監視手段により確認された場合に、第二操作部から入力される第二指令信号を基準信号として代用する代用処理手段を有するバイワイヤ制御部と、を備えることを特徴とする。
このような発明によると、第一操作部からバイワイヤ制御部へ入力されてレンジ切換制御の基準信号となる第一指令信号の異常が確認された場合、第一操作部とは別に操作される第二操作部からバイワイヤ制御部へ入力される第二指令信号が当該基準信号として代用される。故に、第一操作部の故障や第一操作部及びバイワイヤ制御部間の通信不良等により、第一指令信号に異常が生じたとしても、第二操作部を利用してシフトレンジを指令することができる。ここで、車両運転上の一機能に関して指令するための第二操作部を、第一指令信号の異常時にシフトレンジを指令するために利用することによれば、コストアップを回避することができる。しかも、第二操作部の指令対象とする機能が車両運転の必須機能ではなく、付加機能であることから、第二指令信号を基準信号として代用することにより当該付加機能が停止したとしても、車両の運転を継続することができる。以上より、フェイルセーフ性及びコスト性を向上させた車両制御システムを構築することが可能となる。
請求項2に記載の発明によると、信号監視手段は、第一操作部から入力される第一指令信号及び第二操作部から入力される第二指令信号を監視し、代用処理手段は、第一指令信号の異常及び第二指令信号の正常が信号監視手段により確認された場合に、第二指令信号を基準信号として代用する。これによれば、異常が確認された基準信号としての第一指令信号を、正常が確認された第二指令信号により代用して、シフトレンジを正しく切換制御することができるのである。したがって、適確なフェイルセーフ性を期待し得る。
請求項3に記載の発明によると、第二操作部は、自動変速を車両運転の必須機能とし且つ手動変速を車両運転の付加機能とする自動変速機に対して、当該手動変速による変速比を指令するために操作される操作部である。これによれば、第一指令信号の異常に伴って第二指令信号を基準信号として代用することで、手動変速による変速比は指令不能になったとしても、車両運転に必須の自動変速は自動変速機によって実現され得る。したがって、第一指令信号に異常が生じたにも拘らず、シフトレンジを切り換えて、自動変速の下で車両の運転を継続することができるので、フェイルセーフ性の高いものとなる。しかも、変速比を指令するために操作される第二操作部を、異常時のシフトレンジの指令にも兼用することができるので、フェイルセーフ対策に起因するコストアップが抑制され得る。
請求項4に記載の発明によると、第二操作部は、手動変速による変速比のアップ及びダウンを指令するための操作部であり、第一指令信号の異常が信号監視手段により確認された場合に代用処理手段は、複数のシフトレンジのうち前進レンジ及び後進レンジの一方を指令する基準信号として、変速比のアップを表す第二指令信号を代用し、前進レンジ及び後進レンジの他方を指令する基準信号として、変速比のダウンを表す第二指令信号を代用する。これによれば、第二操作部により変速比のアップ及びダウンを指令するための各操作を、第一指令信号に異常が生じた場合には、車両運転に特に必要な前進レンジ又は後進レンジの指令に割り当てることができる。したがって、変速比のアップ及びダウンの指令時と同じ比較的簡単な操作によってシフトレンジを指令することが可能になるので、フェイルセーフ対策に起因する操作性の悪化が抑制され得る。
請求項5に記載の発明によると、第二操作部は、変速比のアップを指令するために操作されるアップ操作部材及び変速比のダウンを指令するために操作されるダウン操作部材を互いに独立して有する。このように互いに独立した操作部材を用いることによれば、前進レンジ及び後進レンジのうち変速比のアップ指令に対応するレンジを指令する際に、誤ってダウン指令に対応するレンジが指令されてしまう事態や、またその逆の事態が発生することを防止して、車両安全を確保することができるのである。
請求項6に記載の発明によると、車両の駐車ブレーキのオンオフを指令するために第一操作部とは別に操作され、当該オンオフの指令内容を表すブレーキ指令信号を出力する駐車ブレーキ操作部を備え、第一指令信号の異常が信号監視手段により確認された場合に代用処理手段は、複数のシフトレンジのうち駐車レンジを指令する基準信号として、駐車ブレーキのオンを表すブレーキ指令信号を代用する。これによれば、第一指令信号に異常が生じたとしても、駐車ブレーキのオンを表すブレーキ指令信号を基準信号として代用することで、駐車ブレーキ操作部の操作に伴ってシフトレンジを駐車レンジへ切り換えることができる。したがって、駐車時にはオンされる駐車ブレーキを利用して当該駐車と同時に駐車レンジを実現することが可能になるので、フェイルセーフ対策に起因するコストアップ並びに操作性の悪化が抑制され得る。
請求項7に記載の発明によると、第二操作部は、変速比のアップを指令するための操作及び変速比のダウンを指令するための操作を同時に受け付けることにより、それら操作の同時受付を表す第二指令信号を出力し、第一指令信号の異常が信号監視手段により確認された場合に代用処理手段は、複数のシフトレンジのうち中立レンジを指令する基準信号として、当該同時受付を表す第二指令信号を代用する。これによれば、第二操作部が変速比のアップ及びダウンを指令するための各操作を同時に受付可能な構成の下、第一指令信号に異常が生じたとしても、当該同時受付を表す第二指令信号を基準信号として代用することで、シフトレンジを中立レンジへと安全に切り換えることができる。したがって、変速比のアップ及びダウンを指令するための第二操作部を利用した操作によって、前進レンジ及び後進レンジへの切換のみならず、中立レンジへの切換も実現し得るので、フェイルセーフ性のさらなる向上を低コストにて達成することができるのである。
請求項8に記載の発明によると、第二操作部は、変速比のアップを指令するための操作及び変速比のダウンを指令するための操作を交互に受け付けることにより、それら操作の交互受付を表す第二指令信号を出力し、第一指令信号の異常が信号監視手段により確認された場合に代用処理手段は、複数のシフトレンジのうち中立レンジを指令する基準信号として、当該交互受付を表す第二指令信号を代用する。これによれば、第二操作部が変速比のアップ及びダウンを指令するための各操作を交互に受付可能な構成の下、第一指令信号に異常が生じたとしても、当該交互受付を表す第二指令信号を基準信号として代用することで、シフトレンジを中立レンジへと安全に切り換えることができる。したがって、変速比のアップ及びダウンを指令するための第二操作部を利用した操作によって、前進レンジ及び後進レンジへの切換のみならず、中立レンジへの切換も実現し得るので、フェイルセーフ性のさらなる向上を低コストにて達成することができるのである。
請求項9に記載の発明によると、車両の状態情報を表示するメータ部を備え、第二操作部は、変速比のアップ及びダウンを指令するための操作部であり、バイワイヤ制御部は、第一指令信号の異常が信号監視手段により確認された場合に、変速比のアップ及びダウンのうち一方を表す第二指令信号が第二操作部から入力されることに応じてメータ部を制御することにより、複数のシフトレンジのうちメータ部に選択的に表示させる選択表示レンジを切り換える表示切換手段を有し、代用処理手段は、表示切換手段による選択表示レンジの表示状態下、変速比のアップ及びダウンのうち他方を表す第二指令信号が第二操作部から入力された場合に、当該表示状態の選択表示レンジを指令する基準信号として、入力された第二指令信号を代用する。これによれば、第二操作部により変速比のアップ及びダウンを指令するための各操作を、第一指令信号に異常が生じた場合には、メータ部に選択的に表示させる選択表示レンジの切換又は表示状態下の選択表示レンジの指令に割り当てることができる。このように、変速比のアップ及びダウンを指令するための第二操作部と車両の状態情報を表示するメータ部とを利用することにより、異常時にあっても、自動変速機に用意される全てのシフトレンジへの切換が可能となるので、十分なフェイルセーフ対策を低コストにて達成し得るのである。
請求項10に記載の発明によると、表示切換手段は、第一指令信号の正常が信号監視手段により確認された場合に、メータ部を制御することにより現在のシフトレンジを選択表示レンジとして表示させ、第一指令信号の異常が信号監視手段により確認された場合に、メータ部を制御することにより選択表示レンジの表示形態を、第一指令信号が正常である場合の表示形態と相異ならせる。これによれば、第一指令信号に異常が生じたことを、当該信号が正常な場合における選択表示レンジの表示形態との相異によって、乗員に確実に認識させることができるので、乗員の意図しない第二操作部の誤操作を抑止して車両安全を確保することが可能になる。
請求項11に記載の発明によると、第二操作部は、車両運転の付加機能として車両の運転支援情報を表示する運転支援装置に対して、当該表示の内容を指令するために操作される操作部である。これによれば、第一指令信号の異常に伴って第二指令信号を基準信号として代用することで、運転支援情報の表示内容は指令不能になったとしても、車両運転自体には実質的に影響が及ばない。したがって、第一指令信号に異常が生じたにも拘らず、シフトレンジを切り換えて車両の運転を継続することが可能になるので、フェイルセーフ性の高いものとなる。しかも、運転支援情報の表示内容を指令するために操作される第二操作部を、異常時のシフトレンジの指令にも兼用することができるので、フェイルセーフ対策に起因するコストアップが抑制され得る。
請求項12に記載の発明によると、バイワイヤ制御部は、第一指令信号の異常が信号監視手段により確認された場合に、運転支援装置を制御することにより、複数のシフトレンジを運転支援情報の代わりに運転支援装置に表示させる表示制御手段を有し、代用処理手段は、表示制御手段に従って運転支援装置に表示された複数のシフトレンジのうち第二操作部の操作により選択された選択レンジを表す第二指令信号が第二操作部から入力された場合に、当該選択レンジを指令する基準信号として、入力された第二指令信号を代用する。これによれば、第一指令信号に異常が生じた場合には、運転支援情報の代わりに運転支援装置に表示される複数のシフトレンジのうち指令するレンジを選択するために第二操作部が操作されることにより、当該選択レンジへと切り換えることができる。したがって、運転支援情報の表示内容を指令するための第二操作部を利用して、自動変速機に用意される全てのシフトレンジ中から一レンジを指令することが可能となるので、十分なフェイルセーフ対策を低コストにて達成することができるのである。
請求項13に記載の発明によると、バイワイヤ制御部は、車両の速度を監視する速度監視手段を有し、表示制御手段は、代用処理手段により第二指令信号が基準信号として代用された後において設定値以上の車両速度が速度監視手段により確認された場合に、運転支援装置を制御することにより、運転支援装置の表示を運転支援情報の表示に復帰させる。これによれば、基準信号として代用の第二指令信号に従ってシフトレンジが切り換えられた後、車両速度が設定値以上の走行状態になると、運転支援装置の表示が、シフトレンジを指令するためのレンジ表示から、運転支援情報の表示へと戻ることになる。したがって、第一指令信号に異常が生じた場合であっても、レンジ切換の可能性が低い車両走行時には、運転支援装置に運転支援情報を表示して当該装置本来の運転支援機能を享受することができるのである。
請求項14に記載の発明によると、第二操作部は、所定の操作を受け付けることにより、運転支援装置の表示の復帰を指令する第二指令信号を出力し、表示制御手段は、代用処理手段により第二指令信号が基準信号として代用された後において当該復帰を指令する第二指令信号が入力された場合に、運転支援装置を制御することにより、運転支援装置の表示を運転支援情報の表示に復帰させる。これによれば、基準信号として代用の第二指令信号に従ってシフトレンジが切り換えられた後、運転支援装置の表示の復帰が第二操作部の操作によって指令されると、運転支援装置の表示が、シフトレンジを指令するためのレンジ表示から、運転支援情報の表示へと戻ることになる。したがって、第一指令信号に異常が生じた場合であっても、乗員が希望するときには、運転支援装置に運転支援情報を表示して当該装置本来の運転支援機能を享受することができるのである。
請求項15に記載の発明によると、車両のエンジンのオンオフを指令するために第一操作部とは別に操作され、当該オンオフの指令内容を表すスイッチ指令信号を出力するスイッチ操作部を備え、第一指令信号の異常が信号監視手段により確認された場合に代用処理手段は、複数のシフトレンジのうち駐車レンジを指令する基準信号として、エンジンのオフを表すスイッチ指令信号を代用する。これによれば、第一指令信号に異常が生じたとしても、エンジンのオフを表すスイッチ指令信号を基準信号として代用することで、スイッチ操作部の操作に伴ってシフトレンジを駐車レンジへ切り換えることができる。したがって、エンジンのオフと同時に駐車レンジが実現されることになるので、次回のエンジン始動時に、シフトレンジが駐車レンジ以外であることにより当該始動が拒否される事態を、回避することができる。
請求項16に記載の発明によると、バイワイヤ制御部は、車両速度を監視する速度監視手段を有し、代用処理手段は、第一指令信号の異常が信号監視手段により確認されると共に設定値以下の車両速度が速度監視手段により確認された場合に、第二指令信号を基準信号として代用する。これによれば、車両速度が設定値以下となる低速走行状態又は走行停止状態において、第二指令信号がレンジ切換制御の基準信号として代用されることになるので、乗員の意図しない第二操作部の誤操作によって、万が一、シフトレンジが切り換わることになったとしても、車両安全を確保することができるのである。
請求項17に記載の発明によると、バイワイヤ制御部は、車両のフットブレーキのオンオフを監視するフットブレーキ監視手段を有し、代用処理手段は、第一指令信号の異常が信号監視手段により確認されると共にフットブレーキのオン状態がフットブレーキ監視手段により確認された場合に、第二指令信号を基準信号として代用する。これによれば、車両のフットブレーキのオン状態において、第二指令信号がレンジ切換制御の基準信号として代用されることになるので、乗員の意図しない第二操作部の誤操作によって、万が一、シフトレンジが切り換わることになったとしても、車両安全を確保することができるのである。
請求項18に記載の発明によると、バイワイヤ制御部は、車両のアクセルのオンオフを監視するアクセル監視手段を有し、代用処理手段は、第一指令信号の異常が信号監視手段により確認されると共にアクセルのオフ状態がアクセル監視手段により確認された場合に、第二指令信号を基準信号として代用する。これによれば、車両のアクセルのオフ状態において、第二指令信号がレンジ切換制御の基準信号として代用されることになるので、乗員の意図しない第二操作部の誤操作によって、万が一、シフトレンジが切り換わることになったとしても、車両安全を確保することができるのである。
請求項19に記載の発明によると、バイワイヤ制御部は、第一指令信号の異常が信号監視手段により確認された場合に、当該異常を警告する警告手段を有する。これによれば、第一指令信号に異常が生じたことを、その警告によって乗員に確実に認識させることができるので、乗員の意図しない第二操作部の誤操作を抑止して車両安全を確保することが可能になる。
請求項20に記載の発明によると、第二操作部は、所定の操作を受け付けることにより、警告手段により発せられた異常警告に対するレスポンスを表す第二指令信号を出力し、代用処理手段は、レスポンスを表す第二指令信号が第二操作部から入力された後において、レスポンスとは異なる指令内容を表す第二指令信号を基準信号として代用する。これによれば、乗員による異常の認識が警告に対するレスポンスにより確認されて初めて、第二操作部の操作によるシフトレンジの指令が可能になるので、車両安全の確保効果を高めることができる。
請求項21に記載の発明によると、バイワイヤ制御部は、第一指令信号の異常が信号監視手段により確認された場合に、第二操作部によりシフトレンジを指令するための操作方法を案内する案内手段を有する。これによれば、乗員は、異常時の対処方法を習得していなくても、案内される操作方法に従って第二操作部を操作することで、シフトレンジを正しく指令することができる。したがって、乗員の意図しない第二操作部の誤操作を抑止して車両安全を確保すると共に、利便性を高めることが可能になる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態による車両制御システム1の概略構成を示している。車両制御システム1は、エンジン5及び自動変速機2と共に車両に搭載されている。この車両制御システム1には、エンジン制御装置50、変速制御装置10、レンジ制御装置20及びメータ装置30が設けられている。
エンジン制御装置50は、エンジンスイッチ52、エンジンセンサ54及びエンジン制御回路58を備えている。エンジンスイッチ52は、エンジン5のオンオフを指令するためのイグニッションスイッチであり、車両の運転席前方に設置されて乗員により手動操作可能又は電子キーにより遠隔操作可能となっている。エンジンスイッチ52は、オン操作された場合にオン信号を出力し、オフ操作された場合にオフ信号を出力する。したがって、エンジンスイッチ52からは、その操作によってなされたエンジン5のオン指令又はオフ指令を表すスイッチ指令信号が、出力されるのである。
エンジンセンサ54は、吸気スロットルの開度や、燃料噴射弁及びイグナイタの作動タイミング等に基づいて、エンジン5の運転状態を検出する。
エンジン制御回路58は、マイクロコンピュータを主体とする電気回路であり、エンジンスイッチ52及びエンジンセンサ54に対して通信可能に直接的に接続されている。エンジン制御回路58は、オン指令を表すスイッチ指令信号がエンジンスイッチ52から入力されると、エンジン5を始動し、その後は、エンジンセンサ54からの入力信号に基づいてエンジン5を制御する。一方、エンジン制御回路58は、オフ指令を表すスイッチ指令信号がエンジンスイッチ52から入力されると、エンジン5を停止して、次回の始動に備えることとなる。
変速制御装置10は、油圧回路12、変速シフタ16及び変速制御回路18を備えている。
油圧回路12は、マニュアル弁13及び複数の電磁弁14等から構成されている。マニュアル弁13はスプール弁であり、往復直動するスプール(図示しない)の移動位置に応じた出力油圧によって自動変速機2のシフトレンジを切り換える。ここで、自動変速機2には、車両においてエンジン5の回転出力を駆動輪側へ伝達するシフトレンジとして、前進(D)レンジ及び後進(R)レンジの二種類の走行レンジが用意されている。また、自動変速機2には、エンジン5の回転出力を車両の駆動輪側へ伝達しないシフトレンジとして、駐車(P)レンジ及び中立(N)レンジの二種類の非走行レンジが用意されている。
各電磁弁14は、自動変速機2においてそれぞれ対応する変速可動要素(図示しない)を、油圧出力によって駆動する。ここで特に、本実施形態の自動変速機2は有段変速式であり、変速可動要素であるクラッチ、ブレーキ等の摩擦要素がその対応電磁弁14によって締結又は解放されることにより、Dレンジにおける変速比が段階的に切り換わるようになっている。
変速シフタ16は、自動変速機2に対して変速比のアップを指令するためのアップ変速スイッチ16U、並びに自動変速機2に対して変速比のダウンを指令するためのダウン変速スイッチ16Dから構成されている。各変速スイッチ16U,16Dは、車両の運転席前方のステアリングホイール4に設置されて乗員により独立して手動操作可能なボタンスイッチ又はアームスイッチ(図1はボタンスイッチの例)であり、それぞれオン操作された場合にオン信号を出力し、それ以外の場合にオフ信号を出力する。したがって、各変速スイッチ16U,16Dからは、その操作によってなされた変速比のアップ指令又はダウン指令を表す変速指令信号が、出力されるのである。
変速制御回路18は、マイクロコンピュータを主体とする電気回路であり、メモリ18aを有している。変速制御回路18は、油圧回路12の各電磁弁14及び各変速スイッチ16U,16Dに対して通信可能に直接的に接続されていると共に、エンジン制御回路58及び車速センサ3等に対して通信可能に車内LAN6を介して接続されている。ここで、車速センサ3は、自動変速機2の変速軸の回転数に基づいて車両の速度を検出するものである。
変速制御回路18は、車両の必須機能として自動変速機2の変速比を自動切換する自動変速モードと、当該必須機能に付加された車両の付加機能として自動変速機2の変速比を手動切換する手動変速モードとを、選択的に実現する。ここで、自動変速モードにおいては、エンジン制御回路58を通したエンジンセンサ54からの入力信号が表すエンジン運転状態並びに車速センサ3からの入力信号が表す車両速度に基づき、メモリ18aに記憶の変速マップに従うようにして自動変速機2の変速比を切り換える。一方、手動変速モードにおいては、変速スイッチ16U,16Dから入力の変速指令信号が表すアップ指令又はダウン指令に従って、自動変速機2の変速比を切り換える。尚、変速モードの選択は、車両の運転席近傍に設置の所定の操作部材が操作されること等に応じて、行われることになる。
レンジ制御装置20は、レンジシフタ22、シフトアクチュエータ26、運動変換機構27、回転位置センサ29及びレンジ制御回路28を備えている。
レンジシフタ22は、シフトレバー23、レンジスイッチ24P,24R,24N,24D及びレンジ出力装置25から構成されている。シフトレバー23は、車両の運転席前方又は側方に設置されて乗員により手動操作可能となっている。シフトレバー23には、自動変速機2に対してシフトレンジを指令するための操作位置として、P,R,N,Dのシフトレンジにそれぞれ対応した四つのシフト位置P,R,N,Dが設定されている。各レンジスイッチ24P,24R,24N,24Dは、シフトレバー23の近傍に設置された接触スイッチ又は非接触スイッチであり、それぞれシフト位置P,R,N,Dへ操作されたシフトレバー23を検出してオン信号を出力し、それ以外の場合にオフ信号を出力する。
レンジ出力装置25は、各レンジスイッチ24P,24R,24N,24Dと通信可能に直接的に接続されている。レンジ出力装置25は、各レンジスイッチ24P,24R,24N,24Dから入力される信号に基づいて、シフト位置P,R,N,Dのうち現在のシフトレバー23のシフト位置をデューティ比によって識別するように、出力信号を生成する。したがって、レンジ出力装置25からは、P,R,N,Dのシフトレンジのうちシフトレバー23の操作によって指令されたレンジ(以下、「指令レンジ」という)を表すレンジ指令信号が、出力されるのである。
シフトアクチュエータ26は、電動モータ及び減速機構を主体に構成される電動アクチュエータであり、通電によって回転軸26aに回転出力を発生する。運動変換機構27は、回転軸26aに発生した回転出力をマニュアル弁13のスプールの直動出力へ変換する。これにより、自動変速機2のシフトレンジは、回転軸26aの回転位置に応じて切り換わるようになる。そこで、シフトアクチュエータ26には、自動変速機2において現在実現されているシフトレンジ(以下、「実レンジ」という)を回転軸26aの回転位置に基づき検出するために、回転位置センサ29が設置されている。
レンジ制御回路28は、マイクロコンピュータを主体とする電気回路であり、メモリ28aを有している。レンジ制御回路28は、レンジ出力装置25、シフトアクチュエータ26、回転位置センサ29及び変速制御回路18に対して通信可能に直接的に接続されている。それと共にレンジ制御回路28は、エンジン制御回路58、車速センサ3、フットブレーキセンサ7、駐車ブレーキセンサ8及びアクセルセンサ9等に対して通信可能に車内LAN6を介して接続されている。ここで、フットブレーキセンサ7は、車両の運転席前方のブレーキペダル7a近傍に設置され、車両のフットブレーキについて当該ペダル7aの操作に従うオンオフ状態を検出するものである。また、駐車ブレーキセンサ8は、車両の運転席側方又は前方のブレーキレバー8a近傍に設置され、車両の駐車ブレーキについて当該レバー8aの操作に従うオンオフ状態を検出するものである。さらにまた、アクセルセンサ9は、車両の運転席前方のアクセルペダル9a近傍に設置され、車両のアクセルについて当該ペダル9aの操作に従うオンオフ状態を検出するものである。
レンジ制御回路28は、レンジ出力装置25から入力のレンジ指令信号が正常である場合に、回転位置センサ29からの入力信号が表す実レンジを、当該レンジ指令信号が表す指令レンジと一致させるように、シフトアクチュエータ26を制御する。したがって、正常なレンジ指令信号が表す指令レンジに変化が生じたときには、当該変化後の指令レンジに相当する位置へ回転軸26aが回転し、実レンジが指令レンジへと切り換わることになる。即ち、本実施形態におけるシフトレンジの切換制御は、レンジ指令信号を基準信号としたシフトバイワイヤ方式により、当該基準信号に従って実現されることになる。
尚、レンジ指令信号に異常が生じた場合にレンジ制御回路28は、後に詳述するように、変速制御回路18及びエンジン制御回路58を通した変速スイッチ16U,16D及びエンジンスイッチ52からの入力信号並びにセンサ3,7,8,9からの入力信号に基づいて、シフトアクチュエータ26を制御することになる。
メータ装置30は、メータ部32、音響部34及びメータ制御回路38を備えている。メータ部32は、車両の運転席前方に設置されるアナログメータ又はデジタルメータであり、車両の状態情報、例えば車両の速度、自動変速機2のシフトレンジ等を表示する。
図1に示す音響部34は、スピーカを主体に構成されて車両の運転席前方に設置されており、所定の情報を車両内において音響出力する。
メータ制御回路38は、マイクロコンピュータを主体とする電気回路であり、メータ部32及び音響部34に対して通信可能に直接的に接続されていると共に、車速センサ3及びレンジ制御回路28等に対して通信可能に車内LAN6を介して接続されている。メータ制御回路38は、車速センサ3並びにレンジ制御回路28からの入力信号等に基づいて、メータ部32及び音響部34の作動を制御する。
ここで特に、レンジ制御回路28からの入力信号に従うことでメータ制御回路38がメータ部32にて実現するシフトレンジの表示は、上述したレンジ指令信号が正常の場合は、図2(a)に示すように、P,R,N,Dのシフトレンジのうち実レンジを表すインジケータ32aが継続的に点灯するものとなる。また一方、後に詳述するようにレンジ指令信号が異常の場合のシフトレンジの表示は、図2(b)に示すようにインジケータ32aが点滅するものとなる。
(フェイルセーフ制御)
次に、メモリ28aに記憶のコンピュータプログラムを実行することによりレンジ制御回路28が実施するフェイルセーフ制御について、図3のフローを参照しつつ説明する。尚、このフェイルセーフ制御は、オン指令を表すスイッチ指令信号がエンジンスイッチ52からエンジン制御回路58を通じてレンジ制御回路28へ入力されることにより、開始される。
まず、ステップS101では、レンジ出力装置25から入力されるレンジ指令信号を監視して、当該レンジ指令信号の正異常を判定する。具体的に、本実施形態のステップS101では、レンジ指令信号のデューティ比が指令レンジとしてP,R,N,Dのうちいずれかのシフトレンジを表す値である場合には、正常と判定し、それ以外の場合には、異常と判定する。尚、デューティ比に基づくレンジ指令信号の正異常判定を正確に行うために好適には、断線異常及び短絡異常を識別可能な0%よりも大きく且つ100%よりも小さい範囲で、各シフトレンジを離散値にて表すように、デューティ比が設定される。また、各シフトレンジについては、レンジ指令信号のデューティ比以外の物理量、例えば信号周波数又は信号電位等により表してもよく、その場合、当該物理量に基づいて正異常判定を行うことが可能である。
ステップS101で正常判定がなされている間は、上述したレンジ指令信号に従うシフトアクチュエータ26の切換制御並びにメータ制御回路38へ入力の制御信号に従うインジケータ32aの点灯表示が行われるが、ステップS101で異常判定がなされると、ステップS102へ移行する。
ステップS102では、レンジ出力装置25から入力されるレンジ指令信号を無効化する。さらに続くステップS103では、メータ制御回路38へ制御信号を入力することによりメータ部32及び音響部34を制御して、レンジ指令信号の異常を乗員に対して警告する。具体的に、本実施形態のステップS103では、メータ部32のインジケータ32aによる実レンジの表示を正常時とは相異なる点滅表示へと切り換えると共に、音響部34により異常の旨を音声案内することによって、警告を発する。尚、インジケータ32aによる表示切換と音響部34による音声案内とのうち一方のみによって、異常を警告するようにしてもよい。また、インジケータ32aによる実レンジの表示色又は表示形状等を正常時とは相異ならせることによって、異常を警告するようにしてもよい。さらにまた、音響部34によりブザー音又は楽曲等を出力することによって、異常を警告するようにしてもよい。
この後、ステップS104では、エンジン5のオフ指令を表すスイッチ指令信号がエンジンスイッチ52からエンジン制御回路58を通じて入力されたか否かを、判定する。その結果、否定判定がなされた場合には、ステップS105へ移行する。
ステップS105では、車速センサ3から入力の検出信号が表す車両速度を監視して、当該車両速度が設定値以下であるか否かを判定する。また、ステップS106では、フットブレーキセンサ7から入力の検出信号が表すフットブレーキのオンオフを監視して、当該フットブレーキがオン状態にあるか否かを判定する。さらにまた、ステップS107では、アクセルセンサ9から入力の検出信号が表すアクセルのオンオフを監視して、当該アクセルがオフ状態にあるか否かを判定する。
ステップS105〜S107のいずれかにおいて否定判定がなされている間は、ステップS104へと戻る。一方、ステップS105〜S107の全てにおいて肯定判定がなされた場合、即ち車両速度が設定値以下且つフットブレーキがオン状態且つアクセルがオフ状態の場合には、ステップS108へ移行する。尚、ここで、車両速度についての設定値は、シフトレンジを安全に切換可能な速度、例えば10km/h等の極低速値とすることが好ましい。また、車両速度が設定値以下と判定される車両状態には、速度が設定値以下の低速走行状態のみならず、速度が零の走行停止状態も含まれる。
ステップS105〜S107の全ての肯定判定によって移行するステップS108では、変速制御回路18に対してレスポンスを要求する。さらに続くステップS109では、ステップS108のレスポンス要求に対して、変速比のアップ指令を表す変速指令信号がアップ変速スイッチ16Uから変速制御回路18を通じて入力されたか否かを、判定する。具体的に、本実施形態のステップS109では、アップ変速スイッチ16Uからの変速指令信号が設定回数以上断続的に又は設定時間以上継続してオン信号となる場合に、アップ指令の変速指令信号の入力ありと判定する。尚、判定の基準となる設定回数、設定時間については、例えばそれぞれ5回、3秒等とされる。
ステップS109で肯定判定がなされた場合、即ちアップ変速スイッチ16Uのオン操作によってアップ指令を表す変速指令信号が入力された場合には、ステップS110へ移行する。このステップS110では、アップ変速スイッチ16Uのオン操作をDレンジの指令に割り当てることにより、アップ指令の変速指令信号をDレンジ指令のレンジ指令信号として代用する。これにより、回転位置センサ29からの入力信号が表す実レンジがDレンジとなるようにシフトアクチュエータ26が制御されることになるため、実レンジがDレンジへ切り換えられるのである。尚、ステップS110では、実レンジの切換に伴ってメータ制御回路38へ制御信号を入力することによりメータ部32を制御して、インジケータ32aをDレンジの点滅表示状態へと切り換える。
一方、ステップS109で否定判定がなされた場合には、ステップS111へ移行する。このステップS111では、ステップS108のレスポンス要求に対して、変速比のダウン指令を表す変速指令信号がダウン変速スイッチ16Dから変速制御回路18を通じて入力されたか否かを、判定する。具体的に、本実施形態のステップS111では、ダウン変速スイッチ16Dからの変速指令信号が設定回数以上断続的に又は設定時間以上継続してオン信号となる場合に、ダウン指令の変速指令信号の入力ありと判定する。尚、判定の基準となる設定回数、設定時間については、上述したステップS109の場合と同様とされる。
ステップS111で肯定判定がなされた場合、即ちダウン変速スイッチ16Dのオン操作によってダウン指令を表す変速指令信号が入力された場合には、ステップS112へ移行する。このステップS112では、ダウン変速スイッチ16Dのオン操作をRレンジの指令に割り当てることにより、ダウン指令の変速指令信号をRレンジ指令のレンジ指令信号として代用する。これにより、回転位置センサ29からの入力信号が表す実レンジがRレンジとなるようにシフトアクチュエータ26が制御されることになるため、実レンジがRレンジへ切り換えられるのである。尚、ステップS112では、実レンジの切換に伴ってメータ制御回路38へ制御信号を入力することによりメータ部32を制御して、インジケータ32aをRレンジの点滅表示状態へと切り換える。
一方、ステップS111で否定判定がなされた場合には、ステップS113へ移行する。このステップS113では、駐車ブレーキセンサ8から、駐車ブレーキのオン状態からオフ状態への切換を表す出力信号、即ちブレーキレバー8aの操作によって駐車ブレーキのオンを指令するブレーキ指令信号が入力されたか否かを、判定する。
ステップS113で肯定判定がなされた場合には、ステップS114へ移行する。このステップS114では、駐車ブレーキのオン操作をPレンジの指令に割り当てることにより、オン指令のブレーキ指令信号をPレンジ指令のレンジ指令信号として代用する。これにより、回転位置センサ29からの入力信号が表す実レンジがPレンジとなるようにシフトアクチュエータ26が制御されることになるため、実レンジがPレンジへ切り換えられるのである。尚、ステップS114では、実レンジの切換に伴ってメータ制御回路38へ制御信号を入力することによりメータ部32を制御して、インジケータ32aをPレンジの点滅表示状態へと切り換える。
一方、ステップS113で否定判定がなされた場合並びにステップS110,S112,S114の実行後においては、ステップS104へと戻り、次のレンジ切換を待つ。
以上、ステップS104で否定判定がなされた場合について説明したが、ステップS104で肯定判定がなされた場合、即ちオフ指令を表すスイッチ指令信号がエンジンスイッチ52から入力された場合には、ステップS115へ移行する。このステップS115では、エンジンスイッチ52のオフ操作をPレンジの指令に割り当てることにより、オフ指令のスイッチ指令信号をPレンジ指令のレンジ指令信号として代用する。これにより、回転位置センサ29からの入力信号が表す実レンジがPレンジとなるようにシフトアクチュエータ26が制御されることになるため、実レンジがPレンジへ切り換えられる。そして、この後、本フェイルセーフ制御が終了することになる。
ここまで説明した第一実施形態によると、レンジシフタ22の故障や、それとレンジ制御回路28との間の通信不良等によりレンジ指令信号に異常が生じたとしても、変速シフタ16を代替利用して、車両走行に特に必要なDレンジ及びRレンジを指令することができる。ここで、レンジ指令への変速シフタ16の利用により、手動変速による変速比は指令不能となるが、変速制御回路18による自動変速機2の制御によって自動変速は確実に実現され得るので、当該自動変速の下、Dレンジ又はRレンジへ切り換えて車両の走行を継続することができる。また、変速シフタ16においてDレンジ及びRレンジの指令のためにシフトレバー23とは別に操作される変速スイッチ16U,16Dは、変速比のアップ及びダウンを指令するという本来の機能上、操作が容易なステアリングホイール4に設置されており、しかも互いに独立しているので、誤操作が生じ難い。したがって、異常が生じた場合でも、シフトレバー23の操作による場合と比べて遜色のない操作性にて正確にDレンジ又はRレンジへと切り換えて、車両を安全に前進走行又は後進走行させることができるのである。
さらに、第一実施形態によると、レンジ指令信号に異常が生じたとしても、シフトレバー23とは別に操作される駐車ブレーキ用のブレーキレバー8aを代替利用することで、Pレンジを指令することができる。ここで駐車ブレーキは、ブレーキレバー8aの操作により駐車に際してオンされるものであることから、当該レバー8aを代替利用してPレンジを駐車と同時に指令し得る。したがって、異常が生じた場合でも、シフトレバー23の操作による場合以上の操作性にて正確にPレンジへと切り換えて、安全に駐車させることができるのである。
またさらに、第一実施形態によると、代替要素16,8aを利用したレンジ指令は、車両速度が設定値以下の低速走行状態又は走行停止状態且つフットブレーキがオン状態且つアクセルがオフ状態の場合に限り、即ち車両安全の確保が可能な場合に限り、許容される。これによれば、万が一、代替要素16U,16D,8aの誤操作が生じてシフトレンジが切り換わることになったとしても、乗員は、車両安全が確保された状態で当該誤操作に対処することができるので、安心である。
加えて、第一実施形態によると、フトレバー23とは別に操作されるエンジンスイッチ52のオフ操作に伴って、Pレンジを自動的に指令することができる。これによれば、エンジンスイッチ52のオフと同時にPレンジが実現されることになるので、次回のエンジン5の始動時には、シフトレンジがPレンジ以外であることにより当該始動が拒否される事態を、回避することができる。
このような第一実施形態によれば、レンジ指令信号の異常に拘らず、安全なフェイルセーフ対策によって車両運転を継続させることができるのみならず、当該フェイルセーフ対策に起因するコストアップを最小限に食い留めることができる。ここで、特に車両運転の継続効果は、D,R,Pの各シフトレンジへの切換並びに自動変速機2の自動変速によって達成され得るものであるので、異常発生時に乗員は、修理工場や安全な退避場所まで車両を自走させて適切な処置と施すことができるのである。
尚、以上において、レンジシフタ22が特許請求の範囲に記載の「第一操作部」に相当し、当該レンジシフタ22のレンジ出力装置25から出力されるレンジ指令信号が特許請求の範囲に記載の「第一指令信号」に相当する。また、変速シフタ16が特許請求の範囲に記載の「第二操作部」に相当し、当該変速シフタ16のアップ変速スイッチ16Uが特許請求の範囲に記載の「アップ操作部材」に相当し、当該変速シフタ16のダウン変速スイッチ16Dが特許請求の範囲に記載の「ダウン操作部材」に相当し、当該変速シフタ16の各変速スイッチ16U,16Dから出力される変速指令信号が特許請求の範囲に記載の「第二指令信号」に相当する。さらに、ステップS101を実行するレンジ制御回路28が特許請求の範囲に記載の「信号監視手段」に相当し、ステップS101,S102,104〜S115を実行するレンジ制御回路28が特許請求の範囲に記載の「代用処理手段」に相当し、ブレーキレバー8a及び駐車ブレーキセンサ8が特許請求の範囲に記載の「駐車ブレーキ操作部」に相当し、エンジンスイッチ52が特許請求の範囲に記載の「スイッチ操作部」に相当する。またさらに、車速センサ3及びステップS105を実行するレンジ制御回路28が特許請求の範囲に記載の「速度監視手段」に相当し、ブレーキペダル7a及びフットブレーキセンサ7並びにステップS106を実行するレンジ制御回路28が特許請求の範囲に記載の「フットブレーキ監視手段」に相当し、アクセルペダル9a及びアクセルセンサ9並びにステップS107を実行するレンジ制御回路28が特許請求の範囲に記載の「アクセル監視手段」に相当し、メータ装置30及びステップS101,103を実行するレンジ制御回路28が「警告手段」に相当する。そして、レンジ制御回路28、シフトアクチュエータ26、運動変換機構27、メータ装置30、ペダル7a,9a及びセンサ3,7,9が特許請求の範囲に記載の「バイワイヤ制御部」に相当する。
(第二実施形態)
図4に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態においてレンジ制御装置220のレンジシフタ222には、レンジ出力装置25が設けられず、各レンジスイッチ24P,24R,24N,24Dがレンジ制御回路28に対して直接的に且つ互いに独立して接続されている。これにより、レンジ制御回路28は、各レンジスイッチ24P,24R,24N,24Dから個別に入力される信号を、それぞれP,R,N,Dのシフトレンジを指令するレンジ指令信号として認識する。
こうした構成の第二実施形態において、フェイルセーフ制御のステップS101では、レンジスイッチ24P,24R,24N,24Dのうちいずれか一つからオン信号が入力される場合に、レンジ指令信号は正常であると判定する。一方、レンジスイッチ24P,24R,24N,24Dのうち二つ以上から同時にオン信号が入力される場合、又はそれらレンジスイッチのいずれからもオフ信号が入力される場合には、レンジ指令信号に異常ありと判定する。
そして、このような異常判定後には、ステップS102へ移行することになるので、各レンジスイッチ24P,24R,24N,24Dの故障や、それらスイッチ及び制御回路28間の通信不良等にも拘らず、第一実施形態と同様な作用効果を享受することができるのである。
尚、以上において、レンジシフタ222が特許請求の範囲に記載の「第一操作部」に相当し、当該レンジシフタ222のレンジスイッチ24P,24R,24N,24Dから出力されるレンジ指令信号が特許請求の範囲に記載の「第一指令信号」に相当する。
(第三実施形態)
図5に示すように、本発明の第三実施形態は第一実施形態の変形例である。第三実施形態のフェイルセーフ制御においては、異常を警告するステップS103の実行後に、ステップS301へ移行する。このステップS301では、各変速スイッチ16U,16Dから入力される変速指令信号を監視して、それら変速指令信号の正異常を判定する。具体的に、本実施形態のステップS301では、変速スイッチ16U,16Dの一方のみからオン信号が入力される場合には、変速指令信号は正常であると判定する。一方、変速スイッチ16U,16Dの双方から同時にオン信号が入力される場合、又は双方からオフ信号が入力される場合には、変速指令信号に異常ありと判定する。
このようなステップS301により異常判定がなされた場合には、ステップS103に準じた内容のステップS302により変速指令信号の異常が乗員に対して警告され、その後、本フェイルセーフ制御が終了することになる。したがって、変速スイッチ16U,16Dの故障や、それらスイッチ及び制御回路28間の通信不良等により、変速指令信号に異常が生じた場合には、シフトレンジの切換が禁止されて車両の安全が第一に確保されるのである。
一方、ステップS301により正常判定がなされた場合には、変速スイッチ16U,16Dによりシフトレンジを正しく切換可能であるとして、ステップS104へ移行することになるので、適確なフェイルセーフ対策を施すことができるのである。
尚、以上において、ステップS101,S301を実行するレンジ制御回路28が特許請求の範囲に記載の「信号監視手段」に相当する。
(第四実施形態)
図6に示すように、本発明の第四実施形態は第一実施形態の変形例である。第四実施形態のフェイルセーフ制御においては、ステップS113の否定判定によりステップS401へと移行する。このステップS401では、ステップS108において変速制御回路18へ与えたレスポンス要求に対し、変速スイッチ16U,16Dからそれぞれアップ指令及びダウン指令の変速指令信号が同時に所定時間以上入力されたか否かを、判定する。換言すれば、オン操作を同時に受け付けた各変速スイッチ16U,16Dから、当該同時受付を表す信号としてアップ指令及びダウン指令の変速指令信号が同時入力された否かを、判定するのである。尚、判定の基準となるアップ指令及びダウン指令の変速指令信号の同時入力時間は、例えば3秒等とされる。
そして、ステップS401により肯定判定がなされた場合には、ステップS402へ移行して、変速スイッチ16U,16Dが同時に受け付けるオン操作をNレンジの指令に割り当てることで、当該同時受付を表す変速指令信号をNレンジ指令のレンジ指令信号として代用する。これにより、回転位置センサ29からの入力信号が表す実レンジがNレンジとなるようにシフトアクチュエータ26が制御されることになるため、実レンジがNレンジへ切り換えられるのである。尚、ステップS402では、実レンジの切換に伴ってメータ制御回路38へ制御信号を入力することによりメータ部32を制御して、インジケータ32aをNレンジの点滅表示状態へと切り換える。
一方、本実施形態では、ステップS401で否定判定がなされた場合並びにステップS402,S110,S112,S114の実行後においてステップS104へと戻り、次のレンジ切換を待つようになっている。
このように第四実施形態によると、互いに独立して設けられた変速スイッチ16U,16Dの同時操作を利用することで、安全にNレンジへと切り換えることができる。これによれば、レンジ指令信号に異常が生じたとしても、P,R,N,Dの全てのシフトレンジへの切換を実現し得るので、十分なフェイルセーフ対策が低コストにて保証されることになる。
尚、以上において、ステップS101,S102,S104〜S115,S401,S402を実行するレンジ制御回路28が特許請求の範囲に記載の「代用処理手段」に相当する。
(第五実施形態)
図7に示すように、本発明の第五実施形態は第四実施形態の変形例である。第五実施形態では、変速シフタ516が一つの変速スイッチ516UDから構成されている。この変速スイッチ516UDは、車両のステアリングホイール4に設置されて乗員により手動操作可能なアームスイッチである。変速スイッチ516UDは、変速比のアップ指令のために図8(a)の如く上方へ傾動操作された場合に正電位側のオン信号を出力し、変速比のダウン指令のために図8(b)の如く下方へ傾動操作された場合に負電位側のオン信号を出力し、これら以外の場合にオフ信号を出力する。したがって、変速スイッチ516UDからは、その操作によってなされた変速比のアップ指令又はダウン指令を表す変速指令信号が、出力されるのである。
こうした構成の第五実施形態において、図9に示すように、フェイルセーフ制御のステップS401に代わるステップS501では、ステップS108において変速制御回路18へ与えたレスポンス要求に対し、変速スイッチ516UDからアップ指令及びダウン指令の各変速指令信号が交互に所定回数ずつ入力されたか否かを、判定する。換言すれば、上方への傾動操作及び下方への傾動操作を交互に受け付けた変速スイッチ516UDから、当該交互受付を表す信号としてアップ指令及びダウン指令の変速指令信号が交互入力された否かを、判定するのである。尚、判定の基準となるアップ指令及びダウン指令の各変速指令信号の入力回数は、例えば3回等とされる。
そして、ステップS501により肯定判定がなされた場合には、ステップS402に代わるステップS502へ移行して、変速スイッチ516UDが交互に受け付ける上方及び下方への傾動操作をNレンジの指令に割り当てることで、当該交互受付を表す変速指令信号をNレンジ指令のレンジ指令信号として代用する。したがって、実レンジがNレンジへ切り換えられると共に、インジケータ32aがNレンジの点滅表示状態へ切り換えられることになる。
このような第五実施形態によると、変速スイッチ516UDがアップ指令のための操作とダウン指令のための操作とを同時に受付困難な構成であったとしても、それら操作を交互に受け付けて利用することで、安全にNレンジへと切り換えることができる。したがって、第五実施形態によっても、十分なフェイルセーフ対策が低コストにて保証されるのである。
尚、以上において、変速シフタ516が特許請求の範囲に記載の「第二操作部」に相当し、当該変速シフタ516の変速スイッチ516UDから出力される変速指令信号が特許請求の範囲に記載の「第二指令信号」に相当し、ステップS101,S102,S104〜S115,S501,S502を実行するレンジ制御回路28が特許請求の範囲に記載の「代用処理手段」に相当する。
(第六実施形態)
図10に示すように、本発明の第六実施形態は第一実施形態の変形例である。第六実施形態のフェイルセーフ制御においては、変速制御回路18に対しレスポンスを要求するステップS108の実行後に、ステップS601へ移行する。このステップS601では、ダウン指令を表す変速指令信号がダウン変速スイッチ16Dから入力されたか否かを、判定する。具体的に、本実施形態のステップS601では、ダウン変速スイッチ16Dからの変速指令信号がオン信号となれば、ダウン指令の変速指令信号の入力ありと判定する。
ステップS601で否定判定がなされた場合には、本実施形態ではステップS104へと戻るが、ステップS601で肯定判定がなされた場合には、ステップS602へ移行する。このステップS602では、メータ制御回路38に対してレスポンスを要求する。さらに続くステップS603では、ステップS602のレスポンス要求に対してメータ制御回路38から入力される信号に基づき、メータ部32のインジケータ32aが正常時とは相異なるように選択的に点滅表示している現在のシフトレンジ(以下、「選択表示レンジ」という)がPレンジであるか否かを、判定する。
ステップS603で肯定判定がなされた場合には、ステップS604へ移行する。このステップS604では、メータ制御回路38へ制御信号を入力することによりメータ部32を制御して、インジケータ32aによる選択表示レンジをPレンジからRレンジへ切り換える。一方、ステップS603で否定判定がなされた場合には、ステップS605へ移行する。このステップS605では、ステップS602のレスポンス要求に対するメータ制御回路38からの入力信号に基づき、インジケータ32aによる選択表示レンジがNレンジであるか否かを、判定する。
ステップS605で肯定判定がなされた場合には、ステップS606へ移行する。このステップS606では、メータ制御回路38への制御信号の入力によりメータ部32を制御して、インジケータ32aによる選択表示レンジをNレンジからDレンジへ切り換える。一方、ステップS605で否定判定がなされた場合には、ステップS607へ移行する。このステップS607では、ステップS602のレスポンス要求に対するメータ制御回路38からの入力信号に基づき、インジケータ32aによる選択表示レンジがDレンジであるか否かを、判定する。
ステップS607で肯定判定がなされた場合には、ステップS608へ移行する。このステップS608では、メータ制御回路38への制御信号の入力によりメータ部32を制御して、インジケータ32aによる選択表示レンジをDレンジからPレンジへ切り換える。一方、ステップS607で否定判定がなされた場合には、インジケータ32aによる選択表示レンジが残りのRレンジであるとして、ステップS609へ移行する。このステップS609では、メータ制御回路38への制御信号の入力によりメータ部32を制御して、インジケータ32aによる選択表示レンジをRレンジからNレンジへ切り換える。
そして、ステップS604,S606,S608,S609の実行後においては、いずれもステップS610へ移行する。このステップS610では、ステップS604,S606,S608,S609のうち直近のステップにより切り換えられた選択表示レンジの表示状態下、当該切換の時点から期限時間内に、アップ指令を表す変速指令信号がアップ変速スイッチ16Uから入力されたか否かを、判定する。具体的に、本実施形態のステップS610では、アップ変速スイッチ16Uからの変速指令信号が設定時間以上継続してオン信号となる場合に、アップ指令の変速指令信号の入力ありと判定する。尚、判定の基準となる期限時間及び設定時間は、例えばそれぞれ10秒及び3秒等とされる。
ステップS610で肯定判定がなされた場合には、ステップS611へと移行する。このステップS611では、ステップS604,S606,S608,S609のうち直近のステップにより切り換えられた選択表示レンジを指令するレンジ指令信号として、アップ変速スイッチ16Uから入力されたアップ指令の変速指令信号を代用する。これにより、回転位置センサ29からの入力信号の表す実レンジがインジケータ32aに表示の選択表示レンジと一致するようにシフトアクチュエータ26が制御されることになるので、実レンジが当該選択表示レンジへと切り換えられる。したがって、ステップS611の実行後において本実施形態では、実レンジと正確に一致する選択表示レンジがインジケータ32aに表示された状態下、ステップS104へ戻るようになっている。
一方、ステップS610で否定判定がなされた場合には、ステップS602へと戻り、選択表示レンジを再度切り換えて、アップ変速スイッチ16Uからの変速指令信号の入力を待つ。これにより、乗員が指令を希望するシフトレンジがインジケータ32aに表示されるまで、当該表示が図11に示すような順で切り換わることになるので、P,R,N,Dの全てのシフトレンジについての指令が可能となる。尚、ステップS602へ戻ることによるアップ変速スイッチ16Uからの信号入力待ち中に、エンジン5のオフ指令を表すスイッチ指令信号の入力があった場合には、ステップS115に準じて実レンジがPレンジへと切り換えられて、本フェイルセーフ制御が強制終了されるようになっている。
ここまで説明した第六実施形態によると、レンジ指令信号に異常が生じたとしても、変速シフタ16及びメータ部32を利用することで、P,R,N,Dの全てのシフトレンジへの切換を実現し得るので、十分なフェイルセーフ対策が低コストにて保証されることになるのである。
尚、以上において、ステップS101,S102,S108,S601〜S609を実行するレンジ制御回路28が特許請求の範囲に記載の「表示切換手段」に相当し、ステップS101,S102,S104〜S107,S115,S610,S611を実行するレンジ制御回路28が特許請求の範囲に記載の「代用処理手段」に相当する。
(第七実施形態)
図12に示すように、本発明の第七実施形態は第一実施形態の変形例である。第七実施形態では、ナビゲーション装置700が追加されている。
ナビゲーション装置700は、車両運転の付加機能として運転支援機能を果たすために、車両の運転席前方に設置されて使用されるものである。ナビゲーション装置700は、位置検出部702、データベース部703、モニタ部704、スピーカ部705及びナビゲーション制御回路708を備えている。
位置検出部702は、例えば受信機、地磁気センサ、ジャイロセンサ等から構成され、GPS衛星又はDSRC型等のビーコンから受信する位置情報信号に基づき車両の現在地を検出する。データベース部703は、車両運転を支援するための運転支援情報として、例えば地図情報、文字情報、音声案内情報等を、所定の記憶媒体に読出可能に記憶している。
モニタ部704は、運転支援情報のうち地図情報や文字情報等を表示するものである。ここで、特に本実施形態のモニタ部704は、ナビゲーション装置700の作動に関して指令するために画面上でのタッチ操作が可能な所謂タッチパネル式の液晶ディスプレイであり、当該タッチ操作に応じた指令内容を表すナビ指令信号をナビゲーション制御回路708側へ出力する。スピーカ部705は、運転支援情報のうち音声案内情報等を車両内にて音響出力する。
ナビゲーション制御回路708は、マイクロコンピュータを主体とする電気回路であり、ナビゲーション装置700の各部702〜705に対して通信可能に直接的に接続されていると共に、レンジ制御回路28に対して通信可能に車内LAN6を介して接続されている。ナビゲーション制御回路708は、現在地を表す検出信号を位置検出部702から受信し、当該現在地を基点とする車両運転において最適な運転支援情報をデータベース部703から読み出し、当該読出情報をモニタ部704及びスピーカ部705から提供する。ここで、特に運転支援情報の読出及び提供は、モニタ部704から入力されるナビ指令信号に従って行われるようになっている。また、ナビゲーション制御回路708は、レンジ制御回路28から入力される制御信号に従うことにより、ナビゲーション装置700の各部702〜705の作動を制御する。
このようなナビゲーション装置700が追加された第七実施形態のフェイルセーフ制御においては、図13に示すように、異常の生じたレンジ指令信号を無効化するステップS102の実行後、ステップS701へと移行する。このステップS701では、ナビゲーション制御回路708へ制御信号を入力することによりモニタ部704及びスピーカ部705を制御して、レンジ指令信号の異常を乗員に対して警告する。
具体的にステップS701では、モニタ部704の表示を、図14(a)に示すような運転支援情報の表示から、図14(b)に示すように異常を警告する表示へと切り換える。このとき特に本実施形態では、異常の警告表示と共に、異常の認識をタッチ操作の受付により確認して画面表示を切り換えるための表示切換ボタン710を図14(b)のように表示する。さらに、こうした表示に加えてステップS701では、スピーカ部705から出力の音声により、異常を警告し且つ表示切換ボタン710のタッチ操作を要求する。尚、ステップS701では、スピーカ部705による異常の警告並びに表示切換ボタン710の操作要求のうち少なくとも一方を行わないようにしてもよいし、スピーカ部705からブザー音又は楽曲等を出力することにより異常警告のみを行うようにしてもよい。また、第一実施形態で説明したインジケータ32aの点滅表示による異常警告については、合わせて行うようにしてもよいし、行わずに点灯表示のまま維持するようにしてもよい。
この後、図13に示ようにステップS702では、表示切換ボタン710のタッチ操作に応じたナビ指令信号が、モニタ部704からナビゲーション制御回路708を通じて入力されたか否かを、判定する。即ち、ステップS702では、ステップS701の異常警告に対する表示切換ボタン710の操作レスポンスを表すナビ指令信号について、モニタ部704から入力されたか否かを判定する。その結果、否定判定がなされている間は、ステップS702が繰り返し実行されることによって表示切換ボタン710の操作要求が継続され、肯定判定がなされると、ステップS703へ移行することになる。尚、ステップS702が繰り返されることによる表示切換ボタン710の操作要求継続中に、エンジン5のオフ指令を表すスイッチ指令信号の入力があった場合には、ステップS115に準じて実レンジがPレンジへと切り換えられて、本フェイルセーフ制御が強制終了されるようになっている。
ステップS703では、ナビゲーション制御回路708へ制御信号を入力することによりモニタ部704及びスピーカ部705を制御して、異常時の車両操作方法を乗員に対して案内する。具体的にステップS703では、図14(c)に示すように、各シフトレンジを指令するためのモニタ部704の操作方法を案内する表示へ、モニタ部704の表示を切り換える。ここで、特に本実施形態では、操作方法の案内表示と共に、操作方法の把握をタッチ操作の受付により確認して画面表示を切り換えるための表示切換ボタン712を図14(c)のように表示する。さらに、こうした表示に加えてステップS703では、スピーカ部705から出力の音声により、モニタ部704の操作方法を案内し且つ表示切換ボタン712のタッチ操作を要求する。尚、ステップS703では、スピーカ部705による操作方法の案内並びに表示切換ボタン712の操作要求のうち少なくとも一方を行わないようにしてもよい。
この後、図13に示すようにステップS704では、表示切換ボタン712のタッチ操作に応じたナビ指令信号が、モニタ部704からナビゲーション制御回路708を通じて入力されたか否かを、判定する。即ち、ステップS704では、ステップS703の操作方法案内に対する表示切換ボタン712の操作レスポンスを表すナビ指令信号について、モニタ部704から入力されたか否かを判定する。その結果、否定判定がなされている間は、ステップS704が繰り返し実行されることによって表示切換ボタン712の操作要求が継続され、肯定判定がなされると、ステップS104へ移行することになる。尚、ステップS704が繰り返されることによる表示切換ボタン712の操作要求継続中に、エンジン5のオフ指令を表すスイッチ指令信号の入力があった場合には、ステップS115に準じて実レンジがPレンジへと切り換えられて、本フェイルセーフ制御が強制終了されるようになっている。
ステップS704の肯定判定によって移行したステップS104で否定判定がなされ、さらにステップS105〜S107の全てで肯定判定がなされた場合に本実施形態では、ステップS705へと移行する。このステップS705では、ナビゲーション制御回路708へ制御信号を入力することによりモニタ部704を制御して、モニタ部704の表示を図14(d)の如く切り換える。即ち、図14(d)に示すようにステップS705では、P,R,N,Dの各シフトレンジに対応したレンジ選択ボタン714P,714R,714N,714Dと、運転支援情報表示への復帰指令をタッチ操作の受付によって確認する復帰ボタン716とを、モニタ部704に表示させるのである。尚、ステップS705では、こうした表示に加えて、レンジ選択ボタン714P,714R,714N,714Dの中から一つを選択するように当該選択を促す音声案内を、スピーカ部705の制御により合わせて行うようにしてもよい。
この後、図13に示すようにステップS706では、レンジ選択ボタン714P,714R,714N,714Dのうちいずれかのタッチ操作に応じたナビ指令信号が、モニタ部704からナビゲーション制御回路708を通じて入力されたか否かを、判定する。即ち、ステップS706では、P,R,N,Dのシフトレンジのうちモニタ部704の操作によって選択された選択レンジを表すナビ指令信号について、モニタ部704から入力されたか否かを判定する。
ステップS706で肯定判定がなされた場合には、ステップS707へ移行する。このステップS707では、選択レンジを指令するレンジ指令信号として、モニタ部704から入力されたナビ指令信号を代用する。これにより、回転位置センサ29からの入力信号の表す実レンジが選択レンジと一致するようにシフトアクチュエータ26が制御されることになるので、実レンジが当該選択レンジへと切り換えられる。尚、ステップS706では、実レンジの切換に伴ってメータ制御回路38へ制御信号を入力することによりメータ部32を制御して、切換後の実レンジをインジケータ32aに表示させるようにする。
さらに、ステップS707に続くステップS708では、車速センサ3から入力の検出信号が表す車両速度を監視して、当該車両速度が設定値以上であるか否かを判定する。ここで、判定の基準となる車両速度についての設定値は、ステップS105の場合と同一値とされる。したがって、肯定判定がなされた場合には、レンジ切換の可能性が低い車両走行状態にあるとして、ステップS709へ移行する。
ステップS709では、ナビゲーション制御回路708へ制御信号を入力することによりモニタ部704を制御して、モニタ部704の表示を運転支援情報の表示へ復帰させる。但し、ステップS709による運転支援情報の表示には、図14(e)に示すように、ステップS703に準ずる表示切換ボタン712の表示が追加されている。そこで、ステップS709の実行後においては、ステップS704に戻り、当該表示切換ボタン712の操作が待たれることになる。
以上に対し、ステップS706,708により否定判定がなされた場合には、ステップS710へ移行して、復帰ボタン716のタッチ操作に応じたナビ指令信号が、モニタ部704からナビゲーション制御回路708を通じて入力されたか否かを、判定する。即ち、運転支援情報表示への復帰を指令するナビ指令信号が、モニタ部704から入力されたか否かを判定する。
ステップS710で肯定判定がなされた場合には、乗員の運転支援情報表示への復帰意思が確認されたとして、上述のステップS709へ移行することで、モニタ部704の表示を運転支援情報の表示へ復帰させた後、ステップS704へと戻る。
一方、ステップS710で否定判定がなされた場合には、運転支援情報表示への復帰意思は乗員にないとして、ボタン714P,714R,714N,714D,716をモニタ部704に表示させたまま、ステップS104へと戻る。
ここまで説明した第七実施形態によると、レンジ指令信号に異常が生じたとしても、ナビゲーション装置700を代替利用することで、P,R,N,Dの全てのシフトレンジを指令することができる。ここで、ナビゲーション装置700のレンジ指令への利用により、モニタ部704における運転支援情報の表示内容は指令不能となるが、車両の運転自体には実質的に影響が及ぶことがなく、しかも本実施形態では、自動変速機2の自動変速も手動変速も許容されることになる。また、ナビゲーション装置700において各シフトレンジの指令のために操作されるモニタ部704としては、運転支援情報の表示内容を指令する本来の機能上、操作が容易となるように、タッチパネルが採用されて運転席前方に設置されている。したがって、異常が生じた場合でも、モニタ部704の操作によりシフトレンジを自由に且つ正確に切り換えて、正常時と同様に車両運転を継続することができるので、フェイルセーフ性及びコスト性が共に高いものとなる。
さらに、第七実施形態によると、乗員による異常認識が警告に対するレスポンスにより確認されて初めて、モニタ部704によるレンジ指令が許容されるのであり、しかも当該レンジ指令前には、モニタ部704の操作方法が案内されることになる。これによれば、モニタ部704の誤操作に対する抑止効果を発揮して、車両安全を確保することができるのである。
またさらに、第七実施形態によると、モニタ部704に表示のレンジ選択ボタン714P,714R,714N,714Dのうち一つの選択によりシフトレンジが切り換えられた後には、車両速度が設定値以上の走行状態になると、当該ボタン表示が運転支援情報の表示へ戻される。また同様に、レンジ選択ボタン714P,714R,714N,714Dと共に表示の復帰ボタン716が選択される場合にも、運転支援情報の表示へ戻される。したがって、異常発生後においても、レンジ切換の可能性が低い車両走行時や、乗員が運転支援情報の再表示を希望する際には、ナビゲーション装置700本来の運転支援機能を復帰させて、当該運転支援機能への影響を必要最小限に抑えることができるのである。
尚、以上において、ナビゲーション装置700が特許請求の範囲に記載の「運転支援装置」に相当し、タッチパネル式のモニタ部704が特許請求の範囲に記載の「第二操作部」に相当し、当該モニタ部704から出力されるナビ指令信号が特許請求の範囲に記載の「第二指令信号」に相当する。また、ステップS101,S102,S705,S708〜S710を実行するレンジ制御回路28が特許請求の範囲に記載の「表示制御手段」に相当し、ステップS101,S102,S104〜S107,S115,S701,S702,S706,S707を実行するレンジ制御回路28が特許請求の範囲に記載の「代用処理手段」に相当する。さらに、車速センサ3及びステップS105,S708を実行するレンジ制御回路28が特許請求の範囲に記載の「速度監視手段」に相当し、ナビゲーション装置700及びステップS101,S701を実行するレンジ制御回路28が特許請求の範囲に記載の「警告手段」に相当し、ナビゲーション装置700及びステップS101,S703,S704を実行するレンジ制御回路28が特許請求の範囲に記載の「案内手段」に相当する。そして、レンジ制御回路28、シフトアクチュエータ26、運動変換機構27、ナビゲーション装置700、ペダル7a,9a及びセンサ3,7,9が特許請求の範囲に記載の「バイワイヤ制御部」に相当する。
(他の実施形態)
上述した第一〜第七実施形態において、フェイルセーフ制御のステップS105〜S107については、それらのうち一つ又は二つのみを実行するようにしてもよい。また、第一〜第五実施形態のフェイルセーフ制御では、ステップS110においてアップ指令の変速指令信号をRレンジ指令のレンジ指令信号として代用する一方、ステップS112においてダウン指令の変速指令信号をDレンジ指令のレンジ指令信号として代用するようにしてもよい。
第一〜第六実施形態のフェイルセーフ制御では、ステップS103の実行後且つステップS104の実行よりも前に、第七実施形態のステップS702に準じて、例えば変速指令信号等の所定信号の入力によって異常警告に対するレスポンスを確認するようにしてもよい。また、第一〜第六実施形態のフェイルセーフ制御では、ステップS103の実行後且つステップS104の実行よりも前に、第七実施形態のステップS703に準じて、例えば液晶モニタによるデジタルメータ式のメータ部32を備えたメータ装置30等によって異常時の車両操作方法を案内するようにしてもよい。
第二、第四〜第六実施形態のフェイルセーフ制御では、ステップS103の実行後且つステップS104の実行前に、第三実施形態に準ずるステップS301,S302を実行してもよい。また、第七実施形態のフェイルセーフ制御では、ステップS702の実行後且つステップS703の実行前に、第三実施形態のステップS701,S702に準じて、ナビ指令信号の正異常判定を行い、異常判定がなされた場合には異常警告をしてシフトレンジの切換を禁止するようにしてもよい。
第三〜第七実施形態では、第二実施形態に準ずるレンジシフタ222及びフェイルセーフ制御のステップS101,S102を採用してもよい。また、第三実施形態によるフェイルセーフ制御のステップS301では、変速指令信号の監視並びに正異常判定に代えて又は加えて、ブレーキ指令信号の監視並びに正異常判定を行うようにしてもよい。さらにまた、第七実施形態のフェイルセーフ制御では、第三実施形態に準じて、ステップS701の実行後に、モニタ部704から入力されるナビ指令信号の正異常を判定し、正常判定の場合にのみステップS702へ移行するようにしてもよい。
第四実施形態によるフェイルセーフ制御のステップS401では、各変速スイッチ16U,16Dからのアップ指令及びダウン指令の変速指令信号について、同時入力の判定に代えて又は加えて、第五実施形態のステップS501に準ずる交互入力の判定を行うようにしてもよい。また、第六実施形態のフェイルセーフ制御では、ステップS601においてアップ変速スイッチ16Uからの変速指令信号の入力を判定をする一方、ステップS610においてダウン変速スイッチ16Dからの変速指令信号の入力を判定を判定し且つステップS611においてダウン変速スイッチ16Dから入力の変速指令信号をレンジ指令信号として代用するようにしてもよい。
第七実施形態では、例えば車両の外界画像をモニタ部に表示してバック駐車や夜間走行等を支援する装置を、「運転支援装置」として採用してもよい。また、第七実施形態では、例えばモニタ部の画面外に設けられた少なくとも一つのスイッチや、遠隔操作装置等を「第二操作部」とする装置を、「運転支援装置」として採用してもよい。
第七実施形態のフェイルセーフ制御では、ステップS701において表示切換ボタン710を非表示とし且つステップS702を実行しないことにより、異常認識の確認を省略してもよい。また、第七実施形態のフェイルセーフ制御では、ステップS703,S704を実行しないことにより、操作方法の説明並びに操作方法の把握確認を省略してもよい。さらにまた、第七実施形態のフェイルセーフ制御では、ステップS708及びそれに続くステップS709を実行しないことにより、車両速度が設定値以上となった場合の表示復帰を省略してもよい。加えて、第七実施形態のフェイルセーフ制御では、ステップS705において復帰ボタン716を非表示とし且つステップS710及びそれに続くステップS709を実行しないことにより、指令による表示復帰を省略してもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、説明の実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
本発明の第一実施形態による車両制御システムを示す概略構成図である。 本発明の第一実施形態によるメータ部の表示について説明するための模式図である。 本発明の第一実施形態によるフェイルセーフ制御のフローを示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態による車両制御システムを示す概略構成図である。 本発明の第三実施形態によるフェイルセーフ制御のフローを示すフローチャートである。 本発明の第四実施形態によるフェイルセーフ制御のフローを示すフローチャートである。 本発明の第五実施形態による車両制御システムを示す概略構成図である。 本発明の第五実施形態による変速スイッチの操作について説明するための模式図である。 本発明の第五実施形態によるフェイルセーフ制御のフローを示すフローチャートである。 本発明の第六実施形態によるフェイルセーフ制御のフローを示すフローチャートである。 本発明の第六実施形態によるメータ部の表示について説明するための模式図である。 本発明の第七実施形態による車両制御システムを示す概略構成図である。 本発明の第七実施形態によるフェイルセーフ制御のフローを示すフローチャートである。 本発明の第七実施形態によるモニタ部の表示について説明するための模式図である。
符号の説明
1 車両制御システム、2 自動変速機、3 車速センサ(速度監視手段・バイワイヤ制御部)、4 ステアリングホイール、5 エンジン、6 車内LAN、7 フットブレーキセンサ(フットブレーキ監視手段・バイワイヤ制御部)、7a ブレーキペダル(フットブレーキ監視手段・バイワイヤ制御部)、8 駐車ブレーキセンサ(駐車ブレーキ操作部)、8a ブレーキレバー(駐車ブレーキ操作部)、9 アクセルセンサ(アクセル監視手段・バイワイヤ制御部)、9a アクセルペダル(アクセル監視手段・バイワイヤ制御部)、10 変速制御装置、12 油圧回路、13 マニュアル弁、14 電磁弁、16U アップ変速スイッチ、16D ダウン変速スイッチ、16,516 変速シフタ(第二操作部)、18 変速制御回路、20,220 レンジ制御装置、22,222 レンジシフタ(第一操作部)、23 シフトレバー、24P,24R,24N,24D レンジスイッチ、25 レンジ出力装置、26 シフトアクチュエータ(バイワイヤ制御部)、27 運動変換機構(バイワイヤ制御部)、28 レンジ制御回路(信号監視手段・代用処理手段・速度監視手段・フットブレーキ監視手段・アクセル監視手段・警告手段・表示切換手段・・表示制御手段・案内手段・バイワイヤ制御部)、29 回転位置センサ、30 メータ装置(警告手段・バイワイヤ制御部)、32 メータ部、32a インジケータ、34 音響部、38 メータ制御回路、50 エンジン制御装置、52 エンジンスイッチ(スイッチ操作部)、54 エンジンセンサ、58 エンジン制御回路、516UD 変速スイッチ、700 ナビゲーション装置(運転支援装置・警告手段・案内手段・バイワイヤ制御部)、702 位置検出部、703 データベース部、704 モニタ部(第二操作部)、705 スピーカ部、708 ナビゲーション制御回路、710,712 表示切換ボタン、714P,714R,714N,714D レンジ選択ボタン、716 復帰ボタン

Claims (21)

  1. 車両の自動変速機に対してシフトレンジを指令するために操作され、当該シフトレンジの指令内容を表す第一指令信号を出力する第一操作部と、
    前記車両の運転に必須の必須機能に付加された付加機能に関して指令するために前記第一操作部とは別に操作され、当該付加機能に関する指令内容を表す第二指令信号を出力する第二操作部と、
    前記第一操作部から入力される前記第一指令信号を基準信号として、当該基準信号に従って前記シフトレンジを切換制御するバイワイヤ制御部であって、前記第一操作部から入力される前記第一指令信号を監視する信号監視手段、並びに前記第一指令信号の異常が前記信号監視手段により確認された場合に、前記第二操作部から入力される前記第二指令信号を前記基準信号として代用する代用処理手段を有するバイワイヤ制御部と、
    を備えることを特徴とする車両制御システム。
  2. 前記信号監視手段は、前記第一操作部から入力される前記第一指令信号及び前記第二操作部から入力される前記第二指令信号を監視し、
    前記代用処理手段は、前記第一指令信号の異常及び前記第二指令信号の正常が前記信号監視手段により確認された場合に、前記第二指令信号を前記基準信号として代用することを特徴とする請求項1に記載の車両制御システム。
  3. 前記第二操作部は、自動変速を前記必須機能とし且つ手動変速を前記付加機能とする前記自動変速機に対して、当該手動変速による変速比を指令するために操作される操作部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両制御システム。
  4. 前記第二操作部は、前記変速比のアップ及びダウンを指令するための操作部であり、
    前記第一指令信号の異常が前記信号監視手段により確認された場合に前記代用処理手段は、複数の前記シフトレンジのうち前進レンジ及び後進レンジの一方を指令する前記基準信号として、前記アップを表す前記第二指令信号を代用し、前記前進レンジ及び前記後進レンジの他方を指令する前記基準信号として、前記ダウンを表す前記第二指令信号を代用することを特徴とする請求項3に記載の車両制御システム。
  5. 前記第二操作部は、前記アップを指令するために操作されるアップ操作部材及び前記ダウンを指令するために操作されるダウン操作部材を互いに独立して有することを特徴とする請求項4に記載の車両制御システム。
  6. 前記車両の駐車ブレーキのオンオフを指令するために前記第一操作部とは別に操作され、当該オンオフの指令内容を表すブレーキ指令信号を出力する駐車ブレーキ操作部を備え、
    前記第一指令信号の異常が前記信号監視手段により確認された場合に前記代用処理手段は、複数の前記シフトレンジのうち駐車レンジを指令する前記基準信号として、前記駐車ブレーキのオンを表す前記ブレーキ指令信号を代用することを特徴とする請求項4又は5に記載の車両制御システム。
  7. 前記第二操作部は、前記アップを指令するための操作及び前記ダウンを指令するための操作を同時に受け付けることにより、それら操作の同時受付を表す前記第二指令信号を出力し、
    前記第一指令信号の異常が前記信号監視手段により確認された場合に前記代用処理手段は、複数の前記シフトレンジのうち中立レンジを指令する前記基準信号として、前記同時受付を表す前記第二指令信号を代用することを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の車両制御システム。
  8. 前記第二操作部は、前記アップを指令するための操作及び前記ダウンを指令するための操作を交互に受け付けることにより、それら操作の交互受付を表す前記第二指令信号を出力し、
    前記第一指令信号の異常が前記信号監視手段により確認された場合に前記代用処理手段は、複数の前記シフトレンジのうち中立レンジを指令する前記基準信号として、前記交互受付を表す前記第二指令信号を代用することを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載の車両制御システム。
  9. 前記車両の状態情報を表示するメータ部を備え、
    前記第二操作部は、前記変速比のアップ及びダウンを指令するための操作部であり、
    前記バイワイヤ制御部は、前記第一指令信号の異常が前記信号監視手段により確認された場合に、前記アップ及び前記ダウンのうち一方を表す前記第二指令信号が前記第二操作部から入力されることに応じて前記メータ部を制御することにより、複数の前記シフトレンジのうち前記メータ部に選択的に表示させる選択表示レンジを切り換える表示切換手段を有し、
    前記代用処理手段は、前記表示切換手段による前記選択表示レンジの表示状態下、前記アップ及び前記ダウンのうち他方を表す前記第二指令信号が前記第二操作部から入力された場合に、当該表示状態の選択表示レンジを指令する前記基準信号として、入力された前記第二指令信号を代用することを特徴とする請求項3に記載の車両制御システム。
  10. 前記表示切換手段は、
    前記第一指令信号の正常が前記信号監視手段により確認された場合に、前記メータ部を制御することにより現在の前記シフトレンジを前記選択表示レンジとして表示させ、
    前記第一指令信号の異常が前記信号監視手段により確認された場合に、前記メータ部を制御することにより前記選択表示レンジの表示形態を、前記第一指令信号が正常である場合の表示形態と相異ならせることを特徴とする請求項9に記載の車両制御システム。
  11. 前記第二操作部は、前記付加機能として前記車両の運転支援情報を表示する運転支援装置に対して、当該表示の内容を指令するために操作される操作部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両制御システム。
  12. 前記バイワイヤ制御部は、前記第一指令信号の異常が前記信号監視手段により確認された場合に、前記運転支援装置を制御することにより、複数の前記シフトレンジを前記運転支援情報の代わりに前記運転支援装置に表示させる表示制御手段を有し、
    前記代用処理手段は、前記表示制御手段の制御に従って前記運転支援装置に表示された複数の前記シフトレンジのうち前記第二操作部の操作により選択された選択レンジを表す前記第二指令信号が前記第二操作部から入力された場合に、当該選択レンジを指令する前記基準信号として、入力された第二指令信号を代用することを特徴とする請求項11に記載の車両制御システム。
  13. 前記バイワイヤ制御部は、前記車両の速度を監視する速度監視手段を有し、
    前記表示制御手段は、前記代用処理手段により前記第二指令信号が前記基準信号として代用された後において設定値以上の前記速度が前記速度監視手段により確認された場合に、前記運転支援装置を制御することにより、前記運転支援装置の表示を前記運転支援情報の表示に復帰させることを特徴とする請求項12に記載の車両制御システム。
  14. 前記第二操作部は、所定の操作を受け付けることにより、前記運転支援装置の表示の復帰を指令する前記第二指令信号を出力し、
    前記表示制御手段は、前記代用処理手段により前記第二指令信号が前記基準信号として代用された後において前記復帰を指令する前記第二指令信号が入力された場合に、前記運転支援装置を制御することにより、前記運転支援装置の表示を前記運転支援情報の表示に復帰させることを特徴とする請求項12又は13に記載の車両制御システム。
  15. 前記車両のエンジンのオンオフを指令するために前記第一操作部とは別に操作され、当該オンオフの指令内容を表すスイッチ指令信号を出力するスイッチ操作部を備え、
    前記第一指令信号の異常が前記信号監視手段により確認された場合に前記代用処理手段は、複数の前記シフトレンジのうち駐車レンジを指令する前記基準信号として、前記エンジンのオフを表す前記スイッチ指令信号を代用することを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の車両制御システム。
  16. 前記バイワイヤ制御部は、前記車両の速度を監視する速度監視手段を有し、
    前記代用処理手段は、前記第一指令信号の異常が前記信号監視手段により確認されると共に設定値以下の前記速度が前記速度監視手段により確認された場合に、前記第二指令信号を前記基準信号として代用することを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の車両制御システム。
  17. 前記バイワイヤ制御部は、前記車両のフットブレーキのオンオフを監視するフットブレーキ監視手段を有し、
    前記代用処理手段は、前記第一指令信号の異常が前記信号監視手段により確認されると共に前記フットブレーキのオン状態が前記フットブレーキ監視手段により確認された場合に、前記第二指令信号を前記基準信号として代用することを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の車両制御システム。
  18. 前記バイワイヤ制御部は、前記車両のアクセルのオンオフを監視するアクセル監視手段を有し、
    前記代用処理手段は、前記第一指令信号の異常が前記信号監視手段により確認されると共に前記アクセルのオフ状態が前記アクセル監視手段により確認された場合に、前記第二指令信号を前記基準信号として代用することを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の車両制御システム。
  19. 前記バイワイヤ制御部は、前記第一指令信号の異常が前記信号監視手段により確認された場合に、当該異常を警告する警告手段を有することを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載の車両制御システム。
  20. 前記第二操作部は、所定の操作を受け付けることにより、前記警告手段により発せられた前記異常の警告に対するレスポンスを表す前記第二指令信号を出力し、
    前記代用処理手段は、前記レスポンスを表す前記第二指令信号が前記第二操作部から入力された後において、前記レスポンスとは異なる指令内容を表す前記第二指令信号を前記基準信号として代用することを特徴とする請求項19に記載の車両制御システム。
  21. 前記バイワイヤ制御部は、前記第一指令信号の異常が前記信号監視手段により確認された場合に、前記第二操作部により前記シフトレンジを指令するための操作方法を案内する案内手段を有することを特徴とする請求項1〜20のいずれか一項に記載の車両制御システム。
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