JP2009147293A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】銅を含む配線の腐食を抑制できる洗浄工程を含む半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】まず半導体基板1上に銅を含む配線5wが形成される((A)工程)。配線5w上にエッチングストッパ膜6esが形成される((B)工程)。エッチングストッパ膜6es上に絶縁層6が形成される((C)工程)。絶縁層6に、エッチングストッパ膜6esに達するビアホール6vが形成される((D)工程)。ビアホール6vおよび絶縁層6の表面が有機溶剤Cで洗浄される((E)工程)。配線5wが露出するようにエッチングストッパ膜6esが除去される((F)工程)。露出した配線5wに電気的に接続する配線6wがさらに形成される((G)工程)。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、ビアホール形成後に洗浄する工程を備えた半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の製造工程は、トランジスタなどの半導体素子を形成するFEOL(Front End Of Line)と、その上に金属の多層配線を形成するBEOL(Back End Of Line)とに大別される。FEOL、BEOLのいずれの工程群においても、成膜、フォトリソグラフィ、ドライエッチングなどの工程の繰り返しによりパターンが形成される。これらの各工程において、基板および多層配線により形成されるウェハの表面に、パーティクル、有機物、金属などの汚染物質が付着する。半導体装置の歩留まりを高めるためには、ウェハ表面の汚染物質を除去するための洗浄工程が必要となる。
上記洗浄工程においては、酸、アルカリなどの薬液による化学反応により汚染物質を除去する化学洗浄、超音波などの物理力を用いて汚染物質を除去する物理洗浄、あるいは化学洗浄と物理洗浄との組合せ洗浄が行われている。洗浄を行う工程や対象とする汚染物質によって最適な洗浄方法が選択されるが、いずれの洗浄方法においても、通常、ウェハ表面からの薬液の洗い流し、あるいは乾燥前の最終洗浄として、純水が用いられている。また、薬液は純水により所定の濃度に希釈されて用いられる。すなわち、ウェハの洗浄においては、ほとんどの場合、溶媒として純水が用いられている。
かかる純水溶媒を用いたウェハ表面洗浄において、洗浄効果を高めるために、近年は、超音波洗浄または2流体ジェット洗浄などが用いられている(たとえば、特開2005−005469号公報(特許文献1)を参照。)。ここで、超音波洗浄は、超音波を印加した純水溶媒を含む薬液をウェハ表面に接触させる洗浄方法である。また、2流体ジェット洗浄は、純水溶媒(通常は、純水のみ)と噴射用ガスとをノズル内で混合させて、ウェハ表面に噴射させる洗浄方法である。かかる2流体ジェット洗浄は、通常、室温(たとえば25℃)の純水と噴射用ガスしか用いないため、コスト的にメリットが大きく、噴射用ガスの流量によって物理的洗浄力を制御できるため、ウェハへのダメージを低減することができる。
特開2005−005469号公報
ここで、先端の半導体装置のBEOLでは、銅を含む配線が用いられる。かかる銅を含む配線の形成プロセスとしては、絶縁層にビアホールと配線溝(トレンチ)を形成した後、かかるビアホールおよび配線溝に銅を含む金属材料をめっきにより埋め込み、さらにCMP(化学機械的研磨)により平坦化する、いわゆるデュアルダマシンプロセスが広く用いられている。ドライエッチングおよびアッシングにより絶縁層にビアホールを形成する際、通常は下層の配線上にあらかじめ形成されたエッチングストッパ膜によりエッチングがストップする。
しかし、近年、かかる銅を含む配線構造の層間絶縁層として低誘電率(Low−k)の材料が求められている。このようなLow−k材料は、k値(誘電率値)を低くするために、材料の密度が低くなっている。このため、ビアホールを形成する際のドライエッチングおよびアッシングによりエッチングストッパ膜にその下層の配線に達するピンホールが形成されやすい。このように、エッチングストッパ膜にピンホールが形成された状態で純水溶媒を用いた洗浄処理を行うと、ビアホール底のエッチングストッパ膜の下に形成された銅を含む配線が腐食して空洞が生じることを本発明者らは見出した。
一方、水溶媒による洗浄工程を無くすと、ウェハに汚染物質が残留したままとなり、半導体装置の製造の歩留まりが低下する。また、エッチングストッパ膜を厚くする、または絶縁層の密度を高くすることにより、ピンホールの発生は抑制されるが、k値が高くなってしまう。
また、純水溶媒を使用しない洗浄として、ドライアイス洗浄およびエアロゾル洗浄などが挙げられる。ここで、ドライアイス洗浄とは、液体二酸化炭素を一流体ノズルから噴射して生成する固体二酸化炭素と液体二酸化炭素の微粒子をウェハ表面に衝突させる洗浄方法をいう。また、エアロゾル洗浄とは、アルゴンと窒素とを凝固点以下に冷却して得られる固体粒子をウェハ表面に噴射させる方法をいう。しかし、これらの方法は、装置コストやランニングコストが高いという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ビアホール形成工程においてエッチングストッパ膜にピンホールが形成されても、そのエッチングストッパ膜の下層の銅を含む配線に腐食が生じない洗浄工程を含む半導体装置の製造方法を提供することである。
本実施の形態における半導体装置の製造方法は、以下の工程を備えている。
(A)半導体基板上に銅を含む第1配線が形成される。(B)第1配線上にエッチングストッパ膜が形成される。(C)エッチングストッパ膜上に絶縁層が形成される。(D)絶縁層に、エッチングストッパ膜に達するビアホールが形成される。(F)ビアホールが第1配線に達して第1配線がビアホールから露出するようにエッチングストッパ膜が除去される。(E)上記(F)工程の前に、ビアホールおよび絶縁層の表面が有機溶剤で洗浄される。
本実施の形態における半導体装置の製造方法によれば、ビアホールおよび絶縁層の表面が有機溶剤で洗浄される。このため、ビアホール形成工程においてエッチングストッパ膜にピンホールが形成されても、そのエッチングストッパ膜の下層の第1配線に腐食が生じることが抑制される。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まず本実施の形態の半導体装置の製造方法について概略的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法を示すフロー図である。図1を参照して、まず本実施の形態の半導体装置の製造方法においては、半導体基板上に銅を含む第1配線が形成される((A)工程)。この第1配線上にエッチングストッパ膜が形成される((B)工程)。このエッチングストッパ膜上に絶縁層が形成される((C)工程)。この絶縁層に、エッチングストッパ膜に達するビアホールが形成される((D)工程)。ビアホールおよび絶縁層の表面が有機溶剤で洗浄される((E)工程)。ビアホールが第1配線に達して第1配線がビアホールから露出するようにエッチングストッパ膜が除去される((F)工程)。露出した第1配線に電気的に接続する第2配線が形成される((G)工程)。
上記の製造方法においては、ビアホールおよび絶縁層の表面を有機溶剤で洗浄する(E)工程は、第1配線がビアホールから露出するようにエッチングストッパ膜を除去する(F)工程の前に行なわれる。
次に、上記の製造方法について半導体装置の断面図を用いて具体的に説明する。
図2〜図9は、本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図である。図2を参照して、半導体基板1上に銅を含む配線5wを形成する工程((A)工程)は、たとえば、以下のようにして行なわれる。
まず、半導体基板1上には、素子分離絶縁膜2で規定される活性領域にMOSトランジスタQ1が配設される。ここで、MOSトランジスタQ1は、半導体基板1の表面に形成された1対のソース・ドレイン領域34と、その1対のソース・ドレイン領域34に挟まれる半導体基板1の領域上にゲート酸化膜31を介して配設されたゲート電極32とを有している。またゲート電極32の両側面の各々にはサイドウォール絶縁膜33が配設されている。
次いで、このMOSトランジスタQ1を覆うように半導体基板1上に絶縁層4が形成される。この絶縁層4を貫通してソース・ドレイン領域34に達するコンタクトホールが形成され、このコンタクトホール内に銅を含む配線4wがソース・ドレイン領域34に電気的に接続するように形成される。
次いで、配線4w上にエッチングストッパ膜5es、絶縁層5が順次形成される。これらの絶縁層5およびエッチングストッパ膜5esを貫通する溝が形成され、この溝内に銅を含む配線5wが配線4wに電気的に接続するように形成される((A)工程)。
なお、配線4wと絶縁層4との間および配線5wと絶縁層5との間には、配線のマイグレーションを抑制する観点から、バリアメタル層BMが形成されることが好ましい。また、かかる観点から、バリアメタル層は、Ta、Ti、WおよびRuからなる群から選ばれる少なくとも1種類の材料を含むことが好ましい。
図3を参照して、配線5w上にエッチングストッパ膜6esが形成される((B)工程)。
図4を参照して、エッチングストッパ膜6es上に絶縁層6が形成される((C)工程)。
図5を参照して、絶縁層6に、エッチングストッパ膜6es上に達するビアホール6vが形成される((D)工程)。ビアホール6vを形成する方法は、特に制限はないが、微細なビアホール6vの形成が容易な観点から、ドライエッチングEが好ましい。かかるドライエッチングEにより、ビアホール6vおよび絶縁層6の表面にエッチング残渣などの汚染物質が付着する。
図6を参照して、ビアホール6vおよび絶縁層6の表面が有機溶剤Cで洗浄される((E)工程)。この有機溶剤Cは、ハイドロフルオロエーテルであることが好ましい。特に、有機溶剤Cは、ハイドロフルオロエーテルの中でも、HFE7100(化学式C49OCH3、沸点61℃、水の溶解度95ppm(質量%))、HFE7200(化学式C49OC25、沸点76℃、水の溶解度92ppm(質量%))、HFE7300(化学式C613OCH3、沸点98℃、水の溶解度67ppm(質量%))であることが好ましい。
また有機溶剤は98℃以上の沸点を有する溶剤であることが好ましく、質量%において67ppm以下の水の溶解度を有する溶剤であることが好ましい。
図7を参照して、ビアホール6vが配線5wに達して配線5wがビアホール6vから露出するようにエッチングストッパ膜6esが除去される((F)工程)。エッチングストッパ膜6esを除去する方法は、特に制限はないが、微細なビアホール6vの形成が容易な観点から、ドライエッチングEが好ましい。
図8を参照して、メッキによりビアホール6v内を埋め込むように絶縁層6上に、銅を含む材質よりなる導電層6wが形成される。この後、絶縁層6の上面が露出するまで導電層6wがCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により除去される。
なお、配線のマイグレーションを抑制する観点から、導電層6wと絶縁層6との間には、バリアメタル層BMが形成されることが好ましい。またバリアメタル層BMを形成した場合には、上記のCMP法を実施する際に絶縁層6の上面上のバリアメタル層BMはCMP法により除去され、絶縁層6の上面が露出する。
図9を参照して、上記のCMP法により、導電層6wがビアホール6v内に残存される。これにより、導電層6wから、配線5wに電気的に接続された配線6wが形成される((G)工程)。
以上により本実施の形態における半導体装置が製造される。
なお上記において銅を含む配線4w、5w、6wのそれぞれは、たとえば銅を99質量%含み、かつ他に軽元素(S、O、Cl、C、Nなど)を含む材質よりなっている。またエッチングストッパ膜5es、6esのそれぞれは、絶縁層5、6のそれぞれのエッチングを確実に止める観点から、SiCN、SiCO、SiCおよびSiNからなる群から選ばれる少なくとも1種類の材料を含むことが好ましい。またエッチングストッパ膜5es、6esのそれぞれは、たとえば下から順にSiCN膜(厚み30nm)とSiCO膜(厚み30nm)とが積層された積層構造よりなっていることが好ましい。また絶縁層4、5、6のそれぞれは、誘電率を低くする観点から、TEOS(テトラエトキシシラン)、SiOFおよびSiOCからなる群から選ばれる少なくとも1種類のLow−k材料を含むことが好ましい。絶縁層4、5、6のそれぞれの誘電率は、3以下であることが好ましい。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
図18(A)はビアホールの形成時に配線上のエッチングストッパ膜にピンホールが生じる様子を示す概略断面図であり、図18(B)はエッチングストッパ膜にピンホールが生じた状態で純水溶媒を用いてウェハ表面を洗浄した場合の様子を示す概略断面図である。
図18(A)を参照して、上記(D)工程(図5)において、エッチングストッパ膜6esに達するビアホール6vを形成するためのドライエッチングEなどにより、エッチングストッパ膜6esにその下層の配線5wに達するピンホール6ehが形成されやすい。
図18(B)を参照して、このピンホール6ehが生じた状態で純水溶媒Wを用いてウェハ表面を洗浄処理した場合、ビアホール6v下の銅を含む配線5wが腐食して空洞5whが生じることを本発明者らは見出した。このような配線5wの腐食による空洞の発生によって配線の接続不良が生じる。
これに対して、本実施の形態の図6に示す(E)工程においては、有機溶剤Cを用いた洗浄処理が行なわれる。このように洗浄処理に有機溶剤Cを用いた場合、(D)工程においてエッチングストッパ膜6esにピンホール6ehが形成されていても、(E)工程においてエッチングストッパ膜6es下の銅を含む配線5wの腐食を抑制できることを本発明者らは見出した。これにより、本実施の形態においては有機溶剤Cを用いて洗浄処理が行なわれるため、純水溶媒を用いた場合よりも銅を含む配線5wの腐食を抑制しつつ、ビアホール6vおよび絶縁層6の表面を洗浄することができ、それらの表面に付着していた汚染物質を除去することができる。
次に、上記の知見を得るために本発明者らが行なった実験の内容およびその結果について説明する。
まず本発明者らは、銅配線上にピンホールを有する層を形成した状態で、純水溶媒を用いた洗浄と有機溶剤(HFE7100、HFE7300)を用いた洗浄とを行なった。ピンホールを有する層は、下から順にSiCN膜(厚み30nm)とSiCO膜(厚み30nm)とが積層された積層構造とした。また、洗浄は2流体ジェット洗浄により行なった。その2流体ジェット洗浄における洗浄条件は以下のとおりとした。
・処理時間:20秒
・ウェハ回転数:100rpm
・N2流量:33.9NL/min
・溶剤(純水またはHFE)流量:150mL/min
・2流体ノズルスキャンスピード:2.5mm/sec
上記の洗浄の結果を図23および図24に示す。
図23は純水溶媒を用いた2流体ジェット洗浄と有機溶剤を用いた2流体ジェット洗浄とのそれぞれの銅配線の腐食数を示す図である。また図24(A)は複数のピンホールのそれぞれから露出する銅配線の部分のうち1つのピンホールから露出する部分のみが腐食した様子を示す顕微鏡写真であり、図24(B)は図24(A)において腐食した部分を拡大して示す顕微鏡写真である。
図23の結果から、純水溶媒を用いた2流体ジェット洗浄では3回の実験のいずれにおいても銅配線の腐食数が80個以上となり比較的高くなった。一方、有機溶剤(HFE7100、HFE7300)を用いた2流体ジェット洗浄ではいずれの実験においても銅配線の腐食数が20個以下となり、純水溶媒を用いた場合よりも大幅に銅配線の腐食数が少なくなった。これにより、純水溶媒を用いた洗浄よりも有機溶剤を用いた洗浄の方が銅配線の腐食を抑制できることがわかった。
このような腐食が生じる理由は、洗浄時にはウェハの表面に静電気が生じて、その静電気によりピンホール部において電界が集中し、それによって水が電離することで水素イオンが発生して、その水素イオンによってピンホールから露出する銅の腐食が進むためと推測される。
このことから、純水溶媒よりも有機溶剤の方が水の量が少ないため、銅配線の腐食が抑制できたものと考えられる。ここで、上記の実験を行なったHFE7100の水の溶解度は95ppm(質量%)であり、HFE7300の水の溶解度は67ppm(質量%)である。このように、HFE7300の方がHFE7100よりも水の溶解度が67ppm(質量%)と少ないために、銅配線の腐食がさらに抑制できたものと考えられる。よって、銅配線の腐食をさらに抑制するためには、有機溶剤の水の溶解度は67ppm(質量%)以下であることが好ましい。
なお腐食しているか否かの確認は、図24(A)、(B)に示すようにビアホールから露出する銅配線の色彩の違いを顕微鏡で視認することにより行なった。つまり、銅は腐食により酸化して酸化銅となって黒色に変色するため、ビアホールから露出する銅配線の色彩が黒色(図24(A)の中央部のビアホール)か否かにより腐食を確認した。
次に本発明者らは、上記の洗浄時におけるウェハ中心部と外周部との温度を測定した。その結果を図25に示す。
図25の結果から、純水溶媒を用いた場合の洗浄時におけるウェハの温度は中央部および外周部のいずれにおいても25℃程度であった。またHFE7300の場合はウェハの温度は中央部および外周部のいずれにおいても11℃〜13℃であり、HFE7100の場合はウェハの温度は中央部および外周部のいずれにおいても−5℃〜−7℃であった。
水または有機溶剤を洗浄のためにノズルから噴射すると、水または有機溶剤の蒸発が起こり、その気化熱により密閉洗浄チャンバー内が冷やされる。これにより、ウェハのビアホールおよび絶縁層の表面が結露して水が発生するおそれがある。
ここで、HFE7100の沸点は61℃であり、HFE7300の沸点98℃よりも低い。このため、HFE7100はHFE7300よりも蒸発しやすく、ゆえに気化熱によりHFE7300を用いた場合よりもウェハの表面温度が低くなったものと考えられる。
また通常、クリーンルームの露点は9℃程度である。このため、この露点(9℃程度)よりウェハの表面温度が低いHFE7100では、ウェハのビアホールおよび絶縁層の表面が結露して水が発生しやすくなり、銅配線が腐食しやすくなると考えられる。よって、銅配線の腐食をさらに抑制するためには、有機溶剤の沸点はHFE7300の沸点98℃以上であることが好ましい。
本実施の形態の(E)工程における有機溶剤で洗浄する工程は、特に制限はないが、絶縁層6、ビアホール6v、配線溝6t、露出した配線5wなどの表面に付着した汚染物質を効果的に除去する観点から、以下の実施の形態1A〜1Cにて説明する洗浄方法が好ましく行なわれる。
(実施の形態1A)
実施の形態1における(E)工程は、図19を参照して、有機溶剤Cと噴射用ガスBGとをノズル120で混合し、ビアホールおよび絶縁層の表面に噴射する2流体ジェット洗浄により行なうことが好ましい。
図19を参照して、上記洗浄を行なうための2流体ジェット洗浄装置100は、密閉洗浄チャンバー110内に、2流体を混合させるためのノズル120を備えている。ノズル120は、噴射用ガスBGを供給するための噴射用ガスライン124と、洗浄に使用された有機溶剤Cを回収し供給するための溶剤循環ライン122とを備えている。溶剤循環ライン122には、溶剤タンク126、溶剤精製ユニット128、フィルター122fおよびポンプ122p、122qが設けられている。また、密閉洗浄チャンバー110内には、洗浄カップ112が設けられている。この洗浄カップ112内に、ビアホールおよび絶縁層が形成されたウェハ50を保持し回転させるためのステージ114が設けられている。また、洗浄カップ112は、使用された溶剤を回収するための溶剤回収口116を有する。さらに、密閉洗浄チャンバー110内には、放電装置、軟X線照射装置、イオナイザーおよび紫外線照射装置などの除電装置118が設けられている。また、密閉洗浄チャンバー110は、チャンバー内に結露防止用ガスAGを供給するための結露防止用ガスライン134を備える。
本実施の形態の2流体ジェット洗浄は、図19を参照して、たとえば以下のようにして行なわれる。まず、(D)工程の終了後のビアホールおよび絶縁層が形成されたウェハ50をステージ114上に固定して、ウェハ50を回転させる。2流体を混合させるためのノズル120に噴射用ガスBGと有機溶剤Cとが供給され、ノズル120で有機溶剤Cの微小なミストCMが形成され、このミストCMがウェハ50のビアホールおよび絶縁層の表面に噴射される。噴射用ガスBGと有機溶剤Cとの混合は、ノズル120の内部で行なう方式(内部混合型)でも、ノズル120の外部で行なう方式(外部混合型)でも、どちらでもよい。ここで、噴射用ガスは、ミストが形成されミストの噴射を行なうことができるものであれば特に制限はないが、水分の混入を防止する観点から、乾燥空気(ドライエアー)、窒素ガスなどが好ましく用いられる。こうして、(D)工程などにより、ビアホールおよび絶縁層の表面上に付着していた汚染物質が除去される。
ここで、密閉洗浄チャンバー110内の使用された有機溶剤Cは、洗浄カップ112内の溶剤回収口116から溶剤タンク126に回収される。溶剤タンク126に回収された有機溶剤Cは、溶剤精製ユニット128において汚染物質が除去されて精製される。精製された有機溶剤Cは、さらにフィルター122fで濾過されて、再びノズル120に供給されて、次のウェハの洗浄に用いられる。
本実施の形態1Aのようにウェハを回転させながら洗浄を行なう場合においては、静電気によるチャージアップが発生するおそれがある。このため、除電装置118により、静電気によるチャージアップの発生が防止されることが好ましい。
また、有機溶剤Cをノズル120により噴射すると、有機溶剤Cの蒸発が起こり、有機溶剤Cの気化熱により密閉洗浄チャンバー110内が冷やされる。これにより、ウェハ50のビアホールおよび絶縁層の表面で結露が生じて水が発生するおそれがある。そのような場合、ビアホールの底のエッチングストッパ膜にピンホールがあると、下層の銅を含む配線が腐食するおそれがある。
そこで、ウェハ50のビアホールおよび絶縁層の表面における結露を防止するため、結露防止用ガスAGを密閉洗浄チャンバー110内に供給することが好ましい。ここで、結露防止用ガスは、ビアホールおよび絶縁層の表面の結露を防止できるものであれば特に制限はないが、乾燥空気、窒素ガスなどの露点が低いガスが好ましく用いられる。また結露を防止するため、密閉されたチャンバー110内で乾燥空気(ドライエアー)および窒素ガスの少なくともいずれかをパージしながら窒素雰囲気中で洗浄が行なわれることが好ましい。
ここで、本実施の形態1Aのような2流体ジェット洗浄に用いられる有機溶剤Cは、水の溶解度が2質量%以下、沸点が80℃以上、蒸気圧が0.01MPa以下、蒸発熱が120kJ/kg以下、密度が1g/cm3以上、表面張力が20℃、1013hPaで72.8mN/m以下、ガスの溶解度が水より高く、引火点を持たない溶媒が好ましい。以下、各性質について説明する。
(α1)水の溶解度が2質量%以下の有機溶剤Cが好ましい。水の溶解度が2質量%以下の有機溶剤Cを用いることにより、銅を含む配線の腐食を効果的に抑制することができる。
(α2)沸点が80℃以上、蒸気圧が0.01MPa以下、蒸発熱が120J/kg以下の蒸発し難い有機溶剤Cが好ましい。洗浄時に有機溶剤Cが蒸発すると、蒸発の際に発生する気化熱により密閉洗浄チャンバー110内が冷やされ、ウェハ50のビアホールおよび絶縁層の表面に結露が生じて水が発生するおそれがある。そのような場合、ビアホールの底のエッチングストッパ膜にピンホールがあると、下層の銅を含む配線が腐食するおそれがある。このため、蒸発し難い有機溶剤を用いることにより、ウェハ50のビアホールおよび絶縁層の表面における結露を防止することができる。
(α3)密度が1g/cm3以上の有機溶剤Cが好ましい。有機溶剤Cおよびそのミストの密度を高くすることにより、洗浄能力を高めることができる。
(α4)表面張力が20℃、1013hPaで72.8mN/m以下の有機溶剤Cが好ましい。表面張力が低いほど細かいミストが形成され、形成されるミストが細かいほど多くのミストが形成され、洗浄能力が向上する。
(α5)ガスの溶解度が水に比べて高い有機溶剤Cが好ましい。有機溶剤C中のガス濃度が高いほど、ガスによる発泡効果が高まり、形成されるミストの数が多くなり、洗浄能力が向上する。
(α6)引火点を持たない有機溶剤Cが、安全性の観点から好ましい。
上記(α1)から(α6)の特徴を備える有機溶剤Cとして、C613OCH3などのHFE(ハイドロフルオロエーテル)が挙げられる。
(実施の形態1B)
実施の形態1の(E)工程は、図20を参照して、超音波を印加した有機溶剤Cを、ビアホールおよび絶縁層の表面に噴射する枚葉ノズル吐出型超音波洗浄により行なうことが好ましい。
図20を参照して、上記洗浄を行なうための枚葉ノズル吐出型超音波洗浄装置200は、密閉洗浄チャンバー210内に、ノズル220を備える。ノズル220は、洗浄に使用された有機溶剤Cを回収し供給するための溶剤循環ライン222を備える。溶剤循環ライン222には、溶剤タンク226、溶剤精製ユニット228、フィルター222fおよびポンプ222p、222qが設けられている。ここで、ノズル220と溶剤循環ライン222のノズル側のポンプ222qとの間には、有機溶剤Cに超音波を印加するための超音波印加装置240が設けられている。この超音波印加装置240には、たとえば、超音波発振素子が設けられている。また、密閉洗浄チャンバー210内には、洗浄カップ212が設けられている。この洗浄カップ212内に、ビアホールおよび絶縁層が形成されたウェハ50を保持し回転させるためのステージ214が設けられている。また、洗浄カップ212は、使用された溶剤を回収するための溶剤回収口216を有する。さらに、密閉洗浄チャンバー210内には、放電装置、軟X線照射装置、イオナイザーおよび紫外線照射装置などの除電装置218が設けられている。また、密閉洗浄チャンバー210は、チャンバー内に結露防止用ガスAGを供給するための結露防止用ガスライン234を備える。
本実施の形態の枚葉ノズル吐出型超音波洗浄は、図20を参照して、たとえば以下のようにして行なわれる。まず、(D)工程終了後のビアホールおよび絶縁層が形成されたウェハ50をステージ214上に固定して、ウェハ50を回転させる。超音波印加装置240により超音波が印加された有機溶剤Cがノズル220に供給され、超音波が印加された有機溶剤Cがノズル220からウェハ50のビアホールおよび絶縁層の表面に噴射される。こうして、(D)工程などにより、ビアホールおよび絶縁層の表面上に付着していた汚染物質が除去される。
ここで、密閉洗浄チャンバー210内の使用された有機溶剤Cは、洗浄カップ212内の溶剤回収口216から溶剤タンク226に回収される。溶剤タンク226に回収された有機溶剤Cは、溶剤精製ユニット228において汚染物質が除去されて精製される。精製された有機溶剤Cは、さらにフィルター222fで濾過されて、再びノズル220に供給されて、次にウェハの洗浄に用いられる。
実施の形態1Bのようにウェハを回転させながら洗浄を行なう場合においては、実施の形態1Aの場合と同様に、静電気によるチャージアップが発生するおそれがある。このため、除電装置218により、静電気によるチャージアップの発生を防止することが好ましい。
また、実施の形態1Aの場合と同様に、有機溶剤Cをノズル220により噴射すると、有機溶剤Cの蒸発が起こり、有機溶剤Cの気化熱により密閉洗浄チャンバー210内が冷やされる。これにより、ウェハ50のビアホールおよび絶縁層の表面に結露が生じて水が発生するおそれがある。そのような場合、ビアホールの底のエッチングストッパ膜にピンホールがあると、下層の銅を含む配線が腐食するおそれがある。
そこで、ウェハ50のビアホールおよび絶縁層の表面の結露を防止するため、結露防止用ガスAGを密閉洗浄チャンバー210内に供給することが好ましい。ここで、結露防止用ガスは、ビアホールおよび絶縁層の表面の結露を防止できるものであれば特に制限はないが、乾燥空気、窒素ガスなどの露点が低いガスが好ましく用いられる。また結露を防止するため、密閉されたチャンバー210内で乾燥空気(ドライエアー)および窒素ガスの少なくともいずれかをパージしながら窒素雰囲気中で洗浄が行なわれることが好ましい。
ここで、実施の形態1Bのような枚葉ノズル吐出型超音波洗浄に用いられる有機溶剤Cは、実施の形態1Aの場合と同様に、水の溶解度が2質量%以下、沸点が80℃以上、蒸気圧が0.01MPa以下、蒸発熱が120kJ/kg以下、密度が1g/cm3以上、表面張力が20℃、1013hPaで72.8mN/m以下、ガスの溶解度が水より高く、引火点を持たない溶媒が好ましい。すなわち、実施の形態1Bにおいては、実施の形態1Aと同様に、上記(α1)から(α6)の特徴を備える有機溶剤Cとして、C613OCH3などのHFE(ハイドロフルオロエーテル)が好ましく用いられる。
また、実施の形態1Bにおいて、図20を参照して、有機溶剤Cは、超音波が印加される前に、気泡生成用ガスCGが溶存していることが好ましい。気泡生成用ガスCGが溶存している有機溶剤Cに超音波が印加されると、有機溶剤C中に微小気泡(キャビテーション)が形成される。この微小気泡がウェハ50の表面に衝突して消滅する際のエネルギーにより、汚染物質の除去が促進される。ここで、気泡生成用ガスCGは、超音波の印加による微小気泡の生成が容易な観点から、水素ガス、窒素ガス、酸素ガスおよび二酸化炭素ガスからなる群から選ばれる少なくとも1種類のガスであることが好ましい。また、超音波の印加による有機溶剤C中に微小気泡の生成量を多くする観点から、大気中における有機溶剤中の微小気泡生成用ガスCGの溶存モル濃度は、飽和モル濃度の60%以上であることが好ましい。
超音波が印加される前に、有機溶剤Cに気泡生成用ガスCGを溶存させる方法には特に制限はない。たとえば、図20に示すように、溶剤循環ライン222においてノズル220から見て超音波印加装置240が設けられている位置より離れた位置に、気泡生成用ガスCGを供給する気泡生成用ガスライン224を設けた装置を用いることができる。
なお上記においては枚葉超音波洗浄としてノズルに取り付けられた超音波発振素子により超音波を印加した有機溶剤を基板表面に噴射するノズル吐出型について説明したが、基板表面とバーとの間に有機溶剤を満たし、バーに取り付けられた超音波発振素子により有機溶剤に超音波を印加するバー型が用いられてもよい。
(実施の形態1C)
実施の形態1の(E)工程は、図21を参照して、有機溶剤Cに、ビアホールおよび絶縁層の表面を浸漬させて、超音波を印加する浸漬超音波洗浄により行なうことが好ましい。
図21を参照して、上記洗浄を行なうための浸漬超音波洗浄装置300Aは、洗浄槽310、洗浄槽内を加熱するためのヒータ350および洗浄槽内に超音波を印加する超音波印加装置340を備えている。超音波印加装置340には、たとえば、超音波発振素子が設けられている。また、洗浄槽310は、溶剤循環ライン322を備えている。溶剤循環ライン322は、溶剤補充ライン322c、フィルター322fおよびポンプ322pを備えている。
本実施の形態の浸漬超音波洗浄は、図21を参照して、たとえば以下のようにして行なわれる。まず、(D)工程終了後のビアホールおよび絶縁層が形成されたウェハ50が洗浄槽310内の有機溶剤Cに浸漬される。ここで、効率的に洗浄するために、複数のウェハ50を一度に浸漬することが好ましい。
次に、ヒータ350により有機溶剤Cが所定の温度に加熱される。ここで、有機溶剤Cの温度は、40℃以上とすることが好ましい。ウェハ50を有機溶剤Cから引き上げた後に、ウェハ50の表面から有機溶剤Cが蒸発する際の気化熱によりウェハ50が冷やされる。このとき、有機溶剤Cの温度が40℃未満の場合、ウェハ50のビアホールおよび絶縁層の表面に結露が生じて水が発生するおそれがある。そのような場合、ビアホールの底のエッチングストッパ膜にピンホールがあると、下層の銅を含む配線が腐食するおそれがある。
次に、超音波印加装置340により洗浄槽310内の有機溶剤Cに超音波が印加される。有機溶剤Cに印加された超音波により、ウェハ50の表面が振動する。これにより、(D)工程によりウェハ50のビアホールおよび絶縁層の表面上に付着していた汚染物質が除去される。
また、実施の形態1Cにおいて、図22を参照して、ウェハ50が浸漬されている有機溶剤Cには、気泡生成用ガスCGが溶存していることが好ましい。気泡生成用ガスCGが溶存した有機溶剤Cに超音波が印加されると、有機溶剤C中に微小気泡(キャビテーション)が形成される。この微小気泡がウェハ50の表面に衝突して消滅する際のエネルギーにより、ウェハ50の表面からの汚染物質の除去が促進される。ここで、気泡生成用ガスCGは、超音波の印加による微小気泡の生成が容易な観点から、水素ガス、窒素ガス、酸素ガスおよび二酸化炭素ガスからなる群から選ばれる少なくとも1種類のガスであることが好ましい。
また、超音波の印加による有機溶剤C中に微小気泡の生成量を多くする観点から、大気中における有機溶剤C中の気泡生成用ガスCGの溶存モル濃度は、飽和モル濃度の60%以上であることが好ましい。
ウェハ50を浸漬する有機溶剤Cに気泡生成用ガスCGを溶存させる方法には特に制限はない。たとえば、図22を参照して、浸漬超音波洗浄装置300Bの溶剤循環ライン322は、溶剤補充ライン322c、フィルター322fおよびポンプ322pに加えて、溶剤補充ライン322cの合流点とフィルター322fとの間に気泡生成用ガス溶解ユニット327を備えている。また、気泡生成用ガス溶解ユニット327は、気泡生成用ガスCGを有機溶剤Cに供給する気泡生成用ガスライン324を備えている。かかる気泡生成用ガスライン324および気泡生成用ガス溶解ユニット327を備える溶剤循環ライン322により、洗浄槽310に気泡生成用ガスCGが溶存している有機溶剤Cを配置することができる。
上記の気泡生成用ガスCGが溶存している有機溶剤Cに、(D)工程終了後のビアホールおよび絶縁層が形成されたウェハ50を浸漬する。この気泡生成用ガスCGが溶存している有機溶剤Cに超音波が印加されると、有機溶剤C中に微小気泡(キャビテーション)が形成される。この微小気泡がウェハ50の表面に衝突して消滅する際のエネルギーにより、ウェハ50のビアホールおよび絶縁層の表面の汚染物質の除去が促進される。ここで、気泡生成用ガスCGは、超音波の印加による微小気泡の生成が容易な観点から、水素ガス、窒素ガス、酸素ガスおよび二酸化炭素ガスからなる群から選ばれる少なくとも1種類のガスであることが好ましい。また、超音波の印加による有機溶剤C中に微小気泡の生成量を多くする観点から、大気中における有機溶剤C中の気泡生成用ガスCGの溶存モル濃度は、飽和モル濃度の60%以上であることが好ましい。ここで、効率的に洗浄するために、複数のウェハ50を一度に浸漬することが好ましい。
次に、ヒータ350により気泡生成用ガスCGが溶存している有機溶剤Cが所定の温度に加熱される。ここで、上記のように、有機溶剤Cの温度は、40℃以上とすることが好ましい。
次に、超音波印加装置340により洗浄槽310内の気泡生成用ガスCGが溶存している有機溶剤Cに超音波が印加される。これにより、有機溶剤C中に微小気泡が形成される。この微小気泡がウェハ50の表面に衝突して消滅する際のエネルギーにより、ウェハ50のビアホールおよび絶縁層の表面の汚染物質の除去が促進される。
ここで、実施の形態1Cのような浸漬超音波洗浄に用いられる有機溶剤Cは、水の溶解度が2質量%以下、ガスの溶解度が水より高く、引火点を持たない溶剤が好ましい。以下、各性質について説明する。
(β1)水の溶解度が2質量%以下の有機溶剤Cが好ましい。水の溶解度が2質量%以下の有機溶剤Cを用いることにより、銅を含む配線の腐食を効果的に抑制することができる。
(β2)ガスの溶解度が水に比べて高い有機溶剤Cが好ましい。有機溶剤C中に溶存している気泡生成用ガスCGの濃度が高いほど、超音波の印加により形成される微小気泡の生成量が多くなり、洗浄能力が向上する。
(β3)引火点を持たない有機溶剤Cが、安全性の観点から好ましい。
上記(β1)から(β3)の特徴を備える有機溶剤Cとして、C613OCH3などのHFE(ハイドロフルオロエーテル)が挙げられる。
(実施の形態2)
図10〜図14は、本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
本実施の形態の半導体装置の製造方法は、図1を参照して、実施の形態1の(E)工程((E1)工程)と(F)工程との間に、(H)ビアホールの上部に配線溝を形成する工程と、(E)ビアホール、配線溝および絶縁層の表面を有機溶剤で洗浄する工程((E2)工程)と、をさらに備える。
すなわち、実施の形態2の半導体装置の製造方法は、図1を参照して、(A)工程と、(B)工程と、(C)工程と、(D)工程と、(E1)工程と、(H)工程と、(E2)工程と、(F)工程と、(G)工程と、を備える。
実施の形態2の半導体装置の製造方法においては、具体的には、実施の形態1と同様にして、まず(A)工程(図2)、(B)工程(図3)、(C)工程(図4)、(D)工程(図5)および(E1)工程(図6)が行なわれる。
上記(E1)工程の後、図10を参照して、ビアホール6vの上部にビアホール6vよりも幅の広い配線溝6tが形成される((H)工程)。配線溝6tを形成する方法は、特に制限はないが、微細な配線溝6tの形成が容易な観点から、ドライエッチングEが好ましい。
図11を参照して、ビアホール6v、配線溝6tおよび絶縁層6の表面が有機溶剤Cで洗浄される((E2)工程)。
この有機溶剤Cは、ハイドロフルオロエーテルであることが好ましい。特に、有機溶剤Cは、ハイドロフルオロエーテルの中でも、HFE7100(化学式C49OCH3、沸点61℃、水の溶解度95ppm(質量%))、HFE7200(化学式C49OC25、沸点76℃、水の溶解度92ppm(質量%))、HFE7300(化学式C613OCH3、沸点98℃、水の溶解度67ppm(質量%))であることが好ましい。
また有機溶剤は98℃以上の沸点を有する溶剤であることが好ましく、質量%において67ppm以下の水の溶解度を有する溶剤であることが好ましい。
このため、上記(D)工程および/または(E1)工程において、エッチングストッパ膜6esにピンホール6ehが形成されても、(E2)工程において、エッチングストッパ膜6esの下層の銅を含む配線5wを腐食することなく、ビアホール6v、配線溝6tおよび絶縁層6の表面を洗浄することができる。
図12を参照して、配線5wが露出するようにエッチングストッパ膜6esが除去される((F)工程)。エッチングストッパ膜6esを除去する方法は、特に制限はないが、微細なビアホール6vの形成が容易な観点から、ドライエッチングEが好ましい。
図13を参照して、メッキによりビアホール6vおよび配線溝6t内を埋め込むように絶縁層6上に、銅を含む材質よりなる導電層6wが形成される。この後、絶縁層6の上面が露出するまで導電層6wがCMP法により除去される。
なお、配線のマイグレーションを抑制する観点から、導電層6wと絶縁層6との間には、バリアメタル層BMが形成されることが好ましい。
図14を参照して、上記のCMP法により、導電層6wがビアホール6vおよび配線溝6t内に残存される。これにより、導電層6wから、配線5wに電気的に接続された配線6wが形成される((G)工程)。
以上により本実施の形態における半導体装置が製造される。
本実施の形態の(E1)工程および(E2)工程における有機溶剤で洗浄する工程は、特に制限はないが、絶縁層6、ビアホール6v、配線溝6t、露出した配線5wなどの表面に付着した汚染物質を効果的に除去する観点から、上記の実施の形態1Aと同様の2流体ジェット洗浄、実施の形態1Bと同様の枚葉超音波洗浄または実施の形態1Cと同様の浸漬超音波洗浄により好ましく行なわれ得る。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における半導体装置の製造方法は、図1を参照して、(A)工程と、(B)工程と、(C)工程と、(D)工程と、(H)工程と、(E2)工程と、(F)工程と、(G)工程と、を備える。
すなわち、実施の形態3の半導体装置の製造方法は、実施の形態2の半導体装置の製造方法から、(E1)工程を省略したものである。(E1)工程を省略することにより、半導体装置の製造コストを低減することができる。また、(E1)工程を省略しても、(D)工程および(H)工程によりビアホール6v、配線溝6tおよび絶縁層6の表面に付着した汚染物質を、(E2)工程により除去することができる。また、ここで、実施の形態3においても、実施の形態2と同様に、(D)工程において、エッチングストッパ膜6esにその下層の配線5wに達するピンホール6ehが形成された場合であっても、(E2)工程において、エッチングストッパ膜6esの下層の銅を含む配線5wを腐食することなく、ビアホール6v、配線溝6tおよび絶縁層6の表面を洗浄することができる。
ここで、実施の形態3の(E2)工程における有機溶剤で洗浄する工程は、特に制限はないが、絶縁層6、ビアホール6v、配線溝6t、露出した配線5wなどの表面に付着した汚染物質を効果的に除去する観点から、実施の形態1Aと同様の2流体ジェット洗浄、実施の形態1Bと同様の枚葉超音波洗浄または実施の形態1Cと同様の浸漬超音波洗浄により好ましく行なわれ得る。
このようにビアホール6vおよび絶縁層6の表面を有機溶媒で洗浄する工程((E)工程)は、配線溝6tの形成工程((H)工程)の前および後の少なくともいずれかにおいて行なわれればよい。つまり、ビアホール6vおよび絶縁層6の表面を有機溶媒で洗浄する工程((E)工程)は、配線溝6tの形成前にのみ行なわれてもよく((E1)工程)、また配線溝6tの形成後にのみ行なわれてもよく((E2)工程)、また配線溝6tの形成前および形成後の双方において行なわれてもよい((E1)工程および(E2)工程)。
(実施の形態4)
図15は、本発明の実施の形態4における半導体装置の製造方法を示す概略断面図である。
本発明の実施の形態4における半導体装置の製造方法は、図1および図15を参照して、実施の形態1の(F)工程と(G)工程との間に、(J)露出した配線5w、ビアホール6vおよび絶縁層6の表面を有機溶剤Cで洗浄する工程((J1)工程)をさらに備える。
すなわち、実施の形態4の半導体装置の製造方法は、図1を参照して、(A)工程と、(B)工程と、(C)工程と、(D)工程と、(E1)工程と、(F)工程と、(J1)工程と、(G)工程と、を備える。
(F)工程の後に(J1)工程を行なうことにより、(F)工程により、露出した配線5w、ビアホール6vおよび絶縁層6の表面に付着した汚染物質を有機溶剤Cにより銅を含む配線5wを腐食することなく除去することができる。
この有機溶剤Cは、ハイドロフルオロエーテルであることが好ましい。特に、有機溶剤Cは、ハイドロフルオロエーテルの中でも、HFE7100(化学式C49OCH3、沸点61℃、水の溶解度95ppm(質量%))、HFE7200(化学式C49OC25、沸点76℃、水の溶解度92ppm(質量%))、HFE7300(化学式C613OCH3、沸点98℃、水の溶解度67ppm(質量%))であることが好ましい。
また有機溶剤は98℃以上の沸点を有する溶剤であることが好ましく、質量%において67ppm以下の水の溶解度を有する溶剤であることが好ましい。
ここで、実施の形態4の(E1)工程および(J1)工程における有機溶剤Cで洗浄する工程は、特に制限はないが、絶縁層6、ビアホール6v、配線溝6t、露出した配線5wなどの表面に付着した汚染物質を効果的に除去する観点から、実施の形態1Aと同様の2流体ジェット洗浄、実施の形態1Bと同様の枚葉超音波洗浄または実施の形態1Cと同様の浸漬超音波洗浄により好ましく行なわれ得る。
(実施の形態5)
図16は、本発明の実施の形態5における半導体装置の製造方法を示す概略断面図である。
本発明の実施の形態5における半導体装置の製造方法は、図1および図16を参照して、実施の形態2の(F)工程と(G)工程との間に、(J)露出した配線5w、ビアホール6v、配線溝6tおよび絶縁層6の表面を有機溶剤Cで洗浄する工程((J2)工程)をさらに備える。
すなわち、実施の形態5の半導体装置の製造方法は、図1を参照して、(A)工程と、(B)工程と、(C)工程と、(D)工程と、(E1)工程と、(H)工程と、(E2)工程と、(F)工程と、(J2)工程と、(G)工程と、を備える。
(F)工程の後に(J2)工程を行なうことにより、(F)工程により、露出した配線5w、ビアホール6v、配線溝6tおよび絶縁層6の表面に付着した汚染物質を、(J2)工程により下層の銅を含む配線5wを腐食することなく除去することができる。
この有機溶剤Cは、ハイドロフルオロエーテルであることが好ましい。特に、有機溶剤Cは、ハイドロフルオロエーテルの中でも、HFE7100(化学式C49OCH3、沸点61℃、水の溶解度95ppm(質量%))、HFE7200(化学式C49OC25、沸点76℃、水の溶解度92ppm(質量%))、HFE7300(化学式C613OCH3、沸点98℃、水の溶解度67ppm(質量%))であることが好ましい。
また有機溶剤は98℃以上の沸点を有する溶剤であることが好ましく、質量%において67ppm以下の水の溶解度を有する溶剤であることが好ましい。
ここで、実施の形態5の(E1)工程、(E2)工程および(J2)工程における有機溶剤Cで洗浄する工程は、特に制限はないが、絶縁層6、ビアホール6v、配線溝6t、露出した配線5wなどの表面に付着した汚染物質を効果的に除去する観点から、実施の形態1Aと同様の2流体ジェット洗浄、実施の形態1Bと同様の枚葉超音波洗浄または実施の形態1Cと同様の浸漬超音波洗浄により好ましく行なわれ得る。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6における半導体装置の製造方法は、図1および図16を参照して、実施の形態3の(F)工程と(G)工程との間に、(J)露出した配線5w、ビアホール6v、配線溝6tおよび絶縁層6の表面を有機溶剤Cで洗浄する工程((J2)工程)をさらに備える。
すなわち、実施の形態6の半導体装置の製造方法は、図1を参照して、(A)工程と、(B)工程と、(C)工程と、(D)工程と、(H)工程と、(E2)工程と、(F)工程と、(J2)工程と、(G)工程と、を備える。
(F)工程の後に(J2)工程を行なうことにより、(F)工程により、露出した配線5w、ビアホール6v、配線溝6tおよび絶縁層6の表面に付着した汚染物質を、(J2)工程により下層の銅を含む配線5wを腐食することなく除去することができる。この有機溶剤Cは、実施の形態5に記載したものと同じものであることが好ましい。
ここで、実施の形態6の(E2)工程および(J2)工程における有機溶剤Cで洗浄する工程は、特に制限はないが、絶縁層6、ビアホール6v、配線溝6t、露出した配線5wなどの表面に付着した汚染物質を効果的に除去する観点から、実施の形態1Aと同様の2流体ジェット洗浄、実施の形態1Bと同様の枚葉超音波洗浄または実施の形態1Cと同様の浸漬超音波洗浄により好ましく行なわれ得る。
上記の実施の形態1から実施の形態6までの製造方法において、(G)工程の後さらに図1に示す(B)工程から(G)工程までの工程を繰り返すことにより、多層構造の配線を有する半導体装置が得られる。具体的には、図17を参照して、たとえば、以下の工程を行なうことにより、多層構造の配線を有する半導体装置が得られる。
まず、実施の形態5の(G)工程後の配線6wの層上にエッチングストッパ膜7esが形成される((B)工程)。次いで、エッチングストッパ膜7es上に絶縁層7が形成される((C)工程)。次いで、絶縁層7に、エッチングストッパ膜7esに達するビアホールが形成される((D)工程)。次いで、ビアホールおよび絶縁層7の表面が有機溶剤で洗浄される((E)工程)。次いで、ビアホールの上部に配線溝が形成される((H)工程)。次いで、ビアホール、配線溝および絶縁層7の表面が有機溶剤で洗浄される((I)工程)。次いで、配線6wが露出するようにエッチングストッパ膜7esが除去される((F)工程)。次いで、露出した配線6w、ビアホール、配線溝および絶縁層7の表面が有機溶剤で洗浄される((K)工程)。次いで、露出した配線6wに電気的に接続する配線7wがさらに形成される((G)工程)。これらの工程により、エッチングストッパ膜6esと絶縁層6の中に配置された配線6wの層上にエッチングストッパ膜7esと絶縁層7の中に配置された配線7wの層を形成することができる。
このようにして、上記工程を繰り返すことにより、エッチングストッパ膜7esと絶縁層7の中に配置された配線7wの層上にエッチングストッパ膜8esと絶縁層8の中に配置された配線8wの層を形成することができる。またエッチングストッパ膜8esと絶縁層8の中に配置された配線8wの層上にエッチングストッパ膜9esと絶縁層9の中に配置された配線9wの層を形成することができる。またエッチングストッパ膜9esと絶縁層9の中に配置された配線9wの層上にエッチングストッパ膜10esと絶縁層10の中に配置された配線10wの層を形成することができる。以上により、多層の配線構造を構築することができる。なお、配線のマイグレーションを防止するため、各層において、配線と絶縁層との間にはバリアメタル層BMが形成されている。
さらに、配線10wの層上にエッチングストッパ膜11esが形成され、エッチングストッパ膜11es上に絶縁層11が形成され、絶縁層11上にパッシベーション膜19が形成され、パッシベーション膜19上にポリイミド膜20が形成されることにより、MOSトランジスタQ1を含む多層配線構造を有する半導体装置が得られる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明でなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内のすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、ビアホール形成後に洗浄する工程を備えた半導体装置の製造方法に特に有利に適用され得る。
本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法を示すフロー図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第1工程を示す概略断面図であって、(A)工程を示す図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第2工程を示す概略断面図であって、(B)工程を示す図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第3工程を示す概略断面図であって、(C)工程を示す図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第4工程を示す概略断面図であって、(D)工程を示す図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第5工程を示す概略断面図であって、(E1)工程を示す図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第6工程を示す概略断面図であって、(F)工程を示す図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第7工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第8工程を示す概略断面図であって、(G)工程を示す図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第1工程を示す概略断面図であって、(H)工程を示す図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第2工程を示す概略断面図であって、(E2)工程を示す図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第3工程を示す概略断面図であって、(F)工程を示す図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第4工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第5工程を示す概略断面図であって、(G)工程を示す図である。 本発明の実施の形態4における半導体装置の製造方法を示す概略断面図であって、(J1)工程を示す図である。 本発明の実施の形態5における半導体装置の製造方法を示す概略断面図であって、(J2)工程を示す図である。 多層構造の配線を有する半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。 純水溶媒を用いた洗浄処理における問題点を説明するための概略断面図であって、ビアホールの形成工程を示す図(A)と、純水溶媒を用いた洗浄工程を示す図(B)である。 2流体ジェット洗浄装置の一実施の形態を示す概略図である。 流体超音波洗浄装置の一実施の形態を示す概略図である。 浸漬超音波洗浄装置の一実施の形態を示す概略図である。 浸漬超音波洗浄装置の他の実施の形態を示す概略図である。 純水溶媒を用いた2流体ジェット洗浄と有機溶剤を用いた2流体ジェット洗浄とのそれぞれの銅配線の腐食数を示す図である。 複数のピンホールのそれぞれから露出する銅配線の部分のうち1つのピンホールから露出する部分のみが腐食した様子を示す顕微鏡写真(A)と、(A)において腐食した部分を拡大して示す顕微鏡写真(B)である。 洗浄時におけるウェハ中心部と外周部との温度を測定した結果を示す図である。
符号の説明
1 半導体基板、2 素子分離絶縁膜、4,5,6,7,8,9,10,11 絶縁層、4w,5w,6w,7w,8w,9w,10w 配線、5es,6es,7es,8es,9es,10es,11es エッチングストッパ膜、5wh 空洞、6eh ピンホール、6t 配線溝、6v ビアホール、19 パッシベーション膜、20 ポリイミド膜、31 ゲート酸化膜、32 ゲート電極、33 サイドウォール絶縁膜、34 ソース・ドレイン領域、50 ウェハ、100 2流体ジェット洗浄装置、110,210 密閉洗浄チャンバー、112,212 洗浄カップ、114,214 ステージ、116,216 溶剤回収口、118,218 除電装置、120,220 ノズル、122,222,322 溶剤循環ライン、122f,222f,322f フィルター、122p,122q,222p,222q,322p ポンプ、124 噴射用ガスライン、126,226 溶剤タンク、128,228 溶剤精製ユニット、134,234 結露防止用ガスライン、200 枚葉ノズル吐出型超音波洗浄装置、224,324 気泡生成用ガスライン、240,340 超音波印加装置、300A,300B 浸漬超音波洗浄装置、310 洗浄槽、322c 溶剤補充ライン、327 気泡生成用ガス溶解ユニット、350 ヒータ、AG 結露防止用ガス、BG 噴射用ガス、BM バリアメタル層、C 有機溶剤、CG 気泡生成用ガス、CM ミスト、E ドライエッチング、Q1 MOSトランジスタ、W 純水溶媒。

Claims (18)

  1. (A)半導体基板上に銅を含む第1配線を形成する工程と、
    (B)前記第1配線上にエッチングストッパ膜を形成する工程と、
    (C)前記エッチングストッパ膜上に絶縁層を形成する工程と、
    (D)前記絶縁層に、前記エッチングストッパ膜に達するビアホールを形成する工程と、
    (F)前記ビアホールが前記第1配線に達して前記第1配線が前記ビアホールから露出するように前記エッチングストッパ膜を除去する工程と、
    (E)前記(F)工程の前に、前記ビアホールおよび前記絶縁層の表面を有機溶剤で洗浄する工程とを備えた、半導体装置の製造方法。
  2. 前記有機溶剤は、98℃以上の沸点を有する溶剤である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記有機溶剤は、質量%において67ppm以下の水の溶解度を有する溶剤である、請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記有機溶剤は、ハイドロフルオロエーテルである、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. (H)前記(D)工程の後であって前記(F)工程の前に、前記ビアホールの上部に配線溝を形成する工程をさらに備えた、請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記(E)工程は、前記(H)工程の前および後の少なくともいずれかにおいて行なわれる、請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記(E)工程は
    (E1)前記(H)工程の前に前記有機溶剤で洗浄する工程と、
    (E2)前記(H)工程の後に前記有機溶剤で洗浄する工程とを含む、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. (J)前記(F)工程の後に、露出した前記第1配線、前記ビアホールおよび前記絶縁層の表面を有機溶剤で洗浄する工程をさらに備えた、請求項1〜7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  9. (G)前記(F)工程の後に、露出した前記第1配線に電気的に接続する第2配線を形成する工程をさらに備えた、請求項1〜8のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記(E)工程は、前記有機溶剤と噴射用ガスとをノズルで混合し、前記ビアホールおよび前記絶縁層の表面に噴射する2流体ジェット洗浄により行なわれる、請求項1〜9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記(E)工程は、超音波を印加した前記有機溶剤を用いて、前記ビアホールおよび前記絶縁層の表面を洗浄する枚葉超音波洗浄により行なわれる、請求項1〜9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記枚葉超音波洗浄に用いられる前記有機溶剤は、水の溶解度が2質量%以下、沸点が80℃以上、蒸気圧が0.01MPa以下、蒸発熱が120kJ/kg以下、密度が1g/cm3以上、表面張力が20℃、1013hPaで72.8mN/m以下、ガスの溶解度が水に比べて高く、引火点を持たない、請求項10または11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記洗浄は、密閉されたチャンバー内でドライエアーおよび窒素のいずれかをパージさせながら窒素雰囲気中で行なわれる、請求項10〜12のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記(E)工程は、前記有機溶剤に、前記ビアホールおよび前記絶縁層の表面を浸漬させて、超音波を印加する浸漬超音波洗浄により行なわれる、請求項1〜9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記浸漬超音波洗浄に用いられる前記有機溶剤は、水の溶解度が2質量%以下、ガスの溶解度が水より高く、引火点を持たない、請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記有機溶剤には、気泡生成用ガスが溶存している、請求項11〜15のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記エッチングストッパ膜は、SiCN、SiCO、SiCおよびSiNからなる群から選ばれる少なくとも1種類の材料を含む、請求項1〜16のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記絶縁層は、TEOS、SiOFおよびSiOCからなる群から選ばれる少なくとも1種類のLow−k材料を含む、請求項1〜17のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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