JP7246237B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、例えばフィールドプレートを備えた半導体装置に好適に利用できるものである。
高耐圧製品の半導体チップにおいて、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)のような複数の半導体素子が形成されている素子形成領域を囲むように、半導体チップの外周領域であるターミネーション領域にガードリングが形成されている場合がある。そして、ターミネーション領域における耐圧向上を目的として、複数の半導体素子とガードリングとの間に、多重のフィールドプレートが形成されている場合がある。このようなフィールドプレートが設けられていることで、半導体素子からガードリングへ向かう方向に空乏層を延ばせるので、複数の半導体素子に印加される高電圧に伴う高電界を緩和することができる。
特許文献1には、ターミネーション領域に設けられた複数のフィールドリミッティングリングのうちの一つにフィールドプレートを電気的に接続させる技術が開示されている。ここで、フィールドプレートとなる配線は、窒化タングステンからなるバリアメタル膜と、アルミニウムからなる導電性膜とからなる。
また、特許文献2には、ターミネーション領域に複数のフィールドリミッティングリングおよび複数のフィールドプレートを設ける技術が開示されている。
特開2005-19734号公報 特開2018-206842号公報
ターミネーション領域におけるフィールドプレートには、例えば1000V以上のサージ電圧が加えられる場合もある。導電性膜をパターニングすることで複数のフィールドプレートを形成する際に、各フィールドプレート間に導電性膜の残渣が存在していると、フィールドプレートと残渣との間において、サージ電流が発生し易くなる。その結果、各フィールドプレート間における絶縁耐性が劣化し、半導体装置の信頼性が低下するという問題が生じる。
その他の課題および新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになる。
本願において開示される実施の形態のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
一実施の形態である半導体装置の製造方法は、複数の半導体素子が形成される素子形成領域、および、平面視において前記素子形成領域を囲むターミネーション領域を備え、(a)半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程、(b)層間絶縁膜上にバリアメタル膜を形成する工程、(c)バリアメタル膜上に導電性膜を形成する工程、を有する。また、半導体装置の製造方法は、(d)異方性エッチング処理によって導電性膜およびバリアメタル膜を選択的にパターニングすることで、ターミネーション領域における層間絶縁膜上に、複数のフィールドプレートを形成する工程、(e)複数のフィールドプレート間において、導電性膜よりもバリアメタル膜の方がエッチングされ易い条件を備えた等方性エッチング処理を行う工程、を有する。
一実施の形態によれば、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
実施の形態1における半導体装置である半導体チップを示す平面図である。 実施の形態1における半導体装置を示す断面図である。 実施の形態1における半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図3に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図4に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図5に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図6に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図7に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図8に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図8における半導体装置の製造工程の詳細を示す拡大断面図である。 図10に続く半導体装置の製造工程を示す拡大断面図である。 図11に続く半導体装置の製造工程を示す拡大断面図である。 図12に続く半導体装置の製造工程を示す拡大断面図である。 図13に続く半導体装置の製造工程を示す拡大断面図である。 図14に続く半導体装置の製造工程を示す拡大断面図である。 図15に続く半導体装置の製造工程を示す拡大断面図である。 本願発明者らが測定した実験データである。 変形例2における半導体装置の製造工程を示す拡大断面図である。 本願発明者らが測定した実験データである。 本願発明者らによるシミュレーション結果である。 変形例3における半導体装置の製造工程を示す拡大断面図である。 変形例3における半導体装置の製造工程を示す拡大断面図である。 変形例3における半導体装置の製造工程を示す拡大断面図である。 検討例における半導体装置の製造工程を示す拡大断面図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
また、実施の形態で用いられる図面では、図面を見易くするために、断面図であってもハッチングが省略される場合もあるし、平面図であってもハッチングが付される場合もある。
また、実施の形態において、例えば「AはBと平面視において重なる」と説明した場合、それは「断面視において、Aの少なくとも一部が、Bの直下または直上に位置している」ことを意味する。ここで、断面視におけるAおよびBの関係は、互いに直接接している場合も含むし、互いに離間している場合も含む。
(実施の形態1)
以下、図面を参照しながら実施の形態1における半導体装置について詳細に説明する。図1は、実施の形態1における半導体装置である半導体チップCHPの平面レイアウトを示している。半導体チップCHPは、複数の半導体素子が形成される素子形成領域EFAと、平面視において素子形成領域EFAを囲むターミネーション領域TAとを有する。実施の形態1における素子形成領域EFAには、半導体素子の一例としてEGE型構造のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が形成されている。
図1に示されるように、素子形成領域EFAの大部分はエミッタ電位電極EEで覆われており、エミッタ電位電極EEの外周には、ゲート電位電極GEが形成されている。エミッタ電位電極EEの中央部付近の破線で囲まれた領域は、エミッタパッドEPであり、ゲート電位電極GEの破線で囲まれた領域は、ゲートパッドGPである。エミッタ電位電極EEおよびゲート電位電極GEなどの各配線は、後述する絶縁膜PIQによって覆われているが、エミッタパッドEP上およびゲートパッドGP上において、絶縁膜PIQは除去されている。エミッタパッドEP上およびゲートパッドGP上に、ワイヤボンディングまたはクリップ(銅板)などの外部接続用端子が接続されることで、半導体チップCHPが、他チップまたは配線基板などと電気的に接続される。
ターミネーション領域TAには、エミッタ電位電極EEおよびゲート電位電極GEを囲むように複数のフィールドプレートFPが形成され、複数のフィールドプレートFPは、ガードリング電極GREによって囲まれている。なお、図1では3つのフィールドプレートRPおよび1つのガードリング電極GREが例示されているが、これらの個数は必要に応じて変更可能である。また、複数のフィールドプレートFPおよびガードリング電極GREは、エミッタ電位電極EEおよびゲート電位電極GEと同層の配線からなり、複数のフィールドプレートFPおよびガードリング電極GREの各々の平面形状は環状である。
実施の形態1の主な特徴は、フィールドプレートFPを形成するための製造工程に関連するが、このような特徴を説明する前に、素子形成領域EFAおよびターミネーション領域TAの詳細な構造と、これらの製造工程の概要とを説明する。
<半導体装置の構造>
図2は、図1に示されるA-A線およびB-B線に沿った断面図である。すなわち、A-A断面は、素子形成領域EFAに形成されたIGBTの主要部を示し、B-B断面は、ターミネーション領域TAに形成されたフィールドプレートFPなどの構造を示している。
<<素子形成領域EFAの構造>>
半導体基板SUBは例えばシリコン(Si)のような半導体からなる。半導体基板SUBには、低濃度のn型の不純物領域であるドリフト領域(不純物領域)NDが形成されている。ドリフト領域NDは、予めn型の不純物が導入された半導体基板SUBを用意し、そのn型の半導体基板SUBをドリフト領域NDとして用いることで形成されてもよい。または、ドリフト領域NDは、p型の半導体基板SUBを用意し、そのp型の半導体基板SUB上にエピタキシャル法によって形成されてもよい。なお、実施の形態1では、n型の半導体基板SUB自体が、n型のドリフト領域NDを構成している場合を説明する。
半導体基板SUBの裏面側には、ドリフト領域NDよりも高い不純物濃度を有するn型のフィールドストップ領域(不純物領域)NS、p型のコレクタ領域(不純物領域)PC、および、金属膜からなるコレクタ電位電極CEが形成されている。コレクタ領域PCには、コレクタ電位電極CEを介して、IGBTの動作時にコレクタ電位が印加される。
半導体基板SUBの表面側には、トレンチT1およびトレンチT2が形成されている。トレンチT1およびトレンチT2の内部には、ゲート絶縁膜GFを介して、それぞれゲート電極G1およびゲート電極G2が埋め込まれている。図示はしないが、ゲート電極G1には、ゲート電位電極GEが接続され、ゲート電位が印加される。また、ゲート電極G2には、エミッタ電位電極EEが接続され、エミッタ電位が印加される。また、ゲート絶縁膜GFは、例えば酸化シリコン膜であり、ゲート電極G1およびゲート電極G2は、例えばn型の不純物が導入された多結晶シリコン膜である。
ゲート電極G1とゲート電極G2との間のドリフト領域NDには、ドリフト領域NDよりも高い不純物濃度を有するn型のホールバリア領域(不純物領域)NHBが形成され、ホールバリア領域NHBの表面には、p型のベース領域(不純物領域)PBが形成されている。ベース領域PBの一部には、n型のエミッタ領域(不純物領域)NEが形成されている。エミッタ領域NEは、ゲート電極G1とコンタクトホールCHとの間に設けられ、ゲート電極G2とコンタクトホールCHとの間には設けられていない。
エミッタ領域NE上およびベース領域PB上には、ゲート絶縁膜GFの一部が形成されており、このゲート絶縁膜GFの一部、ゲート電極G1およびゲート電極G2の各々の上面には、例えば酸化シリコン膜またはPSG(Phospho Silicate Glass)膜のような絶縁膜からなる層間絶縁膜ILが形成されている。そして、コンタクトホールCHが、ドリフト領域NDに達するように、層間絶縁膜ILおよびゲート絶縁膜GFを貫通している。なお、コンタクトホールCHは、エミッタ領域NEおよびベース領域PBに接するように形成されている。
コンタクトホールCHの底部は、ベース領域PB内に位置し、ホールバリア領域NHBまでは達していない。コンタクトホールCHの底部の周囲には、ベース領域PBよりも高い不純物濃度を有するp型のボディ領域(不純物領域)PRが形成されている。ボディ領域PRは、ベース領域PBおよびホールバリア領域NHBに跨るように形成され、エミッタ領域NEとは接しないように形成されている。なお、ボディ領域PRは、コンタクトホールCH内に埋め込まれるエミッタ電位電極EEとの接触抵抗を低くするため、および、ラッチアップを防止するために設けられている。
層間絶縁膜IL上には、エミッタ電位電極EEが形成されており、コンタクトホールCH内にはエミッタ電位電極EEが埋め込まれている。従って、エミッタ領域NE、ベース領域PBおよびボディ領域PRにはエミッタ電位が印加される。
エミッタ電位電極EE上には、保護膜として、例えばポリイミドなどの樹脂からなる絶縁膜PIQが形成されている。ここでは図示されていないが、絶縁膜PIQには、エミッタ電位電極EEの一部およびゲート電位電極GEの一部を露出するように、開口部が設けられている。すなわち、これらの開口部が形成されている領域が、図1において破線で示されるゲートパッドGPおよびエミッタパッドEPである。
また、ドリフト領域NDには、ベース領域PBよりも低い不純物濃度を有するp型のフローティング領域(不純物領域)PFが形成されている。フローティング領域PFは、ゲート電極G2が埋め込まれているトレンチT2よりも深い位置まで形成され、フローティング領域PFの表面にはベース領域PBが形成されている。なお、フローティング領域PFには、ゲート電位電極GE、エミッタ電位電極EEおよびコレクタ電位電極CEの何れも接続されていない。また、素子形成領域EFAにおいて、A-A断面のようなIGBTが折り返すように形成されている。従って、フローティング領域PFは、互いに隣接するゲート電極G2の間に形成されている。
実施の形態1におけるEGE型構造のIGBTでは、ゲート電極G1とコンタクトホールCHとの間の領域が主回路を構成し、ゲート電極G2とコンタクトホールCHとの間の領域が、主に寄生p型MOSFETを構成している。
寄生p型MOSFETは、n型のドリフト領域NDからp型のフローティング領域PFを通り、さらに、p型のフローティング領域PF、n型のホールバリア領域NHBおよびp型のベース領域PBのうち、トレンチT2の底部に近い部分を通る電流経路により、正孔電流が流れることで動作する。すなわち、寄生p型MOSFETは、エミッタ電位電極EEに接続されるゲート電極G2をゲートとし、p型のフローティング領域PFをソースとし、p型のベース領域PBをドレインとし、n型のホールバリア領域NHBをチャネルとすることで構成されている。これにより、IGBTのターンオン時に、トレンチT2の底部付近に存在するホールがキャリアとして排出される。よって、フローティング領域PFの電位変動を抑制することができる。
<<ターミネーション領域TAの構造>>
ターミネーション領域TAにおいて、ドリフト領域NDには、複数のp型のフィールドリミッティングリング(不純物領域)PFLおよびn型のガードリング(不純物領域)NGRが形成されている。フィールドリミッティングリングPFLおよびガードリングNGRは、それぞれ平面視においてフィールドプレートFPおよびガードリング電極GREに重なっている。このため、フィールドリミッティングリングPFLおよびガードリングNGの各々の平面形状は環状である。すなわち、図1に示されるフィールドプレートFPおよびガードリング電極GREの直下に、それぞれフィールドリミッティングリングPFLおよびガードリングNGが形成されている。
フィールドリミッティングリングPFL、ガードリングNGRおよびドリフト領域NDの各々の上面には、フィールド絶縁膜FIが形成されている。フィールド絶縁膜FIは、例えば酸化シリコン膜であり、ゲート絶縁膜GFよりも厚い厚さを有する。フィールド絶縁膜FI上には、層間絶縁膜ILが形成されている。
ターミネーション領域TAにおいて、コンタクトホールCHは、フィールドリミッティングリングPFLまたはドリフト領域NDに達するように、層間絶縁膜ILおよびフィールド絶縁膜FIを貫通している。なお、コンタクトホールCHは、フィールドリミッティングリングPFLおよびガードリングNGRに接するように形成され、コンタクトホールCHの底部の周囲には、ボディ領域PRが形成されている。
ターミネーション領域TAにおいて、層間絶縁膜IL上には、フィールドプレートFPおよびガードリング電極GREが形成されており、フィールドリミッティングリングPFLに接続されるコンタクトホールCH内にはフィールドプレートFPが埋め込まれ、ガードリングNGRに接続されるコンタクトホールCH内にはガードリング電極GREが埋め込まれている。
また、絶縁膜PIQは、各フィールドプレートFPの間、および、フィールドプレートFPとガードリング電極GREとの間を埋め込むように、複数のフィールドプレートFP上およびガードリング電極GRE上に形成されている。
フィールドリミッティングリングPFLは、電位が固定されていないフローティング状態となっている。素子形成領域EFAにおいて、エミッタ電位電極EEとコレクタ電位電極CEとの間に逆バイアス電圧が印加された場合、まず、素子形成領域EFAに最も近いフィールドリミッティングリングPFLの周りに空乏層が形成される。逆バイアス電圧の増加に伴って空乏層がガードリングNGR側へ向かって伸びるので、アバランシェ降伏が発生する前に、空乏層は素子形成領域EFAから2番目に近いフィールドリミッティングリングPFLに達する。このように、複数のフィールドリミッティングリングPFLによて段階的に電界が緩和されるので、ターミネーション領域TAに発生する電界を緩和することができる。
また、複数のフィールドリミッティングリングPFLの上方には、複数のフィールドリミッティングリングPFLの各々に接続されている複数の配線が設けられている。このため、これらの配線をフィールドプレートFPとして機能させることで、電界を更に緩和させることができる。
<半導体装置の製造方法>
以下に、図3~図16を用いて、実施の形態1における半導体装置の製造方法について説明する。図3~図9は、全体的な製造工程を示し、図10~図16は、実施の形態1の主な特徴であるフィールドプレートFPの詳細な製造工程を示している。
図3は、ドリフト領域ND、ホールバリア領域NHB、フローティング領域PFおよびフィールドリミッティングリングPFLの形成工程を示している。
まず、半導体基板SUBにn型のドリフト領域NDを形成する。実施の形態1では、ドリフト領域NDは、予めn型の不純物が導入された半導体基板SUBを用意し、そのn型の半導体基板SUBをドリフト領域NDとして用いることで形成される。変形例として、p型の半導体基板SUBを用意し、その半導体基板SUB上にエピタキシャル法によってn型の半導体層を形成することで、その半導体層をドリフト領域NDとして用いてもよい。
次に、フォトリソグラフィ技術およびイオン注入法によって、素子形成領域EFAにおけるドリフト領域NDの表面に、n型のホールバリア領域NHBおよびp型のフローティング領域PFを形成し、ターミネーション領域TAにおけるドリフト領域NDの表面に、p型のフィールドリミッティングリングPFLを形成する。
図4は、フィールド絶縁膜FI、トレンチT1およびトレンチT2の形成工程を示している。
まず、ドリフト領域ND上に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって、例えば酸化シリコン膜のような絶縁膜からなるフィールド絶縁膜FIを形成する。次に、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング処理によって素子形成領域EFAにおけるフィールド絶縁膜FIを除去することで、ターミネーション領域TAにフィールド絶縁膜FIを残す。
次に、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング処理によってドリフト領域NDをエッチングすることで、素子形成領域EFAにおけるドリフト領域NDにトレンチT1およびトレンチT2を形成する。
図5は、ゲート絶縁膜GF、ゲート電極G1およびゲート電極G2の形成工程を示している。
まず、半導体基板SUBに対して熱処理を行うことで、ホールバリア領域NHB、フローティング領域PFおよびフィールドリミッティングリングPFLに含まれる不純物を拡散させる。この熱処理により、ホールバリア領域NHBは、トレンチT1およびトレンチT2の各々の底部付近にまで拡散し、フローティング領域PFは、トレンチT1およびトレンチT2の各々の底部を覆うように、トレンチT1およびトレンチT2の各々の底部よりも深い位置まで拡散する。また、フィールドリミッティングリングPFLは、フローティング領域PFと同じ程度の深さまで拡散する。
次に、半導体基板SUBに対して熱酸化処理を行うことで、トレンチT1の内壁、トレンチT2の内壁、ホールバリア領域NHBの上面およびフローティング領域PFの上面に、例えば酸化シリコンからなるゲート絶縁膜GFを形成する。
次に、トレンチT1の内部およびトレンチT2の内部を埋め込むように、例えばCVD法によって、ゲート絶縁膜GF上およびフィールド絶縁膜FI上に、例えばn型の不純物が導入された多結晶シリコンからなる導電性膜を形成する。次に、上記導電性膜に対してドライエッチング処理を行うことで、トレンチT1の外部およびトレンチT2の外部に形成されていた上記導電性膜を除去する。これにより、トレンチT1の内部およびトレンチT2の内部に残された上記導電性膜が、それぞれゲート電極G1およびゲート電極G2となる。
図6は、ベース領域PB、エミッタ領域NEおよびガードリングNGRの形成工程を示している。
フォトリソグラフィ技術およびイオン注入法によって、素子形成領域EFAにおいて、フローティング領域PFおよびホールバリア領域NHBの各々の表面にp型のベース領域PBを形成する。次に、フォトリソグラフィ技術およびイオン注入法によって、素子形成領域EFAにおいて、ベース領域PBの表面にn型のエミッタ領域NEを形成し、ターミネーション領域TAにおいて、ドリフト領域NDの表面にn型のガードリングNGRを形成する。
図7は、層間絶縁膜IL、コンタクトホールCHおよびボディ領域PRの形成工程を示している。
まず、ゲート電極G1上、ゲート電極G2上、ゲート絶縁膜GF上およびフィールド絶縁膜FI上に、例えばCVD法によって、例えば酸化シリコン膜またはPSG膜からなる層間絶縁膜ILを形成する。層間絶縁膜ILの厚さは、例えば400~500nmである。
次に、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング処理によって、素子形成領域EFAにおいて、エミッタ領域NEおよびベース領域PBに達するように、層間絶縁膜ILおよびゲート絶縁膜GFに、複数のコンタクトホールCHを形成する。このとき、ターミネーション領域TAにおいては、フィールドリミッティングリングPFまたはガードリングNGRに達するように、層間絶縁膜ILおよびフィールド絶縁膜FIに、複数のコンタクトホールCHが形成される。
次に、イオン注入法によって、複数のコンタクトホールCHの各々の底部に、p型のボディ領域PRを形成する。その後、各不純物領域を活性化させるための熱処理が行われる。
図8は、エミッタ電位電極EE、フィールドプレートFPおよびガードリング電極GREの形成工程を示している。
まず、複数のコンタクトホールCHを埋め込むように、層間絶縁膜IL上に、例えばアルミニウム膜を主体とする導電性膜を形成する。その後、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング処理によって、上記導電性膜をパターニングすることで、素子形成領域EFAにおいてエミッタ電位電極EEが形成され、ターミネーション領域TAにおいてフィールドプレートFPおよびガードリング電極GREが形成される。また、図1に示されるゲート電位電極GEも、上記導電性膜をパターニングすることで形成される。
このようにして、素子形成領域EFAにおいて、エミッタ領域NEおよびボディ領域PBに電気的に接続されるエミッタ電位電極EEが形成される。また、ターミネーション領域TAにおいて、フィールドリミッティングリングPFに接続されるフィールドプレートFPが形成され、ガードリングNGRに接続されるガードリング電極GREが形成される。なお、図示はしていないが、エミッタ電位電極EEはゲート電極G2にも電気的に接続されている。
また、図8のターミネーション領域TAにおいて破線で囲まれた領域は、図10~図15に示される断面図に対応した領域であり、フィールドプレートFPなどの配線の詳細な製造工程ついては、後で図10~図16を用いて説明する。
図9は、絶縁膜PIQの形成工程を示している。
エミッタ電位電極EE、ゲート電位電極GE、フィールドプレートFPおよびガードリング電極GREを覆うように、例えば塗布法によって、例えばポリイミドなどの樹脂からなる絶縁膜PIQを形成する。また、絶縁膜PIQは、互いに隣接するフィールドプレートFPの間、および、フィールドプレートFPとガードリング電極GREとの間に埋め込まれている。その後、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング処理によって絶縁膜PIQの一部に開口部を形成することで、開口部からエミッタ電位電極EEの一部およびゲート電位電極GEの一部が露出する。これらの露出した領域が、図1に示されるエミッタパッドEPおよびゲートパッドGPとなる。
図9の工程後に、半導体基板SUBの裏面側に、フィールドストップ領域NS、コレクタ領域PCおよびコレクタ電位電極CEが形成される。まず、半導体基板SUBの裏面側からイオン注入を行う。これにより、n型のフィールドストップ領域NSおよびp型のコレクタ領域PCが形成される。次に、半導体基板SUBの裏面側で露出しているコレクタ領域PCの表面に、例えばスパッタリング法またはCVD法によって、例えば窒化チタン膜などの金属膜からなるコレクタ電位電極CEを形成する。
以上により、図2に示される半導体装置が製造される。
<実施の形態1の主な特徴(フィールドプレートFPの詳細な製造工程)>
上述のように、図10~図16は、図8において破線で囲まれた領域を拡大した断面図である。以下に、図10~図16を用いて、フィールドプレートFPなどの配線の詳細な形成工程、および、それらの特徴について説明する。実施の形態1において、フィールドプレートFPなどの配線は、アルミニウムを主体とする導電性膜と、バリアメタル膜とからなる。そして、より具体的には、上記導電性膜は、導電性膜AL1および導電性膜AL2の積層構造からなる。
図10は、バリアメタル膜BM、導電性膜AL1および導電性膜AL2の形成工程を示している。
まず、層間絶縁膜IL上に、スパッタリング法またはCVD法によって、例えばチタンタングステン(TiW)からなるバリアメタル膜BMを形成する。バリアメタル膜BMの厚さは、例えば200nmである。
次に、バリアメタル膜BM上に、スパッタリング法によって、添加物が添加された導電性膜AL1を形成する。導電性膜AL1は、例えばアルミニウム(Al)を主体とし、上記添加物は、例えばシリコン(Si)である。アルミニウム膜中に0.5~2.0%程度のシリコンが添加されていることで、導電性膜AL1の強度が向上する、または、エレクトロマイグレーション耐性が向上するなどの効果を得ることができる。また、導電性膜AL1の厚さは、例えば2.5~3.0μmである。
次に、半導体基板SUB(ウェハ)をチャンバから取り出し、導電性膜AL1の表面を大気に晒す。これにより、導電性膜AL1の表面には非常に薄い酸化膜(酸化アルミニウム膜)が形成される。次に、半導体基板SUBを再びチャンバ内に搭載し、導電性膜AL1上に、スパッタリング法によって導電性膜AL2を形成する。導電性膜AL2を構成する材料および厚さは、導電性膜AL1を構成する材料および厚さと同じである。
このようにして形成された導電性膜AL1および導電性膜AL2は、それぞれ結晶粒界GBを有するが、導電性膜AL1の表面に非常に薄い酸化膜が形成されているので、導電性膜AL1および導電性膜AL2の各々の結晶粒界GBは、連続しておらず、互いに分断されている。また、図10に示されるように、導電性膜AL2の表面は完全な平坦ではなく、導電性膜AL2の表面の一部に、ヒロック(突起部)HLが形成されている場合もある。
図11は、析出物R1の析出工程を示している。
まず、図10の工程後、導電性膜AL2の形成に用いたチャンバから半導体基板SUBを取り出し、別のクールダウン用チャンバ内に半導体基板SUBを搬送する。クールダウン用チャンバ内の圧力を、例えば1~4Torr程度に設定することで、導電性膜AL1および導電性膜AL2は急速に冷却され、導電性膜AL1および導電性膜AL2の各々の結晶粒界GBに、析出物R1が析出される。
図12は、レジストパターンRPの形成工程を示している。
導電性膜AL2上に、フィールドプレートFPとなる導電性膜AL2の一部を覆い、他の箇所を露出するような開口部を有するレジストパターンRPを形成する。
図13は、フィールドプレートFPの形成工程を示している。なお、図13以降の図面では、フィールドプレートFP内における結晶粒界GBおよび析出物R1の図示を省略している。
まず、レジストパターンRPをマスクとして異方性エッチング処理を行うことで、導電性膜AL2、導電性膜AL1およびバリアメタル膜BMを選択的にパターニングする。これにより、導電性膜AL2、導電性膜AL1およびバリアメタル膜BMを有する複数のフィールドプレートFPが形成される。また、フィールドプレートFPと同層の配線であるエミッタ電位電極EE、ゲート電位電極GEおよびガードリング電極GREも、上記パターニングによって形成される。
なお、上記異方性エッチング処理は、ドライエッチング処理であり、塩素ガスおよびアルゴンガスを含む混合ガスを用いて行われる。なお。この混合ガスには、CHFのような炭素、水素およびフッ素を含む分子からなるガスが加えられていてもよい。異方性のドライエッチング処理によってパターニングを行うことで、ウェットエッチング処理のような等方性エッチング処理と比較して、フィールドプレートFPなどの配線の形状を、ほぼ設計値通りに加工することができる。
その後、アッシング処理によってレジストパターンRPを除去する。次に、フィールドプレートFPおよび層間絶縁膜ILの表面に対して、パーティクルの除去などを目的として、酢酸、アンモニアおよび過酸化水素などを含む溶液を用いた洗浄を行う。なお、この洗浄は、上記溶液に限定されず、酸性またはアルカリ性を示す種々の溶液によって行われてもよい。また、この洗浄工程の後に、必要に応じて酸化処理(不動態化処理)を行って、フィールドプレートFPの表面に薄い酸化膜(酸化アルミニウム膜)を形成してもよい。
上記の各工程後、図13に示されるように、各フィールドプレートFP間に、導電性膜AL1または導電性膜AL2を構成する材料、および、バリアメタル膜BMを構成する材料を含む残渣が形成されている場合がある。このような残渣が発生する原因としては、析出物R1に起因する場合と、ヒロックHLに起因する場合とがある。
析出物R1に起因する場合では、異方性のドライエッチング処理時に析出物R1がエッチングマスクとして機能するので、析出物R1の下方に存在している導電性膜AL1およびバリアメタル膜BMが、それぞれ残渣R2および残渣R3として残される。すなわち、各フィールドプレートFP間に残された残渣には、析出物R1からなる残渣R1、導電性膜AL1からなる残渣R2およびバリアメタル膜BMからなる残渣R3が含まれる。
ヒロックHLに起因する場合では、異方性のドライエッチング処理時に、ヒロックHLの厚さの分に相当する導電性膜AL1がエッチングされずに、残渣R2として残される。従って、残渣R2の下方に存在しているバリアメタル膜BMも、残渣R3として残される。すなわち、各フィールドプレートFP間に残された残渣には、導電性膜AL1からなる残渣R2およびバリアメタル膜BMからなる残渣R3が含まれる。
上述のように、フィールドリミッティングリングPFと、フィールドリミッティングリングPFに接続されているフィールドプレートFPとには、例えば1000V以上のサージ電圧が加えられる場合もある。各フィールドプレートFP間における層間絶縁膜IL上に、残渣R1~R3のような導電性を有する残渣が存在していると、フィールドプレートFPと残渣との間において、サージ電流が発生し易くなる。その結果、各フィールドプレートFP間における絶縁耐性が劣化し、半導体装置(半導体チップCHP)の信頼性が低下するという問題がある。従って、このような残渣を出来る限り取り除く必要がある。
また、実施の形態1では、フィールドプレートFPの幅は、例えば10.0~20.0μmであり、各フィールドプレートFP間の距離は、例えば5.0~10.0μmである。また、析出物(残渣)R1に起因する残渣の幅(残渣R3の幅)は、0.25μm以上であり、0.25~3.0μm程度であり、ヒロックHLに起因する残渣の幅(残渣R3の幅)は、2.0~4.5μm程度である。これらのうち、上記絶縁耐性に特に影響を与える残渣の幅(残渣R3の幅)は、2.5μm以上である。
図14は、等方性エッチング処理による残渣R1~R3の剥離工程を示している。
各フィールドプレートFP間において、等方性エッチング処理を行う。ここでは、残渣R3を除去することで、残渣R3の上方に存在している残渣R2および残渣R1を剥離すること(リフトオフ)に着目している。残渣R3は残渣R2に覆われているので、異方性エッチング処理では、残渣R3を完全に除去することが難しい。そこで、実施の形態1では、残渣R3の除去に等方性エッチング処理を用いている。
等方性エッチング処理は、残渣R2よりも残渣R3がエッチングされ易い条件で行うことが好ましい。その理由は、残渣R2を構成する材料は、フィールドプレートFPの主体である導電性膜AL1および導電性膜AL2であるので、残渣R2がエッチングされ易いということは、フィールドプレートFPの形状が大きく変化してしまうからである。そして、上述のように、残渣R3さえ除去すれば、残渣R2および残渣R1を剥離できるからである。
また、残渣R3を除去する代わりに、残渣R3の下方に存在している層間絶縁膜ILを、例えばフッ酸などの等方性エッチング処理によって後退させることで、残渣R1~R3を剥離することも考えられる。しかし、上述のように残渣の幅(残渣R3の幅)は0.25~4.5μm程度であり、層間絶縁膜ILの厚さは400~500nm程度である。従って、例えば残渣の幅が1μm程度であった場合には、残渣を剥離するために500nm程度の層間絶縁膜ILをエッチングすることになる。このため、更に幅の大きな残渣が存在している場合、層間絶縁膜ILが無くなる恐れがある。更に、等方性エッチング処理のため、フィールドプレートFPの下方の層間絶縁膜ILまで除去されることになる。
また、フィールドプレートFPとゲート電位電極GEとの間、および、ゲート電位電極GEとエミッタ電位電極EEとの間(図1を参照)において、層間絶縁膜ILが除去されると、トレンチT1またはトレンチT2の内部に形成されているゲート電極G1およびゲート電極G2が露出する恐れがある。そうすると、ゲート電極G1およびゲート電極G2が等方性エッチング処理に晒される恐れがある。
従って、層間絶縁膜ILを除去するよりも、残渣R3を除去する方が有効である。このため、等方性エッチング処理は、層間絶縁膜ILよりも残渣R3がエッチングされ易い条件で行うことが好ましい。
また、等方性エッチング処理の前後に行われる各洗浄(上述のパーティクル除去を目的とした洗浄、および、後述のポリマー除去を目的とした洗浄)では、残渣R3を含む残渣を除去することができない。
以上を考慮して、図14において行われる等方性エッチング処理は、ドライエッチング処理であり、例えばフッ素を含有する分子からなるガスと、アルゴンガスとを含む混合ガスを用いて行われる。フッ素を含有する分子は、例えばCFのような炭素およびフッ素を含有する分子、または、SFのような硫黄およびフッ素を含有する分子である。ここで、エッチング時間は20秒程度である。これにより、導電性膜AL1、導電性膜AL2および層間絶縁膜ILのエッチングを出来る限り抑制しながら、残渣R3を選択的に除去できる。
また、このような等方性のドライエッチング処理により、シリコンである残渣R1もエッチングされ、除去される場合もある。図14では、残渣R1(破線)が全てエッチングされた場合を例示している。また、等方性のドライエッチング処理によって、層間絶縁膜ILは若干削られているが、そのエッチング量は、50~60nm程度であった。
また、等方性エッチング処理であるので、導電性膜AL1と層間絶縁膜ILとの間に存在しているバリアメタル膜BMは、導電性膜AL1の端部から導電性膜AL1の内側へ向かって後退している。この後退量が大きいと、導電性膜AL1の端部における電界強度が強くなる恐れがある。実施の形態1において、上記後退量は、340~380nm程度であり、電界強度の上昇を許容できる範囲内であった。
図15は、ポリマー除去を目的とした洗浄工程、および、2流体ジェット洗浄工程を行った後の様子を示している。
まず、図14における等方性のドライエッチング処理によって、導電性膜AL1および導電性膜AL2の各々の側壁などに付着したポリマーを除去するために、アルカリ性の現像液を用いて洗浄を行う。この現像液は、例えば図12においてレジストパターンRPを現像する場合などに用いられる薬液である。
次に、各フィールドプレートFP間における層間絶縁膜ILの表面に対して、2流体ジェット洗浄(ミスト洗浄)を行う。2流体ジェット洗浄は、例えば窒素ガスのような不活性ガス雰囲気中において、ミスト状にされた洗浄液(例えば純水)を吹き付けることで行われる。ここで、洗浄時間は15秒程度である。層間絶縁膜ILの表面上には、残渣R2のように剥離された残渣が残されている場合があるが、この2流体ジェット洗浄によって、剥離された残渣を吹き飛ばすことができる。
ところで、実施の形態1では、図10および図11で説明したように、導電性膜AL1および導電性膜AL2を別々に形成することで、互いの結晶粒界GBを分断し、それぞれ析出物R1を析出していた。
図24は、本願発明者らが検討した検討例における半導体装置の製造方法を示している。検討例では、実施の形態1と異なり、一度のスパッタリングによって、厚さの厚い導電性膜AL3のみを形成し、析出物R4を析出している。この場合、結晶粒界GBが大きくなり、結晶粒界GBに析出される析出物R4の形状も大きくなり易い。そうすると、析出物R4に起因する残渣の形状も大きくなる。
従って、実施の形態1のように、導電性膜AL1および導電性膜AL2からなる2層構造を形成することで、仮に残渣が発生した場合における残渣の形状を小さくすることができる。なお、フィールドプレートFPの主体となる導電性膜は、導電性膜AL1および導電性膜AL2からなる2層構造に限られず、3層以上の構造であってもよい。
図16は、絶縁膜PIQの形成工程を示している。
図9においても説明したように、絶縁膜PIQは、塗布法によって形成された膜でありポリイミドのような樹脂膜であり、塗布時においては粘度が高い膜である。このため、絶縁膜PIQは、互いに隣接するフィールドプレートFPの間だけでなく、バリアメタル膜BMが後退した領域にも形成される。上述のように、バリアメタル膜BMの後退によって、導電性膜AL1の端部における電界強度が強くなる恐れがあるが、バリアメタル膜BMが後退した領域に、空気よりも誘電率の高い絶縁膜PIQを埋め込むことで、電界強度が緩和される。
以上のように、実施の形態1によれば、各フィールドプレートFP間において発生した残渣R1~R3を適切に除去できるので、各フィールドプレートFP間における絶縁耐性の劣化が抑制され、半導体装置(半導体チップCHP)の信頼性が向上する。
(変形例1)
以下に図17を用いて、実施の形態1の変形例1を説明する。図17は、本願発明者らが測定した実験データであり、2.5μm以上の幅を有する残渣数と、クールダウン用チャンバ内の圧力との関係を示している。
図11で説明した析出物R1の析出工程において、クールダウン用チャンバ内の圧力を変化させることで、2.5μm以上の幅を有する残渣数が変化することが分かった。図17に示されるように、圧力を1Torrから2Torrへ変更すると、2.5μm以上の幅を有する残渣数が減少している。すなわち、析出物R1の数が減少したことで、析出物R1に起因する残渣の数が抑制されたことが分かる。
また、圧力が2Torr以上となっても、残渣数に大きな変化はなかった。従って、クールダウン用チャンバ内の圧力が2Torr以上であれば、残渣数を減少させることができると言える。
また、クールダウン用チャンバ内に半導体基板SUBを保持する時間が30秒の場合および100秒の場合で、それぞれ実験したが、残渣数はあまり減少していない。この結果から、残渣数(析出物R1の数)の変動には、保持時間は大きく影響していないと判断できる。
(変形例2)
以下に図18および図19を用いて、実施の形態1の変形例2を説明する。図18は、図14で説明した等方性エッチング処理による残渣R1~R3の剥離工程に対応する断面図である。図19は、本願発明者らが測定した実験データであり、2.5μm以上の幅を有する残渣数と、等方性エッチング処理の時間と、図15で説明した2流体ジェット洗浄の時間との関係を示している。
例えば2.5μm以上の幅を有する残渣が多数存在している場合、各々の残渣において、残渣R2の下方に存在する残渣R3の幅が大きい。そのため、図14で説明した等方性エッチング処理の時間を延長する必要がある。図14に示されるように、等方性エッチング処理の時間を40秒以上とすることで、残渣数をほぼゼロにすることができた。また、図15で説明した2流体ジェット洗浄の時間を105秒以上とすることで、残渣数を抑制できることも分かった。
なお、図18に示されるように、等方性エッチング処理の時間を延長したことで、層間絶縁膜ILは更に削られているが、そのエッチング量は、70~120nm程度であった。また、導電性膜AL1と層間絶縁膜ILとの間に存在しているバリアメタル膜BMも、導電性膜AL1の端部から導電性膜AL1の内側へ向かって更に後退しており、その後退量は、1.6~1.7μm程度であった。
また、変形例2において開示した技術を、変形例1に組み合わせて適用してもよい。
(変形例3)
以下に図20~図23を用いて、実施の形態1の変形例3を説明する。図20は、導電性膜AL1の端部周辺の電界強度のシミュレーション結果を示し、複数の等電位線を示している。図21~23は、変形例2における図18のようにバリアメタル膜BMを更に後退させた後に、絶縁膜PIQを形成した場合の断面図である。
図20に示されるように、バリアメタル膜BMが後退した領域に、等電位線の数が増えると、局所的な電界強度が高まる。また、バリアメタル膜BMが後退した領域には、樹脂膜のような絶縁膜PIQが形成されているが、絶縁膜PIQの誘電率が層間絶縁膜ILの誘電率よりも低いと、等電位線の数が増え易くなる。なお、層間絶縁膜ILの誘電率は例えば3.5~3.9であり、絶縁膜PIQの誘電率は例えば2.8~3.2である。
図21に示されるように、バリアメタル膜BMの一部を裾をひくように残すことで、等電位線を遮断することができる。具体的には、バリアメタル膜BMは、相対的に厚い厚さを有する第1箇所BMaと、第1箇所BMaよりも薄い厚さを有する第2箇所BMbとを含む。第2箇所BMbは、第1箇所BMaよりも、導電性膜AL1の端部の近くに位置している。言い換えれば、導電性膜AL1と層間絶縁膜ILとの間には、第1箇所BMaが形成されている領域と、第2箇所BMbおよび絶縁膜PIQが形成されている領域とが存在している。更に言い換えれば、導電性膜AL1と第2箇所BMbとの間には、絶縁膜PIQが形成されている。
また、図22に示されるように、第2箇所BMbは、導電性膜AL1の端部から導電性膜AL1の内側に向かって、その厚さが厚くなるような形状であってもよい。すなわち、第2箇所BMbの厚さは均一でなくともよい。
図21および図22のような第2箇所BMbを形成するためには、バリアメタル膜BMを後退させるための等方性のドライエッチング処理の時間を調整することで達成できる。
図23は、バリアメタル膜BMが後退した領域に絶縁膜PIQが完全に埋め込まれておらず、空気AIRが存在している場合を示している。すなわち、導電性膜AL1、バリアメタル膜BMの第2箇所BMbおよび絶縁膜PIQに囲まれた領域に、空気AIRが存在している。
上述のように、絶縁膜PIQよりも誘電率の低い空気AIRが存在していると、バリアメタル膜BMが後退した領域において、等電位線の数が増えやすくなる。しかしながら、空気AIRと層間絶縁膜ILとの間に第2箇所BMbが存在しているので、等電位線を遮断することができる。
また、変形例3において開示した技術を、実施の形態1で適用してもよいし、変形例1に組み合わせて適用してもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、上記実施の形態では、半導体素子としてEGE型構造のIGBTを説明したが、IGBTは、GGEE型構造またはGE型構造のような他の構造であってもよい。
また、半導体素子はIGBTに限られず、半導体チップCHPの外周にフィールドプレートFPを備えた高耐圧製品であれば、既存のパワーMOSFETに適用することもできる。その場合、パワーMOSFETは、エミッタ領域NEおよびエミッタ電位電極EEをソースとし、ドリフト領域NDおよびコレクタ電位電極CEをドレインとし、ゲート電極G1およびゲート電位電極GEをゲートとして構成されていてもよい。
また、上記実施の形態では、半導体基板SUBがシリコン(Si)からなる場合を説明したが、半導体基板SUBの材料は、炭化珪素(SiC)などのような化合物半導体であってもよい。
AIR 空気
AL1~AL3 導電性膜
BM バリアメタル膜
BMa バリアメタル膜の第1箇所
BMb バリアメタル膜の第2箇所
CE コレクタ電位電極
CHP 半導体チップ
CH コンタクトホール
EE エミッタ電位電極
EFA 素子形成領域
EP エミッタパッド
FI フィールド絶縁膜
FP フィールドプレート
HL ヒロック(突起部)
G1、G2 ゲート電極
GE ゲート電位電極
GF ゲート絶縁膜
GP ゲートパッド
GRE ガードリング電極
IL 層間絶縁膜
ND ドリフト領域
NGR ガードリング
NE エミッタ領域
NHB ホールバリア領域
NS フィールドストップ領域
PB ベース領域
PF フローティング領域
PFL フィールドリミッティングリング
PIQ 保護膜
PR ボディ領域
R1、R4 析出物(残渣)
R2、R3 残渣
RP レジストパターン
SUB 半導体基板
T1、T2 トレンチ
TA ターミネーション領域

Claims (23)

  1. 複数の半導体素子が形成される素子形成領域、および、平面視において前記素子形成領域を囲むターミネーション領域を備える半導体装置の製造方法であって、
    (a)半導体基板上に、層間絶縁膜を形成する工程、
    (b)前記層間絶縁膜上に、バリアメタル膜を形成する工程、
    (c)前記バリアメタル膜上に、導電性膜を形成する工程、
    (d)前記導電性膜の一部を覆うように、前記導電性膜上に、レジストパターンを形成する工程、
    (e)前記レジストパターンをマスクとした異方性エッチング処理によって前記導電性膜および前記バリアメタル膜を選択的にパターニングすることで、前記ターミネーション領域における前記層間絶縁膜上に、複数のフィールドプレートを形成する工程、
    (f)前記(e)工程後に、前記レジストパターンを除去する工程、
    (g)前記(f)工程後に、前記複数のフィールドプレート間において、前記導電性膜よりも前記バリアメタル膜の方がエッチングされ易い条件を備えた等方性エッチング処理を行う工程、
    を有する、半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(e)工程後に、前記複数のフィールドプレート間における前記層間絶縁膜の表面上には、少なくとも前記導電性膜および前記バリアメタル膜を含む残渣が残され、
    前記(g)工程における前記等方性エッチング処理によって、前記残渣に含まれる前記バリアメタル膜は除去される、半導体装置の製造方法。
  3. 請求項2記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(c)工程は、
    (c1)スパッタリング法によって、前記バリアメタル膜上に、第1添加物を含む第1導電性膜を形成する工程、
    (c2)前記(c1)工程後に、前記第1導電性膜を大気に晒す工程、
    (c3)前記(c2)工程後に、スパッタリング法によって、前記第1導電性膜上に、前記第1添加物を含む第2導電性膜を形成する工程、
    を有する、半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(c)工程は、
    (c4)前記第1導電性膜の結晶粒界および前記第2導電性膜の結晶粒界に、前記第1添加物を第1析出物として析出させる工程、
    を更に有し、
    前記(c4)工程は、前記(c3)工程が行われたチャンバとは別のチャンバ内で行われる、半導体装置の製造方法。
  5. 請求項4記載の半導体装置の製造方法において、
    前記残渣には、前記(c4)工程において析出された前記第1析出物も含まれ、
    前記(g)工程における前記等方性エッチング処理によって、前記残渣に含まれる前記第1析出物および前記バリアメタル膜は除去される、半導体装置の製造方法。
  6. 請求項4記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(c4)工程が行われるチャンバ内の圧力は、2Torr以上である、半導体装置の製造方法。
  7. 請求項2記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程後に、前記複数のフィールドプレート間における前記層間絶縁膜の表面に対して、不活性ガス雰囲気中においてミスト状にされた洗浄液を吹き付ける工程を更に有する、半導体装置の製造方法。
  8. 請求項7記載の半導体装置の製造方法において、
    前記洗浄液を吹き付ける工程は、105秒以上行われる、半導体装置の製造方法。
  9. 請求項2記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程における前記等方性エッチング処理は、40秒以上行われる、半導体装置の製造方法。
  10. 請求項2記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程における前記等方性エッチング処理によって、前記層間絶縁膜と前記導電性膜との間に存在する前記バリアメタル膜は、前記導電性膜の端部から前記導電性膜の内側へ向かうように後退している、半導体装置の製造方法。
  11. 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程後に、前記複数のフィールドプレート間を埋め込むように、前記複数のフィールドプレートを覆う第1絶縁膜を形成する工程を更に有し、
    前記バリアメタル膜は、第1箇所と、前記第1箇所よりも薄い厚さを有し、且つ、前記第1箇所よりも前記導電性膜の端部の近くに位置する第2箇所とを有し、
    前記第1絶縁膜は、前記導電性膜と前記第2箇所との間にも形成されている、半導体装置の製造方法。
  12. 請求項11記載の半導体装置の製造方法において、
    前記導電性膜、前記第2箇所および前記第1絶縁膜に囲まれた領域に、空気が存在している、半導体装置の製造方法。
  13. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(a)工程前に、前記ターミネーション領域における第1導電型の前記半導体基板に、前記第1導電型とは反対の第2導電型の複数のフィールドリミッティングリングを形成する工程と、
    前記(a)工程と前記(b)工程との間に、前記複数のフィールドリミッティングリングにそれぞれ達するように、前記層間絶縁膜に、複数のコンタクトホールを形成する工程と、
    を更に有し、
    前記複数のフィールドプレートは、前記複数のコンタクトホールの内部において前記複数のフィールドリミッティングリングにそれぞれ接続される、半導体装置の製造方法。
  14. 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、
    前記複数のフィールドプレートおよび前記複数のフィールドリミッティングリングは、平面形状がそれぞれ環状である、半導体装置の製造方法。
  15. 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、
    前記複数の半導体素子は、それぞれIGBTである、半導体装置の製造方法。
  16. 請求項15記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(e)工程時に、前記バリアメタル膜および前記導電性膜が選択的にパターニングされることで、前記素子形成領域には、前記IGBTのエミッタ領域に電気的に接続されるエミッタ電位電極が形成される、半導体装置の製造方法。
  17. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程における前記等方性エッチング処理は、ドライエッチング処理である、半導体装置の製造方法。
  18. 請求項17記載の半導体装置の製造方法において、
    前記バリアメタル膜は、チタンタングステンを含み、
    前記導電性膜は、アルミニウムを含み、
    前記(e)工程における前記異方性エッチング処理は、塩素ガスおよびアルゴンガスを含む第1混合ガスを用いて行われ、
    前記(g)工程における前記等方性エッチング処理は、炭素およびフッ素を含有する分子からなるガスと、アルゴンガスとを含む第2混合ガス、または、硫黄およびフッ素を含有する分子からなるガスと、アルゴンガスとを含む第3混合ガスを用いて行われる、半導体装置の製造方法。
  19. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    (h)前記(f)工程と前記(g)工程との間で、前記層間絶縁膜の表面に対して、アンモニアおよび過酸化水素を含む溶液を用いた洗浄を行う工程、
    を更に備える、半導体装置の製造方法。
  20. 複数の半導体素子が形成される素子形成領域、および、平面視において前記素子形成領域を囲むターミネーション領域を備える半導体装置の製造方法であって、
    (a)半導体基板上に、層間絶縁膜を形成する工程、
    (b)前記層間絶縁膜上に、バリアメタル膜を形成する工程、
    (c)前記バリアメタル膜上に、導電性膜を形成する工程、
    (d)異方性エッチング処理によって前記導電性膜および前記バリアメタル膜を選択的にパターニングすることで、前記ターミネーション領域における前記層間絶縁膜上に、複数のフィールドプレートを形成する工程、
    (e)前記(d)工程後に、前記複数のフィールドプレート間において、前記導電性膜よりも前記バリアメタル膜の方がエッチングされ易い条件を備えた等方性エッチング処理を行う工程、
    を有し、
    前記(d)工程後に、前記複数のフィールドプレート間における前記層間絶縁膜の表面上には、少なくとも前記導電性膜および前記バリアメタル膜を含む残渣が残され、
    前記(e)工程における前記等方性エッチング処理によって、前記残渣に含まれる前記バリアメタル膜は除去され、
    前記(c)工程は、
    (c1)スパッタリング法によって、前記バリアメタル膜上に、第1添加物を含む第1導電性膜を形成する工程、
    (c2)前記(c1)工程後に、前記第1導電性膜を大気に晒す工程、
    (c3)前記(c2)工程後に、スパッタリング法によって、前記第1導電性膜上に、前記第1添加物を含む第2導電性膜を形成する工程、
    を有する、半導体装置の製造方法。
  21. 請求項20記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(c)工程は、
    (c4)前記第1導電性膜の結晶粒界および前記第2導電性膜の結晶粒界に、前記第1添加物を第1析出物として析出させる工程、
    を更に有し、
    前記(c4)工程は、前記(c3)工程が行われたチャンバとは別のチャンバ内で行われる、半導体装置の製造方法。
  22. 複数の半導体素子が形成される素子形成領域、および、平面視において前記素子形成領域を囲むターミネーション領域を備える半導体装置の製造方法であって、
    (a)半導体基板上に、層間絶縁膜を形成する工程、
    (b)前記層間絶縁膜上に、バリアメタル膜を形成する工程、
    (c)前記バリアメタル膜上に、導電性膜を形成する工程、
    (d)異方性エッチング処理によって前記導電性膜および前記バリアメタル膜を選択的にパターニングすることで、前記ターミネーション領域における前記層間絶縁膜上に、複数のフィールドプレートを形成する工程、
    (e)前記(d)工程後に、前記複数のフィールドプレート間において、前記導電性膜よりも前記バリアメタル膜の方がエッチングされ易い条件を備えた等方性エッチング処理を行う工程、
    を有し、
    前記(d)工程後に、前記複数のフィールドプレート間における前記層間絶縁膜の表面上には、少なくとも前記導電性膜および前記バリアメタル膜を含む残渣が残され、
    前記(e)工程における前記等方性エッチング処理によって、前記残渣に含まれる前記バリアメタル膜は除去され、
    前記(e)工程後に、前記複数のフィールドプレート間における前記層間絶縁膜の表面に対して、不活性ガス雰囲気中においてミスト状にされた洗浄液を吹き付ける工程を更に有する、半導体装置の製造方法。
  23. 請求項22記載の半導体装置の製造方法において、
    前記洗浄液を吹き付ける工程は、105秒以上行われる、半導体装置の製造方法。
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