JP2009142064A - ブラシレスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】略正弦波センサレス駆動を用いても、高精度の磁極位置の検出を実現したブラシレスモータを提供すること
【解決手段】ブラシレスモータ10のロータマグネット23の磁束密度波形231の磁極の中心に凹部2311を設ける。そして、ステータ33のティース部3312は、中心軸J1から最外径までの距離をR1、中心軸J1からティース部3312の拡幅部3312bの内面までの距離をD1とすると、D1/R1の値を約0.9以下となる形状とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、センサレス駆動回路によって駆動されるモータに関する。
従来から、ブラシレスモータは、広範囲の可変速度制御および電流消費量低減のために、インバータ装置を使用したパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)駆動されている。例えば、3相のコイルを有するブラシレスモータの内部には、ロータマグネットの磁極位置を検出するためのホール素子等の位置センサが電気角120度毎に配置されている。ブラシレスモータは、これら位置センサによって得られる磁極位置に対応した信号に基づいてインバータ装置における各スイッチング素子を駆動することによって、略正弦波駆動を行う。
また、ブラシレスモータの低コスト化および小型化を目的として、位置センサを用いないセンサレス駆動技術が各種開発されている。このセンサレス駆動を実現する手段として、120度通電方式や180度未満の広角通電方式を用い、非通電期間に発生する誘起電圧のゼロクロス点を検出する方法がある。そのため、これらの通電方式では、磁極位置の検出のために各相に非通電期間が必要である。そのために、非通電期間の存在が原因となり、通電切り替わりのタイミングにおいて、振動およびこの振動に伴う騒音が発生していた。
そこで、近年、非通電期間を必要としない、低振動および低騒音を実現した略正弦波センサレス駆動が開発されている(このような非通電期間を必要としない略正弦波センサレス駆動の例として、例えば、特許文献1参照)。
特開2006−230120号公報
ここで、略正弦波センサレス駆動では、磁極位置の検出のために非通電期間の代わりに誘起電圧に含まれる3N倍高調波成分(Nは正の整数)がそれぞれ重畳した電圧を使用する。そのために、低速回転によって誘起電圧が小さい場合、および、3倍高調波の含有率が極めて小さい場合においては、磁極位置の検出を精度良く行うことができない問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、なされたものであり、その目的とするところは、略正弦波センサレス駆動を用いても、高精度の磁極位置の検出を実現したブラシレスモータを提供することである。
本発明の請求項1によれば、センサレス駆動回路によって駆動されるブラシレスモータであって、中心軸を回転軸として回転する回転体と、前記回転体と同軸状に配置されたロータマグネットと、前記ロータマグネットと対向するステータと、前記ステータに巻回されたコイルとを備え、該ブラシレスモータは、前記誘起電圧の基本波に対する3倍高調波成分を含んだ信号に基づいて、駆動制御され、前記ロータマグネットが前記ステータに対して回転することによって、前記コイルに発生する誘起電圧の基本波に対する3倍高調波の含有率が、1%以上になるように設定されていることを特徴とする。
本発明の請求項2によれば、ブラシレスモータであり、中心軸と同軸状に配置されたロータマグネットを有し、該中心軸の周りを回転する回転体と、前記ロータマグネットと対向するステータおよび前記ステータのコイルに対する通電を制御することによって前記回転体の回転を制御するセンサレス駆動回路を有する固定体とを備え、前記センサレス駆動回路は、前記ロータマグネットが前記ステータに対して回転することによって前記コイルに発生する誘起電圧から前記回転体の回転位置を検出する位置検出部と、該位置検出部で得られた前記回転体の位置情報を基に通電タイミングを制御する制御部と、該制御部からの制御信号に基づいて前記コイルへの通電を切り替えるモータ駆動部と、を備え、前記位置検出部は、前記誘起電圧の基本波に対する3倍高調波成分を含んだ信号を用いて前記回転体の位置を検出し、前記誘起電圧は、基本波に対する前記3倍高調波の含有率が1%以上になるように設定されていることを特徴とする。
本発明の請求項1および請求項2に従えば、誘起電圧の基本波に対して3倍高調波の含有率が1%以上であることによって、センサレス駆動回路によってブラシレスモータを正常に回転させることができる。また本発明のブラシレスモータは、該ブラシレスモータの外部にセンサレス駆動回路を備えていてもよい。
本発明の請求項3によれば、請求項1および請求項2のいずれかに係り、前記ロータマグネットの側面の磁束密度波形は、略正弦波形状であり、前記側面の磁束密度波形の磁極の中心には、凹部が設けられることを特徴とする。
本発明の請求項3に従えば、ロータマグネットの側面の磁束密度波形の極中心に凹部が設けられることにより、誘起電圧の基本波に対して3倍高調波を多く含有することができる。したがって、センサレス駆動回路によってブラシレスモータをより正常に回転させることができる。
本発明の請求項4によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに係り、コイルインダクタンスの最大値に対する前記コイルインダクタンスの前記最大値と最小値との差である変化量の割合が略10%以上であることを特徴とする。
本発明の請求項4に従えば、コイルインダクタンスの最大値に対するコイルインダクタンスの変化量が略10%以上であることによって、誘起電圧波形の振幅を大きくすることができる。したがって、ブラシレスモータを低速回転(例えば、毎分40回転)にて回転させても、ブラシレスモータを正常に回転させることができる。
本発明の請求項5によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに係り、前記ステータは、中心軸J1を中心とした径方向に沿って伸びる、前記周方向に離間した複数のティース部を備え、前記ティース部には、前記ロータマグネットと対向する拡幅部が設けられ、前記拡幅部は、前記ティース部の前記周方向の幅より大きい前記周方向の幅を有した対向面と、前記対向面と前記径方向の反対側に設けられ、前記ティース部の側面と連続する内面と、を有し、前記対向面の前記ロータマグネットと最も近づく位置と前記中心軸とを結んだ距離R1と前記内面と前記中心軸とを結んだ距離D1との比であるD1/R1の値が、略0.92以下であることを特徴とする。
本発明の請求項5に従えば、D1/R1の値が略0.92以下であることによって、コイルインダクタンスの変化をロータマグネットの磁極の磁束密度の変化に応じて変化させることができる。したがって、センサレス駆動回路によってブラシレスモータをより正常に回転させることができる。
本発明の請求項6によれば、請求項5に係り、前記ティース部は、前記拡幅部より前記径方向に伸びる基部を有し、前記基部の前記周方向の幅の大きさは、前記径方向に沿って変化しており、前記基部の前記周方向の幅の最大値Wmaxと前記ティース部の前記周方向の幅の最小値Wminとの比であるWmin/Wmaxの値が、略0.7以上であることを特徴とする。
本発明の請求項6に従えば、Wmin/Wmaxの値が略0.7以上であることによって、コイルインダクタンスの変化をロータマグネットの磁極の磁束密度の変化に応じて変化させることができる。したがって、センサレス駆動回路によってブラシレスモータをより正常に回転させることができる。
本発明の請求項7によれば、請求項1乃至請求項6のいずれかに係り、前記センサレス駆動回路は、前記固定体を構成する回路基板上に構成されることを特徴とする。
本発明の請求項7に従えば、センサレス駆動回路が、ブラシレスモータの固定体の回路基板上に構成されることによって、ブラシレスモータ以外にセンサレス駆動回路のための回路基板を備える必要がないために、ブラシレスモータを搭載する機器を小型化することができる。
本発明の請求項8によれば、請求項1乃至請求項7のいずれかに係り、前記回転体には、中心に開口穴を有する略円盤状のディスクを載置する載置部と、前記ディスクを着脱可能とするチャッキング装置と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項8に従えば、ディスクをブラシレスモータによって直接回転させたとしても、正常に回転する信頼性の高いブラシレスモータを提供することができる。
本発明の請求項9によれば、請求項8に記載のブラシレスモータを搭載した、ディスクを駆動するディスク駆動装置であって、前記ディスクに発光および受光を行う光ピックアップ機構と、前記光ピックアップ機構を径方向に移動可能とする移動機構とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項9に従えば、低振動および低騒音を達成しつつも、記録再生エラーを防ぐ信頼性の高いディスク駆動装置を提供することができる。
本発明によれば、略正弦波センサレス駆動を用いても、高精度の磁極位置の検出を実現したブラシレスモータを提供することができる。
<ブラシレスモータの全体構造>
本発明のブラシレスモータの実施の一形態について図1および図2を参照して説明する。図1は、本発明のブラシレスモータの実施の一形態を軸方向に切った模式断面図である。また図2は、図1のブラシレスモータを上側より見た平面図である。
図1を参照して、ブラシレスモータ10は、所定の中心軸J1の周囲を回転するロータマグネット23を有する回転部20とロータマグネット23と径方向に対向する面を有するステータ33を有する固定部30とから構成される。ブラシレスモータ10は、CDやDVD等の光ディスクを中心軸J1を中心に回転させる3相駆動のスピンドルモータである。
まず回転部20について説明する。
回転部20は、中心軸J1と同軸に配置されるシャフト21と、シャフト21に固定されるロータホルダ22と、ロータホルダ22に固定されるロータマグネット23と、ロータホルダ22の上側に配置されたチャッキング装置24と、を備える。
ロータホルダ22は、シャフト21の外周面に固定される略円筒形状のシャフト固定部221と、シャフト固定部221の軸方向下側より径方向に延びる平面である蓋部222と、蓋部222の外周縁より軸方向下側に延びる円筒部223と、から構成される。そして円筒部223の内周面に略円筒形状のロータマグネット23が固定される。ここで本実施の形態のブラシレスモータ10のロータマグネット23の磁極数は16である。またロータマグネット23は、ネオジウム磁石(Nd−Fe−B)である。
ロータホルダ22の蓋部222における径方向外側には、軸方向上側に屈曲した、蓋部222と略平行な平面である載置部224が形成される。そして載置部224における径方向外側には、円環状のラバーである載置面2241が設けられる。
ロータホルダ22のシャフト固定部221の外周面には、チャッキング装置24が固定される。このチャッキング装置24は、ディスク(不図示)の中心開口部と接触するセンターケース241と、センターケース241に収容されるコイルバネ242(本実施例では、3個。図2参照)と、コイルバネ242によって径方向外側に付勢されるチャック爪243(本実施例では、3個。図2参照)と、から構成される。このチャック爪243は、ディスクの中心開口部の上縁に接触することによって、ディスクを保持する。またセンターケース241には、調芯爪2411(本実施例では、3個。図2参照)が一体に設けられる。そしてこの調芯爪2411がディスクの中心開口部に接触することによって、中心開口部の中心と中心軸J1とが一致するように調整する。
次に固定部30について説明する。
固定部30は、シャフト21を径方向に回転自在に支持する内周面を有する略円筒形状のスリーブ31と、スリーブ31の外周面を保持する内周面を有するハウジング32と、ハウジング32に固定されるステータ33と、ハウジング32に固定され、ステータ33より軸方向下側に配置される取付板34と、取付板34の上面に固定される回路基板35と、ハウジング32に固定され、ハウジング32の内周面の軸方向下側を覆う円盤状のプレート36と、プレート36の上面に配置されるスラスト板37と、を備える。ここで、スリーブ31とスラスト板37とによって軸受部を構成する。
ハウジング32は、ステータ33を固定する基部321と、基部321より軸方向上側に延びる略円筒形状の円筒部322と、から構成される。ハウジング32の内周面は、基部321の内周面および円筒部322の内周面から構成される。
ステータ33は、基部321の上側に形成された第1外周段部3211に固定される。そして、取付板34は、基部321の下側に形成された第2外周段部3212に固定される。またプレート36は、基部321の下側に形成された内周段部3213に固定される。
ハウジング32の円筒部322の軸方向上側には、径方向外側に向かい突出する係止部3221が円筒部322と一体に形成される。係止部3221の外周面は、軸方向下側に向かい径方向外側に傾斜する傾斜面を有する。またロータホルダ22の蓋部222の下面には、抜止部材25が固定される。この係止部3221と抜止部材25とにより、回転部20が軸方向上側に移動することを規制する役割を果たす。
ステータ33は、薄板状の磁性板を軸方向に複数積層したステータコア331と、ステータコア331に導電線を巻回することによって形成した複数のコイル332と、から構成される。ステータコア331の外周面は、ロータマグネット23の内周面と径方向に対向して配置される。これら複数のコイル332を総称して、巻線という。巻線はU相、V相、W相の3相からなり、Y結線にて結線される。ここで、複数のコイル332において、U相を構成するコイル332群をLu、V相を構成するコイル332群をLv、W相を構成するコイル332群をLwと規定する(図3参照)。
ステータ33のコイル332に電流を通流することによって、ステータ33は磁場を発生させる。そして、ロータマグネット23とステータ33とは回転磁界を形成することによって、中心軸J1を中心とする回転トルクが発生し、回転部20が回転する。
また、取付板34における回転体20より径方向外側には、ディスク(不図示)の裏面であるラベル面に形成されるパターン形成部41の情報を光学的に読み取る位置検出機構38(図2参照)が取り付けられる。そして、ディスクのラベル面に文字や絵を描画する際には、位置検出機構38が出す情報に基づいて、回転体20を低速度(例えば、毎分40回転)に回転制御する。またここで、位置検出機構38は例えば、フォトセンサである。
<略正弦波センサレス駆動回路の構造>
次に、略正弦波センサレス駆動回路の全体構造について図3を用いて説明する。図3は、本発明のブラシレスモータを駆動する略正弦波センサレス駆動回路の全体構造を示した、回路図である。ここで、略正弦波センサレス駆動回路は、特許請求の範囲のセンサレス回路に対応する。
略正弦波センサレス駆動回路4は、回路基板35上に構成される。したがって、ブラシレスモータ10と略正弦波センサレス駆動回路4とが別体とならないことにより、ブラシレスモータ10以外に、略正弦波センサレス駆動回路4のための回路基板を必要としない。したがってブラシレスモータ10を搭載する機器(例えば、ディスク駆動装置)の小型化を図ることができる。
図3を参照して、略正弦波センサレス駆動回路4は、モータ駆動部41と、磁極位置検出部42と、制御部43と、を備える。
モータ駆動部41は、電源44とGNDとの間に配置される。そしてモータ駆動部41は、ブリッジ接続された6個のトランジスタ411〜416(本実施の形態では、電界効果トランジスタ)から構成される。そして、各トランジスタ411〜416には、それぞれダイオード411a〜416aが逆並列接続される。また、トランジスタ411、412、413は、トランジスタ414、415、416とそれぞれ直列接続される。ここで、トランジスタ411、412、413は、モータ駆動部41の上側アームを構成し、トランジスタ414、415、416は、モータ駆動部41の下側アームを構成する。
磁極位置検出部42は、サンプルホールド回路421と、ローパスフィルタ422と、比較器423と、基準電圧Vrを有する直流電源と、を備える。サンプルホールド回路421には、スイッチ4211と、コンデンサ4212と、を備える。
制御部43は、指令電圧生成部431と、駆動信号生成部432と、指令部433と、誤差増幅部434と、三角波発生部435と、電流検出部436と、サンプルホールド信号生成部437と、を備える。
電流検出部436は、モータ駆動部41を流れる電流の大きさを検出する。そして、電流検出部436の検出結果である電流検出信号CSを誤差増幅部434に出力する。指令部433は、ブラシレスモータ10に与えるトルクを指定するトルク指令信号ECを生成する。誤差増幅部434は、トルク指令信号ECから求められる目標の電流値と電流検出信号CSとの誤差を増幅する。そして誤差増幅部434は、その誤差結果を示す誤差増幅信号Vaを指令電圧生成部431およびサンプルホールド信号生成部437にそれぞれ出力する。
サンプルホールド信号生成部437は、誤差増幅信号Vaと三角波発生部435から生成される三角波信号Vtriとを入力とし、モータ駆動部41の下側アームであるトランジスタ414〜416が全てオンとなるタイミングを示すタイミングパルスであるサンプルホールド信号SH1を磁極検出部42に出力する。
磁極検出部42は、サンプルホールド信号SH1の信号レベルに応じてブラシレスモータ10の中性点電圧Vcをサンプルホールドする。これにより、磁極検出部42は、ロータマグネット23の磁極位置、すなわち、各相に発生する誘起電圧の位相を検出する。そして磁極検出部42は、その検出結果を示す位置検出信号FGを指令電圧生成部431に出力する。
磁極検出部42のスイッチ4211は、サンプルホールド信号SH1の信号レベル(Hレベル、Lレベル)に応じて開閉動作を行う。サンプルホールド信号SH1の信号レベルがHレベルの場合、スイッチ4211が閉じて短絡状態となる。これにより、ブラシレスモータ10の中性点電圧Vcをコンデンサ4212によって検出する(サンプル動作)。次に、サンプルホールド信号SH1がLレベルの場合、スイッチ4211が開いてオープン状態となる。これにより、コンデンサ4212はサンプルした電圧を保持する(ホールド動作)。上記のように、サンプルホールド回路421は、サンプルホールド信号SH1の信号レベルに応じてブラシレスモータ10の中性点電圧Vcのサンプルホールド動作を行うことによって、サンプルホールド出力信号VcSH1を出力する。このサンプルホールド出力信号VcSH1は、ローパスフィルタ422に入力される。そしてローパスフィルタ422は、サンプルホールド出力信号VcSH1に含まれる段差を除去することによって、サンプルホールド出力信号VcSH1を滑らかにする。さらにローパスフィルタ422は、段差を除去された信号VcSH2を比較器423に出力する。比較器423の一方の入力端子には、信号VcSH2が入力され、他方の入力端子には、電源の基準電圧Vrが入力される。そして比較器423によって、パルス信号である位置検出信号FGが生成される。
指令電圧生成部431は、磁極検出部42からの位置検出信号FGおよび誤差増幅信号Vaに基づいた正弦波状の3相指令電圧sinU、sinV、sinWをそれぞれ生成する。この3相指令電圧sinU、sinV、sinWは、位相差がそれぞれ120度の180度通電波形である。そして指令電圧生成部431は3相指令電圧を駆動信号生成部432に出力する。駆動信号生成部432は、3相指令電圧を用いてモータ駆動部41のトランジスタ411〜416に駆動信号を出力する。
また磁極検出部42のサンプルホールド出力信号VcSH1は、各相のトランジスタ414〜416が全てオンとなるために、誘起電圧に含まれる3N倍高調波成分(Nは正の整数)をそれぞれ重畳した電圧となる。またサンプルホール出力信号VcSH1は、6倍高調波成分、9倍高調波成分等が3倍高調波成分と比較して極めて小さいために、3倍高調波成分による電圧となる。したがって、サンプルホールド出力信号VcSH1の振幅Naは、誘起電圧の基本波振幅Aと3倍高調波成分の含有率Cとの積、すなわち、Na=A×Cの関係によって示される。このサンプルホールド出力信号VcSH1の振幅が大きい場合、高精度に磁極位置の検出を行うことができる。
また本発明のブラシレスモータに略正弦波センサレス駆動回路4を用いることによって、略正弦波センサレス駆動回路4では、非通電期間が存在しないために、非通電期間に発生する振動およびこの振動に起因する騒音をなくした、低振動および低騒音のブラシレスモータを提供することができる。
<ブラシレスモータの構造の詳細>
次に本発明のブラシレスモータ10の誘起電圧に3倍高調波の含有率を向上させる構造およびコイルインダクタンスの変化を向上させる構造について図4乃至図8を用いて説明する。図4は、本発明のブラシレスモータ10のロータマグネット23の磁束密度波形を示したグラフである。図5は、第1比較例のロータマグネットの磁束密度波形である。また、図6は、ブラシレスモータ10のステータ33を示した、上側より見た模式平面図であり、図7は、ステータ33のステータコアの一部を拡大した拡大図である。図8は、本実施の形態のステータ33と第2の比較例のブラシレスモータのステータとのコイルインダクタンス波形を示したグラフである。図5の第1の比較例のブラシレスモータでは、ロータマグネットの着磁方法のみを変更している。そして図8における第2の比較例のブラシレスモータでは、ステータのティース部の形状のみを変更している。
図4を参照して、図4中のグラフの縦軸は磁束密度の大きさ(Tesla)を示し、横軸は、中心軸J1を中心とした回転角度(度)を示す。
ロータマグネット23の磁束密度波形231は、略正弦波の波形にて形成される(図4中の実線の波形)。すなわち、ロータマグネットは、正弦波着磁される。そして、磁束密度波形231の振幅の最大値付近および最小値付近がそれぞれロータマグネット23の磁極中心となる。そして、磁束密度波形231がゼロとなる付近が、磁極の境界部となる。磁束密度波形231の振幅の最大値付近および最小値付近には、それぞれゼロに向かい凹む凹部2311が設けられる。また、図4中の破線の波形は、3倍高調波の磁束密度波形232を示す。
本発明のロータマグネットを着磁する着磁器には、ロータマグネットの内周面と対向する着磁部のロータマグネットの磁極の中心に対応する位置に凹部を設けられる。したがって、着磁器の着磁部は、複数の円弧形状の外周面が周方向に離間して配置されることによって環状を形成される。そして、着磁部の外周面は、ロータマグネットの内周面と径方向に間隙を介して対向するように配置される。着磁部に凹部が設けられることによって、ロータマグネットの着磁の際に凹部のみ、着磁部の他の部位とロータマグネットの内周面との径方向の間隙の大きさが異なるために、着磁する磁束密度が変化する。これにより、ロータマグネット23の磁束密度波形231は、凹部2311を有する形状にすることができる。
図5を参照して、図5中のグラフの縦軸は磁束密度の大きさ(Tesla)を示し、横軸は、中心軸J1を中心とした回転角度(度)を示す。
第1の比較例のブラシレスモータのロータマグネットの磁束密度波形231aは、正弦波の波形にて形成される(図5中の実線の波形)。すなわち、ロータマグネットは、正弦波着磁される。また、本実施の形態のブラシレスモータ10のロータマグネット23の磁束密度波形のような凹部2311は形成されない。また、図5中の破線の波形は、3倍高調波の磁束密度波形232aを示す。
また、図4および図5を参照して、本実施の形態のブラシレスモータ10の3倍高調波の磁束密度波形232の振幅は、第1の比較例のブラシレスモータの3倍高調波の磁束密度波形232aの振幅と比較して、大きいことが分かる。結果として、第1の比較例のブラシレスモータの誘起電圧の基本波に対する3倍高調波の含有率は、約0.43%であるのに対し、本実施の形態のブラシレスモータ10の誘起電圧の基本波に対する3倍高調波の含有率は、約1.36%に向上した。
ここで、本発明のブラシレスモータは、ロータホルダの外径が約26mm〜約30mmの範囲内に適用される(本実施の形態のロータホルダ22の外径は約26mmである)。また回転速度は、毎分約40回転〜毎分約7000回転の範囲内にて使用される。またコイルを形成する導電線は、ステータの1つのティース部に巻きつけるターン数は、約20〜100ターンである(本実施の形態では、約60ターン)。これら導電線は、各ティース部に同数のターン数にて巻きつけられる。またロータマグネットの磁束密度の最大値は約0.2Teslaである。
これらの条件下において、ブラシレスモータを正常に駆動させるためには、誘起電圧の基本波に対する3倍高調波の含有率を約1%以上とする必要があることを見出した。すなわち、誘起電圧の基本波に対する3倍高調波の含有率が約1%より低い場合、ブラシレスモータが指定した回転速度に達しない、もしくは、ブラシレスモータの起動時に回転速度が一旦落ち込んでしまう(すなわち、ブラシレスモータが円滑に起動しない)等の駆動異常が発生してしまう問題がある。しかし、本発明は誘起電圧の基本波に対する3倍高調波の含有率を約1%以上とすることによって、上記問題の発生を防ぐことができる。したがって、信頼性の高いブラシレスモータを提供することができる。
図6を参照して、ステータ33のステータコア331は、中心軸J1を中心とした円環状のコアバック部3311と、コアバック部3311から径方向外側に伸びる複数のティース部3312(本実施の形態では12個設けられる)と、から構成される。各ティース部3312には、導電線が複数回巻きつけられることによって、各コイル332が形成される。本実施の形態では、U相のコイル、V相のコイル、W相のコイルがそれぞれ4個設けられる。またコアバック部3311とティース部3312とは一体に形成される。
図7を参照して、ティース部3312には、導電線が巻きつけられる基部3312aと、基部3312aより径方向外側に設けられる拡幅部3312bと、から構成される。拡幅部3312bの周方向の幅は、基部3312aの周方向の幅よりも大きく形成される。
また基部3312aの周方向の幅は、径方向外側に向かい幅が広がるように形成される。拡幅部3312bは、基部3312aの周方向の中央における伸びる方向に対して略垂直な平面を構成する内面と、ロータマグネット23(図1参照)の内周面と径方向に対向する外周面と、から構成される。拡幅部3312bの径方向の幅は、拡幅部3312bの周方向の中央から両端に向かい小さくなるように形成される。
ここで、ティース部3312の中心軸J1からの最外径を径R1、中心軸J1から拡幅部3312bの内面までの距離をD1、基部3312aの周方向の幅の最大値をWmax、および基部3312aの周方向の幅の最小値をWminと規定する。
ティース部3312の形状は、D1をR1にて除した値、すなわちD1/R1の値が、0.85〜0.92の範囲内を満たす。そしてティース部3312の形状は、WminをWmaxにて除した値、すなわち、Wmin/Wmaxの値が、0.7〜0.8の範囲内を満たす。
また、第2の比較例のステータのティース部の形状は、D1/R1の値が、0.93〜1(だたし、D1/R1の値は、1を含まない)の範囲内およびWmin/Wmaxの値が、0.6〜0.7の範囲内を満たす。
図8を参照して、図8中の縦軸は、コイルインダクタンスの大きさ(μH)を示し、横軸は、ロータマグネット23の回転角度(度)を示す。
本実施の形態のブラシレスモータ10のコイルインダクタンス波形233(図8中の実線の波形)は、略正弦波の波形にて形成される。そしてコイルインダクタンス波形233の上側の突部の頂点2331付近は、ロータマグネット23の磁極の境界部を示す。そして、コイルインダクタンス波形233の下側の突部の頂点2332付近は、ロータマグネット23の磁極の中心を示す。コイルインダクタンス波形233では、ロータマグネット23の磁極の中心から周方向に隣り合う磁極の中心までの波形、すなわち、コイルインダクタンス波形233の隣り合う最小値Tbの間の波形が、おおよそ滑らかな逆U字形状に形成される。ここで、コイルインダクタンス波形233の最大値Taは、ロータマグネット23の1回転分(機械角360度)において、コイルインダクタンス波形233の最大値と規定する。そして、コイルインダクタンス波形233の最小値Tbは、ロータマグネット23の1回転分(機械角360度)において、コイルインダクタンス波形233の最小値と規定する。コイルインダクタンス波形233は、逆U字形状であるために、最大値Taと最小値Tbとの差Ta−Tbの値を大きくすることができる。このTa−Tbの値、すなわち、コイルインダクタンス波形の変化(振幅)は、誘起電圧の波形の変化(振幅)と略比例する。したがって、コイルインダクタンス波形の変化(振幅)を大きくすることによって、誘起電圧の波形の変化(振幅)を大きくすることができるために、3倍高調波の振幅を大きくすることができる。
また、第2の比較例のブラシレスモータのコイルインダクタンス波形233a(図8中の破線の波形)は、略正弦波の波形には形成されない。ロータマグネットの磁極の境界部において、コイルインダクタンス波形233aに凹部233a1が設けられてしまう。したがって、凹部233a1が設けられることによって、ロータマグネットの磁極の境界部に最大値が形成されない。その上、コイルインダクタンス波形233aは、ロータマグネットの一つの磁極において、2つの最大値を有してしまう。したがって、ロータマグネットの一つの磁極において、コイルインダクタンス波形233aにより、2回磁極の境界部を有するとして検出されてしまう可能性がある。
また、図8に示すように、凹部233a1が設けられることによって、コイルインダクタンス波形233aの最大値Tcおよび最小値Tdとの差であるTc−Tdの値が、本発明のブラシレスモータ10のコイルインダクタンス波形233と比較して、大幅に小さくなっていることが分かる。ここで、コイルインダクタンス波形233aの最大値Tcは、ロータマグネットの1回転分(機械角360度)におけるコイルインダクタンス波形233aの最大値である。そして、最小値Tdは、ロータマグネットの1回転分(機械角360度)におけるコイルインダクタンス波形233aの最小値である。これにより、第2の比較例のブラシレスモータの誘起電圧の振幅が小さくなってしまう。その結果、ブラシレスモータを正常に駆動できない問題が発生してしまう。すなわち、ティース部の形状が、D1/R1の値を約0.9より大きい場合、コイルインダクタンス波形233aが凹部233a1を有してしまうために、ブラシレスモータを正常に駆動できない問題が発生してしまう。さらにWmin/Wmaxの値が、0.7より大きい場合、コイルインダクタンス波形233aの凹部233a1の形成の傾向がさらに強まってしまう。これにより、さらにブラシレスモータが正常に駆動できない問題が発生してしまう。
ここで、ブラシレスモータをより正常に駆動させるためには、コイルインダクタンス波形の最大値と最小値との差を最大値で除した値を百分率にて示した値、すなわち、コイルインダクタンス波形の変化率が約10%以上必要であることを見出した。これにより、ブラシレスモータの誘起電圧の振幅を大きくすることができるために、誘起電圧に含まれる3倍高調波の振幅をも大きくすることができる。
これら本発明のロータマグネット23の磁束密度波形231およびコイルインダクタンス波形233によって、ブラシレスモータ10の誘起電圧の振幅を大きくしつつ、誘起電圧の3倍高調波の含有率を向上させることができるために、サンプルホールド出力信号VcSH1(図3参照)の振幅を大きくすることができる。したがって、略正弦波センサレス駆動回路4の磁極位置検出部42(図3参照)は、ロータマグネット23の磁極位置を高精度に検出することができる。その結果、広角通電方式のセンサレス駆動回路と比較して低振動および低騒音の略正弦波センサレス駆動回路を用いつつも、ブラシレスモータを正常に駆動させることができる(すなわち、ブラシレスモータの駆動異常を防ぐことができる)。
また、光ディスクの記録面とは反対側の面であるラベル面に絵や文字等を描画する際には、ブラシレスモータ10を毎分約40回転にて回転させる必要がある。この場合では、ブラシレスモータ10の誘起電圧の振幅が通常回転(毎分数千回転)の誘起電圧の振幅と比較して小さくなる。しかしながら、本発明のロータマグネット23の磁束密度波形231およびコイルインダクタンス波形233によって、ブラシレスモータ10の誘起電圧の振幅を大きくしつつ、誘起電圧の3倍高調波の含有率を向上させることができるために、略正弦波センサレス駆動回路4の磁極位置検出部42は、ロータマグネット23の磁極位置を高精度に検出することができる。
<ディスク駆動装置の全体構造>
本発明のディスク駆動装置の実施例の一形態について図9を用いて説明する。図9は、本発明のディスク駆動装置の実施例の一形態を示した軸方向に切った模式断面図である。
図9を参照して、ディスク駆動装置50は、中心に開口穴61を有した円盤形状のディスク60の開口穴61に挿入されることによってディスク60の回転中心と同軸に調芯し、ディスク60を中心軸J1を中心に回転させるスピンドルモータ51と、ディスク60に光を放射およびディスク60から反射した光を受け取る光ピックアップ機構52と、この光ピックアップ機構52をディスク60の回転径方向に移動を行う移動機構53と、これらを収容する筺体54と、を備える。
スピンドルモータ51および光ピックアップ機構52は、シャーシ55によって、保持されている。このシャーシ55が少なくとも軸方向に移動することによって、スピンドルモータ51のチャッキング装置にディスク60の開口穴61が装着される。またシャーシ55には、開口穴が形成されており、その開口穴の内部に光ピックアップ機構52は、配置される。
移動機構53は、出力軸にギアを有するモータ531と、このモータ531の回転トルクを伝達される被伝達側ギア532と、を備える。
また筺体54には、ディスク60の移動と移動機構53とを分ける薄板にて形成された境界板541が形成される。そして筺体54には、ディスク60の挿入および取り出しを行う開口穴542が形成されている。
ピックアップ機構52は、光、例えば、レーザー光を放射、または、ディスク60から反射したレーザー光を受け取る発光受光部521と、この発光受光521のディスク60の回転径方向への移動方向とは垂直に設けられ、発光受光部521の移動を行う移動部522と、を備える。この移動部522は、被伝達側ギア532と噛み合う噛み合い部522aを有する。そして発光受光部521には移動部522と噛み合うことによって径方向に移動する。
モータ531に取り付けられたギア部531aと被伝達側ギア532が噛み合うことによって被伝達側ギア532は回転し、被伝達側ギア532が移動部522の噛み合い部522aと噛み合うことによって移動部522が回転径方向に移動する。そしてこの移動部522の移動によって発光受光部521は回転径方向に移動する。
このディスク駆動装置50のスピンドルモータ51に本発明のブラシレスモータ10を適用することによって、低振動および低騒音を達成しつつも、ブラシレスモータ10の駆動異常を防ぐことができるために、光ディスクを正常に回転させることができる。したがって、低振動および低騒音を達成しつつも、記録再生エラーを防ぐ信頼性の高いディスク駆動装置を提供することができる。
以上、本発明のブラシレスモータおよびディスク駆動装置の実施の形態について記載したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。
本発明のブラシレスモータ10は、CD、DVD等の光ディスクを回転させるスピンドルモータであったが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、事務機器、車載等に搭載されるブラシレスモータに本発明を適用してもよい。
また本発明のブラシレスモータ10の略正弦波センサレス駆動回路4について記載したが、本発明の略正弦波センサレス駆動回路は、本実施の形態に限定されることはない。
また本発明のブラシレスモータ10の誘起電圧に3倍高調波を含有させる構造として、ロータマグネット23の磁束密度波形231の磁極中心に凹部2311を設けることによって実現したが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、ステータコアのティース部を周方向に不等配とすることによって、誘起電圧に3倍高調波を含有させてもよい。
また本発明のブラシレスモータ10の回路基板35上に略正弦波センサレス駆動回路4が構成されたが、本発明はこの実施の形態に限定されることはない。例えば、ブラシレスモータ10の回路基板35とは別の回路基板に略正弦波センサレス駆動回路4が構成されてもよい。また回路基板35と別の回路基板とによって、略正弦波センサレス駆動回路4が構成されてもよい。
また本発明のブラシレスモータ10のチャッキング装置24は、コイルバネ242およびチャック爪243を備えていたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、チャッキング装置は、コイルバネ242およびチャック爪243を備えなくとも、ディスクを調芯する調芯爪のみを有するセンターケースであってもよい。またコイルバネ242は、このコイルバネ242以外にもチャック爪243を径方向外側に付勢する弾性部材であればよい。またチャック爪243は実施の形状に限定されることはない。ディスクを保持することが可能な形状であればよい。
本発明のブラシレスモータの実施の一形態を示した、軸方向に切った模式断面図である。 図1のブラシレスモータを上側より見た模式平面図である。 本発明のブラシレスモータの略正弦波センサレス駆動回路を示した、回路図である。 本発明のブラシレスモータのロータマグネットの磁束密度波形を示したグラフである。 第1の比較例のロータマグネットの磁束密度波形である。 本発明のブラシレスモータに搭載されたステータを示した、上側より見た模式平面図である。 図6のステータのステータコアの一部を拡大した、拡大図である。 本実施の形態のステータのコイルインダクタンス波形と第2の比較例のブラシレスモータのステータのコイルインダクタンス波形を示したグラフである。 本発明のディスク駆動装置の実施の一形態を示した、軸方向に切った模式断面図である。
符号の説明
4 略正弦波センサレス駆動回路(センサレス駆動回路)
10 ブラシレスモータ
20 回転体
23 ロータマグネット
231 磁束密度波形
2311 凹部
233 コイルインダクタンス波形
30 固定体
33 ステータ
331 ステータコア
3311 コアバック部
3312 ティース部
3312a 基部
3312b 拡幅部
332 コイル
35 回路基板
41 モータ駆動部
42 磁極検出部
43 制御部
50 ディスク駆動装置
52 光ピックアップ機構
53 移動機構

Claims (9)

  1. センサレス駆動回路によって駆動されるブラシレスモータであって、
    中心軸を回転軸として回転する回転体と、前記回転体と同軸状に配置されたロータマグネットと、前記ロータマグネットと対向するステータと、前記ステータに巻回されたコイルと、
    を備え、
    該ブラシレスモータは、前記誘起電圧の基本波に対する3倍高調波成分を含んだ信号に基づいて、駆動制御され、
    前記ロータマグネットが前記ステータに対して回転することによって、前記コイルに発生する誘起電圧の基本波に対する3倍高調波の含有率が、1%以上になるように設定されていること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  2. ブラシレスモータであり、
    中心軸と同軸状に配置されたロータマグネットを有し、該中心軸の周りを回転する回転体と、
    前記ロータマグネットと対向するステータおよび前記ステータのコイルに対する通電を制御することによって前記回転体の回転を制御するセンサレス駆動回路を有する固定体と、
    を備え、
    前記センサレス駆動回路は、前記ロータマグネットが前記ステータに対して回転することによって前記コイルに発生する誘起電圧から前記回転体の回転位置を検出する位置検出部と、該位置検出部で得られた前記回転体の位置情報を基に通電タイミングを制御する制御部と、該制御部からの制御信号に基づいて前記コイルへの通電を切り替えるモータ駆動部と、を備え、
    前記位置検出部は、前記誘起電圧の基本波に対する3倍高調波成分を含んだ信号を用いて前記回転体の位置を検出し、
    前記誘起電圧は、基本波に対する前記3倍高調波の含有率が1%以上になるように設定されていること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  3. 請求項1および請求項2に記載のブラシレスモータであって、
    前記ロータマグネットの側面の磁束密度波形は、略正弦波形状であり、
    前記側面の磁束密度波形の磁極の中心には、凹部が設けられること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のブラシレスモータであって、
    コイルインダクタンスの最大値に対する前記コイルインダクタンスの前記最大値と最小値との差である変化量の割合が略10%以上であること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のブラシレスモータであって、
    前記ステータは、中心軸J1を中心とした径方向に沿って伸びる、前記周方向に離間した複数のティース部を備え、
    前記ティース部には、前記ロータマグネットと対向する拡幅部が設けられ、
    前記拡幅部は、前記ティース部の前記周方向の幅より大きい前記周方向の幅を有した対向面と、前記対向面と前記径方向の反対側に設けられ、前記ティース部の側面と連続する内面と、を有し、
    前記対向面の前記ロータマグネットと最も近づく位置と前記中心軸とを結んだ距離R1と前記内面と前記中心軸とを結んだ距離D1との比であるD1/R1の値が、略0.92以下であること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  6. 請求項5に記載のブラシレスモータであって、
    前記ティース部は、前記拡幅部より前記径方向に伸びる基部を有し、
    前記基部の前記周方向の幅の大きさは、前記径方向に沿って変化しており、
    前記基部の前記周方向の幅の最大値Wmaxと前記ティース部の前記周方向の幅の最小値Wminとの比であるWmin/Wmaxの値が、略0.7以上であること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のブラシレスモータであって、
    前記センサレス駆動回路は、前記固定体を構成する回路基板上に構成されること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のブラシレスモータであって、
    前記回転体には、
    中心に開口穴を有する略円盤状のディスクを載置する載置部と、
    前記ディスクを着脱可能とするチャッキング装置と、
    を備えること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  9. 請求項8に記載のブラシレスモータを搭載した、ディスクを駆動するディスク駆動装置であって、
    前記ディスクに発光および受光を行う光ピックアップ機構と、
    前記光ピックアップ機構を径方向に移動可能とする移動機構と、
    を備えること、
    を特徴とするディスク駆動装置。
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