JP4478537B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

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Description

本発明は、3相構造のブラシレスモータにおいて、ステータ基板側に取り付けた複数個の駆動用コイルと、ロータヨークに固着されて複数極に着磁した円環状の駆動用マグネットとを僅かな隙間を隔てて互いに対向させてロータヨークを回転軸と一体に回転自在に支持し、且つ、FGパルス又は1回転パルスを得るために駆動用マグネットとは異なる極数で着磁したマグネットをロータヨークに固着すると共に、このマグネットと対向して磁気センサをステータ基板に取り付けた際に、駆動用コイル及び駆動用マグネットからの各磁束の影響を受けない位置に磁気センサを取り付けたブラシレスモータに関するものである。
従来、3相構造のブラシレスモータは各種の電子機器に採用されており、例えばVTRのキャプスタンモータとか、磁気ディスクドライブ用モータなどに多用されている。
この種のブラシレスモータの従来例として、始動時におけるモータの起動時間を短縮する目的で構成されたものがある(例えば、特許文献1)。
特開平8−322287号公報。
図13は従来のブラシレスモータを示した断面図、
図14は従来のブラシレスモータにおいて、駆動用マグネットに対して駆動用コイルとFGセンサの位置を示した模式図、
図15はFGセンサに適用されるMR素子のパターンの一例を示した図、
図16はFGセンサに適用されるMR素子の等価回路を示した図である。
図13に示した従来のブラシレスモータ100は、上記した特許文献1(特開平8−322287号公報)に開示されており、ここでは特許文献1を参照して簡略に説明する。
図13に示した如く、従来のブラシレスモータ100は、固定側のステータと回転側のロータとからなり、キャプスタンモータとして構成されている。
上記した固定側のステータは、ステータ基板101上に一対のベアリング102を上下に嵌着したベアリングホルダ103が取り付けられていると共に、ステータ基板101上に複数個の駆動用コイル104がベアリングホルダ103の外周側で一対のベアリング102内に挿通される回転軸106に対して略同心的な一つの円周に沿って取り付けられ、更に、一つの駆動用コイル104の外側で後述するFG用マグネット110と対向してFGセンサ105が取り付けられている。
一方、回転側のロータは、ベアリングホルダ103に嵌着した一対のベアリング102内に回転軸106が挿通されており、この回転軸106の上端に固着させたブッシング107にカップ状のロータヨーク108が取り付けられて、回転軸106と一体にロータヨーク108が回転可能になっていると共に、ロータヨーク108の内周壁面に沿って複数極に着磁した円環状の駆動用マグネット109が固着され、更に、FGパルス(回転速度信号)を得るためにロータヨーク108の外周壁面に沿って駆動用マグネット109とは異なる極数で多極に着磁した円環状のFG用マグネット110が固着されて、ロータヨーク108と一体に駆動用マグネット109及びFG用マグネット110が回転可能となっている。
そして、ステータ基板101上に取り付けた複数個の駆動用コイル104と、ロータヨーク108の内周壁面に沿って固着させた円環状の駆動用マグネット109とが上下方向に僅かな隙間を隔てて互いに対向することで、ブラシレスモータ100の回転駆動力が得られるようになっている。
この際、ロータヨーク108の内周壁面に沿って固着させた円環状の駆動用マグネット109は、N極とS極とが等間隔で交互に繰り返して回転軸106を中心にして扇形状に例えば8極(4極対)に着磁されており、駆動用マグネット109中でN極とS極からなる一対の磁極は図14に示したように電気角で示すと360°(=2π[rad])となっている。尚、電気角とは隣接する一対の磁極(N極とS極)を2π[rad]で表す方法である。
また、図14に示したように、複数個の駆動用コイル104は、U相,V相,W相の3相からなり、これらの各相で3相結線されていると共に、隣接する駆動用コイル104の取り付けピッチ角度を電気角で示すと240°(=4π/3[rad])に設定されている。
更に、ロータヨーク108の外周壁面に沿って固着されたFG用マグネット110は多極に着磁されており、このFG用マグネット110に対してFGセンサ105が対向している。ここで使用されているFGセンサ105は、一般にMR素子と呼ばれているもので、外部から磁気が加わることにより抵抗値が変化する素材を、例えば、図15に示すパターンで配置したものであり、等価的には図16に示され、磁界の強さに応じて各抵抗値が変化するので、Vcc−GND間に一定の電位差を与えると、出力P1と出力P2に外部磁界に応じた出力が得られるものである。このようにして、FG用マグネット110からの磁束をFGセンサ105で検出して、出力P1と出力P2の電位差を取ることにより、1回転に付き多数個のFGパルスが得られるようになっている。ここで、MR素子のパターンが図15に示すように複雑になっていたり、出力P1と出力P2の電位差を取ったりしているのは、FG用マグネット110以外からの磁束による影響をキャンセルして出力しないようにしたり、FG着磁が局部的に異常となった場合の影響を少なくするためである。
ここでは、FGセンサ(MR素子)105の出力P1と出力P2の電位差を取って多数個のFGパルスを得ると共に、ブラシレスモータ100の始動時に、FGセンサ105に鎖交する駆動用マグネット109からの漏れ磁束を検出し、その検出信号を起動時に通電するコイルを決める起動信号として用いるために、図14に示したように、FGセンサ105は、U相コイルセンターから電気角で15°+180°×N1(但し、N1:整数)の位置、あるいは、W相コイルセンターから電気角で75°+180°×N2(但し、N2:整数)の位置に設定し、FGセンサ(MR素子)105の出力P1と出力P2の和を取ることにより、駆動用マグネット109の磁極の位置を検知して、始動時においては適切な駆動用コイル104に通電することにより、必ず正転方向に動き出して逆起電力が得られ、ブラシレスモータ100の起動時間を大幅に短縮できる旨が開示されている。
ところで、従来のブラシレスモータ100では、FGセンサ105を前記した取り付け位置に設定することで、FGセンサ105に鎖交する駆動用マグネット109からの漏れ磁束を積極的に利用して、始動時の起動を改善しているものの、FGセンサ105本来の性能を犠牲してしまうことになる。
即ち、FGセンサ105は、本来,FG用マグネット110からの磁束を検出して1回転に付き多数個のFGパルスを得るものであるが、下記するように、駆動用マグネット109や駆動用コイル104からの漏れ磁束があると、FGパルスの信号特性に悪影響を及ぼす。
ここで、FGセンサ105として使用するMR素子は、前述の通り、外部磁界の影響を受けないように工夫されてはいる。しかしながら、駆動用マグネット109や駆動用コイル104からの漏れ磁束は、FG着磁よりは周期が長いものの、ブラシレスモータ100の回転により磁極の極性と大きさが変化し、それに加え、MR素子(FGセンサ105)中で磁束を検出している部分は、図15に示すように、一箇所ではなく幅を持っており、前述の外部磁界の影響をキャンセルするのは、MR素子内部で異なった位置にある部分同士である。従って、特に駆動用マグネット109と駆動用コイル104からの漏れ磁束の変化の大きい部分が、MR素子(FGセンサ105)に対向する位置に来た場合、本来キャンセルすべきMR素子のパターンに、異なった磁界が加わるため、うまくキャンセルできなく、MR素子の出力であるFGパルスにエラーが発生する。
このようにFGパルスにエラーが発生すると、ブラシレスモータ100の回転速度制御が不安定となる問題点が生じてしまう。
そこで、小型3相構造のブラシレスモータにおいて、ステータ基板側に取り付けた複数個の駆動用コイルと、ロータヨークに固着されて複数極に着磁した円環状の駆動用マグネットとを僅かな隙間を隔てて互いに対向させてロータヨークを回転軸と一体に回転自在に支持し、且つ、FGパルス又は1回転パルスを得るために駆動用マグネットとは異なる極数で着磁したマグネットをロータヨークに固着すると共に、このマグネットと対向して磁気センサをステータ基板に取り付けた際に、FGパルス又は1回転パルスを磁気センサで良好に検出できるブラシレスモータが望まれている。
請求項1記載の発明は、回転軸と、
前記回転軸と一体に回転し、駆動用マグネットと回転検出用マグネットとを固着して成るロータヨークと、
前記駆動用マグネットと対向するよう配置した複数の駆動用コイルと、
前記回転検出用マグネットの磁束を検出する磁気センサとを備えたブラシレスモータであって、
前記駆動用マグネットは円環状であって等しい着磁ピッチ角度で着磁された複数の磁極を有し、
前記複数の駆動用コイルは、前記回転軸を中心として略同心状に所定の取付けピッチ角度で配置されており、
前記所定の取付けピッチ角度を、前記着磁ピッチ角度の略4/3倍にすると共に、前記磁気センサを、前記駆動用マグネットからの磁束と前記駆動用コイルからの磁束とが互いに打ち消し合う位置に配置して成ることを特徴とするブラシレスモータである。
また、請求項2記載の発明は、回転軸と、
前記回転軸と一体に回転し、駆動用マグネットと回転検出用マグネットとを固着して成るロータヨークと、
前記駆動用マグネットと対向するよう配置した複数の駆動用コイルと、
前記回転検出用マグネットの磁束を検出する磁気センサとを備えたブラシレスモータであって、
前記駆動用マグネットは円環状であって等しい着磁ピッチ角度で着磁された複数の磁極を有し、
前記複数の駆動用コイルは、その中心線が前記回転軸を通るようその回転軸を中心として略同心状に所定の取付けピッチ角度で配置されており、
前記所定の取付けピッチ角度を前記着磁ピッチ角度の略4/3倍とし、
前記複数の駆動用コイル中の一つの駆動用コイルであって、前記回転軸の回転方向に対して逆回転方向側に他の駆動用コイルが隣接配置されている前記一つの駆動用コイルの前記中心線に対して、前記磁気センサの前記回転軸を通る中心線が、前記逆回転方向に向けて前記所定の取付けピッチ角度の0.25±0.1倍の角度範囲にあるように前記磁気センサを配置して成ることを特徴とするブラシレスモータである。
本発明に係るブラシレスモータによると、ステータ基板側に取り付けた複数個の駆動用コイルと、ロータヨークに固着されて複数極に着磁した円環状の駆動用マグネットとを僅かな隙間を隔てて互いに対向させてロータヨークを回転軸と一体に回転自在に支持し、且つ、FGパルス又は1回転パルスを得るために駆動用マグネットとは異なる極数で着磁した回転検出用マグネットをロータヨークに固着すると共に、この回転検出用マグネットと対向して磁気センサをステータ基板に取り付けた際に、隣接する駆動用コイルの取り付けピッチ角度を駆動用マグネット中の一つの磁極の着磁ピッチ角度の略4/3倍に設定し、且つ、磁気センサで検出される駆動用マグネットからの磁束と駆動用コイルからの磁束とが互いに打ち消し合う位置に磁気センサを取り付けたため、磁気センサは駆動用コイル及び駆動用マグネットからの各磁束の影響を受けないために、上記した回転検出用マグネットからの磁束を確実に検出して性能の良いFGパルス又は1回転パルスが得られるために、ブラシレスモータの品質及び信頼性向上に寄与できる。
以下に本発明に係るブラシレスモータの一実施例を図1乃至図12を参照して、実施例1,実施例2の順に詳細に説明する。
図1は本発明に係る実施例1のブラシレスモータの全体構成を説明するために、軸中心の一方側を断面して示した半断面図、
図2は本発明に係る実施例1のブラシレスモータにおいて、フレキシブルプリント配線基板側を示した平面図、
図3は本発明に係る実施例1のブラシレスモータにおいて、駆動用マグネットの着磁状態を示した平面図、
図4は本発明に係る実施例1のブラシレスモータにおいて、駆動用コイルと駆動用マグネットとの関係を模式的に示した図、
図5は本発明に係る実施例1のブラシレスモータにおいて、U相,V相,W相からなる駆動用コイルの3相スター結線を示した図、
図6は本発明に係る実施例1のブラシレスモータにおいて、(a)はMR素子とFG用マグネットの着磁状態とを示した斜視図であり、(b)はFGパルスを示した波形図、
図7は本発明に係る実施例1のブラシレスモータにおいて、FGパルス検出用のMR素子の取り付け角度を説明するための図、
図8は本発明に係る実施例1のブラシレスモータにおいて、MR素子の取り付け位置によるエンコーダーエラーの実測データを示した図である。
図1に示した如く、本発明に係る実施例1のブラシレスモータ10は、固定側のステータと回転側のロータとからなり、例えばVTRで用いられるキャプスタンモータとして構成されている。
上記した固定側のステータは、鉄系軟磁性体からなる平板状のモータベース11の上面上に、一対のベアリング12を上下に嵌着したベアリングホルダ13が垂直に取り付けられている。
また、モータベース11の下面に貼着したフレキシブルプリント配線基板14には、図2に示した如く、複数個(例えば6個)の駆動用コイル15がベアリングホルダ13に嵌着した一対のベアリング12内に挿通される回転軸18に対して略同心的な一つの円周に沿って取り付けられ、更に、一つの駆動用コイル15の外側で後述するFG用マグネット22と対向してFGパルス検出用の磁気センサとしてMR素子16が1個取り付けられており、このFGパルス検出用のMR素子16は、先に従来技術で図15及び図16を用いて説明したと略同様な構造に形成されている。また、駆動用コイル15が配置されていないコイル間の隙間に、コイル切替え用のホール素子17が3個取り付けられている。この際、モータベース11とこの下面に貼着したフレキシブルプリント配線基板14とでステータ基板が構成されている。
図1に戻り、回転側のロータは、ベアリングホルダ13に嵌着した一対のベアリング12内に回転軸18が挿通されており、この回転軸18の下端に固着させたブッシング19にカップ状のロータヨーク20が取り付けられて、回転軸18と一体にロータヨーク20が回転可能になっていると共に、ロータヨーク20の内周壁面に沿って複数極{例えば10極(5極対)}に着磁した円環状の駆動用マグネット21が固着され、更に、FGパルス(回転速度信号)を得るためにロータヨーク20の外周壁面に沿って駆動用マグネット21とは異なる極数で多極{例えば294極(147極対)}に着磁した円環状のFG用マグネット22が固着されて、ロータヨーク20と一体に駆動用マグネット21及びFG用マグネット22が回転可能となっている。この際、上記したFG用マグネット22は回転検出用マグネットとして機能している。
また、回転軸18の上部には、上方のベアリング12からのオイルが下方に伝わらないようにオイル止め23が嵌め込まれている。
そして、フレキシブルプリント配線基板14に取り付けた6個の駆動用コイル15と、ロータヨーク20の内周壁面に沿って固着させた円環状の駆動用マグネット21とが上下方向に僅かな隙間を隔てて互いに対向することで、ブラシレスモータ10の回転駆動力が得られるようになっている。
ここで、図3に示した如く、ロータヨーク20の内周壁面に沿って固着させた円環状の駆動用マグネット21は、N極とS極とが等間隔で交互に繰り返して回転軸18を中心にして扇形状に例えば10極(5極対)に着磁されており、図4に示した如く、駆動用マグネット21中の一つの磁極(N極又はS極)の着磁ピッチ角度をPm[rad]とする。この際、駆動用マグネット21の一つの磁極(N極又はS極)の着磁ピッチ角度を幾何学的な機械角で示すと360°/10=36°となり、一方、駆動用マグネット21の一つの磁極(N極又はS極)の着磁ピッチ角度を電気角で示すと180°(=π[rad])となる。尚、前述したと同様に、電気角とは隣接する一対の磁極(N極とS極)を2π[rad]で表す方法である。
一方、図4に示した如く、フレキシブルプリント配線基板14に取り付けた6個の駆動用コイル15は、U相,V相,W相からなる3相を組みとして、この組みが図2に示したように2組繰り返し配置されている。そして、隣接する駆動用コイル15の取り付けピッチ角度Pc[rad]を例えば各コイルの中心間で図示すると、Pc[rad]=略(4/3)×Pm[rad]に設定されており、これを言い換えると、隣接する駆動用コイル15の取り付けピッチ角度は駆動用マグネット21の一つの磁極(N極又はS極)の着磁ピッチ角度Pm[rad]の略4/3倍となっているので、駆動用マグネット21の2極対に対して駆動用コイル15が3個配置されることになる。従って、駆動用コイル15の取り付けピッチ角度を機械角で示すと48°となり、電気角で示すと240°(=4π/3)となる。
この際、図5に示したように、6個の駆動用コイル15は、2個のU相同士と、2個のV相同士と、2個のW相同士とをそれぞれ直列に結線した上で、U相,V相,W相が3相スター結線されている。
次に、図6(a)に示した如く、ロータヨーク20の外周壁面に沿って固着したFG用マグネット22は、N極とS極とが交互に繰り返して多極に着磁されており、この実施例1では例えば294極(147極対)に着磁されている。そして、FG用マグネット22からの磁束をフレキシブルプリント配線基板14に取り付けたMR素子16で検出することで、図6(b)に示したように1回転に付き多数個のFGパルスが得られる。
また、駆動用コイル15が配置されていないコイル間の隙間に取り付けられた3個のホール素子17(図2)は、駆動用マグネット21からの磁束を検出して、U相,V相,W相の駆動用コイル15への電流切替えを行っている。
ここで、実施例1の要部となるFGパルス検出用のMR素子(磁気センサ)16の取り付け角度について図7を用いて説明する。
まず、図7−1.は、ロータヨーク20の内周壁面に沿って駆動用マグネット21を固着させたロータ側を通常時の回転方向として図中左方向に角速度ω[rad/sec]で回転させた時に、駆動用マグネット21に対向してステータ側のフレキシブルプリント配線基板14に取り付けたU相,V相,W相からなる3相の駆動用コイル15がある状態であり、且つ、ロータヨーク20の外周壁面に沿って固着させたFG用マグネット22(図1)と対向したMR素子16を仮に駆動用マグネット21と複数の駆動用コイル15との間に図示して3者の関係を示している。
より具体的には、3相の駆動用コイル15がある状態とは、複数個(例えば6個)の駆動用コイル15のうちで、ロータの回転方向に対して後ろ側に駆動用コイル15を隣接していない駆動用コイル15を除いて(図2中で3個のホール素子17の右側に位置する駆動用コイル15を除いて)一つの駆動用コイル15を選定した際、回転軸18(図1)の中心と一つの駆動用コイル15の中心とを結ぶ仮想線上に駆動用マグネット21中のS極とN極との境界を仮に一致させて、この仮想線上をMR素子16への取り付け基準線として仮に設定すると共に、前述したと同様に,駆動用マグネット21の一つの磁極(N極又はS極)の着磁ピッチ角度をPm[rad]、隣接する駆動用コイル15の取り付けピッチ角度をPc[rad]=(4/3)×Pm[rad]とそれぞれ設定した場合に、FGパルス検出用のMR素子16の中心に対する取り付け角度を上記した取り付け基準線を起点としてロータの回転方向に対して反対方向に例えばPc/4[rad]=Pm/3[rad]の間隔ずつ仮にずらして、起点となるa位置,b位置,c位置,d位置,e位置にそれぞれ配置した場合を示している。
この際、一つの駆動用コイル15としてここではU相の駆動用コイル15を選定した場合について以下説明するが、これに限ることなく、ロータの回転方向に対して後ろ側に駆動用コイル15を隣接していない駆動用コイル15(図2中で3個のホール素子17の右側に位置する駆動用コイル15)を除けば、一つの駆動用コイル15はV相又はW相であっても良いものである。これを言い換えると、複数の駆動用コイル15のうちで一つの駆動用コイルは、回転軸18の回転方向に対して逆回転方向側に他の駆動用コイルが隣接配置されていれば良いものである。
即ち、一つの駆動用コイル15として例えばU相の駆動用コイル15の中心からMR素子16の中心までの取り付け角度を可変する場合に、MR素子16の中心をU相の駆動用コイル15の中心と一致させた起点上のa位置、この起点位置aから右にPc/4[rad]=Pm/3[rad]だけ隔てたb位置、このb位置から右にPc/4[rad]=Pm/3[rad]だけ隔てたc位置、このc位置から右にPc/4[rad]=Pm/3[rad]だけ隔てたd位置、このd位置から右にPc/4[rad]=Pm/3[rad]だけ隔てたe位置にそれぞれ仮に設定して、各位置に取り付けたMR素子16が受ける駆動用マグネット21からの磁束及び駆動用コイル15からの磁束をシミュレーションした。
この際、e位置はV相の駆動用コイル15の中心と一致するので、このe位置は起点上のa位置と等価の特性となるため、以下の説明ではe位置についての説明を省略する。
そして、図7−2.に示したように、U相,V相,W相からなる駆動用コイル15を矩形波で3相両方向120°通電した。
ここで、図7−3.から図7−6.までは、MR素子16の各取り付けピッチ角度(各取り付け位置)によりMR素子16で検出される駆動用コイル15及び駆動用マグネット21からの各磁束をシミュレーションにより図示しており、ここではMR素子16が本来検出するFG用マグネット22(図1)からのFGパルス(回転速度信号)の図示を省略している。
まず、図7−3.に示したように、MR素子16を起点位置aに設置した場合には、U相の駆動用コイル15の中心からMR素子16の中心までの取り付け角度は0[rad]となり、この起点位置aでMR素子16は、3相のうちでU相の駆動用コイル15からの磁束のみと、駆動用マグネット21からの磁束とを検出する。
次に、図7−4.(b)に示したように、MR素子16をb位置に設置した場合には、U相の駆動用コイル15の中心からMR素子16の中心までの取り付け角度はPc/4[rad]となり、このb位置でMR素子16は、3相のうちでU相の駆動用コイル15からの大きな磁束と、U相に対して位相が異なるV相の駆動用コイル15からの僅かな磁束と、駆動用マグネット21からの磁束とを検出する。この際、図7−4.(b’)に示したように、U相からの磁束とV相からの磁束とを加算することで、MR素子16は(U相+V相)の両コイルからの磁束を受けることになり、この(U相+V相)の両コイルからの磁束は駆動用マグネット21からの磁束に対して逆位相になるので、両者は互いに打ち消し合うことになり、MR素子16が検出する駆動用コイル15及び駆動用マグネット21からの各磁束の合計が非常に小さくなっている。そして、後述するように、MR素子16をb位置に設置した場合には、MR素子16で駆動用コイル15及び駆動用マグネット21からの各磁束を検出しないために、MR素子16はFG用マグネット22(図1)からの磁束を確実に検出できるので、性能の良いFGパルスを得ることができる。
次に、図7−5.(c)に示したように、MR素子16をc位置に設置した場合には、U相の駆動用コイル15の中心からMR素子16の中心までの取り付け角度はPc/2[rad]となり、このb位置でMR素子16は、3相のうちでU相の駆動用コイル15及びV相の駆動用コイル15から大きさが同じで位相の異なる各磁束と、駆動用マグネット21からの磁束とを検出する。この際、図7−5.(c’)に示したように、U相からの磁束とV相からの磁束とを加算することで、MR素子16は(U相+V相)の両コイルからの磁束を受けることになり、ここではMR素子16が検出する駆動用コイル15及び駆動用マグネット21からの各磁束は上記した図7−4.(b’)の場合よりも増加してしまう。
次に、図7−6.(d)に示したように、MR素子16をd位置に設置した場合には、U相の駆動用コイル15の中心からMR素子16の中心までの取り付け角度は3×Pc/4[rad]となり、このd位置でMR素子16は、3相のうちでU相の駆動用コイル15からの僅かな磁束と、U相に対して位相が異なるV相の駆動用コイル15からの大きな磁束と、駆動用マグネット21からの磁束とを検出する。この際、図7−6.(d’)に示したように、U相からの磁束とV相からの磁束とを加算することで、MR素子16は(U相+V相)の両コイルからの磁束を受けることになり、この(U相+V相)の両コイルからの磁束は駆動用コイル15からの磁束に対して同位相になるので、両者は加算し合うことになり、MR素子16が検出する駆動用コイル15及び駆動用マグネット21からの各磁束の合計が非常に大きくなっている。
上記のシミュレーション結果をより精度上げて確かめるために、回転速度センサであるMR素子(磁気センサ)16の検出エラーを示すエンコーダーエラーの関係を実測すると、図8に示す通りとなり、エンコーダーエラーの値は、一つの駆動用コイル15の中心からMR素子16の中心までの取り付け角度(×Pc[rad])に対してMR素子16の位置が駆動用コイル15の取り付けピッチ角度Pc[rad]の0.25倍(=Pc/4[rad])である時が最も少ないことがわかる。但し、0.25倍で鋭いピークを持つものではなく、0.25±0.1倍の範囲内ではエンコーダーエラーの値で0.02[%]程度の差しかなく、ほぼ同等の効果を有する。
また、本発明に係る実施例1のブラシレスモータ10では、エンコーダーエラーは0.35[%]以下が要求されているため、実使用においては、MR素子16の位置が駆動用コイル15の取り付けピッチ角度Pc[rad]の0.25±0.1倍の範囲内であれば良いものである。
即ち、先に示した図2において、隣接する駆動用コイル15の取り付けピッチ角度Pc[rad]を駆動用マグネット21中の一つの磁極の着磁ピッチ角度の略4/3倍に設定すると共に、複数の駆動用コイル15中の一つの駆動用コイルであって、回転軸18の回転方向に対して逆回転方向側に他の駆動用コイルが隣接配置されている一つの駆動用コイルの回転軸18を通る中心線に対して、FGパルス検出用のMR素子(磁気センサ)16の回転軸18を通る中心線が、前記逆回転方向に向けて前記取付けピッチ角度Pc[rad]の0.25±0.1倍の角度範囲にあるようにMR素子(磁気センサ)16を配置している。
上記により、FGパルス検出用のMR素子(磁気センサ)16は、駆動用コイル15及び駆動用マグネット21からの各磁束の影響を受けないために、FG用マグネット22からの磁束を確実に検出して性能の良いFGパルスが得られるために、FGパルスエラーが発生することが全くなくなり、これによりブラシレスモータ10の回転速度制御が安定となり、ブラシレスモータ10の品質及び信頼性向上に寄与できる。
次に、本発明に係る実施例1のブラシレスモータ10を一部変形させた変形例について図9及び図10を用いて簡略に説明する。
図9は本発明に係る実施例1のブラシレスモータを一部変形させた変形例のブラシレスモータの全体構成を説明するために、軸中心の一方側を断面して示した半断面図、
図10は実施例1を一部変形させた変形例のブラシレスモータにおいて、(a)は1回転パルス検出用のホール素子と1回転パルス発生用マグネットとを示した斜視図であり、(b)は1回転パルスを示した波形図である。
ここでは説明の便宜上、先に実施例1で示した構成部材と同一の構成部材に対して同一の符号を付して図示し、且つ、実施例1と異なる構成部材に対して新たな符号を付して、実施例1に対して異なる点についてのみ説明する。
図9及び図10(a)に示した如く、実施例1を一部変形させた変形例のブラシレスモータ10’では、先に説明した実施例1のブラシレスモータ10に対してカップ状のロータヨーク20の外周壁面に、多極に着磁したFG用マグネット22(図1)に代えて1回転パルス発生用マグネット25が幅狭く固着されている点が異なっている。この際、1回転パルス発生用マグネット25は、ロータヨーク20の内周壁面に沿って固着した円環状の駆動用マグネット21の極数{例えば10極(5極対)}とは異なる極数で表裏にN極,S極が単極対に着磁されており、回転検出用マグネットとして機能している。
そして、ロータヨーク20の外周壁面に固着した1回転パルス発生用マグネット25に対向して、フレキシブルプリント配線基板14上に磁気センサとして1回転パルス検出用のホール素子26が1個取り付けられているので、ロータヨーク20が1回転するごとにホール素子26により図10(b)に示したような1回転パルスが得られる。
この際、先に実施例1で図2を用いて説明した場合と同じ技術的思想により、隣接する駆動用コイル15の取り付けピッチ角度Pc[rad]を駆動用マグネット21中の一つの磁極の着磁ピッチ角度の略4/3倍に設定すると共に、複数の駆動用コイル15中の一つの駆動用コイルであって、回転軸18の回転方向に対して逆回転方向側に他の駆動用コイルが隣接配置されている一つの駆動用コイルの回転軸18を通る中心線に対して、1回転パルス検出用のホール素子(磁気センサ)26の回転軸18を通る中心線が、前記逆回転方向に向けて前記取付けピッチ角度Pc[rad]の0.25±0.1倍の角度範囲にあるようにホール素子(磁気センサ)26を配置している。
これにより、実施例1を一部変形させた変形例のブラシレスモータ10’においても、1回転パルス検出用のホール素子(磁気センサ)26は、駆動用コイル15及び駆動用マグネット21からの各磁束の影響を受けないために、1回転パルス発生用マグネット25からの磁束を確実に検出して性能の良い1回転パルスが得られる。
図11は本発明に係る実施例2のブラシレスモータの全体構成を説明するための断面図である。
図11に示した如く、本発明に係る実施例2のブラシレスモータ30は、固定側のステータと回転側のロータとからなり、例えば磁気ディスクドライブ用モータとして構成されている。
上記した固定側のステータは、基台となるステータ基板31の上面上にオイルレス軸受け32を嵌着したベアリングホルダ33が垂直に取り付けられ、且つ、ベアリングホルダ33の外周に沿って複数個(例えば6個)の駆動用コイル34が等間隔(例えば60°の間隔)で取り付けられている。この際、複数個(例えば6個)の駆動用コイル34は、オイルレス軸受け32内に挿通される回転軸37に対して略同心的な一つの円周に沿ってステータ基板31側に取り付けられることになる。
また、ステータ基板31上には、一つの駆動用コイル34の外側で後述するFG用マグネット43に対向してFGパルス検出用の磁気センサとしてMR素子35が1個取り付けられていると共に、駆動用コイル34同士の間にコイル切替え用のホール素子36が1個ずつ3箇所に取り付けられているものの、ここでは図示の都合上、ホール素子36は1個のみ図示している。
一方、ロータ側では、ベアリングホルダ33に嵌着されたオイルレス軸受け32内に回転軸37が挿通されており、この回転軸37の上端側にターンテーブル38が圧入され、回転軸37と一体にターンテーブル38が回転可能となっている。この際、ターンテーブル38は、回転軸37が圧入され且つ磁気ディスクDを搭載するために円板状に形成したフランジ部38aと、磁気ディスクDの中心孔Daが嵌合するためにフランジ部38aの上方でこのフランジ部38aより小径に形成された軸部38bとで一体的に構成されている。
また、回転軸37の下端側は、ステータ基板31の裏面にネジ39を介して取り付けたカップ状のホルダー部材40に支持されている。
また、ターンテーブル38のフランジ部38aの下面には、円筒形状のロータヨーク41がターンテーブル38と同心で一体的に取り付けられていると共に、ロータヨーク41の内周壁面に沿って複数極{例えば8極(4極対)}に着磁した円環状の駆動用マグネット42が固着され、更に、FGパルスを得るためにロータヨーク41の外周壁面に沿って駆動用マグネット41とは異なる極数で多極{例えば294極(147極対)}に着磁した円環状のFG用マグネット43が固着されて、ロータヨーク41と一体に駆動用マグネット42及びFG用マグネット43が回転可能となっている。この際、FG用マグネット43は回転検出用マグネットとして機能している。
そして、ステータ基板31側に取り付けた6個の駆動用コイル34と、ロータヨーク41の内周壁面に沿って固着させた円環状の駆動用マグネット42とが径方向に僅かな隙間を隔てて互いに対向することで、ブラシレスモータ30の回転駆動力が得られるようになっている。
この実施例2では、ステータ基板31側に取り付けた6個の駆動用コイル34が平板状に設けられていなく、且つ、6個の駆動用コイル34が全て等間隔に配置されている点と、駆動用マグネット42の着磁極数とが実施例1と異なっているものの、先に実施例1で図2を用いて説明した技術的思想をそのまま採用している。これに伴って、複数の駆動用コイル34のうちで一つの駆動用コイルは、回転軸37の回転方向に対して逆回転方向側に他の駆動用コイルが必ず隣接配置されているものである。
そして、隣接する駆動用コイル34の取り付けピッチ角度Pc[rad]を駆動用マグネット42中の一つの磁極の着磁ピッチ角度の略4/3倍に設定すると共に、複数の駆動用コイル34中の一つの駆動用コイルであって、回転軸37の回転方向に対して逆回転方向側に他の駆動用コイルが隣接配置されている一つの駆動用コイルの回転軸37を通る中心線に対して、FGパルス検出用のMR素子(磁気センサ)35の回転軸37を通る中心線が、前記逆回転方向に向けて前記取付けピッチ角度Pc[rad]の0.25±0.1倍の角度範囲にあるようにMR素子(磁気センサ)35を配置しているので、MR素子(磁気センサ)35は駆動用コイル34及び駆動用マグネット42からの各磁束の影響を受けないために、FG用マグネット43からの磁束を確実に検出して性能の良いFGパルスが得られる。
次に、本発明に係る実施例2のブラシレスモータ30を一部変形させた変形例について図12を用いて簡略に説明する。
図12は本発明に係る実施例2のブラシレスモータを一部変形させた変形例のブラシレスモータの全体構成を説明するための断面図である。
ここでは説明の便宜上、先に実施例2で示した構成部材と同一の構成部材に対して同一の符号を付して図示し、且つ、実施例2と異なる構成部材に対して新たな符号を付して、実施例2に対して異なる点についてのみ説明する。
図12に示した如く、実施例2を一部変形させた変形例のブラシレスモータ30’では、先に説明した実施例2のブラシレスモータ30に対して円筒形状のロータヨーク41の外周壁面に、多極に着磁したFG用マグネット43(図11)に代えて1回転パルス発生用マグネット45が幅狭く固着されている点が異なっている。この際、1回転パルス発生用マグネット45は、ロータヨーク41の内周壁面に沿って固着した円環状の駆動用マグネット42の極数{例えば8極(4極対)}とは異なる極数で表裏にN極,S極が単極対に着磁されており、回転検出用マグネットとして機能している。
そして、ロータヨーク41の外周壁面に固着した1回転パルス発生用マグネット45に対向して、ステータ基板31上に磁気センサとして1回転パルス検出用のコイル素子46が1個取り付けられているので、ロータヨーク41が1回転するごとにコイル素子46により1回転パルスが得られる。
この際、先に実施例2で説明した場合と同じ技術的思想により、隣接する駆動用コイル34の取り付けピッチ角度Pc[rad]を駆動用マグネット42中の一つの磁極の着磁ピッチ角度の略4/3倍に設定すると共に、複数の駆動用コイル34中の一つの駆動用コイルであって、回転軸37の回転方向に対して逆回転方向側に他の駆動用コイルが隣接配置されている一つの駆動用コイルの回転軸37を通る中心線に対して、1回転パルス検出用のコイル素子(磁気センサ)46の回転軸37を通る中心線が、前記逆回転方向に向けて前記取付けピッチ角度Pc[rad]の0.25±0.1倍の角度範囲にあるようにコイル素子(磁気センサ)46を配置しているので、1回転パルス検出用のコイル素子(磁気センサ)46は駆動用コイル34及び駆動用マグネット42からの各磁束の影響を受けないために、1回転パルス発生用マグネット45からの磁束を確実に検出して性能の良い1回転パルスが得られる。
以上詳述した本発明に係る実施例1,2のブラシレスモータ10,30及び実施例1,2を一部変形させた変形例のブラシレスモータ10’,30’では、3相両方向120°通電とした場合であるが、各駆動用コイルへの通電タイミングの中心が変わらない限り、通電角の大小、例えば180°通電の場合でも良く、また、各駆動用コイルへの駆動を矩形波駆動から台形波駆動や正弦波駆動に変えた場合においても、各駆動用コイルからの磁束変化を示す波形の形状は変化するものの、その位相は変わらないため、同一の効果を示すものである。
また、駆動用マグネットの着磁極数を10極(5極対)、駆動用コイルのコイル数を6個、もしくは、駆動用マグネットの着磁極数を8極(4極対)、駆動用コイルのコイル数を6個として説明したが、図7を用いた説明でわかる通り、複数の駆動用コイルが駆動用マグネットの着磁ピッチ角度の略4/3倍の取り付けピッチ角度で取り付けられているブラシレスモータであれば、実施例1,2の技術的思想が適用できるものである。
本発明に係る実施例1のブラシレスモータの全体構成を説明するために、軸中心の一方側を断面して示した半断面図である。 本発明に係る実施例1のブラシレスモータにおいて、フレキシブルプリント配線基板側を示した平面図である。 本発明に係る実施例1のブラシレスモータにおいて、駆動用マグネットの着磁状態を示した平面図である。 本発明に係る実施例1のブラシレスモータにおいて、駆動用コイルと駆動用マグネットとの関係を模式的に示した図である。 本発明に係る実施例1のブラシレスモータにおいて、U相,V相,W相からなる駆動用コイルの3相スター結線を示した図である。 本発明に係る実施例1のブラシレスモータにおいて、(a)はMR素子とFG用マグネットの着磁状態とを示した斜視図であり、(b)はFGパルスを示した波形図である。 本発明に係る実施例1のブラシレスモータにおいて、FGパルス検出用のMR素子の取り付け角度を説明するための図である。 本発明に係る実施例1のブラシレスモータにおいて、MR素子の取り付け位置によるエンコーダーエラーの実測データを示した図である。 本発明に係る実施例1のブラシレスモータを一部変形させた変形例のブラシレスモータの全体構成を説明するために、軸中心の一方側を断面して示した半断面図である。 実施例1を一部変形させた変形例のブラシレスモータにおいて、(a)は1回転パルス検出用のホール素子と1回転パルス発生用マグネットとを示した斜視図であり、(b)は1回転パルスを示した波形図である。 本発明に係る実施例2のブラシレスモータの全体構成を説明するための断面図である。 本発明に係る実施例2のブラシレスモータを一部変形させた変形例のブラシレスモータの全体構成を説明するための断面図である。 従来のブラシレスモータを示した断面図である。 従来のブラシレスモータにおいて、駆動用マグネットに対して駆動用コイルとFGセンサの位置を示した模式図である。 FGセンサに適用されるMR素子のパターンの一例を示した図である。 FGセンサに適用されるMR素子の等価回路を示した図である。
符号の説明
10…実施例1のブラシレスモータ、
10’…実施例1を一部変形させた変形例のブラシレスモータ、
11…モータベース、12…一対のベアリング、13…ベアリングホルダ、
14…フレキシブルプリント配線基板、15…駆動用コイル、
16…FGパルス検出用の磁気センサ(MR素子)、17…ホール素子、
18…回転軸、19…ブッシング、20…ロータヨーク、
21…駆動用マグネット、22…FG用マグネット、23…オイル止め、
25…1回転パルス発生用マグネット、
26…1回転パルス検出用の磁気センサ(ホール素子)、
30…実施例2のブラシレスモータ、
30’…実施例2を一部変形させた変形例のブラシレスモータ、
31…ステータ基板、32…オイルレス軸受け、33…ベアリングホルダ、
34…駆動用コイル、
35…FGパルス検出用の磁気センサ(MR素子)、36…ホール素子、
37…回転軸、38…ターンテーブル、39…ネジ、40…ホルダー部材、
41…ロータヨーク、42…駆動用マグネット、43…FG用マグネット、
45…1回転パルス発生用マグネット、
46…1回転パルス検出用の磁気センサ(コイル素子)、
Pc[rad]…駆動用コイルの取り付けピッチ角度、
Pm[rad]…駆動用マグネット中の一つの磁極(N極又はS極)の着磁ピッチ角度。

Claims (3)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸と一体に回転し、駆動用マグネットと回転検出用マグネットとを固着して成るロータヨークと、
    前記駆動用マグネットと対向するよう配置した複数の駆動用コイルと、
    前記回転検出用マグネットの磁束を検出する磁気センサとを備えたブラシレスモータであって、
    前記駆動用マグネットは円環状であって等しい着磁ピッチ角度で着磁された複数の磁極を有し、
    前記複数の駆動用コイルは、前記回転軸を中心として略同心状に所定の取付けピッチ角度で配置されており、
    前記所定の取付けピッチ角度を、前記着磁ピッチ角度の略4/3倍にすると共に、前記磁気センサを、前記ロータヨークの回転中に前記駆動用マグネットからの磁束が前記複数の駆動用コイルからの磁束に対して逆位相となる位置に配置して成ることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記複数の駆動用コイルは3相で通電され、
    各駆動用コイルは、通電タイミングの中心において前記駆動用マグネットの磁極の境界がその駆動用コイルの中心を通過するように通電されることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 回転軸と、
    前記回転軸と一体に回転し、駆動用マグネットと回転検出用マグネットとを固着して成るロータヨークと、
    前記駆動用マグネットと対向するよう配置した複数の駆動用コイルと、
    前記回転検出用マグネットの磁束を検出する磁気センサとを備えたブラシレスモータであって、
    前記駆動用マグネットは円環状であって等しい着磁ピッチ角度で着磁された複数の磁極を有し、
    前記複数の駆動用コイルは、その中心線が前記回転軸を通るようその回転軸を中心として略同心状に所定の取付けピッチ角度で配置されており、
    前記所定の取付けピッチ角度を前記着磁ピッチ角度の略4/3倍とし、
    前記複数の駆動用コイル中の一つの駆動用コイルであって、前記回転軸の回転方向に対して逆回転方向側に他の駆動用コイルが隣接配置されている前記一つの駆動用コイルの前記中心線に対して、前記磁気センサの前記回転軸を通る中心線が、前記逆回転方向に向けて前記所定の取付けピッチ角度の0.25±0.1倍の角度範囲にあるように前記磁気センサを配置して成ることを特徴とするブラシレスモータ。
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