JP2000245113A - 電動モータ及びヨーク体 - Google Patents

電動モータ及びヨーク体

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JP2000245113A
JP2000245113A JP11044862A JP4486299A JP2000245113A JP 2000245113 A JP2000245113 A JP 2000245113A JP 11044862 A JP11044862 A JP 11044862A JP 4486299 A JP4486299 A JP 4486299A JP 2000245113 A JP2000245113 A JP 2000245113A
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yoke
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホールセンサに向かう磁束の量の低減を防止
した電動モータ及びこれに用いられるヨーク体を提供す
ること。 【解決手段】 ステータ30と、ロータ34と、回転軸
26と、を備えた電動モータ20において、極性が交互
に異なるように形成されると共に、ロータ34及びステ
ータ30と回転軸26の軸方向に所定距離離間して設け
られた検出用マグネット37と、ロータ34及びステー
タ30に対し回転軸26の軸方向に所定距離離間して設
けられた支持部材44と、回転軸26に取り付け固定さ
れ、この径方向外周端部に検出用マグネット37の外周
を接触固定する爪部42がこの周方向に沿って所定ピッ
チで形成されたヨーク体38と、検出用マグネット37
と近接対向する位置に取り付けられ、検出用マグネット
37の磁束密度の変化を検出する磁気検出手段43と、
を具備することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータ及びこ
れに用いられるヨーク体に関し、特にブラシレスDCモ
ータのロータ位置の検出に関する。
【0002】
【従来の技術】電動モータの一種であるブラシレスDC
モータは、ブラシ付きDCモータと比較して、ブラシ及
び整流子等の機械的接触部がない。このため、ブラシと
整流子の間の摩耗により火花が生じ、この火花の発生に
伴うノイズが周囲の電子回路に悪影響を与えてしまう、
といった不具合が生じないという長所を有している。
【0003】このブラシレスDCモータの構成につい
て、図6に基づいて説明する。
【0004】ブラシレスDCモータ1は、ケーシング2
を有している。このケーシング2の底部には軸受3が取
り付けられており、この軸受3を介して回転軸4が回転
自在に取り付けられている。
【0005】回転軸4にはロータ5が取り付けられてい
る。このロータ5は、ロータヨーク6と、このロータヨ
ーク6の外周側に、所定間隔毎に例えば4枚程配置され
たマグネット7とから構成されるか、或いは、円筒形の
マグネットの挿入により構成されている。
【0006】ケーシング2の内周には、ステータ8が設
けられている。このステータ8は、ケーシング2の内壁
面に取り付けられたステータコア9、このステータコア
9から半径方向内方に突出した磁極10、及びこの磁極
10の立設部に巻回されたコイル11とから構成されて
いる。
【0007】ここで、ロータ5の回転駆動による回転位
置を検出し、この磁束の変化に対応した向きの電流をコ
イル11に対して導通させるため、検出用マグネット1
2及びホールセンサ13が設けられている。この検出用
マグネット12及びホールセンサ13は、互いに近接対
向するように設けられている。
【0008】このように近接対向させるため、ホールセ
ンサ13は、これを支持する支持基板14に取り付けら
れているが、この支持基板14は上記回転軸4に対する
相対位置を固定化させるため、ケーシング2に取り付け
固定されている。
【0009】また、上記ホールセンサ13に対向して設
けられている検出用マグネット12は、ヨーク15によ
って回転軸4に取り付けられている。このヨーク15
は、図7に示すように、回転軸4を挿通するための挿通
孔16を有している。この挿通孔16の周囲には、フラ
ンジ部17が形成されており、この部分で回転軸4へヨ
ーク15が取付固定される。
【0010】ヨークの外周側端部には、外周壁18が形
成されている。外周壁18には、検出用マグネット12
が内接しており、それによって検出用マグネット12を
取り付け固定すると共に、検出用マグネット12が回転
駆動時に外方に飛散するのを防止している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ヨーク
15は鋼板等の磁性体を材質として形成されており、内
部に磁束を通過させてしまう。このように、検出用マグ
ネット12の外周側に磁性体が存するため、この磁性体
内部に磁束が漏れてしまい、ホールセンサ13に向かう
磁束の量が少なくなっている。
【0012】このため、ホールセンサ13から発せられ
る出力波形の精度の低下をきたし、それにより特にホー
ルセンサ13の信号をモータ回転ロジックに使用した場
合に、トルクリップル、振動、騒音及び効率の影響を受
け易いものとなっている。
【0013】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、ホールセンサに向かう
磁束密度の低減を防止した電動モータ及びこれに用いら
れるヨーク体を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、ケーシングに取り付けられ
たステータと、このステータに同軸的に取り付けられた
ロータと、このロータが取り付けられる回転軸と、を備
えた電動モータにおいて、上記回転軸と一体駆動するよ
うに設けられ、この回転軸の周方向に沿って極性が交互
に異なるように形成されると共に、上記ロータ及びステ
ータに対し上記回転軸の軸方向に所定距離離間して設け
られた検出用マグネットと、上記ロータ及びステータに
対し上記回転軸の軸方向に所定距離離間して設けられた
支持部材と、上記回転軸に取り付け固定されると共に、
この径方向外周端部には上記検出用マグネットの外周を
接触固定する爪部がこの周方向に沿って所定ピッチで形
成されたヨーク体と、上記検出用マグネットと近接対向
する位置に取り付けられ、上記検出用マグネットの磁束
密度の変化を検出する磁気検出手段と、を具備すること
を特徴とする電動モータである。
【0015】請求項2記載の発明は、上記爪部は、上記
検出用マグネットを夫々の極性の周方向中心で接触固定
していることを特徴とする請求項1記載の電動モータで
ある。
【0016】請求項3記載の発明は、上記検出用マグネ
ットは、上記ヨークの径方向外周側に設けられているこ
とを特徴とする請求項1または請求項2記載の電動モー
タである。
【0017】請求項4記載の発明は、上記磁気検出手段
は、上記検出用マグネットの径方向外周側と対向するよ
うに取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至
請求項3のいずれかに記載の電動モータである。
【0018】請求項5記載の発明は、上記磁気検出手段
には、上記ロータの回転位置検出後にこのロータの回転
位置に対応してステータコイルに通電するタイミングの
制御及び回転数を制御する制御手段が設けられているこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
の電動モータである。
【0019】請求項6記載の発明は、電動モータのロー
タの回転位置を検出する検出用マグネットをこの電動モ
ータの回転軸に取付固定するヨーク体において、上記ヨ
ーク体は、この径方向外周端部に上記検出用マグネット
の外周を接触固定する爪部がこの周方向に沿って所定ピ
ッチで形成されていることを特徴とするヨーク体であ
る。
【0020】上記手段を講じた結果、次のような作用が
生じる。請求項1、請求項6の発明によると、ヨーク体
の径方向外周端部には、検出用マグネットの外周を接触
固定する爪部がヨーク体の周方向に沿って所定ピッチで
形成されているので、上記回転軸が回転駆動した場合
に、検出用マグネットが外方に飛散するのを防止する機
能を有していると共に、従来の外周壁が形成されこの外
周壁で検出用マグネットが外方に飛散するのを防止して
いた構成と比較して、検出用マグネットから磁気検出手
段へ向かう磁力の低減を防止することができる。また、
マグネットとヨークの機械的な位置出しが可能となる。
【0021】このため、磁気検出手段から発せられる出
力波形の精度の低下を来たすことがなく、よって磁気検
出手段から発せられる信号をモータ回転ロジックに使用
しても、トルクリップルや振動、騒音や効率の影響を受
け難くなっている。
【0022】請求項2の発明によると、爪部は、検出用
マグネットを夫々の極性の周方向中心で接触固定してい
るので、磁気検出手段で検出される着磁波形の極の切り
替わり部分においては、ヨークが検出用マグネットの外
周に設けられていない構成と同様となっている。
【0023】このため、ON/OFFデューティ比率が
変化し、ロータの位置検出の精度が悪化するのを防止可
能となる。
【0024】請求項3の発明によると、検出用マグネッ
トは、ヨークの径方向外周側に設けられているので、検
出用マグネットから発せられる磁力もヨークの径方向外
周側に対応する位置から発せられる。よって、磁力をこ
の位置で検出すれば、精度良い検出が行える。
【0025】請求項4の発明によると、磁気検出手段
は、検出用マグネットの径方向外周側と対向するように
取り付けられているので、磁力の検出精度を良好にする
ことが可能となる。
【0026】請求項5の発明によると、磁気検出手段に
は、ロータの回転位置検出後にこのロータの回転位置に
対応してステータコイルに通電するタイミング(回転ロ
ジック)及び回転数を制御する制御手段が設けられてい
るので、ブラシレスDCモータに対し、適切なタイミン
グで電流を流すことができ、モータ効率を向上させるこ
とが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図1ないし図5に基づいて説明する。
【0028】図1は、本発明の電動モータの一種である
ブラシレスDCモータ20の構成を示す側断面図であ
る。このブラシレスDCモータ20は、フレーム21を
有している。このフレーム21は、その外観が円筒形状
となるように熱硬化樹脂で形成されている。
【0029】このフレーム21の円筒形状の底部側(円
筒形状の中心軸の軸線に沿う端部側)には、例えばベア
リング等の軸受22が位置するように構成されている。
このため、フレーム21の中心軸線に沿う一端側には、
軸受22を取り付けるための凹部23が形成されてお
り、また中心軸線に沿う他端側には、軸受22を係止す
るためにフレーム21内部から見て凹形状に形成された
係止部24が形成されている。
【0030】なお、本実施の形態では、この係止部の外
径側には、フレーム21外部から見てリング状の凹形状
部25が形成されている。
【0031】このような軸受22が取り付けられ、そし
てこの軸受22で回転軸26を回転自在に軸支すること
により、ブラシレスDCモータ20の回転駆動を良好に
ガイドできる構成となっている。
【0032】ステータ30の外周及び側面部は樹脂で覆
われている。このステータ30は、フレーム21の内壁
面に取り付けられている。ステータ30は、環状で積層
された金属製のステータコア31と、このステータコア
31より周方向に所定の間隔を有して複数設けられ、半
径方向内方に突出して設けられた磁極32と、この磁極
32に巻回されたU相、V相、W相の3相からなるコイ
ル33を有している。また、磁極32は、図2に示す突
起部32aと、この突起部32aの先端部において周方
向両側に向かって突出すると共に、ステータコア31の
軸心側に配置されロータ34に対向して設けられた対向
部32bとより構成されている。
【0033】ロータ34は、例えば軟鋼を材質として形
成されたロータヨーク35と、このロータヨーク35の
外周部に配置されたマグネット36を備え、このような
ロータ34が回転軸26の外周に取り付けられている。
マグネット36は、ロータヨーク35の外周に沿ってN
極及びS極が例えば2枚ずつ交互に密着して取り付けら
れる構成としている。或いは円筒形のマグネットを装着
した構成でも良い。
【0034】回転軸26は、この先端部分がブラシレス
DCモータ20内部より突出しており、他の部材に対し
て連結可能としている。
【0035】上記ロータ34と軸受22の間に存する回
転軸26には、検出用マグネット37が取り付けられて
いる。この検出用マグネット37は、回転軸26に対し
て固定されているが、このような回転軸26への固定を
行うため、金属製のヨーク体としてのヨーク38が設け
られている。
【0036】このヨーク38は、回転軸26に所定の面
積で接触するためのフランジ部39が回転軸26に対し
て当接するように設けられており、このフランジ部39
から回転軸26の径方向外方に向かうように円盤形状部
40となっている。そして、この円盤形状部40に検出
用マグネット37が設けられている。この検出用マグネ
ット37は、回転軸26が挿通可能な挿通孔41を有し
たドーナツ形状に形成されている。この挿通孔41は、
回転軸26の外径よりも大きな孔径を有するように形成
されている。それによって、回転軸26を良好に挿通可
能とし、また検出用マグネット37がヨーク38の外周
側に位置するように構成されている。
【0037】ここで、回転軸26の回転駆動時に検出用
マグネット37に生じる遠心力により、この検出用マグ
ネット37が外方に飛散されないようにするため、ヨー
ク38の径方向の突出端部から回転軸26に平行な方向
に向かって折れ曲がった爪部42がヨーク38に形成さ
れている。爪部42は、回転軸26に平行な方向に所定
の長さだけ突出形成されており、この内径側で検出用マ
グネット37をつかみ込むように形成されている。ま
た、爪部42は上記ヨーク38の周方向に沿って所定ピ
ッチで複数個(2個以上)形成されている。
【0038】爪部42は、これが磁束に与える影響を考
慮して、その幅があまり広くならないように形成されて
いる。すなわち、この爪部42は、検出用マグネット3
7の飛散を防止する機能を損なわない程度の強度を有す
る幅に形成されている。
【0039】この爪部42は、夫々N極及びS極の検出
用マグネット37において、その外周の中心に位置する
ように設けられている。
【0040】上記検出用マグネット37に近接対向する
ように、磁気検出手段としてのホールセンサ43(ホー
ルIC)が設けられている。ホールセンサ43は、フレ
ーム21の所定位置に取付固定された支持部材としての
支持板44に取り付けられている。支持板44は、回転
軸26の回転駆動を妨げないように、この回転軸26に
相当する部分を切り欠いた切欠き部を有する構成となっ
ている。
【0041】なお、この支持板44に対するホールセン
サ43の取り付け位置は、上記検出用マグネット37の
外周側と対向する部分に取り付けられている。
【0042】上記ホールセンサ43は、不図示の制御手
段に接続されている。この制御手段は、ホールセンサ4
3により検出されたロータ34の回転位置の検出結果に
基づいて、ブラシレスDCモータ20に対して適切量の
電流を導通させるように制御を行うものである。
【0043】以上のような構成を有するブラシレスDC
モータ20の作用について、以下に説明する。
【0044】所定の電流を導通させてこのブラシレスD
Cモータ20を作動させると、回転軸26の回転駆動に
伴って、検出用マグネット37も回転駆動される。この
検出用マグネット37は、N極及びS極がヨーク38の
周方向に沿って交互に配置されている。そのため、この
検出用マグネット37と対向配置されているホールセン
サ43は、検出用マグネット37の回転駆動に伴い、磁
束変化を検出することになる。
【0045】ここで、ヨーク38の径方向突出端部に外
周壁が形成されている構成では、図5のC線に示すよう
に何等外周壁が設けられていない構成の場合のB線と比
較して、磁束強度の低下が見られていた。
【0046】しかしながら、本発明では、上述の外周壁
に代えて、検出用マグネット37の飛散防止のため爪部
42を形成した構成であり、この爪部42はその面積が
小面積に形成されている。したがって、この爪部42が
検出用マグネット37の外周面に占める割合が、上述の
外周壁と比較して、大幅に低減されている。
【0047】すなわち、本発明の構成では、図5(a)
のA線に示すように、爪部42に対応する部分のみに磁
束の低下が見られ、他の部分は外周壁18が設けられな
い場合に生じる波形と同様となっている。
【0048】それによって、外周壁内部を磁束が通過す
ることにより生じていた、ホールセンサ43に向かう磁
束の流れ(磁力)が低減されることがなく、ホールセン
サ43による磁束変化の検出性が悪化するのを防止する
ことが可能となる。すなわち、本発明では、波形変化を
最小限に抑えるようにしているといえる。
【0049】また、上述のような着磁波形の歪みが生じ
ないので、ホールセンサ43のヒステリシス幅の影響を
受け難くなっている。すなわち、従来の構成では、ヨー
クの外周壁18を磁束が通過し、それによりホールセン
サ43に向かう磁束密度が変化し、波形が小さくなり、
ヒステリシス幅の影響が相対的に大きくなっている。つ
まり、図5(b)のD線(本発明の場合)とE線(従来
の場合)に示すように、着磁波形の変化により、N極か
らS極への波形の切り替わり部分において、外周壁18
がない構成と比較してON/OFFデューティ比率の波
形にずれが生じてしまう。
【0050】しかしながら、本発明によるとヨーク38
が設けられていない構成と着磁波形のN極からS極への
切り替わり部分がほとんど変化していない。このため、
ヒステリシス幅の影響を受けてON/OFFデューティ
比率にずれが生じてしまう心配がなく、信頼性が高くな
る。
【0051】これによって、ホールセンサ43から不図
示の制御手段に向かって発せられる信号をモータ回転の
ための電流の導通量の制御等に使用しても、この信号が
トルクリップルや振動、騒音等の影響を受け難いので、
ブラシレスDCモータ20の回転駆動を良好に行うこと
が可能となっている。
【0052】すなわち、本発明によれば、ブラシレスD
Cモータ20の効率を良好にすることが可能となる。
【0053】また、ホールセンサ43が検出用マグネッ
ト37の外周側と対向するように配置されているので、
ホールセンサ43が検出用マグネット37の内周側と対
向配置するように配置されている場合と比較して、機械
的精度の影響を受け難いものとなっている。すなわち、
外周側では、内周側と比較して良好に磁束を検出するこ
とが可能となっている。
【0054】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となってい
る。以下それについて述べる。
【0055】上記実施の形態では、検出用マグネット3
7のN極及びS極が交互に例えば2枚ずつ取り付けられ
た構成について説明したが、本実施の形態はこれに限ら
れず、交互に3枚ずつ取り付けられた構成でも良く、ま
た交互に4枚ずつ取り付けられた構成としても構わな
い。
【0056】また、上記実施の形態では、ブラシレスD
Cモータ20に本発明を適用した場合について述べた
が、本発明はブラシレスDCモータ20に適用される場
合には限られず、他のモータに適用しても構わない。
【0057】その他、本発明の要旨を変更しない範囲に
おいて、種々変形可能となっている。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
6記載の発明によると、ヨーク体の径方向外周端部に
は、検出用マグネットの外周を接触固定する爪部がヨー
ク体の周方向に沿って所定ピッチで形成されているの
で、従来の外周壁が形成されこの外周壁で検出用マグネ
ットが外方に飛散するのを防止していた構成と比較し
て、検出用マグネットから磁気検出手段へ向かう磁力の
低減を防止することができる。
【0059】このため、磁気検出手段から発せられる出
力波形の精度の低下を来たすことがなく、よって磁気検
出手段から発せられる信号をモータ回転ロジックに使用
しても、トルクリップルや振動、騒音や効率の影響を受
け難くなっている。
【0060】請求項2記載の発明によると、爪部は、検
出用マグネットを夫々の極性の周方向中心で接触固定し
ているので、磁気検出手段で検出される着磁波形の極の
切り替わり部分においては、ヨークが検出用マグネット
の外周に設けられていない構成と同様である。
【0061】このため、ON/OFFデューティ比率が
変化し、ロータの位置検出の精度が悪化するのを防止可
能となる。
【0062】請求項3記載の発明によると、検出用マグ
ネットは、ヨークの径方向外周側に設けられているの
で、検出用マグネットから発せられる磁力もヨークの径
方向外周側に対応する位置から発せられる。よって、磁
力をこの位置で検出すれば、精度良い検出が行える。
【0063】請求項4記載の発明によると、磁気検出手
段は、検出用マグネットの径方向外周側と対向するよう
に取り付けられているので、磁力の検出精度を良好にす
ることが可能となる。
【0064】請求項5記載の発明によると、磁気検出手
段には、ロータの回転位置検出後にこのロータの回転位
置に対応してステータコイルに通電するタイミング(回
転ロジック)及び回転数を制御する制御手段が設けられ
ているので、ブラシレスDCモータに対し、適切なタイ
ミングで電流を流すことができ、モータ効率を向上させ
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わるブラシレスDC
モータの形状を示す側断面図。
【図2】同実施の形態に係わるブラシレスDCモータの
形状を示す正面断面図。
【図3】同実施の形態に係わるヨークの形状を示す図で
あり、(a)は側断面図、(b)は正面図を示す。
【図4】同実施の形態に係わる検出用マグネットの形状
を示す図であり、(a)は側断面図、(b)は正面図を
示す。
【図5】同実施の形態に係わる磁束強度とロータ回転位
置の関係を示す図であり、(a)は磁束強度とロータ回
転位置の関係を示す図、(b)はヒステリシス幅とON
/OFFデューティ比率の関係を示す図。
【図6】従来のブラシレスDCモータの構成を示す図。
【図7】従来のヨークの形状を示す図。
【符号の説明】
20…ブラシレスDCモータ 21…ケーシング 26…回転軸 30…ステータ 34…ロータ 37…検出用マグネット 38…ヨーク 42…爪部 43…ホールセンサ 44…支持板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングに取り付けられたステータ
    と、このステータに同軸的に取り付けられたロータと、
    このロータが取り付けられる回転軸と、を備えた電動モ
    ータにおいて、 上記回転軸と一体駆動するように設けられ、この回転軸
    の周方向に沿って極性が交互に異なるように形成される
    と共に、上記ロータ及びステータに対し上記回転軸の軸
    方向に所定距離離間して設けられた検出用マグネット
    と、 上記ロータ及びステータに対し上記回転軸の軸方向に所
    定距離離間して設けられた支持部材と、 上記回転軸に取り付け固定されると共に、この径方向外
    周端部には上記検出用マグネットの外周を接触固定する
    爪部がこの周方向に沿って所定ピッチで形成されたヨー
    ク体と、 上記検出用マグネットと近接対向する位置に取り付けら
    れ、上記検出用マグネットの磁気変化を検出する磁気検
    出手段と、 を具備することを特徴とする電動モータ。
  2. 【請求項2】 上記爪部は、上記検出用マグネットを夫
    々の極性の周方向中心で接触固定していることを特徴と
    する請求項1記載の電動モータ。
  3. 【請求項3】 上記検出用マグネットは、上記ヨークの
    径方向外周側に設けられていることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の電動モータ。
  4. 【請求項4】 上記磁気検出手段は、上記検出用マグネ
    ットの径方向外周側と対向するように取り付けられてい
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載の電動モータ。
  5. 【請求項5】 上記磁気検出手段には、上記ロータの回
    転位置検出後にこのロータの回転位置に対応してステー
    タコイルに通電するタイミングの制御及び回転数を制御
    する制御手段が設けられていることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれかに記載の電動モータ。
  6. 【請求項6】 電動モータのロータの回転位置を検出す
    る検出用マグネットをこの電動モータの回転軸に取付固
    定するヨーク体において、 上記ヨーク体は、この径方向外周端部に上記検出用マグ
    ネットの外周を接触固定する爪部がこの周方向に沿って
    所定ピッチで形成されていることを特徴とするヨーク
    体。
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CN113196631A (zh) * 2018-12-21 2021-07-30 罗伯特·博世有限公司 具有位置传感器的马达组件

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