JP2016116436A - ランデル型ロータ及びランデル型モータ - Google Patents

ランデル型ロータ及びランデル型モータ Download PDF

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Yoshiyasu Inoue
義康 井上
貴之 朝野
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貴之 朝野
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Abstract

【課題】漏れ磁束を低減し、モータの高出力化等に貢献することができるランデル型ロータを提供する。
【解決手段】ロータ7は、周方向に複数の爪状磁極32を有する第1及び第2ロータコア20、30を各ロータコア20、30の爪状磁極32が周方向に交互となるように組み合わせ、各ロータコア20、30の爪状磁極32が交互に異なる磁極として機能するように前記第1及び第2ロータコア20、30の間に軸方向に磁化された界磁磁石40を配置してなるランデル型ロータであって、第1ロータコア20の第1爪状磁極における軸方向端面に直接的にセンサマグネット50が固定され、その第1爪状磁極とセンサマグネット50の磁極とが反発関係となる態様にて構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ランデル型ロータ及びランデル型モータに関する。
モータのロータとして、周方向に複数の爪状磁極を有する2つのロータコアと、各ロータコアの爪状磁極が周方向に交互となるように組み合わされる2つのロータコアの間に配置され軸方向に磁化された界磁磁石とを備え、各ロータコアの爪状磁極を交互に異なる磁極として機能させるランデル型ロータがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−115085号公報
ところで、上記したランデル型ロータにおいては、界磁磁石により軸方向に発生させた磁束をその界磁磁石を挟むように配置される一対のロータコアによってそれぞれ径方向外側に曲げる構成をなしている。つまり、上記したランデル型ロータは、その構造上、各ロータコアの軸方向端面から漏れ磁束が生じ易いため、漏れ磁束を如何にして低減してモータの高出力化等に繋げるかが検討課題となっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、漏れ磁束を低減し、モータの高出力化等に貢献することができるランデル型ロータ及びランデル型モータを提供することにある。
上記課題を解決するランデル型ロータは、周方向に複数の爪状磁極を有する第1及び第2ロータコアを各ロータコアの爪状磁極が周方向に交互となるように組み合わせ、各ロータコアの爪状磁極が交互に異なる磁極として機能するように前記第1及び第2ロータコアの間に軸方向に磁化された界磁磁石を配置してなるランデル型ロータであって、前記第1及び第2ロータコアの少なくとも一方側の爪状磁極における軸方向端面に直接的に固定される円環状の補助マグネットが用いられ、固定により隣接する前記ロータコアの爪状磁極と前記補助マグネットの磁極とが反発関係となる態様にて構成される。
この構成によれば、第1及び第2ロータコアの少なくとも一方側の爪状磁極における軸方向端面に直接的に円環状の補助マグネットが固定され、固定により隣接するロータコアの爪状磁極と補助マグネットの磁極とが反発関係とされる。これにより、ロータコアの爪状磁極の軸方向端面から生じようとする漏れ磁束が補助マグネットの磁極による反発を受けて低減される。このような漏れ磁束の低減は、モータの高出力化等に繋げることが可能である。
また、上記のランデル型ロータにおいて、前記補助マグネットの外周部には、前記ロータコアとの間に一定の間隙を隔てて固定部分から径方向外側に延出される凹状部を備え、前記凹状部の径方向の幅は前記爪状磁極の肉厚に相当する幅とすることが好ましい。
この構成によれば、ロータコアからの漏れ磁束の低減を図ることができる。
また、上記のランデル型ロータにおいて、前記補助マグネットは、ロータの回転位置検出用のセンサマグネットであることが好ましい。
この構成によれば、ロータコアの爪状磁極の軸方向端面からの漏れ磁束の低減を図る補助マグネットがロータの回転位置検出用のセンサマグネットを兼用することから、ロータ、ひいてはモータの部品点数の増加を抑えることが可能である。
また、上記課題を解決するランデル型モータは、上記のランデル型ロータを備える。
この構成によれば、漏れ磁束が低減可能なランデル型モータが用いられるランデル型モータにおいては、高出力化等を図ることが可能である。
本発明のランデル型ロータ及びランデル型モータによれば、漏れ磁束が低減され、モータの高出力化等に貢献することができる。
一実施形態のブラシレスモータ(ランデル型モータ)の断面図である。 同実施形態のモータの分解斜視図である。 同実施形態のロータの斜視図である。 同実施形態のロータの分解斜視図である。 別例のロータの斜視図である。 同別例のロータの分解斜視図である。 センサマグネットの磁束密度を示す説明図である。
以下、ランデル型ロータ及びランデル型モータの一実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態のブラシレスモータMは、ランデル型モータであって、車両エンジンルームに配置される位置制御装置用、詳しくはエンジンに連結されるバルブタイミング可変装置に用いられるモータである。
ブラシレスモータMは、モータケース1を有している。モータケース1は、有蓋筒状に形成された磁性体よりなる筒状フロントハウジング2と、その筒状フロントハウジング2の開口部を閉塞するアルミ(非磁性体)よりなるエンドフレーム3とを有している。
ブラシレスモータMは、筒状フロントハウジング2の内周面にステータ5が固定され、そのステータ5の内側には、回転軸6に固着され同回転軸6とともに一体回転する所謂ランデル型構造のロータ7が配設されている。回転軸6は、非磁性体のステンレス製シャフトであって、筒状フロントハウジング2に形成した軸受保持部2aに収容固定された軸受8及びエンドフレーム3に形成した軸受保持部3aに収容固定された軸受9にて、モータケース1に対して回転可能に支持されている。なお、軸受9は非磁性体よりなる。
回転軸6の先端部は、筒状フロントハウジング2から突出している。そして、回転軸6の回転駆動によって、運転状態に応じたバルブタイミング(エンジンのクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相)が適宜変更されるようになっている。
[ステータ5]
図1及び図2に示すように、筒状フロントハウジング2の内周面にはステータ5が固定されている。ステータ5は、円筒状のステータコア11を有し、そのステータコア11の外周面が筒状フロントハウジング2の内側面に固定されている。ステータコア11の内側には、軸線方向に沿って形成され、かつ、周方向に等ピッチに配置される複数のティース12が、径方向内側に向かって延出形成されている。各ティース12は、T型のティースであって、その径方向の内周面は、回転軸6の中心軸線Oを中心として同心円の円弧を軸線方向に延出した円弧面である。
各ティース12には、インシュレータ13(図1参照)を介して3相の巻線のそれぞれが巻回されている。具体的には、図2に示すように、12個のティース12には、周方向に3相巻線、即ちU相巻線14、V相巻線15、W相巻線16が順番に集中巻きにて巻回されている。そして、これら巻回した巻線14,15,16に3相の駆動電流が供給されてステータ5に回転磁界を形成し、同ステータ5の内側に配置した回転軸6に固着されたロータ7を、正逆回転させるようになっている。
[ロータ7]
図1〜図4に示すように、回転軸6に固着されるロータ7は、ステータ5の内側に配置されている。ロータ7は、第1及び第2ロータコア20,30、界磁磁石40、整流磁石42、センサマグネット50を有している。
[第1ロータコア20]
第1ロータコア20は、軟磁性材よりなる電磁鋼板にて形成され、エンドフレーム3側に配置される。第1ロータコア20は、円板状の第1コアベース21を有し、その中心位置に貫通穴21aが貫通形成されている。貫通穴21aのエンドフレーム3側の外周部には、略円筒状のボス部21bが突出形成されている。本実施形態では、バーリング加工により、貫通穴21aとボス部21bを同時に形成している。なお、ボス部21bの外径は、回転軸6の一側を回転可能に支持する軸受9の外径、即ちエンドフレーム3の設けた軸受9を収容固定する軸受保持部3aの内径より短く形成されている。
貫通穴21a(ボス部21b)には回転軸6が圧入して貫挿され、第1コアベース21が回転軸6に対して圧着固定される。この時、ボス部21bを形成することによって、第1コアベース21は、回転軸6に対して強固に圧着固定される。そして、この第1コアベース21が回転軸6に圧着固定されたとき、ボス部21bは、軸受保持部3aに収容固定された軸受9に対して、軸方向において離間するように配置されるようになっている(図1参照)。
第1コアベース21の外周面21cには、等間隔に複数(本実施形態では4つ)の第1爪状磁極22が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。ここで、第1爪状磁極22において、第1コアベース21の外周面21cから径方向外側に突出した部分を第1基部23といい、軸方向に屈曲された先端部分を第1磁極部24という。
第1基部23と第1磁極部24からなる第1爪状磁極22の周方向両端面22a,22bは、径方向に延びる(軸方向から見て径方向に対して傾斜していない)平坦面となっている。そして、各第1爪状磁極22の周方向の角度、即ち前記周方向両端面22a,22b間の角度は、周方向に隣り合う第1爪状磁極22同士の隙間の角度より小さく設定されている。
また、第1磁極部24の径方向外側面25は、軸直交方向断面形状が回転軸6の中心軸線Oを中心とする同心円形状の円弧面を有し、その径方向外側面25に2つの補助溝26を有している。補助溝26は、径方向外側面25の周方向中心から両側にそれぞれ同角度だけずれた位置に形成されている。補助溝26は、軸直交方向断面形状がU字状、即ち底面が湾曲面にて形成されている。
[第2ロータコア30]
第2ロータコア30は、第1ロータコア20と同一材質及び同形状であって、筒状フロントハウジング2側に配置される。第2ロータコア30は、円板状の第2コアベース31を有し、その中心位置に貫通穴31aが貫通形成されている。貫通穴31aの筒状フロントハウジング2側の外周部には、略円筒状のボス部31bが突出形成されている。本実施形態では、バーリング加工により、貫通穴31aとボス部31bを同時に形成している。なお、ボス部31bの外径は、回転軸6の他側を回転可能に支持する軸受8の外径、即ち筒状フロントハウジング2の設けた軸受8を収容固定する軸受保持部2aの内径より短く形成されている。
貫通穴31a(ボス部31b)には回転軸6が圧入して貫挿され、第2コアベース31が回転軸6に対して圧着固定される。この時、ボス部31bを形成することによって、第2コアベース31は、回転軸6に対して強固に圧着固定される。そして、この第2コアベース31が回転軸6に圧着固定されたとき、ボス部31bは、軸受保持部2aに収容固定された軸受8に対して、軸方向において離間するように配置されるようになっている(図1参照)。
第2コアベース31の外周面31cには、等間隔に複数(本実施形態では4つ)の第2爪状磁極32が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。ここで、第2爪状磁極32において、第2コアベース31の外周面31cから径方向外側に突出した部分を第2基部33といい、軸方向に屈曲された先端部分を第2磁極部34という。
第2基部33と第2磁極部34からなる第2爪状磁極32の周方向両端面32a,32bは径方向に延びる平坦面とされている。そして、各第2爪状磁極32の周方向の角度、即ち前記周方向両端面32a,32b間の角度は、周方向に隣り合う第2爪状磁極32同士の隙間の角度より小さく設定されている。
また、第2磁極部34の径方向外側面35は、軸直交方向断面形状が回転軸6の中心軸線Oを中心とする同心円形状の円弧面を有し、その径方向外側面35に2つの補助溝36を有している。補助溝36は、径方向外側面35の周方向中心から両側にそれぞれ同角度だけずれた位置に形成されている。補助溝36は、軸直交方向断面形状がU字状、即ち底面が湾曲面にて形成されている。
そして、このような第2ロータコア30は、各第2爪状磁極32が第1ロータコア20の各第1爪状磁極22間となるようにして第1ロータコア20と対向させて組み合わされる。このとき、第2コアベース31の内側面31dと第1コアベース21の内側面21dとの軸方向の間に界磁磁石40が介在される。
[界磁磁石40]
図4に示すように、界磁磁石40は、円板状の永久磁石であって、その中央部に貫通穴40aが形成されている。界磁磁石40は、その貫通穴40aに円筒状のスリーブ41が貫挿されている。スリーブ41は、非磁性体よりなり本実施形態では回転軸6と同じステンレス製にて形成されている。界磁磁石40の外径は、第1及び第2コアベース21,31の外径と略一致するように設定されている。従って、界磁磁石40の外周面40bが第1及び第2コアベース21,31の外周面21c,31cと面一となる。
界磁磁石40は、軸方向に磁化されていて、第1ロータコア20側をN極、第2ロータコア30側をS極となるように磁化されている。従って、この界磁磁石40によって、第1ロータコア20の第1爪状磁極22はN極として機能し、第2ロータコア30の第2爪状磁極32はS極として機能する。
従って、本実施形態のロータ7は、界磁磁石40を用いた所謂ランデル型ロータである。ロータ7は、N極となる第1爪状磁極22と、S極となる第2爪状磁極32とが周方向に交互に配置されており、磁極数が8極となる。すなわち、本実施形態のブラシレスモータMは、ロータ7の極数が2×n(但し、nは自然数)に設定されるとともに、ステータ5のティース12の数が3×nに設定され、具体的には、ロータ7の極数が「8」に設定され、ステータ5のティース12の数が「12」に設定されている。
[整流磁石42]
ロータ7は、界磁磁石40の外周側に円環状の整流磁石42を備えている。なお、界磁磁石40と整流磁石42とは、異なる材料で構成される。具体的には、界磁磁石40は、例えば異方性の焼結磁石であり、例えばフェライト磁石、サマリウムコバルト(SmCo)磁石、ネオジム磁石等で構成される。整流磁石42は、例えばボンド磁石(プラスチックマグネット、ゴムマグネット等)であり、例えばフェライト磁石、サマリウム鉄窒素(SmFeN)系磁石、サマリウムコバルト(SmCo)系磁石、ネオジム磁石等で構成される。
図4に示すように、整流磁石42は、背面磁石部43,44と極間磁石部45とを有し、背面磁石部43,44及び極間磁石部45のそれぞれで漏れ磁束を抑えるように磁化された極異方性磁石である。
詳述すると、一方の背面磁石部43は、第1爪状磁極22の第1磁極部24の内周面と、第2コアベース31の外周面31cとの間に配置される。そして、背面磁石部43は、第1磁極部24の内周面に当接する側がその第1磁極部24と同極のN極に、第2コアベース31の外周面31cに当接する側がその第2コアベース31と同極のS極となるように径方向成分を主として磁化されている。
他方の背面磁石部44は、第2爪状磁極32の第2磁極部34の内周面と、第1コアベース21の外周面21cとの間に配置される。そして、背面磁石部44は、第2磁極部34の内周面に当接する側がその第2磁極部34と同極のS極に、第1コアベース21の外周面21cに当接する側がその第1コアベース21と同極のN極となるように径方向成分を主として磁化されている。
極間磁石部45は、第1爪状磁極22と第2爪状磁極32との周方向の間に配置されている。極間磁石部45は、周方向において第1爪状磁極22側がN極に、第2爪状磁極32側がS極となるように周方向成分を主として磁化されている。
[センサマグネット50]
図1、図3及び図4に示すように、円環状をなし周方向に多極着磁、この場合ロータ7の磁極数と同じ8磁極として着磁されたセンサマグネット50は、ロータ7のエンドフレーム3側の端面に対し接着剤W1を以て直接的に固定されている。
センサマグネット50は、断面略矩形状で円環状をなしているが、軸方向一端面において、径方向中央部分がロータ7の本体側の固定部位A1に対して固定するための固定面51となっている。固定面51は、センサマグネット50の全周に亘って設けられる円環状の平坦面をなしている。
また、固定面51の両側、即ちセンサマグネット50の内側周縁部及び外側周縁部はそれぞれ凹状部52,53となっている。凹状部52,53についても、固定面51と同様にセンサマグネット50の全周に亘って設けられている。凹状部52,53の径方向の幅は、第1爪状磁極22の第1磁極部24の肉厚とほぼ等しく形成されている。言い換えると、固定面51の内径は界磁磁石40の外径とほぼ同じであり、固定面51の外径は整流磁石43,44の外径とほぼ同じである。
これに対し、センサマグネット50を固定するためのロータ7の本体側の固定部位A1としては、第1ロータコア20と整流磁石42とに跨る円環状の面、詳しくは、第1コアベース21の第1爪状磁極22における第1基部23の端面と、整流磁石42における背面磁石部44の端面とがなす周方向に略面一となる円環状の平坦面である。
そして、センサマグネット50は、固定面51がロータ7の本体側の固定部位A1に対し接着剤W1にて直接に接着固定される。その際、センサマグネット50の固定面51とロータ7の本体側の固定部位A1との間に十分な接着剤W1を塗布すると、固定面51から径方向内側や径方向外側に溢れ出す場合があるが、固定面51の両側に設けた凹状部52,53が接着剤W1の余剰分を溜める接着剤溜まりとして機能する。
因みに、センサマグネット50の固定に用いる接着剤W1は、センサマグネット50とロータ7の本体側との間で互いに磁気的に悪影響を生じさせることを抑える効果もある。また、第2爪状磁極32における軸方向に延びる部位の第2磁極部34の先端部がセンサマグネット50に近接するが、その先端部が対向するのはセンサマグネット50の外側周縁部の凹状部53である。つまり、第2爪状磁極32とセンサマグネット50とが凹状部53の空隙にて非当接となっており、相互間で無用な磁束が作用することが抑制される構成ともなっている。
また、このような固定がなされるセンサマグネット50は、図3及び図4に示すように自身の磁極位置とロータ7の磁極位置、即ち第1及び第2爪状磁極22,32の位置とが対応するように、更にはセンサマグネット50の固定面51側の磁極とロータ7の磁極とが同一極性となるような態様となっている。換言すれば、センサマグネット50の固定面51側の磁極と、該固定面51と対向する第1ロータコア20の第1爪状磁極22とが互いに反発関係となっている。
つまり、軸方向に磁化された界磁磁石40を用いるロータ7の構造上、第1及び第2ロータコア20,30の軸方向端面から漏れ磁束が生じ易いことが懸念されるが、その中でも第1ロータコア20の第1爪状磁極22の軸方向端面(第1基部23の端面)から外側に生じようとする漏れ磁束は、センサマグネット50の対応磁極の反発を受けて低減される。また、第2ロータコア30の第2爪状磁極32(第2磁極部34)の先端部から外側に生じようとする漏れ磁束についても、センサマグネット50の対応磁極の反発を受けて低減される。このようにしてロータ7の回転に寄与する有効磁束量の増大が図られ、モータMの高出力化が図られている。
また、センサマグネット50は、図1に示すように固定面51の両側に凹状部52,53を設けた分、換言すれば固定面51から径方向外側及び内側にそれぞれ突出する形状(この場合、センサマグネット50の径方向外側である外周面は第1及び第2ロータコア20,30の外周面と面一、センサマグネット50の径方向内側である内周面は界磁磁石40の外周より内側に配置)をなし、漏れ磁束への対向面積の増大を図る構成とされている。そのため、先の漏れ磁束の低減効果をより大きくでき、このことでもモータMの高出力化に寄与する。
さらに、センサマグネット50は、ティース12の先端及び巻線15のコイルエンドの軸端側よりも軸方向に長い形状をなす。軸受9及び軸受保持部3aのロータ7側に突出する部位を越えて軸方向に長い形状をなす。
また、センサマグネット50が第1ロータコア20の固定面A1に直接に固定されているため、センサマグネット50から発せられる磁束がロータ7の影響を受けにくくなる。
すなわち、図7に示すように、ロータの表面に磁石を張り合わせた通常のSPMモータでは、磁気センサで検出される磁束密度B1は、その磁力線方向が略デューティ比50%で反転する。しかし、ランデル型モータでは、磁気センサで検出される磁束密度B2において下限磁束量が十分ではなく、デューティ比もアンバランスとなる。この結果、ロータの回転角度の検出精度が低下する。
これに対し、本実施形態ではセンサマグネット50から発せられる磁束がロータ7の影響を受けにくくなるため、その磁束密度B3は下限磁束量を20mT以上確保可能となり、且つ磁力線方向がほぼデューティ比50%で反転する。
この結果、磁気センサ60によるロータ7の回転位置の検出精度を向上させることが可能となる。
[磁気センサ60]
エンドフレーム3の軸方向内側面3bには、センサマグネット50に対して軸方向に一定の間隔を開けて対向するホールIC等の磁気センサ60が支持されている。なお、磁気センサ60は、エンドフレーム3に直接固定されていてもよいし、保持部材(図示略)を介してエンドフレーム3に対し間接的に保持されていてもよい。そして、ロータ7と一体的にセンサマグネット50が回転することで、磁気センサ60はそのセンサマグネット50の磁極に応じた検出信号を出力する。磁気センサ60からの検出信号を受けた図示略の制御回路は、その検出信号に基づいてロータ7の回転位置(角度)を算出するとともに回転数(速度)等を算出し、ブラシレスモータMの駆動制御を行う。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)本実施形態では、第1ロータコア20の第1爪状磁極22における軸方向端面に直接的にセンサマグネット50が固定され、その第1爪状磁極22とセンサマグネット50の磁極とが反発関係となる態様とされている。これにより、第1ロータコア20の第1爪状磁極22の軸方向端面から生じようとする漏れ磁束がセンサマグネット50の磁極による反発を受けて低減される。また、センサマグネット50は、第1ロータコア20等に対して固定するための固定面51から径方向外側及び内側にそれぞれ突出形状をなし、漏れ磁束への対向面積の増大を図る構成とされていることから、先の漏れ磁束の低減効果をより大きくすることができる。このような漏れ磁束の低減は、モータMの高出力化等を図ることができる。なお、モータMを従来と同等出力とする場合ではモータMの小型化を図ることができ、またロータ7の有効磁束が増えるため、低グレードの安価な磁石を界磁磁石40として使用することも検討できる。
(2)第1ロータコア20の第1爪状磁極22の軸方向端面からの漏れ磁束の低減を図る補助マグネットとしてロータ7の回転位置を検出するためのセンサマグネット50を兼用することから、ロータ7、ひいてはモータMの部品点数の増加を抑えることができる。
(3)センサマグネット50を第1ロータコア20の第1爪状磁極22における軸方向端面に直接的に固定したので、センサマグネット50から発せられる磁束密度を十分に確保して、磁気センサ60によるロータ7の回転位置の検出精度を向上させることができる。従って、モータMの出力特性を向上させることができる。
(4)センサマグネット50の固定面51の外周側に凹状部53を設けて、センサマグネット50の体積を増大させたので、ロータ7からの漏れ磁束を低減して、モータMの出力特性を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・センサマグネット50を、ロータ7の軸方向端面からの漏れ磁束を低減するための補助マグネットとしても用いたが、漏れ磁束の低減を図るための専用の補助マグネットを用いる構成としてもよい。また、ロータ7の軸方向一側に補助マグネット(センサマグネット50)を設けたが両側に設ける構成としてもよい。
・背面磁石部43,44と極間磁石部45とを一体に備える円環状の整流磁石42を用いたが、背面磁石部43、背面磁石部44、及び極間磁石部45がそれぞれ分離されていてもよい。また、整流磁石42は、図4に示すように軸方向及び径方向に凹凸形状をなしていたが、軸方向及び径方向において凹凸の無い円環状に形成してもよい。また、図5及び図6に示すように、整流磁石42を省略した構成としてもよい。
・その他、ロータ7、及びモータMの構成を適宜変更してもよい。また、モータMの使用用途はバルブタイミング可変装置以外であってもよい。
7…ロータ、20…第1ロータコア、22…第1爪状磁極、30…第2ロータコア、32…第2爪状磁極、40…界磁磁石、50…センサマグネット(補助マグネット)、51…固定面。

Claims (4)

  1. 周方向に複数の爪状磁極を有する第1及び第2ロータコアを各ロータコアの爪状磁極が周方向に交互となるように組み合わせ、各ロータコアの爪状磁極が交互に異なる磁極として機能するように前記第1及び第2ロータコアの間に軸方向に磁化された界磁磁石を配置してなるランデル型ロータであって、
    前記第1及び第2ロータコアの少なくとも一方側の爪状磁極における軸方向端面に直接的に固定される円環状の補助マグネットが用いられ、固定により隣接する前記ロータコアの爪状磁極と前記補助マグネットの磁極とが反発関係となる態様にて構成されていることを特徴とするランデル型ロータ。
  2. 請求項1に記載のランデル型ロータにおいて、
    前記補助マグネットの外周部には、前記ロータコアとの間に一定の間隙を隔てて固定部分から径方向外側に延出される凹状部を備え、前記凹状部の径方向の幅は前記爪状磁極の肉厚に相当する幅としたことを特徴とするランデル型ロータ。
  3. 請求項1又は2に記載のランデル型ロータにおいて、
    前記補助マグネットは、ロータの回転位置検出用のセンサマグネットであることを特徴とするランデル型ロータ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のランデル型ロータを備えたことを特徴とするランデル型モータ。
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