JP2015216756A - ランデル型モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータから磁気検出部側への磁束漏れを抑制しつつも、軸方向の薄型化が可能なランデル型モータを提供する。【解決手段】ブラシレスモータMは、ランデル型のロータ7と、ロータ7の軸方向側方位置において該ロータ7(回転軸6)と一体回転するセンサマグネット60と、回転軸6を軸支する軸受9を保持する軸受保持部3aを有し、センサマグネット60と軸方向に対向する磁気センサ62を支持するエンドフレーム3とを備える。そして、エンドフレーム3は非磁性体からなる。【選択図】図3

Description

本発明は、ランデル型モータに関するものである。
従来、モータのロータにおいて、周方向に複数の爪状磁極を有する一対のロータコアと、ロータコア内に内包された永久磁石とによって構成されたランデル型ロータを備えたランデル型モータが知られている(例えば特許文献1参照)。ランデル型ロータでは、一方のロータコアの爪状磁極と他方のロータコアの爪状磁極とが周方向に交互に配置されるとともに、軸方向に磁化された前記永久磁石によって各爪状磁極が交互に異なる磁極として機能するようになっている。
ところで、上記のようなモータでは、回転軸に一体回転するセンサマグネットがランデル型ロータの軸方向側方に配置される。そして、ステータ側(ハウジング等の固定側)には、センサマグネットと軸方向に対向する磁気検出部が配置され、その磁気検出部にてセンサマグネットの回転が検出されるようになっている。
特開2012−115085号公報
しかしながら、上記のようなランデル型モータでは、ロータの永久磁石が軸方向に磁化されているため、ロータから軸方向のハウジング側に磁束が漏れやすく、そのハウジング側に漏れた磁束が磁気検出部に影響を与えて検出精度が悪化する虞がある。そこで、磁気検出部を支持するハウジングとロータとの軸方向の間隔を広げることで、ロータからハウジング側(磁気検出部側)への磁束漏れを抑制することが可能ではあるが、モータが軸方向に大型化してしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ロータから磁気検出部側への磁束漏れを抑制しつつも、軸方向の薄型化が可能なランデル型モータを提供することにある。
上記課題を解決するランデル型モータは、回転軸と、前記回転軸に一体回転可能に固定され、周方向に複数の爪状磁極を有する第1及び第2ロータコアと、第1及び第2ロータコア間に配置され軸方向に磁化された永久磁石とを備えたロータと、前記ロータの軸方向側方位置において前記回転軸と一体回転可能に構成され、軸方向に磁化されるとともに周方向に極性が切り替わるように構成されたセンサマグネットと、前記回転軸を軸支する軸受を保持する軸受保持部を有し、前記センサマグネットと軸方向に対向する磁気検出部を支持するエンドフレームとを備えたランデル型モータであって、前記エンドフレームは、非磁性体からなる。
この構成によれば、磁気検出部を支持するエンドフレームが非磁性体であるため、エンドフレームとロータとの間の軸方向の間隔を小さくしても、ロータの永久磁石の磁束がエンドフレーム側に漏れることが抑制される。このため、ロータから磁気検出部側への磁束漏れを抑制しつつも、モータの軸方向の薄型化が可能となる。
上記ランデル型モータにおいて、前記センサマグネットは、前記ロータの軸方向端面に支持プレートを介して固定されていることが好ましい。
この構成によれば、ロータとセンサマグネットとの軸方向間隔を小さく構成することが可能となり、モータのより一層の薄型化に寄与できる。
上記ランデル型モータにおいて、前記センサマグネットは、前記回転軸を中心とする環状をなし、前記軸受保持部は、前記センサマグネットの内周側に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、エンドフレームとセンサマグネットとの軸方向間隔を小さく構成することが可能となり、モータのより一層の薄型化に寄与できる。
上記ランデル型モータにおいて、前記軸受及び前記回転軸は、非磁性体からなることが好ましい。
この構成によれば、ロータからエンドフレームへの磁束漏れをより一層抑制することが可能となる。
上記ランデル型モータにおいて、前記エンドフレームは、アルミからなることが好ましい。
この構成によれば、ロータから磁気検出部側への磁束漏れの抑制、及びモータの軸方向の薄型化を可能としつつも、エンドフレームの剛性を確保することが可能となる。
本発明のランデル型モータによれば、ロータから磁気検出部側への磁束漏れを抑制しつつも、軸方向の薄型化が可能となる。
実施形態のブラシレスモータを軸方向から見た正面図である。 同形態のブラシレスモータの側面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 同形態のブラシレスモータの分解斜視図である。 同形態のロータ、支持プレート及びセンサマグネットの斜視図である。 同形態のロータの分解斜視図である。
以下、ランデル型モータの一実施形態について説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態のブラシレスモータMは、ランデル型モータであって、車両エンジンルームに配置される位置制御装置用、詳しくはエンジンに連結されるバルブタイミング可変装置に用いられるモータである。
図1〜図4に示すように、ブラシレスモータMはモータケース1を有している。モータケース1は、有蓋筒状に形成された磁性体よりなる筒状フロントハウジング2と、その筒状フロントハウジング2の開口部を閉塞するアルミ(非磁性体)よりなるエンドフレーム3とを有している。
ブラシレスモータMは、筒状フロントハウジング2の内周面にステータ5が固定され、そのステータ5の内側には、回転軸6に固着され同回転軸6とともに一体回転する所謂ランデル型構造のロータ7が配設されている。回転軸6は、非磁性体のステンレス製シャフトであって、筒状フロントハウジング2に形成した軸受保持部2aに収容固定された軸受8及びエンドフレーム3に形成した軸受保持部3aに収容固定された軸受9にて、モータケース1に対して回転可能に支持されている。なお、軸受9は非磁性体よりなる。
エンドフレーム3の軸方向内側面3b(ロータ7側の端面)は、回転軸6の軸線と直交する平面状をなしている。軸受保持部3aは、軸方向内側面3bから軸方向内部側(ロータ7側)に突出しており、その軸受保持部3aに固定された軸受9は、軸方向内側面3bよりもロータ7側に突出するように配置されている。
回転軸6の先端部は、筒状フロントハウジング2から突出している。そして、回転軸6の回転駆動によって、運転状態に応じたバルブタイミング(エンジンのクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相)が適宜変更されるようになっている。
[ステータ5]
図3に示すように、筒状フロントハウジング2の内周面にはステータ5が固定されている。ステータ5は、円筒状のステータコア11を有し、そのステータコア11の外周面が筒状フロントハウジング2の内側面に固定されている。ステータコア11の内側には、軸線方向に沿って形成され、かつ、周方向に等ピッチに配置される複数のティース12が、径方向内側に向かって延出形成されている(図4参照)。各ティース12は、T型のティースであって、その径方向の内周面は、回転軸6の中心軸線Oを中心として同心円の円弧を軸線方向に延出した円弧面である。
各ティース12には、インシュレータ13を介して3相の巻線(図3ではV相巻線15)のそれぞれ巻回されている。具体的には、図4に示すように、12個のティース12には、周方向に3相巻線、即ち、U相巻線14、V相巻線15、W相線16が順番に集中巻きにて巻回されている。そして、これら巻回した各相巻線14,15,16に3相の駆動電流が供給されてステータ5に回転磁界を形成し、同ステータ5の内側に配置した回転軸6に固着されたロータ7を、正逆回転させるようになっている。
[ロータ7]
図3及び図4に示すように、回転軸6に固着されたロータ7は、ステータ5の内側に配置されている。
図6に示すように、ロータ7は、第1及び第2ロータコア20,30、界磁磁石40を有している。
[第1ロータコア20]
第1ロータコア20は、軟磁性材よりなる電磁鋼板にて形成され、エンドフレーム3側に配置されている。第1ロータコア20は、円板状の第1コアベース21を有し、その中心位置に貫通穴21aが貫通形成されている。貫通穴21aのエンドフレーム3側の外周部には、略円筒状のボス部21eが突出形成されている。本実施形態では、バーリング加工により、貫通穴21aとボス部21eを同時に形成している。なお、ボス部21eの外径は、回転軸6の一側を回転可能に支持する軸受9の外径、即ち、エンドフレーム3の設けた軸受9を収容固定する軸受保持部3aの内径より短く形成されている。
貫通穴21a(ボス部21e)には回転軸6が圧入して貫挿され、第1コアベース21が回転軸6に対して圧着固定される。この時、ボス部21eを形成することによって、第1コアベース21は、回転軸6に対して強固に圧着固定される。そして、この第1コアベース21が回転軸6に圧着固定されたとき、ボス部21eは、軸受保持部3aに収容固定された軸受9に対して、軸方向において離間するように配置されるようになっている(図3参照)。
第1コアベース21の外周面21dには、等間隔に複数(本実施形態では4つ)の第1爪状磁極22が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。ここで、第1爪状磁極22において、第1コアベース21の外周面21dから径方向外側に突出した部分を第1基部23といい、軸方向に屈曲された先端部分を第1磁極部24という。
第1基部23と第1磁極部24からなる第1爪状磁極22の周方向両端面22a,22bは、径方向に延びる(軸方向から見て径方向に対して傾斜していない)平坦面となっている。そして、各第1爪状磁極22の周方向の角度、即ち前記周方向両端面22a,22b間の角度は、周方向に隣り合う第1爪状磁極22同士の隙間の角度より小さく設定されている。
また、第1磁極部24の径方向外側面f1は、軸直交方向断面形状が回転軸6の中心軸線Oを中心とする同心円形状の円弧面を有し、その径方向外側面f1に第1補助溝25と第2補助溝26の2つの溝を有している。第1及び第2補助溝25,26は、径方向外側面f1の周方向中心から両側にそれぞれ同角度だけずれた位置に形成されている。
また、第1及び第2補助溝25,26は、軸直交方向断面形状がコ字状に形成され、その底面が平面であって、その両側から径方向外側から延びる側面に対して直角に形成されている。従って、第1及び第2補助溝25,26の底面は、平面形状であることから、軸直交断面形状が回転軸6の中心軸線Oを中心とする同心円弧形状にならない。その結果、第1磁極部24の第1及び第2補助溝25,26の底面を含む径方向外側面f1は、全体として、軸直交方向断面形状が回転軸6の中心軸線Oを中心とする同心円形状にならない。
第1コアベース21の反対向面21bには、4個の位置決め係止孔27が中心軸線Oを中心とする同心円上に等角度の間隔で貫通形成されている。4個の位置決め係止孔27は、第1コアベース21に形成した隣り合う第1爪状磁極22の中間位置上に形成されている。
[第2ロータコア30]
図6に示すように、第2ロータコア30は、第1ロータコア20と同一材質及び同形状であって、筒状フロントハウジング2側に配置される。第2ロータコア30は、円板状の第2コアベース31を有し、その中心位置に貫通穴31aが貫通形成されている。
図2に示すように、貫通穴31aの筒状フロントハウジング2側の外周部には、略円筒状のボス部31eが突出形成されている。本実施形態では、バーリング加工により、貫通穴31aとボス部31eを同時に形成している。なお、ボス部31eの外径は、回転軸6の他側を回転可能に支持する軸受8の外径、即ち、筒状フロントハウジング2の設けた軸受8を収容固定する軸受保持部2aの内径より短く形成されている。
貫通穴31a(ボス部31e)には回転軸6が圧入して貫挿され、第2コアベース31が回転軸6に対して圧着固定される。この時、ボス部31eを形成することによって、第2コアベース31は、回転軸6に対して強固に圧着固定される。そして、この第2コアベース31が回転軸6に圧着固定されたとき、ボス部31eは、軸受保持部2aに収容固定された軸受8に対して、軸方向において離間するように配置されるようになっている。
図6に示すように、第2コアベース31の外周面31dには、等間隔に4つの第2爪状磁極32が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。ここで、第2爪状磁極32において、第2コアベース31の外周面31dから径方向外側に突出した部分を第2基部33といい、軸方向に屈曲された先端部分を第2磁極部34という。
第2基部33と第2磁極部34からなる第2爪状磁極32の周方向端面32a,32bは径方向に延びる平坦面とされている。そして、各第2爪状磁極32の周方向の角度、即ち前記周方向両端面32a,32b間の角度は、周方向に隣り合う第2爪状磁極32同士の隙間の角度より小さく設定されている。
また、第2磁極部34の径方向外側面f2は、軸直交方向断面形状が回転軸6の中心軸線Oを中心とする同心円形状の円弧面を有し、その径方向外側面f2に第1補助溝35と第2補助溝36の2つの溝を有している。第1及び第2補助溝35,36は、径方向外側面f1の周方向中心から両側にそれぞれ同角度だけずれた位置に形成されている。
また、第1及び第2補助溝35,36は、軸直交方向断面形状がコ字状に形成され、その底面が平面であって、その両側から径方向外側から延びる側面に対して直角に形成されている。従って、第1及び第2補助溝35,36の底面は、平面形状であることから、軸直交断面形状が回転軸6の中心軸線Oを中心とする同心円弧形状にならない。その結果、第1磁極部24の第1及び第2補助溝35,36の底面を含む径方向外側面f1は、全体として、軸直交方向断面形状が回転軸6の中心軸線Oを中心とする同心円形状にならない。
第2コアベース31には、4個の位置決め係止孔37が中心軸線Oを中心とする同心円上に等角度の間隔で貫通形成されている。4個の位置決め係止孔37は、第2コアベース31に形成した隣り合う第2爪状磁極32の中間位置上に形成されている。
そして、第2ロータコア30は、各第2爪状磁極32がそれぞれ対応する各第1爪状磁極22間に配置される。このとき、第2ロータコア30は、第1コアベース21と第2コアベース31との軸方向の間に、界磁磁石40が配置されるようにして第1ロータコア20に対して組み付けられる。
[界磁磁石40]
図6に示すように、界磁磁石40は、円板状の永久磁石であって、その中央部に貫通穴40aが形成されている。界磁磁石40は、その貫通穴40aに円筒状のスリーブ41が貫挿されている。スリーブ41は、非磁性体よりなり本実施形態では回転軸6と同じステンレス製にて形成されている。なお、スリーブ41の軸方向の長さは、本実施形態では界磁磁石40の軸方向厚さより若干長く形成している。また、スリーブ41の外径は、界磁磁石40の貫通穴40aの内径より小さく、ボス部21e,31eの外径以上となるように形成されている。従って、界磁磁石40の貫通穴40aの内径は、ボス部21e,31eの外径より大きくなる。
また、スリーブ41の外周面と界磁磁石40の貫通穴40aの内周面は磁束を通さない硬化性樹脂からなる接着剤にて接着固定される。具体的には、スリーブ41を回転軸6に非圧入で挿入した後、そのスリーブ41に界磁磁石40の貫通穴40aを貫挿する。このとき、貫通穴40aの内周面に硬化性樹脂よりなる接着剤を塗布して貫挿する。その結果、接着剤が硬化することによって、界磁磁石40は、スリーブ41に対して接着固定される。
界磁磁石40の外径は、第1及び第2コアベース21,31の外径と一致するように設定されている。従って、界磁磁石40の外周面40bが第1及び第2コアベース21,31の外周面21d,31dと面一となる。
界磁磁石40は、軸方向に磁化されていて、第1ロータコア20側をN極(第1の磁極)、第2ロータコア30側をS極(第2の磁極)となるように磁化されている。従って、この界磁磁石40によって、第1ロータコア20の第1爪状磁極22はN極(第1の磁極)として機能し、第2ロータコア30の第2爪状磁極32はS極(第2の磁極)として機能する。
従って、本実施形態のロータ7は、界磁磁石40を用いた所謂ランデル型ロータである。ロータ7は、N極となる第1爪状磁極22と、S極となる第2爪状磁極32とが周方向に交互に配置されており、磁極数が8極となる。
すなわち、本実施形態のブラシレスモータMは、ロータ7の極数が2×n(但し、nは自然数)に設定されるとともに、ステータ5のティース12の数が3×nに設定され、具体的には、ロータ7の極数が「8」に設定され、ステータ5のティース12の数が「12」に設定されている。
[整流磁石42]
また、ロータ7は、界磁磁石40の外周面に例えば接着によって固定される整流磁石42を備えている。界磁磁石40は、中央孔が形成された円環状に形成される。なお、界磁磁石40と整流磁石42とは、異なる材料で構成される。具体的には、界磁磁石40は、例えば異方性の焼結磁石であり、例えばフェライト磁石、サマリウムコバルト(SmCo)磁石、ネオジム磁石等で構成される。整流磁石42は、例えばボンド磁石(プラスチックマグネット、ゴムマグネット等)であり、例えばフェライト磁石、サマリウム鉄窒素(SmFeN)系磁石、サマリウムコバルト(SmCo)系磁石、ネオジム磁石等で構成される。
図6に示すように、整流磁石42は、背面磁石部43,44と極間磁石部45とを有し、背面磁石部43,44及び極間磁石部45のそれぞれで漏れ磁束を抑えるように磁化された極異方性磁石である。
詳述すると、一方の背面磁石部43は、第1爪状磁極22の第1磁極部24の内周面と、第2コアベース31の外周面31dとの間に配置される。そして、背面磁石部43は、第1磁極部24の内周面に当接する側がその第1磁極部24と同極のN極に、第2コアベース31の外周面31dに当接する側がその第2コアベース31と同極のS極となるように径方向成分を主として磁化されている。
他方の背面磁石部44は、第2爪状磁極32の第2磁極部34の内周面と、第1コアベース21の外周面21dとの間に配置される。そして、背面磁石部44は、第2磁極部34の内周面に当接する側がその第2磁極部34と同極のS極に、第1コアベース21の外周面21dに当接する側がその第1コアベース21と同極のN極となるように径方向成分を主として磁化されている。
極間磁石部45は、第1爪状磁極22と第2爪状磁極32との周方向の間に配置されている。極間磁石部45は、周方向において第1爪状磁極22側がN極に、第2爪状磁極32側がS極となるように周方向成分を主として磁化されている。
[支持プレート51及びセンサマグネット60]
図3及び図5に示すように、ロータ7のエンドフレーム3側の端面(第1コアベース21の反対向面21b)には、センサマグネット60を保持する支持プレート51が固定されている。なお、支持プレート51は、非磁性体(本実施形態では真鍮)にて形成されている。
図5に示すように、支持プレート51は、円板状のベース部53を有している。ベース部53はその中心部に回転軸6が貫通する貫通窓53aが形成されている。ベース部53の第1ロータコア20側の面には、等角度の間隔で4個の第1係止突起54がプレス加工にて突出形成されている。各第1係止突起54は第1コアベース21の反対向面21bに形成した各位置決め係止孔27にそれぞれ嵌着する。このとき、ベース部53は、第1コアベース21の反対向面21bと軸方向に当接するとともに、整流磁石42の一部(背面磁石部44及び極間磁石部45の軸方向端面)と軸方向に当接する。
ベース部53の外周縁部には、円筒壁55がロータ7とは反対側(エンドフレーム3側)に向かって軸方向に延出形成されている。円筒壁55の外径は、ロータ7の外形と略等しく形成されている。
図4及び図5に示すように、円筒壁55の内周面には、リング形状のセンサマグネット60が設けられている。なお、センサマグネット60は、その径方向外側面が円筒壁55の内周面に接着剤にて固定されている。このとき、リング形状のセンサマグネット60の中心軸が、回転軸6の中心軸線Oと一致するように、センサマグネット60は支持プレート51に対して固定される。このように、センサマグネット60は、ロータ7の軸方向側方位置において、回転軸6及びロータ7と一体回転可能に構成されている。
図5に示すように、センサマグネット60は、周方向にN極、S極が交互に等角度の間隔で磁化されている。詳述すると、センサマグネット60の第1ロータコア20側の磁極は、第1爪状磁極22と軸方向に対向する側をN極、第2爪状磁極32と軸方向に対向する側をS極となるように磁化されている。つまり、リング形状のセンサマグネット60の第1ロータコア20側の磁極は、N極に磁化されたN極部分60nとS極に磁化されたS極部分60sが第1爪状磁極22の磁極と第2爪状磁極32の磁極に対応させて磁化されている。
図3に示すように、このセンサマグネット60は、エンドフレーム3の軸方向内側面3b(ロータ7側の端面)からロータ7側に突出する軸受保持部3aの径方向外側に配置されている。換言すれば、軸受保持部3aは、その一部がリング状のセンサマグネット60の内周側に配置されるように構成されている。なお、軸受保持部3aは、支持プレート51のベース部53と軸方向に対向し、エンドフレーム3の軸受保持部3aはセンサマグネット60と軸方向に対向している。
[磁気センサ62]
エンドフレーム3の軸方向内側面3bには、センサマグネット60に対して軸方向に一定の間隔を開けて対向するホールIC等の磁気センサ62が支持されている。なお、磁気センサ62は、エンドフレーム3に直接固定されていてもよいし、保持部材(図示略)を介してエンドフレーム3に対し間接的に保持されていてもよい。
ロータ7が回転すると、センサマグネット60は、N極に磁化されたN極部分60nとS極に磁化されたS極部分60sが、磁気センサ62の前方を交互に通過する。この回転に伴って、磁気センサ62は、センサマグネット60のN極部分60nとS極部分60sが交互に通過するのを検知する。
磁気センサ62は、その検出信号を図示しない制御回路に出力する。制御回路は、磁気センサ62からの検出信号に基づいてロータ7の回転角(回転位置)を算出するとともに回転数を算出する。そして、制御回路は、算出した回転角(回転位置)や回転数を利用してブラシレスモータMの駆動制御を行う。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ステータコア11の各相巻線14,15,16に3相の駆動電流が供給されてステータ5に回転磁界を形成すると、同ステータ5の内側に配置した回転軸6に固着されたロータ7は、その回転磁界に基づいて回転する。このとき、支持プレート51及びセンサマグネット60も回転軸6を中心に回転する。
本実施形態のモータMでは、モータケース1を構成するエンドフレーム3が、モータケース1内部のロータ7及びセンサマグネット60に対して軸方向に近接された構成となっている。また、ロータ7は、界磁磁石40によって、第1ロータコア20の第1爪状磁極22はN極となり、第2ロータコア30の第2爪状磁極32はS極となる。
ここで、エンドフレーム3は非磁性体であるアルミよりなるため、ロータ7の界磁磁石40の磁束がエンドフレーム3側に漏れることが抑制されている。特に、本実施形態のエンドフレーム3では、軸受保持部3aが軸方向のロータ7側に突出形成されるため、その軸受保持部3aにおいてロータ7側とのエアギャップ(エンドフレーム3とロータ7との軸方向の間隔)が最も小さくなるが、軸受保持部3aも非磁性体であることから、界磁磁石40の磁束が軸受保持部3aに漏れにくくなっている。そして、エンドフレーム3への磁束漏れが抑制されることで、漏れ磁束がエンドフレーム3に支持された磁気センサ62に与える影響が少なく抑えられるようになっている。また、エンドフレーム3への磁束漏れが抑制されることで、ブラシレスモータMの出力アップも図ることができる。
また、第1及び第2コアベース21,31のボス部21e,31eは、軸受保持部2a,3aに収容固定された軸受8,9に対して、軸方向において離間して配置されている。しかも、ボス部21e,31eの外径は、軸受8,9の外径よりも小さく設定されている。これによって、界磁磁石40の磁束が、軸受8,9、軸受保持部2a,3aを介してモータケース1に漏れ難くなっている。これにより、ブラシレスモータMのより一層の出力アップを図ることができるとともに、エンドフレーム3側への漏れ磁束が抑制されることで、漏れ磁束が磁気センサ62に与える影響がより抑えられるようになっている。
しかも、非磁性体で形成したスリーブ41の外径は、第1及び第2コアベース21,31に形成したボス部21e,31eの外径以上に設定されている。そのため、界磁磁石40の磁束が、ボス部21e,31eを通ってモータケース1へより漏れ難くなることから、更なるブラシレスモータMの出力アップに寄与でき、また、漏れ磁束が磁気センサ62に与える影響がより一層抑えられるようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)エンドフレーム3が非磁性体からなるため、エンドフレーム3とロータ7との間の軸方向の間隔を小さくしても、ロータ7の界磁磁石40の磁束がエンドフレーム3側に漏れることが抑制される。このため、ロータ7から軸方向の磁気センサ62側への磁束漏れを抑制しつつも、モータMの軸方向の薄型化が可能となる。
(2)センサマグネット60は、ロータ7(第1ロータコア20)の軸方向端面に支持プレート51を介して固定されるため、ロータ7とセンサマグネット60との軸方向間隔を小さく構成することが可能となり、モータMのより一層の薄型化に寄与できる。
(3)センサマグネット60は回転軸6を中心とする環状をなし、軸受保持部3aはセンサマグネット60の内周側に配置されるため、エンドフレーム3とセンサマグネット60との軸方向間隔を小さく構成することが可能となり、モータMのより一層の薄型化に寄与できる。
(4)軸受9及び回転軸6が非磁性体からなるため、ロータ7からエンドフレーム3への磁束漏れをより一層抑制することが可能となる。
(5)エンドフレーム3がアルミからなるため、ロータ7からエンドフレーム3への磁束漏れの抑制、及びモータMの軸方向の薄型化を可能としつつも、エンドフレーム3の剛性を確保することが可能となる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、軸受9及び回転軸6を非磁性体にて構成したが、これに特に限定されるものではなく、磁性体にて構成してもよい。
・上記実施形態では、非磁性体のエンドフレーム3をアルミ製としたが、非磁性体であればよく、アルミの他に例えばステンレス製や樹脂製としてもよい。
・上記実施形態では、支持プレート51及びセンサマグネット60はロータ7に支持されているが、センサマグネット60が回転軸6と一体回転可能な構成であればよく、例えば、支持プレート51をロータ7(第1ロータコア20)に対して軸方向に間隔を空けて回転軸6に固定(例えば、圧入固定)してもよい。
・上記実施形態では、スリーブ41と界磁磁石40とを、磁束を通さない硬化性樹脂よりなる接着にて接着固定したが、これを、磁束を通す接着剤にて固定してもよい。
・上記実施形態では、非磁性体のスリーブ41をステンレス製としたが、非磁性体であればよく、ステンレスの他に例えばアルミ製や樹脂製としてもよい。
・上記実施形態では、ブラシレスモータMをバルブタイミング可変装置の駆動源として用いたが、その他装置(例えば、スロットル弁制御装置等)の駆動源として用いてもよいことは勿論である。
M…ブラシレスモータ(ランデル型モータ)、1…モータケース、2…筒状フロントハウジング、2a…軸受保持部、3…エンドフレーム、3a…軸受保持部、5…ステータ、6…回転軸、7…ロータ、8,9…軸受、20…第1ロータコア、22…第1爪状磁極、30…第2ロータコア、32…第2爪状磁極、40…界磁磁石(永久磁石)、51…支持プレート、60…センサマグネット、62…磁気センサ(磁気検出部)。

Claims (5)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸に一体回転可能に固定され、周方向に複数の爪状磁極を有する第1及び第2ロータコアと、第1及び第2ロータコア間に配置され軸方向に磁化された永久磁石とを備えたロータと、
    前記ロータの軸方向側方位置において前記回転軸と一体回転可能に構成され、軸方向に磁化されるとともに周方向に極性が切り替わるように構成されたセンサマグネットと、
    前記回転軸を軸支する軸受を保持する軸受保持部を有し、前記センサマグネットと軸方向に対向する磁気検出部を支持するエンドフレームと
    を備えたランデル型モータであって、
    前記エンドフレームは、非磁性体からなることを特徴とするランデル型モータ。
  2. 請求項1に記載のランデル型モータにおいて、
    前記センサマグネットは、前記ロータの軸方向端面に支持プレートを介して固定されていることを特徴とするランデル型モータ。
  3. 請求項1又は2に記載のランデル型モータにおいて、
    前記センサマグネットは、前記回転軸を中心とする環状をなし、
    前記軸受保持部は、前記センサマグネットの内周側に配置されていることを特徴とするランデル型モータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のランデル型モータにおいて、
    前記軸受及び前記回転軸は、非磁性体からなることを特徴とするランデル型モータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のランデル型モータにおいて、
    前記エンドフレームは、アルミからなることを特徴とするランデル型モータ。
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