JP2018074846A - ランデル型モータ - Google Patents

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Nobuhiro Matsumoto
展浩 松本
貴之 朝野
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Abstract

【課題】軸方向の薄型化が可能なランデル型モータを提供する。【解決手段】ロータ7と一体回転する回転軸6の一端側が、モータケース1の軸受保持部2aに保持された軸受8aにて支持されるとともにモータケース1の外部に突出している。軸受保持部2aの軸方向外側に設けられたシール収容部2bには、回転軸6とモータケース1とのそれぞれに密着する有弾性で環状をなすシール部材9が収容されている。そして、回転軸6とシール部材9との間に配置されるグリスG1と、軸受8aの内部に配置されるグリスG2とが同じ成分のグリスである。【選択図】図4

Description

本発明は、ランデル型モータに関するものである。
例えば特許文献1に記載されるように、モータには、モータケースの内部に、ランデル型ロータとステータとを収容したランデル型モータがある。ランデル型ロータは、周方向に複数の爪状磁極を有する2つのロータコアと、2つのロータコアの間に配置され軸方向に磁化された界磁磁石とを有する。そして、ランデル型ロータでは、一方のロータコアの爪状磁極と他方のロータコアの爪状磁極とが周方向に交互に配置され、界磁磁石によって各爪状磁極が交互に異なる磁極として機能するようになっている。
特許文献1に記載されたランデル型モータでは、ランデル型ロータと一体回転する回転軸は、モータケースによって保持された軸受により軸支されている。更に、回転軸の一端部は、軸受を貫通してモータケースの外部に突出している。そのため、回転軸とモータケースとの間からモータケースの内部に塵埃や液体等の異物が浸入することを抑制するために、回転軸とモータケースとの間にシール部材が設けられている。
特開2015−216756号公報
ところで、回転軸を軸支する軸受は、モータケースにて保持されるものであり、かつ、シール部材は、軸受を貫通した回転軸とモータケースとの間に設けられるものである。そのため、軸受とシール部材とは、軸方向に並んだ位置に配置されることになりやすい。そして、上記のようなランデル型モータでは、軸受を貫通した回転軸とシール部材との間に、シール部材に対して回転軸が回転する際にシール部材と回転軸との間で生じる摺動摩擦を低減するためのグリスが配置されることがある。しかしながら、軸受の内部に配置されるグリスは、シール部材と回転軸との間に配置されるグリスとは異なる成分のグリスであったため、シール部材と回転軸との間に配置されたグリスが軸受の内部に浸入して軸受の内部に配置されていたグリスに混じると、軸受の寿命が低下する虞があった。そのため、軸受とシール部材との間には、シール部材と回転軸との間に配置されたグリスが軸受の内部に浸入することを防止するために十分な軸方向の隙間が設けられていた。その結果、モータを軸方向に薄型化することが困難となっていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、軸方向の薄型化が可能なランデル型モータを提供することにある。
上記課題を解決するランデル型モータは、周方向に複数の爪状磁極を有する第1及び第2ロータコアを各ロータコアの爪状磁極が周方向に交互となるように組み合わせ、各ロータコアの爪状磁極が交互に異なる磁極として機能するように前記第1及び第2ロータコアの間に軸方向に磁化された界磁磁石を配置してなるロータと、該ロータに回転磁界を作用させるステータと、前記ロータ及び前記ステータを収容するモータケースと、を備えたランデル型モータであって、前記ロータと一体回転する回転軸の一端側が、前記モータケースの軸受保持部に保持された軸受にて支持されるとともに前記モータケースの外部に突出しており、前記軸受保持部の軸方向外側に設けられたシール収容部に、前記回転軸と前記モータケースとのそれぞれに密着する有弾性で環状をなすシール部材が収容されており、前記回転軸と前記シール部材との間に配置される第1グリスと、前記軸受の内部に配置される第2グリスとが、同じ成分のグリスである。
この構成によれば、回転軸とシール部材との間に配置される第1グリスと軸受の内部に配置される第2グリスとが同じ成分のグリスであるため、第1グリスが軸受の内部に浸入したとしても、軸受の寿命が低下することが抑制される。よって、第1グリスが軸受の内部に浸入することを防止するためにシール部材と軸受とを軸方向に離間させなくてもよい。その結果、シール部材と軸受との間の軸方向の隙間を軸方向に狭めることが可能となるため、モータの軸方向の薄型化が可能となる。
本発明のランデル型モータによれば、軸方向の薄型化が可能となる。
実施形態のブラシレスモータの断面図。 実施形態のブラシレスモータの分解斜視図。 実施形態におけるロータの分解斜視図。 実施形態のブラシレスモータの部分拡大断面図。
以下、ランデル型モータの一実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態のブラシレスモータMは、ランデル型モータであって、車両エンジンルームに配置される位置制御装置用、詳しくはエンジンに連結されるバルブタイミング可変装置に用いられるモータである。
ブラシレスモータMは、モータケース1を有している。モータケース1は、有蓋筒状に形成された磁性体よりなる筒状フロントハウジング2と、その筒状フロントハウジング2の開口部を閉塞するアルミ(非磁性体)よりなるエンドフレーム3とを有している。
筒状フロントハウジング2の内周面にはステータ5が固定され、そのステータ5の内側には、回転軸6に固着され同回転軸6とともに一体回転する所謂ランデル型構造のロータ7が配設されている。回転軸6は、非磁性体のステンレス製シャフトであり、筒状フロントハウジング2に形成した軸受保持部2aに収容固定された軸受8a及びエンドフレーム3に形成した軸受保持部3aに収容固定された軸受8bにて、モータケース1に対して回転可能に支持されている。なお、軸受8bは非磁性体よりなる。また、軸受8aは、例えば玉軸受である。また、軸受8aの内部には、潤滑剤としてのグリスG2(第2グリス)が配置されている(図4参照)。
回転軸6の先端部は、軸受8aを貫通して筒状フロントハウジング2からモータケース1の外部に突出している。そして、回転軸6の回転駆動によって、運転状態に応じたバルブタイミング(エンジンのクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相)が適宜変更されるようになっている。
また、モータケース1の軸受保持部2a側(軸受8a側)は、回転軸6の先端部を外部に突出させるために開口を有する形状をなしている。そのため、モータケース1には、その開口から筒状フロントハウジング2内(モータケース1内)へ異物が侵入することを防止する構造が採られている。
図4に示すように、具体的には、筒状フロントハウジング2において軸受保持部2aよりも回転軸6の先端側となる部分に、軸受保持部2aよりも若干小径の円筒状をなすシール収容部2bが延出されている。シール収容部2bは、筒状フロントハウジング2において軸受保持部2aから軸方向に連続して設けられており、同シール収容部2bの内部空間と軸受保持部2aの内部空間とは連通している。また、シール収容部2bを軸受保持部2aより小径とすることでその両者間には段差部2cが形成され、軸受8aはその段差部2cに対して軸方向に当接するように軸受保持部2aに圧入されている。シール収容部2bには、弾性樹脂製で円環状をなすシール部材9が収容されている。シール部材9は、シール収容部2bに挿入され、シール収容部2bの内周面と回転軸6の外周面とに密着している。即ち、シール部材9は、シール収容部2bと回転軸6との間をシールしている。そして、シール部材9は、回転軸6の外周面に密着しつつ同回転軸6の摺接を許容する。なお、シール収容部2bに収容されたシール部材9と、軸受保持部2aに保持された軸受8aとの軸方向の間には、シール部材9と軸受8aとを軸方向に離間させる僅かな隙間S1が設けられている。この隙間S1の軸方向の幅は、シール部材9に対する軸受8a(内輪及び玉)の周方向の回転を許容するだけの幅となっている。
また、シール部材9の内周面には、径方向外側に向けて凹んだグリス収容部9aが設けられている。グリス収容部9aには、シール部材9に対して回転軸6が回転する際にシール部材9と回転軸6との間で生じる摺動摩擦を低減するためのグリスG1(第1グリス)が配置されている。グリスG1は、グリス収容部9aに収容されることにより、シール部材9と回転軸6との間に配置されている。
このようなシール部材9は、軸受保持部2a、軸受8a及び回転軸6をそれぞれ組み付けた後にシール収容部2b内に配置される。例えば、シール部材9は、シール収容部2bから筒状フロントハウジング2の外部に突出した回転軸6の先端から同回転軸6に外挿され、加圧パンチ等の装着治具(図示略)にてシール収容部2bの内部まで押し込まれる。なお、シール収容部2bの外側開口部2dの内周縁には、軸方向外側に向かうほど内径が大となる傾斜部2fが設けられている。そのため、シール部材9のシール収容部2bへの挿入が容易となっている。
[ステータ5]
図1及び図2に示すように、ステータ5は、円筒状のステータコア11を有し、そのステータコア11の外周面が筒状フロントハウジング2の内側面に固定されている。ステータコア11の内側には、軸線方向に沿って形成され、かつ、周方向に等ピッチに配置される複数のティース12が、径方向内側に向かって延出形成されている。各ティース12は、T型のティースであって、その径方向の内周面は、回転軸6の中心軸線O(図3参照)を中心として同心円の円弧を軸線方向に延出した円弧面である。
各ティース12には、インシュレータ13(図1参照)を介して3相の巻線のそれぞれが巻回されている。具体的には、図2に示すように、12個のティース12には、周方向に3相巻線、即ちU相巻線14、V相巻線15、W相巻線16が順番に集中巻きにて巻回されている。そして、これら巻回した巻線14,15,16に3相の駆動電流が供給されるとステータ5において回転磁界が形成され、同ステータ5の内側に配置した回転軸6に固着されたロータ7が正逆回転されるようになっている。
[ロータ7]
図1〜図3に示すように、ロータ7は、第1及び第2ロータコア20,30、界磁磁石40、整流磁石42、センサマグネット50を有している。
因みに、本実施形態のようなランデル型をなすロータ7は、回転軸6に対して後述の第1及び第2ロータコア20,30を圧入して固定する態様であるが、各ロータコア20,30間に介在する界磁磁石40や整流磁石42にその圧入時の力が作用すると磁石40,42の割れに繋がる。そのため、回転軸6とロータ7との圧入作業は、慎重に行いたいために、回転軸6と軸受8aとの圧入や軸受8aと軸受保持部2aとの圧入の前に行われる。なお、図2では、軸受保持部2aと軸受8aと回転軸6とが先に組み付けられ、回転軸6とロータ7とが後に組み付けられているように見えるが、同図2は、組付手順を示すものではなく、各部品がよく見えるように適宜各部品を分解して示したものである。
[第1ロータコア20]
第1ロータコア20は、軟磁性材よりなる電磁鋼板にて形成され、エンドフレーム3側に配置される。第1ロータコア20は、円板状の第1コアベース21を有し、その中心位置に貫通穴21aが貫通形成されている。貫通穴21aのエンドフレーム3側の外周部には、略円筒状のボス部21bが突出形成されている。本実施形態では、バーリング加工により、貫通穴21aとボス部21bとを同時に形成している。なお、ボス部21bの外径は、回転軸6の一側を回転可能に支持する軸受8bの外径、即ちエンドフレーム3に設けられ軸受8bを収容固定する軸受保持部3aの内径より短く形成されている。
貫通穴21a(ボス部21b)に回転軸6が圧入されて貫挿されることにより、第1コアベース21が回転軸6に対して圧着固定される。この時、ボス部21bを形成することによって、第1コアベース21は、回転軸6に対して強固に圧着固定される。そして、この第1コアベース21が回転軸6に圧着固定されたとき、ボス部21bは、軸受保持部3aに収容固定された軸受8bに対して、軸方向において離間するように配置されるようになっている(図1参照)。なお、本実施形態では、第1コアベース21よりも回転軸6の方が硬度が大きい。そして、硬度が高い方の回転軸6は、その外周面の表面粗さ(面粗度)に上限値と下限値が設定されている。
第1コアベース21の外周面21cには、周方向に等間隔に複数(本実施形態では4つ)の第1爪状磁極22が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。ここで、第1爪状磁極22において、第1コアベース21の外周面21cから径方向外側に突出した部分を第1基部23といい、軸方向に屈曲された先端部分を第1磁極部24という。
第1基部23と第1磁極部24からなる第1爪状磁極22の周方向両端面22a,22bは、径方向に延びる(軸方向から見て径方向に対して傾斜していない)平坦面となっている。そして、各第1爪状磁極22の周方向の角度、即ち前記周方向両端面22a,22b間の角度は、周方向に隣り合う第1爪状磁極22同士の隙間の角度より小さく設定されている。
また、第1磁極部24の径方向外側面25は、軸直交方向断面形状が回転軸6の中心軸線Oを中心とする同心円形状の円弧面を有し、その径方向外側面25に2つの補助溝26を有している。補助溝26は、径方向外側面25の周方向中心から両側にそれぞれ同角度だけずれた位置に形成されている。補助溝26は、軸直交方向断面形状がU字状、即ち底面が湾曲面にて形成されている。
[第2ロータコア30]
第2ロータコア30は、第1ロータコア20と同一材質及び同形状であって、筒状フロントハウジング2側に配置される。第2ロータコア30は、円板状の第2コアベース31を有し、その中心位置に貫通穴31aが貫通形成されている。貫通穴31aの筒状フロントハウジング2側の外周部には、略円筒状のボス部31bが突出形成されている。本実施形態では、バーリング加工により、貫通穴31aとボス部31bとを同時に形成している。なお、ボス部31bの外径は、回転軸6の他側を回転可能に支持する軸受8aの外径、即ち筒状フロントハウジング2に設けられ軸受8aを収容固定する軸受保持部2aの内径より短く形成されている。
貫通穴31a(ボス部31b)に回転軸6が圧入されて貫挿されることにより、第2コアベース31が回転軸6に対して圧着固定される。この時、ボス部31bを形成することによって、第2コアベース31は、回転軸6に対して強固に圧着固定される。そして、この第2コアベース31が回転軸6に圧着固定されたとき、ボス部31bは、軸受保持部2aに収容固定された軸受8aに対して、軸方向において離間するように配置されるようになっている(図1参照)。なお、本実施形態では、第2コアベース31よりも回転軸6の方が硬度が高い。
第2コアベース31の外周面31cには、周方向に等間隔に複数(本実施形態では4つ)の第2爪状磁極32が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。ここで、第2爪状磁極32において、第2コアベース31の外周面31cから径方向外側に突出した部分を第2基部33といい、軸方向に屈曲された先端部分を第2磁極部34という。
第2基部33と第2磁極部34からなる第2爪状磁極32の周方向両端面32a,32bは径方向に延びる平坦面とされている。そして、各第2爪状磁極32の周方向の角度、即ち前記周方向両端面32a,32b間の角度は、周方向に隣り合う第2爪状磁極32同士の隙間の角度より小さく設定されている。
また、第2磁極部34の径方向外側面35は、軸直交方向断面形状が回転軸6の中心軸線Oを中心とする同心円形状の円弧面を有し、その径方向外側面35に2つの補助溝36を有している。補助溝36は、径方向外側面35の周方向中心から両側にそれぞれ同角度だけずれた位置に形成されている。補助溝36は、軸直交方向断面形状がU字状、即ち底面が湾曲面にて形成されている。
そして、このような第2ロータコア30は、各第2爪状磁極32が第1ロータコア20の各第1爪状磁極22間となるようにして第1ロータコア20と対向させて組み合わされる。このとき、第2コアベース31の内側面31dと第1コアベース21の内側面21dとの軸方向の間に界磁磁石40が介在される。
[界磁磁石40]
図3に示すように、界磁磁石40は、円板状の永久磁石であって、その中央部に貫通穴40aが形成されている。界磁磁石40は、その貫通穴40aに円筒状のスリーブ41が貫挿されている。スリーブ41は、非磁性体よりなり本実施形態では回転軸6と同じステンレス製である。界磁磁石40の外径は、第1及び第2コアベース21,31の外径と略一致するように設定されている。従って、界磁磁石40の外周面40bが第1及び第2コアベース21,31の外周面21c,31cと面一となる。
界磁磁石40は、軸方向に磁化されていて、第1ロータコア20側をN極、第2ロータコア30側をS極とするように磁化されている。従って、この界磁磁石40によって、第1ロータコア20の第1爪状磁極22はN極として機能し、第2ロータコア30の第2爪状磁極32はS極として機能する。
従って、本実施形態のロータ7は、界磁磁石40を用いた所謂ランデル型ロータである。ロータ7は、N極となる第1爪状磁極22と、S極となる第2爪状磁極32とが周方向に交互に配置されており、磁極数が8極となる。すなわち、本実施形態のブラシレスモータMは、ロータ7の極数が2×n(但し、nは自然数)に設定されるとともに、ステータ5のティース12の数が3×nに設定され、具体的には、ロータ7の極数が「8」に設定され、ステータ5のティース12の数が「12」に設定されている。
[整流磁石42]
ロータ7は、界磁磁石40の外周側に円環状の整流磁石42を備えている。なお、界磁磁石40と整流磁石42とは、異なる材料で構成される。具体的には、界磁磁石40は、例えば異方性の焼結磁石であり、例えばフェライト磁石、サマリウムコバルト(SmCo)磁石、ネオジム磁石等で構成される。整流磁石42は、例えばボンド磁石(プラスチックマグネット、ゴムマグネット等)であり、例えばフェライト磁石、サマリウム鉄窒素(SmFeN)系磁石、サマリウムコバルト(SmCo)系磁石、ネオジム磁石等で構成される。
整流磁石42は、背面磁石部43,44と極間磁石部45とを有し、背面磁石部43,44及び極間磁石部45のそれぞれで漏れ磁束を抑えるように磁化された極異方性磁石である。
詳述すると、一方の背面磁石部43は、第1爪状磁極22の第1磁極部24の内周面と、第2コアベース31の外周面31cとの間に配置される。そして、背面磁石部43は、第1磁極部24の内周面に当接する側がその第1磁極部24と同極のN極に、第2コアベース31の外周面31cに当接する側がその第2コアベース31と同極のS極となるように径方向成分を主として磁化されている。
他方の背面磁石部44は、第2爪状磁極32の第2磁極部34の内周面と、第1コアベース21の外周面21cとの間に配置される。そして、背面磁石部44は、第2磁極部34の内周面に当接する側がその第2磁極部34と同極のS極に、第1コアベース21の外周面21cに当接する側がその第1コアベース21と同極のN極となるように径方向成分を主として磁化されている。
極間磁石部45は、第1爪状磁極22と第2爪状磁極32との周方向の間に配置されている。極間磁石部45は、周方向において第1爪状磁極22側がN極に、第2爪状磁極32側がS極となるように周方向成分を主として磁化されている。
[センサマグネット50]
図1及び図3に示すように、円環状をなし周方向に多極着磁、この場合ロータ7の磁極数と同じ8磁極として着磁されたセンサマグネット50は、ロータ7のエンドフレーム3側の端面に対して直接的に固定されている。
センサマグネット50は、断面略矩形状で円環状をなしているが、軸方向一端面において、径方向中央部分がロータ7の本体側の固定部位A1に対して固定するための固定面51となっている。固定面51は、センサマグネット50の全周に亘って設けられる円環状の平坦面をなしている。これに対し、センサマグネット50を固定するためのロータ7の本体側の固定部位A1としては、第1ロータコア20と整流磁石42とに跨る円環状の面、詳しくは、第1コアベース21の第1爪状磁極22における第1基部23の端面と、整流磁石42における背面磁石部44の端面とがなす周方向に略面一となる円環状の平坦面である。そして、センサマグネット50は、固定面51とロータ7の本体側の固定部位A1との間に塗布される接着剤にてその固定部位A1に対して加圧されて接着固定される。
[磁気センサ60]
エンドフレーム3の軸方向内側面3bには、センサマグネット50に対して軸方向に一定の間隔を有して対向するホールIC等の磁気センサ60が配置されている。磁気センサ60は制御回路基板61上に支持され、この制御回路基板61はエンドフレーム3の軸方向内側面3bに固定されている。そして、ロータ7と一体的にセンサマグネット50が回転することで、磁気センサ60はそのセンサマグネット50の磁極に応じた検出信号を制御回路基板61上に構成される制御回路に出力する。磁気センサ60からの検出信号を受けた制御回路は、その検出信号に基づいてロータ7の回転位置(角度)を算出するとともに回転数(速度)等を算出し、これに基づいて生成した駆動電流を巻線14,15,16に供給することでブラシレスモータMの駆動制御を行う。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図4に示すように、回転軸6とシール部材9との間に配置されるグリスG1、即ちグリス収容部9aに配置されるグリスG1と、軸受8aの内部に配置されるグリスG2とが、同じ成分のグリスである。そのため、グリスG1が軸受8aの内部に浸入したとしても、軸受8aの寿命が低下することが抑制される。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)回転軸6とシール部材9との間に配置されるグリスG1が軸受8aの内部に浸入することを防止するためにシール部材9と軸受8aとを軸方向に離間させなくてもよい。その結果、シール部材9と軸受8aとの間の軸方向の隙間S1を軸方向に狭めることができるため、ブラシレスモータMの軸方向の薄型化が可能となる。
(2)軸受8aを保持する軸受保持部2aとシール部材9を収容するシール収容部2bとが軸方向に連続して設けられており、更に、軸受保持部2aとシール収容部2bとは内側で軸方向に連通しているため、回転軸6とシール部材9との間に配置されたグリスG1が軸受8aの内部に浸入しやすい構成となっている。このような構成のブラシレスモータMであっても、回転軸6とシール部材9との間に配置されるグリスG1が軸受8aの内部に配置されるグリスG2と同じ成分であることで、グリスG1が軸受8aの内部へ浸入することによる同軸受8aの寿命の低下を懸念しなくてもよくなる。そして、軸受保持部2aとシール収容部2bとが軸方向に連続して設けられることにより、軸受8aとシール部材9との間の軸方向の隙間S1を軸方向に狭めやすい。従って、ブラシレスモータMの軸方向の薄型化をより実現しやすい。
(3)一般的に、第1及び第2ロータコア20,30に回転軸6を圧入する際には、第1及び第2ロータコア20,30の内周面と回転軸6の外周面とにおいては、互いの面の突部(山)の部分のみが接触する。そして、互いに圧入固定される部品のうち、硬度が高い方の部品の表面粗さ(面粗度)が小さいほど、圧入に要する荷重が大きくなる。本実施形態では、互いに圧入固定される回転軸6と第1及び第2ロータコア20,30とにおいては、回転軸6の方が硬度が高い。そのため、外周面の表面粗さが小さい回転軸6が第1及び第2ロータコア20,30に圧入されると、圧入に要する荷重が設備の上限荷重を超えてしまい、回転軸6と第1及び第2ロータコア20,30とを所望の位置で圧入固定できないという問題が生じる。そこで、本実施形態では、回転軸6の外周面の表面粗さに下限値を設定している。これにより、第1及び第2ロータコア20,30に回転軸6を圧入する際に要する荷重が設備の上限荷重を超えることが抑制される。その結果、ブラシレスモータMの生産性を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、軸受保持部2aに保持される軸受8aは、玉軸受である。しかしながら、軸受8aは、内側にグリスG2が配置され、かつ回転軸6を軸支可能であれば、玉軸受以外の軸受であってもよい。例えば、軸受8aは、ころ軸受や滑り軸受等であってもよい。
・上記実施形態では、回転軸6の外周面の表面粗さに下限値が設定されているが、必ずしも設定されなくてもよい。
・ブラシレスモータMの構成は、上記実施形態のものに限らず、適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、ブラシレスモータMは、バルブタイミング可変装置の駆動源として用いられているが、その他の装置(例えば、スロットル弁制御装置等)の駆動源として用いられてもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)請求項1に記載のランデル型モータにおいて、前記軸受保持部と前記シール収容部とは、軸方向に連続して設けられ内側で軸方向に連通していることを特徴とするランデル型モータ。
この構成によれば、軸受を保持する軸受保持部とシール部材を収容するシール収容部とが軸方向に連続して設けられており、更に、軸受保持部とシール収容部とは内側で軸方向に連通しているため、第1グリスが軸受の内部に浸入しやすい構成となっている。このような構成のランデル型モータであっても、第1グリスが第2グリスと同じ成分であることで、第1グリスが軸受の内部へ浸入することによる同軸受の寿命の低下を懸念しなくてもよくなる。そして、軸受保持部とシール収容部とが軸方向に連続して設けられることにより、軸受とシール部材との間の軸方向の隙間を軸方向に狭めやすい。従って、ランデル型モータの軸方向の薄型化をより実現しやすい。
1…モータケース、2a…軸受保持部、2b…シール収容部、5…ステータ、6…回転軸、7…ロータ、8a…軸受、9…シール部材、20…第1ロータコア、22…爪状磁極としての第1爪状磁極、30…第2ロータコア、32…爪状磁極としての第2爪状磁極、40…界磁磁石、G1…第1グリスとしてのグリス、G2…第2グリスとしてのグリス、M…ランデル型モータとしてのブラシレスモータ。

Claims (1)

  1. 周方向に複数の爪状磁極を有する第1及び第2ロータコアを各ロータコアの爪状磁極が周方向に交互となるように組み合わせ、各ロータコアの爪状磁極が交互に異なる磁極として機能するように前記第1及び第2ロータコアの間に軸方向に磁化された界磁磁石を配置してなるロータと、該ロータに回転磁界を作用させるステータと、前記ロータ及び前記ステータを収容するモータケースと、を備えたランデル型モータであって、
    前記ロータと一体回転する回転軸の一端側が、前記モータケースの軸受保持部に保持された軸受にて支持されるとともに前記モータケースの外部に突出しており、
    前記軸受保持部の軸方向外側に設けられたシール収容部に、前記回転軸と前記モータケースとのそれぞれに密着する有弾性で環状をなすシール部材が収容されており、
    前記回転軸と前記シール部材との間に配置される第1グリスと、前記軸受の内部に配置される第2グリスとが、同じ成分のグリスであることを特徴とするランデル型モータ。
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