JP2010263697A - 電動機 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を増加させることなく、磁気センサが故障することや、回路基板に備えられた配線がショートすることを防止することができる電動機を提供する。
【解決手段】フレーム20を含み、回転部40が配置される回転室2を備えると共に、回路基板50が配置される制御室3を備え、回転室2と外部とを連通させる穴が形成されており、回転室2と制御室3との間にフレーム20が配置されているケース1を用いた電動機において、フレーム20を、非磁性体材料、かつ電導性材料で構成し、回転室2と制御室3との間をフレーム20により気密が保たれた状態で仕切り、磁気センサ70を制御室3に備え、磁気センサ70とセンサマグネット43との間にフレーム20の一部を配置し、フレーム20の一部を、フレーム20の一部を除く他の部分と同一材料で構成する。
【選択図】図2
【解決手段】フレーム20を含み、回転部40が配置される回転室2を備えると共に、回路基板50が配置される制御室3を備え、回転室2と外部とを連通させる穴が形成されており、回転室2と制御室3との間にフレーム20が配置されているケース1を用いた電動機において、フレーム20を、非磁性体材料、かつ電導性材料で構成し、回転室2と制御室3との間をフレーム20により気密が保たれた状態で仕切り、磁気センサ70を制御室3に備え、磁気センサ70とセンサマグネット43との間にフレーム20の一部を配置し、フレーム20の一部を、フレーム20の一部を除く他の部分と同一材料で構成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、センサマグネットを備えた回転部の回転状態を検出する磁気センサを用いて構成される電動機に関するものである。
従来より、例えば、特許文献1には、ハウジングやモータケース等により筐体を構成し、当該筐体内にセンサマグネットを備えたロータと、磁気センサとを備えた電動機が開示されている。具体的には、次のように電動機が構成されている。
すなわち、このような電動機では、ハウジングは、開口部を備えた有底円筒状とされており、中空部を有する円筒状のステータと、ステータの中空部に回転可能な状態で収容され、開口部側にセンサマグネットを備えたロータとを内部に備えている。また、ハウジングの開口部にはアルミフレームが備えられている。
そして、アルミフレームにはハウジング側の一面と反対側の他面に回路基板が備えられており、回路基板にはセンサマグネットと対向する位置に磁気センサが実装されている。詳述すると、アルミフレームにはセンサマグネットと対向する位置に貫通孔が形成されている。そして、磁気センサは貫通孔に収容されるように回路基板に実装され、回路基板に形成されている配線と電気的に接続されている。さらに、回路基板には、アルミフレームと対向する面と反対側の面に複数の回路素子が備えられている。
また、アルミフレームにおける他面のうち回路基板が備えられる領域の外側の領域にはコネクタハウジングが固定され、アルミフレームの当該他面とコネクタハウジングで囲まれる領域がゲルで気密封止されている。さらに、アルミフレームおよびコネクタハウジングのうちハウジングと反対側にはモーターカバーが備えられている。
このような電動機では、ハウジング、アルミフレームおよびモーターカバー等によりモーターASSYが構成されている。そして、モーターASSYは、ステータおよびロータが備えられる回転室と、アルミフレームの他面とコネクタハウジングとで囲まれ、回路基板が配置される制御室とを備えている。また、アルミフレームのうちモーターASSYの外壁を構成する部分には、内部に発生した水を排出する水抜き穴が形成されている。
さらに、このような電動機において、アルミフレームに形成された貫通孔に非電導部材を配置する構成も開示されている。
しかしながら、上記した電動機では、水抜き孔を介して内部に発生した水(水蒸気)を排出することはできるが、反対に水抜き穴を介して内部に水等の異物が浸入することがある。そして、アルミフレームに貫通孔が形成されている場合には、水抜き穴を介して侵入した水等の異物が回転室に侵入すると共にロータの回転により攪拌されて貫通孔に侵入することにより、磁気センサが故障したり、回路基板のうち貫通孔を閉塞する部分の配線がショートするという問題がある。また、貫通孔に非電導部材を配置する場合には、貫通孔内に異物が侵入することを防止することができるが、部品点数が増加するという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、部品点数を増加させることなく、磁気センサが故障することや、回路基板に備えられた配線がショートすることを防止することができる電動機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、センサマグネット(43)を備える回転部(40)と、回転部(40)の回転を制御する制御回路(53)を備えた回路基板(50)と、フレーム(20)を含んで構成され、回転部(40)が配置される回転室(2)を備えると共に、回路基板(50)が配置される制御室(3)を備え、回転室(2)と外部とを連通させる穴が形成されており、回転室(2)と制御室(3)との間にフレーム(20)が配置されているケース(1)と、センサマグネット(43)に対向して配置され、センサマグネット(43)の磁界の強度に応じた電気的信号を出力することにより回転体(42)の回転状態を検出する磁気センサ(70)と、を備えた電動機において、フレーム(20)は、非磁性体材料、かつ電導性材料で構成され、回転室(2)と制御室(3)との間は、フレーム(20)により気密が保たれた状態で仕切られており、磁気センサ(70)は制御室(3)に備えられ、磁気センサ(70)とセンサマグネット(43)との間にはフレーム(20)の一部が配置されており、フレーム(20)の一部は、フレーム(20)の一部を除く他の部分と同一材料で構成されていることを特徴としている。
このような電動機では、回転室(2)と制御室(3)とは気密が保たれた状態でフレーム(20)により仕切られ、磁気センサ(70)は制御室(3)に備えられている。したがって、水等の異物が外部から穴を介して回転室(2)に侵入すると共に回転部(40)の回転により攪拌されたとしても、当該異物が制御室(3)に侵入することをフレーム(20)にて防止することができ、制御室(3)に備えられている磁気センサ(70)が故障することや、回路基板(50)に形成された配線がショートすることを防止することができる。
また、磁気センサ(70)とセンサマグネット(43)との間にはフレーム(20)の一部が配置されているが、当該一部はフレーム(20)の一部を除く他の部分と同一材料で構成されているため、部品点数が増加することもない。
例えば、請求項2に記載の発明のように、フレーム(20)のうち、制御室(3)側の他面(20b)であって、かつセンサマグネット(43)に対向する位置に凹部(25)を形成すると共に、他面(20b)に凹部(25)を封止する回路基板(50)を配置し、磁気センサ(70)を、フレーム(20)の凹部(25)内に収容した状態で回路基板(50)に配置することができる。
このような電動機では、フレーム(20)に凹部(25)を形成しない電動機と比較して、磁気センサ(70)とセンサマグネット(43)との距離を短くすることができ、磁気センサ(70)の検出精度を向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明のように、磁気センサ(70)と回路基板(50)との間に弾性部材(71)を配置し、磁気センサ(70)を弾性部材(71)により凹部(25)の底面に接触させることができる。
このような電動機では、凹部(25)の底面に磁気センサ(70)を接触させない電動機と比較して、磁気センサ(70)とセンサマグネット(43)との距離を短くすることができ、磁気センサ(70)の検出精度を向上させることができる。
この場合、請求項4に記載の発明のように、弾性部材(71)を電導性材料で構成し、磁気センサ(70)を回路基板(50)に備えられた制御回路(53)と弾性部材(71)を介して電気的に接続することができる。
さらに、請求項5に記載の発明のように、磁気センサ(70)を、回路基板(50)と一体にモールド樹脂(80)にて封止することにより樹脂モールド回路装置(81)を構成し、この樹脂モールド回路装置(81)を、フレーム(20)における制御室(3)側の他面(20b)に配置することができる。
そして、請求項6に記載の発明のように、フレーム(20)における回転室(2)側の一面(20a)のうちセンサマグネット(43)に対向する位置に溝(26)を形成し、この溝(26)にセンサマグネット(43)の先端部を配置することができる。
このような電動機では、フレーム(20)の一面(20a)に溝(26)を形成し、この溝(26)内にセンサマグネット(43)を配置しない電動機と比較して、磁気センサ(70)とセンサマグネット(43)との距離を短くすることができ、磁気センサ(70)の検出精度を向上させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態の電動機の断面構成を示す図であり、図2は図1に示す二点鎖線部分の拡大図である。なお、本実施形態の電動機は、例えば、車両用エンジンのバルブタイミング可変装置に用いられるブラシレスモータに適用されると好適である。
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態の電動機の断面構成を示す図であり、図2は図1に示す二点鎖線部分の拡大図である。なお、本実施形態の電動機は、例えば、車両用エンジンのバルブタイミング可変装置に用いられるブラシレスモータに適用されると好適である。
図1に示されるように、本実施形態の電動機は、ハウジング10、フレーム20およびモーターカバー30等により本発明のケースに相当するモーターASSY1が構成されており、モーターASSY1は磁石埋込型ロータ40を備える回転室2と、回路基板50を備える制御室3とを備えている。
具体的には、ハウジング10は、開口部を備えた有底円筒状とされ、大径部10aと、この大径部10aよりも径が小さい小径部10bとを有した構成とされている。そして、このようなハウジング10の内部には、ステータ60および磁石埋込型ロータ40が備えられている。また、ハウジング10の開口部には、当該開口部を閉塞し、外周縁部にハウジング10側に突出する固定凸部21を有するフレーム20が備えられている。すなわち、本実施形態では、回転室2は、モーターASSY1のうちハウジング10とフレーム20とにより囲まれる領域にて構成されている。なお、フレーム20は、例えば、Al等の非磁性体材料、かつ電導性材料である材料を用いて構成されている。
ステータ60は、中空部を有する円筒状とされており、回転周方向に複数のティース部が形成されたステータコア61と、各ティース部にインシュレータ62を介して巻装されるステータコイル63とを備えている。そして、このようなステータ60は、ハウジング10における大径部10aと小径部10bとの間の段差部に当接するように、ハウジング10の大径部10a内に収納されており、ハウジング10の段差部とフレーム20の固定凸部21により挟持され固定されている。
磁石埋込型ロータ40は、ステータ60の中空部に回転可能な状態で収納されており、中心に回転軸41を備えたロータコア42およびセンサマグネット43を有した構成とされている。なお、本実施形態では、磁石埋込型ロータ40が本発明の回転部に相当し、ロータコア42が本発明の回転体に相当している。
具体的には、ロータコア42は、円板状のコアシートが複数枚積層されて構成され、全体として厚肉の円環形状とされている。そして、ロータコア42には、スリットが形成されていると共にスリット内に永久磁石44が備えられており、軸方向の両端部に固定板45が備えられている。この永久磁石44は、ロータコア42および固定板45に形成された貫通孔にカシメピン46を挿入してかしめられることにより、ロータコア42に形成されたスリットから抜け出ないようにスリット内に固定されている。
回転軸41は、一端部がハウジング10の底部から貫通するように、ロータコア42の中央部に形成された貫通孔47に嵌入されている。本実施形態におけるロータコア42は回転軸41に直接固定されているが、ロータコア42を回転軸41との間に係合部材を介在させて固定させることもできる。また、回転軸41は、ハウジング10及びフレーム20に設けられた軸受け(ボールベアリング)11、22によって回転可能に支持されている。
具体的には、ハウジング10の中央部分には収容部12が設けられており、その収容部12の内周面に軸受け11の外輪が固定され、軸受け11の内輪は回転軸41に固定されている。この軸受け11によって回転軸41の中央部が回転可能に保持されている。さらに、ハウジング10の収容部12において軸受け11よりも底部側にはオイルシール13が備えられており、このオイルシール13によりハウジング10の収容部12と回転軸41との隙間がシールされている。
同様に、フレーム20のうち回転室2側の一面20aの中央部分にも収容部23が設けられており、その収容部23の内周面に弾性部材24を介して軸受け22の外輪が固定され、軸受け22の内輪は回転軸41に固定されている。この軸受け22によって、回転軸41の端部がフレーム20に当接しないよう回転保持されている。また、軸受け22の外輪とフレーム20の収容部23との間に弾性部材24が配置されていることにより、フレーム20に伝達されるロータ振動を抑制することができる。
そして、センサマグネット43は、ロータコア42における固定板45のうちフレーム20と対向する面の外周縁部に備えられており、ロータコア42が回転することに伴って一体となって回転するようになっている。本実施形態では、このセンサマグネット43は、N極とS極が所定角度毎に交互に設けられたリング状とされている。
さらに、フレーム20の一面20aと反対側の他面20bには、回路基板(セラミック基板からなるEDU基板)50やコネクタハウジング51等を備えたEDU(Electric Driver Unit)52が備えられている。
具体的には、フレーム20の他面20bにはコネクタハウジング51が備えられており、フレーム20の他面20bのうちコネクタハウジング51にて囲まれる領域に回路基板50が備えられている。すなわち、本実施形態では、制御室3は、モーターASSY1のうちフレーム20とコネクタハウジング51とにより囲まれる領域にて構成されている。言い換えると、回転室2と制御室3との間にはフレーム20が配置されていると共に、回転室2と制御室3との間はフレーム20により気密が保たれた状態で仕切られている。本実施形態では、制御室3はコネクタハウジング51により気密封止され、制御室3内の回路基板50等が外気に曝されない構成となっているが、例えば、制御室3内に回路基板50等を覆うようにゲルを配置する構成とすることもできる。
そして、回路基板50には、磁石埋込型ロータ40の回転を制御する制御回路53が備えられていると共に、フレーム20を挟んでセンサマグネット43に対向する位置に、例えば、ホールICや磁気抵抗素子等の磁気センサ70が配置されている。言い換えると、磁気センサ70は制御室3に備えられ、磁気センサ70とセンサマグネット43との間にはフレーム20の一部が配置された構成とされている。そして、このフレーム20の一部は、フレーム20のうち当該一部を除く他の部分と同一材料で構成されている。
詳述すると、図2に示されるように、フレーム20の他面20bのうちセンサマグネット43と対向する位置には凹部25が形成されている。本実施形態では、この凹部25はフレーム20に三個形成されており、各凹部25それぞれが離間して形成されている。そして、回路基板50は、各凹部25を閉塞すると共に各凹部25内を気密封止するようにフレーム20の他面20bに備えられており、磁気センサ70は各凹部25それぞれに収容された状態で回路基板50に配置されている。
また、フレーム20の一面20aには、センサマグネット43に対向する位置に環状の溝26が形成されている。そして、この溝26内には、センサマグネット43の先端部が配置されている。この溝26はセンサマグネット43を磁気センサ70に近づけて配置するためのものであり、これにより、溝26を形成しない場合と比較して、磁気センサ70の検出精度を向上させることができる。なお、センサマグネット43と磁気センサ70との間に配置されるフレーム20の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば、1mmとすることができる。
さらに、図1に示されるように、コネクタハウジング51には、複数の接続端子54が備えられている。各接続端子54は、3相駆動電流を供給するための電源端子やエンジン制御用のECU(図示略)との間で制御信号を入出力するための信号端子等である。そして、接続端子54から延びるリード端子55がコネクタハウジング51から導出されており、このリード端子55は、ステータ60の給電用端子64に抵抗溶接にて接続されている。この給電用端子64は、一端部側がフレーム20に形成された貫通孔を通じてコネクタハウジング51側に導出されており、他端部側が回転室2にてステータコイル63の端末にヒュージングにて接続されている。
また、コネクタハウジング51のうち制御室3側と反対側には給電板56が配設され、給電板56には、電源配線以外に平滑コンデンサ57aやチョークコイル57bから成るノイズフィルタ58が形成されている。このノイズフィルタ58は、電動機に供給される3相駆動電流のノイズを除去するものである。
そして、モーターカバー30がフレーム20やコネクタハウジング51を介してハウジング10に備えられている。これにより、ハウジング10、フレーム20およびモーターカバー30等を有するモーターASSY1が構成される。さらに、フレーム20のうちモーターASSY1の外壁を構成する部分には、本発明の穴に相当する図示しない水抜き穴が形成されている。そして、当該水抜き孔を介して回転室2と外部とが連通した状態になっている。具体的には、回転室2は、フレーム20のうち給電用端子64を貫通させる貫通孔および水抜き穴を介して外部と連通した状態になっている。以上説明したように、本実施形態の電動機が構成されている。
上記のような電動機では、磁気センサ70に作用するセンサマグネット43の磁界の強度は磁石埋込型ロータ40の回転位置に応じて変化する。したがって、磁気センサ70がセンサマグネット43の磁界の強度に応じた電気的信号を制御回路53に出力することにより、制御回路53にて当該電気的信号に基づいて磁石埋込型ロータ40の回転状態が検出される。また、制御回路53では、ECUからの制御信号(回転方向や速度指令の信号)とその磁石埋込型ロータ40の回転状態とに基づいて駆動信号を生成し、駆動信号をコネクタハウジング51の接続端子54からECUに出力する。そして、ECUでは、駆動信号を受け、ステータコイル63の励磁タイミングが適切となるよう駆動電流を接続端子54に供給する。すると、その駆動電流が給電板56等を通じてステータ60のステータコイル63に供給されることにより、ステータ60に回転磁界が発生し、その回転磁界によって磁石埋込型ロータ40が回転する。
本実施形態の電動機は、フレーム20に水抜き穴が形成されており、回転室2が水抜き孔を介して外部と連通している状態とされている。具体的には、水抜き穴を介して導入された水等の異物は、フレーム20に形成された給電用端子64を貫通させる貫通孔を通じて回転室2に導入されると共に、磁石埋込型ロータ40が回転することにより攪拌される。
しかしながら、本実施形態では、回転室2と制御室3とは気密が保たれた状態でフレーム20により仕切られ、磁気センサ70はフレーム20に形成された凹部25内に収容された状態で回路基板50に配置されている。したがって、水等の異物が回転室2に侵入したとしても当該異物が制御室3に侵入することをフレーム20にて防止することができ、磁気センサ70が故障することや、回路基板50に形成された配線がショートすることを防止することができる。なお、本実施系形態では、制御室3はコネクタハウジング51にて気密封止されており、水等の異物がコネクタハウジング51側から制御室3に侵入することもない。
また、このような電動機では、磁気センサ70とセンサマグネット43との間にはフレーム20の一部が配置されているが、当該一部はフレーム20の一部を除く他の部分と同一材料で構成されているため、部品点数が増加することもない。
さらに、従来の貫通孔と磁気センサ70との隙間を非電導部材で塞ぐ電動機では、磁気センサ70には周囲の非電導部材から応力が印加されることになり、磁気センサ70に印加される応力分布を均一になるように非電導部材の配置を設定しなければならないため、設定が複雑になるが、本実施形態の電動機では磁気センサ70の周囲に非電導部材を配置しないため、設定が複雑になることもない。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の電動機は、第1実施形態に対して磁気センサ70と回路基板50との間に弾性部材を配置したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図3は、本実施形態にかかる電動機の部分拡大図であり、この図に基づいて説明する。なお、図3は図1に示す二点鎖線部分に対応しており、本実施形態の電動機のうちの他の部分は図1と同様である。
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の電動機は、第1実施形態に対して磁気センサ70と回路基板50との間に弾性部材を配置したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図3は、本実施形態にかかる電動機の部分拡大図であり、この図に基づいて説明する。なお、図3は図1に示す二点鎖線部分に対応しており、本実施形態の電動機のうちの他の部分は図1と同様である。
図3に示されるように、本実施形態の電動機では、フレーム20のうち制御室3側の他面20bに凹部25のみが形成されている。そして、磁気センサ70と回路基板50との間にはバネ等の弾性部材71が配置されており、磁気センサ70は弾性部材71により凹部25の底面に接触した状態になっている。この弾性部材71はCu等の電導性材料で構成されており、磁気センサ70は回路基板50に形成された制御回路53に当該弾性部材71を介して電気的に接続されている。なお、本実施形態の磁気センサ70として、例えば、ホールICを用いる場合には、ホール素子を樹脂ケースに内蔵し、樹脂ケースの内部に樹脂を充填したものを用いることが好ましい。
本実施形態の電動機では、磁気センサ70は弾性部材71により凹部25の底面と接触した状態になっている。これにより、磁気センサ70とセンサマグネット43との間に配置されるフレーム20の厚さを上記第1実施形態の電動機と同じにした場合には、磁気センサ70とセンサマグネット43との距離(間隔)を短くすることができる。これにより、磁気センサ70の検出精度を向上させつつ、上記第1実施系形態と同様の効果を得ることができる。また、上記第1実施形態と比較して、フレーム20には、他面20bに凹部25のみを形成するだけでよく、製造工程を簡略化することができる。
なお、フレーム20には、誘導電流により電流(渦電流)が発生することになるが、例えば、磁気センサ70としてホールICを用いる場合には、ホール素子は樹脂ケースに内蔵されていると共に樹脂ケース内には樹脂が充填されているため、フレーム20との絶縁性は確保されており、フレーム20に発生した電流が磁気センサ70に多大な影響を与えることもない。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の電動機は、第1実施形態に対して磁気センサ70を回路基板50と一体にモールド樹脂により封止したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図4は、本実施形態にかかる電動機の部分拡大図であり、この図に基づいて説明する。なお、図4は図1に示す二点鎖線部分に対応しており、本実施形態の電動機のうちの他の部分は図1と同様である。
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の電動機は、第1実施形態に対して磁気センサ70を回路基板50と一体にモールド樹脂により封止したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図4は、本実施形態にかかる電動機の部分拡大図であり、この図に基づいて説明する。なお、図4は図1に示す二点鎖線部分に対応しており、本実施形態の電動機のうちの他の部分は図1と同様である。
図4に示されるように、本実施形態の電動機では、フレーム20には、回転室2側の一面20aに溝26のみが形成されている。また、磁気センサ70は、回路基板50と一体にモールド樹脂80により封止されることにより、樹脂モールド回路装置81を構成している。そして、当該樹脂モールド回路装置81は、磁気センサ70がセンサマグネット43と対向する、すなわち溝26の底面と対向するように、フレーム20における制御室3側の他面20bに配置されている。
本実施形態の電動機では、磁気センサ70を回路基板50と一体にモールド樹脂80により封止して樹脂モールド回路装置81を構成し、当該樹脂モールド回路装置81をフレーム20の他面20bに配置している。これにより、上記第1実施形態における制御室3にゲルを配置する電動機と比較して、制御室3にゲルを配置する工程を無くすことができ、製造工程を簡略化することができつつ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、上記第1実施形態と比較して、フレーム20には、一面20aに溝26のみを形成するだけでよく、製造工程を簡略化することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態の電動機は、第1実施形態に対してフレーム20のうち回転室2側の一面20aに溝26のみを形成したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図5は、本実施形態にかかる電動機の部分拡大図であり、この図に基づいて説明する。なお、図5は図1に示す二点鎖線部分に対応しており、本実施形態の電動機のうちの他の部分は図1と同様である。
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態の電動機は、第1実施形態に対してフレーム20のうち回転室2側の一面20aに溝26のみを形成したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図5は、本実施形態にかかる電動機の部分拡大図であり、この図に基づいて説明する。なお、図5は図1に示す二点鎖線部分に対応しており、本実施形態の電動機のうちの他の部分は図1と同様である。
図5に示されるように、本実施形態の電動機では、フレーム20のうち回転室2側の一面20aに溝26のみが形成されている。そして、磁気センサ70は、フレーム20の他面20bであって、センサマグネット43と対向する位置に配置されており、回路基板50とボンディングワイヤ72を介して電気的に接続されている。なお、本実施形態では、磁気センサ70として、例えば、ホールICを用いる場合には、上記第2実施系形態と同様に、ホール素子を樹脂ケースに内蔵し、樹脂ケースの内部に樹脂を充填したものを用いることが好ましい。
本実施形態の電動機では、上記第1実施形態と比較して、フレーム20には、一面20aに溝26のみを形成するだけでよく、製造工程を簡略化することができつつ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
上記第1、第3および第4実施形態では、フレーム20の一面20aに溝26が形成されている例ついて説明したが、もちろん溝26が形成されていないフレーム20としても本発明の効果を得ることができる。そして、上記第2実施形態では、フレーム20の一面20aに溝26が形成されていない例について説明したが、もちろん溝26が形成されているフレーム20とすることもできる。
上記第1、第3および第4実施形態では、フレーム20の一面20aに溝26が形成されている例ついて説明したが、もちろん溝26が形成されていないフレーム20としても本発明の効果を得ることができる。そして、上記第2実施形態では、フレーム20の一面20aに溝26が形成されていない例について説明したが、もちろん溝26が形成されているフレーム20とすることもできる。
また、上記第2実施形態では、弾性部材71が電導性材料により構成され、磁気センサ70は制御回路53と弾性部材71を介して電気的に接続されている例について説明したが、もちろん弾性部材71を非電導性材料で構成し、磁気センサ70と制御回路53とを別配線にて電気的に接続することもできる。
1 モーターASSY
2 回転室
3 制御室
10 ハウジング
20 フレーム
25 凹部
26 溝
40 磁石埋込型ロータ
43 センサマグネット
50 回路基板
53 制御回路
70 磁気センサ
2 回転室
3 制御室
10 ハウジング
20 フレーム
25 凹部
26 溝
40 磁石埋込型ロータ
43 センサマグネット
50 回路基板
53 制御回路
70 磁気センサ
Claims (6)
- 中心に回転軸(41)を備える回転体(42)と、前記回転体(42)が回転することに伴って一体となって回転するセンサマグネット(43)と、を備える回転部(40)と、
前記回転部(40)の回転を制御する前記制御回路(53)を備えた回路基板(50)と、
一面(20a)に前記回転軸(41)の端部を収容する収容部(23)を備えたフレーム(20)を含んで構成され、回転部(40)が配置される回転室(2)を備えると共に、回路基板(50)が配置される制御室(3)を備え、前記回転室(2)と外部とを連通させる穴が形成されており、前記回転室(2)と前記制御室(3)との間には前記フレーム(20)が配置されているケース(1)と、
前記センサマグネット(43)に対向して配置され、前記センサマグネット(43)の磁界の強度に応じた電気的信号を出力することにより前記回転体(42)の回転状態を検出する磁気センサ(70)と、を備えた電動機において、
前記フレーム(20)は、非磁性体材料、かつ電導性材料で構成され、
前記回転室(2)と前記制御室(3)との間は、前記フレーム(20)により気密が保たれた状態で仕切られており、
前記磁気センサ(70)は前記制御室(3)に備えられ、
前記磁気センサ(70)と前記センサマグネット(43)との間には前記フレーム(20)の一部が配置されており、
前記フレーム(20)の前記一部は、前記フレーム(20)の前記一部を除く他の部分と同一材料で構成されていることを特徴とする電動機。 - 前記フレーム(20)は、前記制御室(3)側の他面(20b)のうち前記センサマグネット(43)に対向する位置に凹部(25)が形成されていると共に、前記他面(20b)に前記凹部(25)を封止する回路基板(50)が配置されており、
前記磁気センサ(70)は、前記フレーム(20)の前記凹部(25)内に収容された状態で前記回路基板(50)に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電動機。 - 前記磁気センサ(70)と前記回路基板(50)との間には弾性部材(71)が配置されており、前記磁気センサ(70)は前記弾性部材(71)により前記凹部(25)の底面に接触させられていることを特徴とする請求項2に記載の電動機。
- 前記弾性部材(71)は電導性材料で構成されており、前記磁気センサ(70)は前記回路基板(50)に備えられた前記制御回路(53)と前記弾性部材(71)を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の電動機。
- 前記磁気センサ(70)は、前記回路基板(50)と一体にモールド樹脂(80)にて封止されることにより樹脂モールド回路装置(81)を構成しており、
前記樹脂モールド回路装置(81)は、前記フレーム(20)における前記制御室(3)側の他面(20b)に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電動機。 - 前記フレーム(20)における前記回転室(2)側の前記一面(20a)のうち前記センサマグネット(43)に対向する位置には溝(26)が形成されており、前記溝(26)には前記センサマグネット(43)の先端部が配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電動機。
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JP2009112684A JP2010263697A (ja) | 2009-05-07 | 2009-05-07 | 電動機 |
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JP2009112684A JP2010263697A (ja) | 2009-05-07 | 2009-05-07 | 電動機 |
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JP2009112684A Withdrawn JP2010263697A (ja) | 2009-05-07 | 2009-05-07 | 電動機 |
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-
2009
- 2009-05-07 JP JP2009112684A patent/JP2010263697A/ja not_active Withdrawn
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