JP5452530B2 - 磁気誘導子型回転電動機 - Google Patents

磁気誘導子型回転電動機 Download PDF

Info

Publication number
JP5452530B2
JP5452530B2 JP2011060046A JP2011060046A JP5452530B2 JP 5452530 B2 JP5452530 B2 JP 5452530B2 JP 2011060046 A JP2011060046 A JP 2011060046A JP 2011060046 A JP2011060046 A JP 2011060046A JP 5452530 B2 JP5452530 B2 JP 5452530B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor core
rotor
magnetic
teeth
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011060046A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012196103A (ja
Inventor
秀哲 有田
正哉 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2011060046A priority Critical patent/JP5452530B2/ja
Publication of JP2012196103A publication Critical patent/JP2012196103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5452530B2 publication Critical patent/JP5452530B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Synchronous Machinery (AREA)

Description

この発明は、超高速回転域で駆動される電動アシストターボなどの用途に適用される磁気誘導子型回転電動機に関するものである。
従来のブラシレスモータは、内周面に複数の突極が設けられたステータと、一対のロータヨーク間に永久磁石を挟んで構成されたロータ本体をロータ軸に取り付けて形成され、ステータの内側に配設されるロータと、を有し、各ロータヨークが、永久磁石に重なるベース部と、このベース部の周縁部に対して直角に連なって突出され突極の先端面に近接して対向する突極対向片とから形成され、かつロータの回転位置を検出する磁気感応形の位置センサが、ロータ本体に対してそのスラスト方向に対向して配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−70526号公報
従来のブラシレスモータでは、磁気感応形の位置センサが、ロータ本体に対してそのスラスト方向に対向して配置されているので、ステータの突極に巻回されている駆動コイルが作る磁界の影響を受け、ロータの回転位置の検出精度が低下するという課題があった。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、トルク発生用駆動コイルが作る磁界の影響を抑え、磁気センサによる回転子の回転位置の検出精度を高めることができる磁気誘導子型回転電動機を得ることを目的とする。
この発明に係る磁気誘導子型回転電動機は、内周側に開口するスロットを画成するティースが円筒状のコアバックの内周面から径方向内方に突設されて周方向に並べて複数配設されてなる同一形状に作製された第1固定子コアおよび第2固定子コアを、軸方向に所定距離離反して、かつ上記ティースの周方向位置を一致させて同軸に配置して構成された固定子コア、および上記固定子コアの軸方向に相対する上記ティースの各対に集中巻きに巻装された相コイルからなるトルク発生用駆動コイルを有する固定子と、突極が円筒状の基部の外周面に周方向に等角ピッチで突設されてなる同一形状に作製された第1回転子コアおよび第2回転子コアを、それぞれ上記第1固定子コアおよび上記第2固定子コアの内周側に位置させ、かつ互いに周方向に半突極ピッチずらして回転軸に同軸に固着された回転子と、上記固定子に配設され、上記第1回転子コアの突極と上記第2回転子コアの突極とが異なる極性となるように界磁磁束を発生する界磁手段と、軸方向に相対する上記ティース間に配設され、上記回転子の回転に起因する該ティース間を軸方向に流れる磁束変化を検出する磁気センサと、を備えている。
この発明によれば、磁気センサが、軸方向に相対するティース間に配設され、ティース間を軸方向に流れる磁束変化を検出している。トルク発生用駆動コイルが作る磁束はティース間を径方向に流れるので、磁気センサによるティース間を軸方向に流れる磁束変化の検出が、トルク発生用駆動コイルが作る磁界の影響を受けにくくなり、回転子の回転位置の検出精度が高められる。
この発明の実施の形態1に係る磁気誘導子型回転電動機の主要構成を示す一部破断斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る磁気誘導子型回転電動機における回転子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る磁気誘導子型回転電動機における磁気センサの動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る磁気誘導子型回転電動機における回転子の組立方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る磁気誘導子型回転電動機における磁束の流れを説明する図である。
以下、本発明の磁気誘導子型回転電動機の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る磁気誘導子型回転電動機の主要構成を示す一部破断斜視図、図2はこの発明の実施の形態1に係る磁気誘導子型回転電動機における回転子を示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る磁気誘導子型回転電動機における磁気センサの動作を説明する図、図4はこの発明の実施の形態1に係る磁気誘導子型回転電動機における回転子の組立方法を説明する斜視図である。
図1および図2において、磁気誘導子型回転電動機1は、鉄などの塊状磁性体で作製された回転軸2に同軸に固着された回転子3と、回転子3を囲繞するように配設された固定子コア8にトルク発生用駆動コイルとしての固定子コイル11を巻装してなる固定子7と、界磁手段としての界磁コイル12と、回転子3、固定子7および界磁コイル12を収納するハウジング13と、回転子3の回転位置を検出する磁気センサ14と、を備えている。
回転子3は、所定形状に成形された多数枚の磁性鋼板を積層一体化して作製された第1および第2回転子コア4,5と、所定枚の磁性鋼板を積層一体化して作製された磁路変更部材としての隔壁6と、を備える。第1および第2回転子コア4,5は、同一形状に作製され、軸心位置に回転軸挿入孔が穿設された円筒状の基部4a,5aと、基部4a,5aの外周面から径方向外方に突設され、かつ軸方向に延設されて、周方向に等角ピッチで4つ設けられた突極4b,5bと、から構成されている。隔壁6は、軸心位置に回転軸挿入孔が穿設された円筒状の円環部6aと、円環部6aの外周面から径方向外方に突設され、かつ軸方向に延設されて、周方向に等角ピッチで8つ設けられた突起部6bと、から構成されている。ここで、円環部6aは、基部4a,5aと同じ外径に形成され、突起部6bは、突極4b,5bと同じ周方向幅および同じ外径に形成されている。突起部6bの配列ピッチは、半突極ピッチである。
第1および第2回転子コア4,5は、周方向に半突極ピッチずらして、隔壁6を介して相対して互いに密接して配置され、それらの回転軸挿入孔に挿通された回転軸2に固着されて、回転子3を構成している。このとき、隔壁6は、突起部6bの周方向位置が、第1および第2回転子コア4,5の突極4b,5bの周方向位置に交互に一致するように周方向位置を調整されて、第1および第2回転子コア4,5間に配置される。これにより、突起部6bは突極4b,5bに交互に軸方向に重なる。そして、回転子3は、回転軸2の両端を軸受(図示せず)に支持されてハウジング13内に回転自在に配設されている。なお、突起部6bの周方向位置を突極4b、5bの周方向位置に一致させるとは、突起部6bの周方向幅の中心を突極4b、5bの周方向幅の中心に一致させることを意味する。
固定子コア8は、所定形状に成形された多数枚の磁性鋼板を積層一体化して作製された第1および第2固定子コア9,10を備える。第1および第2固定子コア9,10は、同一形状に作製され、円筒状のコアバック9a,10aと、コアバック9a,10aの内周面から径方向内方に突設されて周方向に等角ピッチで6つ設けられたティース9b,10bと、を備える。内周側に開口するスロット9c,10cが、コアバック9a,10aと隣り合うティース9b,10bとにより画成されている。第1および第2固定子コア9,10は、ティース9b,10bの周方向位置を一致させて、かつ隔壁6の軸方向厚み分離間して、それぞれ第1および第2回転子コア4,5を囲繞するように、ハウジング13内に配設されている。
固定子コイル11は、導体線をスロット9c,10cを跨がないで軸方向に相対して対をなすティース9b,10bに巻回した、いわゆる集中巻き方式に巻回された3相の相コイルを有する。つまり、固定子コイル11は、軸方向に相対する6対のティース9b、10bに対して順次U,V,Wの3相を2回繰り返して集中巻きに巻回して構成されている。
界磁コイル12は、導体線を円筒状に巻回した円筒状コイルであり、第1および第2固定子コア9,10のコアバック9a,10a間に介装されている。
ハウジング13は、鉄などの塊状磁性体で作製され、第1固定子コア9のコアバック9aの外周面と第2固定子コア10のコアバック10aの外周面とに接するように配設され、軸方向磁路形成部材を構成している。なお、ハウジング13が非磁性材料で作製される場合には、鉄などの磁性材料で作製された部材を第1固定子コア9のコアバック9aの外周面と第2固定子コア10のコアバック10aの外周面とに接するように配設すればよい。
磁気センサ14は、ホールICなどの磁気感応形のセンサが用いられ、軸方向に相対するティース9b,10b間の径方向および周方向の中心位置に設置され、ティース9b,10b間を軸方向に流れる漏れ磁束を検出する。ここでは、磁気センサ14は、軸方向に相対するティース9b,10bの6対のそれぞれのティース9b,10b間に設置されている。
つぎに、このように構成された磁気誘導子型回転電動機1の動作について説明する。
界磁コイル12に通電されて発生した磁束は、図1に矢印で示されるように、第1固定子コア9のティース9bからティース9bに相対する第1回転子コア4の突極4bに入り、第1回転子コア4内を径方向内方に流れて回転軸2に至り、回転軸2内を軸方向に流れ、第2回転子コア5に入る。そして、第2回転子コア5に入った磁束は、基部5a内を径方向外方に流れ、突極5bから第2固定子コア10のティース10bに入る。第2固定子コア10のティース10bに入った磁束は、ティース10bおよびコアバック10a内を径方向外方に流れ、ハウジング13内に入る。ハウジング13内に入った磁束は、ハウジング13内を軸方向に流れ、第1固定子コア9のコアバック9aに戻る。
この時、第1および第2回転子コア4,5の突極4b,5bが周方向に半突極ピッチずれているので、磁束は、軸方向から見ると、N極とS極とが周方向に交互に配置されたように作用する。そして、固定子コイル11に回転子3の回転位置に応じて交流電流を流すことにより、トルクを発生させる。これにより、磁気誘導子型回転電動機1は、無整流子モータとして動作し、磁気的には、8極6スロットの永久磁石式回転電動機として動作する。
なお、回転子3の回転位置は後述するように磁気センサ14により検出される。また、界磁コイル12により磁束を発生させているので、界磁コイル12への通電を停止することで、逆起電力を取り去ることができる。したがって、磁気誘導子型回転電動機1も、界磁制御式の回転電動機である。
つぎに、磁気センサ14による回転子3の回転位置の検出原理について図3を参照しつつ説明する。なお、図3中、実線A、一点鎖線Bおよび点線Cは磁束の流れを示している。
まず、界磁コイル12に通電することで発生した磁束は、突極4b,5bが径方向に関してティース9b,10bと重なるときに、実線Aで示されるルートを流れる。つまり、磁束は、第1固定子コア9のティース9bに相対する突極4bから第1回転子コア4に入り、第1回転子コア4内を径方向内方に流れて回転軸2に入り、回転軸2内を軸方向に流れて第2回転子コア5に入り、第2回転子コア5内を径方向外方に流れる。そして、磁束は、第2回転子コア5の突極5bに相対するティース10bから第2固定子コア10に入り、第2固定子コア10内を径方向外方に流れてハウジング13内に入り、ハウジング13内を軸方向に流れて第1固定子コア9に戻る。この実線Aで示される磁束の流れが、トルクに寄与する。
また、磁束は、突極4b,5bが径方向に関してティース9b,10bと重なるときに、一点鎖線Bで示されるルートも流れる。つまり、磁束は、第1固定子コア9のティース9bの軸方向一側の内周端からティース9bと軸方向に重なる隔壁6の突起部6bに入り、突起部6bの軸方向一側の外周端から突起部6bと軸方向に重なる第2固定子コア10のティース10bに入り、第2固定子コア10内を径方向外方に流れてハウジング13内に入り、ハウジング13内を軸方向に流れて第1固定子コア9に戻る。この一点鎖線Bで示される磁束の流れは、トルクに寄与しない。
さらに、界磁コイル12に通電している間、磁束は、点線Cで示されるように、第1および第2固定子コア9,10の相対するティース9b,10b間を軸方向に流れる。この点線Cで示される磁束の流れは、いわゆる漏れ磁束であり、磁気センサ14により検出される。
ここで、実線Aおよび一点鎖線Bで示される磁束の流れは、突極4b,5bが径方向に関してティース9b,10bと重なるときにのみ生じる。そして、点線Cで示される磁束の流れは、実線Aおよび一点鎖線Bで示される磁束の流れが生じている場合に少なくなり、実線Aおよび一点鎖線Bで示される磁束の流れが生じていない場合に多くなる。つまり、点線Cで示される磁束の流れは、回転子3の回転位置に応じて増減(変化)する。そのため、磁気センサ14は、突極4b,5bが径方向に関してティース9b,10bと重なるときにL(ロー)電位の位置検出信号を出力し、突極4b,5bが径方向に関してティース9b,10bと重ならないときにH(ハイ)電位の位置検出信号を出力する。
そして、制御回路(図示せず)が、磁気センサ14の出力に基づいて、固定子コイル11の相コイルに対する通電を制御し、励磁相の切換がなされる。これにより、第1および第2固定子コア9,10のティース9b,10bと第1および第2回転子コア4,5の突極4b,5bとの間に形成される磁気作用により、回転子3が回転駆動される。
このように構成された磁気誘導子型回転電動機1では、直流電流が界磁コイル12に通電される場合には、磁気センサ14の信号線の引き出し線は、界磁コイル12の引き出し線と同一とすることができる。これにより、引き出し線の引き出しが1箇所となり、製造工程を簡略化できる。また、界磁コイル12をPWM波形により制御する場合には、磁気センサ14の信号線の引き出し線と界磁コイル12の引き出し線とを分ける必要がある。これにより、磁気センサ14の出力に対するPWMのノイズによる影響が除去され、誤検出が抑制される。
この実施の形態1によれば、磁気センサ14が、第1および第2固定子コア9,10の軸方向に相対するティース9b,10b間に介装され、ティース9b,10b間を軸方向に流れる漏れ磁束を検出するように構成されている。固定子コイル11は、軸方向に相対するティース9b,10bの対に集中巻きに巻回されているので、固定子コイル11により発生される磁束は、ティース9b,10b間を主に径方向に流れる。そこで、磁気センサ14による漏れ磁束の検出が、固定子コイル11が作る磁界の影響を受けにくくなり、回転子3の回転位置の検出精度が高められる。
磁気センサ14は、軸方向に相対するティース9b,10b間の周方向および径方向の中央に位置するように配設されている。そして、固定子コイル11により発生され、ティース9b,10b間の周方向および径方向の中央位置を流れる磁束は、径方向成分が主成分となるので、磁気センサ14による漏れ磁束の検出に対する固定子コイル11が作る磁界の影響が極めて少なくなり、回転子3の回転位置の検出精度がより高められる。
磁気センサ14が、軸方向に相対する6つのティース9b,10b間のそれぞれに配設されているので、回転軸2の偏芯を検出することができる。
磁気センサ14は、軸方向に相対するティース9b,10b間に配設されているので、磁気誘導子型回転電動機1を電動アシストターボの用途に適用した場合、磁気センサ14がタービン側、コンプレッサ側、ベアリングハウジングなどから離反し、それらからの受熱を少なくできる。そこで、磁気センサ14に適用されるセンサの選択幅が広がるとともに、耐久性を向上させることができる。
隔壁6の突起部6bが、その周方向位置を第1および第2回転子コア4,5の突極4b,5bの周方向位置に一致させて、突極4b,5bと軸方向に重なるように配置されているので、図3の実線Aで示される磁束の流れに加えて一点鎖線Bで示される磁束の流れが形成される。これにより、図3の実線Aで示される磁束の流れのみが形成される場合に対し、図3中点線Cで示される磁束の流れの変化を大きくでき、磁気センサ14の検出感度を高めることができる。さらに、一点鎖線Bで示される磁束の流れの変化が図3の実線Aで示される磁束の流れの変化と同期しているので、磁気センサ14による回転子3の回転位置の検出精度が高められる。
ここで、突起部6bの外径が突極4b,5bの外径より小さい場合、磁束がティース9bから突起部6bに流れ込みにくくなり、図3中点線Cで示されるルートを流れる磁束の変化(増減)が小さくなる。また、突起部6bの外径が突極4b,5bの外径より大きい場合、磁束がティース9bから突起部6bに流れ込み易くなり、図3中点線Cで示されるルートを流れる磁束の変化(増減)が大きくなる。しかし、ティース9bから突起部6bに流れ込む磁束量が多くなると、トルクに寄与する図3中実線Aで示される磁束量が低下し、トルクが低下する。そこで、突起部6bの外径を突極4b,5bの外径に一致させることが好ましい。
隔壁6の突起部6bが、第1および第2回転子コア4,5の突極4b,5bと同じ周方向幅を有し、その周方向位置を突極4b,5bの周方向位置に一致させているので、周方向における突極4b,5bおよび突起部6b間の隙間が周方向に半突極ピッチに配列される。そこで、図4に示されるように、回転軸2を第1および第2回転子コア4,5と隔壁6の回転軸挿入孔に圧入する際に、ガイドピン15を突極4b,5bおよび突起部6b間の隙間に挿入することにより、第1および第2回転子コア4,5と隔壁6との周方向の位置決めを正確にできる。そこで、回転子3のトルクのバラツキを抑えることができるとともに、特殊な位置決め手段が不要となり、回転子3の組立性が向上される。
なお、上記実施の形態1では、ガイドピン15を突極4b,5bおよび突起部6b間の隙間のそれぞれに挿入するものとしているが、ガイドピンは突極間の隙間の全てに挿入する必要はなく、例えば一対のガイドピンを、回転軸を中心とする点対称な位置関係の突極間の隙間に挿入すればよい。
また、上記実施の形態1では、隔壁6が磁性鋼板の積層体で作製されているものとしているが、隔壁は磁性材料の塊状体で作製してもよい。この場合、磁束が突起部6b内を軸方向に流れやすくなるので、ティース9bから突起部6bを介してティース10bに流れる磁束量が大きくなり、磁気センサ14の検出感度を高めることができる。
また、上記実施の形態1では、磁気センサ14が6つのティース9b,10b間のそれぞれに配設されているものとしているが、磁気センサ14を6つのティース9b,10b間のそれぞれに配設する必要はなく、例えば磁気センサ14をU相、V相およびW相の相コイルが巻回されている3つのティース9b,10b間に1つずつ配設してもよく、磁気センサ14を1つのティース9b,10b間にのみ配設してもよい。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に係る磁気誘導子型回転電動機における磁束の流れを説明する図である。
図5において、第1回転子コア4Aは、軸心位置に回転軸挿入孔が穿設された円筒状の基部4aと、基部4aの外周面から径方向外方に突設され、かつ軸方向に延設されて、周方向に等角ピッチで2つ設けられた突極4bと、から構成されている。第2回転子コア(図示せず)は、第1回転子コア4Aと同一形状に作製されている。隔壁(図示せず)は、軸心位置に回転軸挿入孔が穿設された円筒状の円環部と、円環部の外周面から径方向外方に突設され、かつ軸方向に延設されて、周方向に等角ピッチで4つ設けられた突起部と、から構成されている。ここで、隔壁の円環部は、第1回転子コア4Aの基部4aと同じ外径に形成され、隔壁の突起部は、第1回転子コア4Aの突極4bと同じ周方向幅および同じ外径に形成されている。
第1回転子コア4Aと第2回転子コアは、周方向に半突極ピッチずらして、隔壁を介して相対して互いに密接して配置され、それらの回転軸挿入孔に挿通された回転軸2に固着されて、回転子3Aが構成される。このとき、隔壁の突起部のそれぞれが、第1回転子コア4Aの突極4bと第2回転子コアの突極とに軸方向に重なるように、周方向位置を調整されて、第1回転子コア4Aと第2回転子コアとの間に配置される。そして、第1回転子コア4Aの突極4bの外周面の周方向角度(突極幅)Brと第1固定子コア9のスロット9cの開口の周方向角度(開口幅)θsとが、θs>Brを満足するように構成されている。
なお、実施の形態2は、回転子3に変えて回転子3Aを用いている点を除いて、上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成された磁気誘導子型回転電動機1Aにおける磁束の流れを図5を参照しつつ説明する。なお、磁気誘導子型回転電動機1Aは、4極6スロットの永久磁石式回転電動機として動作する。
まず、回転子3Aが回転し、突極4bがティース9bと対向するように位置すると、界磁コイルにより発生した磁束は、図5の(a)に示されるように、第1固定子コア9のティース9bから第1回転子コア4Aの突極4bおよび隔壁の突起部に流れ込む。回転子3Aがさらに回転し、突極4bが第1固定子コア9のスロットと対向するように位置すると、第1回転子コア4Aの突極4bの突極幅Brと第1固定子コア9のスロット9cの開口幅θsとが、θs>Brを満足するように構成されているので、第1固定子コア9のティース9bと第1回転子コア4Aの突極4bおよび隔壁の突起部との間に距離が大きくなる。そこで、磁束は、図5の(b)に示されるように、第1固定子コア9のティース9bから第1回転子コア4Aの突極4bおよび隔壁の突起部に流れ込みにくくなる。回転子3Aがさらに回転し、突極4bがティース9bと対向するように位置すると、界磁コイルにより発生した磁束は、図5の(c)に示されるように、第1固定子コア9のティース9bから第1回転子コア4Aの突極4bおよび隔壁の突起部に流れ込む。
この実施の形態2によれば、第1回転子コア4Aの突極4bの外周面の周方向角度Brと第1固定子コア9のスロット開口の周方向角度θsとが、θs>Brを満足するように構成されているので、突極4bが第1固定子コア9のスロットと対向するように位置すると、第1固定子コア9のティース9bと第1回転子コア4Aの突極4bおよび隔壁の突起部との間に距離が大きくなる。このとき、図3の点線Cに示されるルートを流れる磁束量が多くなる。これにより、回転子3Aの回転に起因する点線Cのルートを流れる磁束量の変化が大きくなり、磁気センサの検出感度が向上される。
なお、上記各実施の形態では、界磁手段として界磁コイルを用いるものとしているが、界磁手段は界磁コイルに限定されるものではなく、例えば永久磁石でもよい。この場合、永久磁石は、第1および第2固定子コアのコアバック間に介装され、非磁性のハウジングを用いる。
1,1A 磁気誘導子型回転電動機、2 回転軸、3,3A 回転子、4,4A 第1回転子コア、4a 基部、4b 突極、5 第2回転子コア、5a 基部、5b 突極、6 隔壁(磁路変更部材)、6b 突起部、7 固定子、8 固定子コア、9 第1固定子コア、9a コアバック、9b ティース、9c スロット、10 第2固定子コア、10a コアバック、10b ティース、10c スロット、11 固定子コイル(トルク発生用駆動コイル)、12 界磁コイル(界磁手段)、14 磁気センサ。

Claims (6)

  1. 内周側に開口するスロットを画成するティースが円筒状のコアバックの内周面から径方向内方に突設されて周方向に並べて複数配設されてなる同一形状に作製された第1固定子コアおよび第2固定子コアを、軸方向に所定距離離反して、かつ上記ティースの周方向位置を一致させて同軸に配置して構成された固定子コア、および上記固定子コアの軸方向に相対する上記ティースの各対に集中巻きに巻装された相コイルからなるトルク発生用駆動コイルを有する固定子と、
    突極が円筒状の基部の外周面に周方向に等角ピッチで突設されてなる同一形状に作製された第1回転子コアおよび第2回転子コアを、それぞれ上記第1固定子コアおよび上記第2固定子コアの内周側に位置させ、かつ互いに周方向に半突極ピッチずらして回転軸に同軸に固着された回転子と、
    上記固定子に配設され、上記第1回転子コアの突極と上記第2回転子コアの突極とが異なる極性となるように界磁磁束を発生する界磁手段と、
    軸方向に相対する上記ティース間に配設され、上記回転子の回転に起因する該ティース間を軸方向に流れる磁束変化を検出する磁気センサと、を備えていることを特徴とする磁気誘導子型回転電動機。
  2. 上記磁気センサは、軸方向に相対する上記ティース間の周方向および径方向の中央位置に配設されていることを特徴とする請求項1記載の磁気誘導子型回転電動機。
  3. 周方向に半突極ピッチで配列された突起部を有する磁路変更部材をさらに備え、
    上記磁路変更部材は、上記突起部の周方向位置を上記第1回転子コアおよび上記第2回転子コアの上記突極の周方向位置に交互に一致させて該第1回転子コアと該第2回転子コアとの間に介装され、上記回転軸に同軸に固着されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の磁気誘導子型回転電動機。
  4. 上記突起部は、上記第1回転子コアおよび上記第2回転子コアの上記突極と同一の周方向幅に形成されていることを特徴とする請求項3記載の磁気誘導子型回転電動機。
  5. 上記突起部は、上記第1回転子コアおよび上記第2回転子コアの上記突極と同一の外径に形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の磁気誘導子型回転電動機。
  6. 上記固定子の上記スロットの開口幅θsが、上記第1回転子コアおよび上記第2回転子コアの突極の突極幅βrより大きく構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の磁気誘導子型回転電動機。
JP2011060046A 2011-03-18 2011-03-18 磁気誘導子型回転電動機 Active JP5452530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011060046A JP5452530B2 (ja) 2011-03-18 2011-03-18 磁気誘導子型回転電動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011060046A JP5452530B2 (ja) 2011-03-18 2011-03-18 磁気誘導子型回転電動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012196103A JP2012196103A (ja) 2012-10-11
JP5452530B2 true JP5452530B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=47087509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011060046A Active JP5452530B2 (ja) 2011-03-18 2011-03-18 磁気誘導子型回転電動機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5452530B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102099409B1 (ko) * 2015-06-26 2020-04-09 이이수 유도분극 스위칭-레스 dc 모터

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012196103A (ja) 2012-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013047076A1 (ja) 回転電機
JP6448810B2 (ja) ロータ、永久磁石同期モータ、永久磁石同期モータの製造方法、および空気調和機
US9929629B2 (en) Rotating electrical machine
JP5388678B2 (ja) 回転装置
JP5610989B2 (ja) 回転電動機
JP2016174521A (ja) 単相ブラシレスモータ
JP2010110110A (ja) レゾルバ一体型回転電機及びロータコア
JP2016146735A (ja) 単相ブラシレスモータ
JP2018082600A (ja) ダブルロータ型の回転電機
JP2006230125A (ja) 回転電機
JP5811566B2 (ja) 回転子および永久磁石電動機
JP5452530B2 (ja) 磁気誘導子型回転電動機
JP6052994B2 (ja) ロータ、及びブラシレスモータ
JP4092470B2 (ja) 回転電機のロータ磁極位置検出装置
JP5314115B2 (ja) レゾルバ
JP4859751B2 (ja) 回転電機
WO2012131775A1 (ja) 電動機
JP6001428B2 (ja) ロータ、及びブラシレスモータ
JP6745212B2 (ja) 回転子およびリラクタンス回転電機
JP4680980B2 (ja) 電動機
JP2008193823A (ja) ロータ構造
JP3797488B2 (ja) 多極回転電機
JP2019140789A (ja) 回転電機
JP7318556B2 (ja) ロータ
JP2001025212A (ja) 多極回転電機とそのセンシング方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5452530

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250