JP3599547B2 - 着磁装置及び着磁方法 - Google Patents

着磁装置及び着磁方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3599547B2
JP3599547B2 JP34405397A JP34405397A JP3599547B2 JP 3599547 B2 JP3599547 B2 JP 3599547B2 JP 34405397 A JP34405397 A JP 34405397A JP 34405397 A JP34405397 A JP 34405397A JP 3599547 B2 JP3599547 B2 JP 3599547B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetized
magnetizing
magnet
yoke
waveform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34405397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11164528A (ja
Inventor
栄次 古舘
進 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec America Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP34405397A priority Critical patent/JP3599547B2/ja
Publication of JPH11164528A publication Critical patent/JPH11164528A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3599547B2 publication Critical patent/JP3599547B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク駆動用モータに使用される駆動用マグネットに着磁する着磁装置及び着磁方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク駆動用モータは、その用途(回転数、記憶容量等)に合わせて駆動用マグネットに種々の着磁がなされている。そして、ディスク駆動用モータは、高トルクでなおかつトルク変動の少ないことが要求される。なぜならば、トルク変動が大きいと、スムーズな回転が実現できなくなるためである。
【0003】
そのモータに使用される駆動用マグネットの着磁方法としては、例えば、特開平8−223872号にあるように、非磁性材料にコイル部が一体モールドされ電磁石により磁束を発生し、断面が円形の着磁コイル体に、未着磁のマグネットを外嵌し、更に、非磁性部及び強磁性部からなる部材を外嵌する。そして、着磁コイル体を通電して磁束を発生させることでそのマグネットは着磁される。
【0004】
しかして、上記駆動用マグネットの材料としては、一般には、希土類磁石の一つであるサマリウムコバルト(Sm−Co) 系マグネット(以下、サマコバマグネットという)が使用されていた。しかし、ディスク装置の低コスト化に伴いモータの低コスト化の要請があり、比較的高価なサマコバマグネットを同じ希土類磁石の一つで安価なネオジム−鉄−ホウ素(Nd−Fe−B) 系マグネット(以下、ネオジマグネットという)とする場合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ネオジマグネットはサマコバマグネットと同等の磁気特性が得られなかった。即ち、サマコバマグネットを組み込んだモータの起動トルク波形が図6であったものが、ネオジマグネットを組み込んだモータの起動トルク波形が図7となり、ネオジマグネットの起動トルク波形のトルクリップルが大きくなって、特性低下を招いていた。
これは、図7に示すように、励磁電流の通電切換点bに起動トルク波形の最小値aが位置し、モータ動作中における通電切換タイミングのズレがそのまま最低値を決定し、トルクリップルを大きくする原因となっていた。また、トルクリップルを大きくしないために、そのズレがないように通電切換を正確に行わなければならないので、使いにくいマグネットであった。なお、通常、駆動用マグネットの特性として起動トルク波形が用いられる。起動トルク波形とは、回転の駆動源となるトルクの変動を波形に表したもので、例えば、3相モータの場合、各巻線毎に順に通電されたときに生じるトルクを波形にして合成したものである。
【0006】
一方、サマコバマグネットの場合は、起動トルク波形が図6に示すように通電切換点bよりも低い磁気中央点が最小値aであるため通電切換にズレがあったとしても、その通電切換点bから磁極中央点までは通電切換のズレが許容され、トルクリップルは大きくならない。従って、サマコバマグネットはネオジマグネットより特性が良好で、使いやすい駆動用マグネットといえる。
【0007】
このように、ネオジマグネットの着磁特性をサマコバマグネットの着磁特性に近づけることが好ましいことが分かる。
【0008】
そこで、本発明では、安価なネオジマグネットにてサマコバマグネットと同等の着磁特性を得ることができてモータに組み込んだ際にはトルク変動の少ない高精度のモータとなるマグネットを形成することができる着磁装置及び着磁方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る着磁装置は、リング状のネオジム−鉄−ホウ素系マグネットからなる被着磁部材が挿入される着磁ヨークを備えた着磁装置であって、上記着磁ヨークは上記被着磁部材の内周面との間に形成される隙間の大きさを被着磁部材の磁極中心部で境界部よりも大きくしたものである。
【0010】
また、上記着磁ヨークを、断面が略正方形となる柱体としたり、断面が星形となる柱体としたりできる。
【0011】
また、本発明に係る着磁方法は、外周面に周方向に沿って所定ピッチで切欠部を形成した円柱状着磁ヨークに着磁前のリング状のネオジム−鉄−ホウ素系マグネットを外嵌して該マグネットを着磁するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳説する。
【0013】
図1は本発明に係る着磁装置の要部を示し、この着磁装置は、着磁ヨーク1を備え、リング状の被着磁部材2を該着磁ヨーク1に挿入して該被着磁部材2を着磁するものである。着磁ヨーク1はその外周面に切欠部5…が形成されて断面が略正方形とされた柱体からなり、また、被着磁部材2は希土類磁石の一つであるネオジム−鉄−ホウ素(Nd−Fe−B) 系マグネットからなる。
【0014】
しかして、着磁ヨーク1の外周面には、4つのコーナ部に凹溝3…が設けられ、この凹溝3にコイル4が嵌合される。即ち、コイル4に電流を流すことによって、この着磁ヨーク1から磁束が発生して、被着磁部材2が着磁される。なお、被着磁部材2の外周は、図示省略の磁性ヨーク部材にて包囲状とされる。即ち、この磁性ヨーク部材は、例えば、内周側に短円筒状の非磁性部が設けられ、外周側に電磁鋼からなる短円筒状の強磁性部が設けられ、被着磁部材2に流れる磁束を多くするものである。
【0015】
このように、着磁ヨーク1の外周面には、切欠部5が形成されるので、この切欠部5の切欠面とこれに対向する被着磁部材2の内周面7との間に、断面略円弧状の隙間6が形成される。即ち、切欠部5を形成しない場合(従来の着磁ヨークのように断面が円形の場合)、この着磁ヨーク1の外周面と被着磁部材2の内周面7との間の隙間Sが全周において一定であるが、切欠部5を設けることによって、被着磁部材2の磁極中心部で、該被着磁部材2の内周面7との間に形成される隙間6の大きさを磁極境界部10よりも大きくしている。
【0016】
そのため、その磁極境界部10からこの隙間6中間部に接近するにつれて着磁時の磁束の大きさが除々に弱くなって、若干マグネットの磁束の大きさが下がり、図2に示すように、このマグネットの着磁特性を表す着磁波形は、山部8に凹部9が従来の場合よりも強調されて形成される。つまり、サマリウムコバルト (Sm−Co)系マグネットの着磁波形の如き波形となる。
【0017】
従って、このマグネットをモータに組み込んだ際の起動トルク波形は、図6とほぼ同様に、通電切換点よりも低い磁極中央点が最小値であるため通電切換にズレがあったとしても、その通電切換点から磁極中央点までは通電切換のズレが許容されるため、トルクリップルの小さいサマコバマグネットと同様の波形となる。即ち、この場合のネオジマグネットにおける起動トルク波形は、図3の(ア)に示すようになり、上述のサマコバマグネットのそれを表す図6の如き波形を連続したようになる。従来の着磁方式によるネオジマグネットにおける起動トルク波形は、図3の(イ)に示すようになり、上述の図7の波形を連続したものとなる。図3の(ア)と(イ)を比較すると、波形の最大値と最小値の幅が大きい程、トルクリップルが大きいと判断でき、図3の(イ)のように切換点bが最小値となると切換のタイミングのズレにより、その最小値はその都度変化し不安定な回転となってしまう。(トルクリップルが大きい。)
【0018】
次に、図4は他の着磁ヨーク1を示し、この場合、切欠部5が図1のものよりもさらに切り込まれたものとされて断面がいわゆる星形とされる。従って、この図4の着磁ヨーク1も、被着磁部材2の磁極中心部で、該被着磁部材2の内周面7との間に形成される隙間6の大きさを磁極境界部10よりも大きくしている。
【0019】
このため、着磁波形は、図5に示すように、山部8に凹部9が図2のものよりもさらに強調されて形成されたサマコバマグネットの着磁波形の如き波形となる。
【0020】
ところで、上述の図1や図4の着磁ヨーク1では、その断面を正方形状や星形としているが、これは、マグネットが4極用であるためであって、6極用であれば、6個の切欠部5を形成すればよい。即ち、着磁時にマグネットの磁極中心部に相当する隙間が若干大きくなるように設定すればよく、4極用や6極用に限定されるものではない。
【0021】
【発明の効果】
本発明は上述の構成により次のような著大な効果を奏する。
【0022】
請求項1又は4によれば、ネオジマグネットでもってサマコバマグネットの着磁波形の如き波形とすることができ、安価で磁気特性として優れたマグネットを形成することができ、このマグネットをモータに組み込めば、トルク変動の少ない高精度のモータとなる。
【0023】
請求項2又は3によれば、4極用のマグネットを簡単かつ確実に成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る着磁装置の要部断面図である。
【図2】着磁波形図である。
【図3】起動トルク波形図である。
【図4】他の着磁装置の要部断面図である。
【図5】着磁波形図である。
【図6】サマコバマグネットの起動トルク波形図である。
【図7】ネオジマグネットの起動トルク波形図である。
【符号の説明】
1 着磁ヨーク
2 被着磁部材
5 切欠部
6 隙間
7 内周面
10 境界部

Claims (4)

  1. リング状のネオジム−鉄−ホウ素系マグネットからなる被着磁部材2が挿入される着磁ヨーク1を備えた着磁装置であって、上記着磁ヨーク1は上記被着磁部材2の内周面7との間に形成される隙間6の大きさを被着磁部材2の磁極中心部で境界部10よりも大きくしたことを特徴とする着磁装置。
  2. 上記着磁ヨーク1を、断面が略正方形となる柱体とした請求項1記載の着磁装置。
  3. 上記着磁ヨーク1を、断面が星形となる柱体とした請求項1記載の着磁装置。
  4. 外周面に周方向に沿って所定ピッチで切欠部5…を形成した円柱状着磁ヨーク1に着磁前のリング状のネオジム−鉄−ホウ素系マグネットを外嵌して該マグネットを着磁することを特徴とする着磁方法。
JP34405397A 1997-11-27 1997-11-27 着磁装置及び着磁方法 Expired - Fee Related JP3599547B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34405397A JP3599547B2 (ja) 1997-11-27 1997-11-27 着磁装置及び着磁方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34405397A JP3599547B2 (ja) 1997-11-27 1997-11-27 着磁装置及び着磁方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11164528A JPH11164528A (ja) 1999-06-18
JP3599547B2 true JP3599547B2 (ja) 2004-12-08

Family

ID=18366297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34405397A Expired - Fee Related JP3599547B2 (ja) 1997-11-27 1997-11-27 着磁装置及び着磁方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3599547B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8054024B2 (en) 2007-12-06 2011-11-08 Nidec Corporation Brushless motor

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107017711B (zh) * 2017-03-21 2019-01-29 横店集团东磁股份有限公司 一种解决电动车用冷却水泵转子堵转的方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8054024B2 (en) 2007-12-06 2011-11-08 Nidec Corporation Brushless motor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11164528A (ja) 1999-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5041749A (en) High speed, high power, single phase brushless DC motor
EP0740397B1 (en) Stator structure for rotary electric machine
US5465019A (en) High-efficiency, low-noise electronically commutated motor having improved starting capability
JPH0456542B2 (ja)
JP4383058B2 (ja) リラクタンスモータ
CA2172936A1 (en) Single-phase variable reluctance motor having permanent magnets embedded within a phase winding
JP3599547B2 (ja) 着磁装置及び着磁方法
US20050001502A1 (en) DC brushless motor
JP3262986B2 (ja) モータ構造
JPH0436225Y2 (ja)
JPS5932985B2 (ja) 面対向モ−タ
KR100515989B1 (ko) 모터 및 발전기용 회전자의 영구자석 착자요크
JP2875357B2 (ja) 着磁装置
JP3153341B2 (ja) ステップモータおよび該ステップモータを用いたカメラ
JPS61263206A (ja) 着磁方法
JP2912412B2 (ja) 面対向型モータ
JP2003017323A (ja) 着磁ヨーク
JP2008035636A (ja) 着磁ヨーク
JP2831123B2 (ja) 永久磁石型直流機
JPH0822135B2 (ja) モ−タのロ−タマグネツト
JPS61199455A (ja) ステツピングモ−タ
JPS61293148A (ja) ブラシレスモ−タ
JPH0429529Y2 (ja)
JPH0410655Y2 (ja)
JPH0453186Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040914

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees