JPH0453186Y2 - - Google Patents

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JPH0453186Y2
JPH0453186Y2 JP1984167688U JP16768884U JPH0453186Y2 JP H0453186 Y2 JPH0453186 Y2 JP H0453186Y2 JP 1984167688 U JP1984167688 U JP 1984167688U JP 16768884 U JP16768884 U JP 16768884U JP H0453186 Y2 JPH0453186 Y2 JP H0453186Y2
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pole
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poles
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は円滑に始動できるようにしたブラシレ
スモータに関する。
〔従来の技術〕
モータの停止時において、ロータは、ステータ
との関係で磁気的に最も安定した関係位置に位置
されて停止するので、始動時において上記の磁気
的安定性が抵抗となつて、円滑に始動できない傾
向がある。
そこで、従来第7図に例示するような直流ブラ
シレスモータが知られている。図中1はステータ
コアで、これは4個の相極2とこれら相極2相互
間に位置する4個の補助突極3とを一体に有し、
各相極2には夫々相巻線4が巻付けられている。
また、5はロータで、その周部をなすロータマグ
ネツト6は交互にN極、S極に着磁されていると
ともに、無励磁極Oを有している。
このモータは、その停止時にロータマグネツト
6の例えばN極の中心線が相極2の中心線に対し
て位置ずれするようにして磁気的に安定させるこ
とができ、これにより始動性を改善できる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、このモータによれば、補助突極3は電
磁石とはなつていないので、相極2の励磁の際に
補助突極3を中心とする磁場がロータ5の回転を
妨げる働きをして、回転むらが発生し効率が悪く
なり易いという問題がある。これとともに、補助
突極3を設けた分だけスロツトエリアが減少し、
かつ、コイルスペース(従つて、回転トルクの大
きさを決める相巻線4の巻数)も減少するもので
あり、しかも補助突極3は相巻線4の巻線作業の
邪魔になるという問題もあつた。したがつて、こ
れらを改善できるようなスロツトエリアを確保す
るためにはステータコアを大きくしなければなら
なかつた。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するとともに、誘起電圧に
含まれる高周波成分を除去できるようにするため
に、本考案のブラシレスモータは、ステータコア
の各相極を同時に励磁される複数の分割極により
夫々形成し、隣り合う分割極同志のうちロータの
回転方向側に位置される一方の分割極の先端部
を、上記ロータのロータマグネツトとの間にDな
る間隔を設けて対向する端面および上記ロータマ
グネツトとの間にCなる間隔を設けて対向する端
面とを連ねて段付き状に形成し、かつ、他方の分
割極の先端部を上記ロータマグネツトとの間にC
なる間隔を設けて対向する端面および上記ロータ
マグネツトとの間にEなる間隔を設けて対向する
端面とを連ねて段付き状に形成するとともに、上
記各間隔C,D,EをD<C<Eの関係に定め
て、上記一方の分割極を上記他方の分割極よりも
上記ロータマグネツト方向に長く突出させて上記
ロータマグネツトとの間の間隔を、上記他方の分
割極と上記ロータマグネツト間の間隔よりも小さ
くし、モータ停止時に上記ロータマグネツトの各
極の中心線を、上記各相極の中心線に対して夫々
上記ロータの回転方向側に進ませたことを特徴と
する。
〔作用〕
このブラシレスモータによれば、その停止時
(無励磁時)にロータは、そのロータマグネツト
の各極の中心が、ステータコアの各相極における
分割極のうち回転方向側に位置されてロータマグ
ネツトにより近く、したがつて、磁束がより通り
易い方の分割極に夫々近ずけられて磁気的に安定
される。このため、ロータマグネツトの各極の中
心線はステータコアの各相極の中心線に対して、
回転方向側へ進んで位置される。つまり、このよ
うな位置ずれがもとずく自起動用デイテントの形
成によつて、従来のような補助突極を設けること
なく、したがつてスロツトエリアおよびコイルス
ペースの減少を防止して、モータの始動性を改善
できるとともに、効率も向上できるものである。
また、各分割極の先端部を夫々段付き状とし、こ
れらの端面とロータマグネツトとの間に設けられ
る間隙C〜Eの大きさを、D<C<Eとしたか
ら、各分割極はロータマグネツトと同じ間隔を隔
てて対向する部位を有する。それにより、ロータ
マグネツトと各分割極間を通る空隙磁束の極端な
変動(脈動)を緩和でき、したがつて、誘起電圧
に含まれる高周波成分を少なくできる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図から第6図を
参照して説明する。
第2図中11は装着鍔12を有した金属製のモ
ータ本体で、その中心部には出力軸13が軸受1
4を介して回転自在に取付けられている。出力軸
13はモータ本体11を厚み方向に貫通して設け
られている。この出力軸13には負荷接続部15
が連結され、この接続部15には磁気デイスク等
の負荷が装着されるようになつている。なお、第
2図中16は負荷接続用のマグネツトである。
出力軸13の負荷接続部15を取付けた側と反
対の端部には連結部材17が固定され、この部材
17にはロータ18がねじ19で固定されてい
る。ロータ18は本実施例がアウタ・ロータ形で
ある関係から円盤形状のロータヨーク20の内周
縁に、フエライト磁石等からなるリング状のロー
タマグネツト21を装着して形成されており、そ
のマグネツト21は例えば4極に着磁されてい
る。なお、ロータマグネツト21はその極毎に独
立した永久磁石片で形成してもよいとともに、そ
の極数を任意に定め得ることは勿論である。
上記モータ本体11にはステータ22が取付け
られている。ステータ22は、ロータマグネツト
21の内周面に対向され、かつ、ロータマグネツ
ト21の極数と同じ数の相極23を周囲に突設し
てなるステータコア24と、各相極23にバイフ
アイラ巻きした相巻線25とで形成されている。
上記各相極23は、相巻線25により同時に励
磁される複数(なお、本実施例は2個の場合を示
す。)の分割極26,27により夫々形成されて
いる。これとともに、これら隣り合う分割極2
6,27のうち回転方向側に位置される分割極2
6のロータマグネツト21方向への突出長さA
は、他の分割極27の突出長さBよりも大きくし
てある。この突出長さA,Bの差により、これら
分割極26,27の先端面とロータマグネツト2
1の内周面との間の間隔は、分割極26との間で
形成される間隔の方が小さくしてある。そして、
各分割極26,27の先端部は段付き状に形成し
てある。すなわち、第1図および第3図、第4図
に示すように、分割極26においてはロータマグ
ネツト21とCなる間隔で対向する端面およびD
なる間隔で対向する端面を有し、かつ分割極27
においてはロータマグネツト21とCなる間隔で
対向する端面およびEなる間隔で対向する端面を
有している。そして、各間隔C,D,EはD<C
<Eの関係を満たして定められている。このよう
にして、各分割極26,27がロータマグネツト
21と同じ間隔Cを隔てて対向する部位を有する
ことにより、ロータマグネツト21と各分割極2
6,27間を通る空隙磁束の極端な変動(脈動)
を緩和でき、したがつて誘起電圧に含まれる高周
波脈動成分の除去に役立つものである。さらに、
必ずしも必須の構成ではないが、本実施例では、
隣り合う分割極26,27のうち回転方向側に位
置される分割極26の巻線部の厚みおよび幅は、
他の分割極27の巻線部の厚みおよび幅よりも
夫々大きく形成してあつて、これにより分割極2
6は分割極27よりも大きな断面を有している。
なお、第1図中矢印はロータ18の回転方向を示
している。
そして、このような各分割極26,27を備え
るステータコア24は、例えば第5図および第6
図に示すような数種類のコア板28,29を、
夫々少なくとも1枚以上積重ねて組合わせること
により設けることができる。つまり、図示の例で
は第5図に示したコア板28を3枚、第6図に示
したコア板29を3枚積重ねた場合である。コア
板28は、各相極23の一方の分割極26を構成
するとともに上記間隔Dを形成する極構成部26
a、および他方の分割極27を構成するとともに
上記間隔Eを形成する極構成部27aを交互に有
して形成されている。また、コア板28は、上記
一方の分割極26を構成するとともに上記間隔C
を形成する極構成部26b、および他方の分割極
27を構成するとともに上記間隔Cを形成する極
構成部27bを交互に有して形成され、これらの
極構成部26b,27bは第3図、第4図に示す
ように上記極構成部26a,27aに各別に重ね
られている。これらコア板28,29はいずれも
けいそ鋼板製で、かつ、同じ板厚であるととも
に、各極構成部26a,26b,27a,27b
はいずれも巻線部とその先端に一体に連ねた耳部
とから形成されて略T字形状をなしている。な
お、第5図および第6図中矢印はロータ18の回
転方向を示している。
また、第2図中30はコア板28,29の積層
状態を固定するための積層固定具例えばかしめピ
ンであつて、これらはPC板31を支持している。
このPC板31にはロータ18の位置を判断し各
相極23の励磁を制御するためのホール素子等の
センサ32(第1図参照)および回路部品(図示
しない)が取付けられている。なお、第2図中3
3はPC板31に一端を接続し、かつ、他端側を
モータ本体11外に導出したリード線である。
上記構造のアウタ・ロータ形直流ブラシレスモ
ータによれば、その停止時(無励磁時)において
ロータ18は、そのロータマグネツト21の各極
の中心が、このロータマグネツト21と最も小さ
い間隔Dを隔てて対向する端面を有した、したが
つて磁束を極めて通り易く、しかも、断面が大き
い分割極26(したがつて、断面が小さい分割極
27より多くの磁束が通る)に近ずけられるよう
に磁気的に引き寄せられて安定する。この状態は
第1図に示されている。このような磁気的に最も
安定したロータマグネツト21とステータ22と
の関係位置では、ロータマグネツト21の各極は
その中心線Fがステータ22の同時に励磁される
同一相の分割極26,27の中心線(つまり、相
極23の中心線)Gに対してロータ18の回転方
向側に進んで位置される。第1図中θはロータ1
8の進み角度を示している したがつて、このような位置ずれを形成する自
起動用デイテントによつて、モータの始動を行な
つた場合、ロータマグネツト21の極と対向しか
つ同極に励磁される相極23との磁気的反発、お
よびこの相極23と隣接した他の相極23の異極
の励磁による分割極27との磁気的吸引により、
円滑に始動することができる。
そして、上記の自起動用デイテントを設けるに
当つてステータ22の各相極23を夫々複数の分
割極26,27で形成するとともに、これら分割
極26,27の先端面とロータマグネツト21と
の間の間隔の大きさを夫々異ならせて実現し、加
えて本実施例では分割極26,27の断面の大き
さも異ならせて実現したから、従来のようにステ
ータ22に補助突極を一体に形成する必要がな
い。したがつて、補助突極が原因となる回転むら
が無くなり、電流が減少され、その分モータの効
率を向上できる。
さらに、補助突極の省略によりステータ22の
スロツトエリアおよびコイルスペースを従来より
大きく確保できる。よつて、巻線作業が容易化さ
れるとともに、より多くの相巻線25を巻くこと
も必要により可能であり、また逆に従来と同じス
ロツトエリアとするならばステータ22ひいては
モータを小形化できる。
また、本考案はステータの内側にロータが設け
られるタイプの直流ブラシレスモータにも実施で
きる。さらに、上記実施例ではステータコアを複
数種のコア板を積重ねて形成したが、金属粉末を
固めて形成してもよい。その他、本考案の実施に
当つては、考案の要旨に反しない限り、ステータ
コア、相極、分割極、ロータマグネツト等の具体
的な構造、形状、位置等は、上記実施例に制約さ
れることなく、種々の態様に構成して実施できる
ことは勿論である。
〔考案の効果〕
上記実用新案登録請求の範囲に記載の構成を要
旨とする本考案によれば、ステータコアに従来の
ように補助突極を一体に設けることなく自起動用
デイテントを形成して、モータを円滑に始動させ
ることができ、そして、補助突極の省略に伴い回
転むらを防止して効率を向上できるとともに、ス
テータのスロツトエリアおよびコイルスペースを
大きくでき、しかも、これによつて巻線作業も容
易化できる。また、各分割極の先端部を夫々段付
き状とし、これらの端面とロータマグネツトとの
間に設けられる間隙C〜Eの大きさを、D<C<
Eとしたから、ロータマグネツトと各分割極間を
通る空隙磁束の極端な変動(脈動)を緩和して、
誘起電圧に含まれる高周波成分を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第6図は本考案の一実施例を示し、
第1図は第2図中−線に沿う略断面図、第2
図は第1図中−O−線に沿う縦断側面図、第
3図は第1図中−線に沿う断面図、第4図は
第1図中−線に沿う断面図、第5図および第
6図は夫々異なるコア板の平面図である。第7図
は従来例を示す略断面図である。 21……ロータマグネツト、22……ステー
タ、23……相極、24……ステータコア、2
6,27……分割極、18……ロータ、C,D,
E……間隙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ステータコアの各相極を同時に励磁される複数
    の分割極により夫々形成し、隣り合う分割極同志
    のうちロータの回転方向側に位置される一方の分
    割極の先端部を、上記ロータのロータマグネツト
    との間にDなる間隔を設けて対向する端面および
    上記ロータマグネツトとの間にCなる間隔を設け
    て対向する端面とを連ねて段付き状に形成し、か
    つ、他方の分割極の先端部を、上記ロータマグネ
    ツトとの間にCなる間隔を設けて対向する端面お
    よび上記ロータマグネツトとの間にEなる間隔を
    設けて対向する端面とを連ねて段付き状に形成す
    るとともに、上記各間隔C,D,EをD<C<E
    の関係に定めて、上記一方の分割極を上記他方の
    分割極よりも上記ロータマグネツト方向に長く突
    出させて上記ロータマグネツトとの間の間隔を、
    上記他方の分割極と上記ロータマグネツト間の間
    隔よりも小さくし、モータ停止時に上記ロータマ
    グネツトの各極の中心線を、上記各相極の中心線
    に対して夫々上記ロータの回転方向側に進ませた
    ことを特徴とするブラシレスモータ。
JP1984167688U 1984-11-05 1984-11-05 Expired JPH0453186Y2 (ja)

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JP1984167688U JPH0453186Y2 (ja) 1984-11-05 1984-11-05

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JP1984167688U JPH0453186Y2 (ja) 1984-11-05 1984-11-05

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JPS6184681U JPS6184681U (ja) 1986-06-04
JPH0453186Y2 true JPH0453186Y2 (ja) 1992-12-14

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JP1984167688U Expired JPH0453186Y2 (ja) 1984-11-05 1984-11-05

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58207853A (ja) * 1982-05-26 1983-12-03 Nippon Densan Kk ブラシレスモ−タ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58207853A (ja) * 1982-05-26 1983-12-03 Nippon Densan Kk ブラシレスモ−タ

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Publication number Publication date
JPS6184681U (ja) 1986-06-04

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