JP2875357B2 - 着磁装置 - Google Patents

着磁装置

Info

Publication number
JP2875357B2
JP2875357B2 JP17074690A JP17074690A JP2875357B2 JP 2875357 B2 JP2875357 B2 JP 2875357B2 JP 17074690 A JP17074690 A JP 17074690A JP 17074690 A JP17074690 A JP 17074690A JP 2875357 B2 JP2875357 B2 JP 2875357B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yoke
magnetized
notch
pole
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17074690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0458504A (ja
Inventor
栄次 古舘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP17074690A priority Critical patent/JP2875357B2/ja
Publication of JPH0458504A publication Critical patent/JPH0458504A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2875357B2 publication Critical patent/JP2875357B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は着磁装置に関する。
〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕
ブラシレスモータに使用するロータマグネット等を製
造する場合、磁石形成用円筒状材料を形成し、該材料を
着磁していた。
しかして、着磁する場合、従来では、例えば、第8図
に示すような着磁装置(この場合、4極に着磁するもの
を例示している。)を使用していた。つまり、外周面a
に90゜ピッチにて形成される切欠部b…を有する着磁ヨ
ークcと、該着磁ヨークcに外嵌される補助ヨークd
と、を備え、相隣位する切欠部b,b間にコイルe…が巻
設されている。そして、着磁ヨークcと補助ヨークdと
の間に磁石形成用円筒状材料fを介装し、その状態でコ
イルeを通電状態とし、着磁ヨークcの外周面aに、周
方向に沿ってN極・S極が交互に配設される状態とし、
それによって材料fを着磁していた。
しかし、この場合、着磁ヨークcにて発生する磁束φ
は、切欠部b…近傍が大きく、従って、材料fは第9図
に示すように着磁され、N極又はS極の着磁部の周方向
両端部においては比較的強く着磁されるが、その周方向
中央部においては比較的弱く着磁され、両者間の着磁の
差が大きかった。即ち、このように4極に着磁したロー
タマグネットと、12スロットを有するステータと、から
ブラシレスモータを製造した場合、発生する逆起電力は
第10図に示すような波形となり、リップルr1が大となっ
ている。また、この場合発生するトルクは第11図に示す
ような波形となり、同様にリップルr2が大となってい
る。
従って、従来の如き着磁装置にてロータマグネットを
製造して、該ロータマグネットをブラシレスモータ等に
使用すれば、製造されたブラシレスモータは、トルクリ
ップルが大きく、滑らかなモータ回転を得ることができ
なかった。
そこで、本発明では、磁石形成用円筒状材料を着磁す
る場合に、径方向の着磁を十分に行なうことができ、こ
の装置にて着磁された材料をブラシレスモータ等のロー
タマグネットとして使用した場合、このブラシレスモー
タの逆起電力及びトルク波形のリップルを小とすること
ができる着磁装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するために、本発明に係る一の着磁
装置は、巻設されたコイルへの通電により外周面に周方
向に沿ってN極・S極が交互に配設される着磁ヨーク
と、該着磁ヨークに外嵌される補助ヨークと、の間に磁
石形成用円筒状材料を介装して、該材料を着磁する着磁
装置において;上記補助ヨークの内周面に、上記着磁ヨ
ークに生じる磁極に対応して切欠き部を凹没したもので
ある。また、本発明に係る他の着磁装置は、巻設された
コイルへの通電により内周面に周方向に沿ってN極・S
極が交互に配設される着磁ヨークと、該着磁ヨークに内
嵌される補助ヨークと、の間に磁石形成用円筒状材料を
介装して、該材料を着磁する着磁装置において;上記補
助ヨークの外周面に、上記着磁ヨークに生じる磁極に対
応して切欠き部を凹設したものである。
〔作 用〕
上述の一の着磁装置では、着磁ヨークのN極からの磁
束は、切欠き部において略半径方向外方に流れ、また着
磁ヨークのS極に流入する磁束は、切欠き部において略
半径方向内方に流れ、従って磁石形成用円筒状材料のN
極又はS極に着磁される着磁部の周方向中央部を流れる
磁束は、実質上径方向となり、かかる周方向中央部の着
磁は確実かつ強力に行なえる。
また、上述の他の着磁装置では、着磁ヨークのN極か
らの磁束は、切欠き部において略半径方向内方へ流れ、
また着磁ヨークのS極に流入する磁束は、切欠き部にお
いて半径方向外方に流れ、従ってこの場合も上述の一の
着磁装置と同様、材料のN極又はS極に着磁される着磁
部の周方向中央部を流れる磁束は、実質上径方向とな
り、上記周方向中央部への着磁は確実かつ強力に行なえ
る。
〔実施例〕
以下、実施例を示す図面に基づいて本発明を詳説す
る。
第1図と第2図は本発明に係る着磁装置を使用して磁
石形成用円筒状材料1を着磁している場合を示し、この
装置は、外周面2に周方向に沿って90゜ピッチにて切欠
き部3…を有する着磁ヨーク4と、該着磁ヨーク4に外
嵌される補助ヨーク5と、該着磁ヨーク4の相隣位する
切欠き部3,3間に巻設されるコイル6…と、を備えたも
のであり、該着磁ヨーク4と補助ヨーク5との間に上記
材料1を介装する。
しかして、着磁ヨーク4は、円盤状の鉄鋼板等からな
る平板体4aを複数枚積層したものであり、各コイル…6
に通電した場合、例えば図示の例では、切欠き部3aと切
欠き部3bとの間の部位にS極が発生し、切欠き部3bと切
欠き部3cとの間の部位にN極が発生し、切欠き部3cと切
欠き部3dとの間の部位にS極が発生し、切欠き部3dと切
欠き部3aとの間の部位にN極が発生する。従って、外周
面2に周方向に沿ってN極・S極が交互に配設されるこ
とになる。
また、補助ヨーク5は、中心孔を有する円盤状の鉄鋼
板等からなる平板体5aを複数枚積層したものであり、全
体円筒形状とされている。そして、該補助ヨーク5の内
周面7には、周方向に沿って90゜ピッチにて配設される
切欠き部8…が凹設されている。即ち、補助ヨーク5に
着磁ヨーク4が内嵌された状態で、着磁ヨーク4の隣接
する切欠き部3a…間の周方向中央部と補助ヨーク5の切
欠き部8…とは夫々対応するものとなっている。従っ
て、切欠き部8は、着磁ヨーク4のN極又はS極に着磁
される着磁部の中間部位に対応するものとなっている。
次に、磁石形成用円筒状材料1は、等方性を示すネオ
ジウム等からなり、着磁ヨーク4の外周面2と補助ヨー
ク5の内周面7との間の間隙部に嵌合される。
従って、第1図と第2図に示すように、材料1を着磁
ヨーク4と補助ヨーク5との間に介装した状態とし、各
コイル6…を通電状態とすれば、着磁ヨーク4の外周面
2にN極・S極が交互に発生し、着磁ヨーク4のN極か
らの磁束φは着磁ヨーク4のS極へ流れることになる。
即ち、第3図に示すように、磁束φが材料1を流れる
際には、その磁束φは切欠き部8…近傍においてはその
内周角部に集中するようになり、また切欠き部8…にお
いてはこの切欠き部8…を実質上径方向に流れるように
なり、材料1は、内周面9及び外周面10に夫々、周方向
に沿ってN極・S極が交互に配設されることになる。か
く着磁すると材料1の着磁状態は第4図に示す通りとな
り、切欠き部8…にて磁束が径方向に流れることに起因
して、材料1の着磁部における周方向中央部が比較的強
く着磁される。勿論、内周面9がN極であれば、それに
対応する外周面10はS極となり、内周面9がS極であれ
ば、それに対応する外周面10はN極となる。なお、着磁
ヨーク4の各切欠き部3a…内には絶縁性の樹脂等の充填
材11が充填され、該切欠き部3a…内でのコイル6の移動
を規制している。
しかして、上述の如く4極に着磁された材料1を、ロ
ータマグネットとして、12スロットを有するステータを
備えたブラシレスモータに使用した場合、発生する逆起
電力は第5図に示す波形となり、発生するトルクは第6
図に示す波形となる。なお、この場合の実験条件として
は、電流を27KAとし、電圧を1.8KVとしている。
即ち、逆起電力波形のリップルR1及びトルク波形のリ
ップルR2は極めて小さいものとなる。具体的には、第8
図に示す従来の装置にて着磁して形成したロータマグネ
ットを使用したブラシレスモータを同一条件で回転駆動
させたものと比較した場合、逆起電力のリップルは、従
来が13%であったものが3.2%となり、トルクのリップ
ルは従来が18%であったものが9%となった。
次に、第7図は他の実施例を示し、この場合、着磁ヨ
ーク12が円筒体からなり、その内周面13にコイル15巻設
用の切欠き部14a,14b,14c,14dが周方向に沿って90゜ピ
ッチにて凹設され、また、補助ヨーク16は軸心孔を有す
る円柱体からなり、その外周面17に切欠き部18…が周方
向に沿って90゜ピッチにて凹設されている。そして、こ
の場合も、着磁ヨーク12の隣接する切欠き部14a…の実
質上中央部に対応して補助ヨーク16の各切欠き部18…が
夫々設けられている。
従って、各コイル15…を通電状態とした場合、切欠き
部14aと切欠き部14bとの間の部位がS極とされ、切欠き
部14bと切欠き部14cとの間の部位がN極とされ、切欠き
部14cと切欠き部14dとの間の部位がS極とされ、切欠き
部14dと切欠き部14aとの間の部位がN極とされることに
なる。なお、この場合も、着磁ヨーク12及び補助ヨーク
16は複数枚の平板体を積層したものである。
しかして、このように構成された着磁ヨーク12の内周
面13と補助ヨーク16の外周面17との間の間隙に材料1を
介装し、この状態で各コイル15…を通電状態とすれば、
着磁ヨーク12の内周面13にN極・S極が交互に発生し、
補助ヨーク16の切欠き部14a,14b,14c,14dにて磁束φは
実質上半径方向に流れることになり、上述と同様の効果
が達成される。
なお、本発明は上述の実施例に限定されず、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であり、例えば、
第1図に示すものも第7図に示すものも4極に着磁する
場合を示しているが、勿論、切欠き部3a…,14a…及び切
欠き部8…,18…の数を増減して着磁する極を増減する
も自由であり、また、切欠き部8,18の形状としても図例
の如き平面視において略矩形状とされるものに限らず、
例えば平面視において半円形状や半六角形状の各種の形
状とするも自由である。さらに、第1図と第7図におい
ては、切欠き部3aと切欠き部3bとの間の部位、切欠き部
14aと切欠き部14bとの間の部位を夫々S極としている
が、逆にN極に着磁するようにするも自由であり、これ
らの場合、各極は図例とは相違する極となる。
〔発明の効果〕
本発明は上述の如く構成されているので、次に記載す
る効果を奏する。
磁石形成用円筒状材料1への着磁は、その着磁部の周
方向中央部にても比較的強く且つ確実に行なうことがで
きる。
従って、この装置にて形成されたロータマグネットを
使用したブラシレスモータにおいては、逆起電力波形及
びトルク波形のリップルが極めて小となり、常に円滑に
回転し、高効率なモータとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す平面図、第2図は断面
図、第3図は要部拡大平面図、第4図は着磁波形図、第
5図は逆起電力波形図、第6図はトルク波形図、第7図
は他の実施例の平面図である。第8図は従来例の平面
図、第9図は着磁波形図、第10図は起電力波形図、第11
図はトルク波形図である。 1……磁石形成用円筒状材料、2,17……外周面、4,12…
…着磁ヨーク、5,16……補助ヨーク、6,15……コイル、
7,13……内周面、8,18……切欠き部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻設されたコイル6への通電により外周面
    2に周方向に沿ってN極・S極が交互に配設される着磁
    ヨーク4と、該着磁ヨーク4に外嵌される補助ヨーク5
    と、の間に磁石形成用円筒状材料1を介装して、該材料
    1を着磁する着磁装置において、 上記補助ヨーク5の内周面7に、上記着磁ヨーク4に生
    じる磁極に対応して切欠き部8を凹設したことを特徴と
    する着磁装置。
  2. 【請求項2】巻設されたコイル15への通電により内周面
    13に周方向に沿ってN極・S極が交互に配設される着磁
    ヨーク12と、該着磁ヨーク12に内嵌される補助ヨーク16
    と、の間に磁石形成用円筒状材料1を介装して、該材料
    1を着磁する着磁装置において、 上記補助ヨーク16の外周面17に、上記着磁ヨーク12に生
    じる磁極に対応して切欠き部18を凹設したことを特徴と
    する着磁装置。
JP17074690A 1990-06-27 1990-06-27 着磁装置 Expired - Fee Related JP2875357B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17074690A JP2875357B2 (ja) 1990-06-27 1990-06-27 着磁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17074690A JP2875357B2 (ja) 1990-06-27 1990-06-27 着磁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0458504A JPH0458504A (ja) 1992-02-25
JP2875357B2 true JP2875357B2 (ja) 1999-03-31

Family

ID=15910623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17074690A Expired - Fee Related JP2875357B2 (ja) 1990-06-27 1990-06-27 着磁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2875357B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7054648B2 (ja) * 2018-06-04 2022-04-14 株式会社ダイドー電子 多極磁石の着磁方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0458504A (ja) 1992-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5041749A (en) High speed, high power, single phase brushless DC motor
JP4250878B2 (ja) バーニヤ型ブラシレスモータ
US20070057589A1 (en) Interior permanent magnet rotor and interior permanent magnet motor
US6882080B2 (en) Permanent magnet synchronous motor
JPS63117647A (ja) 永久磁石界磁式電動機の運転方法
JPH11308793A (ja) アウタロータ型永久磁石モータ
JP6432016B2 (ja) 回転電気機械
JPS61180019A (ja) 磁気軸受
JP4781660B2 (ja) 電気モータ
JPH11206085A (ja) 永久磁石電動機
JP3220537B2 (ja) リニアパルスモータ
JPH0479741A (ja) 永久磁石回転子
JP2018082600A (ja) ダブルロータ型の回転電機
JP5041415B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP2000050543A (ja) 永久磁石埋め込みモータ
JP2875357B2 (ja) 着磁装置
JP2005020885A (ja) ロータリ・リニア直流モータ
JP3631788B2 (ja) モータ
JPH08126279A (ja) ブラシレスdcモータ
JP2005039909A (ja) 永久磁石埋込型モータ
JP4666726B2 (ja) 永久磁石形電動機の回転子
JP6525206B2 (ja) ロータおよび回転電機
JP2002119034A (ja) 磁気的にセンタリングするトルクモータ
JP3599547B2 (ja) 着磁装置及び着磁方法
KR100515989B1 (ko) 모터 및 발전기용 회전자의 영구자석 착자요크

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees