JP2003017323A - 着磁ヨーク - Google Patents

着磁ヨーク

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JP2003017323A
JP2003017323A JP2001197569A JP2001197569A JP2003017323A JP 2003017323 A JP2003017323 A JP 2003017323A JP 2001197569 A JP2001197569 A JP 2001197569A JP 2001197569 A JP2001197569 A JP 2001197569A JP 2003017323 A JP2003017323 A JP 2003017323A
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Japan
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magnetic pole
center
yoke
magnetizing yoke
radius
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JP2001197569A
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English (en)
Inventor
Shoji Shogatsu
祥司 正月
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁極幅が広くなっても良好な正弦波形に飽和
着磁させることのできる着磁ヨークを提供する。 【解決手段】 着磁ヨーク1として、その磁極3の外周
部全周が、着磁ヨーク1の中心4から同一半径では形成
されず、磁極3の巻線部8に隣接する境界部3aにおけ
る着磁ヨーク中心4から磁極外周までの半径R2が、磁
極中心部3bにおける着磁ヨーク中心4から磁極外周ま
での半径R1よりも小さくなるように形成する。この構
成により、着磁ヨーク1における磁極境界部3aよりも
磁極中心部3bが被着磁部材2の内周2aに近くなるの
で、磁極中心部3bからの磁束が被着磁部材2に対して
一番多くなって磁力が集中し、被着磁部材2に転写され
た磁場波形が良好な正弦波形となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリング状の被着磁部
材を着磁する着磁ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク駆動用モータに使用される駆動
用マグネットなどを着磁する着磁ヨークとしては、着磁
対象としての上記駆動用マグネットなどのリング状被着
磁部材(以下、被着磁部材と略す)よりも、僅かに小さ
い同心円形状のものを用いることが従来より知られてい
る。
【0003】以下に従来の着磁ヨークについて説明す
る。ディスク駆動用モータの駆動用マグネットはそのデ
ィスク駆動用モータの回転数、記憶容量、モータ形状に
合わせて様々な着磁が行われている。上記ディスク駆動
用モータは、高トルク、低コギングトルクでないと、低
電力(高効率)でスムーズな回転が実現できなくなるた
め、できる限り高トルク、低コギングトルクでなければ
ならない。
【0004】図4は従来の着磁ヨーク21を示し、図5
は図4に示す着磁ヨーク21で着磁された被着磁部材2
(駆動用マグネット)の磁場波形を示す。図4に示すよ
うに、着磁ヨーク21は、被着磁部材2より僅かに小さ
い半径の断面形状で形成されており、被着磁部材2と同
心円形状の鉄心において極数分だけ均等割りしてなる溝
8にコイル7が巻かれている。そして、この着磁ヨーク
21に瞬間的に強力な電流を通電して磁束を発生させる
ことで、被着磁部材2を着磁するよう構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディス
ク装置の高回転による磁極数減少や、ディスク装置の薄
型化によるマグネット径の大型化で着磁の極間が大きく
なる傾向があり、このように着磁の極間が大きくなるに
つれて、図5に示すように、被着磁部材2に転写された
磁場波形が良好な正弦(SIN)波形とはならずに、台
形もしくは中凹みの波形になってしまい、低いピーク値
aの磁場強度しか得られないという課題を生じている。
つまり、磁極幅の狭い着磁をした場合には、図6に示す
ように、被着磁部材2に転写された磁場波形は良好な正
弦波形になって高いピーク値bの磁場強度が得られる
が、これに対して、図5に示すように、磁極幅が広い場
合には、ピーク箇所に未飽和着磁部10が発生して被着
磁部材2の本来の特性を発揮できなかった。
【0006】すなわち、着磁電流等を上昇させても、被
着磁部材2の径が大きくなった場合や着磁極数が減った
場合には、磁極幅が広くなるため、その外周形状が被着
磁部材2と同心円形状の着磁ヨーク21では、着磁波形
である正弦波形の先端部が潰れた波形になってしまい、
被着磁部材2の極部中心部を飽和着磁させることが困難
であった。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、磁極
幅が広くなっても良好な正弦波形に飽和着磁させること
のできる着磁ヨークを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、外周の所定角度毎に巻線部が設けられ、
着磁対象としてのリング状の被着磁部材が外周側に挿入
される着磁ヨークであって、磁極の外周部全周が着磁ヨ
ークの中心から同一半径では形成されず、磁極の巻線部
に隣接する境界部における着磁ヨーク中心から磁極外周
までの半径が、磁極中心部における着磁ヨーク中心から
磁極外周までの半径よりも小さくなるように形成されて
いることを特徴とするものであり、磁極幅が広くなって
も良好な正弦波形に飽和着磁させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、外周の所
定角度毎に巻線部が設けられ、着磁対象としてのリング
状の被着磁部材が外周側に挿入される着磁ヨークであっ
て、磁極の外周部全周が着磁ヨークの中心から同一半径
では形成されず、磁極の巻線部に隣接する境界部におけ
る着磁ヨーク中心から磁極外周までの半径が、磁極中心
部における着磁ヨーク中心から磁極外周までの半径より
も小さくなるように形成されていることを特徴とする。
【0010】この構成によれば、着磁ヨークにおける磁
極境界部外周よりも磁極中心部外周が被着磁部材の内周
に近くなるので、磁極中心部からの磁束が被着磁部材に
対して一番多くなって磁力が集中し、被着磁部材に転写
された磁場波形が良好な正弦波形となり、飽和着磁させ
ることができる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の着
磁ヨークにおいて、着磁ヨークの各磁極の外周形状が、
着磁ヨーク中心よりもその磁極の外周寄りに接近した箇
所を中心とする円弧形状に形成され、この円弧形状の曲
率半径が、磁極中心部における着磁ヨーク中心から磁極
外周までの半径ならびに、巻線中心から着磁ヨーク中心
までの半径よりも、小さい値とされていることを特徴と
する。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の着
磁ヨークにおいて、着磁ヨークの各磁極の外周形状が、
磁極中心部の外周箇所と磁極境界部の外周箇所とが互い
に直線状に接続された形状とされていることを特徴とす
る。
【0013】以下、本発明の実施の形態を図1〜図3を
参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態にか
かる着磁ヨークの断面を示す。図1における1は鉄芯で
ある着磁ヨークであり、リング状の被着磁部材2を着磁
ヨーク1の外周側に挿入して着磁する。着磁ヨーク1の
外周には、所定角度毎に巻線部としての凹溝8が形成さ
れ、この凹溝8にコイル7が巻かれる。
【0014】この着磁ヨーク1は、凹溝8間に設けられ
ている磁極3の外周部全周が、着磁ヨーク1の中心4か
ら同一半径では形成されず、磁極3における凹溝8に隣
接する境界部3aの箇所では着磁ヨーク中心4から磁極
3外周までの半径R1が、磁極中心部3bにおける着磁
ヨーク中心4から磁極外周までの半径R2よりも小さく
なるようにその断面形状が形成されている。すなわち、
着磁ヨーク1における磁極境界部3aよりも磁極中心部
3bが被着磁部材2の内周2aに近くなる形状とされて
いる。
【0015】また、図1に示す着磁ヨーク1では、着磁
ヨーク1の各磁極3の外周形状が、着磁ヨーク中心4よ
りもその磁極3の外周寄りに接近した箇所Pを中心とし
て、磁極中心部3bにおける着磁ヨーク中心4から磁極
外周までの半径R2や、コイル中心部7aから着磁ヨー
ク中心4までの半径R3よりも小さい曲率半径R4の円
弧形状に形成されている。
【0016】このような構成の着磁ヨーク1の外周側に
リング状の被着磁部材2を挿入させた状態で、コイル7
に電流を流すことにより、着磁ヨーク1のそれぞれの磁
極3から磁束が発生し、被着磁部材2が磁極の数だけ着
磁される。
【0017】この際、着磁ヨーク1における磁極境界部
3aよりも磁極中心部3bが被着磁部材2の内周2aに
近くなる形状とされているため、着磁ヨーク1の凹溝8
ならびに磁極境界部3aと被着磁部材2との間には比較
的大きな寸法の隙間L1が形成される一方、磁極中心部
3bと被着磁部材2との間には僅かの隙間L2しか形成
されない。したがって、磁極中心部3bからの磁束が被
着磁部材2に対して一番多くなるとともに磁極境界部3
aに近づくにつれて磁束が少なくなり、磁極中心部3b
に磁力が集中する。この結果、被着磁部材2には、図2
に示すように、良好な正弦(SIN)波形で磁場波形が
転写され、従来の着磁ヨーク21で着磁した波形図に示
すような未飽和着磁部10を生じることなく、飽和着磁
させることができる。すなわち、この着磁ヨーク1を用
いて着磁することで、被着磁部材2はマグネットとして
の特性を最大限に発揮させることができる。
【0018】なお、必要に応じて、被着磁部材2の外周
部に、被着磁部材2の高さ以上の電磁鋼からなる円筒状
の着磁リング9を配置してもよく、このように着磁リン
グ9を用いると被着磁部材2に流れる磁束を多くするこ
とができる。
【0019】また、図3に示すような着磁ヨーク11を
用いてもよい。この着磁ヨーク11は、各磁極3の外周
形状が、磁極中心部3bにおける外周箇所と磁極3にお
ける各境界部3aの外周箇所とが直線状に接続された、
略星形の多角形状とされている。この着磁ヨーク11に
よっても、上記着磁ヨーク1と同様な作用効果を得るこ
とができる。
【0020】なお、本実施の形態では8極着磁用の着磁
ヨーク1、11を例として図示しているが、これに限定
されるものではなく、6極や4極用の着磁ヨークでも適
用可能である。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の着磁ヨークによれ
ば、着磁ヨークを、巻線部に隣接する境界部における着
磁ヨーク中心から磁極外周までの半径が、磁極中心部に
おける着磁ヨーク中心から磁極外周までの半径よりも小
さくなるように形成することで、磁極幅が広くなっても
着磁波形を良好な正弦(SIN)波形に飽和着磁させる
ことができて、被着磁部材をマグネットとしての特性を
最大限に発揮させることができ、ひいてはこのマグネッ
トを用いたモータの性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる着磁ヨークの断面
図。
【図2】同着磁ヨークによる着磁波形を示す図。
【図3】本発明の他の実施の形態にかかる着磁ヨークの
断面図。
【図4】従来の着磁ヨークの断面図。
【図5】同従来の着磁ヨークによる着磁波形を示す図。
【図6】同従来の着磁ヨークによる極数を多くした場合
の着磁波形を示す図。
【符号の説明】
1、11 着磁ヨーク 2 被着磁部材 3 磁極 3a 境界部 3b 磁極中心部 4 着磁ヨークの中心 7 コイル(巻線) 8 凹溝(巻線部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周の所定角度毎に巻線部が設けられ、
    着磁対象としてのリング状の被着磁部材が外周側に挿入
    される着磁ヨークであって、磁極の外周部全周が着磁ヨ
    ークの中心から同一半径では形成されず、磁極の巻線部
    に隣接する境界部における着磁ヨーク中心から磁極外周
    までの半径が、磁極中心部における着磁ヨーク中心から
    磁極外周までの半径よりも小さくなるように形成されて
    いることを特徴とする着磁ヨーク。
  2. 【請求項2】 着磁ヨークの各磁極の外周形状が、着磁
    ヨーク中心よりもその磁極の外周寄りに接近した箇所を
    中心とする円弧形状に形成され、この円弧形状の曲率半
    径が、磁極中心部における着磁ヨーク中心から磁極外周
    までの半径ならびに、巻線中心から着磁ヨーク中心まで
    の半径よりも、小さい値とされていることを特徴とする
    請求項1記載の着磁ヨーク。
  3. 【請求項3】 着磁ヨークの各磁極の外周形状が、磁極
    中心部の外周箇所と磁極境界部の外周箇所とが互いに直
    線状に接続された形状とされていることを特徴とする請
    求項1記載の着磁ヨーク。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7045923B2 (en) 2003-07-01 2006-05-16 Nidec Corporation Magnetizing method and permanent magnet magnetized thereby
JP2011176916A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Alphana Technology Co Ltd 着磁装置、回転機器および回転機器の製造方法
EP2102967A4 (en) * 2007-01-04 2016-07-06 Lg Electronics Inc BRUSHLESS DC MOTOR, MAGNETIZATION METHOD THEREFOR AND WASHING MACHINE THEREWITH

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