JPH06217515A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JPH06217515A
JPH06217515A JP2213993A JP2213993A JPH06217515A JP H06217515 A JPH06217515 A JP H06217515A JP 2213993 A JP2213993 A JP 2213993A JP 2213993 A JP2213993 A JP 2213993A JP H06217515 A JPH06217515 A JP H06217515A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構造で、回転電機のT/N特性値を大
幅に向上させること目的とする。 【構成】 界磁磁石23に取り付けたヨーク板24,2
5の形状により、界磁磁石23の総磁束を、電機子の鉄
心26側に反転させつつ集中させ、界磁磁石23の総磁
束を分散させることなく集中させる構造で多極化を行う
ことによって、従来のように界磁磁石に多極着磁を行う
ことなく、しかも電機子側の構造を簡易に維持しつつ、
界磁磁石23からの磁束を常時最大限に利用し、磁極数
及び有効磁束Φの双方を同時に増大可能とするととも
に、電機子26,27側を、界磁磁石23,24,25
側の外周における所定領域に配置して、径方向のスペー
スを有効利用し、配置バランスを良好にしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電機子と界磁磁石とを
相対的に回転移動するように設けた回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の回転電機が開発されている
が、従来の回転電機の一例として図9及び図10に示さ
れた構成のモータがある。このものは、所謂2−3(磁
極数−コア極数)構造と呼ばれているモータであり、ロ
ータを構成するケーシング1の内周壁に中空円筒状の界
磁磁石2が固定されているとともに、この界磁磁石2の
内周側に、電機子3がステータを構成するように配置さ
れている。上記界磁磁石2の着磁は、円周方向に2つの
異なる磁極N,Sを形成するように行われているととも
に、前記電機子3は、界磁磁石2の内周壁に近接して磁
束を集める3体の突極3a,3a,3aを有しており、
これらの各突極3aの各々にコイル3b,3b,3bが
それぞれ巻回されている。
【0003】また多極型の回転電機として、例えば図1
1に示されているような構成のモータがある。このもの
では、ロータケーシング11の内周壁に固定された中空
円筒状の界磁磁石12に、円周方向に沿って異なる磁極
N,Sが所定のピッチで多数着磁されているとともに、
この界磁磁石12の内周側にステータを構成するように
配置された電機子13に、多数の突極13a,13a,
…が設けられている。そしてこれらの各突極13aの各
々には、コイル13bがそれぞれ巻回されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような従
来の各種回転電機では、所謂T/N特性値が未だ十分で
ないという問題がある。すなわちT/N特性値は、回転
電機のT−N特性におけるトルクTと回転数Nとの商で
あり、具体的には、 T/N特性値=TS /NO =ΔT/ΔN =KE ・KT /R・・・・・・・・・・・ で表される。ここで、 TS ;始動トルク NO ;無負荷回転数 KE ;逆起電圧定数 KT ;トルク定数 R ;内部抵抗 である。
【0005】このT/N特性値は、回転電機の基本であ
るT−N特性の大きさを表しており、回転電機の大きさ
を比較することができる。例えばT/N=3の回転電機
は、T/N=1の回転電機を3個同時に回したのと同じ
T−N特性が出せる。より具体的には、T/N特性値
は、回転電機の体積の約2乗(正確には5/3乗)に比
例しており、また界磁磁石におけるBHMAX にほぼ比例
する関係を有している。したがって従来から、より大き
いモータや強い磁石を使用しようとする場合には、結果
的にT/N特性値を大きくしようとしているものであ
る。
【0006】T/N特性値を大きくした場合には、次の
ようなことが可能となる。 1)発生トルクの増大。 2)立上り時間の低減。 3)トルク定数及び逆起電圧定数の増大。 4)定格電流の低減。 5)損失(銅損)の低減。 6)高効率化。 7)発熱の低減。 8)出力の増大。 9)負荷変動による回転数変動への影響低減。
【0007】またT/N特性値に余裕がある場合には、
活用の仕方によって次のようなことが可能になる。 1)回転電機の小型、薄型、軽量化。 2)材料見直し等による低コスト化。 3)設計の自由度の拡大。
【0008】このように従来から提案されている回転電
機に関する各種の提案は、結果的に、より高いT/N特
性値を得るためのものが多い。すなわち回転電機の軽薄
短小化、省電力化、省資源化、低価格化等の要請の根底
になっているのは、(T/N特性値)/(体格)及び
(T/N特性値)/(コスト)であって、T/N特性値
をいかに効率よく出すかが従来からの課題となってい
る。例えば、 1)小型化、薄型化、軽量化。 2)始動トルクの伸長。 3)立上がり時間の短縮化。 4)電流値の低減。 5)損失(銅損)の低減。 6)合理化。 等であり、従来からの回転電機技術に関する提案は、結
果的にT/N特性値を向上させるための検討ともいえる
ものが多い。実際的には、T/N特性値で5%乃至10
%の違いが競合している。
【0009】次にこのようなT/N特性値を決める要素
としては、P(磁極数)、Φ(有効磁束)、H(並列コ
イル数)、A(コイル断面積)、L(1T当りのコイル
長)があり、それを式で表すと、 T/N特性値=P2 ・Φ2 ・H・A/L・・・・・ となる。したがってこれらの各要素を全体として最大と
なるように組み合わせればT/N特性値が最大になる。
特に、P2 ×Φ2 をいかに大きくするかがポイントにな
る。
【0010】このような観点から考察すれば、上述した
図9及び図10に示された所謂2−3(磁極数−コア極
数)構造の電動機の場合には、3相の回転電機において
磁極数と突極数とが最小限の組み合せとなっており、例
えば図示の位置関係においては、矢印で示したようにN
極の総磁束が1カ所の突極3aに集中している。したが
って有効磁束Φは大きくなっている。しかしながら磁極
数Pが2であるため、T/N特性値の向上には限界があ
る。
【0011】一方図11に示された多極型のものでは、
磁極数Pと並列コイル数Hとが増大されていると同時
に、コイル長Lが減じられることによって、T/N特性
値の向上が図られているが、電機子13の突極13aと
界磁磁石12との1突極当りの対向面積が小さくなって
おり、磁束が分散使用されている。すなわち同じ総磁束
を多極に分けて使っているため、磁極数Pは増えている
が有効磁束Φは減少しており、結局、上式中におけるP
2 ×Φ2 の値は変わっていない。また並列コイル数Hの
増大は可能であるが、コイル断面積Aの減少に打ち消さ
れてしまい、構造が複雑化する割にはT/N特性値を大
幅に向上させることはできない。したがってこの多極型
の場合には、BHMAX の大きい磁石を採用して有効磁束
Φを稼ぎ、T/N特性値の向上を図っているのが現状で
ある。
【0012】このように従来型の回転電機では、強い磁
石を使うという大幅コストアップにつながる方法でしか
T/N特性値の向上を図ることができないという問題が
ある。
【0013】そこで本発明は、簡易な構造でT/N特性
値を大幅に向上させることができるようにした回転電機
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、鉄心に複数相のコイルが巻回された電機子
と、この電機子に対して所定の回転軸の回りに相対的に
回転移動可能に配置された界磁磁石と、を有する回転電
機において、上記界磁磁石には、円周方向と直交する方
向に着磁が施されているとともに、この界磁磁石の着磁
両端面のそれぞれに、当該界磁磁石の着磁端面に沿って
延在する環状のヨーク板がそれぞれ取り付けられ、それ
らの両ヨーク板には、円周方向に所定のピッチで配置さ
れる複数の磁路形成用凸部が設けられてなり、上記電機
子は、前記界磁磁石及びヨーク板の外周側所定領域に対
向配置されているとともに、前記鉄心と磁路形成用凸部
とは、界磁磁石の磁束を鉄心に集束させるように相互に
近接・離間し、かつその鉄心内を通過する磁束の方向
が、電機子と界磁磁石との相対移動に伴い上記磁路形成
用凸部の配置ピッチ毎に反転する位置関係に設けられた
構成を有している。
【0015】
【作用】このような構成を有する手段においては、界磁
磁石に取り付けられたヨーク板の形状により、磁石の総
磁束を分散させることなく集中させる構造によって多極
化が行われているため、磁石に多極着磁を行うことな
く、しかも電機子側の構造を簡易に維持しつつ、磁極数
及び有効磁束の双方が同時に増大されるようになってい
る。
【0016】特に本発明では、電機子が、界磁磁石及び
ヨーク板の外周側所定領域に対向配置されているため、
径方向のスペースが有効利用されるようになっている。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず図1及び図2に示されている第1の実
施例は、3相の回転電機に本発明を適用したものであっ
て、図示を省略した基板の中心部に回転軸21が回転自
在に立設されているとともに、この回転軸21の外周部
に、中空円筒状の非磁性材からなるホルダー22が固定
されている。さらにこのホルダー22の外周部には、環
状の界磁磁石23がロータを構成するように固定されて
いる。この界磁磁石23としては、フェライト或いは稀
土類のマグネットが採用されており、その延在方向であ
る周方向に直交する軸方向に着磁が行われている。本実
施例では、界磁磁石23の図2上側端面がN極に着磁さ
れているとともに、図2下側端面がS極に着磁されてい
る。
【0018】上記界磁磁石23における図2上側及び図
2下側の各着磁端面には、ヨーク板24及びヨーク板2
5がそれぞれ取り付けられている。これらの各ヨーク板
24,25は、界磁磁石23の各着磁端面に沿って円周
方向に延在する円板状の強磁性材からなり、界磁磁石2
3の図2上側のN極側に取り付けられたヨーク板24が
N極に磁化されているとともに、界磁磁石23の図2下
側のS極側に取り付けられたヨーク板25はS極に磁化
されている。
【0019】また上記両ヨーク板24の外周縁部には、
半径方向外方に向かって突出する9体の磁路形成用凸部
24a,24b,…,24iが、円周方向に所定のピッ
チ間隔で設けられているとともに、他方のヨーク板25
の外周縁部には、同じく半径方向外方に向かって突出す
る9体の磁路形成用凸部25a,25b,…,25i
が、円周方向に所定のピッチ間隔で設けられている。こ
れら両ヨーク板24及び25における各磁路形成用凸部
24a,…及び25a,…は、円周方向において互いに
半ピッチずらされて配置されており、平面視において、
N極に磁化された磁路形成用凸部24a,…と、S極に
磁化された磁路形成用凸部25a,…とが、円周方向に
交互に環状配置されている。すなわち一方側の磁路形成
用凸部24a、他方側の磁路形成用凸部25a、一方側
の磁路形成用凸部24b、他方側の磁路形成用凸部25
b、…の順に交互に配置されている。そしてこれにより
合計18極の磁極が多極着磁を行うことなく構成されて
いる。
【0020】一方、上記界磁磁石23における外周側の
図2下側所定領域には、ステータを構成する電機子の鉄
心26が対向配置されている。この鉄心26は、珪素鋼
鈑等を所定の厚さに積層してなるものであって、軸中心
に向かって半径方向に延びる3体の突極26a,26
b,26cを有している。これらの突極26a,26
b,26cは、円周方向に所定のピッチ間隔で設けられ
ており、各突極26a,26b,26cの途中部分に、
3相励磁用のコイル27,27,27がそれぞれ巻回さ
れている。
【0021】またこれらの各突極26a,26b,26
cは、前記ヨーク板24の磁路形成用凸部24a,…
と、ヨーク板25の磁路形成用凸部25a,…との間部
分に向かって突出しており、両者が軸方向に対向しつつ
回転移動するように構成されている。すなわち電機子に
おける鉄心26の突極26a,26b,26cと、各ヨ
ーク板24及び25の磁路形成用凸部24a,…及び2
5a,…とは、両者の相対移動に伴い近接・離間するよ
うになされており、両者が軸方向に対面して近接したと
きには、界磁磁石23からの磁束が、上記各ヨーク板2
4及び25の磁路形成用凸部24a,…及び25a,…
を通して、鉄心26側に集束する構成になされている。
したがって前記鉄心26のコイル24を装着した部分を
通過する磁束の方向は、前記両側ヨーク板24,25の
磁路形成用凸部24a,25a,…の配置ピッチ毎に反
転する配置関係になされている。このとき磁路形成用凸
部24a,…及び25a,…の板厚及び鉄心26との対
面長さは、鉄心26の厚さとほぼ同じ寸法に設定されて
いる。
【0022】このような実施例における回転電機では、
電機子側と界磁磁石側とが、図示の位置関係にあると
き、すなわち一方のヨーク板25の磁路形成用凸部25
a(S極)が一つの突極26bに近接し、かつ他方のヨ
ーク板24における一対の磁路形成用凸部24a,24
b(N極)が他の突極26a,26cに近接していると
きには、図示矢印のようにして界磁磁石23からの総磁
束が、各磁路形成用凸部24a,24b,25aを通し
て鉄心26に集束される。
【0023】次にこの状態から界磁磁石側が、磁路形成
用凸部の配置ピッチだけ回転移動したときには、例えば
ヨーク板24の磁路形成用凸部24a(N極)が突極2
6bに近接するともに、ヨーク板25における一対の磁
路形成用凸部25a,25i(S極)が突極26a,2
6cに近接する。したがって界磁磁石23からの総磁束
は、上述した矢印方向とは反対側に反転して鉄心26に
集束される。
【0024】このように本実施例では、界磁磁石23に
取り付けられた一対のヨーク板24,25の形状によ
り、界磁磁石23の総磁束を分散させることなく集中さ
せる構造で多極化が図られており、これによって界磁磁
石23からの磁束が常時最大限に利用され、磁極数P及
び有効磁束Φの双方が同時に増大されるようになってい
る。そしてその多極化にあたっては、従来のように界磁
磁石に多極着磁は行われておらず、しかも電機子側の構
造が簡易に維持されている。
【0025】この状態は、前述した図9及び図10に示
された所謂2−3構造の回転電機と同様な総磁束集中状
態のままで、磁極数Pを増大させた状態となっている。
そして前述した式に示した通り、T/N特性値に対し
て磁極数Pは2乗で寄与することから、磁極数Pを3倍
とすればT/N特性値は9倍となり、磁極数Pを4倍と
すればT/N特性値は16倍、磁極数Pが5倍ならT/
N特性値は25倍、本実施例のように磁極数Pが9倍な
らT/N特性値は81倍のようにしてT/N特性値は大
幅に向上される。
【0026】ここで回転電機の発生トルクは、コイルの
中を通る磁束Φの単位角度θ当たりの変化(dΦ/d
θ;磁束密度の傾斜の大きさ)に比例し、T/N特性値
はその2乗に比例している。そのため回転電機の1回転
中における磁束Φの変化を、従来の2極型モータ(P
=2)、従来の多極型モータ(P=10)及び本発
明にかかるモータ(P=10)のそれぞれについて比較
してみる。
【0027】図3から明らかなように、まず破線で示し
た従来の2極型モータ()では、大きな磁束がゆっく
り変化しており、太線で示した従来の多極型モータ
()では磁束Φの切り替わりが5倍となっている。し
かし磁束Φ自体は1/5になっているため、結局、磁束
Φの変化dΦ/dθ(傾斜の大きさ)は両者とも同じで
ある。これに対して細線で示した本発明構造()の場
合には、従来の2極型モータ()と同じ総磁束を集中
的に集めているとともに、従来の多極型モータ()と
同じ間隔で切り替えが行われている。そのため磁束Φの
変化dΦ/dθ(傾斜の大きさ)が非常に大きくなって
いる。この場合、各モータの電機子側条件が仮に同じで
あるとすると、の従来型モータに比べての本発明
のモータは、発生トルク(トルク定数)が5倍、T/N
特性値が25倍となる。
【0028】加えて本実施例では、電機子26,27側
が、界磁磁石23及びヨーク板24,25の外周側の所
定領域に対向配置されているため、径方向のスペースが
有効利用されるようになっている。
【0029】次に図4に示されている実施例では、上述
した図1及び図2の実施例に対応する構成物について、
十の位の符号「2」を「4」に代えて表している。この
実施例は、コイルの相数が2相の回転電機に本発明を適
用したものであって、鉄心46における一対の突極46
a,46bの間及び他の一対の突極46b,46cの間
に、2相のコイル47,47がそれぞれ巻回されてい
る。
【0030】図5に示されている実施例では、上述した
図1及び図2の実施例に対応する構成物について、十の
位の符号「2」を「5」に代えて表している。この実施
例では、両ヨーク板54,55に設けられている各磁路
形成用凸部54a,55aが、電機子側の鉄心56の突
極56aに対面するように軸方向に向かって略L字状に
折曲されている。
【0031】また図6に示されている実施例では、図1
及び図2の実施例に対応する構成物について、十の位の
符号「2」を「6」に代えて表している。本実施例で
は、電機子を構成する一対の鉄心66,66が、直径方
向に対向するように配置されている。このように電機子
側が略対称位置に分散配置されていれば、振動等に対す
るバランスがとり易くなるとともに、他の構成部品との
スペース配分の自由度が向上される。
【0032】また図7及び図8に示されている実施例で
は、図1及び図2の実施例に対応する構成物について、
十の位の符号「2」を「7」及び「8」にそれぞれ代え
て表している。これらの各実施例においても、電機子を
構成する2体及び3体の各鉄心76及び86が、界磁磁
石73及び83の外周側所定領域に対向配置されてお
り、電機子側が略対称位置に分散配置されている。した
がってこの実施例においても、振動等に対するバランス
がとり易くなるとともに、他の構成部品とのスペース配
分の自由度が向上される。
【0033】このように本発明には、種々の形状の電機
子及び界磁磁石を採用することができ、同様な作用・効
果を得ることができる。また本発明は、上述した実施例
のようにコイル相数が2相、3相の場合のみならず、そ
の他の相数の場合に対しても同様に適用することができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかる回転電
機は、界磁磁石に取り付けたヨーク板の形状により、界
磁磁石の総磁束を電機子の鉄心側に反転を繰り返すよう
に集中させ、界磁磁石の総磁束を分散させることなく集
中させる構造で多極化を行うものであるから、従来のよ
うに界磁磁石に多極着磁を行うことなく、しかも電機子
側の構造を簡易に維持しつつ、界磁磁石からの磁束を常
時最大限に利用して磁極数及び有効磁束の双方を同時に
増大することができ、簡易な構造によりT/N特性値を
大幅に向上させることができる。
【0034】特に本発明では、電機子側を界磁磁石側の
外周側所定領域に対向配置して、電機子側を分散配置し
ているため、径方向スペースの有効利用を図ることがで
き、一層の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における回転電機を表した
平面説明図である。
【図2】図1に表した回転電機の構造を表した縦断面説
明図である。
【図3】回転電機の1回転中における磁束Φの変化を比
較した線図である。
【図4】本発明の第2実施例における回転電機を表した
平面説明図である。
【図5】本発明の第3実施例における回転電機を表した
半断面説明図である。
【図6】本発明の第4実施例における回転電機を表した
平面説明図である。
【図7】本発明の第5実施例における回転電機を表した
平面説明図である。
【図8】本発明の第6実施例における回転電機を表した
平面説明図である。
【図9】従来における回転電機の一例を表した平面説明
図である。
【図10】図9に表した回転電機の構造を表した縦断面
説明図である。
【図11】従来における回転電機の他の例を表した平面
説明図である。
【符号の説明】
23,43,53,63,73,83 界磁磁石 24,44,54,64,74,84 ヨーク板 25,45,55,65,75,85 ヨーク板 24a〜24i,25a〜25i 磁路形成用凸部 44a〜44i,45a〜45i 磁路形成用凸部 54a,55a 磁路形成用凸部 64a〜64i,65a〜65i 磁路形成用凸部 74a〜74i,75a〜75i 磁路形成用凸部 84a〜84i,85a〜85i 磁路形成用凸部 26,46,66,76,86 鉄心 27,47,67,77,87 コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心に複数相のコイルが巻回された電機
    子と、この電機子に対して所定の回転軸の回りに相対的
    に回転移動可能に配置された界磁磁石と、を有する回転
    電機において、 上記界磁磁石には、円周方向と直交する方向に着磁が施
    されているとともに、この界磁磁石の着磁両端面のそれ
    ぞれに、当該界磁磁石の着磁端面に沿って延在する環状
    のヨーク板がそれぞれ取り付けられ、 それらの両ヨーク板には、円周方向に所定のピッチで配
    置される複数の磁路形成用凸部が設けられてなり、 上記電機子は、前記界磁磁石及びヨーク板の外周側所定
    領域に対向配置されているとともに、 前記鉄心と磁路形成用凸部とは、界磁磁石の磁束を鉄心
    に集束させるように相互に近接・離間し、かつその鉄心
    内を通過する磁束の方向が、電機子と界磁磁石との相対
    移動に伴い上記磁路形成用凸部の配置ピッチ毎に反転す
    る位置関係に設けられていることを特徴とする回転電
    機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転電機において、 コイルの相数が3相であることを特徴とする回転電機。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の回転電機において、 コイルの相数が2相であることを特徴とする回転電機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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