JPH07107729A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JPH07107729A
JPH07107729A JP26803993A JP26803993A JPH07107729A JP H07107729 A JPH07107729 A JP H07107729A JP 26803993 A JP26803993 A JP 26803993A JP 26803993 A JP26803993 A JP 26803993A JP H07107729 A JPH07107729 A JP H07107729A
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JP
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core
rotor
stator
electric machine
side core
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JP26803993A
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Tamotsu Nose
保 能勢
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転電機のT/N特性値を、簡易な構造で大
幅に向上させることを可能とする。 【構成】 ロータ側のコア12とステータ側のコア1
5,16との対面部位を複数面にわたって設けるように
構成し、ロータ側のコア12とステータ側のコア15,
16との対面時における磁気抵抗を、特にリラクタンス
型及び磁束集中反転型の回転電機において一定のレベル
以下に低減したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータ側のコアとステ
ータ側のコアとを対面配置させることによって、回転駆
動用の磁気回路を形成するようにした回転電機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の回転電機が開発されている
が、従来の回転電機の一例として図10及び図11に示
された構成の3相モータがある。このものは、所謂2−
3(磁極数−コア極数)構造と呼ばれているモータであ
り、ケーシング1の内周壁に中空円筒状の界磁磁石2が
固定されているとともに、この界磁磁石2の内周側に電
機子3が回転自在に配置されている。これらのケーシン
グ1及び界磁磁石2は、いずれか一方側がロータとして
構成され、他方側がステータとして構成されている。上
記界磁磁石2の着磁は、円周方向に2つの異なる磁極
N,Sを形成するように行われているとともに、前記電
機子3は、界磁磁石2の内周壁に近接して磁束を集める
3体の突極状コア3a,3a,3aを有しており、これ
らの各突極状コア3aの各々にコイル3b,3b,3b
がそれぞれ巻回されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような従
来の回転電機では、所謂T/N特性値が未だ十分でない
という問題がある。すなわちT/N特性値は、回転電機
のT−N特性におけるトルクTと回転数Nとの商であ
り、具体的には、 T/N特性値=TS /NO =ΔT/ΔN =KE ・KT /R・・・・・・・・・・ で表される。ここで、 TS ;始動トルク NO ;無負荷回転数 KE ;逆起電圧定数 KT ;トルク定数 R ;内部抵抗 である。
【0004】このT/N特性値は、回転電機の基本であ
るT−N特性の大きさを表しており、回転電機の大きさ
を比較することができる。例えばT/N=3の回転電機
は、T/N=1の回転電機を3個同時に回したのと同じ
T−N特性が出せる。より具体的には、T/N特性値
は、回転電機の体積の約2乗(正確には5/3乗)に比
例しており、また界磁磁石のBHMAX にほぼ比例する関
係を有している。したがって従来から、より大きいモー
タや強い磁石を使用しようとする場合には、結果的にT
/N特性値を大きくしようとしているものである。
【0005】T/N特性値を大きくした場合には、次の
ようなことが可能となる。 1)発生トルクの増大。 2)立上り時間の低減。 3)トルク定数及び逆起電圧定数の増大。 4)定格電流の低減。 5)損失(銅損)の低減。 6)高効率化。 7)発熱の低減。 8)出力の増大。 9)負荷変動による回転数変動への影響低減。
【0006】またT/N特性値に余裕がある場合には、
活用の仕方によって次のようなことが可能になる。 1)回転電機の小型、薄型、軽量化。 2)材料見直し等による低コスト化。 3)設計の自由度の拡大。
【0007】このように従来から提案されている回転電
機に関する各種の提案には、結果的により高いT/N特
性値を得るためのものが多い。すなわち回転電機の軽薄
短小化、省電力化、省資源化、低価格化等の要請の根底
になっているのは、(T/N特性値)/(体格)及び
(T/N特性値)/(コスト)であり、T/N特性値を
いかに効率よく出すかが従来からの課題となっている。
例えば、 1)小型化、薄型化、軽量化。 2)始動トルクの伸長。 3)立上がり時間の短縮化。 4)電流値の低減。 5)損失(銅損)の低減。 6)合理化。 等であり、従来からの回転電機技術に関する提案は、結
果的にT/N特性値を向上させるための検討ともいえる
ものが多い。実際的にはT/N特性値で5%乃至10%
の違いが競合している。
【0008】次にこのようなT/N特性値を決める要素
としては、P(磁極数)、Φ(有効磁束)、H(並列コ
イル数)、A(コイル断面積)、L(1T当りのコイル
長)があり、それを式で表すと、 T/N特性値=P2 ・Φ2 ・H・A/L・・・・ となる。したがってこれらの各要素を全体として最大と
なるように組み合わせればT/N特性値が最大になる。
特に、P2 ×Φ2 をいかに大きくするかがポイントにな
る。
【0009】このような観点から考察すれば、上述した
図10及び図11に示された所謂2−3(磁極数−コア
極数)構造の回転電機の場合には、3相のモータにおい
て磁極数と突極数とが最小限の組み合せとなっており、
例えば図示の位置関係においては、矢印で示したように
N極の総磁束が1カ所の突極状コア3aに集中してい
る。したがって有効磁束Φは大きくなっている。しかし
ながら磁極数Pが2であるため、T/N特性値の向上に
は限界がある。
【0010】一方多極型のものでは、磁極数Pと並列コ
イル数Hとが増大されていると同時に、コイル長Lが減
じられることによって、T/N特性値の向上が図られて
いるが、電機子の突極と界磁磁石との1突極当りの対向
面積が小さくなっており、磁束が分散使用されている。
すなわち同じ総磁束を多極に分けて使っているため、磁
極数Pは増えているが有効磁束Φは減少しており、結
局、上式中におけるP2×Φ2 の値は変わっていない。
また並列コイル数Hの増大は可能であるが、コイル断面
積Aの減少に打ち消されてしまい、構造が複雑化する割
にはT/N特性値を大幅に向上させることはできない。
したがってこの多極型の場合にはBHMAXの大きい磁石
を採用して有効磁束Φを稼ぎ、T/N特性値の向上を図
っているのが現状である。
【0011】このように従来における磁石対向型の回転
電機では、強い磁石を使うという大幅コストアップにつ
ながる方法でしかT/N特性値の向上を図ることができ
ないという問題がある。
【0012】このため本発明は、簡易な構造でT/N特
性値を大幅に向上させることができるようにした回転電
機の構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ロータ側のコアとステータ側のコアとを、少
なくとも回転時に対向するように配置することによっ
て、回転駆動用の磁気回路を形成する回転電機におい
て、上記ロータ側のコアとステータ側のコアとの対面部
が、複数面にわたって設けられた構成になされている。
【0014】
【作用】このような構成を有する手段においては、ロー
タ側のコアとステータ側のコアとの対面時における磁気
抵抗が一定のレベル以下に低減され、その結果、T/N
特性値が向上されるようになっている。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず図1及び図2に示されている実施例
は、本願発明者が既に提案している所謂磁束集中反転型
の3相モータに対して本発明を適用したものであり、図
示を省略した軸受により回転軸11が回転自在に支承さ
れているとともに、この回転軸11に、ロータ(電機
子)コアを構成する鉄心12が一体に回転するように固
着されている。上記鉄心12は、珪素鋼鈑等を所定の厚
さに積層してなるものであって、放射状に延びる3体の
突極12a,12b,12cが、回転軸11を中心にし
て円周方向に120°のピッチ間隔で設けられており、
これらの各突極12a,12b,12cの途中部分に励
磁用の3相コイル13がそれぞれ巻回されている。
【0016】一方上記鉄心12の外周側には、ステータ
を構成する界磁磁石14が配置されており、この界磁磁
石14の軸方向両端面に、ステータコアを構成するヨー
ク板15,16が固定されている。上記界磁磁石14
は、鉄心12の各突極12a,12b,12cの外周側
を、所定の空隙を介して環状に取り囲む中空円筒体から
なり、この界磁磁石14の内周側を鉄心12が回転移動
するように構成されている。界磁磁石14としては、フ
ェライト或いは稀土類のマグネットが採用されており、
その延在方向である周方向に直交する方向(軸方向)に
着磁が行われている。本実施例では、界磁磁石14の図
示上側端面がN極に着磁されているとともに、図示下側
端面がS極に着磁されており、当該界磁磁石14におけ
る図示上側の着磁端面にヨーク板15が取り付けられ、
界磁磁石14の図示下側の着磁端面にヨーク板16が取
り付けられている。
【0017】上記各ヨーク板15,16は、界磁磁石1
4の各着磁端面に沿って延在するリング状の強磁性材か
らなり、界磁磁石14の図示上側のN極側に取り付けら
れたヨーク板15がN極に磁化されているとともに、界
磁磁石14の図示下側のS極側に取り付けられたヨーク
板16はS極に磁化されている。
【0018】また一方のヨーク板15の内周縁部には、
軸中心に向かって突出する4体の磁路形成用凸部15
a,15b,15c,15dが設けられているととも
に、他方のヨーク板16の内周縁部には、軸中心に向か
って突出する4体の磁路形成用凸部16a,16b,1
6c,16dが設けられている。これらヨーク板15の
磁路形成用凸部15a,…及びヨーク板16の磁路形成
用凸部16a,…は、前記鉄心12を軸方向両側から交
互に挾むように配置されており、各ヨーク板15及び1
6の磁路形成用凸部15a,…及び16a,…と、鉄心
12とが、両者の相対回転移動に伴い近接、対面及び離
間を繰り替えすように構成されている。
【0019】このとき、ステータコアを構成する磁路形
成用凸部15a,…及び16a,…は、ロータコアを構
成する鉄心12の各突極12a,12b,12cの外周
部に対して、周端面及びその周端面近傍の軸方向両端面
の2面にわたって対向する横断面略L字状の対面部位を
有しており、これによってロータ側のコアとステータ側
のコアとの対面部位が、2面となるように構成されてい
る。
【0020】すなわち各ヨーク板15及び16の磁路形
成用凸部15a,…及び16a,…における2面の対面
部位が、鉄心12の各突極12a,12b,12cに近
接するように配置されており、磁路形成用凸部15a,
…及び16a,…が、鉄心12の各突極12a,12
b,12cに対面することによって、前記界磁磁石14
による磁束が鉄心12側に集束するように構成されてい
る。このとき磁路形成用凸部15a,…及び16a,…
の板厚及び鉄心12との対面長さは、鉄心12の厚さと
ほぼ同じ寸法に設定されている。
【0021】これら両ヨーク板15及び16における各
磁路形成用凸部15a,…及び16a,…は、周方向に
90°のピッチ間隔で並設されており、一方側の磁路形
成用凸部15a,…と他方側の磁路形成用凸部16a,
…とは、周方向において互いに45°ずらされて配置さ
れている。すなわち平面視において、N極に磁化された
磁路形成用凸部15a,…と、S極に磁化された磁路形
成用凸部16a,…とは、周方向に45°のピッチ間隔
で交互に環状配置されており、一方側の磁路形成用凸部
15a、他方側の磁路形成用凸部16a、一方側の磁路
形成用凸部15b、他方側の磁路形成用凸部16b、…
の順に交互に配置されている。したがって前記鉄心12
のコイル13を装着した部分を通過する磁束の方向が、
上記両側の磁路形成用凸部15a,16aの配置ピッチ
(45°)毎に反転する配置関係になされている。
【0022】このような実施例におけるモータでは、鉄
心12側すなわち電機子側と、界磁磁石側とが図示の位
置関係にあるとき、一方のヨーク板15の磁路形成用凸
部15a(N極)が一つの突極12aに近接し、かつ他
方のヨーク板16における一対の磁路形成用凸部16
b,16c(S極)が他の突極12b,12cに近接し
ており、図示矢印のように界磁磁石14からの総磁束
が、各磁路形成用凸部15a,16b,16cを通して
鉄心12に集束される。このときロータ側のコアとステ
ータ側のコアとの対面部位が2面となるように構成され
ているため、エアギャップにおける磁気抵抗が低減さ
れ、磁気回路が良好に形成される。
【0023】次にこの状態から界磁磁石側が、磁路形成
用凸部の配置ピッチである45°だけ回転移動したとき
には、ヨーク板16の磁路形成用凸部16a(S極)
が、突極12aに近接するともに、ヨーク板15におけ
る一対の磁路形成用凸部15c,15d(N極)が、突
極12b,12cに近接する。したがって界磁磁石14
からの総磁束は、上述した矢印方向とは反対側に反転し
て鉄心12に集束されることとなる。
【0024】このように本実施例では、界磁磁石14に
取り付けられた一対のヨーク板15,16の形状によ
り、界磁磁石14の総磁束を分散させることなく集中さ
せる構造で多極化が図られており、これによって界磁磁
石14からの磁束が常時最大限に利用され、磁極数P及
び有効磁束Φの双方が同時に増大されるようになってい
る。そしてその多極化にあたっては、従来のように界磁
磁石に多極着磁は行われておらず、しかも電機子側の構
造が簡易に維持されている。
【0025】この状態は、前述した図10及び図11に
示された所謂2−3構造の回転電機と同様な総磁束集中
状態のままで、磁極数Pを増大させた状態となってい
る。そして前述した式に示した通り、T/N特性値に
対して磁極数Pは2乗で寄与することから、磁極数Pを
3倍とすればT/N特性値は9倍となり、本実施例のよ
うに磁極数Pを4倍とすればT/N特性値は16倍、磁
極数Pが5倍ならT/N特性値は25倍のようにしてT
/N特性値は大幅に向上される。
【0026】特に本実施例では、ロータ側のコアを構成
する磁路形成用凸部15a,…及び16a,…と、ステ
ータ側のコアを構成する鉄心12の各突極12a,12
b,12cとが、複数の2面で対面するように配置され
ているため、両者の対面時における磁気抵抗が一定のレ
ベル以下に低減され、以下述べるように上記T/N特性
値の向上が図られるようになっている。
【0027】まずロータ側のコアとステータ側のコアと
の間に形成されるエアギャップによる磁気抵抗の影響
を、上述した実施例にかかる磁束集中反転型構造のモー
タ、従来タイプの磁石対向型構造のモータ、及びリラク
タンス型構造のモータにおける発生推力を比較して検討
してみる。図3に示されているように、上記3構造の同
一形状及び同一条件におけるエアギャップ量(横軸)
と、平均推力(縦軸)との関係は、構造の違いにより大
きな差異がある。まずエアギャップによる影響が最も大
きいのが後述するリラクタンス型構造(AL)で、次
に大きいのが磁束集中反転型構造(AJ)であり、従
来タイプの磁石対向型構造(AK)では、エアギャッ
プによる影響がかなり小さい。
【0028】すなわちリラクタンス型構造(AL)及
び磁束集中反転型構造(AJ)では、エアギャップを
十分小さくすることによって、従来タイプの磁石対向型
構造(AK)の数倍の推力を得ることが可能となり、
その2乗のT/N特性値が得られることが判る。しかし
ながら単純なエアギャップの狭小化は、非接触状態を維
持しつつ行わねばならないこと、及びエアギャップのバ
ラツキから特性のバラツキを生じ易い等、製造技術的に
非常に難しい。これに対して本願発明による構成によれ
ば、エアギャップをある一定以上に保持したまま特性の
向上を図ることが可能となる。このように本発明は、リ
ラクタンス型構造及び磁束集中反転型構造の回転電機に
適用することによって、より大きな作用・効果が得られ
るものである。
【0029】また図4及び図5に示されている実施例に
おいては、ステータ側のコアを構成する磁路形成用凸部
25a,…及び26a,…の内周側対面部位が、横断面
略コの字形状に形成されており、ロータ側のコアを構成
する鉄心22の各突極の外周端面を、3面にわたって取
り囲むように配置されている。
【0030】さらに図6及び図7に示されている実施例
においては、ステータ側のコアを構成するヨーク板3
5,36及びロータ側のコアを構成する鉄心32の双方
が、積層プレスにより成形された電磁鋼板から形成され
ている。上記ヨーク板35及び36の各磁路形成用凸部
35a,…及び36a,…は、その内周側部分が櫛歯状
の凹凸形状に形成されているとともに、鉄心32の各突
極も、外周部分が櫛歯状の凹凸形状に形成されており、
両者が凹凸状に交互に多面にわたって対面配置されてい
る。
【0031】このような各実施例の構成によっても、ロ
ータ側のコアを構成する磁路形成用凸部25a,…,3
5a,…及び26a,…,36a,…と、ステータ側の
コアを構成する鉄心22,32の各突極とが、複数面に
わたって対面するように配置されているため、両者の対
面時におけるエアギャップの磁気抵抗が一定のレベル以
下に低減され、上述した第1実施例と同様にT/N特性
値の向上が図られるようになっている。
【0032】一方、図8及び図9に示されている実施例
は、リラクタンス型構造のモータに本発明を適用したも
のであり、固定ケーシングの内周壁に、ステータコアを
構成する鉄心44が環状に装着されている。鉄心44
は、電磁鋼板を積層プレスにより成形してなるものであ
り、図8における鉄心44の内周側は、櫛歯状の凹凸形
状に形成されているとともに、ロータコアを構成する鉄
心42の各突極も、外周部分が櫛歯状の凹凸形状に形成
されており、両者が交互に多面にわたって対面配置され
ている。
【0033】また図9におけるステータコアを構成する
鉄心44の内周側は、コの字状の凹凸形状に形成されて
おり、ロータコアを構成する鉄心42の各突極を、3面
にわたって取り囲むように対面配置されている。
【0034】このようなリラクタンス型構造の各実施例
においても、ロータ側のコア鉄心42と、ステータ側の
コア鉄心44とが、複数面にわたって対面するように配
置されているため、両者の対面時におけるエアギャップ
の磁気抵抗が一定のレベル以下に低減され、上述した各
実施例と同様にT/N特性値の向上が図られるようにな
っている。
【0035】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、ロータ側の
コアとステータ側のコアとの対面部位を複数面にわたっ
て設けるように構成し、ロータ側のコアとステータ側の
コアとの対面時における磁気抵抗を一定のレベル以下に
低減したものであるから、特にリラクタンス型及び磁束
集中反転型の回転電機のT/N特性値を、簡易な構造で
大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における回転電機を表した
平面説明図である。
【図2】図1に表した回転電機の構造を表した横断面説
明図である。
【図3】エアギャップと推力との関係を比較して表した
線図である。
【図4】本発明の第2実施例における回転電機を表した
横断面説明図である。
【図5】本発明の第3実施例における回転電機を表した
横断面説明図である。
【図6】本発明の第4実施例における回転電機を表した
横断面説明図である。
【図7】本発明の第5実施例における回転電機を表した
横断面説明図である。
【図8】本発明の第6実施例における回転電機を表した
横断面説明図である。
【図9】本発明の第7実施例における回転電機を表した
横断面説明図である。
【図10】従来における回転電機の一例を表した平面説
明図である。
【図11】図10に表した回転電機の構造を表した横断
面説明図である。
【符号の説明】
12,22,32,42 鉄心(ロータコア) 15,25,35 ヨーク板(ステータコア) 16,26,36 ヨーク板(ステータコア) 15a,…,25a…,35a,… 磁路形成用凸部 16a,…,26a…,36a,… 磁路形成用凸部 44 鉄心(ロータコア)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に回転移動するロータ側のコアと
    ステータ側のコアとが、少なくとも回転時に対面するよ
    うに配置され、これらロータ側のコアとステータ側のコ
    アとの対面部位を通して、回転駆動用の磁気回路が形成
    される回転電機において、 上記ロータ側のコアとステータ側のコアとの対面部が、
    複数面にわたって設けられていることを特徴とする回転
    電機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転電機において、 ロータ側のコアとステータ側のコアとが、櫛歯状に対面
    配置されていることを特徴とする回転電機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の回転電機において、 ロータ側のコアとステータ側のコアとの少なくとも一方
    が、積層プレスにより成形された電磁鋼板から構成され
    ていることを特徴とする回転電機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の回転電機において、 ロータ側のコアとステータ側のコアとのいずれか一方
    が、横断面コの字状に形成され、当該コの字状のコアと
    他方側のコアとの3面が対面配置されていることを特徴
    とする回転電機。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の回転電機において、 ロータ側のコアとステータ側のコアとは、回転駆動用の
    永久磁石の磁束を一方側に集束させるように相互に近接
    ・離間し、かつその近接・離間毎に、上記磁束の方向が
    反転する位置関係に設けられていることを特徴とする回
    転電機。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の回転電機において、 ロータ側のコアとステータ側のコアとは、ステータ側の
    電磁気的吸引力によりロータ側のコアに回転駆動力を生
    じさせるリラクタンス型構造に構成されていることを特
    徴とする回転電機。
JP26803993A 1992-12-22 1993-09-30 回転電機 Withdrawn JPH07107729A (ja)

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