JP2732181B2 - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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JP2732181B2
JP2732181B2 JP4361079A JP36107992A JP2732181B2 JP 2732181 B2 JP2732181 B2 JP 2732181B2 JP 4361079 A JP4361079 A JP 4361079A JP 36107992 A JP36107992 A JP 36107992A JP 2732181 B2 JP2732181 B2 JP 2732181B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、界磁磁石と電機子とを
相対的に回転可能に設けてなるブラシ付の小型モータに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々のブラシ付小型モータが開発
されているが、従来の小型モータの一例として図6及び
図7に示された構成のモータがある。このものは、所謂
2−3(磁極数−コア極数)構造と呼ばれている小型モ
ータであり、ケーシング1の内周壁に中空円筒状の界磁
磁石2がステータを構成するように固定されているとと
もに、この界磁磁石2の内周側に電機子3が、ロータを
構成するように回転自在に配置されている。上記界磁磁
石2の着磁は、円周方向に2つの異なる磁極N,Sを形
成するように行われているとともに、前記電機子3は、
界磁磁石2の内周壁に近接して磁束を集める3体の突極
3a,3a,3aを有しており、これらの各突極3aの
各々にコイル3b,3b,3bがそれぞれ巻回されてい
る。
【0003】また多極型の小型モータとして、例えば
に示されているような構成の小型モータがある。この
ものでは、ケーシング11の内周壁に、ステータを構成
するように固定された中空円筒状の界磁磁石12に対
し、円周方向に沿って異なる磁極N,Sが所定のピッチ
で多数着磁されているとともに、この界磁磁石12の内
周側にロータを構成するように回転自在に配置された電
機子13に、多数の突極13a,13a,…が設けられ
ている。これらの各突極13aの各々には、コイル13
bがそれぞれ巻回されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような従
来の各種小型モータでは、所謂T/N特性値が未だ十分
でないという問題がある。すなわちT/N特性値は、小
型モータのT−N特性におけるトルクTと回転数Nとの
商であり、具体的には、 T/N特性値=TS /NO =ΔT/ΔN =KE ・KT /R・・・・・・・・・・ で表される。ここで、 TS ;始動トルク NO ;無負荷回転数 KE ;逆起電圧定数 KT ;トルク定数 R ;内部抵抗 である。
【0005】このT/N特性値は、モータの基本である
T−N特性の大きさを表しており、モータの大きさを比
較することができる。例えばT/N=3のモータは、T
/N=1のモータを3個同時に回したのと同じT−N特
性が出せる。より具体的にはT/N特性値は、モータの
体積の約2乗(正確には5/3乗)に比例しており、ま
た界磁磁石のBHMAX にほぼ比例する関係を有してい
る。したがって従来から、より大きいモータや強い磁石
を使用しようとする場合には、結果的にT/N特性値を
大きくしようとしているものである。
【0006】T/N特性値を大きくした場合には、次の
ようなことが可能となる。 1)発生トルクの増大。 2)立上り時間の低減。 3)トルク定数及び逆起電圧定数の増大。 4)定格電流の低減。 5)損失(銅損)の低減。 6)高効率化。 7)発熱の低減。 8)出力の増大。 9)負荷変動による回転数変動への影響低減。
【0007】またT/N特性値に余裕がある場合には、
活用の仕方によって次のようなことが可能になる。 1)モータの小型、薄型、軽量化。 2)材料見直し等による低コスト化。 3)設計の自由度の拡大。
【0008】このように従来から提案されている小型モ
ータに関する各種の提案は、結果的に、より高いT/N
特性値を得るためのものが多い。すなわち小型モータの
軽薄短小化、省電力化、省資源化、低価格化等の要請の
根底になっているのは、(T/N特性値)/(体格)及
び(T/N特性値)/(コスト)であり、T/N特性値
をいかに効率よく出すかが従来からの課題となってい
る。例えば、 1)小型化、薄型化、軽量化。 2)始動トルクの伸長。 3)立上がり時間の短縮化。 4)電流値の低減。 5)損失(銅損)の低減。 6)合理化。 等であり、従来からの小型モータ技術に関する提案は、
結果的にT/N特性値を向上させるための検討ともいえ
るものが多い。実際的には、T/N特性値で5%乃至1
0%の違いが競合されている。
【0009】次にこのようなT/N特性値を決める要素
としては、P(磁極数)、Φ(有効磁束)、H(並列コ
イル数)、A(コイル断面積)、L(1T当りのコイル
長)があり、それを式で表すと、 T/N特性値=P2 ・Φ2 ・H・A/L・・・・ となる。したがってこれらの各要素を全体として最大と
なるように組み合わせればT/N特性値が最大になる。
特に、P2 ×Φ2 をいかに大きくするかがポイントにな
る。
【0010】このような観点から考察すれば、上述した
図6及び図7に示された所謂2−3(磁極数−コア極
数)構造の電動機の場合には、3相の小型モータにおい
て磁極数と突極数とが最小限の組み合せとなっており、
例えば図示の位置関係においては、矢印で示したように
N極の総磁束が1カ所の突極3aに集中している。した
がって有効磁束Φは大きくなっている。しかしながら磁
極数Pが2であるため、T/N特性値の向上には限界が
ある。
【0011】一方図8に示された多極型のものでは、磁
極数Pと並列コイル数Hとが増大されていると同時に、
コイル長Lが減じられることによって、T/N特性値の
向上が図られているが、電機子13の突極13aと界磁
磁石12との1突極当りの対向面積が小さくなってお
り、磁束が分散使用されている。すなわち同じ総磁束を
多極に分けて使っているため、磁極数Pは増えているが
有効磁束Φは減少しており、結局、上式中におけるP2
×Φ2の値は変わっていない。また並列コイル数Hの増
大は可能であるが、コイル断面積Aの減少に打ち消され
てしまい、構造が複雑化する割にはT/N特性値を大幅
に向上させることはできない。したがってこの多極型の
場合には、BHMAXの大きい磁石を採用して有効磁束
Φを稼ぎ、T/N特性値の向上を図っているのが現状で
ある。
【0012】このように従来型の小型モータでは、強い
磁石を使うという大幅コストアップにつながる方法でし
かT/N特性値の向上を図ることができないという問題
がある。
【0013】そこで本発明は、簡易な構造でT/N特性
値を大幅に向上させることができるようにしたブラシ付
の小型モータを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ケースに対して回転自在に支承された回転軸
と、この回転軸に固定された鉄心の突極に複数相のコイ
ルが巻回されてロータを構成する電機子と、この電機子
に対して近接するように上記ケースに固定されてステー
タを構成する界磁磁石と、上記回転軸に固定された整流
子と、当該整流子に接触するように前記ケースに固定さ
れたブラシと、を有し、上記鉄心は、所定の厚さに積層
されるように構成された複数の突極を備え、該複数の突
極の各々に、上記複数相のコイルのうちの1相分のコイ
ルがそれぞれ巻回され、上記複数相のコイルへの通電方
向を、回転する整流子に接触するブラシにより順次切り
替えて前記ロータを連続的に回転させるようにした小型
モータにおいて、上記界磁磁石には、円周方向と直交す
回転の軸方向に着磁が施されているとともに、この界
磁磁石の着磁両端面の一方側及び他方側のそれぞれに、
環状のヨーク板がそれぞれ当接するようにして取り付け
られ、これら一方側及び他方側の各ヨーク板には、円周
方向に所定のピッチで複数の磁路形成用凸部が、回転時
に前記鉄心の突極と近接・離間するように対面可能に
けられてなり、前記鉄心の突極と磁路形成用凸部とは、
界磁磁石の磁束を、前記一方側のヨーク板の磁路形成用
凸部を通して、該磁路形成用凸部に近接した突極に集束
させるとともに、その突極に集束された磁束を、他の突
極を通して前記他方側のヨーク板の磁路形成用凸部に戻
し、かつその鉄心内を通過する磁束の方向が、電機子
界磁磁石に対する回転移動に伴い磁路形成用凸部の配置
ピッチ毎に前記一方側のヨーク板と他方側のヨーク板と
の間で反転する位置関係に設けられた構成を有してい
る。
【0015】
【作用】このような構成を有する手段においては、界磁
磁石に取り付けられたヨーク板の形状により、磁石の総
磁束を分散させることなく集中させる構造によって多極
化が行われているため、磁石に多極着磁を行うことな
く、しかも電機子側の構造を簡易に維持しつつ、磁極数
及び有効磁束の双方が同時に増大されるようになってい
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず図1及び図2に示されている第1の実
施例は、3相のブラシ付小型モータに本発明を適用した
ものであって、非磁性材料を中空円筒状に形成してなる
ケーシング20の軸方向両端面の中心部に、軸受21,
21が対向するように設けられているとともに、これら
の両軸受21,21間に、回転軸22が回転自在に支承
されている。この回転軸22には、ロータを構成する電
機子の鉄心23が固定されているとともに、この鉄心2
3に対して3相のコイル24が巻回されている。上記鉄
心23は、珪素鋼鈑等を所定の厚さに積層してなるもの
であって、放射状に延びる3体の突極23a,23b,
23cが、回転軸を中心にして円周方向に120°のピ
ッチ間隔で設けられている。そしてこれらの各突極23
a,23b,23cの途中部分に励磁用として上記コイ
ル24が巻回されている。
【0017】また上記ケーシング20の胴部内周壁に
は、ステータを構成するように界磁磁石27が環状に固
定されている。この界磁磁石27は、回転状態にある上
記電機子の各突極23a,23b,23cの外周側を、
所定の空隙を介して環状に取り囲む中空円筒体から構成
されている。界磁磁石27としては、フェライト或いは
稀土類のマグネットが採用されており、その延在方向で
ある周方向に直交する方向(軸方向)に着磁が行われて
いる。本実施例では、界磁磁石27の図示上側端面がN
極に着磁されているとともに、図示下側端面がS極に着
磁されている。
【0018】さらに上記界磁磁石27における図示上側
及び図示下側の各着磁端面には、一方側のヨーク板26
及び他方側のヨーク板28がそれぞれ取り付けられてい
る。これら一方側及び他方側の各ヨーク板26,28
は、界磁磁石27の各着磁端面に沿って延在するリング
状の強磁性材からなり、界磁磁石27の図示上側のN極
側に取り付けられたヨーク板26がN極に磁化されてい
るとともに、界磁磁石27の図示下側のS極側に取り付
けられたヨーク板28はS極に磁化されている。
【0019】また一方のヨーク板26の内周縁部に
は、軸中心に向かって突出する4体の磁路形成用凸部2
6a,26b,26c,26dが設けられているととも
に、他方のヨーク板28の内周縁部には、軸中心に向
かって突出する4体の磁路形成用凸部28a,28b,
28c,28dが設けられている。これら一方側のヨー
ク板26の磁路形成用凸部26a,…及び他方側のヨー
ク板28の磁路形成用凸部28a,…どうしは、前記電
機子の鉄心23を軸方向から挟み込みつつ回転移動する
ように構成されている。すなわち電機子の鉄心23と、
一方側及び他方側の各ヨーク板26及び28の磁路形成
用凸部26a,…及び28a,…とは、両者の相対移動
に伴い近接・離間するようになされており、両者が軸方
向に対面して近接したときには、界磁磁石27からの磁
束が、上記一方側及び他方側の各ヨーク板26及び28
の磁路形成用凸部26a,…及び28a,…を通して、
鉄心23側に集束する構成になされている。このとき磁
路形成用凸部26a,…及び28a,…の板厚及び鉄心
23との対面長さは、鉄心23の厚さとほぼ同じ寸法に
設定されている。
【0020】これら一方側及び他方側の両ヨーク板26
及び28における各磁路形成用凸部26a,…及び28
a,…は、周方向に90°のピッチ間隔で並設されてお
り、一方側の磁路形成用凸部26a,…と他方側の磁路
形成用凸部28a,…とは、周方向において互いに45
°ずらされて配置されている。すなわち平面視におい
て、N極に磁化された磁路形成用凸部26a,…と、S
極に磁化された磁路形成用凸部28a,…とは、周方向
に45°のピッチ間隔で交互に環状配置されており、一
方側の磁路形成用凸部26a、他方側の磁路形成用凸部
28a、一方側の磁路形成用凸部26b、他方側の磁路
形成用凸部28b、…の順に交互に配置されている。そ
してこれにより計8極の磁極が多極着磁を行うことなく
構成されている。したがって前記鉄心23のコイル24
を装着した部分を通過する磁束の方向が、上記両側の磁
路形成用凸部26a,28a,…の配置ピッチ(45
°)毎に反転する配置関係になされている。
【0021】また前記回転軸22には、3相の給電電流
に対応した整流子30が環状に取り付けられている。一
方ケーシング20側には、上記整流子30側に接触する
ブラシ31が、3相の給電電流に対応するように固定さ
れている。そしてこれらのブラシ31及び整流子30を
通して、前記電機子のコイル24に3相電流が給電され
るように構成されている。
【0022】このような実施例における小型モータで
は、電機子側と界磁磁石側とが、図示の位置関係にある
とき、すなわち一方のヨーク板26の磁路形成用凸部
26a(N極)が一つの突極23aに近接し、かつ他方
のヨーク板28における一対の磁路形成用凸部28
b,28c(S極)が他の突極23b,23cに近接し
ているときには、図示矢印のようにして界磁磁石27か
らの総磁束が、一方側のヨーク板26の磁路形成用凸部
26aを通して鉄心23の一つの突極23aに集束さ
、その突極23aに集束された磁束が、他の突極23
a23aを通して他方側のヨーク板28の磁路形成用凸
部28b28cに戻される。
【0023】次にこの状態から界磁磁石側が、磁路形成
用凸部の配置ピッチである45゜だけ回転移動したとき
には、例えば他方側のヨーク板28の磁路形成用凸部2
8a(S極)が突極23aに近接するともに、一方側の
ヨーク板26における一対の磁路形成用凸部26c,2
6d(N極)が突極23b,23cに近接する。したが
って界磁磁石27からの総磁束は、上述した矢印方向と
は反対側に、他方側のヨーク板28から一方側のヨーク
板26側に反転して鉄心23に集束される。
【0024】このように本実施例では、界磁磁石27に
取り付けられた一対のヨーク板26,28の形状によ
り、界磁磁石27の総磁束を分散させることなく集中さ
せる構造で多極化が図られており、これによって界磁磁
石27からの磁束が常時最大限に利用され、磁極数P及
び有効磁束Φの双方が同時に増大されるようになってい
る。そしてその多極化にあたっては、従来のように界磁
磁石に多極着磁は行われておらず、しかも電機子側の構
造が簡易に維持されている。
【0025】この状態は、前述した図6及び図7に示さ
れた所謂2−3構造の小型モータと同様な総磁束集中状
態のままで、磁極数Pを増大させた状態となっている。
そして前述した式に示した通り、T/N特性値に対し
て磁極数Pは2乗で寄与することから、磁極数Pを3倍
とすればT/N特性値は9倍となり、本実施例のように
磁極数Pを4倍とすればT/N特性値は16倍、磁極数
Pが5倍ならT/N特性値は25倍のようにしてT/N
特性値は大幅に向上される。
【0026】ここでモータの発生トルクは、コイルの中
を通る磁束Φの単位角度θ当たりの変化(dΦ/dθ;
磁束密度の傾斜の大きさ)に比例し、T/N特性値はそ
の2乗に比例している。そのためモータの1回転中にお
ける磁束Φの変化を、 従来の2極型モータ(P=2)、 従来の多極型モータ(P=10)及び 本発明にかかるモータ(P=10) のそれぞれについて比較してみる。
【0027】図3から明らかなように、まず破線で示し
た従来の2極型モータ()では、大きな磁束がゆっく
り変化しており、太線で示した従来の多極型モータ
()では磁束Φの切り替わりが5倍となっている。し
かし磁束Φ自体は1/5になっているため、結局、磁束
Φの変化dΦ/dθ(傾斜の大きさ)は両者とも同じで
ある。これに対して細線で示した本発明構造()の場
合には、従来の2極型モータ()と同じ総磁束を集中
的に集めているとともに、従来の多極型モータ()と
同じ間隔で切り替えが行われている。そのため磁束Φの
変化dΦ/dθ(傾斜の大きさ)が非常に大きくなって
いる。この場合、各モータの電機子側条件が仮に同じで
あるとすると、の従来型モータに比べての本発明
のモータは、発生トルク(トルク定数)が5倍、T/N
特性値が25倍となる。
【0028】また図4に示されている実施例では、上述
した図1及び図2の実施例に対応する構成物について、
十の位の符号「2」を「4」に代えて表している。この
実施例では、上記実施例よりさらに多極化するように各
ヨーク板46及び48のそれぞれに、多数の磁路形成用
凸部46a〜46h及び48a〜48hが突設されてい
るとともに、鉄心43の各突極43a,43b,43c
の先端部分が、二股状に分割されている。このように突
極の先端部分を二股状とすれば、ヨーク板への負担を低
減することができる。
【0029】さらに図5に示されている実施例では、図
1及び図2の実施例に対応する構成物について、十の位
の符号「2」を「5」に代えて表している。この実施例
では、各ヨーク板56及び58の磁路形成用凸部を、符
号56a〜56h及び58a〜58hのように増大させ
て多極化しているとともに、鉄心53の突極数を、53
a〜53fのように増大させている。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】このように本発明には、種々の形状の電機
子及び界磁磁石を採用することができ、同様な作用・効
果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかる小型モ
ータは、界磁磁石に取り付けたヨーク板の形状により、
界磁磁石の総磁束を電機子の鉄心側に反転を繰り返すよ
うに集中させ、界磁磁石の総磁束を分散させることなく
集中させる構造で多極化を行うものであるから、従来の
ように界磁磁石に多極着磁を行うことなく、しかも電機
子側の構造を簡易に維持しつつ、界磁磁石からの磁束を
常時最大限に利用して磁極数及び有効磁束の双方を同時
に増大することができ、簡易な構造によりT/N特性値
を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における小型モータを表し
た平面説明図である。
【図2】図1に表した小型モータの構造を表した半横断
面説明図である。
【図3】小型モータの1回転中における磁束Φの変化を
比較した線図である。
【図4】本発明の第2実施例における小型モータを表し
た平面説明図である。
【図5】本発明の第3実施例における小型モータを表し
た平面説明図である。
【図6】従来における小型モータの一例を表した平面説
明図である。
【図7】図6に表した小型モータの構造を表した横断説
明図である。
【図8】従来における小型モータの他の例を表した平面
説明図である。
【符号の説明】23,43,53 鉄心24,44,54 コイル26,46,56 ヨーク板28,48,58 ヨーク板27,47,57 界磁磁石 26a,26b,26c,28a,28b,28c 磁
路形成用凸部 30 整流子 31 ブラシ 46a〜46h,48a〜48h 磁路形成用凸部56a〜56h,58a〜58h 磁路形成用凸部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに対して回転自在に支承された回
    転軸と、この回転軸に固定された鉄心の突極に複数相の
    コイルが巻回されてロータを構成する電機子と、この電
    機子に対して近接するように上記ケースに固定されてス
    テータを構成する界磁磁石と、上記回転軸に固定された
    整流子と、当該整流子に接触するように前記ケースに固
    定されたブラシと、を有し、 上記鉄心は、所定の厚さに積層されるように構成された
    複数の突極を備え、該複数の突極の各々に、上記複数相
    のコイルのうちの1相分のコイルがそれぞれ巻回され、 上記複数相のコイルへの通電方向を、回転する整流子に
    接触するブラシにより順次切り替えて前記ロータを連続
    的に回転させるようにした 小型モータにおいて、 上記界磁磁石には、円周方向と直交する回転の軸方向に
    着磁が施されているとともに、 この界磁磁石の着磁両端面の一方側及び他方側のそれぞ
    れに、環状のヨーク板がそれぞれ当接するようにして
    り付けられ、 これら一方側及び他方側の各ヨーク板には、円周方向に
    所定のピッチで複数の磁路形成用凸部が、回転時に前記
    鉄心の突極と近接・離間するように対面可能に設けられ
    てなり、 前記鉄心の突極と磁路形成用凸部とは、界磁磁石の磁束
    、前記一方側のヨーク板の磁路形成用凸部を通して、
    該磁路形成用凸部に近接した突極に集束させるととも
    に、その突極に集束された磁束を、他の突極を通して前
    記他方側のヨーク板の磁路形成用凸部に戻し、かつその
    鉄心内を通過する磁束の方向が、電機子界磁磁石に対
    する回転移動に伴い磁路形成用凸部の配置ピッチ毎に
    記一方側のヨーク板と他方側のヨーク板との間で反転す
    る位置関係に設けられていることを特徴とする小型モー
    タ。
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