JPH06209550A - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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JPH06209550A
JPH06209550A JP36107992A JP36107992A JPH06209550A JP H06209550 A JPH06209550 A JP H06209550A JP 36107992 A JP36107992 A JP 36107992A JP 36107992 A JP36107992 A JP 36107992A JP H06209550 A JPH06209550 A JP H06209550A
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magnetic
path forming
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構造で、ブラシ付小型モータのT/N
特性値を大幅に向上させること目的とする。 【構成】 界磁磁石27に取り付けたヨーク板26,2
8の形状により、電機子の鉄心23側に界磁磁石27の
総磁束を反転させつつ集中させ、界磁磁石27の総磁束
を分散させることなく集中させる構造で多極化を行うこ
とによって、従来のように界磁磁石に多極着磁を行うこ
となく、しかも電機子側の構造を簡易に維持しつつ、界
磁磁石27からの磁束を常時最大限に利用し、磁極数及
び有効磁束Φの双方を同時に増大可能としたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、界磁磁石と電機子とを
相対的に回転可能に設けてなるブラシ付の小型モータに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々のブラシ付小型モータが開発
されているが、従来の小型モータの一例として図10及
び図11に示された構成のモータがある。このものは、
所謂2−3(磁極数−コア極数)構造と呼ばれている小
型モータであり、ケーシング1の内周壁に中空円筒状の
界磁磁石2がステータを構成するように固定されている
とともに、この界磁磁石2の内周側に電機子3が、ロー
タを構成するように回転自在に配置されている。上記界
磁磁石2の着磁は、円周方向に2つの異なる磁極N,S
を形成するように行われているとともに、前記電機子3
は、界磁磁石2の内周壁に近接して磁束を集める3体の
突極3a,3a,3aを有しており、これらの各突極3
aの各々にコイル3b,3b,3bがそれぞれ巻回され
ている。
【0003】また多極型の小型モータとして、例えば図
12に示されているような構成の小型モータがある。こ
のものでは、ケーシング11の内周壁に、ステータを構
成するように固定された中空円筒状の界磁磁石12に対
し、円周方向に沿って異なる磁極N,Sが所定のピッチ
で多数着磁されているとともに、この界磁磁石12の内
周側にロータを構成するように回転自在に配置された電
機子13に、多数の突極13a,13a,…が設けられ
ている。これらの各突極13aの各々には、コイル13
bがそれぞれ巻回されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような従
来の各種小型モータでは、所謂T/N特性値が未だ十分
でないという問題がある。すなわちT/N特性値は、小
型モータのT−N特性におけるトルクTと回転数Nとの
商であり、具体的には、 T/N特性値=TS /NO =ΔT/ΔN =KE ・KT /R・・・・・・・・・・ で表される。ここで、 TS ;始動トルク NO ;無負荷回転数 KE ;逆起電圧定数 KT ;トルク定数 R ;内部抵抗 である。
【0005】このT/N特性値は、モータの基本である
T−N特性の大きさを表しており、モータの大きさを比
較することができる。例えばT/N=3のモータは、T
/N=1のモータを3個同時に回したのと同じT−N特
性が出せる。より具体的にはT/N特性値は、モータの
体積の約2乗(正確には5/3乗)に比例しており、ま
た界磁磁石のBHMAX にほぼ比例する関係を有してい
る。したがって従来から、より大きいモータや強い磁石
を使用しようとする場合には、結果的にT/N特性値を
大きくしようとしているものである。
【0006】T/N特性値を大きくした場合には、次の
ようなことが可能となる。 1)発生トルクの増大。 2)立上り時間の低減。 3)トルク定数及び逆起電圧定数の増大。 4)定格電流の低減。 5)損失(銅損)の低減。 6)高効率化。 7)発熱の低減。 8)出力の増大。 9)負荷変動による回転数変動への影響低減。
【0007】またT/N特性値に余裕がある場合には、
活用の仕方によって次のようなことが可能になる。 1)モータの小型、薄型、軽量化。 2)材料見直し等による低コスト化。 3)設計の自由度の拡大。
【0008】このように従来から提案されている小型モ
ータに関する各種の提案は、結果的に、より高いT/N
特性値を得るためのものが多い。すなわち小型モータの
軽薄短小化、省電力化、省資源化、低価格化等の要請の
根底になっているのは、(T/N特性値)/(体格)及
び(T/N特性値)/(コスト)であり、T/N特性値
をいかに効率よく出すかが従来からの課題となってい
る。例えば、 1)小型化、薄型化、軽量化。 2)始動トルクの伸長。 3)立上がり時間の短縮化。 4)電流値の低減。 5)損失(銅損)の低減。 6)合理化。 等であり、従来からの小型モータ技術に関する提案は、
結果的にT/N特性値を向上させるための検討ともいえ
るものが多い。実際的には、T/N特性値で5%乃至1
0%の違いが競合されている。
【0009】次にこのようなT/N特性値を決める要素
としては、P(磁極数)、Φ(有効磁束)、H(並列コ
イル数)、A(コイル断面積)、L(1T当りのコイル
長)があり、それを式で表すと、 T/N特性値=P2 ・Φ2 ・H・A/L・・・・ となる。したがってこれらの各要素を全体として最大と
なるように組み合わせればT/N特性値が最大になる。
特に、P2 ×Φ2 をいかに大きくするかがポイントにな
る。
【0010】このような観点から考察すれば、上述した
図10及び図11に示された所謂2−3(磁極数−コア
極数)構造の電動機の場合には、3相の小型モータにお
いて磁極数と突極数とが最小限の組み合せとなってお
り、例えば図示の位置関係においては、矢印で示したよ
うにN極の総磁束が1カ所の突極3aに集中している。
したがって有効磁束Φは大きくなっている。しかしなが
ら磁極数Pが2であるため、T/N特性値の向上には限
界がある。
【0011】一方図12に示された多極型のものでは、
磁極数Pと並列コイル数Hとが増大されていると同時
に、コイル長Lが減じられることによって、T/N特性
値の向上が図られているが、電機子13の突極13aと
界磁磁石12との1突極当りの対向面積が小さくなって
おり、磁束が分散使用されている。すなわち同じ総磁束
を多極に分けて使っているため、磁極数Pは増えている
が有効磁束Φは減少しており、結局、上式中におけるP
2 ×Φ2 の値は変わっていない。また並列コイル数Hの
増大は可能であるが、コイル断面積Aの減少に打ち消さ
れてしまい、構造が複雑化する割にはT/N特性値を大
幅に向上させることはできない。したがってこの多極型
の場合には、BHMAX の大きい磁石を採用して有効磁束
Φを稼ぎ、T/N特性値の向上を図っているのが現状で
ある。
【0012】このように従来型の小型モータでは、強い
磁石を使うという大幅コストアップにつながる方法でし
かT/N特性値の向上を図ることができないという問題
がある。
【0013】そこで本発明は、簡易な構造でT/N特性
値を大幅に向上させることができるようにしたブラシ付
の小型モータを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、鉄心に複数相のコイルが巻回された電機子
と、この電機子に対して相対的に回転移動可能に配置さ
れた界磁磁石と、上記電機子のコイルに給電を行う整流
子と、を有する小型モータにおいて、上記界磁磁石に
は、円周方向と直交する方向に着磁が施されているとと
もに、この界磁磁石の着磁両端面に、リング状のヨーク
板がそれぞれ取り付けられ、これらの各ヨーク板には、
円周方向に所定のピッチで複数の磁路形成用凸部が設け
られてなり、前記鉄心と磁路形成用凸部とは、界磁磁石
の磁束を鉄心に集束させるように相互に近接・離間し、
かつその鉄心内を通過する磁束の方向が、電機子と界磁
磁石との回転移動に伴い磁路形成用凸部の配置ピッチ毎
に反転する位置関係に設けられた構成を有している。
【0015】
【作用】このような構成を有する手段においては、界磁
磁石に取り付けられたヨーク板の形状により、磁石の総
磁束を分散させることなく集中させる構造によって多極
化が行われているため、磁石に多極着磁を行うことな
く、しかも電機子側の構造を簡易に維持しつつ、磁極数
及び有効磁束の双方が同時に増大されるようになってい
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず図1及び図2に示されている第1の実
施例は、3相のブラシ付小型モータに本発明を適用した
ものであって、非磁性材料を中空円筒状に形成してなる
ケーシング20の軸方向両端面の中心部に、軸受21,
21が対向するように設けられているとともに、これら
の両軸受21,21間に、回転軸22が回転自在に支承
されている。この回転軸22には、ロータを構成する電
機子の鉄心23が固定されているとともに、この鉄心2
3に対して3相のコイル24が巻回されている。上記鉄
心23は、珪素鋼鈑等を所定の厚さに積層してなるもの
であって、放射状に延びる3体の突極23a,23b,
23cが、回転軸を中心にして円周方向に120°のピ
ッチ間隔で設けられている。そしてこれらの各突極23
a,23b,23cの途中部分に励磁用として上記コイ
ル24が巻回されている。
【0017】また上記ケーシング20の胴部内周壁に
は、ステータを構成するように界磁磁石27が環状に固
定されている。この界磁磁石27は、回転状態にある上
記電機子の各突極23a,23b,23cの外周側を、
所定の空隙を介して環状に取り囲む中空円筒体から構成
されている。界磁磁石27としては、フェライト或いは
稀土類のマグネットが採用されており、その延在方向で
ある周方向に直交する方向(軸方向)に着磁が行われて
いる。本実施例では、界磁磁石27の図示上側端面がN
極に着磁されているとともに、図示下側端面がS極に着
磁されている。
【0018】さらに上記界磁磁石27における図示上側
及び図示下側の各着磁端面には、ヨーク板26及びヨー
ク板28がそれぞれ取り付けられている。これらの各ヨ
ーク板26,28は、界磁磁石27の各着磁端面に沿っ
て延在するリング状の強磁性材からなり、界磁磁石27
の図示上側のN極側に取り付けられたヨーク板26がN
極に磁化されているとともに、界磁磁石27の図示下側
のS極側に取り付けられたヨーク板28はS極に磁化さ
れている。
【0019】また一方のヨーク板26の内周縁部には、
軸中心に向かって突出する4体の磁路形成用凸部26
a,26b,26c,26dが設けられているととも
に、他方のヨーク板28の内周縁部には、軸中心に向か
って突出する4体の磁路形成用凸部28a,28b,2
8c,28dが設けられている。これら各ヨーク板26
の磁路形成用凸部26a,…及びヨーク板28の磁路形
成用凸部28a,…どうしは、前記電機子の鉄心23を
軸方向から挟み込みつつ回転移動するように構成されて
いる。すなわち電機子の鉄心23と、各ヨーク板26及
び28の磁路形成用凸部26a,…及び28a,…と
は、両者の相対移動に伴い近接・離間するようになされ
ており、両者が軸方向に対面するように近接したときに
は、界磁磁石27からの磁束が、上記各ヨーク板26及
び28の磁路形成用凸部26a,…及び28a,…を通
して、鉄心23側に集束する構成になされている。この
とき磁路形成用凸部26a,…及び28a,…の板厚及
び鉄心23との対面長さは、鉄心23の厚さとほぼ同じ
寸法に設定されている。
【0020】これら両ヨーク板26及び28における各
磁路形成用凸部26a,…及び28a,…は、周方向に
90°のピッチ間隔で並設されており、一方側の磁路形
成用凸部26a,…と他方側の磁路形成用凸部28a,
…とは、互いに周方向に45°ずらされて配置されてい
る。すなわち平面視において、N極に磁化された磁路形
成用凸部26a,…と、S極に磁化された磁路形成用凸
部28a,…とは、周方向に45°のピッチ間隔で交互
に環状配置されており、一方側の磁路形成用凸部26
a、他方側の磁路形成用凸部28a、一方側の磁路形成
用凸部26b、他方側の磁路形成用凸部28b、…の順
に交互に配置されている。そしてこれにより計8極の磁
極が多極着磁を行うことなく構成されている。したがっ
て前記鉄心23のコイル24を装着した部分を通過する
磁束の方向が、上記両側の磁路形成用凸部26a,28
aの配置ピッチ(45°)毎に反転する配置関係になさ
れている。
【0021】また前記回転軸22には、3相の給電電流
に対応した整流子30が環状に取り付けられている。一
方ケーシング20側には、上記整流子30側に接触する
ブラシ31が、3相の給電電流に対応するように固定さ
れている。そしてこれらのブラシ31及び整流子30を
通して、前記電機子のコイル24に3相電流が給電され
るように構成されている。
【0022】このような実施例における小型モータで
は、電機子側と界磁磁石側とが、図示の位置関係にある
とき、すなわち一方のヨーク板26の磁路形成用凸部2
6a(N極)が一つの突極23aに近接し、かつ他方の
ヨーク板28における一対の磁路形成用凸部28b,2
8c(S極)が他の突極23b,23cに近接している
ときには、図示矢印のようにして界磁磁石27からの総
磁束が、各磁路形成用凸部26a,28b,28cを通
して鉄心23に集束される。
【0023】次にこの状態から界磁磁石側が、磁路形成
用凸部の配置ピッチである45°だけ回転移動したとき
には、例えばヨーク板28の磁路形成用凸部28a(S
極)が突極23aに近接するともに、ヨーク板26にお
ける一対の磁路形成用凸部26c,26d(N極)が突
極23b,23cに近接する。したがって界磁磁石27
からの総磁束は、上述した矢印方向とは反対側に反転し
て鉄心23に集束される。
【0024】このように本実施例では、界磁磁石27に
取り付けられた一対のヨーク板26,28の形状によ
り、界磁磁石27の総磁束を分散させることなく集中さ
せる構造で多極化が図られており、これによって界磁磁
石27からの磁束が常時最大限に利用され、磁極数P及
び有効磁束Φの双方が同時に増大されるようになってい
る。そしてその多極化にあたっては、従来のように界磁
磁石に多極着磁は行われておらず、しかも電機子側の構
造が簡易に維持されている。
【0025】この状態は、前述した10及び図11に
示された所謂2−3構造の小型モータと同様な総磁束集
中状態のままで、磁極数Pを増大させた状態となってい
る。そして前述した式に示した通り、T/N特性値に
対して磁極数Pは2乗で寄与することから、磁極数Pを
3倍とすればT/N特性値は9倍となり、本実施例のよ
うに磁極数Pを4倍とすればT/N特性値は16倍、磁
極数Pが5倍ならT/N特性値は25倍のようにしてT
/N特性値は大幅に向上される。
【0026】ここでモータの発生トルクは、コイルの中
を通る磁束Φの単位角度θ当たりの変化(dΦ/dθ;
磁束密度の傾斜の大きさ)に比例し、T/N特性値はそ
の2乗に比例している。そのためモータの1回転中にお
ける磁束Φの変化を、 従来の2極型モータ(P=2)、 従来の多極型モータ(P=10)及び 本発明にかかるモータ(P=10) のそれぞれについて比較してみる。
【0027】図3から明らかなように、まず破線で示し
た従来の2極型モータ()では、大きな磁束がゆっく
り変化しており、太線で示した従来の多極型モータ
()では磁束Φの切り替わりが5倍となっている。し
かし磁束Φ自体は1/5になっているため、結局、磁束
Φの変化dΦ/dθ(傾斜の大きさ)は両者とも同じで
ある。これに対して細線で示した本発明構造()の場
合には、従来の2極型モータ()と同じ総磁束を集中
的に集めているとともに、従来の多極型モータ()と
同じ間隔で切り替えが行われている。そのため磁束Φの
変化dΦ/dθ(傾斜の大きさ)が非常に大きくなって
いる。この場合、各モータの電機子側条件が仮に同じで
あるとすると、の従来型モータに比べての本発明
のモータは、発生トルク(トルク定数)が5倍、T/N
特性値が25倍となる。
【0028】また図4に示されている実施例では、上述
した図1及び図2の実施例に対応する構成物について、
十の位の符号「2」を「4」に代えて表している。この
実施例では、上記実施例よりさらに多極化するように各
ヨーク板46及び48のそれぞれに、多数の磁路形成用
凸部46a〜46h及び48a〜48hが突設されてい
るとともに、鉄心43の各突極43a,43b,43c
の先端部分が、二股状に分割されている。このように突
極の先端部分を二股状とすれば、ヨーク板への負担を低
減することができる。
【0029】さらに図5に示されている実施例では、図
1及び図2の実施例に対応する構成物について、十の位
の符号「2」を「5」に代えて表している。この実施例
では、各ヨーク板56及び58の磁路形成用凸部を、符
号56a〜56h及び58a〜58hのように増大させ
て多極化しているとともに、鉄心53の突極数を、53
a〜53fのように増大させている。
【0030】さらにまた図6に示されている実施例で
は、上述した第1の実施例と対応する構成物について、
符号中の十の位「2」を符号「6」に代えて表してい
る。本実施例では、両ヨーク板66,68に設けられて
いる各磁路形成用凸部66a,68aが、電機子側の鉄
心63の周端面に対面するように軸方向に向かって略L
字状に折曲されている。
【0031】次に図7に示されている実施例は、2相モ
ータに本発明を適用したものであって、前記第1の実施
例と対応する構成物について、符号中の十の位「2」を
符号「7」に代えて表している。本実施例における電機
子は、一対の鉄心73,73を有しており、一方の鉄心
73の両端部に設けられた突極73a,73b及び他方
の鉄心73の両端部に設けられた突極73c,73d
が、ヨーク板76及び78の磁路形成用凸部76a〜7
6h及び78a〜78hのいずれかに近接・離間するよ
うに構成されている。
【0032】さらに図8及び図9に示されている実施例
では、上述した第1の実施例と対応する構成物につい
て、符号中の十の位「2」を符号「8」に代えて表して
いる。本実施例では、上述した各実施例中の電機子と界
磁磁石とを、内側と外側とを逆の関係にして配置したも
のであって、ロータを構成する円筒状の界磁磁石87の
外周側に、電機子の鉄心83及びコイル84がステータ
を構成するように配置されている。上記鉄心83は、3
体の突極83a,83b,83cを備えており、円周方
向の一部分のみに配置されている。
【0033】このように本発明には、種々の形状の電機
子及び界磁磁石を採用することができ、同様な作用・効
果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかる小型モ
ータは、界磁磁石に取り付けたヨーク板の形状により、
界磁磁石の総磁束を電機子の鉄心側に反転を繰り返すよ
うに集中させ、界磁磁石の総磁束を分散させることなく
集中させる構造で多極化を行うものであるから、従来の
ように界磁磁石に多極着磁を行うことなく、しかも電機
子側の構造を簡易に維持しつつ、界磁磁石からの磁束を
常時最大限に利用して磁極数及び有効磁束の双方を同時
に増大することができ、簡易な構造によりT/N特性値
を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における小型モータを表し
た平面説明図である。
【図2】図1に表した小型モータの構造を表した半横断
面説明図である。
【図3】小型モータの1回転中における磁束Φの変化を
比較した線図である。
【図4】本発明の第2実施例における小型モータを表し
た平面説明図である。
【図5】本発明の第3実施例における小型モータを表し
た平面説明図である。
【図6】本発明の第4実施例における小型モータを表し
た横断面説明図である。
【図7】本発明の第5実施例における小型モータを表し
た平面説明図である。
【図8】本発明の第6実施例における小型モータを表し
た平面説明図である。
【図9】図8に表した小型モータの構造を表した横断面
説明図である。
【図10】従来における小型モータの一例を表した平面
説明図である。
【図11】図10に表した小型モータの構造を表した横
断面説明図である。
【図12】従来における小型モータの他の例を表した平
面説明図である。
【符号の説明】
23,43,53,63,73,83 鉄心 24,44,54,64,74,84 コイル 26,46,56,66,76,86 ヨーク板 28,48,58,68,78,88 ヨーク板 27,47,57,67,77,87 界磁磁石 26a,26b,26c,28a,28b,28c 磁
路形成用凸部 30 整流子 31 ブラシ 46a〜46h,48a〜48h 磁路形成用凸部 56a〜56h,58a〜58h 磁路形成用凸部 66a〜66h,68a〜68h 磁路形成用凸部 76a〜76h,78a〜78h 磁路形成用凸部 86a〜86i,88a〜88i 磁路形成用凸部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心に複数相のコイルが巻回された電機
    子と、この電機子に対して相対的に回転移動可能に配置
    された界磁磁石と、上記電機子のコイルに給電を行う整
    流子と、を有する小型モータにおいて、 上記界磁磁石には、円周方向と直交する方向に着磁が施
    されているとともに、 この界磁磁石の着磁両端面に、環状のヨーク板がそれぞ
    れ取り付けられ、 これらの各ヨーク板には、円周方向に所定のピッチで複
    数の磁路形成用凸部が設けられてなり、 前記鉄心と磁路形成用凸部とは、界磁磁石の磁束を鉄心
    に集束させるように相互に近接・離間し、かつその鉄心
    内を通過する磁束の方向が、電機子と界磁磁石との回転
    移動に伴い磁路形成用凸部の配置ピッチ毎に反転する位
    置関係に設けられていることを特徴とする小型モータ。
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