JPH0951643A - 同期電動機 - Google Patents

同期電動機

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Publication number
JPH0951643A
JPH0951643A JP7219611A JP21961195A JPH0951643A JP H0951643 A JPH0951643 A JP H0951643A JP 7219611 A JP7219611 A JP 7219611A JP 21961195 A JP21961195 A JP 21961195A JP H0951643 A JPH0951643 A JP H0951643A
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JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
rotor
angle
magnetic
center
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7219611A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiyoshi Yamada
日吉 山田
Yutaro Kaneko
雄太郎 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
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  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気回路のリラクタンスを低減させた同期電
動機とする。 【解決手段】 ステータ1とロータ2が同心に配置され
ていて、その対向周面にはロータが回転できるようにギ
ャップ3が設けられている。ステータ1の内周面にはス
ロット11が設けられ、各スロットの中に図示していな
い一次巻き線が設けられている。ロータ2は、ヨーク2
2と、径方向にS極、N極を有し、かつ円周方向にS
極、N極を交互に着磁された4極のリング状の永久磁石
21と、磁性体となる4つの鉄片23から構成され、鉄
片23はその円周方向の幅中心がロータの回転方向に永
久磁石21の磁極中心より角度θを進むように永久磁石
の外周面に設けられている。角度θは永久磁石の磁化ベ
クトルとステータの励磁電流による磁化ベクトルとに基
づいて設定される。これにより磁力線を通しやすい磁気
回路が形成され、発生トルクが増大される効果が得られ

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、同期電動機に関
し、とくに同期電動機のロータ構成に関する。
【0002】
【従来の技術】同期電動機としては、例えば図7に示す
ようなものがある。ステータ1の内周面にスロット11
が設けられている。各スロットには図示していない一次
巻き線が巻かれている。ステータ1の内側に配置された
ロータ2’は、円筒状ヨーク22と、その外周部に取り
付けられ径方向にS極、N極を有し、かつ円周方向にS
極、N極を交互に着磁された4極のリング状の永久磁石
21とを有している。永久磁石21の外周面には磁気力
を増強するための4つの磁性体23’がその円周方向幅
の中心を永久磁石の極の中心と一致するように配設され
て構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同期電
動機の運転において、最大トルクを発生する位置すなわ
ち最も効率のよい点は、永久磁石の磁化強度と回転磁界
強度によって多少変化するが、おおよそ永久磁石の極と
極の中間に回転磁界の磁力の中心があるときである。こ
のため、磁性体の円周方向幅中心が永久磁石の極中心と
同一位置に存在する上記従来の同期電動機では、磁気回
路のリラクタンスが大きく、磁気損出が増加するという
問題点があった。本発明は、上記従来の問題点に鑑み、
磁気回路のリラクタンスを低減させ、出力トルクが増強
された同期電動機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、ロータと該ロータを囲んで配置されたステー
タとからなり、前記ロータに永久磁石を用いた同期電動
機において、前記ロータに永久磁石の磁極に対応して複
数の磁性体を取り付けるとともに、各磁性体はその円周
方向幅の中心が前記永久磁石の磁極中心に対して角度θ
をつけてあり、該角度θは前記永久磁石の磁化ベクトル
とステータの励磁電流による磁化ベクトルとに基づいて
設定されるものとした。
【0005】そして磁性体を設ける代わりに、永久磁石
を支持するコア部に、角度θをつけて凹部を設けること
ができる。また請求項1記載のものにおいて、さらに永
久磁石を支持するコア部に、前記磁性体と同じ角度θを
つけて凹部を設けることもできる。
【0006】
【作用】請求項1記載の発明では、ロータにおいて、磁
性体の取付位置をその円周方向幅の中心が前記永久磁石
の極中心に対して角度θをつけて設定し、かつ角度θが
永久磁石の磁化ベクトルとステータの励磁電流による磁
化ベクトルとに基づいて設定されているから、磁性体が
受ける磁化強度が向上し、磁気回路のリラクタンスが減
少される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施例を示
す。ステータ1とロータ2が同心に配置されていて、そ
の対向周面にはロータが回転できるようにエアギャップ
3が設けられている。ステータ1の内周面にはスロット
11が設けられ、各スロットの中に図示していない一次
巻き線が設けられている。ロータ2は、ヨーク22と、
ヨーク22の外周に設置され、径方向にS極、N極を有
し、かつ円周方向にS極、N極を交互に着磁された4極
のリング状の永久磁石21と、磁性体となる4つの鉄片
23から構成される。鉄片23はその円周方向の幅中心
がロータの回転方向に永久磁石21の磁極中心より角度
θを進むように永久磁石の外周面に設けられている。
【0008】次に、角度θの決定について説明する。前
述のように永久磁石による磁力の極間の中心に、一次巻
き線内の励磁電流による磁力の極中心が存在すると、出
力トルクと駆動効率がともに最大になる。このとき4極
構造のロータにおけるエアギャップ3内の磁力の極中心
の分布は図2の(a)のようになる。エアギャップ3内
の合成磁化ベクトルMは、図2の磁化ベクトル図(b)
のように、永久磁石の磁化ベクトルMmと励磁電流によ
る磁化ベクトルMIとにより合成されることになる。
【0009】したがって鉄片23はその円周幅の中心を
上記合成ベクトルMに合わせて磁石と鉄片の位置関係を
示す図3のように永久磁石の極中心から角度θを進んだ
位置に設定することで、磁力線を通しやすい磁気回路が
形成される。この角度θは式1により求められる。
【数1】 Pは極数である。
【0010】次に、図4に示す解析用モデル電動機にお
いて、鉄片の取付角度を変えながら出力トルクを測定し
た。その結果を図5に示す。図によれば、永久磁石の磁
極中心の0degと磁極性反転部の45degで最も小
さいのに対し、式1で示した角度は最も大きな出力トル
クを出していることが分かる。なお一次巻き線の励磁電
流は400Aとする。
【0011】なお定トルク運転でない同期電動機の場
合、出力トルクが変動するため、角度θの設定が最大出
力トルクに合わせて行なうと、そのほかの運転域では永
久磁石が減磁してしまう可能性がある。そこで、例えば
電気自動車に用いられる同期電動機では、実験で、式2
に示す最小角度θminと、式3に示す最大角度θma
xを求め、角度θは同期電動機の運転状態に基づいて上
記範囲内に設定すれば、磁力線を通しやすい磁気回路を
確保しながら、運転状態の変動による永久磁石の減磁が
防がれる。
【数2】
【数3】 ここで、極数が4極ならば角度θは8.5°〜30°の
間となる。本実施例は以上のように構成され、従来に対
し鉄片の取り付け位置を合成磁化ベクトルMに合わせて
角度θに移動させたことによって、磁気回路のリラクタ
ンスが低減され、駆動効率が高くなり、発生熱量が減少
し、出力トルクが増加する。
【0012】図6は、第1実施例の変形例を示す。この
実施例は第1の実施例に示すロータ2の代わりにロータ
12を用いたものである。そのほかの構成は第1の実施
例と同様である。ロータ12は鉄片を用いず、磁力の増
強がヨークによって実現されている。すなわちヨーク1
22に凹部123を設けることによって実現される。凹
部123はその凹部中心が永久磁石21の磁極中心に対
しロータ12の回転方向に角度θをつけて設定される。
凹部123は空間または非磁性体で満たされる。角度θ
は第1の実施例と同様に式1で求められる。これによっ
ても、第1の実施例と同様に磁力線を通しやすい磁気回
路が形成されるとともに、ロータが容易に製作でき、よ
り頑丈なロータが構成できる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
同期電動機の永久磁石を備えるロータにおいて、磁性体
の取付位置はその円周方向幅の中心が永久磁石の極中心
に対して角度θをつけてあり、この角度θは永久磁石の
磁化ベクトルと励磁電流による磁化ベクトルとに基づい
て設定されているから、磁性体が受ける磁化強度が向上
する。これにより、磁気回路のリラクタンスが低減し、
発生トルクが増大するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す図である。
【図2】エアギャップ内の磁化ベクトルおよび合成磁化
ベクトルの位置を示す図である。
【図3】鉄片の取り付け位置の説明図である。
【図4】解析用モデル電動機である。
【図5】モデル電動機の解析結果を示す図である。
【図6】第2の実施例を示す図である。
【図7】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 ステータ 2、2’、12 ロータ 3 エアギャップ 11 スロット 21 永久磁石 22、122 ヨーク 23、23’ 鉄片 123 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータと該ロータを囲んで配置されたス
    テータとからなり、前記ロータに永久磁石を用いた同期
    電動機において、前記ロータに永久磁石の磁極に対応し
    て複数の磁性体を取り付けるとともに、各磁性体はその
    円周方向幅の中心が前記永久磁石の磁極中心に対して角
    度θをつけてあり、該角度θは前記永久磁石の磁化ベク
    トルとステータの励磁電流による磁化ベクトルとに基づ
    いて設定されることを特徴とする同期電動機。
  2. 【請求項2】 ロータと該ロータを囲んで配置されたス
    テータとからなり、前記ロータに永久磁石を用いた同期
    電動機において、前記ロータに永久磁石を支持するコア
    部に、前記永久磁石の磁極中心に対して角度θをつけて
    凹部を設け、該角度θは前記永久磁石の磁化ベクトルと
    ステータの励磁電流による磁化ベクトルとに基づいて設
    定されることを特徴とする同期電動機。
  3. 【請求項3】 前記ロータのコア部には、前記永久磁石
    の磁極中心に対して前記角度θをつけて凹部を設けるこ
    とを特徴とする請求項1記載の同期電動機。
JP7219611A 1995-08-04 1995-08-04 同期電動機 Withdrawn JPH0951643A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20021105