JP2009138908A - 等速自在継手 - Google Patents

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Hideki Kondo
英樹 近藤
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Abstract

【課題】高温で、薬品を含む水、スケールがかかるような劣悪雰囲気下での耐久性を有する等速自在継手を提供すること。
【解決手段】シール部材15、16、17の相互摺動によって、外側継手部材1、5に対する内側継手部材2、9、32の相対変位を許容する等速自在継手において、シール部材15、16、17に密封された外側継手部材1、5と内側継手部材2、9、32との間の空間S1に、耐熱性且つ耐水性を有するグリースを封入した。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、各種産業機械の動力伝達機構に使用される等速自在継手に関する。
例えば各種産業機械の動力伝達機構に組み込まれる等速自在継手には、継手内部への塵埃などの異物侵入防止や継手内部に封入されたグリースの漏洩防止を目的として、シール部材が装着される。
特に、高温で、薬品を含む水、スケールがかかるような劣悪雰囲気下で使用される等速自在継手のシール部材として、例えば図3に示すような構造のものが既に提案されている(特許文献1参照)。
図3における等速自在継手は、外側継手部材本体1、内側継手部材本体2、トルク伝達ボール3及び保持器4を主要な構成要素とする。外側継手部材本体1は、内周面に軸方向に延びる複数のトラック溝を有する。内側継手部材本体2は、外周面に軸方向に延びる複数のトラック溝を有する。複数のトルク伝達ボール3が、外側継手部材本体1と内側継手部材本体2のトラック溝によって形成されたトラックに配される。保持器4が、これらのボール3を円周方向等間隔に支持する。
外側継手部材本体1には、取り付けフランジ5が溶接部6にて一体的に連結されている。この一体的に連結された外側継手部材本体1と取り付けフランジ5が、一端で開口したカップ状であり、外側継手部材として機能する。取り付けフランジ5のフランジとして機能するフランジ部7には周方向に所定間隔で複数のスリット孔8が形成されている。このスリット孔8にボルト(図示省略)を通し、ナット(図示省略)を締結することにより、取り付けフランジ5を別部材(図示省略)に連結する。
内側継手部材本体2には、スペーサとしてのフィレットリング32と取り付けフランジ9が一体的に連結されている。詳述すれば、内側継手部材本体2に、フィレットリング32が外嵌され、更に、取り付けフランジ9が、スプライン結合され、これらを取り付け部材10のボルト11による締結でもって固定している。この一体的に連結された内側継手部材本体2とフィレットリング32と取り付けフランジ9が、内側継手部材として機能する。
取り付けフランジ9のフランジとして機能するフランジ部12には周方向に所定間隔で複数のボルト孔13が形成されている。このボルト孔13にボルト(図示省略)を通し、ナット(図示省略)を締結することにより、取り付けフランジ9を別部材(図示省略)に連結する。
外側継手部材本体1と内側継手部材本体2との間には、等速自在継手の内部からの潤滑剤の漏洩を防止するシール部材14が設けられている。シール部材14は、凸球面部材である金属製のメカニカルシール内環15と、凹球面部材である金属製のメカニカルシール外環16と、中間部材である金属製のメカニカルシール中環17とで構成された二重の球面メカニカルシール構造を具備する。
メカニカルシール内環15は、外周に凸球面18が形成された部材で、内側継手部材本体2にOリング19を介して軸方向移動可能に外嵌され、内側継手部材本体2に取り付けられた受け部材20との間の弾性部材であるコイルばね21により弾性力が付与されている。
メカニカルシール外環16は、内周に凹球面22が形成された部材で、内側継手部材本体2に固着された取り付けフランジ9にOリング23を介して軸方向移動可能に外嵌されている。メカニカルシール外環16は、取り付けフランジ9に設けられた受け部材24との間の弾性部材であるコイルばね25により弾性力が付与されている。
メカニカルシール中環17は、内周に凹球面26が形成されると共に外周に凸球面27が形成された部材で、外側継手部材本体1にボルト28により固定されて、メカニカルシール内環15とメカニカルシール外環16との間に延在している。
メカニカルシール内環15は、その凸球面18がOリング29を介してメカニカルシール中環17の凹球面26と接する。等速自在継手に装着した状態での、Oリング29の等速自在継手軸方向の断面は略楕円状である。内側継手部材本体2の受け部材20とメカニカルシール内環15との間には圧縮状態のコイルばね21が介在し、このコイルばね21の弾性力により、メカニカルシール内環15をメカニカルシール中環17に押圧して高いシール性を確保している。また、メカニカルシール内環15とメカニカルシール中環17に間にOリング29を介在させることによっても、高いシール性を確保している。
一方、メカニカルシール外環16は、その凹球面22がOリング30を介してメカニカルシール中環17の凸球面27と接する。等速自在継手に装着した状態での、Oリング30の等速自在継手軸方向の断面は略楕円状である。取り付けフランジ9の受け部材24とメカニカルシール外環16との間には圧縮状態のコイルばね25が介在し、このコイルばね25の弾性力により、メカニカルシール外環16をメカニカルシール中環17に押圧して高いシール性を確保している。また、メカニカルシール外環16とメカニカルシール中環17に間にOリング30を介在させることによっても、高いシール性を確保している。また、外側継手部材本体1とメカニカルシール中環17との間にOリング31を介在することにより、この間の高いシール性を確保している。
この等速自在継手が、作動角をとる場合には、メカニカルシール内環15の凸球面18とメカニカルシール中環17の凹球面26とが摺動し、メカニカルシール外環16の凹球面22とメカニカルシール中環17の凸球面27とが摺動する。これらの摺動により、シール部材14、即ち、メカニカルシール内環15、外環16、中環17が、等速自在継手の作動角をとる動作を妨げることがない。
この等速自在継手は、その継手中心Oから軸方向等距離の位置に保持器4の内径中心O’と、保持器4の外径中心O''を有するダブルオフセット構造を有する。また、継手中心Oから、メカニカルシール内環15の凸球面18の半径およびメカニカルシール外環16の凹球面22の半径が設定されている。
特開2006−97733号公報
しかし、このような等速自在継手の構造であっても、高温で、薬品を含む水、スケールがかかるような劣悪雰囲気下では、十分な耐久性が得られていないのが現状である。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、高温で、薬品を含む水、スケールがかかるような劣悪雰囲気下での耐久性を有する等速自在継手を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明は、一端で開口したカップ状の外側継手部材と、該外側継手部材の内方に外側継手部材との間でトルク伝達可能に配置されると共に該外側継手部材の開口端より軸部が延出する内側継手部材と、前記外側継手部材の開口と内側継手部材の軸部との間を密封する複数のシール部材とを備え、前記シール部材の一部が前記外側継手部材に取り付けられると共に、前記シール部材の残りが内側継手部材に取り付けられ、これらシール部材の相互摺動によって、前記外側継手部材に対する内側継手部材の相対変位を許容する等速自在継手において、前記シール部材で密封された前記外側継手部材と前記内側継手部材との間の空間に、耐熱性且つ耐水性を有するグリースを封入したことを特徴とする。
ここで、外側継手部材と内側継手部材のそれぞれは、一体構造のものに限らず、連結された構造のものも含む。
請求項1の発明によれば、高温で、薬品を含む水がかかる雰囲気下で、等速自在継手内部に薬品を含む水が侵入することによるグリース潤滑性能の低下が抑制され、グリースの耐久性が向上する。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記シール部材における前記等速自在継手の外部に面する外表面に、撥水処理を施したものである。
ここで、シール部材における等速自在継手の外部に面する外表面は、等速自在継手が作動角をとった場合のものも含む。
請求項2の発明によれば、外表面にかかった薬品を含む水を撥水(水玉状に)し、等速自在継手の回転時に遠心力により薬品を含む水が等速自在継手から離散することを促進し、等速自在継手内部への薬品を含む水の侵入を防ぐことが出来る。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記内側継手部材に取り付けられたシール部材が、凸球面を外周に形成した凸球面部材と、前記軸部に取り付けられて凹球面を内周に形成した凹球面部材とで構成され、前記外側継手部材に取り付けられたシール部材が、前記凸球面部材と凹球面部材との間に延在し、内周に前記凸球面部材の凸球面と接する凹球面、外周に前記凹球面部材の凹球面と接する凸球面をそれぞれ形成した中間部材で構成されているものである。
請求項3の発明によれば、等速自在継手の動作を妨げることなく、等速自在継手内部と外部との間のシール性を効果的に確保することが可能である。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記凸球面部材の凸球面又は前記中間部材の凹球面に、平面部を有する環状溝と、該環状溝に装着されると共に前記平面部に当接可能な平面を有するOリングとを備えたものである。
ここで、環状溝の平面部、Oリングが有する平面とは、公差、測定誤差、微小の変形に等により、厳密に平面でなくとも、実質的に平面とみなせるものも含む。
従来の等速自在継手のシール部材の構造では、凸球面部材(図3のメカニカルシール内環15)、凹球面部材(図3のメカニカルシール外環16)の回転作動は機構上、みそすり状の動きとなる。そのため、凸球面部材の凸球面と中間部材の凹球面との間に介在するOリング(図3のOリング29)、凹球面部材の凹球面と前記中間部材の凸球面との間に介在するOリング(図3のOリング30)には捩れ力が働く。このため、これらのOリングの摩耗速度及び亀裂の進行速度が大きくなり、耐久性の低下の原因となっていた。請求項4の発明によれば、凸球面部材、凹球面部材のみそすり運動による捩れ力を、Oリングが有する平面が環状溝の平面部に当接することにより受止め、捩れによる耐久性低下を抑制することができる。
請求項5の発明は、請求項3又は4の発明において、前記凹球面部材の凹球面又は前記中間部材の凸球面に、平面部を有する環状溝と、該環状溝に装着されると共に前記平面部に当接可能な平面を有するOリングとを備えたものである。
請求項5の発明によれば、凸球面部材、凹球面部材のみそすり運動による捩れ力を、Oリングが有する平面が環状溝の平面部に当接することにより受止め、捩れによる耐久性低下を抑制することができる。
請求項6の発明は、請求項3〜5の何れか一の発明において、前記内側継手部材と前記シール部材とに囲まれた空間に、油分を吸収した軟性材を封入したものである。
ここで、軟性材とは、軟らかい材料で且つ油分を吸収する性質を持つものである(以下、同じ)。
請求項6の発明によれば、等速自在継手の動作を妨害することなく、等速自在継手内部への薬品を含む水やスケール等の異物の侵入、及び等速自在継手外部へのグリースの漏洩を効果的に抑制できる。また、内側継手部材とシール部材に対して防錆効果が得られる。
請求項7の発明は、請求項3〜6の何れか一の発明において、前記内側継手部材と凹球面部材とに囲まれた空間に、前記中間部材の凸球面に前記凹球面部材の凹球面を弾性的に押圧する弾性部材を配設すると共に、該空間に油分を吸収した軟性材を封入したものである。
請求項7の発明によれば、中間部材の凸球面と凹球面部材の凹球面とのシール性を向上することができると共に、弾性部材の動作を妨害することなく、内側継手部材と凹球面部材とに囲まれた空間内部への薬品を含む水、スケール等の異物侵入を効果的に抑制できる。また、内側継手部材と凹球面部材に対して防錆効果が得られる。
請求項8の発明は、請求項3〜7の何れか一の発明において、前記凸球面部材の凸球面と、前記凹球面部材の凹球面と、前記中間部材の凹球面と、前記中間部材の凸球面の少なくともいずれか1つに、耐腐食性と耐摩耗性の少なくとも一方を付与する金属めっき処理又は樹脂系コーティングを施したものである。
請求項8の発明によれば、凸球面部材の凸球面と、凹球面部材の凹球面と、中間部材の凹球面と、中間部材の凸球面の少なくともいずれか1つに、耐腐食性と耐摩耗性の少なくとも一方を付与することができる。
請求項9の発明は、請求項1〜8の何れか一の発明において、前記外継手部材と内側継手部材の少なくとも一方に、被接続部材に対してボルトとナットで締結するためにスリット孔を外周縁に形成したフランジを設けると共に、該フランジの反接続側の面における外周縁に突起を設け、ボルトとナットとの緩みによるスリット孔からの脱落防止形状としたものである。
請求項9の発明によれば、ボルトとナットの締結が緩んだ場合に、フランジの突起に、ボルトの頭部又はボルトに締結したナットが係合することにより、スリット孔からボルトとナットが脱落することを防止することが可能になる。
本発明によれば、高温で、薬品を含む水、スケールがかかるような劣悪雰囲気下での耐久性を有する等速自在継手を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る等速自在継手を示したものである。この等速自在継手について、図3に基づいて説明した等速自在継手と同じ構成要素には、同じ符号を付し説明を省略する。
シール部材14により密封された外側継手部材本体1、内側継手部材本体2及び取り付けフランジ5の間の空間S1には、耐熱性且つ耐水性を有するグリースが封入されている。このグリースは、2号ちょう度以上の極圧添加材封入グリースで耐熱、耐水性能を有するものであり、例えば、極圧添加材には二硫化モリブデン及び有機モリブデンを適用し、増ちょう材には石けん系でリチウム又はカルシウムを用いた金属石けん、複合型のどちらかを適用する。また、他の添加剤として例えばグラファイト,石灰石などを含有する。
シール部材14の等速自在継手の外部に面する外表面、即ち、メカニカルシール外環16の外表面33、及び、メカニカルシール中環17の外表面34には、撥水処理が施されている。この撥水処理は、例えば、フッ素、シリコン系ワックス、コーティング材を塗布
するものである。図1では、等速自在継手が作動角0度の状態であるが、作動角が0度でない場合を考慮すれば、シール部材14の等速自在継手の外部に面する外表面34として、メカニカルシール中環17の凸球面27の一部も含まれる。撥水処理は、外表面34、35全部に施される必要は無く、例えば、メカニカルシール外環16の凹球面22とメカニカルシール中環17の凸球面27の周辺だけであってもよい。
メカニカルシール中環17の凹球面26と凸球面27のそれぞれには、軸方向断面が略コ字状の周方向の環状溝が形成されている。この環状溝は、2つの側面と1つの底面を合わせた3つの平面部を有する。凹球面26と凸球面27の環状溝には、それぞれOリング35、36が装着されている。環状溝に装着された状態でのOリング35、36についての等速自在継手軸方向の断面は、図2(A)に示すような略正方形状である。図2(A)における下側が環状溝の底面側である。3つの平面37が環状溝の側面及び底面に当接可能である。
環状溝に装着された状態でのOリング35、36の変形例についての等速自在継手軸方向の断面を図2(B)〜(E)に示す。図2(B)〜(E)における下側が環状溝の底面側である。図2(B)は、正方形の角が部分円弧状になったものである。3つの平面38が環状溝の側面及び底面に当接可能である。図2(C)は、長方形の対向する辺が外方に凸である部分円弧状になったものである。2つの平面39が環状溝の側面に当接可能である。図2(D)は、長方形の一辺が外方に凸である部分円弧状になったものである。3つの平面40が環状溝の側面及び底面に当接可能である。図2(E)は、略半円状である。1つの平面41が環状溝の底面に当接可能である。
Oリング35が装着される軸方向断面が略コ字状の周方向の環状溝は、メカニカルシール中環17の凹球面26ではなく、メカニカルシール内環15の凸球面18に形成されていてもよい。即ち、メカニカルシール内環15の凸球面18又はメカニカルシール中環17の凹球面26の一方に形成されていればよい。
Oリング36が装着される軸方向断面が略コ字状の周方向の環状溝は、メカニカルシール中環17の凸球面27ではなく、メカニカルシール外環16の凹球面22に形成されていてもよい。即ち、メカニカルシール外環16の凹球面22又はメカニカルシール中環17の凸球面27の一方に形成されていればよい。また、Oリング35、36は必ずしも両方必要ではなく、少なくとも一方があればよい。
内側継手部材本体2とフィレットリング32と取り付けフランジ9とシール部材14に囲まれた空間S2と、取り付けフランジ9とメカニカルシール外環16とに囲まれた空間S3には、油分を吸収した軟性材が封入されている。軟性材は、軟らかい材料で且つ油分を吸収する性質を持つものであり、例えば、発泡ウレタン、スポンジ等である。
メカニカルシール内環15の凸球面18、メカニカルシール外環16の凹球面22、メカニカルシール中環17の凹球面26、メカニカルシール中環17の凸球面27には金属めっき処理又は樹脂系コーティングが施されている。金属めっき処理は、耐腐食性と耐摩耗性の少なくとも一方を付与するものであり、例えば、ニッケルめっき等である。樹脂系コーティングは、耐腐食性と耐摩耗性の少なくとも一方を付与するものであり、例えば、ふっ素樹脂(四ふっ化エチレン)又はポリイミドをベースとしたコーティング等である。この金属めっき処理又は樹脂系コーティングは、凸球面18、凹球面22、凹球面26、凸球面27の全てに施されている必要は無く、少なくともいずれか1つに施されていればよい。
取り付けフランジ5のフランジ部7において反接続側の面42における外周縁に取り付けフランジ5の軸方向に突出する突起43を設けた。突起43は、面42の外周縁全てに設ける必要は無く、取り付けフランジ5の接続に使用するボルトの頭部又はこのボルトに締結したナットが係合可能に設ければよく、例えばスリット孔8の周辺に部分的に設けてもよい。
取り付けフランジ9のフランジ部12のボルト孔13をスリット孔にしてもよい。その場合、フランジ部12において反接続側の面における外周縁に取り付けフランジ9の軸方向に突出する突起を設けてもよい。この突起は、反接続側の面の外周縁全てに設ける必要は無く、取り付けフランジ9の接続に使用するボルトの頭部又はこのボルトに締結したナットが係合可能に設ければよく、例えばスリット孔の周辺に部分的に設けてもよい。
上記実施形態では、等速自在継手として、上記の等速自在継手を使用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、トリポード型などの他の等速自在継手にも適用可能である。
本発明は、上記実施形態の他にも、その技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。
(A)が本発明の実施形態に係る等速自在継手の軸方向断面図((B)におけるB−B線断面図)、(B)が(A)におけるA−A線矢視図である。 (A)が本発明の実施形態に係るOリングについての等速自在継手軸方向の断面図、(B)〜(E)はその変形例についてのものである。 (A)が従来の等速自在継手の軸方向断面図((B)におけるY−Y線断面図)、(B)が(A)におけるX−X線矢視図である。
符号の説明
1 外側継手部材本体(外側継手部材)
2 内側継手部材本体(内側継手部材)
5 取り付けフランジ(外側継手部材)
7 フランジ部(フランジ)
8 スリット孔
9 取り付けフランジ(内側継手部材)
14 シール部材
15 メカニカルシール内環(凸球面部材)
16 メカニカルシール外環(凹球面部材)
17 メカニカルシール中環(中間部材)
18 凸球面
22 凹球面
25 コイルばね(弾性部材)
26 凹球面
27 凸球面
32 フィレットリング(内側継手部材)
33 外表面
34 外表面
35 Oリング
36 Oリング
37 平面
38 平面
39 平面
40 平面
41 平面
42 面
43 突起
S1 空間
S2 空間
S3 空間

Claims (9)

  1. 一端で開口したカップ状の外側継手部材と、該外側継手部材の内方に外側継手部材との間でトルク伝達可能に配置されると共に該外側継手部材の開口端より軸部が延出する内側継手部材と、前記外側継手部材の開口と内側継手部材の軸部との間を密封する複数のシール部材とを備え、
    前記シール部材の一部が前記外側継手部材に取り付けられると共に、前記シール部材の残りが内側継手部材に取り付けられ、これらシール部材の相互摺動によって、前記外側継手部材に対する内側継手部材の相対変位を許容する等速自在継手において、
    前記シール部材で密封された前記外側継手部材と前記内側継手部材との間の空間に、耐熱性且つ耐水性を有するグリースを封入したことを特徴とする等速自在継手。
  2. 前記シール部材における前記等速自在継手の外部に面する外表面に、撥水処理を施した請求項1に記載の等速自在継手。
  3. 前記内側継手部材に取り付けられたシール部材が、凸球面を外周に形成した凸球面部材と、前記軸部に取り付けられて凹球面を内周に形成した凹球面部材とで構成され、前記外側継手部材に取り付けられたシール部材が、前記凸球面部材と凹球面部材との間に延在し、内周に前記凸球面部材の凸球面と接する凹球面、外周に前記凹球面部材の凹球面と接する凸球面をそれぞれ形成した中間部材で構成されている請求項1又は2に記載の等速自在継手。
  4. 前記凸球面部材の凸球面又は前記中間部材の凹球面に、平面部を有する環状溝と、該環状溝に装着されると共に前記平面部に当接可能な平面を有するOリングとを備えた請求項3に記載の等速自在継手。
  5. 前記凹球面部材の凹球面又は前記中間部材の凸球面に、平面部を有する環状溝と、該環状溝に装着されると共に前記平面部に当接可能な平面を有するOリングとを備えた請求項3又は4に記載の等速自在継手。
  6. 前記内側継手部材と前記シール部材とに囲まれた空間に、油分を吸収した軟性材を封入した請求項3〜5の何れか一に記載の等速自在継手。
  7. 前記内側継手部材と凹球面部材とに囲まれた空間に、前記中間部材の凸球面に前記凹球面部材の凹球面を弾性的に押圧する弾性部材を配設すると共に、該空間に油分を吸収した軟性材を封入した請求項3〜6の何れか一に記載の等速自在継手。
  8. 前記凸球面部材の凸球面と、前記凹球面部材の凹球面と、前記中間部材の凹球面と、前記中間部材の凸球面の少なくともいずれか1つに、耐腐食性と耐摩耗性の少なくとも一方を付与する金属めっき処理又は樹脂系コーティングを施した請求項3〜7の何れか一に記載の等速自在継手。
  9. 前記外継手部材と内側継手部材の少なくとも一方に、被接続部材に対してボルトとナットで締結するためにスリット孔を外周縁に形成したフランジを設けると共に、該フランジの反接続側の面における外周縁に突起を設け、ボルトとナットとの緩みによるスリット孔からの脱落防止形状とした請求項1〜8の何れか一に記載の等速自在継手。
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WO2011114892A1 (ja) * 2010-03-15 2011-09-22 Ntn株式会社 等速自在継手および動力伝達装置

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