JP5901953B2 - 等速自在継手 - Google Patents

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Description

本発明は、等速自在継手に関する。
例えば、各種産業機械などで使用される等速自在継手では、外部からの異物の侵入および内部からのグリースの漏出を防止するためのシール部材として、ゴムや樹脂製のブーツを装着しているのが一般的である。
しかしながら、各種産業機械の中でも鉄鋼設備の一つである連続鋳造設備で使用され、各種ロールに駆動力を伝達するロール駆動力伝達装置は、80℃以上の輻射熱、水蒸気による高温多湿、スケールの飛散、薬品類などによる劣悪雰囲気下で使用されるため、前述したゴムや樹脂製のブーツからなるシール部材の場合、そのシール部材が劣化し易く、シール性能および耐久性能の低下を招来する。
このことから、劣悪雰囲気下で使用されるロール駆動力伝達装置に組み込まれた等速自在継手では、ゴムや樹脂製のブーツからなるシール部材を使用せず、金属製の球面シール構造を採用している。なお、等速自在継手は、外側継手部材と、内側継手部材と、その外側継手部材と内側継手部材との間で角度変位を許容しながらトルクを伝達するボールと、そのボールを保持するケージとで主要部が構成され、内側継手部材から延びるシャフトと外側継手部材との間に球面シール構造が設けられている(特許文献1)。
特許文献1に記載の等速自在継手は、図5に示すように、軸方向に延びる複数のトラック溝1が球面状内周面2に円周方向等間隔で形成された外側継手部材3と、その外側継手部材3のトラック溝1と対応させて軸方向に延びる複数のトラック溝4が球面状外周面5に円周方向等間隔で形成された内側継手部材6と、外側継手部材3のトラック溝1と内側継手部材6のトラック溝4とが協働して形成されたボールトラックに配されたトルク伝達部材である複数のボール7と、外側継手部材3の球面状内周面2と内側継手部材6の球面状外周面5との間に介在してボール7を保持するケージ8とを備えている。
内側継手部材6の軸孔にシャフト10の軸端を挿入してスプライン嵌合させることにより両者をトルク伝達可能に連結している。すなわち、内側継手部材6の軸孔の内径面に雌スプライン11を形成し、また、シャフト10の端部に雄スプライン12を形成し、シャフト10の雄スプライン12を内側継手部材6の軸孔に嵌入することによって、雄スプライン12と内側継手部材6の雌スプライン11とを嵌合させる。
外側継手部材3の開口部を塞ぐため、その外側継手部材3の開口端部と内側継手部材6から延びるシャフト10との間に、継手内部への外部からの液体の侵入および内部からのグリースの漏洩を防止する球面シール構造20が設けられている。
この球面シール構造20は、内径に凹球面状のシール面21を有する金属製の球面シール外環22と、外径に凸球面状のシール面23を有する金属製の球面シール内環24とを備える。この場合、球面シール外環22を外側継手部材3に装着すると共に、球面シール内環24を内側継手部材6から延びるシャフト10に滑動自在に装着する。そして、球面シール内環24と内側継手部材6との間に配設されたスプリング25により、球面シール内環24のシール面23を球面シール外環22のシール面21に弾圧接触させるものである。
特開2010−65814号公報
しかしながら、シャフト10の内側継手部材に対する軸方向のスライドが許容されるタイプであれば、図5に示すような球面シール構造20を有すれば、図5の仮想線で示すように、作動角θをとった場合、シャフト10と球面シール外環22との干渉により、大きくとることができない。すなわち、シャフト10側が球面シール外環22の内径面26に当接することになって、許容最大角度θが決まる。このような構造の場合の許容最大角度θは10°程度である。
そこで、本発明は斯かる実情に鑑み、球面シール構造を備えしかも、高角度(例えば、20°程度)まで作動することができる等速自在継手を提供しようとするものである。
本発明の等速自在継手は、軸方向に延びる複数のトラック溝が内径面に円周方向等間隔で形成された外側継手部材と、前記外側継手部材のトラック溝と対応させて軸方向に延びる複数のトラック溝が外径面に円周方向等間隔で形成された内側継手部材と、前記外側継手部材のトラック溝と前記内側継手部材のトラック溝とが協働して形成されたボールトラックに配されたトルク伝達部材である複数のボールと、前記外側継手部材の内径面と前記内側継手部材の外径面との間に介在してボールを保持するケージとを備えた等速自在継手であって、密封部材が付設され、前記密封部材は、凸球面状のシール面を有する球面シール内環と、この球面シール内環のシール面と相対的に摺接する凹球面状のシール面を有する球面シール外環とを備え、前記球面シール内環が外側継手部材側に装着され、前記球面シール外環がシール外環台座を介して前記内側継手部材に固定され、球面シール内環と球面シール外環はともに金属製で、かつ球面シール内環のシール面の球芯と、球面シール外環のシール面の球芯とが、継手軸芯と同芯であるものである。
本発明の等速自在継手によれば、球面シール内環が外側継手部材側に装着され、前記球面シール外環がシール外環台座を介して前記内側継手部材に固定されるものであるので、シャフトが球面シール外環に干渉されることなく、シャフトが外側継手部材側に装着される球面シール内環に干渉されるまで作動角をとることが可能となる。これによって、従来のこの種のタイプのものよりも大きい作動角をとることが可能である。
球面シール内環のシール面と、球面シール外環のシール面との間にシールリングを介在させるとともに、球面シール内環は外側継手部材の開口部に外嵌される外側継手部材装着用筒部を有し、この筒部の内径面と外側継手部材の外径面との間にシールリングを介在させるのが好ましい。
球面シール内環のシール面と、球面シール外環のシール面とを弾性的に弾性部材を介して接触させるのが好ましい。この際、弾性部材が、外側継手部材に外嵌されるばね部材にて構成することができる。
また、球面シール内環は、筒状のばね台座と、前記シール面を有するリング体とを備え、ばね台座の外側継手部材側開口部が外側継手部材の開口部に外嵌されるとともに、ばね台座の反外側継手部材側に前記リング体が付設され、かつ、リング体のシール面を球面シール外環のシール面に押し付ける前記弾性部材がばね台座に外嵌されているものであってもよく、球面シール外環のシール面とリング体のシール面対応面とを密着させるリング状の付勢体をリング体に付設したものであってもよい。
前記シールリングや球面シール内環のリング体をゴム又は樹脂の弾性材にて構成できる。
本発明では、従来のこの種のタイプのものよりも大きさ作動角(例えば、20度程度)をとることが可能であり、しかも、シャフトの内側継手部材に対するスライドを許容するものである。このため、高角度まで作動する必要がある各種の産業機械の動力伝達機構に適用することができる。
シールリングを介在させたものであれば、球面シール内環のシール面と、球面シール外環のシール面との間、外側継手部材装着用筒部の内径面と外側継手部材の外径面との間等におけるシール性の向上を図ることができ、安定した密封性を発揮することができる。
球面シール内環のシール面と、球面シール外環のシール面とを弾性的に弾性部材を介して接触させることによって、常時安定したシール性を発揮することができる。なお、弾性部材をばね部材にて構成することができるので、低コスト化を図ることができる。
ばね台座を備えたものでは、球面シール内環のシール面を球面シール外環のシール面に安定して弾性的に押し付けることができ、高精度なシール性を発揮する。
前記シールリングや球面シール内環のリング体をゴム又は樹脂の弾性材にて構成でき、シール性の向上を図ることができ、特に、球面シール内環のリング体をゴム等で構成することによって、軽量化を図ることができる。球面シール内環を、ばね台座とリング体とで構成することによって、シール面が摩耗等した場合、リング体のみを交換することができ、メンテナンス性に優れる。また、ばね台座とリング体とを異なる材質で構成できる。このように異なる材質で構成することによって、生産性の向上やコスト低減を図ることができる。
本発明の実施形態を示す等速自在継手の断面図である。 前記図1に示す等速自在継手が作動角をとった状態の断面図である。 本発明の他の実施形態を示す等速自在継手の断面図である。 本発明の別の実施形態を示す等速自在継手の断面図である。 従来の等速自在継手の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1と図2は本発明に係る等速自在継手を示し、等速自在継手は、軸方向に延びる複数のトラック溝41が内径面42に円周方向等間隔で形成された外側継手部材43と、その外側継手部材43のトラック溝41と対応させて軸方向に延びる複数のトラック溝44が外径面45に円周方向等間隔で形成された内側継手部材46と、外側継手部材43のトラック溝41と内側継手部材46のトラック溝44とが協働して形成されたボールトラックに配されたトルク伝達部材である複数のボール47と、外側継手部材43の内径面42と内側継手部材46の外径面45との間に介在してボール47を保持するケージ48とを備えている。
外側継手部材43は、前記トラック溝41が形成された内径面42を有する筒状本体部43aと、筒状本体部43aの反トラック溝側の開口部の外径面に連設されるフランジ部43bとを備える。なお、筒状本体部43aは、フランジ部43b側の大径部50と、トラック溝側の小径部51とからなる。
また、内側継手部材46の軸心孔の内径面には雌スプライン部55が設けられ、この内側継手部材46の軸心孔に、シャフト56の端部の雄スプライン部57を嵌入させる。内側継手部材46の雌スプライン部55とシャフト56の雄スプライン部57とを嵌合させる。この場合、シャフト56は、内側継手部材46に対して、軸心方向に沿って矢印A方向の往復動が可能となっている。
外側継手部材43とシャフト56との間に密封部材Sを配設している。密封部材Sは、球面シール構造であって、凸球面状のシール面71を有する球面シール内環72と、この球面シール内環72のシール面71と相対的に摺接する凹球面状のシール面73を有する球面シール外環74とを備える。
球面シール内環72は、大径部72aと、小径部72bと、大径部72aと小径部72bとを連結する段差部72cとを備えた筒体からなる。そして、小径部72bには、その先端部に先端側に向かって拡径するコーン部75が設けられ、このコーン部75の端面が前記シール面71を構成する。
球面シール外環74は、内側継手部材46から延びるシャフト56にシール外環台座76を介して外嵌される短筒部74aと、この短筒部74aに連設される椀形状部74bとを備える。この椀形状部74bの内径面(内球面)が前記シール面73を構成する。
シール外環台座76は、本体筒部77と、この本体筒部77の内側継手部材側の端部に連設される外鍔部78とかなる。本体筒部77は、反外鍔部側の厚肉部77aと、外鍔部78側の薄肉部77bとを備える。そして、内側継手部材46の台座側の端面には、周方向切欠部80が設けられ、この周方向切欠部80に、シール外環台座76の外鍔部78が嵌合される。この嵌合状態で、内側継手部材46に螺着されるボルト部材81を介して外鍔部78を内側継手部材46に固着している。
このため、内側継手部材46とシール外環台座76とが一体化され、内側継手部材46とシール外環台座76とに対してシャフト56が軸心方向に沿って矢印A方向にスライド(往復動)する。また、シール外環台座76の内径面とシャフト56の外径面との間にOリング等のシールリング82が介在されている。すなわち、シール外環台座76の厚肉部77aの内径面に周方向凹溝83が形成され、この周方向凹溝83にシールリング82が嵌合されている。
シール外環台座76の厚肉部77aに球面シール外環74の短筒部74aが外嵌され、この短筒部74aに螺着されるボルト部材85を介して、この短筒部74aはシール外環台座76の厚肉部77aに固着される。また、球面シール外環74の短筒部74aの内径面とシール外環台座76の厚肉部77aの外径面との間に、Oリング等のシールリング88が介在されている。すなわち、球面シール外環74の短筒部74aの内径面に周方向凹溝87が形成され、この周方向凹溝87にシールリング88が嵌合されている。
球面シール内環72のシール面71と、球面シール外環74のシール面73との間に、Oリング等のシールリング90が介在されている。すなわち、球面シール内環72のシール面71に周方向凹溝89が形成され、この周方向凹溝89にシールリング90が嵌合されている。また、外側継手部材43の外径面(本体部小径部51の外径面)と、球面シール内環72の大径部72aの内径面との間に、Oリング等のシールリング92が介在されている。すなわち、球面シール内環72の大径部72aの内径面に周方向凹溝91が形成され、この周方向凹溝91にシールリング92が嵌合されている。
外側継手部材43の本体部小径部51に弾性部材(コイルスプリング)95が装着される。すなわち、弾性部材95は、大径部50と小径部51との間の段差部96と、球面シール内環72の大径部72aの端面97との間に介在され、球面シール内環72を球面シール外環74側に押圧している。このため、球面シール内環72のシール面71と球面シール外環74のシール面73とは、弾性的に接触した状態で摺動することになる。
図1に示すように、密封部材Sを装着した状態では、球面シール内環72が、弾性部材95と球面シール外環74との間に介在されるものであって、球面シール内環72のシール面71と球面シール外環74のシール面73とが接触する状態となるとともに、球面シール内環72の段差部72cが外側継手部材43の端面51aに当接した状態となる。また、球面シール内環72のシール面71の球芯O1と、球面シール外環74のシール面73の球芯O2とが、継手軸心Oと同芯であるように設定している。
球面シール内環72および球面シール外環74は、耐腐食性に優れたSUS系材料が好適であるが、耐熱性を目的とする場合には機械構造用炭素鋼であってもよく、さらには、耐熱性に優れたSiやフッ素系ゴム等を用いてもよい。
この実施形態では、球面シール内環72および球面シール外環74は、素材調質(硬さ:HRc20〜30)後、無電解ニッケルめっきを施したものとした。これによって、耐食性・耐摩耗性を向上させた。また、球面シール内環72のシール面71と球面シール外環74のシール面73の少なくともいずれか一方に、フッ素樹脂系コーティングを施すようにするも好ましい。この場合、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を熱融着等によりコーティングすることができる。PTFE以外に、PFA、FEP、ETFE、分子鎖末端にカルボキシルなどの官能基を有する直鎖および、または環状の、フルオロアルキル重合体またはフルオロポリエーテル重合体などのフッ素系ポリマーを使用することができる。
前記したように構成された等速自在継手では、球面シール内環72が外側継手部材側に装着され、球面シール外環74がシール外環台座76を介して内側継手部材46に固定されるものであるので、シャフト56が球面シール外環74に干渉されることなく、シャフト56が外側継手部材側に装着される球面シール内環72に干渉されるまで作動角をとることが可能となる。これによって、従来のこの種のタイプのものよりも大きさ作動角θ(例えば、20度程度)(図2参照)をとることが可能であり、しかも、シャフト56の内側継手部材46に対するスライドを許容するものである。このため、高角度まで作動する必要がある各種の産業機械の動力伝達機構に適用することができる。
ところで、図2は図1に示す等速自在継手が最大作動角をとった状態を示し、この状態では、シール外環台座76の本体筒部77の薄肉部77bが球面シール内環72の小径部72bとコーン部75との内径側コーナ部のテーパ面79に接触することになる。小径部72bの径は、ケージ48が干渉せず、ボール47の抜け止めを防止できる大きさに設定されている。
球面シール内環72のシール面71と球面シール外環74のシール面73との間、外側継手部材装着用筒部(大径部)72aの内径面と外側継手部材43の外径面との間に、それぞれシールリング90、92を介在させることによって、シール性の向上を図ることができ、安定した密封性を発揮することができる。
球面シール内環72のシール面71と、球面シール外環74のシール面73とを弾性的に弾性部材95を介して接触させることによって、常時安定したシール性を発揮することができる。なお、弾性部材95をばね部材にて構成することができるので、低コスト化を図ることができる。
球面シール内環72のシール面71の球芯O1と球面シール外環74のシール面73の球芯O2とが、継手軸心Oと同芯である場合、作動角をとる場合に、密封部材Sが滑らかに追従することができる。すなわち、芯位置を合わせることによって、作動角をとった場合の密封部材Sの寸法変化を抑えることができ、密封性の向上を図ることができる。
次に、図3は、密封部材Sの変形例を示し、この場合、球面シール内環72が、大径部100aと小径部100bとを有するばね台座100と、前記シール面71を有するリング体101とを備える。
ばね台座100の大径部100aが外側継手部材43の開口部(本体部43aの開口部)に外嵌される。この際、大径部100aと小径部100bとの間の段付壁100cが、外側継手部材43の開口端面51aが当接する。
また、リング体101は、断面矩形状のリング基部101aと、先端側に向かって拡径するコーン部101bとからなり、ばね台座100の小径部100bに外嵌されている。また、ばね台座100の小径部100bには、リング体101のシール面71を球面シール外環74のシール面73に押し付ける弾性部材102が外嵌されている。すなわち、弾性部材102はコイルスプリングからなり、段付壁100cとリング体101との間に介在される。
リング体101のシール面71と球面シール外環74のシール面73との間に、シールリング90が介装されている。すなわち、リング体101のシール面71に周方向凹溝89を形成し、この周方向凹溝89にシールリング90を嵌合させている。また、ばね台座100の大径部100aの内径面と、外側継手部材43の小径部51の外径面との間に、シールリング92が介装されている。すなわち、ばね台座100の大径部100aの内径面に周方向凹溝91が形成され、この周方向凹溝91にシールリング92が嵌合されている。
この図3に示す等速自在継手の構成は、図1に示す等速自在継手と同様であるので、同一部材について、図1に示す符号と同一の符号を付してそれらの説明を省略する。このため、この図3に示す等速自在継手であっても、図1に示す等速自在継手と同様の作用効果を奏する。
特に、球面シール内環72を、ばね台座100とリング体101とで構成したので、シール面71が摩耗等した場合、リング体101のみを交換することができ、メンテナンス性に優れる。また、ばね台座100とリング体101とを異なる材質で構成できる。このように異なる材質で構成することによって、生産性の向上やコスト低減を図ることができる。
図4に示す密封部材Sも、球面シール内環72が、大径部105aと小径部105bとを有するばね台座105と、前記シール面71を有するリング体106とを備える。リング体106は断面三角形状のリング体であって、外方の傾斜面がシール面71となる。
また、ばね台座105の小径部105bのリング体側の端面が、外径側から継手内部側に向かって縮径するテーパ面108とされ、このテーパ面108にリング体106の内方の傾斜面107が当接する。ばね台座105の大径部105aの内径面と、外側継手部材43の小径部51の外径面との間に、シールリング92が介装されている。すなわち、ばね台座105の大径部105aの内径面に周方向凹溝91が形成され、この周方向凹溝91にシールリング92が嵌合されている。
この場合のリング体106は、ゴムや樹脂製等の弾性材で構成できる。このように構成することによって、シール性の向上や軽量化を図ることができる。ゴム材としては、CR,NR,NBR,Si,ACM,FPM/FKM等があり、樹脂材としては、PTFE等のフッ素樹脂、ポリアミド系の合成繊維等がある。そして、サークリップ等のリング状体110がこのリング体106に内嵌されている。すなわち、リング体106の内径面に周方向溝111を設け、この周方向溝111にリング状体110を嵌合する。このため、リング体106は、リング状体110によって拡径する方向に押圧され、傾斜面107がばね台座105のテーパ面に圧接するとともに、シール面71が球面シール外環74のシール面73に圧接する。すなわち、この図4に示す等速自在継手であっても、球面シール内環72のシール面71と、球面シール外環74のシール面73とが弾性的に接触することになる。
この図4に示す等速自在継手の構成は、図1に示す等速自在継手と同様であるので、同一部材について、図1に示す符号と同一の符号を付してそれらの説明を省略する。このため、この図4に示す等速自在継手であっても、図1に示す等速自在継手と同様の作用効果を奏する。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、等速自在継手として、図例では、ツェッパ型の固定式等速自在継手であったが、アンダーカットフリー型の固定式等速自在継手であっても、ダブルオフセット型、クロスグルーブ型、又はトリポード型等の摺動式等速自在継手であってもよい。また、図3に示す球面シール内環72において、リング体101をPTFE等のフッ素樹脂、ポリアミド系の合成繊維、ゴム材(CR,NR,NBR,Si,ACM,FPM/FKM等)等からなる弾性体にて構成してもよい。
43 外側継手部材
46 内側継手部材
47 ボール(トルク伝達部材)
71 シール面
72 球面シール内環
72a 大径部(装着部)
73 シール面
74 球面シール外環
76 シール外環台座
90、92 シールリング
95 弾性部材
100 ばね台座
101 リング体
102 弾性部材
105 ばね台座
106 リング体
107 傾斜面
108 テーパ面
110 リング状体
S 密封部材

Claims (8)

  1. 軸方向に延びる複数のトラック溝が内径面に円周方向等間隔で形成された外側継手部材と、
    前記外側継手部材のトラック溝と対応させて軸方向に延びる複数のトラック溝が外径面に円周方向等間隔で形成された内側継手部材と、
    前記外側継手部材のトラック溝と前記内側継手部材のトラック溝とが協働して形成されたボールトラックに配されたトルク伝達部材である複数のボールと、
    前記外側継手部材の内径面と前記内側継手部材の外径面との間に介在してボールを保持するケージとを備えた等速自在継手であって、
    密封部材が付設され、前記密封部材は、凸球面状のシール面を有する球面シール内環と、この球面シール内環のシール面と相対的に摺接する凹球面状のシール面を有する球面シール外環とを備え、前記球面シール内環が外側継手部材側に装着され、前記球面シール外環がシール外環台座を介して前記内側継手部材に固定され
    前記球面シール内環と前記球面シール外環はともに金属製で、かつ前記球面シール内環のシール面の球芯と、前記球面シール外環のシール面の球芯とが、継手軸芯と同芯であることを特徴とする等速自在継手。
  2. 球面シール内環のシール面と、球面シール外環のシール面との間にシールリングを介在させるとともに、球面シール内環は外側継手部材の開口部に外嵌される外側継手部材装着用筒部を有し、この筒部の内径面と外側継手部材の外径面との間にシールリングを介在させたことを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手。
  3. 球面シール内環のシール面と、球面シール外環のシール面とを弾性的に接触させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の等速自在継手。
  4. 弾性的に接触させるための弾性部材を備え、この弾性部材が外側継手部材に外嵌されるばね部材にて構成したことを特徴とする請求項3に記載の等速自在継手。
  5. 球面シール内環は、筒状のばね台座と、前記シール面を有するリング体とを備え、ばね台座の外側継手部材側開口部が外側継手部材の開口部に外嵌されるとともに、ばね台座の反外側継手部材側に前記リング体が付設され、かつ、リング体のシール面を球面シール外環のシール面に押し付ける前記弾性部材がばね台座に外嵌されていることを特徴とする請求項3に記載の等速自在継手。
  6. 球面シール内環は、筒状のばね台座と、前記シール面を有するリング体とを備え、球面シール外環のシール面とリング体のシール面対応面とを密着させるリング状の付勢体をリング体に付設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の等速自在継手。
  7. 前記シールリングがゴム又は樹脂の弾性材からなることを特徴とする請求項2に記載の等速自在継手。
  8. 球面シール内環のリング体がゴム又は樹脂の弾性材からなることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の等速自在継手。
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