JP2009299830A - 固定式等速自在継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 球面シール構造での安定したシール性能を劣悪な環境下においても確実に維持する。
【解決手段】 外側継手部材10と、その外側継手部材10との間でボール30を介して角度変位を許容しながらトルクを伝達する内側継手部材20とを備え、内側継手部材20に設けられ、凸球面72aが外周に部分的に形成された球面シール内環72および凹球面74aが内周に部分的に形成された球面シール外環74と、外側継手部材10に設けられて球面シール内環72と球面シール外環74との間に延び、球面シール内環72の凸球面72aと接する凹球面76aが内周に部分的に形成されると共に球面シール外環74の凹球面74aと接する凸球面76bが外周に部分的に形成された球面シール中環76とで構成された球面シール部70を有する固定式等速自在継手であって、少なくとも球面シール部70を覆うカバー102を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば鉄鋼設備などの各種産業機械において、劣悪な環境下でのロール駆動に使用される固定式等速自在継手に関する。
例えば、各種産業機械などで使用される固定式等速自在継手では、外部からの異物の侵入および内部からのグリースの漏出を防止するためのシール部材として、ゴムや樹脂製のブーツを装着しているのが一般的である。
しかしながら、各種産業機械の中でも例えば鉄鋼設備などで使用されるロール駆動力伝達装置は、80℃以上の輻射熱、水蒸気による高温多湿、スケールの飛散、薬品類などによる劣悪な環境下で使用されるため、前述したゴムや樹脂製のブーツからなるシール部材の場合、そのシール部材が劣化し易く、シール性能および耐久性能の低下を招来する。
このことから、劣悪な環境下で使用する固定式等速自在継手では、ゴムや樹脂製のブーツからなるシール部材を使用せず、金属製の球面シール構造を採用している(例えば、特許文献1参照)。
この球面シール構造は、凸球面が外周に部分的に形成された凸球面部材および凹球面が内周に部分的に形成された凹球面部材を内側継手部材に設け、凸球面部材の凸球面と接する凹球面が内周に部分的に形成されると共に凹球面部材の凹球面と接する凸球面が外周に部分的に形成された中間部材を外側継手部材に設けて凸球面部材と凹球面部材との間に介在させた構成としている。
この球面シール構造では、凸球面部材の凸球面と中間部材の凹球面との間、中間部材の凸球面と凹球面部材の凹球面との間にOリングを介在させると共にそれぞれの凹凸球面をスプリングにより弾圧接触させることにより、高いシール性を確保している。
特開2006−97733号公報
ところで、特許文献1で開示された従来の固定式等速自在継手では、凸球面部材、中間部材および凹球面部材からなる金属製の球面シール構造により、ゴムや樹脂製のブーツでは耐え切れない厳しい使用環境下においても一定の耐熱性、耐水性および耐腐食性を確保するようにしている。
しかしながら、鉄粉が混入した高温の化学水などが球面シール構造の部分に勢いよく直接的にふりかかる場合などに対して、球面シール構造での耐熱性、耐水性および耐腐食性の更なる改善が必要であるというのが現状であった。
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、球面シール構造での安定したシール性能を劣悪な環境下においても確実に維持し得る固定式等速自在継手を提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、外側継手部材と、その外側継手部材との間でトルク伝達部材を介して角度変位を許容しながらトルクを伝達する内側継手部材とを備え、内側継手部材に設けられ、凸球面が外周に部分的に形成された凸球面部材および凹球面が内周に部分的に形成された凹球面部材と、外側継手部材に設けられて凸球面部材と凹球面部材との間に延び、凸球面部材の凸球面と接する凹球面が内周に部分的に形成されると共に凹球面部材の凹球面と接する凸球面が外周に部分的に形成された中間部材とで構成された球面シール部を有する固定式等速自在継手であって、少なくとも球面シール部を覆うカバーを設けたことを特徴とする。
本発明では、少なくとも球面シール部を覆うカバーを設けたことにより、ゴムや樹脂製のブーツでは耐え切れない劣悪な使用環境下であっても、鉄粉が混入した高温の化学水などが球面シール部に勢いよく直接的にふりかかることを確実に回避することができる。その結果、等速自在継手の内部へ水分が侵入することを著しく軽減できると共に球面シール部の腐食や摩滅を未然に防止することができる。
一方、球面シール部を覆うカバーそのものは、鉄粉が混入した高温の化学水などが勢いよく直接的にふりかかることから、腐食や摩滅が進行することになるが、カバーを定期的に新しいものに交換することで対応可能である。このカバーは等速自在継手の球面シール部に外装されるため、その点検および交換が容易であり、球面シール部を修理するよりもメンテナンスし易い利点がある。
本発明におけるカバーは、その端部を外側継手部材側へ延在させて外側継手部材およびその外側継手部材に連設された取り付けフランジを覆うように配され、端部が取り付けフランジに固定された構造が可能である。このようにカバーの端部を取り付けフランジに固定することにより、等速自在継手が作動角をとることが可能となる。
ここで、カバーが軸方向に長くなると、その端部を取り付けフランジに固定していることからカバーの自重により不安定な取り付け状態となる可能性がある。
そこで、端部を外側継手部材側へ延在させて外側継手部材およびその外側継手部材に連設された取り付けフランジを覆うように配されたカバーは、外側継手部材に固定することが望ましい。このようにすれば、カバーを中央部寄りで支持することが可能となり、安定した取り付け状態が得られる。
この場合、カバーは、その端部を外側継手部材側へ延在させて外側継手部材を覆うように配され、端部が外側継手部材に固定された構造が望ましい。このようにすれば、外側継手部材に連設された取り付けフランジを露呈させることができ、球面シール部をカバーで保護しつつ、取り付けフランジを介して外側継手部材に取り付けられる相手部材の着脱が容易となる。
また、本発明におけるカバーは、複数部材からなり、軸方向あるいは径方向に分割可能な構造が望ましい。このようにカバーを複数の部材に分割可能とすれば、カバーの取り付けおよび取り外しが容易となる。
さらに、本発明におけるカバーは、金属製あるいは樹脂製のものが使用可能である。また、本発明におけるカバーは、その外周面に耐熱性、耐水性および耐腐食性を有するコーティング膜が形成されていることが望ましい。このようにすれば、更なる耐久性の向上が図れる。
本発明によれば、少なくとも球面シール部を覆うカバーを設けたことにより、ゴムや樹脂製のブーツでは耐え切れない劣悪な使用環境下であっても、鉄粉が混入した高温の化学水などが球面シール部に勢いよく直接的にふりかかることを確実に回避することができ、等速自在継手の内部へ水分が侵入することを著しく軽減できると共に球面シール部の腐食や摩滅を未然に防止することができる。その結果、球面シール部での安定したシール性能を劣悪な環境下においても確実に維持できて信頼性の高い長寿命の固定式等速自在継手を提供することができる。
本発明の実施形態を以下に詳述する。なお、この実施形態は、各種産業機械の中でも例えば鉄鋼設備などで使用されるロール駆動力伝達装置に組み込まれ、80℃以上の輻射熱、水蒸気による高温多湿、スケールの飛散、薬品類などによる劣悪な環境下で使用される固定式等速自在継手を例示する。
図1〜図3に示す実施形態の等速自在継手は、軸方向に延びる複数のトラック溝12がを有する外側継手部材10と、その外側継手部材10のトラック溝12と対応させて軸方向に延びる複数のトラック溝22を有する内側継手部材20と、外側継手部材10のトラック溝12と内側継手部材20のトラック溝22とが協働して形成されたボールトラックに配されたトルク伝達部材である複数のボール30と、外側継手部材10と内側継手部材20との間に介在してボール30を保持するケージ40とで主要部が構成されている。
なお、各ボール30は、ケージ40に形成された複数のポケット42のそれぞれに収容されて円周方向等間隔に配置されている。また、ボール30の数は6個あるいは8個であるが、それ以外の個数でもよく任意である。
等速自在継手の外側継手部材10には、相手部材である一方の軸(図示せず)を接続するための取り付けフランジ50が溶接52により外側継手部材10に一体的に連設されている。また、等速自在継手の内側継手部材20には、相手部材である他方の軸(図示せず)を接続するための取り付けフランジ60が内側継手部材20の端部24にスプライン嵌合により一体的に連設されて取り付け部材62によりボルト64で固定されている。この等速自在継手の外側継手部材10と内側継手部材20との間に、等速自在継手の内部からの潤滑剤の漏洩を防止する球面シール部70が設けられている。
この等速自在継手では、一方の軸と他方の軸との二軸間で外側継手部材10と内側継手部材20とが角度変位すると、ケージ40のポケット42に収容されたボール30は常にどの作動角においても、その作動角の二等分面内に維持され、等速自在継手の等速性が確保される。
前述の球面シール部70は、凸球面部材である金属製の球面シール内環72と、凹球面部材である金属製の球面シール外環74と、中間部材である金属製の球面シール中環76とで構成された二重の球面メカニカルシール構造を具備する。このように、球面シール外環74、球面シール中環76および球面シール内環72からなる二重の球面メカニカルシール構造となっていることから、高いシール性を確保することができ、等速自在継手の内部からの潤滑剤の漏洩を防止することができる。
球面シール内環72は、外周に凸球面72aが部分的に形成された部材で、筒状内周に取り付けられたOリング82を介して内側継手部材20に軸方向移動可能に外嵌され、端部に形成された凹所72bと内側継手部材20に取り付けられた受け部材26との間に張設された弾性部材であるコイルばね92により取り付けフランジ60側(図示右側)へ向けて弾性力が付勢されている。
球面シール外環74は、先端内周に凹球面74aが部分的に形成された部材で、筒状基端内周に取り付けられたOリング84を介して、内側継手部材20に固着された取り付けフランジ60に軸方向移動可能に外嵌され、筒状基端内周に形成された凹所74bと取り付けフランジ60の筒状外周に設けられた受け部材66との間に張設された弾性部材であるコイルばね94により外側継手部材10側(図示左側)へ向けて弾性力が付勢されている。
球面シール中環76は、先端内周に凹球面76aが部分的に形成されると共に先端外周に凸球面76bが部分的に形成された部材で、基端部が前述の外側継手部材10の端部にボルト14により固定されて、先端部が球面シール内環72の凸球面72aと球面シール外環74の凹球面74aとの間に延びるように配されている。
球面シール内環72は、その凸球面72aが、球面シール中環76の凹球面76aに取り付けられたOリング86を介してその球面シール中環76の凹球面76aと接する。内側継手部材20の受け部材26と球面シール内環72の凹所72bとの間には圧縮状態のコイルばね92が介在し、このコイルばね92の弾性力により、球面シール内環72を球面シール中環76に押圧して高いシール性を確保している。また、この球面シール内環72の凸球面72aと球面シール中環76の凹球面76aとの間にOリング86を介在させることによっても、高いシール性を確保している。
球面シール外環74は、その凹球面74aが、球面シール中環76の凸球面76bに取り付けられたOリング88を介してその球面シール中環76の凸球面76bと接する。取り付けフランジ60の受け部材66と球面シール外環74の凹所74bとの間には圧縮状態のコイルばね94が介在し、このコイルばね94の弾性力により、球面シール外環74を球面シール中環76に押圧して高いシール性を確保している。また、この球面シール外環74の凹球面74aと球面シール中環76の凸球面76bとの間にOリング88を介在させることによっても、高いシール性を確保している。
この二重の球面メカニカルシール構造を構成する金属製の球面シール外環74、球面シール中環76および球面シール内環72は、耐腐食性に優れたSUS系材料が好適であるが、耐熱性を目的とする場合には機械構造用炭素鋼であってもよく、さらに炭素鋼に自己潤滑性のあるテフロン(登録商標)系コーティングを施すようにしてもよい。また、耐熱性に優れたSiやフッ素系ゴム等のエラストマーを適用してもよい。
また、内側継手部材20と球面シール内環72との間、球面シール内環72と球面シール中環76との間、球面シール中環76と球面シール外環74との間、および球面シール外環74と取り付けフランジ60との間にそれぞれ介在したOリング82,86,88,84としては、摺動性のよいフッ素ゴム系を用いることが好ましい。
図1〜図3に示す実施形態では、少なくとも球面シール部70を覆う筒状のカバー102,104,106を設けている。図1に示す第一の実施形態では、取り付けフランジ50、外側継手部材10、球面シール部70および取り付けフランジ60を覆うカバー102を設けている。また、図2に示す第二の実施形態でも、取り付けフランジ50、外側継手部材10、球面シール部70および取り付けフランジ60を覆うカバー104を設けている。さらに、図3に示す第三の実施形態では、外側継手部材10、球面シール部70および取り付けフランジ60を覆うカバー106を設けている。
前述した各実施形態の等速自在継手では、少なくとも球面シール部70を覆うカバー102,104,106を設けたことにより、ゴムや樹脂製のブーツでは耐え切れない劣悪な使用環境下であっても、鉄粉が混入した高温の化学水などが球面シール部70に勢いよく直接的にふりかかることを確実に回避することができる。その結果、等速自在継手の内部へ水分が侵入することを著しく軽減できると共に球面シール部70の腐食や摩滅を未然に防止することができる。
一方、球面シール部70を覆うカバー102,104,106そのものは、鉄粉が混入した高温の化学水などが勢いよく直接的にふりかかることから、腐食や摩滅が進行することになるが、カバー102,104,106を定期的に新しいものに交換することで対応可能である。このカバー102,104,106は等速自在継手の球面シール部70に外装されるため、その点検および交換が容易であり、球面シール部70を修理するよりもメンテナンスし易い利点がある。
図1に示す第一の実施形態における筒状のカバー102は、等速自在継手全体、つまり、取り付けフランジ50、外側継手部材10、球面シール部70および取り付けフランジ60を覆う軸方向寸法を有すると共に、等速自在継手全体の最大外径である取り付けフランジ50の外径と略同一の内径を有する。
このカバー102は、取り付けフランジ50を覆う一方の端部を取り付けフランジ50に止めねじ112で固定している。この場合、カバー102の端部を取り付けフランジ50に固定することにより、二軸間に位置する等速自在継手が作動角をとることが可能となる。
図2に示す第二の実施形態における筒状のカバー104は、等速自在継手全体、つまり、取り付けフランジ50、外側継手部材10、球面シール部70および取り付けフランジ60を覆う軸方向寸法を有すると共に、等速自在継手全体の最大外径である外側継手部材10の外径と略同一の内径を有する。
ここで、前述した第一の実施形態のようにカバー102の端部を取り付けフランジ50に固定した場合、カバー102が軸方向に長くなると、その自重により不安定な取り付け状態となる可能性がある。
そこで、この第二の実施形態では、カバー104の中央部寄りを外側継手部材10にボルト114で固定している。これにより、カバー104をその中央部寄りで支持することが可能となり、安定した取り付け状態が得られる。
図3に示す第三の実施形態における筒状のカバー106は、外側継手部材10、球面シール部70および取り付けフランジ60を覆う軸方向寸法を有すると共に、等速自在継手全体の最大外径である外側継手部材10の外径と略同一の内径を有する。
この第三の実施形態でも、第二の実施形態と同様、カバー106の中央部寄りを外側継手部材10にボルト116で固定している。このカバー106では、前述の第一の実施形態や第二の実施形態よりも軸方向寸法を短くして取り付けフランジ50を露呈させている。
これにより、球面シール部70をカバー106で保護しつつ、取り付けフランジ50を介して外側継手部材10に取り付けられる相手部材である一方の軸の着脱作業が容易となる。つまり、カバー106を装着したままの状態でボルトの締結作業が可能となり、一方の軸について取り付けおよび取り外しの作業性が向上する。
前述した第一〜第三の実施形態では、円筒一体型のカバー102,104,106について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、図4に示す第四の実施形態におけるカバー108であってもよい。図4では、カバー108の内部構成部材は図示省略している。このカバー108は、二部材108a,108bからなり、軸方向に分割可能な構造としている。これにより、カバー108の取り付けおよび取り外しが容易となる。前述した二部材108a,108bの結合または分離はボルトおよびナット等の締結具を利用することにより可能である。なお、カバー108の分割構造は二分割に限らず、複数分割も可能である。
また、図5に示す第五の実施形態におけるカバー101であってもよい。図5では、カバー101の内部構成部材は図示省略している。このカバー101は、二部材101a,101bからなり、径方向に分割可能な構造、つまり、半割り構造としている。これにより、カバー101の取り付けおよび取り外しが容易となる。前述した二部材101a,101bの結合または分離はボルトおよびナット等の締結具を利用することにより可能である。なお、この場合も、カバー101の分割構造は二分割に限らず、複数分割も可能である。
以上の各実施形態で述べたカバーは、金属製のものが使用可能であり、例えば、耐腐食性に優れたSUS系材料が好適であるが、耐熱性を目的とする場合には機械構造用炭素鋼であってもよい。また、このカバーは、樹脂製のものも使用可能であり、耐熱性に優れたSiやフッ素系ゴム等のエラストマーを適用することも可能である。
さらに、第六の実施形態として、図6に示すように、カバー102の外周面に、耐熱性、耐水性および耐腐食性を有するコーティング膜120、例えば、前述の炭素鋼に自己潤滑性のあるテフロン(登録商標)系コーティング膜を施すようにしてもよい。このようにコーティング膜を形成すれば、更なる耐久性の向上が図れる。なお、図6では、カバー102の内部構成部材は図示省略している。また、図6は第一の実施形態に適用した場合を例示しているが、他の実施形態についても適用可能である。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明の第一の実施形態で、カバーを取り付けフランジに固定した等速自在継手を示す断面図である。 本発明の第二の実施形態で、カバーを外側継手部材に固定した等速自在継手を示す断面図である。 本発明の第三の実施形態で、カバーを外側継手部材に固定して取り付けフランジを露呈させた等速自在継手を示す断面図である。 本発明の第四の実施形態で、カバーを軸方向に分割可能とした等速自在継手を示す断面図である。 本発明の第五の実施形態で、カバーを径方向に分割可能とした等速自在継手を示す断面図である。 本発明の第六の実施形態で、カバーの外周にコーティング膜を形成した等速自在継手を示す断面図である。
符号の説明
10 外側継手部材
20 内側継手部材
30 トルク伝達部材(ボール)
50 取り付けフランジ
70 球面シール部
72 凸球面部材(球面シール内環)
72a 凸球面
74 凹球面部材(球面シール外環)
74a 凹球面
76 中間部材(球面シール中環)
76a 凹球面
76b 凸球面
101,102,104,106,108 カバー
120 コーティング膜

Claims (9)

  1. 外側継手部材と、前記外側継手部材との間でトルク伝達部材を介して角度変位を許容しながらトルクを伝達する内側継手部材とを備え、
    前記内側継手部材に設けられ、凸球面が外周に部分的に形成された凸球面部材および凹球面が内周に部分的に形成された凹球面部材と、前記外側継手部材に設けられて前記凸球面部材と凹球面部材との間に延び、前記凸球面部材の凸球面と接する凹球面が内周に部分的に形成されると共に前記凹球面部材の凹球面と接する凸球面が外周に部分的に形成された中間部材とで構成された球面シール部を有する固定式等速自在継手であって、
    少なくとも前記球面シール部を覆うカバーを設けたことを特徴とする固定式等速自在継手。
  2. 前記カバーは、その端部を外側継手部材側へ延在させて前記外側継手部材およびその外側継手部材に連設された取り付けフランジを覆うように配され、前記端部が前記取り付けフランジに固定されている請求項1に記載の固定式等速自在継手。
  3. 前記カバーは、その端部を外側継手部材側へ延在させて前記外側継手部材およびその外側継手部材に連設された取り付けフランジを覆うように配され、前記端部が前記外側継手部材に固定されている請求項1に記載の固定式等速自在継手。
  4. 前記カバーは、その端部を外側継手部材側へ延在させて前記外側継手部材を覆うように配され、前記端部が前記外側継手部材に固定されている請求項1に記載の固定式等速自在継手。
  5. 前記カバーは、複数部材からなり、軸方向に分割可能な構造とした請求項1〜4のいずれか一項に記載の固定式等速自在継手。
  6. 前記カバーは、複数部材からなり、径方向に分割可能な構造とした請求項1〜4のいずれか一項に記載の固定式等速自在継手。
  7. 前記カバーは、金属製とした請求項1〜6のいずれか一項に記載の固定式等速自在継手。
  8. 前記カバーは、樹脂製とした請求項1〜6のいずれか一項に記載の固定式等速自在継手。
  9. 前記カバーは、その外周面に耐熱性、耐水性および耐腐食性を有するコーティング膜が形成されている請求項1〜8のいずれか一項に記載の固定式等速自在継手。
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