JP2009138777A5 - - Google Patents
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Description
さらに、本発明に係る請求項8の転がりねじ装置は、螺旋状に連続するねじ溝が外周面に形成されたねじ軸と、前記ねじ軸のねじ溝に対向するねじ溝が内周面に形成された筒状のナットと、前記両ねじ溝の間に転動自在に配された複数の転動体と、を備え、前記ねじ軸と前記ナットとの相対回転運動により、前記転動体の転動を介して前記ねじ軸と前記ナットとが軸方向へ相対直線移動するようになっている転がりねじ装置において、請求項1〜6のいずれか一項に記載の転がりねじ装置の製造方法により製造され、前記両ねじ溝には前記熱処理により硬化された表面硬化層が形成されていて、この表面硬化層の残留オーステナイト量が15体積%以上35体積%以下とされていることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項9の転がりねじ装置は、請求項8に記載の転がりねじ装置において、前記ねじ軸及び前記ナットの前記表面硬化層の炭素濃度は0.8質量%以上であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項9の転がりねじ装置は、請求項8に記載の転がりねじ装置において、前記ねじ軸及び前記ナットの前記表面硬化層の炭素濃度は0.8質量%以上であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項10の転がりねじ装置は、請求項8又は請求項9に記載の転がりねじ装置において、前記熱処理はサブゼロ処理を含まないことを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項11の転がりねじ装置は、請求項8〜10のいずれか一項に記載の転がりねじ装置において、前記ナットが、内周面と外周面とを連通する貫通孔又は軸方向両端面を連通する貫通孔を備え、該貫通孔の内面と内周面,外周面,又は軸方向端面との間の肉厚が3mm以下であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項11の転がりねじ装置は、請求項8〜10のいずれか一項に記載の転がりねじ装置において、前記ナットが、内周面と外周面とを連通する貫通孔又は軸方向両端面を連通する貫通孔を備え、該貫通孔の内面と内周面,外周面,又は軸方向端面との間の肉厚が3mm以下であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項12の転がりねじ装置は、請求項8〜11のいずれか一項に記載の転がりねじ装置において、前記ねじ軸のねじ溝の軸方向長さが前記ナットのねじ溝の軸方向長さの1.2倍以上であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項13の転がりねじ装置は、請求項10に記載の転がりねじ装置において、無負荷状態においては、前記両ねじ溝のうち少なくとも一方と前記転動体との間に隙間が形成されることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項13の転がりねじ装置は、請求項10に記載の転がりねじ装置において、無負荷状態においては、前記両ねじ溝のうち少なくとも一方と前記転動体との間に隙間が形成されることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項14の転がりねじ装置は、請求項8〜13のいずれか一項に記載の転がりねじ装置において、隣接する前記転動体の間に樹脂又はエラストマーで構成されたセパレータが介装されていることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項15の転がりねじ装置は、請求項8〜14のいずれか一項に記載の転がりねじ装置において、リード角方向に沿う面で前記ねじ軸を破断した断面において、ビッカース硬さHv550以上の領域の面積が、前記断面の面積の15%未満であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項16の転がりねじ装置は、請求項14に記載の転がりねじ装置において、前記ねじ軸は前記熱処理の後に研削加工が施されており、前記ねじ軸のねじ溝の底部に、前記研削加工に用いる研削砥石の干渉を防ぐ逃げ溝を有していないことを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項15の転がりねじ装置は、請求項8〜14のいずれか一項に記載の転がりねじ装置において、リード角方向に沿う面で前記ねじ軸を破断した断面において、ビッカース硬さHv550以上の領域の面積が、前記断面の面積の15%未満であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項16の転がりねじ装置は、請求項14に記載の転がりねじ装置において、前記ねじ軸は前記熱処理の後に研削加工が施されており、前記ねじ軸のねじ溝の底部に、前記研削加工に用いる研削砥石の干渉を防ぐ逃げ溝を有していないことを特徴とする。
Claims (16)
- 螺旋状に連続するねじ溝が外周面に形成されたねじ軸と、前記ねじ軸のねじ溝に対向するねじ溝が内周面に形成された筒状のナットと、前記両ねじ溝の間に転動自在に配された複数の転動体と、を備え、前記ねじ軸と前記ナットとの相対回転運動により、前記転動体の転動を介して前記ねじ軸と前記ナットとが軸方向へ相対直線移動するようになっている転がりねじ装置を製造するに際して、
鋼製素材を所定の形状に成形し熱処理を施して前記ねじ軸及び前記ナットを得るとともに、前記ねじ軸に用いた鋼製素材よりも前記ナットに用いた鋼製素材の方が、含有する炭素の量が多いことを特徴とする転がりねじ装置の製造方法。 - 前記ねじ軸に用いた鋼製素材と前記ナットに用いた鋼製素材とが、日本工業規格JIS G4052に規定されたH鋼で構成されており、且つ、含有する炭素の量が0.15質量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の転がりねじ装置の製造方法。
- 前記熱処理は、炭素濃度が0.9質量%以上1.1質量%以下である雰囲気中で行われる浸炭焼入れを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の転がりねじ装置の製造方法。
- 前記ねじ軸の浸炭時間が前記ナットの浸炭時間よりも長いことを特徴とする請求項3に記載の転がりねじ装置の製造方法。
- 前記熱処理は浸炭焼入れを含み、前記ねじ軸の浸炭を行う雰囲気の炭素濃度が、前記ナットの浸炭を行う雰囲気の炭素濃度よりも大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の転がりねじ装置の製造方法。
- 前記ねじ軸の浸炭時間と前記ナットの浸炭時間との差が、前記ねじ軸の浸炭時間の30%以内であることを特徴とする請求項5に記載の転がりねじ装置の製造方法。
- 前記熱処理はサブゼロ処理を含まないことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の転がりねじ装置の製造方法。
- 螺旋状に連続するねじ溝が外周面に形成されたねじ軸と、前記ねじ軸のねじ溝に対向するねじ溝が内周面に形成された筒状のナットと、前記両ねじ溝の間に転動自在に配された複数の転動体と、を備え、前記ねじ軸と前記ナットとの相対回転運動により、前記転動体の転動を介して前記ねじ軸と前記ナットとが軸方向へ相対直線移動するようになっている転がりねじ装置において、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の転がりねじ装置の製造方法により製造され、前記両ねじ溝には前記熱処理により硬化された表面硬化層が形成されていて、この表面硬化層の残留オーステナイト量が15体積%以上35体積%以下とされていることを特徴とする転がりねじ装置。 - 前記ねじ軸及び前記ナットの前記表面硬化層の炭素濃度は0.8質量%以上であることを特徴とする請求項8記載の転がりねじ装置。
- 前記熱処理はサブゼロ処理を含まないことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の転がりねじ装置。
- 前記ナットが、内周面と外周面とを連通する貫通孔又は軸方向両端面を連通する貫通孔を備え、該貫通孔の内面と内周面,外周面,又は軸方向端面との間の肉厚が3mm以下であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の転がりねじ装置。
- 前記ねじ軸のねじ溝の軸方向長さが前記ナットのねじ溝の軸方向長さの1.2倍以上であることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の転がりねじ装置。
- 無負荷状態においては、前記両ねじ溝のうち少なくとも一方と前記転動体との間に隙間が形成されることを特徴とする請求項10に記載の転がりねじ装置。
- 隣接する前記転動体の間に樹脂又はエラストマーで構成されたセパレータが介装されていることを特徴とする請求項8〜13のいずれか一項に記載の転がりねじ装置。
- リード角方向に沿う面で前記ねじ軸を破断した断面において、ビッカース硬さHv550以上の領域の面積が、前記断面の面積の15%未満であることを特徴とする請求項8〜14のいずれか一項に記載の転がりねじ装置。
- 前記ねじ軸は前記熱処理の後に研削加工が施されており、前記ねじ軸のねじ溝の底部に、前記研削加工に用いる研削砥石の干渉を防ぐ逃げ溝を有していないことを特徴とする請求項14に記載の転がりねじ装置。
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