JP6547284B2 - ボールねじ - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械や精密機械等の移動体の送り機構や位置決め機構等に用いられるボールねじに関する。
従来のボールねじは、そのねじ軸の軸転動溝の表面に浸炭焼入れや高周波焼入れ等の焼入れ処理により一様な硬化層を形成して転がり疲労寿命の向上を図っている(例えば、特許文献1参照。)。また、ナット及びねじ軸のねじ溝をゴシックアーチ形状とし、各円弧の曲率や接触角を最適な範囲とし、大きな軸方向荷重がボールねじに加わった場合に、ボールが軸転動溝の肩部に乗り上げるのを防止することで耐荷重性を向上させている(例えば、特許文献2参照)
特開2005−337414号公報 特開2010−112399号公報
近年、ボールねじの高荷重且つ高速にて使用される用途が拡大しており、ボールねじを高速で動作させるために、大リード角のボールねじが用いられている。リード角が大きくなるほどねじ軸に発生するねじり応力は増加し、転動溝の底部に発生するせん断応力も同様に増加する。ねじ軸に形成されているゴシックアーク形状の転動溝には、底部に微小幅の溝が設けられているため、大リードのボールねじにおいては、転動溝底部の微小幅溝に大きなせん断応力が発生し、ねじ軸の変形、破損を生じる虞がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、転動溝の底部に働くせん断応力を小さくし、耐久性を向上させたボールねじを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、外周面に螺旋状の軸転動溝を形成したねじ軸と、内周面に前記軸転動溝に対向するナット転動溝を形成したナットと、前記ナット転動溝を連結する連結路と、前記軸転動溝とナット転動溝と連結路とで構成される循環転動路を転動する複数の転動球とを備えたボールねじにおいて、前記軸転動溝および前記ナット転動溝を2つの円弧を該転動溝の底部で連続的な曲線で接続したゴシックアーク形状にするとともに、前記ねじ軸の外径面及び前記軸転動溝に略同じ深さの硬化層を形成し、前記軸転動溝の前記硬化層の硬さを前記軸外径面の硬化層の硬さよりも硬くしたことを特徴とする。
これにより、本発明は、過大な軸方向荷重が作用しても、ねじ軸の変形や破損を防止し優れた耐久性および信頼性を発揮することができる。
実施例のねじ軸の断面形状と焼入れ部位を示す断面図 実施例のボールねじを示す斜視図
以下に、図面を参照して本発明によるボールねじの実施例について説明する。
図1は実施例のねじ軸の転動溝形状と焼入れ状態を示す断面図、図2は実施例のボールねじを示す斜視図である。
図2において、1はボールねじである。
2はボールねじ1のねじ軸であり、合金鋼や炭素鋼等の鋼材で製作され、その外周面2aには後述する硬化層11を形成した略半円弧形状の軸転動溝3が等ピッチで螺旋状に形成されている。
4はボールねじ1のナットであり、合金鋼や炭素鋼等の鋼材で製作され、その内周面4aには軸転動溝3と対向する複数ピッチの後述する硬化層11を形成した略半円弧形状のナット転動溝5が形成されている。
また、ナット4にはその軸方向と平行に切欠いた平面4bが設けられており、この平面4bに設けた穴4cの底部には後述するリターンチューブ7の端部の外径部が嵌合する嵌合穴4dが設けられている。
6は転動球であり、合金鋼等の鋼材またはセラミック材等で製作された球体であって、鋼材で製作される場合にはその表面に焼入れ処理により硬化層が形成されている。
7は連結路としてのリターンチューブであり、鋼材や樹脂材料等で製作され、転動球6が転動できる程度の内径を有する略U字形に曲折した管であって、ナット4の平面4bに設けられた穴4cの底部の嵌合穴4dにその端部が嵌合して、ナット転動溝5の両側の端部を連結する。
8はチューブ固定具であり、鋼材や樹脂材料等を曲折して製作された固定具であって、ナット4の平面4bに小ねじ9等の締結手段で締結してリターンチューブ7をナット4に固定する。
10はフランジ部であり、ナット4の外周部に一体に設けられ、フランジ部10に設けたボルト穴10aにより図示しない移動体にボルト等で固定される。
上記のねじ軸2の軸転動溝3とこれに対向するナット4のナット転動溝5およびこれを連結するリターンチューブ7の内径面により循環転動路が形成される。
また、循環転動路には複数の転動球6と共に所定の量の潤滑剤、例えばグリースが封入されて軸転動溝3とナット転動溝5とを転動球6を介して螺合させ、ねじ軸2またはナット4を回転させることによって転動球6が循環転動路を循環しながら転動し、ねじ軸2に螺合したナット4を軸方向に移動させる。
図1において、軸転動溝3は、円弧形状部3a,3aを曲線形状の底部3bで連続的に接続したゴシックアーク形状である。11は硬化層であり、高周波焼入れによってねじ軸2に形成された所定の硬さの硬化層である。
12は転動部であり、予圧等によって接触角αで接触する軸転動溝3の円弧形状部3aと転動球6との接触点とその周囲を含む螺旋状の軸転動溝3に沿った帯状の領域である。
硬化層11は、ねじ軸2の外周面2aと軸転動溝3とに形成されており、その軸転動溝3はHv500程度の硬さとなるように、外周面2aはHv400程度の硬さとなるように形成されており、転動部3及び外周面2aの硬化層11の深さは同じ厚さであることが好ましく、ねじ軸2の転動溝の底部直径の5%以上であることがより好ましい。
上記の構成の作用について説明する。
ねじ軸2を製作する場合は、合金鋼や炭素鋼等の鋼材からなる丸棒に研削または転造等の加工手段によって軸転動溝3を形成して軸素材を成形する。
この軸素材を円筒状の高周波コイルに挿入して高周波コイルに高周波電源を用いて所定の時間通電し、ねじ軸2の外周面2aおよび軸転動溝3を誘導加熱により加熱して赤熱させた後にオイルまたは水により急冷して焼入れ処理を施す。
これにより、図1に示すように軸転動溝3およびねじ軸外周面2aには均一な硬化層深さの硬化層11が形成される。
このようにして、ねじ軸2が製作される。
ナット4の場合も同様である。この場合には円柱状の高周波コイルをナット4の内周面4a側に挿入して内周面4aとナット転動面5を前記と同様に誘導加熱して焼入れ処理を施し、硬化層11を形成するようにする。
このようにして製作されたねじ軸2および/もしくはナット4は、硬化層を設けることにより、ねじ軸2とナット4とを転動球6を介して螺合させた場合に、予圧またはナット4の移動時のスラスト力によって接触角αで転動球6と軸転動溝3およびナット転動溝5とが接触したときに転動球6の転動に耐える充分な硬さと深さを有しており、ねじ軸2またはナット4の回転に伴って転動部12に加わる荷重に耐えてボールねじ1の転がり疲労寿命を維持することができる。
また、軸転動溝3は、円弧形状部3a,3aを曲線形状の底部3bで連続的に接続したゴシックアーク形状のため、底部3bに従来のような微小幅の溝を有さないので、ねじ軸2に大きなねじり応力が生じても底部3bに応力集中が発生しにくくなり、ねじ軸の変形や破損を防止し、耐荷重性能を向上させることができる。
なお、本実施例においては、高周波焼入れによって外周面2aと軸転動溝3とに硬化層11を形成するとして説明したが、例えばレーザ加熱により主に転動部12を加熱して焼入れ処理を行うようにしてもよい。ナット4の場合も同様である。
また、本実施例の転動溝のゴシックアーク形状は、少なくともねじ軸に形成されていればよいが、軸転動溝3、ナット転動溝4aともに本実施例のゴシックアーク形状としてもよい。また、本実施例の硬化層11の形成は、ねじ軸2およびナット4の一方のみに形成してもよく、両方に形成するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施例では、軸転動溝3を、円弧形状部3a,3aを曲線形状の底部3bで連続的に接続したゴシックアーク形状とすることで、ねじ軸2に大きなねじり応力が生じても底部3bに応力集中が発生しにくくなり、ねじ軸の変形や破損を防止し、耐荷重性能を向上させることができる。
また、本実施例では、主にねじ軸の軸転動溝および外周面部に焼入れ処理による硬化層を形成するようにしたことによって、熱影響を受ける範囲を狭くすることができ、熱影響によるねじ軸の寸法の変化や曲がりの発生を防止することができると共に、曲がり確認や曲がり矯正等の作業工程を少なくすることができてねじ軸の製造時間の短縮を図ることができる。
上記の効果は、ナットにおいても同様である。
なお、本実施例においては、リターンチューブを連結路として転動球を循環させるチューブ式の循環方式を用いたボールねじに本発明を適用した場合を例に説明したが、連結路は上記に限らず連結路をこま式やエンドキャップ式等とした循環方式のボールねじに本発明を適用しても同様の効果を得ることができる。
また、ボールねじに本発明を適用した場合を例に説明したが、転動球を介して移動台をレール上で移動させる直動案内軸受装置の転動球の転動溝に本発明を適用しても同様の効果を奏することができる。
1 ボールねじ
2 ねじ軸
2a 外周面
3 軸転動溝
3a 円弧形状部
3b 底部
4 ナット
4a 内周面
4b 平面
4c 穴
4d 嵌合穴
5 ナット転動溝
6 転動球
7 リターンチューブ
8 チューブ固定具
9 小ねじ
10 フランジ部
10a ボルト穴
11 硬化層
12 転動部
13 溝底部

Claims (1)

  1. 外周面に螺旋状の軸転動溝を形成したねじ軸と、内周面に前記軸転動溝に対向するナット転動溝を形成したナットと、前記ナット転動溝を連結する連結路と、前記軸転動溝とナット転動溝と連結路とで構成される循環転動路を転動する複数の転動球とを備えたボールねじにおいて、前記軸転動溝および前記ナット転動溝を2つの円弧を該転動溝の底部で連続的な曲線で接続したゴシックアーク形状にするとともに、前記ねじ軸の外径面及び前記軸転動溝に略同じ深さの硬化層を形成し、前記軸転動溝の前記硬化層の硬さを前記軸外径面の硬化層の硬さよりも硬くしたことを特徴とするボールねじ。
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