JP2001304369A - リターンチューブ式ボールねじの浸炭焼入硬化されたねじ軸 - Google Patents

リターンチューブ式ボールねじの浸炭焼入硬化されたねじ軸

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JP2001304369A
JP2001304369A JP2000126966A JP2000126966A JP2001304369A JP 2001304369 A JP2001304369 A JP 2001304369A JP 2000126966 A JP2000126966 A JP 2000126966A JP 2000126966 A JP2000126966 A JP 2000126966A JP 2001304369 A JP2001304369 A JP 2001304369A
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ball
ball screw
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screw groove
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Sadao Inoue
貞雄 井上
Soichiro Oga
壮一郎 大賀
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Tsubaki Nakashima Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高荷重、且つ短ストロークの条件下で駆動使
用され、ねじ軸のボールねじ溝のランド近傍部にボール
が大きな衝撃力で繰返し衝突しても、従来のものより損
傷が発生しにくく、計算寿命を満足するリターンチュー
ブ式ボールねじを提供すること。 【解決手段】 リターンチューブ式ボールねじのねじ軸
10は、浸炭焼入硬化されている。ねじ軸10のボール
ねじ溝11は、ランド近傍部P1及びP2とボール転動
部19とからなる。ボール転動部19の表面硬さを、H
RC56〜62とし、ランド近傍部P1及びP2の表面
硬さを、ボール転動部19の表面硬さより低くなるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動式射出成形機
の射出機構、パンチプレスのせん断機構等の高荷重、且
つ短ストロークの条件下で駆動使用される、いわゆるリ
ターンチューブ式ボールねじに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械の送り装置等に駆動使用
されるリターンチューブ式ボールねじは、リターンチュ
ーブのタング部の破損に影響するDm・N値(Dm:ボ
ールピッチ円径〔mm〕,N:ねじ軸又はボールナット
の毎分最高回転数〔rpm〕)、並びに、一般的な定格
疲れ寿命の計算式を修正して運転係数(又は「荷重係
数」と呼ばれる。)、硬さ係数及びストローク係数を導
入した寿命計算式(例えば、本出願人発行 「(株)ツ
バキ・ナカシマ総合カタログ」初版(1996.4.1)A2
0〜A21頁参照。)等に基づいて、呼び番号が選定さ
れている。なお、Dm・N値が8万以上又は8万未満で
あっても、ボール(玉軸受用鋼球( JIS B 1501 )又は
これと同等以上の合金鋼鋼球が使用される。)の呼び直
径が大きくなると、リターンチューブのタング部が破損
する蓋然性が高くなる。このような場合には、タング部
が無いリターンチューブとヨークデフレクタの併用(例
えば、(株)日刊工業新聞社発行 ねじ便覧編集委員会
編著「ねじ便覧」初版(昭41.5.20)第325頁参
照。)、又は、ヨークデフレクタを併用しないで、タン
グ部根元の応力集中軽減対策と衝撃疲れ限度の高いリタ
ーンチューブ材料の選定とによって対処されている。
【0003】近時、ボールねじの倍力機能を生かして、
リターンチューブ式ボールねじが、電動式射出成形機の
射出機構、パンチプレスのせん断機構等に駆動使用され
るようになっている。このような用途では、高負荷が作
用した状態で短いストロークを急激な加速度をもって駆
動させるという過酷な条件で、リターンチューブ式ボー
ルねじが使用されている。例えば、電動式射出成形機の
射出機構においては、工作機械で使用されている負荷に
比較して1桁以上大きい最大数百kNまでの変動荷重が
ボールねじに加わるとともに(ボールとボールねじ溝と
の最大接触面圧が2000MPaを超えることが多
い。)、ボールねじのリードに比べて短いストロークで
使用されている。また、射出速度600mm/sを僅か
40msで鋭く立ち上げるものもある。さらに、射出成
形機と工作機械の駆動機構としての大きな違いは、射出
成形機では24時間運転が多く、しかも速いサイクルで
同じ成形品を数万サイクルも成形するという過酷な使わ
れ方が多いことである。
【0004】このため、上記のような高荷重用ボールね
じでは、 (1)高荷重用途向けに特化したボールねじ溝形状等に
よって、負荷容量を増大させる改良がなされている。 (2)急激な加速度によるタング部の破損を回避するた
め、リターンチューブには前述したような対策が施され
ている。 (3)ねじ軸として、耐摩耗性に優れた浸炭焼入を施し
た研削品又は転造品が使用され、 研削品の場合は、肌焼鋼(一般にSCM415H又
はSCM420Hが使用される。)を素材として、ボー
ルねじ溝切削、浸炭焼入、焼戻し及びねじ軸外径(後述
のランド)研削後、ボールねじ溝を研削加工により仕上
げている(研削加工後、ラップ仕上げすることもあ
る。)。 転造品の場合は、肌焼鋼(一般にSCM415Hが
使用される。)を素材として、ねじ転造、浸炭焼入及び
焼戻し後、ねじ軸外径(ランド)とボールねじ溝をバフ
仕上げしている(バフ仕上げの代わりに、研削加工又は
ラップ仕上げすることもある。)。なお、浸炭焼入が採
用されている理由は、高周波焼入の場合より、高い表面
硬さが得られると共に硬化層の深さ方向の硬さ勾配が緩
やかになるためである。
【0005】(4)ねじ軸のボールねじ溝の表面硬さ
は、通常、上記(3)の研削加工又はバフ仕上げ後HR
C58〜62とされている(例えば、前掲の「ねじ便
覧」第326頁参照。)。また、硬化層は、後述する図
13の符号20で示すように、ほぼ均一な深さで分布し
ている(図示する深さTは有効硬化層深さを示す。)。
そして、有効硬化層深さTは、一般に1〜2mm程度と
されることが多い。なお、 表面硬さにはボールねじ溝直角断面周方向の勾配が
なく、ボールねじ溝の全面がHRC58〜62の範囲内
のある均一な表面硬さになっている(一般にHRC58
〜62の中央値であるHRC60とされることが多
い。)。 前掲の「(株)ツバキ・ナカシマ総合カタログ」A
21頁の表1(ねじ溝の焼入硬度と硬さ係数)から、ボ
ールねじ溝の表面硬さはHRC56〜62としても許容
されるものである。 上記の表面硬さの値は、転動寿命の観点から規定さ
れている。そうすると、後述するボール転動部の表面硬
さがHRC56〜62であればよく、同様に後述するラ
ンド近傍部の表面硬さがこの値である必要はないと考え
られる。 有効硬化層深さとは、JIS G 0557(鋼の浸炭硬化層
深さ測定方法)に規定されている「200゜Cを超えな
い温度で焼戻しした硬化層の表面から、ビッカース硬さ
550(ロックウェル硬さ換算値HRC52)の位置ま
での距離」をいう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の高荷
重、且つ短ストロークの条件下でリターンチューブ式ボ
ールねじを駆動使用すると、工作機械の送り装置等に駆
動使用した場合には見られなかった「前記運転係数、硬
さ係数及びストローク係数を導入した寿命計算式から算
出した値より短い寿命で、図9に示すように、ねじ軸の
ボールねじ溝のランド近傍部にフレーキング状の損傷が
発生する。」という問題があった。なお、ランドとは
「溝と溝との間の平面部」を意味し、ねじ軸の場合、円
筒状の外径部に相当する。また、同図の(a)及び
(b)は、それぞれ、ランド近傍部の損傷状況及びラン
ド近傍部の損傷が後述のボール転動部まで進展した状況
を示す。
【0007】次に、図10〜図13を参照して、この問
題点を詳説する。リターンチューブ式ボールねじでは、
ボールねじを駆動すると、ボール16が、ねじ軸10の
ゴシックアーク状のボールねじ溝11とこれに対向する
ボールナット13のゴシックアーク状のボールねじ溝1
4とからなる螺旋状の負荷ボール転走路15内を転動
し、リターンチューブ17のタング部18に掬い上げら
れて負荷ボール転走路15を跨いで乗り越え、再び負荷
ボール転走路15内に送り込まれる循環を繰り返す。な
お、符号12は、ねじ軸10のランドを示す。
【0008】その際、ボール16の循環運動の軌跡に
は、或る範囲のばらつきが存在する。この軌跡のばらつ
きは、ボールねじの加工及び組立誤差、並びに駆動速度
(すなわち、ボール16の公転速度)の違い等により必
然的に存在するものであって、避けられないものであ
る。そして、このボール16の循環運動のばらつきに起
因して、リターンチューブ17内のボール16は、図1
2及び図13に示すように、ボールねじ溝11のランド
近傍部P1又はP2に衝突した後、負荷ボール転走路で
あるボールねじ溝11のボール転動部19に送り込まれ
ることが多い。なお、両図において、符号αはボール1
6の初期接触角を示し、一般に45±2.5゜とされて
いる。また、符号βはボール16の最大接触角を示し
(硬化層20におけるボール転動部19とランド近傍部
P1,P2との境界21を示す角度でもある。)、一般
に65〜70゜とされている。さらに、符号Oはボール
ねじ溝11内のボール16の中心を示し、この中心Oは
ボールピッチ円径上にある。
【0009】工作機械の送り装置等に駆動使用されるリ
ターンチューブ式ボールねじにおいては、ボール16が
ランド近傍部P1又はP2に衝突したときの衝撃力は小
さい。しかも、通常、ボールねじのリードの数十倍以上
のストロークで駆動使用されるから、衝撃力が作用する
範囲は広くなる(衝撃力が作用する範囲を角度θで表す
と、θ=(ストローク/リード)×360゜にな
る。)。このため、衝撃力が繰返し作用しても、単位面
積当りの繰返し数は少なくなるから、ランド近傍部P1
又はP2に損傷が発生することは皆無であった。
【0010】しかし、電動式射出成形機の射出機構、パ
ンチプレスのせん断機構等においては、前述したよう
に、高負荷が作用した状態で短いストロークを急激な加
速度をもって駆動させるという過酷な条件で、リターン
チューブ式ボールねじが使用される。このため、ボール
16がランド近傍部P1又はP2に衝突したときの衝撃
力は著しく増大する。しかも、ボールねじのリードに比
べて短いストロークを数百万サイクル以上駆動されるか
ら、著しく増大した衝撃力がランド近傍部P1又はP2
に作用する単位面積当りの繰返し数は、工作機械の送り
装置等の場合より遥かに多くなる。例えば、ボールねじ
のリードを16mm、ストロークを5.5mmとする
と、衝撃力が作用する範囲を表す角度θは、θ=(5.
5mm/16mm)×360゜≒124゜になる。すな
わち、ねじ軸10の横断面から見て、リターンチューブ
17のタング部18を中心としてボールねじ溝11の円
周方向の±62゜の範囲にのみ大きな衝撃力が繰返し作
用する(図示せず。)。そうすると、浸炭焼入硬化され
たボールねじ溝11のランド近傍部P1又はP2に焼入
硬化ボール(表面硬さがボールねじ溝11の値HRC5
8〜62より高い鋼球)16が大きな衝撃力で繰返し衝
突すると、ランド近傍部P1又はP2がさらに歪硬化
(加工硬化)するとともに、衝突による歪エネルギーが
ランド近傍部P1又はP2直下の硬化層20に蓄積され
る。その結果、硬化層20に材料の疲れに起因するクラ
ックが発生し、更なるボール16の繰返し衝突によって
クラックが成長する。そして、フレーキング状の損傷に
進展する。
【0011】そこで、ランド近傍部P1,P2に防炭処
理(浸炭防止剤の塗布または銅メッキ)を施して、衝撃
に対する強さを向上させることが考えられる。しかし、
ランド近傍部P1,P2に防炭処理を施しても、 (1)素地硬さのままであるランド近傍部P1,P2
は、耐摩耗性の点で劣るから使用に耐えない。 (2)浸炭焼入をすると、素地硬さのままであるランド
近傍部P1,P2と硬化されたボール転動部19との境
界21において、ボールねじ溝11の直角断面周方向に
おける表面硬さと硬化層20の内部硬さが急激に変化す
る。すなわち、境界21において、表面硬さと硬化層2
0の内部硬さが不連続になる。しかも、ボール転動部1
9に生じた圧縮残留応力とランド近傍部P1,P2の引
張残留応力とが釣り合わない。このため、硬化層20の
境界21に、この境界21に沿ったクラックが発生す
る。という問題がある。
【0012】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、高荷重、且つ短ストロークの条件下で駆
動使用され、ねじ軸のボールねじ溝のランド近傍部にボ
ールが大きな衝撃力で繰返し衝突しても、従来のものよ
り損傷が発生しにくく、計算寿命を満足するリターンチ
ューブ式ボールねじを提供することを課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、リターンチューブ式ボールねじの浸炭焼
入硬化されたねじ軸において、前記ボールねじはボール
ねじ溝を具え、該ボールねじ溝はランド近傍部とボール
転動部とからなり、該ボール転動部の表面硬さがHRC
56〜62であり、前記ランド近傍部の表面硬さが前記
ボール転動部の表面硬さより低くなるようにしたことを
特徴とするねじ軸によって前記課題を解決した。
【0014】なお、前記ランド近傍部と前記ボール転動
部の表面硬さに、それぞれ、前記ねじ軸のランドに向け
て低くなる前記ボールねじ溝の直角断面周方向の勾配が
あるようにしたものが好ましい。
【0015】また、前記ランド近傍部と前記ボール転動
部との境界において該両部の表面硬さを緩やかに連続す
るようにしたものが好ましい。
【0016】さらに、前記ランド近傍部のランド直近の
表面硬さを少なくともHRC54になるようにしたもの
がより好ましい。
【0017】
【作用】上記のように構成することによって、 (1)高荷重、且つ短ストロークの条件下で駆動使用さ
れ、ねじ軸のボールねじ溝のランド近傍部にボールが大
きな衝撃力で繰返し衝突しても、従来のものより損傷が
発生しにくい。(2)ランド近傍部とボール転動部との
境界において両部の表面硬さを緩やかに連続するように
すれば、硬化層の境界に沿ったクラックが発生しない。 (3)ランド近傍部のランド直近の表面硬さを少なくと
もHRC54になるようにすれば、ランド近傍部が摩耗
しにくくなる。
【0018】ここで、以下のことを付記する。本明細書
における「表面硬さ」という用語は、浸炭硬化層の表面
における硬さを意味する。従って、特許請求の範囲の欄
の請求項1後段の「前記ランド近傍部の表面硬さを前記
ボール転動部の表面硬さより低くなるようにしたこ
と。」という文言の意義は、「前記ランド近傍部直下の
硬化層の内部硬さを前記ボール転動部直下の硬化層の内
部硬さより低くなるようにしたこと。」を包含する。ま
た、同欄の請求項2の「前記ランド近傍部と前記ボール
転動部の表面硬さに、それぞれ、前記ねじ軸のランドに
向けて低くなる前記ボールねじ溝の直角断面周方向の勾
配があるようにしたこと。」という文言の意義は、「前
記ランド近傍部と前記ボール転動部直下の硬化層の内部
硬さに、それぞれ、前記ねじ軸のランドに向けて低くな
る前記ボールねじ溝の直角断面周方向の勾配があるよう
にしたこと。」を包含する。さらに、同欄の請求項3の
「前記ランド近傍部と前記ボール転動部との境界におい
て該両部の表面硬さを緩やかに連続するようにしたこ
と。」という文言の意義は、「前記ランド近傍部と前記
ボール転動部との境界において該両部直下の硬化層の内
部硬さを緩やかに連続するようにしたこと。」を包含す
る。
【0019】次に、ボール転動部の表面硬さをHRC5
6〜62にするとともに、ランド近傍部のランド直近の
表面硬さを少なくともHRC54になるようにしたもの
が好ましい理由を述べる。前述したように、従来のボー
ルねじ溝の表面硬さはHRC58〜62とされている。
このことを本発明に適用した場合、ボール転動部の表面
硬さがHRC58〜62であり、ランド近傍部との境界
において最小HRC58になることを意味する。また、
ランド近傍部の表面硬さがボール転動部との境界におい
て最大HRC58であり、ランド直近において最小にな
ることを意味する。そして、上記のようにするため、本
出願人は、リターンチューブ式ボールねじの種々の呼び
番号について、後述する図2に示すようなボールねじ溝
の断面硬さ分布を検討した。そうすると、ランド近傍部
のボールねじ溝直角断面周方向の長さが短すぎて、ボー
ル転動部の表面硬さをHRC58〜62にしたとき、ラ
ンド近傍部のランド直近の表面硬さをHRC55以下に
できないことがわかった。しかし、ランド近傍部の表面
硬さは、ボールの衝撃に対する強さの観点から低い方が
好ましく、他方、耐摩耗性の観点から素地硬さより高い
方が望ましい。そこで、前述したように、ボール転動部
の表面硬さを転動寿命に影響を与えないHRC56〜6
2に設定した。また、ボール転動部の表面硬さをランド
近傍部との境界においてHRC56にしたとき(換言す
れば、ランド近傍部の表面硬さをボール転動部との境界
においてHRC56にしたとき)、ランド近傍部のラン
ド直近の表面硬さを設定できる限界であるHRC54に
した。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。この実施の形態は、浸炭焼入硬
化されたねじ軸のボールねじ溝を研削加工により仕上げ
た、ねじ軸の外径50mm,リード16mm,ボール径
9.525mmのリターンチューブ式ボールねじに対し
て適用したものである。なお、前述した従来のねじ軸の
ボールねじ溝と同一又は相当部分には同一符号を付し
て、その説明は省略する。また、後述の図4を除いて、
ボールねじ溝の直角断面図には硬化層が示されている。
【0021】図1は、ねじ軸10のボールねじ溝11の
直角断面形状を示している。ボールねじ溝11のランド
近傍部P1,P2の表面硬さはHRC56〜58になっ
ており(ランド直近の表面硬さをHRC56にした理由
は後述する。)、ランド12に向けて低くなるボールね
じ溝直角断面周方向の硬さ勾配を有している。また、ボ
ール転動部19の表面硬さは58〜60になっており、
ランド近傍部P1,P2の表面硬さと同様に、ランド1
2に向けて低くなるボールねじ溝直角断面周方向の硬さ
勾配を有している。そして、ランド近傍部P1,P2と
ボール転動部19との境界21(ボール16の最大接触
角βが65〜70゜の位置)において、両部P1,1
9;P2,19の表面硬さが緩やかに連続するようにな
っている。すなわち、境界21における表面硬さは、H
RC58になっている。
【0022】なお、 (1)ゴシックアーク状のボールねじ溝11の曲率半径
Rは、ボールねじの負荷容量を増大させるため、ボール
16の呼び直径の53%に設定している(図示しないボ
ールナットのボールねじ溝も同様である。)。 (2)ボール16の初期接触角αは、従来のものと同様
に45±2.5゜に設定している。 (3)ボール16が転動するのは、通常、ボール転動部
19のうち初期接触角α=45±2.5゜の範囲である
から、この範囲の表面硬さがHRC60になっているこ
とが好ましい。このため、ボール転動部19の表面硬さ
は、その底部から初期接触角α=45+2.5゜までが
HRC60であり、境界21においてHRC58になる
ような硬さの勾配を有している。
【0023】そうすると、ボールねじ溝11のランド近
傍部P1,P2の表面硬さが、従来のものが後述するよ
うにHRC60であるのに対して、本発明ではHRC5
6〜58になっているから、ランド近傍部P1又はP2
にボール16が大きな衝撃力で繰返し衝突しても、ラン
ド近傍部P1又はP2に損傷が発生しにくくなる。
【0024】次に、上記のようなボールねじ溝11の形
成方法を説明する。図2は、研削仕上げ後の従来のボー
ルねじ溝の直角断面硬さ分布を示している。前述した図
13を援用して説明すると、ランド近傍部P1,P2と
ボール転動部19とからなるボールねじ溝11の表面硬
さは、HRC60になっている。また、硬化層20の有
効硬化層深さTは、1.56mmになっている。なお、
素地硬さはHRC33.5である。そして、この従来の
ボールねじ溝の直角断面硬さ分布から、図3に示すよう
に、ランド12の研削しろJ1と、ボール転動部19の
うち底部から初期接触角α=45+2.5゜までの研削
しろK1とを0.2mmにしたとき、研削仕上げ後のラ
ンド近傍部P1,P2の表面硬さがHRC56〜58に
なり且つボール転動部19の表面硬さがHRC58〜6
0になるような研削加工前のボールねじ溝11aを創成
する。
【0025】以下、具体的な数値を挙げて説明する。図
2の硬さ推移曲線によると、表面からの距離が0.2m
mの位置の内部硬さは、表面の硬さと同じHRC60に
なっている。そこで、ランド12の研削しろJ1と、ボ
ール転動部19のうち底部から初期接触角α=45+
2.5゜までの研削しろK1とを0.2mmに設定す
る。すなわち、ランド12と、ボール転動部19のうち
底部から初期接触角α=45+2.5゜までの研削仕上
げ後の表面硬さが、HRC60になるようにする。次
に、図2の硬さ推移曲線を直線補間して、HRC58に
なる表面からの距離を求めると、0.89mmになって
いる。すなわち、図3において、境界21における仕上
しろM1を0.89mmに設定する。また、図2から、
HRC56になる表面からの距離を求めると、1.14
mmになっている。すなわち、図3において、ランド近
傍部P1及びP2のランド12直近の仕上しろN1を
1.14mmに設定する。同様にして、ランド近傍部P
1,P2とボール転動部19との境界21において両部
P1,19;P2,19の表面硬さが緩やかに連続する
ような仕上しろを求めていけば、図3に示すような形状
のボールねじ溝11aを創成することができる。
【0026】ここで、ボール転動部19の表面硬さをH
RC58〜60にしたとき、ランド近傍部P1,P2の
ランド直近の表面硬さをHRC56にした理由を説明す
る。図2の硬さ推移曲線を直線補間して、HRC55に
なる表面からの距離を求めると、1.26mmになって
いる。すなわち、図3において、ランド近傍部P1及び
P2のランド12直近の仕上しろN1は1.26mmに
なる。そうすると、ボールねじ溝11aは図4に示すよ
うに開口が狭まった形状になるから、切削バイトでボー
ルねじ溝11aを形成することができない。このため、
ランド近傍部P1,P2のランド直近の表面硬さをHR
C56にしている。
【0027】次に、このボールねじ溝11aを有するね
じ軸10を従来のものと同一条件で浸炭焼入硬化する
と、焼戻し後のボールねじ溝11aの表面硬さはHRC
60になっている。なお、硬化層20の深さ方向の硬さ
勾配は、図2に示したようになっている。その後、焼入
鋼切削バイトによるボールねじ溝11aのランド近傍部
P1′及びP2′の切除(図5参照)、ランド12aの
研削加工(図6参照)及びボールねじ溝11aの研削加
工を経て、図1に示すようなボールねじ溝11を得るこ
とができる。
【0028】次に、図1を援用して、本発明の第2の実
施の形態を説明する。この第2の実施の形態は、ボール
ねじ溝11のランド近傍部P1,P2の表面硬さをHR
C54〜56にするとともに、ボール転動部19の表面
硬さをHRC56〜60にしたものである。なお、その
他の構成は、前記の第1の実施の形態と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0029】そうすると、ボールねじ溝11のランド近
傍部P1,P2の表面硬さがHRC54〜56になって
いるから、ランド近傍部P1又はP2にボール16が大
きな衝撃力で繰返し衝突しても、第1の実施の形態と比
べて、さらにランド近傍部P1又はP2に損傷が発生し
にくくなる。
【0030】次に、本発明の第2の実施の形態の形成方
法を説明する。第1の実施の形態と同様に、図2の従来
のボールねじ溝の直角断面硬さ分布から、図7に示すよ
うに、ランド12の研削しろJ2と、ボール転動部19
のうち底部から初期接触角α=45+2.5゜までの研
削しろK2とを0.2mmにしたとき、研削仕上げ後の
ランド近傍部P1及びP2の表面硬さがHRC54〜5
6になり且つボール転動部の表面硬さがHRC56〜6
0になるような研削加工前のボールねじ溝11bを創成
する。
【0031】以下、具体的な数値を挙げて説明する。前
述したように、図2の硬さ推移曲線によると、表面から
の距離が0.2mmの位置の内部硬さは、表面の硬さと
同じHRC60になっている。そこで、ランド12の研
削しろJ2と、ボール転動部のうち底部から初期接触角
α=45+2.5゜までの範囲の研削しろK2とを0.
2mmに設定する。すなわち、ランド12と、ボール転
動部19のうち初期接触角α=45+2.5゜までの範
囲の研削仕上げ後の表面硬さが、HRC60になるよう
にする。次に、図2の硬さ推移曲線を直線補間して、H
RC56になる表面からの距離を求めると、1.14m
mになっている。すなわち、図7において、境界21に
おける仕上しろM2を1.14mmに設定する。また、
図2から、HRC54になる表面からの距離を求める
と、1.38mmになっている。すなわち、図7におい
て、ランド近傍部P1,P2のランド12直近の仕上し
ろN2を1.38mmに設定する。同様にして、ランド
近傍部P1,P2とボール転動部19との境界21にお
いて両部P1,19;P2,19の表面硬さが緩やかに
連続するような仕上しろを求めていけば、図7に示すよ
うな形状のボールねじ溝11bを創成することができ
る。以降、前記の第1の実施の形態と同様な工程を経
て、第2の実施の形態を得ることができる。
【0032】次に、図1を援用して、本発明の第3の実
施の形態を説明する。前記の第1及び第2の実施の形態
では、ボール転動部19のうち底部から初期接触角α=
45+2.5゜までの表面硬さをHRC60にしたもの
を例示した。この第3の実施の形態は、ボール転動部1
9のうち底部から初期接触角α=45+2.5゜までの
表面硬さをHRC58にしたものである。すなわち、ボ
ールねじ溝11のランド近傍部P1,P2の表面硬さを
HRC54〜56にするとともに、ボール転動部19の
表面硬さをHRC56〜58にしたものである。なお、
その他の構成および奏する作用・効果は前記の第1及び
第2の実施の形態と同様であるので、その説明は省略す
る。
【0033】次に、第3の実施の形態の形成方法を説明
する。なお、この第3の実施の形態は、図8の「表面硬
さがHRC58の硬さ推移曲線」を利用したものであ
る。焼戻し条件(焼戻し温度×時間)を変えるだけで、
前述した図2の断面硬さ分布(表面硬さがHRC60の
硬さ推移曲線)を図8に示すような断面硬さ分布(表面
硬さがHRC62又は58の硬さ推移曲線)にすること
ができる。また、前述したように、浸炭焼入では、硬化
層の深さ方向の硬さ勾配が緩やかになるという性質を有
する。この性質に基づいて、図8では、表面からの距離
が約1.8mmの位置までの硬さ推移曲線は、図2の
「表面硬さがHRC60の硬さ推移曲線」とほぼ平行に
なっている。そして、この「表面硬さがHRC58の硬
さ推移曲線」によると、表面からの距離が0.2mmの
位置の内部硬さは、表面の硬さと同じHRC58になっ
ている。また、HRC56になる表面からの距離を求め
ると、0.89mmになっている。さらに、HRC54
になる表面からの距離を求めると、1.14mmになっ
ている。
【0034】そうすると、ランドの研削しろと、ボール
転動部のうち底部から初期接触角までの研削しろとを
0.2mm、ランド近傍部とボール転動部との境界にお
ける仕上しろを0.89mm、及びランド近傍部のラン
ド直近の仕上しろを1.14mmにしたとき、前述した
図3と同一形状の研削加工前のボールねじ溝を創成する
ことができる。この研削加工前のボールねじ溝を有する
ねじ軸に浸炭焼入及び焼戻しを施して、ランドとボール
ねじ溝の表面硬さをHRC58した後、前述した第1の
実施の形態と同様な工程を経て、第3の実施の形態を得
ることができる。
【0035】なお、上記の実施の形態では研削品の場合
について説明したが、ねじ軸外径(ランド)の研削加工
を除けば研削品と同様であるため、転造品に対しても本
発明を適用できることは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、 (1)高荷重、且つ短ストロークの条件下で駆動使用さ
れ、ねじ軸のボールねじ溝のランド近傍部にボールが大
きな衝撃力で繰返し衝突しても、従来のものより損傷が
発生しにくく、計算寿命を満足するリターンチューブ式
ボールねじを得ることができる。 (2)ランド近傍部とボール転動部との境界において両
部の表面硬さが緩やかに連続するようにすれば、硬化層
の境界に沿ったクラックが発生しない。 (3)ランド近傍部のランド直近の表面硬さを少なくと
もHRC54になるようにすれば、ランド近傍部が摩耗
しにくくなる。という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のボールねじ溝直
角断面図。
【図2】 従来のボールねじ溝の断面硬さ分布図。
【図3】 図2から求めた、第1の実施の形態の研削加
工前形状を示すボールねじ溝直角断面図。
【図4】 第1の実施の形態において、ランド近傍部の
ランド直近の表面硬さをHRC56に設定した理由を説
明するためのボールねじ溝直角断面図。
【図5】 図3のランド近傍部を切除したボールねじ溝
直角断面図。
【図6】 図5のランド研削加工後のボールねじ溝直角
断面図。
【図7】 本発明の第2の実施の形態の研削加工前形状
を示すボールねじ溝直角断面図。
【図8】 本発明の第3の実施の形態を説明するための
ボールねじ溝の断面硬さ分布図。
【図9】 従来のボールねじ溝におけるランド近傍部の
損傷を示す図面代用写真であり、同図の(a)及び
(b)は、それぞれ、ランド近傍部の損傷状況及びラン
ド近傍部の損傷がボール転動部まで進展した状況を示
す。
【図10】 リターンチューブ式ボールねじの外形平面
図。
【図11】 図10の11−11線断面図。
【図12】 ランド近傍部にボールが衝突する態様を示
すボールねじ溝直角断面図。
【図13】 従来のボールねじ溝の直角断面図。
【符号の説明】
10 ねじ軸 11 ボールねじ溝 12 ランド 13 ボールナット 16 ボール 17 リターンチューブ 19 ボール転動部 20 硬化層 21 境界 P1,P2 ランド近傍部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リターンチューブ式ボールねじの浸炭焼
    入硬化されたねじ軸において、 前記ボールねじはボールねじ溝を具え、該ボールねじ溝
    はランド近傍部とボール転動部とからなり、該ボール転
    動部の表面硬さがHRC56〜62であり、前記ランド
    近傍部の表面硬さが前記ボール転動部の表面硬さより低
    くなるようにしたことを特徴とする、 リターンチューブ式ボールねじの浸炭焼入硬化されたね
    じ軸。
  2. 【請求項2】 前記ランド近傍部と前記ボール転動部の
    表面硬さに、それぞれ、前記ねじ軸のランドに向けて低
    くなる前記ボールねじ溝の直角断面周方向の勾配がある
    ようにした、請求項1のリターンチューブ式ボールねじ
    の浸炭焼入硬化されたねじ軸。
  3. 【請求項3】 前記ランド近傍部と前記ボール転動部と
    の境界において該両部の表面硬さが緩やかに連続するよ
    うにした、請求項2のリターンチューブ式ボールねじの
    浸炭焼入硬化されたねじ軸。
  4. 【請求項4】 前記ランド近傍部のランド直近の表面硬
    さを少なくともHRC54になるようにした、請求項3
    のリターンチューブ式ボールねじの浸炭焼入硬化された
    ねじ軸。
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