JP2521847B2 - ボルト軸部の精密仕上げ方法 - Google Patents
ボルト軸部の精密仕上げ方法Info
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- JP2521847B2 JP2521847B2 JP2325712A JP32571290A JP2521847B2 JP 2521847 B2 JP2521847 B2 JP 2521847B2 JP 2325712 A JP2325712 A JP 2325712A JP 32571290 A JP32571290 A JP 32571290A JP 2521847 B2 JP2521847 B2 JP 2521847B2
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- Japan
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B24—GRINDING; POLISHING
- B24C—ABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
- B24C1/00—Methods for use of abrasive blasting for producing particular effects; Use of auxiliary equipment in connection with such methods
- B24C1/10—Methods for use of abrasive blasting for producing particular effects; Use of auxiliary equipment in connection with such methods for compacting surfaces, e.g. shot-peening
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Forging (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はボルト軸部の精密仕上げ方法に関するもので
ある。
ある。
<従来の技術> 第2図に示すように、精密機械等においては、ボルト
aの軸部bを、被締結体cの取付穴d内にはめ合い嵌合
させる構造のものがある。
aの軸部bを、被締結体cの取付穴d内にはめ合い嵌合
させる構造のものがある。
このような構造の場合、軸部bの精度が要求されるた
め、従来は軸部bの精密仕上げを以下のように行ってい
た。
め、従来は軸部bの精密仕上げを以下のように行ってい
た。
<イ>要求寸法よりもやや径の大きい軸部を有するボル
トを製造し、この軸部を研摩して要求寸法に形成する方
法。
トを製造し、この軸部を研摩して要求寸法に形成する方
法。
<ロ>要求寸法よりもやや径の小さい軸部を有するボル
トを製造し、この軸部にセレーションあるいはネジを刻
設し、これらのセレーションあるいはネジの凸部を鍛造
により押しつぶして、軸部を要求寸法に形成する方法。
トを製造し、この軸部にセレーションあるいはネジを刻
設し、これらのセレーションあるいはネジの凸部を鍛造
により押しつぶして、軸部を要求寸法に形成する方法。
<本発明が解決しようとする問題点> 上記の従来方法には次のような問題点がある。
<イ>研摩による方法は、ボルトを一本ずつ研摩機にか
けるため、時間がかかり生産性が低下するとともに、製
造コストが高くなる。
けるため、時間がかかり生産性が低下するとともに、製
造コストが高くなる。
<ロ>セレーションあるいはネジを刻設する場合も、ボ
ルトに一本ずつこれらを刻設しなければならず、時間が
かかり生産性が低下するとともに、製造コストが高くな
る。
ルトに一本ずつこれらを刻設しなければならず、時間が
かかり生産性が低下するとともに、製造コストが高くな
る。
<本発明の目的> 本発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、ボルトの生産性の向上及び製造コストの低減
を図ることができるボルト軸部の精密仕上げ方法を提供
することを目的とする。
たもので、ボルトの生産性の向上及び製造コストの低減
を図ることができるボルト軸部の精密仕上げ方法を提供
することを目的とする。
<問題点を解決するための手段> 即ち本発明は、要求寸法より僅かに径の小さい軸部を
有するボルトを製造し、この軸部表面にショットを打ち
付けて、要求寸法径の軸部断面より僅かに突出するよう
に凸部を形成した後、この凸部の前記要求寸法径の軸部
断面より突出する部分のみを精密鍛造あるいは精密転造
により押しつぶし、ボルト軸部の径を要求寸法に形成す
る、ボルト軸部の精密仕上げ方法である。
有するボルトを製造し、この軸部表面にショットを打ち
付けて、要求寸法径の軸部断面より僅かに突出するよう
に凸部を形成した後、この凸部の前記要求寸法径の軸部
断面より突出する部分のみを精密鍛造あるいは精密転造
により押しつぶし、ボルト軸部の径を要求寸法に形成す
る、ボルト軸部の精密仕上げ方法である。
<本発明の説明> 以下、本発明を詳細に説明する。
<イ>ボルトの製造 先ず、要求寸法より僅かに径の小さい軸部を有するボ
ルトを製造する。
ルトを製造する。
要求寸法とは、ボルトの軸部を被締結体の取付穴内に
はめ合い嵌合させるための精密な寸法のことである。
はめ合い嵌合させるための精密な寸法のことである。
また、僅かに小さい径とは、要求寸法より−0.005mm
〜−0.01mm程度が適当であると考えられる。
〜−0.01mm程度が適当であると考えられる。
製造方法は、例えば押し出し加工方法等によって行
う。
う。
即ち、中空のコンテナに入れたボルトの素材を、この
コンテナの端部に位置させたダイスの穴から、ラムによ
って押し出して軸部を製造する方法である。
コンテナの端部に位置させたダイスの穴から、ラムによ
って押し出して軸部を製造する方法である。
そして、押し出し加工後にボルトの熱処理を行う。
<ロ>ショットピーニング 熱処理をしたボルトの軸部表面に、ショットピーニン
グ加工を施し、要求寸法径の軸部断面より僅かに突出す
るように凸部を形成する。
グ加工を施し、要求寸法径の軸部断面より僅かに突出す
るように凸部を形成する。
ショットピーニングは、ショット(径0.7〜0.9mmの鋼
または鉄の小粒)を、高速で軸部表面に打ち付ける一種
の冷間加工である。
または鉄の小粒)を、高速で軸部表面に打ち付ける一種
の冷間加工である。
ショットを打ち付けると、ボルトの軸部表面には凹凸
が形成される。
が形成される。
そして、軸部表面は硬化され、また材料の疲れ限度も
増加する、いわゆるピーニング効果が生じる。
増加する、いわゆるピーニング効果が生じる。
また、熱処理によってボルト軸部表面に付着した酸化
膜を除去することができる。
膜を除去することができる。
さらに、軸部表面はショット加工により、研摩と同じ
だけの表面粗さが確保される。
だけの表面粗さが確保される。
このようなショットピーニング加工によって、ボルト
の軸部表面に凹凸を形成する場合は、多数本のボルトを
一度に加工することができる。
の軸部表面に凹凸を形成する場合は、多数本のボルトを
一度に加工することができる。
<ハ>軸部の精密仕上げ ボルト軸部表面凸部の要求寸法径の軸部断面より突出
する部分のみを、精密鍛造あるいは精密転造により押し
つぶし、つぶした材料を軸部表面の凹部に移動させて、
ボルト軸部の径を要求寸法に形成する。
する部分のみを、精密鍛造あるいは精密転造により押し
つぶし、つぶした材料を軸部表面の凹部に移動させて、
ボルト軸部の径を要求寸法に形成する。
鍛造方法としては、例えばローラ仕上げ等が考えられ
る。
る。
ローラ仕上げは、軸部の凸部にローラを押し付けて、
表面に塑性変形をおこさせ、凹凸を減少させて平滑な仕
上げ面を得る加工法である。
表面に塑性変形をおこさせ、凹凸を減少させて平滑な仕
上げ面を得る加工法である。
ローラ仕上げしたものは、加工硬化を起こすので、耐
摩耗性と疲れ限度が増大する。
摩耗性と疲れ限度が増大する。
<本発明の効果> 本発明は以上説明したようになるので、次のような効
果を期待することができる。
果を期待することができる。
即ち、従来の研摩方法やセレーションあるいはネジを
刻設する方法は、一本ずつ機械にかけて加工する必要が
あるため、時間がかかり生産性が低下するとともに、製
造コストが高くなる。
刻設する方法は、一本ずつ機械にかけて加工する必要が
あるため、時間がかかり生産性が低下するとともに、製
造コストが高くなる。
それに対して本発明は、ボルトの軸部表面にショット
により凹凸を形成する方法であるため、多数本のボルト
を一度に、しかも短時間に凹凸加工することができる。
により凹凸を形成する方法であるため、多数本のボルト
を一度に、しかも短時間に凹凸加工することができる。
従って、製造時間を短縮でき、生産性の向上と製造コ
ストの低減を図ることができる。
ストの低減を図ることができる。
また、軸部表面はショット加工されてるため、研摩と
同じだけの表面粗さが確保される。
同じだけの表面粗さが確保される。
第1図:製造フローチャートの説明図 第2図:ボルトと被締結体とのはめ合い嵌合構造の説明
図
図
Claims (1)
- 【請求項1】要求寸法より僅かに径の小さい軸部を有す
るボルトを製造し、 この軸部表面にショットを打ち付けて、要求寸法径の軸
部断面より僅かに突出するように凸部を形成した後、 この凸部の前記要求寸法径の軸部断面より突出する部分
のみを精密鍛造あるいは精密転造により押しつぶし、 ボルト軸部の径を要求寸法に形成する、ボルト軸部の精
密仕上げ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2325712A JP2521847B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | ボルト軸部の精密仕上げ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2325712A JP2521847B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | ボルト軸部の精密仕上げ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04197548A JPH04197548A (ja) | 1992-07-17 |
JP2521847B2 true JP2521847B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=18179857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2325712A Expired - Fee Related JP2521847B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | ボルト軸部の精密仕上げ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2521847B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01218734A (ja) * | 1988-02-29 | 1989-08-31 | Musashi Seimitsu Ind Co Ltd | ボールジョイントハウジングの冷間鍛造方法 |
JPH0226353A (ja) * | 1988-07-15 | 1990-01-29 | Toyota Motor Corp | 自動変速機用歯車変速装置 |
-
1990
- 1990-11-29 JP JP2325712A patent/JP2521847B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01218734A (ja) * | 1988-02-29 | 1989-08-31 | Musashi Seimitsu Ind Co Ltd | ボールジョイントハウジングの冷間鍛造方法 |
JPH0226353A (ja) * | 1988-07-15 | 1990-01-29 | Toyota Motor Corp | 自動変速機用歯車変速装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04197548A (ja) | 1992-07-17 |
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