JP2009130299A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光拡散材の量を低減でき且つ色変換部材の局所的な発熱を抑制することが可能な発光装置を提供する。
【解決手段】LEDチップ10と、当該LEDチップ10が実装された実装基板20と、LEDチップ10から放射される光によって励起されてLEDチップよりも長波長の可視光を放射する蛍光体粒子72が透光性材料(シリコーン樹脂など)からなる母材に分散されてなり実装基板20との間にLEDチップ10を囲む形で配設されたドーム状の色変換部材70とを備えている。色変換部材70は、上記母材とは屈折率の異なる光拡散材73を当該色変換部材70における光入射面70a側に偏倚させ光入射面70aの全域に亘って設けてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、LEDチップ(発光ダイオードチップ)を利用した発光装置に関するものである。
従来から、青色光あるいは紫外光を放射するGaN系のLEDチップとLEDチップから放射された光によって励起されてLEDチップとは異なる発光色の光を放射する波長変換材料としての蛍光体や光吸収体とを組み合わせることにより、白色を含め、LEDチップの発光色とは異なる色合いの光を出す発光装置の研究開発が各所で行われ(例えば、特許文献1参照)、発光装置の光出力の増大に伴い照明用途への応用が進んでいる。
ここにおいて、上記特許文献1には、図9に示すように、LEDチップ10’と、LEDチップ10’が一表面側に実装された実装基板20’と、LEDチップ10’から放射される光によって励起されてLEDチップ10’よりも長波長の可視光を放射する蛍光体粒子および透光性材料により形成され実装基板20’との間にLEDチップ10’を囲む形で配設されたドーム状の色変換部材70’とを備え、色変換部材70’中に光拡散材を分散させてなる発光装置1’が提案されている。なお、図9に示した構成の発光装置1’では、LEDチップ10’としてGaN系の青色LEDチップを用い、色変換部材70’の蛍光体として黄色蛍光体を用いており、白色光を得ることができる。
特開2007−250817号公報
ところで、上述の発光装置1’では、色むらを少なくすることができるが、色変換部材70’の全体に亘って光拡散材を分散させてあるので、光拡散材の量が比較的多くなってコストが高くなり、また、ストークスシフトによるエネルギ損失に起因して発熱する蛍光体粒子の分布がLEDチップ10’の配光分布に起因して局所的に集中しやすくなり、色変換部材70’の温度が局所的に上昇し、蛍光体粒子の光変換効率の低下や色変換部材70’の信頼性低下の原因になりやすかった。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、光拡散材の量を低減でき且つ色変換部材の局所的な発熱を抑制することが可能な発光装置を提供することにある。
請求項1の発明は、LEDチップと、当該LEDチップが実装された実装基板と、LEDチップから放射される光によって励起されてLEDチップよりも長波長の可視光を放射する蛍光体粒子が透光性材料からなる母材に分散されてなり実装基板との間にLEDチップを囲む形で配設されたドーム状の色変換部材とを備え、色変換部材は、前記母材とは屈折率の異なる光拡散材を当該色変換部材における光入射面側に偏倚させ光入射面の全域に亘って設けてあることを特徴とする。
この発明によれば、色変換部材は、透光性材料からなる母材とは屈折率の異なる光拡散材を当該色変換部材における光入射面側に偏倚させ光入射面の全域に亘って設けてあるので、色変換部材の全体に亘って光拡散材を分散させる場合に比べて、光拡散材の量を低減でき、しかも、色変換部材の光入射面側の全域に亘って設けられた光拡散材によりLEDチップからの光を拡散させることができ、ストークスシフトによるエネルギ損失に起因して発熱する蛍光体粒子が局所的に集中するのを防止することができるから、光拡散材の量を低減でき且つ色変換部材の局所的な発熱を抑制することが可能になる。
請求項2の発明は、請求項1の発明に比べて、前記母材は、ガラスであることを特徴とする。
この発明によれば、前記母材がシリコーン樹脂などの有機材料である場合に比べて、前記色変換部材の温度上昇を抑制することができる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記光拡散材は、ガラス繊維からなることを特徴とする。
この発明によれば、前記光拡散材が球状である場合に比べて、前記色変換部材の前記蛍光体粒子で発生した熱を効率的に放熱させることが可能となり、前記色変換部材の局所的な発熱をより抑制することが可能となる。
請求項4の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記光拡散材は、金属ナノ粒子からなることを特徴とする。
この発明によれば、前記LEDチップからの光によって前記光拡散材において表面プラズモンポラリトンが励起され、前記LEDチップからの光が増強されるので、外部への光取り出し効率を高めることが可能となる。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、前記実装基板は、熱伝導性材料により形成されてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記色変換部材で発生した熱を前記実装基板を通して効率良く放熱させることが可能となり、前記色変換部材の局所的な発熱をより抑制することが可能となる。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5の発明において、前記色変換部材よりも内側で前記実装基板との間に前記LEDチップを囲む形で配設されたドーム状の光学部材と、光学部材の内側で前記LEDチップを封止した封止部とを備え、前記色変換部材と光学部材との間に空気層が形成されてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記LEDチップから放射され前記色変換部材中の前記蛍光体粒子により散乱された光のうち光学部材側へ散乱されて光学部材を透過する光の光量を低減できて装置全体としての外部への光取り出し効率の向上による光出力の向上を図れる。
請求項1の発明では、光拡散材の量を低減でき且つ色変換部材の局所的な発熱を抑制することが可能になるという効果がある。
(実施形態1)
以下、本実施形態の発光装置について図1〜図6を参照しながら説明する。
本実施形態の発光装置1は、LEDチップ10と、一表面側にLEDチップ10への給電用の導体パターン23,23を有しLEDチップ10が上記一表面側に実装された矩形板状の実装基板20と、LEDチップ10から放射された光の配光を制御する光学部材であって実装基板20との間にLEDチップ10を収納する形で実装基板20の上記一表面側に固着された透光性材料からなるドーム状の光学部材60と、光学部材60と実装基板20とで囲まれた空間に充実されLEDチップ10および当該LEDチップ10に電気的に接続された複数本(本実施形態では、2本)のボンディングワイヤ14を封止した透光性の封止樹脂からなる封止部50と、LEDチップ10から放射され封止部50および光学部材60を透過した光によって励起されてLEDチップ10よりも長波長の可視光を放射する蛍光体粒子72が透光性材料からなる母材に分散されてなり実装基板20の上記一表面側において実装基板20との間にLEDチップ10などを囲む形で配設されるドーム状の色変換部材70とを備えている。ここにおいて、色変換部材70は、実装基板20の上記一表面側において光学部材60の光出射面60bとの間に空気層80が形成されるように配設されている。また、実装基板20は、上記一表面において光学部材60の外側に、光学部材60を実装基板20に固着する際に上記空間から溢れ出た封止樹脂を堰き止める環状の堰部27が突設されている。
ここにおいて、本実施形態の発光装置1を照明器具の光源として用いる場合には、例えば、照明器具における金属(例えば、Al,Cuなどの熱伝導率の高い金属)製の器具本体100(図2、図5、図6参照)と実装基板20とを、シリカやアルミナなどのフィラーからなる充填材を含有し且つ加熱時に低粘度化する樹脂シート(例えば、溶融シリカを高充填したエポキシ樹脂シートのような有機グリーンシート)からなる接合用部材90により接合すればよい。ここで、上記樹脂シートからなる接合用部材90は、電気絶縁性を有するとともに熱伝導率が高く加熱時の流動性が高く凹凸面への密着性が高いので、実装基板20を金属製の器具本体100に接合用部材90を介して接合する(実装基板20と器具本体100との間に接合用部材90を介在させた後で接合用部材90を加熱することで実装基板20と器具本体100とを接合する)際に接合用部材90と実装基板20および器具本体100との間に空隙が発生するのを防止することができて、密着不足による熱抵抗の増大やばらつきの発生を防止することができ、従来のように発光装置を回路基板に実装して回路基板と器具本体との間にサーコン(登録商標)のようなゴムシート状の放熱シートなどを挟む場合に比べて、LEDチップ10から器具本体100までの熱抵抗を小さくすることができて放熱性が向上するとともに熱抵抗のばらつきが小さくなり、LEDチップ10のジャンクション温度の温度上昇を抑制できるから、入力電力を大きくでき、光出力の高出力化を図れる。なお、本実施形態の発光装置1を照明器具の光源として用いる場合には、図5に示すように、器具本体100に複数個の発光装置1を実装して複数個の発光装置1を直列接続したり並列接続したりすればよい。また、発光装置1は、金属製の器具本体100に限らず、接合用部材90を介して金属製部材に接合するようにしてもよい。
LEDチップ10は、青色光を放射するGaN系青色LEDチップであり、結晶成長用基板としてサファイア基板に比べて格子定数や結晶構造がGaNに近く且つ導電性を有するn形のSiC基板を用いており、SiC基板の主表面側にGaN系化合物半導体材料により形成されて例えばダブルへテロ構造を有する積層構造部からなる発光部がエピタキシャル成長法(例えば、MOVPE法など)により成長されている。ここで、LEDチップ10は、一表面側(図1(a)における上面側)にアノード電極(図示せず)が形成され、他表面側(図1(a)における下面側)にカソード電極が形成されている。上記カソード電極および上記アノード電極は、Ni膜とAu膜との積層膜により構成してあるが、上記カソード電極および上記アノード電極の材料は特に限定するものではなく、良好なオーミック特性が得られる材料であればよく、例えば、Alなどを採用してもよい。また、LEDチップ10の構造は特に限定するものではなく、例えば、結晶成長用基板の主表面側に発光部などをエピタキシャル成長した後に発光部を支持する支持基板(例えば、Si基板など)を発光部に固着してから、結晶成長用基板などを除去したものを用いてもよい。
実装基板20は、熱伝導性材料からなりLEDチップ10が搭載される矩形板状の伝熱板21と、伝熱板21の一面側(図1(a)における上面側)に例えばポリオレフィン系の固着シート29(図2参照)を介して固着された矩形板状のフレキシブルプリント配線板からなる配線基板22とで構成され、配線基板22の中央部に伝熱板21におけるLEDチップ10の実装面(上記一面の一部)を露出させる矩形状の窓孔24が形成されており、LEDチップ10が窓孔24の内側に配置された後述のサブマウント部材30を介して伝熱板21に搭載されている。したがって、LEDチップ10で発生した熱が配線基板22を介さずにサブマウント部材30および伝熱板21に伝熱されるようになっている。ここにおいて、伝熱板21の上記一面には、サブマウント部材30の位置決め精度を高めるためのアライメントマーク21c(図2参照)が形成されている。
なお、本実施形態では、伝熱板21の熱伝導性材料としてCuを採用しているが、Cuに限らず、例えば、Alなどを採用してもよい。また、本実施形態では、LEDチップ10の発光部が結晶成長用基板よりも伝熱板21から離れた側となるように伝熱板21に搭載されているが、LEDチップ10の発光部が結晶成長用基板よりも伝熱板21に近い側となるように伝熱板21に搭載するようにしてもよい。光取り出し効率を考えた場合には、発光部を伝熱板21から離れた側に配置することが望ましいが、本実施形態では結晶成長用基板と発光部とが同程度の屈折率を有しているので、発光部を伝熱板21に近い側に配置しても光の取り出し損失が大きくなりすぎることはない。
上述の配線基板22は、ポリイミドフィルムからなる絶縁性基材22aの一表面側に、LEDチップ10への給電用の一対の導体パターン23,23が設けられるとともに、各導体パターン23,23および絶縁性基材22aにおいて導体パターン23,23が形成されていない部位を覆う白色系のレジスト(樹脂)からなる保護層26が積層されている。したがって、LEDチップ10の側面から放射され保護層26の表面に入射した光が保護層26の表面で反射されるので、LEDチップ10から放射された光が配線基板22に吸収されるのを防止することができ、外部への光取り出し効率の向上による光出力の向上を図れる。なお、各導体パターン23,23は、絶縁性基材22aの外周形状の半分よりもやや小さな外周形状に形成されている。また、絶縁性基材22aの材料としては、FR4、FR5、紙フェノールなどを採用してもよい。
保護層26は、配線基板22の窓孔24の近傍において各導体パターン23,23の2箇所が露出し、配線基板22の周部において各導体パターン23,23の1箇所が露出するようにパターニングされており、各導体パターン23,23は、配線基板22の窓孔24近傍において露出した2つの矩形状の部位が、ボンディングワイヤ14が接続される端子部23aを構成し、配線基板22の周部において露出した円形状の部位が外部接続用電極部23bを構成している。なお、配線基板22の導体パターン23,23は、Cu膜とNi膜とAu膜との積層膜により構成されている。また、2つの外部接続用電極部23bのうちLEDチップ10の上記アノード電極が電気的に接続される外部接続用電極部23b(図6における右側の外部接続用電極部23b)には「+」の表示が形成され、LEDチップ10の上記カソード電極が電気的に接続される外部接続用電極部23b(図6における左側の外部接続用電極部23b)には「−」の表示が形成されているので、発光装置1における両外部接続用電極部23b,23bの極性を視認することができ、誤接続を防止することができる。
ところで、LEDチップ10は、LEDチップ10と伝熱板21との線膨張率の差に起因してLEDチップ10に働く応力を緩和する上述のサブマウント部材30を介して伝熱板21に搭載されている。ここで、サブマウント部材30は、LEDチップ10のチップサイズよりも大きなサイズの矩形板状に形成されている。
サブマウント部材30は、上記応力を緩和する機能だけでなく、LEDチップ10で発生した熱を伝熱板21においてLEDチップ10のチップサイズよりも広い範囲に伝熱させる熱伝導機能を有している。したがって、本実施形態の発光装置1では、LEDチップ10がサブマウント部材30を介して伝熱板21に搭載されているので、LEDチップ10で発生した熱をサブマウント部材30および伝熱板21を介して効率良く放熱させることができるとともに、LEDチップ10と伝熱板21との線膨張率差に起因してLEDチップ10に働く応力を緩和することができる。
本実施形態では、サブマウント部材30の材料として熱伝導率が比較的高く且つ絶縁性を有するAlNを採用しており、LEDチップ10は、上記カソード電極がサブマウント部材30におけるLEDチップ10側の表面に設けられ上記カソード電極と接続される電極パターン31(図2参照)および金属細線(例えば、金細線、アルミニウム細線など)からなるボンディングワイヤ14を介して一方の導体パターン23と電気的に接続され、上記アノード電極がボンディングワイヤ14を介して他方の導体パターン23と電気的に接続されている。なお、LEDチップ10とサブマウント部材30とは、例えば、SnPb、AuSn、SnAgCuなどの半田や、銀ペーストなどを用いて接合すればよいが、AuSn、SnAgCuなどの鉛フリー半田を用いて接合することが好ましく、サブマウント部材30がCuであって、AuSnを用いて接合する場合には、サブマウント部材30およびLEDチップにおける接合表面にあらかじめAuまたはAgからなる金属層を形成する前処理が必要である。また、サブマウント部材30と伝熱板21とは、例えば、AuSn、SnAgCuなどの鉛フリー半田を用いて接合することが好ましいが、AuSnを用いて接合する場合には、伝熱板21における接合表面にあらかじめAuまたはAgからなる金属層を形成する前処理が必要である。
サブマウント部材30の材料はAlNに限らず、線膨張率が結晶成長用基板の材料である6H−SiCに比較的近く且つ熱伝導率が比較的高い材料であればよく、例えば、複合SiC、Si、Cu、CuWなどを採用してもよい。なお、サブマウント部材30は、上述の熱伝導機能を有しており、伝熱板21におけるLEDチップ10側の表面の面積はLEDチップ10における伝熱板21側の表面の面積よりも十分に大きいことが望ましい。
また、本実施形態の発光装置1では、サブマウント部材30の厚み寸法を、当該サブマウント部材30の表面が配線基板22の保護層26の表面よりも伝熱板21から離れるように設定してあり、LEDチップ10から側方に放射された光が配線基板22の窓孔24の内周面を通して配線基板22に吸収されるのを防止することができる。なお、サブマウント部材30においてLEDチップ10が接合される側の表面においてLEDチップ10との接合部位の周囲に、LEDチップ10から放射された光を反射する反射膜を形成すれば、LEDチップ10の側面から放射された光がサブマウント部材30に吸収されるのを防止することができ、外部への光取出し効率をさらに高めることが可能となる。ここで、反射膜は、例えば、Ni膜とAl膜との積層膜により構成すればよい。
上述の封止部50の材料である封止樹脂としては、シリコーン樹脂を用いているが、シリコーン樹脂に限らず、例えばアクリル樹脂などを用いてもよい。また、封止樹脂の代わりに、ガラスを用いてもよい。
光学部材60は、透光性材料(例えば、シリコーン樹脂、ガラスなど)の成形品であってドーム状に形成されている。ここで、本実施形態では、光学部材60をシリコーン樹脂の成形品により構成しているので、光学部材60と封止部50との屈折率差および線膨張率差を小さくすることができる。なお、封止部50の材料がアクリル樹脂の場合には、光学部材60もアクリル樹脂により形成することが好ましい。
ところで、光学部材60は、光出射面60bが、光入射面60aから入射した光を光出射面60bと上述の空気層80との境界で全反射させない凸曲面状に形成されており、LEDチップ10と光軸が一致するように配置されている。したがって、LEDチップ10から放射され光学部材60の光入射面60aに入射された光が光出射面60bと空気層80との境界で全反射されることなく色変換部材70まで到達しやすくなり、全光束を高めることができる。なお、LEDチップ10の側面から放射された光は封止部50および光学部材60および空気層80を伝搬して色変換部材70まで到達し色変換部材70の蛍光体を励起したり蛍光体には衝突せずに色変換部材70を透過したりする。また、光学部材60は、位置によらず法線方向に沿って肉厚が一様となるように形成されている。
色変換部材70は、シリコーン樹脂のような透光性材料とLEDチップ10から放射された青色光によって励起されてブロードな黄色系の光を放射する蛍光体粒子72とを混合した混合物の成形品により構成されている(色変換部材70は、蛍光体粒子72が透光性材料からなる母材に分散されている)。したがって、本実施形態の発光装置1は、LEDチップ10から放射された青色光と蛍光体粒子72から放射された光とが色変換部材70の光出射面70bを通して放射されることとなり、白色光を得ることができる。なお、色変換部材70の材料として用いる透光性材料は、シリコーン樹脂に限らず、例えば、アクリル樹脂、ガラス、有機成分と無機成分とがnmレベルもしくは分子レベルで混合、結合した有機・無機ハイブリッド材料などを採用してもよい。また、色変換部材70の材料として用いる透光性材料に混合する蛍光体粒子72も黄色蛍光体粒子に限らず、例えば、赤色蛍光体粒子と緑色蛍光体粒子とを混合しても白色光を得ることができる。
ここで、色変換部材70は、光入射面70aが光学部材60の光出射面60bに沿った形状に形成されている。したがって、光学部材60の光出射面60bの位置によらず法線方向における光出射面60bと色変換部材70の光入射面70aとの間の距離が略一定値となっている。なお、色変換部材70は、位置によらず法線方向に沿った肉厚が一様となるように成形されている。また、色変換部材70は、実装基板20側の端縁(開口部の周縁)を実装基板20に対して、例えば接着剤(例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、低融点ガラスなど)を用いて固着すればよい。
本実施形態の発光装置1を光源として用いた上述の照明器具は、図5および図6に示すように、各発光装置1の接続関係を規定する配線パターン202が絶縁性基材201の一表面側に形成された回路基板200を備えている。なお、本実施形態では、複数の発光装置1を直列接続しているが、複数の発光装置1の接続関係は特に限定するものではなく、例えば、並列接続するようにしてもよいし、直列接続と並列接続とを組み合わせてもよい。
回路基板200は、浅い有底円筒状の器具本体100内において当該器具本体100の底壁100aから離間して配置されるものであり、各発光装置1それぞれに対応する部位に各発光装置1の一部を通す開孔窓204が形成されている。なお、回路基板200の絶縁性基材201の材料としては、例えば、FR4のようなガラスエポキシ樹脂を採用すればよいが、ガラスエポキシ樹脂に限らず、例えば、ポリイミド系樹脂、フェノール樹脂などでもよい。また、器具本体100の形状は特に限定するものではなく、例えば、平板状でもよい。
上述の回路基板200は、器具本体100の底壁100aに貫設されている挿通孔100cに挿通された給電用のリード線が挿通される電線挿通孔206が貫設されており、電線挿通孔206に挿通された一対の電線が電気的に接続されるようになっている。また、回路基板200は、器具本体100の底壁100a側とは反対の表面側に白色系のレジスト層からなる光反射層203が形成されており、配線パターン202の大部分が光反射層203により覆われている。
また、回路基板200は、各開口窓204の開口サイズが発光装置1における実装基板20の平面サイズよりもやや大きく設定されている。なお、回路基板200には、発光装置1のLEDチップ10へ過電圧が印加されるのを防止するために、過電圧防止用の表面実装型のツェナダイオード231(図6参照)および表面実装型のセラミックコンデンサ232(図6参照)が各開口窓204の近傍で実装されている。
一方、発光装置1は、実装基板20の各外部接続用電極部23bが端子板210を介して回路基板200の配線パターン202と電気的に接続されている。ここにおいて、端子板210は、細長の金属板の一端部をL字状に曲成することにより配線パターン202に厚み方向が重なる形で半田などを用いて接合される端子片211を形成するとともに、他端部をJ字状に曲成することにより外部接続用電極部23bに厚み方向が一致する形で半田などを用いて接合される端子片212を形成したものであり、器具本体100と回路基板200との線膨張率差に起因して接続端子210と外部接続用電極部23bおよび配線パターン202それぞれとの接合部に発生する応力を緩和可能となっており、各発光装置1と回路基板200との間の接続信頼性を高めることができる。
また、上述のシート状の接合用部材90の平面サイズを伝熱板21の平面サイズよりも大きく設定しておけば、接合用部材90と伝熱板21とが同じ平面サイズに形成されている場合に比べて、伝熱板21と金属部材である器具本体100との間の沿面距離を長くすることができ、照明器具用の光源として用いる場合の耐雷サージ性を高めることができる(ただし、一般的に屋内用の照明器具と屋外用の照明器具とで要求される発光装置と金属部材との沿面距離は異なり、屋外用の照明器具の方がより長い沿面距離を要求される)。ここにおいて、シート状の接合用部材90の厚みについては、耐雷サージ性の要求耐圧に応じて厚みを設計する必要があるが、熱抵抗を低減する観点からはより薄く設定することが望ましい。したがって、接合用部材90に関しては、厚みを設定した上で、沿面距離の要求を満足できるように平面サイズを設定すればよい。
上述の発光装置1の製造方法にあたっては、例えば、LEDチップ10と各導体パターン23,23とをそれぞれ2本のボンディングワイヤ14を介して電気的に接続した後、配線基板22の窓孔24に連続して形成されている注入孔28からサブマウント部材30と配線基板22との隙間に封止部50の一部となる液状の封止樹脂(例えば、シリコーン樹脂)を注入した後に硬化させ、その後、ドーム状の光学部材60の内側に上述の封止部50の残りの部分となる液状の封止樹脂(例えば、シリコーン樹脂)を注入してから、光学部材60を実装基板20における所定位置に配置して封止樹脂を硬化させることにより封止部50を形成するのと同時に光学部材60を実装基板20に固着し、その後、色変換部材70を実装基板20に固着するような製造方法が考えられるが、このような製造方法でも、製造過程において封止部50に気泡(ボイド)が発生する恐れがあるので、光学部材60に液状の封止樹脂を多めに注入する必要がある。
そこで、本実施形態の発光装置1では、上述のように、実装基板20の上記一表面において光学部材60の外側に、光学部材60を実装基板20に固着する際に上記空間(光学部材60と実装基板20とで囲まれた空間)から溢れ出た封止樹脂を堰き止める環状(本実施形態では、円環状)の堰部27を突設してある。ここにおいて、堰部27は、白色系のレジストにより形成されている。また、堰部27は、当該堰部27の内周面から内方へ延出し当該堰部27の中心と光学部材60の中心軸とをセンタリングする複数(本実施形態では、4つ)のセンタリング用爪部27bが周方向に離間して等間隔で設けられ、且つ、色変換部材70の位置決め部を兼ねている。ここで、上述のセンタリング用爪部27bの数は4つに限定するものではないが、少なくとも3つ設けることが望ましく、堰部27と光学部材60との間に溜めることが可能な封止樹脂の許容量を多くするためにセンタリング用爪部27bの幅寸法は小さいほうが望ましい。
また、色変換部材70は、実装基板20側の端縁に、堰部27に係合する切欠部71が全周に亘って形成されている。したがって、本実施形態の発光装置1では、実装基板20に対する色変換部材70の位置決め精度を高めることができ、また、色変換部材70と光学部材60との間隔を短くすることができる。なお、切欠部71は、色変換部材70の端縁側と内面70a側とが開放されている。
また、上述の実装基板20における導体パターン23,23は、色変換部材70よりも外側において露出した部位が上述の外部接続用電極部23b,23bを構成している。
本実施形態の発光装置1の製造にあたっては、図4(a)に示すように、実装基板20にLEDチップ10を実装してLEDチップ10とボンディングワイヤ14,14とを電気的に接続した後、配線基板22の窓孔24に連続して形成されている樹脂注入孔28(図2参照)からサブマウント部材30と配線基板22との隙間に上述の封止部50の一部となる液状の封止樹脂(例えば、シリコーン樹脂)50aを注入するとともに、ドーム状の光学部材60の内側に上述の封止部50の一部となる液状の封止樹脂(例えば、シリコーン樹脂)50aを注入して光学部材60を実装基板20に対向させ、図4(b)に示すように光学部材60と実装基板20とを近づけ、図4(c)に示すように光学部材60を位置決めしてから液状の封止樹脂50aを硬化させることにより封止部50を形成するとともに光学部材60を実装基板20に固着し、その後、色変換部材70を実装基板20に固着するようにしている。ここで、図4(a)では、ドーム状の光学部材60の内側に、光学部材60の内側空間の容積よりも多い適量(定量)の封止樹脂50aを注入するようにしている。また、実装基板20の上記一表面側において光学部材60と堰部27と保護層26とで囲まれた空間に溜まった封止樹脂50aは、硬化させることにより図1(a)における樹脂部50bとなる。
このような製造方法によれば、製造過程で封止部50にボイドが発生しにくくなり、信頼性が高く且つ光出力が大きな発光装置1を提供することができる。ここで、図4(b)のように光学部材60を実装基板20に近づける前(つまり、図4(a)の段階)に、サブマウント部材30と配線基板22との隙間に注入した封止樹脂50aを硬化させておけば、図4(b)に示すように光学部材60と実装基板20とを近づける際にボイドが抜けやすくなるという利点がある。
以上説明した本実施形態の発光装置1では、LEDチップ10から放射された光の配光を制御する光学部材60がドーム状に形成され実装基板20との間にLEDチップ10を収納する形で実装基板20の上記一表面側に固着されており、光学部材60と実装基板20とで囲まれた上記空間に充実されLEDチップ10を封止した透光性の封止樹脂からなる封止部50と、実装基板20の上記一表面側で光学部材60を囲む形で配設されたドーム状の色変換部材70とを備え、実装基板20の上記一表面において光学部材60の外側に、光学部材60を実装基板20に固着する際に上記空間から溢れ出た封止樹脂50aを堰き止める環状の堰部27が突設され、堰部27は、当該堰部27の内周面から内方へ延出し当該堰部27の中心と光学部材60の中心軸とをセンタリングする複数のセンタリング用爪部27bが周方向に離間して設けられ、且つ、色変換部材70の位置決め部を兼ねており、導体パターン23,23は、色変換部材70よりも外側において露出した部位が外部接続用電極部23b,23bを構成しているので、封止部50にボイドが発生するのを防止できてボンディングワイヤ14,14の断線や光出力の低下を防止できるとともに光学部材60の位置決め精度を高めることができ、しかも、光学部材60と堰部27の内周面とが離間しているので、堰部27の外側へ封止樹脂50aが溢れて外部接続用電極部23b,23b上に付着するのを抑制することができ、外部接続用電極部23b,23bでの半田付け不良などの発生を防止可能となる。なお、図7に示すように、実装基板20の上記一表面において環状の堰部27と各外部接続用電極部23b,23bとの間それぞれに、堰部27と同じ材料(本実施形態では、白色のレジスト)により形成された弧状の樹脂止め部25,25を設ければ、製造時に封止樹脂50aが外部接続用電極部23b,23bの表面に付着するのをより確実に防止することができる。
また、本実施形態の発光装置1では、堰部27が、白色系のレジストにより形成されているので、LEDチップ10から放射された光や蛍光体から放射された光が堰部27で吸収されるのを防止することができ、光出力の高出力化を図れる。また、本実施形態の発光装置1では、サブマウント部材30の厚み寸法を、当該サブマウント部材30の表面が配線基板22の上記一表面(保護層26の表面)よりも伝熱板21から離れるように設定してあるので、LEDチップ10から側方に放射された光が配線基板22に吸収されるのを抑制でき、光出力の高出力化を図れる。
また、本実施形態の発光装置1は、実装基板20の上記一表面側にLEDチップ10への給電用の導体パターン23,23を有しているので、実装基板20を回路基板に実装することなく照明器具の器具本体100と熱結合させることが可能となり、LEDチップ10から器具本体100までの熱抵抗を小さくできて放熱性が向上し、LEDチップ10のジャンクション温度の温度上昇を抑制できるから、入力電力を大きくでき、光出力の高出力化を図れる。
ところで、本実施形態の発光装置1における色変換部材70は、図1に示すように、透光性材料(例えば、シリコーン樹脂など)からなる母材とは屈折率の異なる球状の光拡散材73を当該色変換部材70における光入射面70a側に偏倚させ光入射面70aの全域に亘って設けてある。
しかして、本実施形態の発光装置1では、光拡散材73を当該色変換部材70における光入射面70a側に偏倚させ光入射面70aの全域に亘って設けてあることにより、色変換部材70の全体に亘って光拡散材73を分散させる場合に比べて、光拡散材73の量を低減しながらも色むらを抑制でき、しかも、色変換部材70の光入射面70a側の全域に亘って設けられた光拡散材73によりLEDチップ10からの光を拡散させることができ、ストークスシフトによるエネルギ損失に起因して発熱する蛍光体粒子72が局所的に集中するのを防止することができるから、光拡散材73の量を低減でき且つ色変換部材70の局所的な発熱を抑制することが可能になって蛍光体粒子72の光変換効率を向上させることが可能となるとともに色変換部材70の信頼性低下を防止することが可能になる。
ここにおいて、光拡散材73の材料としては、例えば、SiO(ガラス)、TiO、Alなどの透明な無機材料を採用することが好ましい。なお、光拡散材73の屈折率が高くなるほど拡散効果が大きくなる。
また、色変換部材70の母材は、シリコーン樹脂に限らず、ガラスでもよく、ガラスを採用すれば、母材がシリコーン樹脂などの有機材料である場合に比べて、色変換部材70の温度上昇を抑制することができる。色変換部材70の母材を高融点ガラス、拡散材73を低融点ガラスとしてもよい。
また、光拡散材73は、球状のガラスに限らず、ガラス繊維や、メッシュ状のガラス、金属ナノ粒子などにより構成してもよい。ここで、光拡散材73としてガラス繊維を採用すれば、光拡散材73が球状のガラスである場合に比べて、色変換部材70の蛍光体粒子72で発生した熱を効率的に放熱させることが可能となり、色変換部材70の局所的な発熱をより抑制することが可能となる。また、光拡散材73として金属ナノ粒子(例えば、金や銀などの貴金属のナノ粒子)を採用すれば、LEDチップ10からの光によって光拡散材73において表面プラズモンポラリトンが励起され、LEDチップ10からの光が増強されるので、外部への光取り出し効率を高めることが可能となる。
また、本実施形態の発光装置1では、色変換部材70よりも内側で実装基板20との間にLEDチップ10を囲む形で配設されたドーム状の光学部材60と、光学部材60の内側でLEDチップ10を封止した封止部50とを備え、色変換部材70と光学部材60との間に空気層80が形成されているので、LEDチップ10から放射され色変換部材70中の蛍光体粒子72により散乱された光のうち光学部材60側へ散乱されて光学部材60を透過する光の光量を低減できて装置全体としての外部への光取り出し効率の向上による光出力の向上を図れる。
(実施形態2)
本実施形態の発光装置1の基本構成は実施形態1と略同じであり、図8に示すように、実装基板20が、セラミック基板(例えば、アルミナ基板、窒化アルミニウム基板などの電気絶縁性を有し且つ熱伝導率の高いセラミック基板)からなる絶縁性基板20aを用いて形成されている(要するに、実装基板20が熱伝導性材料により形成されている)点などが相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態における実装基板20は、LEDチップ10の各電極とそれぞれ電気的に接続される2つの導体パターン23,23が絶縁性基板20aの一表面と側面と他表面とに跨って形成されて、絶縁性基板20の他表面側に形成された部位が外部接続用電極部23b,23bを構成しており、絶縁性基板20の上記他表面の中央部にLEDチップ10よりも平面サイズの大きな矩形状の放熱用導体部126が形成されている。ここで、本実施形態の発光装置1は、絶縁性基板20aの上記一表面側において一方の導体パターン23上にLEDチップ10を搭載してあるが、実施形態1にて説明したサブマウント部材30を介して導体パターン23上に搭載するようにしてもよい。また、導体パターン23,23を絶縁性基板20aの上記一表面側のみに設けて各導体パターン23,23それぞれの一部を外部接続用電極部23b,23bとしてもよい。
本実施形態の発光装置1では、実施形態1と同様、光拡散材73を当該色変換部材70における光入射面70a側に偏倚させ光入射面70aの全域に亘って設けてあることにより、光拡散材73の量を低減でき且つ色変換部材70の局所的な発熱を抑制することが可能になって蛍光体粒子72の光変換効率を向上させることが可能となるとともに色変換部材70の信頼性低下を防止することが可能になる。
また、実施形態1では実装基板20が熱伝導性材料からなる伝熱板21と、有機系の絶縁性基材22aを用いた配線基板22とで構成されており、色変換部材70で発生した熱が実装基板20へ伝熱されにくくなっているが、本実施形態の発光装置1は、実装基板20が熱伝導性材料からなる絶縁性基板20aを用いて形成されているので、色変換部材70で発生した熱を実装基板20を通して効率良く放熱させることが可能となり、色変換部材70の局所的な発熱をより抑制することが可能となる。
なお、上述の各実施形態では、LEDチップ10として、発光色が青色の青色LEDチップを採用しており、結晶成長用基板としてSiC基板を採用しているが、SiC基板の代わりにGaN基板やサファイア基板を用いてもよく、SiC基板やGaN基板を用いた場合には結晶成長用基板として絶縁体であるサファイア基板を用いている場合に比べて、結晶成長用基板の熱伝導率が高く結晶成長用基板の熱抵抗を小さくできる。また、上述のLEDチップ10は、上記一表面側に上記アノード電極が形成され、上記他表面側にカソード電極が形成されているが、上記一表面側にアノード電極およびカソード電極が形成されていてもよく、この場合には、アノード電極およびカソード電極の両方ともボンディングワイヤ14を介して導体パターン23,23と直接接続することができる。また、LEDチップ10から放射される光は青色光に限らず、例えば、赤色光、緑色光、紫色光、紫外光などでもよい。
実施形態1の発光装置の概略断面図である。 同上の発光装置を用いた照明器具の要部概略分解斜視図である。 同上の発光装置の要部概略平面図である。 同上の発光装置の製造方法の説明図である。 同上の発光装置を用いた照明器具の要部概略分解斜視図である。 同上の発光装置を用いた照明器具の要部概略斜視図である。 同上の他の構成例の発光装置を用いた照明器具の要部概略分解斜視図である。 実施形態2の発光装置の概略断面図である。 従来例の発光装置の概略断面図である。
符号の説明
1 発光装置
10 LEDチップ
14 ボンディングワイヤ
20 実装基板
21 伝熱板
22 配線基板
23 導体パターン
23b 外部接続用電極部
30 サブマウント部材
50 封止部
60 光学部材
70 色変換部材
70a 光入射面
70b 光出射面
72 蛍光体粒子
73 光拡散材
80 空気層

Claims (6)

  1. LEDチップと、当該LEDチップが実装された実装基板と、LEDチップから放射される光によって励起されてLEDチップよりも長波長の可視光を放射する蛍光体粒子が透光性材料からなる母材に分散されてなり実装基板との間にLEDチップを囲む形で配設されたドーム状の色変換部材とを備え、色変換部材は、前記母材とは屈折率の異なる光拡散材を当該色変換部材における光入射面側に偏倚させ光入射面の全域に亘って設けてあることを特徴とする発光装置。
  2. 前記母材は、ガラスであることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 前記光拡散材は、ガラス繊維からなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の発光装置。
  4. 前記光拡散材は、金属ナノ粒子からなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の発光装置。
  5. 前記実装基板は、熱伝導性材料により形成されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の発光装置。
  6. 前記色変換部材よりも内側で前記実装基板との間に前記LEDチップを囲む形で配設されたドーム状の光学部材と、光学部材の内側で前記LEDチップを封止した封止部とを備え、前記色変換部材と光学部材との間に空気層が形成されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載に発光装置。
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