JP2009127856A - レンジ切替装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バイワイヤ方式のレンジ切替装置1において、レンジ切り替えを比較的簡易な制御で確実に行えるようにする。
【解決手段】ディテント機構50のディテント部材51は、切り替え対象となるレンジ毎に対応する複数の谷56a〜56dを有する。各谷56a〜56dは、その底YP,YR,YN,YDと中央XP,XR,XN,XDとがずらされた形状である。位置決め部材53は、谷56a〜56dの底YP,YR,YN,YDに係合する係合部57を有しかつ係合部57を谷底へ向けて押圧する付勢力を発生するものとされる。制御装置40は、レンジ切り替え時に、要求レンジに対応する谷(56a〜56d)の中央XP,XR,XN,XDが係合部57に到達する位置でアクチュエータ60の駆動を停止させるように制御する。駆動停止後は、位置決め部材53の付勢力によるディテント部材51の自走作用により、底YP,YR,YN,YDが係合部57に係合する最終係合位置まで変位誘導される。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される自動変速機のレンジ切替装置に関する。
一般的に、車両用の自動変速機では、例えば車両の運転席付近に設置されるシフトレバー等を運転者が操作することにより、パーキングレンジ(P),リバースレンジ(R),ニュートラルレンジ(N),ドライブレンジ(D)等の中から、選択されたシフトレンジを成立させるように構成されている(例えば特許文献1参照。)。
近年のレンジ切替装置は、一般的に、バイワイヤ方式と呼ばれるものとされており、運転者がシフトレバー等を操作すると、シフトレバーで選択されたレンジポジションをセンサ等で検出し、この検出信号に基づいてシフトレンジ切替用の油圧制御装置の一構成要素であるマニュアルバルブの状態やパーキング機構の状態を変更するようになっている。
ここで、前記レンジ切替装置は、マニュアルバルブのスプールやパーキング機構のパーキングロッドを段階的に押し引きして位置決めするためのディテント機構と、ディテント機構を駆動するためのアクチュエータと、必要に応じてアクチュエータを制御する制御装置とを含んでいる。
前記ディテント機構は、前記アクチュエータにより傾動されることで前記スプールやパーキングロッドを押し引きするディテントプレートと、ディテントプレートの停止姿勢を保持するディテントスプリングとを含む。
前記ディテントプレートには、その傾動中心にアクチュエータの出力軸に連結される支軸が一体的に取り付けられており、また、ディテントプレートの回転角毎に対応する複数の谷および山からなる波形部が設けられている。各谷の底の位置は、マニュアルバルブのスプールのレンジ設定位置に対応付けられている。
前記ディテントスプリングは、その自由端側に前記波形部のいずれかの谷に係合される係合部としてのディテントローラが設けられている。このディテントスプリングは、ディテントローラを谷に係合すると、当該係合状態を保つように付勢力をディテントプレートに付与する。
アクチュエータは、電動式のモータ等と、モータの出力を減速して出力軸に伝える減速機構とを備えている。このようなアクチュエータは、一般的に、モータのロータから出力軸までの間に回転方向の遊び(バックラッシや組立誤差等)が存在している。
ここで、参考までに、パーキングレンジPが要求された場合には、ディテントプレートが所定角度傾動され、このディテントプレートの傾きに連動して、パーキング機構のパーキングロッドを例えば奥へ押して、自動変速機のアウトプットシャフトを回転不可能なロック状態とするようになっている。
また、リバースレンジR、ニュートラルレンジN、ドライブレンジDが要求された場合には、ディテントプレートが所定角度傾動され、このディテントプレートの傾きに連動して、パーキングロッドを例えば手前に引っ張って自動変速機のアウトプットシャフトを回転可能なアンロック状態にするとともに、マニュアルバルブのスプールを軸方向に変位させることによって、自動変速機の変速機構部に備えるクラッチやブレーキ等の摩擦係合要素を係合または解放させることにより、要求のレンジを成立させるようになっている。
上記いずれの状況でも、ディテントプレートが停止されると、ディテントプレートの波形部のいずれかの谷の底に、ディテントスプリングのローラが係合されることになって、ディテントプレートの姿勢が位置決め保持される。
ところで、このようなレンジ切替装置は、アクチュエータの内部に回転方向の遊び(がたつき)が不可避的に存在するために、ディテントプレートを姿勢変更させる際に、アクチュエータのモータの目標回転角とディテントプレートの実際の回転角とにずれが生じる。
また、アクチュエータの出力軸とディテントプレートの支軸との連結をスプライン嵌合とするような場合には、この連結部分にバックラッシ(連結遊び)が不可避的に存在するので、アクチュエータからディテント部材までの動力伝達経路における遊びとしては、前述したアクチュエータの内部遊びに、前記スプライン嵌合部分の連結遊びを加える必要がある。
このような動力伝達経路の遊びがあると、前記アクチュエータを駆動開始してから前記遊びを詰める期間について、ディテントプレートの実際の傾動動作が遅れることになる。そのため、仮に、従来例のようにディテントプレートの各谷の開口幅が狭く設定されているような場合には、レンジ切り替え時に、前記遅れによって要求レンジに対応する谷にディテントローラが係入できなくなるおそれがある等、結果的に要求レンジに切り替えられなくなることが懸念される。
このような事情に対し、特許文献1では、前記遊びを検出し、この遊びをモータの制御量に盛り込むことで、ディテントプレートの位置制御を高めるようにしている。
また、この他、特許文献2に示すような技術が提案されている。この特許文献2に示す技術では、モータでディテントレバー(前記のディテントプレートに相当)を傾動させてから、予め定められた制動位置でモータを制動させるようにして、最終係合位置までの残りの移動をディテントスプリングの付勢力に委ねるようにするとともに、前記制動位置が正しい停止位置から外れているときには、逐一、補正制動位置を設定してモータの駆動を細かく補正するようにしている。
特開2006−322553号公報 特開2007−107673号公報
上記特許文献1,2の従来例では、いずれも、レンジ切り替えを確実に行うために、複雑かつ高精度な制御を行うようにしているので、制御プログラムが複雑化することが懸念される。
さらに、特許文献2の従来例では、モータの制動位置について指令ポジションの手前とだけ記載されているだけで、特別な意味を持つ位置に特定するといった記載や示唆が全くない。しかも、ディテントレバーのレンジ溝(谷)の形状についても、特別な意味を持つ形状に特定するといった記載や示唆が全くない。
なお、ディテントレバーの形状は、通常、従来のシフトレバーとディテントレバーとをワイヤ等で連結する機械連結式のディテント機構に用いていたディテントレバーそのものを流用しており、バイワイヤ方式レンジ切替装置専用に適正化されたディテントレバーが考えられていなかった。
ちなみに、機械連結式のディテント機構に用いていたディテントレバーでは、その各レンジ溝(谷)の配置がマニュアルバルブのスプールのレンジ設定位置に対応して決定されており、また、各レンジ溝や各凸部(山)の形状については、運転者に対するシフトレバーの操作フィーリングを良好とすることを重視して、凸部の頂部を緩やかな曲線形状として谷の開口幅を比較的小さく設定するようになっている。但し、パーキングレンジ溝およびリバースレンジ溝は、それ以外のレンジ溝よりも大きく離隔配置されているとともに、開口幅も大きく設定されている。
このような事情に鑑み、本発明は、自動変速機に用いるバイワイヤ方式のレンジ切替装置において、レンジ切り替えを比較的簡易な制御で確実に行えるようにすることを目的とする。
本発明は、自動変速機に備えるレンジ切替用の油圧制御装置の一構成要素であるマニュアルバルブの状態を変更するためのディテント機構と、ディテント機構を駆動するためのアクチュエータと、要求に応じて前記アクチュエータを制御する制御装置とを備えるレンジ切替装置であって、前記ディテント機構は、前記アクチュエータにより変位されるディテント部材と、ディテント部材の停止姿勢を保持する位置決め部材とを含み、前記ディテント部材は、前記切り替え対象となるレンジ毎に対応する複数の谷および当該谷間の山からなる波形部を有し、かつ、前記各谷が、その底と中央とがずらされた形状とされ、前記位置決め部材は、前記波形部の谷底に係合する係合部を有しかつ当該係合部を谷底へ向けて押圧する付勢力を発生するものとされ、前記制御装置は、レンジ切り替え時に、要求レンジに対応する谷の中央が前記係合部に到達する位置で前記アクチュエータの駆動を停止させるように制御する、ことを特徴としている。
このようなディテント機構を用いるレンジ切替装置では、アクチュエータからディテント部材までの動力伝達経路に遊び(例えば回転方向の遊び)が存在していると、アクチュエータの目標駆動量(例えば目標回転角)とディテント部材の実際動作量(例えば実際回転角)との相関関係にずれが生じることになる。その関係より、例えばアクチュエータを駆動開始してから前記遊びを詰める期間について、ディテント部材の実際の動作(例えば傾動)が遅れることになる。仮に、従来例で説明した機械連結式のレンジ切替装置に用いるディテントレバーのように各谷の開口幅が狭く設定されているものの場合には、レンジ切り替え時に、前記遅れによって要求レンジに対応する谷が位置決め部材の係合部に係合できなくなるおそれがあるので、要求されたレンジに切り替えることができなくなることが懸念される。
このような事情に対し、本発明の上記構成では、要求レンジに対応する谷において長い側斜面の方から位置決め部材の係合部に係合させる場合、前記長い側斜面の長さが長く確保されている関係より、前記のようなディテント部材の動作遅れが発生しても、谷が係合部に嵌まるようになる。
一方、要求レンジに対応する谷において短い側斜面の方から位置決め部材の係合部に係合させる場合、谷の中央が底よりも変位方向奥側に位置するから、前記のようなディテント部材の動作遅れが発生しても、谷が係合部に嵌まるようになる。
このようにして谷内に係合部が係合した後は、前記位置決め部材の付勢力と前記谷の斜面の傾斜とによるディテント部材の自走作用によって、谷の最終係合位置である底が前記係合部の存在する位置まで変位誘導されて、係合部に係合するようになる。
このように、アクチュエータでディテント部材を変位させる過程において前記動作遅れが発生しても、要求レンジに対応する谷を前記位置決め部材の係合部に確実に嵌め合わせることが可能になる。
しかも、ディテント部材の谷の形状を工夫するとともに、ディテント部材を変位させるときにおけるアクチュエータの制御上の駆動停止目標位置を工夫しているだけであるから、従来例のようにレンジ切り替え時にモータの制御を細かく補正しなくても、レンジ切り替えが確実に行えるようになる等、制御プログラムを簡略化することが可能になる。
好ましくは、前記制御装置は、前記谷の中央が係合部に到達する位置の手前でアクチュエータを減速させるように制御する、ものとすることができる。
この場合、前記谷の中央が係合部に到達する位置の手前でディテント部材に制動力が働くことになるので、ディテント機構の慣性力を十分に弱めることが可能になる。
これにより、アクチュエータを実際に駆動停止した後において、位置決め部材の付勢力によるディテント部材の自走作用でもって、谷の底が係合部に係合する位置へ向けて変位誘導されるときに、谷の底が係合部に係合する位置を越えてしまう、オーバーランが発生しにくくなる。仮に、オーバーランが発生した場合には、戻すための時間が必要になるが、前記の場合には、前記戻し時間を削減できるので、谷の底を係合部に係合させるのに要するトータル時間を短縮することが可能になる。
好ましくは、前記各谷の開口幅は、その長い側の斜面がそれに隣接する谷側へ拡げられることにより幅広とされる。
この場合、要するに、ディテント部材の各谷の開口幅が従来例に比べて幅広とされているので、上記した比較的簡易な制御であっても、要求レンジに対応する谷を係合部により係入させやすくなる。
好ましくは、前記のレンジ切替装置は、シフトレンジを選択するための人的操作を受けるとともに、選択されたレンジに対応する信号を出力する操作入力手段を備え、前記制御装置は、前記操作入力手段の出力に基づき、前記アクチュエータの目標駆動量を設定する、ものとすることができる。
ここでは、人間による操作によってレンジ切り替えを要求してアクチュエータを駆動する形態を明確にしている。
好ましくは、前記アクチュエータは、前記ディテント部材を傾動させるもので、回転動力を発生する電動式のモータと、このモータで発生した回転動力を減速して前記ディテント部材の支軸に同軸かつ一体回転可能に連結される出力軸から出力させる減速機構とを含む、構成とすることができる。
このように、ディテント部材の動作形態、アクチュエータで発生する動力形態等を特定すれば、レンジ切替装置の構成を明確にすることができる。
好ましくは、前記のレンジ切替装置は、前記モータのロータの回転角を検出するロータ角検出手段と、前記アクチュエータの出力軸の回転角を検出する出力角検出手段とを備え、前記制御装置は、前記ロータ角検出手段の出力に基づき前記モータの出力トルクをフィードバック制御するとともに、前記出力角検出手段の出力に基づき前記ディテント部材の波形部と係合部との相対位置を判定する、ものとすることができる。
ここでは、傾動するタイプのディテント部材を用いる場合において、ディテント部材を傾動させてから、谷の中央が係合部に係入したか否かを判定するときの形態を特定している。
本発明では、自動変速機に用いるバイワイヤ方式のレンジ切替装置において、レンジ切り替えを比較的簡易な制御で確実に行うことが可能になる。
以下、本発明の最良の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1から図10に、本発明の一実施形態を示している。
ここで、本発明の特徴を適用した部分の説明に先立ち、レンジ切替装置の概略構成について、図1から図4を参照して説明する。
自動車等の車両に搭載される自動変速機は、例えば車両運転席近傍に設置される操作入力手段としてのパーキングスイッチ11やシフトレバー12等を運転者が手動操作することに応答して、例えばパーキングレンジP,リバースレンジR,ニュートラルレンジN,ドライブレンジD等を成立するようになっている。
この実施形態のレンジ切替装置1は、いわゆるバイワイヤ方式と呼ばれるものであり、運転者によりパーキングスイッチ11あるいはシフトレバー12等が手動操作されることにより要求されたシフトレンジ(P,R,N,D)を成立させるために、自動変速機のレンジ切替用のマニュアルバルブ20およびパーキング機構30を作動させるものであって、主として、制御装置40と、ディテント機構50と、アクチュエータ60とを含んで構成されている。
パーキングスイッチ11は、人的な押動操作の度に、パーキングレンジPに対応する信号と、非パーキングレンジに対応する信号とを出力するものであって、例えば運転席近傍に設置されるシフト台9の所定位置に設置されている。
このパーキングスイッチ11は、人的な押動操作の度に、二つの状態を切り替える、いわゆるトグルスイッチ等とされる。
シフトレバー12は、シフト台9においてパーキングスイッチ11の近傍に設置されており、人的な傾動操作を受けることに伴い、シフトセンサ13から適宜の信号(ニュートラルレンジNに対応する信号、リバースレンジRに対応する信号、ドライブレンジDに対応する信号等)を出力させるようになっている。なお、シフトレバー12とシフトセンサ13とが、請求項に記載の操作入力手段に相当する。
このシフトレバー12は、いわゆるモーメンタリータイプとされていて、図3に示すように、シフト台9のシフトゲート9a内におけるホームポジションHを起点にしてニュートラルポジションN、リバースポジションR、ドライブポジションD、エンジンブレーキポジションBへと傾動操作可能になっているとともに、ホームポジションHから、ニュートラルポジションN、リバースポジションR、ドライブポジションD、エンジンブレーキポジションBに傾動操作した後は、自動的にホームポジションHに戻るようになっている。
なお、シフトセンサ13は、シフトレバー12がホームポジションHから横方向一方に倒されてニュートラルポジションNに傾動操作されたときにニュートラルレンジNに対応する信号を出力し、また、ニュートラルポジションNから前方向のリバースポジションRに向けて傾動操作されたときにリバースレンジRに対応する信号を出力し、さらに、ニュートラルポジションNから後方向のドライブポジションDに向けて傾動操作されたときにドライブレンジDに対応する信号を出力し、そして、ホームポジションHから後方向のエンジンブレーキポジションBに向けて傾動操作されたときにエンジンブレーキを効かせるための信号を出力するようになっている。
マニュアルバルブ20は、図示していない自動変速機の変速機構部に備える各種のブレーキやクラッチの係合動作を制御する油圧制御装置の構成要素の一つである。
なお、前記油圧制御装置は、一般的に公知であるが、前記マニュアルバルブ20の他に、前記各種のブレーキやクラッチの係合動作を制御する複数のリニアソレノイドバルブを備えており、シフトレバー12の操作に応答してマニュアルバルブ20が作動されて前記各リニアソレノイドバルブに対する作動油供給経路が変更されることによって、前記操作に対応するレンジを成立するものである。
このマニュアルバルブ20は、一般的に公知のスプールバルブタイプであり、主として、バルブボディ21と、スプール22とを含んだ構成になっている。
バルブボディ21は、自動変速機ケース内の適宜場所に固定されかつ適宜の給油ポートや排出ポートを有している。スプール22は、バルブボディ21に軸方向変位可能に収納されている。
パーキング機構30は、自動変速機のアウトプットシャフト2を回転不可能なロック状態あるいは回転可能なアンロック状態に切り替えるもので、主として、パーキングギア31と、パーキングロックポール32と、パーキングロッド33とを含んだ構成になっている。
パーキングギア31は、自動変速機のアウトプットシャフト2に一体回転可能に外装固定されている。
パーキングロックポール32は、パーキングギア31の近傍に一端側を支点として傾動自在となるように配置されている。このパーキングロックポール32の長手方向途中には、パーキングギア31の歯間に係入または離脱可能とされる爪32aが設けられている。なお、パーキングロックポール32は、図示省略のばねによってパーキングギア31から引き離される方向に常時付勢されている。
パーキングロッド33は、自動変速機のアウトプットシャフト2と略平行に前端側または後端側に変位されるように配置されている。
このパーキングロッド33の前端は、図1および図2に示すように、下記するディテントプレート51に連結されていて、このディテントプレート51の傾動動作によって押し引きされる。
また、パーキングロッド33の後端には、パーキングロックポール32を傾動させるためのテーパコーン37が設けられている。このテーパコーン37は、コイルスプリング38によりパーキングギア31側へ押圧されている。このコイルスプリング38は、パーキングロッド33に外装されており、その一端がパーキングロッド33に係止固定されている止め輪39によって受け止められている。
制御装置40は、シフト切替装置1の動作を制御するものであって、例えばSBW_ECU(Shift by Wire Electronic Control Unit)と呼ばれるものとされる。
この制御装置40としてのSBW_ECUは、詳細に図示していないが、一般的なECUと同様に、CPU、ROM、RAMならびにバックアップRAM等を含んだ構成であって、図示していないエンジン制御用のECUや自動変速機制御用のECT_ECUと、互いに必要な情報を双方向で送受信可能に接続されている。
この制御装置40には、図4に示すように、主として、パーキングスイッチ11、シフトセンサ13、ロータ角検出手段14、出力角検出手段15等が図示していない入力インタフェースを介して接続されているとともに、アクチュエータ60等が図示していない出力インタフェースを介して接続されており、少なくとも、必要に応じてアクチュエータ60を制御することによって自動変速機を要求の変速段に切り替える変速処理を実行する。
この実施形態では、制御装置40に接続される構成要素について本発明の特徴に関連するもののみにして、本発明の特徴に直接的に関連しないものについての記載や説明を割愛している。
なお、ロータ角検出手段14および出力角検出手段15は、従来公知の構成(例えば特許文献1参照)であるので、詳細な図示や説明を割愛し、簡単に説明する。これらの検出手段14,15は、下記する以外の適宜の構成とすることも可能である。
ロータ角検出手段14は、モータ61のロータの回転角を検出するものであって、ロータの外周に設置される磁石あるいはロータの外周に交互に反対の極性で磁化される磁極と、磁気検出用のホールICとで構成され、ロータの回転量に応じた数のパルスを出力するデジタルエンコーダ等とされる。
出力角検出手段15は、アクチュエータ60の出力軸63の回転角を検出するものであって、出力軸63の外面側の所定回転角範囲に設置されかつ円周方向一方へ向けて断面積が漸増する磁石と、リニア出力ホールICとで構成され、出力軸63の回転角に応じた前記磁石の磁力を検出し、その検出磁力に応じたリニアなアナログ信号を出力するアナログ磁気センサとされる。このアナログ磁気センサとしては、例えばニュートラルスイッチ(NSW)等と呼ばれるものとされる。
ディテント機構50は、マニュアルバルブ20のスプール22やパーキング機構30のパーキングロッド33を段階的に押し引きして位置決めするものであって、主として、ディテントプレート51と、支軸(マニュアルシャフトとも言う)52と、ディテントスプリング53とを含んだ構成になっている。
ディテントプレート51は、アクチュエータ60により傾動されることでマニュアルバルブ20のスプール22やパーキング機構30のパーキングロッド33を押し引きするものである。
このディテントプレート51は、外形が扇形に形成されており、その傾動中心となる領域には、当該ディテントプレート51と別体の支軸52が貫通する状態で一体回転可能に固定されるようになっている。
具体的に、ディテントプレート51と支軸52との連結は、例えばディテントプレート51の傾動支点部分に円筒ボス部(図示省略)を設けるとともに、この円筒ボス部の内孔に支軸52を嵌合し、例えばスプリングピン等(図示省略)を打ち込むことにより連結する形態になっているが、その他の形態でもよい。
これにより、支軸52が回転されると、それと一体にディテントプレート51が回転(または傾動)するようになる。なお、ディテントプレート51と支軸52とを一体に形成してもよい。
支軸52の軸方向一端側は、アクチュエータ60の出力軸63に同軸かつ一体回転可能に連結されており、また、支軸52の軸方向他端は、図示していないが、例えば自動変速機ケース3等に回動可能に支持される。
このディテントプレート51の支軸52とアクチュエータ60の出力軸63との連結は、例えばスプライン嵌合とされている。つまり、支軸52の一端側外周には、オススプライン(符号省略)が設けられており、また、アクチュエータ60の出力軸63には、その内径側の横穴部分の内周面にメススプライン(符号省略)が設けられている。これにより、アクチュエータ60でもって支軸52を正逆両方向に所定角度回転駆動すると、ディテントプレート51が傾動されるようになるのである。
そして、ディテントプレート51の所定位置には、マニュアルバルブ20のスプール22の前端が連結されているとともに、パーキング機構30のパーキングロッド33の前端が連結されている。これにより、ディテントプレート51を傾動させると、マニュアルバルブ20のスプール22が軸方向に変位させられるとともに、パーキングロッド33が軸方向に変位させられるようになる。
なお、ディテントプレート51に対するスプール22の連結形態については、ディテントプレート51の所定位置に支軸52と平行に取り付けられるピン58を、スプール22の外端部分に設けられている二枚の円板の間に介装させるようにしている。
また、ディテントプレート51に対するパーキングロッド33の連結形態としては、ディテントプレート51の長手方向一端側に設けられる貫通孔59に、パーキングロッド33の先端屈曲部を挿入してから、この先端屈曲部に図示省略のスナップリングや係止ピン等を装着したり、あるいは先端屈曲部を塑性変形したりすることによって抜け止め固定するようになっている。
このディテントプレート51は、シフトレバー12により選択されるシフトレンジ(例えばパーキングレンジP、リバースレンジR、ニュートラルレンジNならびにドライブレンジD)に対応して例えば四段階に傾動されて、その傾動姿勢に応じてマニュアルバルブ20のスプール22を軸方向に四段階に変位させるようになっている。
そのために、ディテントプレート51の上端側には、波形部54が設けられている。波形部54の山の部分に符号55を、谷の部分に符号56a〜56dを付している。この実施形態での波形部54は、各谷56a〜56dの形状が谷底を中心として左右非対称とされており、その詳細については後で詳細に説明する。
この波形部54は、シフトレバー12における四段階のシフトレンジ(パーキングレンジP、リバースレンジR、ニュートラルレンジNならびにドライブレンジD)に対応する数(四つ)の谷56a〜56dを有している。そして、図2に示すように、ディテントプレート51において四つの谷56a〜56dの近傍には、「P,R,N,D」というマークが付記されている。
ディテントスプリング53は、ディテントプレート51の四段階の傾動姿勢を個別に位置決め保持するもので、可撓性を有する帯状の板ばねからなり、その先端の二股部分に、係合部としてのディテントローラ57を回動可能に支持させた構成になっている。
なお、ディテントローラ57は、詳細に図示していないが、中空形状であり、その中心孔に支軸が挿通され、この支軸の軸方向両端がディテントスプリング53の二股部分に固定されている。
このディテントスプリング53の一端側は、この実施形態においてマニュアルバルブ20のバルブボディ21等に固定されている。また、ディテントローラ57は、ディテントプレート51の波形部54におけるいずれかの谷56a〜56dに係合されるものであるが、その状態において、ディテントスプリング53そのものが若干弾性変形して反った姿勢となるように設置することによって、ディテントスプリング53の弾性復元力でもってディテントローラ57を谷56a〜56dの底に押し付けるように作用させて、係合状態を強くする形態としている。
但し、ディテントスプリング53のディテントローラ57を谷56a〜56dに係合した状態において、ディテントスプリング53そのものを略真っ直ぐな自然姿勢とするように設置することも可能である。
アクチュエータ60は、ディテント機構50を駆動するものであって、詳細に図示していないが、回転動力発生部としての電動式のモータ61と、減速機構62と、出力軸63とを、ケース64内に収納した構成になっている。このアクチュエータ60は、例えば自動変速機のケースにボルトで取り付けられる、外付けタイプとされている。
モータ61は、例えば永久磁石を用いないブラシレスのSR(スイッチド・リラクタンス)モータとされ、図示していないが、回転自在に支持されるロータと、このロータの回転中心と同軸上に配置されるステータとで構成される。
減速機構62は、詳細に図示していないが、例えば、サイクロイドギヤを用いる機構や、複数の歯車を組み合わせた歯車機構や、遊星歯車機構等のいずれかとされる。この減速機構62の入力部材(図示省略)は、モータ61のロータ(図示省略)に連結されており、また、減速機構62の出力部材(図示省略)に、出力軸63が一体に設けられている。
ケース64の所定領域には、出力軸63の端部を外部に露呈するための筒形ボス部66が設けられている。この筒形ボス部66に対して出力軸63が非接触とされていて、出力軸63が回転自在になっている。筒形ボス部66の開口から出力軸63が外部に露呈している。
次に、上述した構成のレンジ切替装置1の基本的な動作を説明する。
そもそも、運転者がパーキングスイッチ11またはシフトレバー12を手動操作することにより、自動変速機のパーキングレンジ(P),リバースレンジ(R),ニュートラルレンジ(N),ドライブレンジ(D)等のいずれかが選択されると、制御装置40は、パーキングスイッチ11やレンジポジションセンサ13からの出力に基づき前記選択されたレンジポジションを認識する。
制御装置40は、前記認識した結果に応じて、アクチュエータ60の出力軸63を正回転または逆回転させるよう駆動し、支軸52およびディテントプレート51を適宜、回転(傾動)させる。
このとき、ディテントプレート51の波形部54の山55がディテントローラ57に当接することによってディテントスプリング53が一旦上向きに弾性変形されて、ディテントローラ57が波形部54における次の谷(56a〜56d)に係合することになり、ディテントプレート51がディテントスプリング53の弾性復元力(付勢力)により位置決め保持される。
このディテントプレート51の傾動によりマニュアルバルブ20のスプール22が軸方向にスライドされ、マニュアルバルブ20が「P」,「R」,「N」,「D」のうちの選択されたレンジポジションへと切り替えられる。これにより、前記図示していない油圧制御装置が適宜に駆動されて自動変速機における適宜の変速段を成立することになる。
なお、パーキングレンジPが選択された場合には、マニュアルバルブ20が「P」ポジションに切り替えられるとともに、パーキング機構30のパーキングロッド33が軸方向にスライドされ、パーキングロックポール32の爪32aをパーキングギア31に係合させるようになる。これにより、自動変速機のアウトプットシャフト2が回転不可能なロック状態にされる。
また、パーキングレンジPの位置からそれ以外のレンジが選択された場合には、制御装置40は、アクチュエータ60を駆動することにより、支軸52を所定方向に所定角度回転させることにより、ディテントプレート51が傾動されることになり、それに伴いパーキングロッド33およびテーパコーン37が前記と逆向きに軸方向にスライドされて、テーパコーン37によるパーキングロックポール32の押し上げ力を解除する。
これにより、パーキングロックポール32が下向きに下がって、その爪32aがパーキングギア31の歯間から抜け出るので、アウトプットシャフト2が回転可能なアンロック状態にされる。それと同時に、マニュアルバルブ20のスプール22が目標の位置に変位されて、油圧制御装置において適宜の作動油供給経路を作成する。
ところで、上述したレンジ切替装置1において、アクチュエータ60からディテントプレート51までの動力伝達経路に回転方向の遊び(バックラッシや組立誤差等)が存在していると、ディテントプレート51の姿勢変更過程でアクチュエータ60の駆動力を受けずにディテントプレート51が自走する現象が発生する。この自走現象の他の表現としては、ディテントローラ57が谷56a〜56dの底に吸い込まれる現象とも言われる。
このような現象について、図5および図6を参照して説明する。なお、図5および図6では、説明をわかりやすくするために、各谷56a〜56dの形状について、底を中心として対称形状としたものを例に挙げている。
仮に、ディテントプレート51をパーキングレンジPからリバースレンジRへ切り替えるために、1レンジ分傾動させる場合、まず、図5に示すように、ディテントローラ57がディテントプレート51の波形部54の谷56aから山55へ上るとき、アクチュエータ60のモータ61を駆動開始してから、当該モータ61からディテントプレート51までの動力伝達経路に存在する回転方向の遊びαを詰めるまでの間は、モータ61からディテントプレート51に駆動力が伝達されない。
図5の実線で示すように、前記遊びαが詰まってモータ61の駆動力がディテントプレート51に伝達されると、ディテントプレート51が傾動されてディテントローラ57が谷56aから山55を上り始める。この上り過程では、ディテントローラ57が図5中の−F方向に押されるために、ディテントスプリング53が弾性変形して、弾性復元力が蓄積されることになる。
この後、図6に示すように、ディテントローラ57が波形部54の山55を越えて要求レンジに対応する谷56bに係入し始めるときに、前記蓄積されたディテントスプリング53の弾性復元力Fによってディテントローラ57が谷側に押さえ込まれることになる。このディテントローラ57からの付勢力によってディテントプレート51が図6中の実線から一点鎖線で示すように傾動方向前方へ押されることになる。その間、モータ61の駆動力がディテントプレート51に伝達されないので、前記詰められた遊びαが再度広がって、ディテントローラ57が要求レンジに対応する谷56bを滑り落ちるようになる。
この現象をディテントプレート51の「自走」、あるいはディテントローラ57の「吸い込み」と呼んでおり、その間、ディテントプレート51の回転角変化が、モータ61のロータの回転角変化より先行するので、再度、図6の一点鎖線で示すように、前記詰められた遊びαが広がりながら、要求レンジに対応する谷56bの底がディテントローラ57の中心に到達して係合することになる。
参考までに、ディテントプレート51をP→D方向へ傾動させる過程でディテントプレート51が自走し始める自走開始位置から、ディテントプレート51をD→P方向へ傾動させる過程でディテントプレート51が自走し始める自走開始位置までの範囲を、吸い込み範囲と言うことにする。
自走開始位置とは、要するに、谷56a〜56dがディテントローラ57に係合し始める位置とも言える。
ここで、本発明の特徴を適用した部分について、図7から図10を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、要するに、ディテントプレート51の波形部54の形状と、ディテント機構50を駆動するときのアクチュエータ60の制御形態とを工夫している。
第1に、図7に示すように、ディテントプレート51の波形部54における複数の谷56a〜56dは、その底YP,YR,YN,YDを中心とする両側が非対称な形状になっている。
詳しくは、各谷56a〜56dは、その底YP,YR,YN,YDを中心とした両側の斜面長さを異ならせることによって、当該各谷56a〜56dの吸い込み範囲WP,WR,WN,WDの中央XP,XR,XN,XDと底YP,YR,YN,YDとをずらしたような形状とされている。なお、底YP,YR,YN,YDとは、谷の最深位置のことである。
第2に、制御装置40は、レンジ切り替え時に、要求レンジに対応する谷(56a〜56d)の吸い込み範囲WP,WR,WN,WDの中央XP,XR,XN,XDが、ディテントローラ57の中心に到達する位置でアクチュエータ60のモータ61の駆動を停止させるように制御する。
詳しくは、制御装置40は、レンジ切り替え要求に伴いアクチュエータ60のモータ61を駆動するにあたって、要求レンジに対応する谷56a〜56dの吸い込み範囲WP,WR,WN,WDの中央XP,XR,XN,XDがディテントローラ57の中心に到達する位置を、アクチュエータ60のモータ61の駆動停止目標位置に設定するようにしている。
そして、モータ61の駆動停止(通電停止)後は、ディテントスプリング53の付勢力と各谷56a〜56dの斜面の傾斜とによるディテントプレート51の自走作用(あるいはディテントローラ57の吸い込み作用)を利用して、最終係合位置である谷56a〜56dの底YP,YR,YN,YDにディテントローラ57を係合させるように変位誘導する。
この実施形態で提示するディテントプレート51については、図7に示すように、波形部54における複数の谷56a〜56dの底YP,YR,YN,YDが、マニュアルバルブ20のスプール22によるレンジ設定位置に応じて設計されていて、各谷56a〜56dの開口幅がそれぞれ異なるサイズに設定されている。
それに加えて、ニュートラルレンジNに対応する谷56cと、ドライブレンジDに対応する谷56dとにおける長い側斜面は、隣接する谷55bや56c側に拡げられることによって長く設定されている。
このように、ニュートラルレンジNに対応する谷56cと、ドライブレンジDに対応する谷56dにおける長い側斜面とを拡げて長くした関係より、リバースレンジRに対応する谷56bとニュートラルレンジNに対応する谷56cとにおける短い側斜面は、短くなっている。
但し、トータル的には、ニュートラルレンジNに対応する谷56cおよびドライブレンジDに対応する谷56dの開口幅は、例えば図5および図6に示したような底を中心として対称形状としたものに比べて、幅広になっている。
このようなディテントプレート51を用いるので、図7に示すように、各レンジP,R,N,Dに対応する各谷55a,55b,55c,56dの底YP,YR,YN,YD間における中心角θP-R,θR-N,θN-Dと、各谷56a〜56dの底YP,YR,YN,YDから各谷56a〜56dの吸い込み範囲WP,WR,WN,WDの中央XP,XR,XN,XDまでの回転角θPRX,θRNX,θNDX,θDNX,θNRX,θRPXとについては、定数値として予め制御装置40に記憶されているものとする。
但し、前記定数値は、少なくともディテントプレート51の製造ばらつきを加味した値とされる。また、ディテントプレート51のパーキングレンジPに対応する谷56aの底YPの回転角θYPは、制御上の基準点つまりゼロ点とされる。
次に、本発明の特徴を適用したレンジ切替装置1の動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。
図8に示すフローチャートは、制御装置40による処理であり、例えば運転者によるパーキングスイッチ11やシフトレバー12の操作に伴い、パーキングレンジ(P),リバースレンジ(R),ニュートラルレンジ(N),ドライブレンジ(D)等のいずれかが選択されたときに、パーキングスイッチ11やシフトセンサ13から出力される信号に基づき、前記レンジ変更の要求を認識したときに、エントリーされる。
まず、ステップS1において、要求レンジが現在レンジと同じか否かを判定する。ここでは、制御装置40の内部メモリに一時的に記憶されている現在レンジを読み出し、前記認識した要求レンジとを対比する。
このとき、同じであれば、レンジ切り替えする必要がないので、前記ステップS1で肯定判定して、このフローチャートを抜ける。一方、異なっていれば、レンジ切り替えする必要があるので、前記ステップS1で否定判定して、続くステップS2,S3に移行する。
このステップS2,S3を繰り返すことにより、アクチュエータ60のモータ61を駆動することによりディテントプレート51を傾動させて前記エントリー時に認識した要求レンジを成立させる。
具体的には、まず、ステップS2において、レンジ切り替え要求に伴いモータ61を駆動するにあたって、要求レンジに対応する谷56a〜56dの吸い込み範囲WP,WR,WN,WDの中央XP,XR,XN,XDがディテントローラ57の中心に到達する位置を、モータ61の駆動停止目標位置に設定し、モータ61を駆動開始させることにより、ディテントプレート51を傾動させる。なお、ステップS2では、現在レンジから要求レンジへの傾動に必要なディテントプレート51の目標回転角を調べるとともに、それに基づいてモータ61への通電電圧を設定し、通電を開始する。前記のディテントプレート51の目標回転角に対応するモータ61への通電電圧値は、予め制御装置40の内部メモリに記憶されており、それに基づいて前記通電電圧値を設定するようになっている。
続くステップS3では、ディテントプレート51がモータ61の駆動停止目標位置まで傾動されたか否かを調べる。つまり、ここでは、出力角検出手段15から入力される出力電圧(検出回転角)に基づいて、要求レンジに対応する谷56a〜56dの吸い込み範囲WP,WR,WN,WDの中央XP,XR,XN,XDがディテントローラ57の中心まで到達したか否かを判定する。具体的には、出力角検出手段15の出力電圧値(検出回転角)が、モータ61の駆動停止目標電圧値(目標回転角)と一致するか否かを判定する。なお、図9に示されているように、ディテントプレート51の回転角θP,θR,θN,θD,θXP,θXR,θXN,θXDと、出力角検出手段15の出力電圧値(検出回転角)VP,VR,VN,VD,VXP,VXR,VXN,VXDとは、対応付けられた関係になっており、出力角検出手段15の出力電圧値に基づいてディテントプレート51の回転角を認識することができる。
ここで、一致していれば前記ステップS3で肯定判定して、続くステップS4に移行する。
このステップS4では、ディテントプレート51が最終係合位置まで傾動されたか否かを調べる。つまり、ここでは、出力角検出手段15の出力電圧値(回転角)に基づいて、谷56a〜56dの底YP,YR,YN,YDがディテントローラ57の中心まで到達したか否かを判定する。
ここで、到達していれば前記ステップS4で肯定判定して、このフローチャートを抜けるが、到達していなければ前記ステップS4で否定判定して、続くステップS5,S6において、一定時間が経過するのを待つ。
要するに、このステップS5,S6では、ディテントスプリング53による付勢力と谷56a〜56dの斜面の傾斜とによるディテントプレート51の自走作用(あるいはディテントローラ57の吸い込み作用)による誘導が正常に行われているか否かを調べているのである。
ちなみに、前記自走作用による誘導が正常な時間内で終了すると、ディテントローラ57がディテントプレート51における要求レンジに対応する谷56a〜56dの底YP,YR,YN,YDに係合したことになる。
具体的に、ステップS5では、制御装置40の内部のタイマTを作動させて、ステップS6では、前記のタイマTがタイムアップするのを待つ。このとき、タイマTのカウント値が、予め規定されてある閾値T1以上になったか否かを調べている。なお、この閾値T1は、前記吸い込み作用による誘導でもってディテントプレート51の谷56a〜56dの底YP,YR,YN,YDがディテントローラ57の中心まで正常に到達するのに要する時間を予め実験等により把握しておき、その結果から経験的に設定される。
ここで、前記のタイマTがタイムアップすると、前記ステップS6で肯定判定して、ステップS7において、出力角検出手段15の出力電圧値(回転角)に基づいて、谷56a〜56dの底YP,YR,YN,YDがディテントローラ57の中心まで到達したか否かを判定する。
ここで、到達している場合には、ディテントプレート51の姿勢変更が正常にできたことを意味しているので、前記ステップS7で肯定判定して、このフローチャートを抜ける。しかし、到達していない場合には、ディテントプレート51の姿勢変更が正常にできていないことを意味しているので、前記ステップS7で否定判定して、続くステップS8に移行する。
このステップS8では、前記ステップS5で作動開始したタイマTのカウント値が第2の閾値T2以上になったか否かを調べる。ここでは、ディテントプレート51が何らかの異常発生によって正常に姿勢変更できないフェール現象が発生していることを確認しているのである。
前記の閾値T2は、閾値T1に適宜の時間を加算した値に設定される。そもそも、前記のようなフェール現象が発生すると、比較的長い時間経過しても、谷56a〜56dの底YP,YR,YN,YDがディテントローラ57の中心に到達しないと考えられるので、前記加算値については、フェール現象の発生を検知するのに、時間がかかりすぎないように留意して、必要以上に大きな値に設定しないようにするのが好ましい。
そうして、タイマTのカウント値が第2の閾値T2以上になると、前記ステップS8で肯定判定して、続くステップS9において、フェール現象の発生を確定し、続くステップS10において、前記タイマTをリセットする。この後、このフローチャートを抜ける。
なお、前記のステップS9では、フェール現象が発生していることを、車両運転者に報知するようにしてもよい。この報知の形態としては、図示していないが、例えば車両室内に設けられるブザーを鳴らしたり、メーターパネル内の表示部やナビゲーションシステムの表示パネル等に適宜のメッセージを表示させたりすることが考えられる。
次に、図10を参照して、パーキングレンジPからニュートラルレンジNに切り替えるときの動作について説明する。
図10(a)に示すように、ディテントプレート51におけるパーキングレンジPに対応する谷56aの長い側斜面でもって、実線で示すディテントローラ57を押し上げるために、図10(b)に示すように、モータ61を加速制御する。これにより、ディテントプレート51が傾動して、リバースレンジRに対応する谷56bがディテントローラ57に係合する。
この後、ディテントローラ57がリバースレンジRに対応する谷56bからニュートラルレンジNに対応する谷56cへ乗り越えるときに、再度、モータ61を加速制御する。
こうして、ディテントローラ57がニュートラルレンジNに対応する谷56cの自走開始位置に到達すると、図10(b)に示すように、モータ61を減速制御する。これにより、ディテントプレート51の傾動に伴う慣性力が弱められることになるので、ディテントプレート51がゆっくり傾動しつつ、ニュートラルレンジNに対応する谷56cの吸い込み範囲WNの中央XNが、ディテントローラ57の中心に正対する位置へ変位される。
そして、谷56cの中央XNが、ディテントローラ57の中心に正対する位置に到達すると、モータ61の駆動を停止する。これにより、ディテントプレート51は、モータ61で駆動されなくなるものの、図10(c)に示すように、ディテントスプリング53による付勢力(吸い込みトルク)を受けて、ディテントプレート51が傾動されることになり、最終係合位置である底YNがディテントローラ57の中心に正対する位置に到達することになる。この位置で、前記ディテントスプリング53による付勢力がゼロになるので、ディテントプレート51も傾動停止する。
このように、パーキングレンジP側からドライブレンジD側へ向けてディテントプレート51を傾動させる場合には、要求レンジに対応する谷56a〜56dにおいて長い側斜面の方からディテントローラ57に係合されるようになる。この場合、谷56a〜56dの中央XP,XR,XN,XDから開口端縁までの距離が長く確保されている関係より、モータ61からディテントプレート51までの動力伝達経路の遊びの存在によってディテントプレート51の動作遅れが発生しても、谷56a〜56dがディテントローラ57に嵌まるようになる。
また、逆に、ドライブレンジD側からパーキングレンジP側へ向けてディテントプレート51を傾動させる場合には、詳細に説明していないが、前記動作説明とは逆に、要求レンジに対応する谷56a〜56dにおいて短い側斜面の方からディテントローラ57に係合されるようになる。この場合、谷56a〜56dの中央XP,XR,XN,XDが底底YP,YR,YN,YDよりも変位方向奥側に位置するから、ディテントプレート51の動作遅れが発生しても、谷56a〜56dがディテントローラ57に嵌まるようになる。
いずれにしても、アクチュエータ60でディテントプレート51を変位させる過程において前記動作遅れが発生しても、要求レンジに対応する谷56a〜56dをディテントローラ57に確実に係合させることが可能になる。
以上、要するに、本発明を適用した実施形態では、ディテントスプリング53によるディテントプレート51の自走現象が不可避的に発生するような構成のレンジ切替装置1において、ディテントプレート51の谷56a〜56dの形状を工夫するとともに、レンジ切り替え時における制御上のアクチュエータ60の駆動停止タイミングを工夫しているだけであるから、従来例に比べて簡易な手法でありながら、要求されるレンジに対応する谷56a〜56dにディテントローラ57を確実に係合させることが可能になる。
なお、本発明は、前記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲で包含されるすべての変形や応用が可能である。以下、本発明の他の実施形態を例に挙げる。
(1)前記各実施形態で説明したレンジ切替装置1は、フロントエンジン・リアドライブ(FR)形式やフロントエンジン・フロントドライブ(FF)形式やその他の方式の自動変速機に組み込まれて使用される。また、前記自動変速機は有段式あるいは無段式に限られない。さらに、自動変速機に限らず、トルクコンバータを用いない手動式変速機にも組み込むことが可能である。
(2)上記実施形態において、図8のステップS3,S4,S7では、アクチュエータ60の出力軸63の回転角を検出するための出力角検出手段15の出力を利用しているが、それに代えて、モータ61のロータ角を検出するためのロータ角検出手段14を利用することも可能であり、また、図示していないが、ディテントプレート51の支軸52の回転角を検出するディテント角検出手段を設け、それの出力を利用することも可能である。
このディテント角検出手段は、詳細な図示や説明を割愛するが、例えばディテントプレート51の支軸52の外面側の所定回転角範囲に設置されかつ円周方向一方へ向けて断面積が漸増する磁石と、リニア出力ホールICとで構成され、支軸52の回転角に応じた前記磁石の磁力を検出し、その検出磁力に応じたリニアなアナログ信号を出力するアナログ磁気センサとされる。
(3)上記実施形態において、ディテントプレート51の波形部54における各谷谷56a〜56dの底YP,YR,YN,YD間の間隔については、マニュアルバルブ20のスプール22によるレンジ設定位置に対応して設定されているので、このスプール22によるレンジ設定位置を変更することにより、変更する必要がある。したがって、底YP,YR,YN,YD間の間隔は、任意とされる。
(4)上記実施形態では、制御装置40によるレンジ切り替え処理として、要求されたレンジに対応する谷56a〜56dの吸い込み範囲WP,WR,WN,WDの中央XP,XR,XN,XDがディテントローラ57の中心に到達する位置を、モータ61の駆動停止目標位置として設定するようにした例を挙げているが、要求されたレンジに対応する谷56a〜56dの開口幅の中央を前記駆動停止目標位置として設定することも可能である。
なお、吸い込み範囲WP,WR,WN,WDの中央XP,XR,XN,XDと、谷56a〜56dの開口幅の中央とは、一致する場合もあるが、吸い込み範囲WP,WR,WN,WDの両端位置(自走開始位置)の設定次第によって、相違する場合もある。
本発明に係るレンジ切替装置の一実施形態の概略構成を示す斜視図である。 図1のレンジ切替装置の側面図で、ニュートラルレンジNを示している。 図1のレンジ切替装置に用いるシフトレバーの各レンジポジションを示す斜視図である。 図1のレンジ切替装置における制御装置に接続される要素を示すブロック図である。 ディテントプレートの自走作用の発生理由を説明するための図で、ディテントプレートの傾動過程でディテントローラが上りとなるときの様子を示している。 ディテントプレートの自走作用の発生理由を説明するための図で、ディテントプレートの傾動過程でディテントローラが下りとなるときの様子を示している。 本発明に係るレンジ切替装置のディテントプレートの波形部を展開して模式的に示した側面図である。 本発明に係るレンジ切替装置の動作説明に用いるフローチャートである。 図7に示すディテントプレートのレンジ毎の回転角と出力角検出手段の出力電圧との関係を示すグラフである。 本発明に係るレンジ切替装置の動作説明に用いるタイムチャートで、(a)はディテントプレートの波形部の展開図、(b)はアクチュエータのモータの出力トルクを示すグラフ、(c)はディテントスプリングによる吸い込みトルク(ディテントプレートの自走トルク)を示すグラフを示している。
符号の説明
1 レンジ切替装置
11 パーキングスイッチ(操作入力手段)
12 シフトレバー(操作入力手段)
13 シフトセンサ(操作入力手段)
14 ロータ角検出手段
15 出力角検出手段
20 マニュアルバルブ
22 マニュアルバルブのスプール
30 パーキング機構
33 パーキングロッド
40 制御装置
50 ディテント機構
51 ディテントプレート(ディテント部材)
52 ディテントプレートの支軸
53 ディテントスプリング(位置決め部材)
54 ディテントプレートの波形部
55 波形部の山
56a 波形部のパーキングレンジPに対応する谷
56b 波形部のリバースレンジRに対応する谷
56c 波形部のニュートラルレンジNに対応する谷
56b 波形部のドライブレンジDに対応する谷
57 ディテントローラ(係合部)
60 アクチュエータ
61 アクチュエータのモータ
62 アクチュエータの減速機構
63 アクチュエータの出力軸

Claims (6)

  1. 自動変速機に備えるレンジ切替用の油圧制御装置の一構成要素であるマニュアルバルブの状態を変更するためのディテント機構と、ディテント機構を駆動するためのアクチュエータと、要求に応じて前記アクチュエータを制御する制御装置とを備えるレンジ切替装置であって、
    前記ディテント機構は、前記アクチュエータにより変位されるディテント部材と、ディテント部材の停止姿勢を保持する位置決め部材とを含み、
    前記ディテント部材は、前記切り替え対象となるレンジ毎に対応する複数の谷および当該谷間の山からなる波形部を有し、かつ、前記各谷が、その底と中央とがずらされた形状とされ、
    前記位置決め部材は、前記波形部の谷底に係合する係合部を有しかつ当該係合部を谷底へ向けて押圧する付勢力を発生するものとされ、
    前記制御装置は、レンジ切り替え時に、要求レンジに対応する谷の中央が前記係合部に到達する位置で前記アクチュエータの駆動を停止させるように制御する、ことを特徴とするレンジ切替装置。
  2. 請求項1に記載のレンジ切替装置において、
    前記制御装置は、前記谷の中央が係合部に到達する位置の手前でアクチュエータを減速させるように制御する、ことを特徴とするレンジ切替装置。
  3. 請求項1または2に記載のレンジ切替装置において、
    前記各谷の開口幅は、その長い側の斜面がそれに隣接する谷側へ拡げられることにより幅広とされる、ことを特徴とするレンジ切替装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載のレンジ切替装置において、
    シフトレンジを選択するための人的操作を受けるとともに、選択されたレンジに対応する信号を出力する操作入力手段を備え、
    前記制御装置は、前記操作入力手段の出力に基づき、前記アクチュエータの目標駆動量を設定する、ことを特徴とするレンジ切替装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載のレンジ切替装置において、
    前記アクチュエータは、前記ディテント部材を傾動させるもので、回転動力を発生する電動式のモータと、このモータで発生した回転動力を減速して前記ディテント部材の支軸に同軸かつ一体回転可能に連結される出力軸から出力させる減速機構とを含む、ことを特徴とするレンジ切替装置。
  6. 請求項5に記載のレンジ切替装置において、
    前記モータのロータの回転角を検出するロータ角検出手段と、前記アクチュエータの出力軸の回転角を検出する出力角検出手段とを備え、
    前記制御装置は、前記ロータ角検出手段の出力に基づき前記モータの出力トルクをフィードバック制御するとともに、前記出力角検出手段の出力に基づき前記ディテント部材の波形部と係合部との相対位置を判定する、ことを特徴とするレンジ切替装置。
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